JP3342333B2 - 電圧制御発振装置およびfmcwレーダ装置 - Google Patents

電圧制御発振装置およびfmcwレーダ装置

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JP3342333B2
JP3342333B2 JP00171197A JP171197A JP3342333B2 JP 3342333 B2 JP3342333 B2 JP 3342333B2 JP 00171197 A JP00171197 A JP 00171197A JP 171197 A JP171197 A JP 171197A JP 3342333 B2 JP3342333 B2 JP 3342333B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電圧制御発振器
の温度特性を補償して周囲温度にかかわらず直線性の良
い周波数掃引を可能にした電圧制御発振装置、および、
それを利用したFMCWレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭60−177279号公報には、
高周波発振器とこの高周波発振器に定電圧を供給するレ
ギュレータとを熱的に結合するとともに、高周波発振器
の周囲温度を温度センサで検出し、この検出温度に基づ
いてレギュレータへ入力する電圧を変化させてレギュレ
ータの発熱量を調整することで、レギュレータと熱的に
結合された高周波発振器の温度を一定に制御し、発振周
波数の安定化(温度補償)を図るようにしたレーダの温
度制御装置が記載されている。
【0003】特開平7−55924号公報には、電圧制
御発振器のバイアス電圧対周波数特性を予め計測してお
き、計測されたバイアス電圧対周波数特性の逆関数で補
正された変調波を生成し、その補正変調波を用いて電圧
制御発振器により送信波を生成することで、電圧制御発
振器の周波数直線性を改善し、結果的に距離分解能を向
上させるようにしたFMCWレーダの送信波生成方法が
記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】FMCWレーダ装置で
は、周波数掃引の直線性が距離分解能に影響を与える。
特開平7−55924号公報に記載されているように、
電圧制御発振器のバイアス電圧対周波数特性の逆関数で
補正された変調波を生成する補正バイアス電圧生成部
(リニアライザ)を備え、電圧制御発振器のバイアス電
圧対周波数特性の非線形特性を補正することで、周波数
掃引の直線性を改善することができる。しかしながら、
電圧制御発振器のバイアス電圧対周波数特性は、一般的
に電圧制御発振器の温度やその周囲温度で変化する。こ
のため、例えば常温において直線性の良い周波数掃引が
なされていても、低温時や高温時には周波数掃引の直線
性が充分に確保できなくなり、距離検出精度が低下する
ことがある。
【0005】電圧制御発振器を加熱して電圧制御発振器
の温度をレーダ装置の使用温度範囲の上限よりも高い所
定温度に維持することで、外気温の変化に伴う発振周波
数変動を防止することができるが、電圧制御発振器を前
記所定温度に加熱するための電力が必要となり、レーダ
装置の消費電力が増加するため望ましくない。また、電
圧制御発振器が前記所定温度に達するまでは、レーダ装
置として所望の検出精度が得られないことがある。
【0006】この発明は上記課題を解決するためなされ
たもので、広い温度範囲に亘って直線性の良い周波数掃
引を行なうことができる電圧制御発振装置、ならびに、
それを利用したFMCWレーダ装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明に係る電圧制御発振装置は、周波数制御入力端
子に供給される周波数指定電圧に応じて発振周波数が変
化する電圧制御発振器と、電圧制御発振器の温度を検出
する温度センサと、電圧制御発振器の周波数指定電圧対
発振周波数の温度特性を格納しており、この温度特性と
温度センサの検出温度とに基づいて発振周波数を時間と
共に直線状に増加または減少させる周波数指定電圧を生
成して電圧制御発振器に供給する掃引制御部と、を備え
てなる。
【0008】この発明に係るFMCWレーダ装置は、周
波数変調されたFM信号を電圧制御発振装置により生成
し、生成したFM信号を送信し、物標からの反射信号を
受信して物標の位置を検出するFMCWレーダ装置にお
いて、電圧制御発振装置は、周波数制御入力端子に供給
される周波数指定電圧に応じて発振周波数が変化する電
圧制御発振器と、電圧制御発振器の温度を検出する温度
センサと、電圧制御発振器の周波数指定電圧対発振周波
数の温度特性を格納しており、この温度特性と温度セン
サの検出温度とに基づいて発振周波数を時間と共に直線
状に増加または減少させる周波数指定電圧を生成して電
圧制御発振器に供給する掃引制御部と、を備えてなるこ
とを特徴とする。
【0009】この発明に係る電圧制御発振装置ならびに
FMCWレーダ装置は、温度センサで電圧制御発振器の
温度を検出し、検出温度と予め測定された周波数指定電
圧対発振周波数の温度特性とに基づいて掃引制御部は発
振周波数を直線状に変化させる周波数指定電圧を生成す
る。これにより、電圧制御発振器の温度特性を補償し、
従来よりも広い温度範囲に亘って直線性の良い周波数掃
引を行なうことができ、周囲温度にかかわらずレーダ装
置として高い検出精度を確保することができる。
【0010】特に、掃引制御部は、発振周波数を増加さ
せる周波数上昇期間または発振周波数を減少させる周波
数下降期間では、同一の検出温度に基づいて周波数指定
電圧を生成することで、格納されている温度特性の所望
のデータ(周波数指定電圧の値を示すデータ)にアクセ
スするアクセス時間の短縮を図ることができる。従っ
て、より短いピッチで周波数指定電圧を生成して供給す
ることができ、電圧制御発振器の発振周波数をより滑ら
かに変化させることができる。
【0011】例えば、直線状に変化させる周波数指定電
圧の値にアクセスするには検出温度と発振周波数のデー
タとが必要であるが、前記周波数上昇期間または周波数
下降期間での検出温度のデータを変化させる必要がない
ので、アクセスする際に必要なデータの修正が発振周波
数のデータのみとなり、この修正が減少する分だけアク
セス時間の短縮を図ることができる。例えば、前記同一
の検出温度の場合における温度特性のデータを外部メモ
リから掃引制御部内の掃引用CPUの内部記憶装置に転
送して保持することで、アクセス時間の短縮を図ること
ができる。
【0012】また、掃引制御部は、発振周波数を時間と
共に直線状に増加または減少させる周波数指定電圧の値
を周波数上昇期間または周波数下降期間について記憶し
てその値の周波数指定電圧を順次生成し、この記憶され
た値を前記周波数上昇期間または周波数下降期間に続く
周波数下降期間または周波数上昇期間に逆の順番で読み
出してその値の周波数指定電圧を順次生成することで、
各期間毎に対称な三角波を電圧制御発振器から発振させ
ることができると共に、逆の順番で読み出した値の周波
数指定電圧を順次生成するので周波数指定電圧を生成す
るための掃引制御部の演算を簡単にすることができる。
例えば、時間と共に直線状に増加させる微小期間毎の周
波数指定電圧の値を周波数上昇期間について記憶してそ
の値の周波数指定電圧を順次生成し、この記憶された値
を前記周波数上昇期間に続く周波数下降期間に逆の順番
で読み出して周波数指定電圧を逆の順番で順次生成す
る。例えば、時間と共に直線状に減少させる微小期間毎
の周波数指定電圧の値を周波数下降期間について記憶し
てその値の周波数指定電圧を順次生成し、この記憶され
た値を前記周波数下降期間に続く周波数上昇期間に逆の
順番で読み出して周波数指定電圧を逆の順番で順次生成
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るFM
CWレーダ装置のブロック構成図である。
【0014】この発明に係るFMCWレーダ装置1は、
周波数変調されたFM信号2aを生成して出力する電圧
制御発振装置2と、FM信号2aを送信信号3aと局部
発振信号3bとに分配する電力分配器3と、送信信号3
aをアンテナ5へ供給するとともにアンテナ5で受信し
た受信信号を混合器6の受信信号入力端子6aへ供給す
るサーキュレータ4と、送受信兼用のアンテナ5と、受
信信号と局部発振信号3bとを混合してビート信号6b
を出力する混合器6と、ビート信号6bの周波数に基づ
いて物標までの距離を求める距離検出部7と、を備えて
いる。
【0015】距離検出部7は、ビート信号6bをA/D
変換したデジタルビート信号8aを出力するA/D変換
器8と、デジタルビート信号8aに高速フーリエ変換を
施して周波数スペクトルデータ9aを出力する高速フー
リエ変換器(FFT)9と、周波数スペクトルデータ9
aに基づいて物標までの距離を求める測距用CPU10
と、を備える。測距用CPU10は、周波数掃引の周波
数範囲,掃引速度(又は掃引周期),掃引タイミング等
の掃引指令10aを電圧制御発振装置2へ供給して、周
波数変調されたFM信号2aの送信を制御する。なお、
周波数掃引の周波数範囲,掃引速度(又は掃引周期)が
固定されている場合、測距用CPU10は掃引タイミン
グのみを指令する。
【0016】電圧制御発振装置2は、周波数制御入力端
子11aに供給される周波数指定電圧VfSに応じて発
振周波数が変化する電圧制御発振器11と、この電圧制
御発振器11の温度を検出する温度センサ12と、周波
数指定電圧VfSを生成してFM信号2aの周波数掃引
を制御する掃引制御部13と、から構成している。
【0017】掃引制御部13は、温度センサ12から出
力された温度信号12aをA/D変換してデジタル温度
信号14aを出力するA/D変換器14と、予め測定さ
れた電圧制御発振器11の周波数指定電圧対発振周波数
の温度特性を格納する温度特性記憶部15と、温度セン
サ12で検出した電圧制御発振器11の温度と温度特性
記憶部15に格納された周波数指定電圧対発振周波数の
温度特性とに基づいて発振周波数を時間と共に直線状に
増加または減少させる周波数指定電圧の値を順次求め、
求めた周波数指定電圧の値に対応したデジタル電圧信号
16aを順次出力する掃引用CPU16と、デジタル電
圧信号16aをD/A変換してデジタル電圧信号16a
に対応するアナログ電圧信号17aを出力するD/A変
換器17と、D/A変換器17から出力されるアナログ
電圧信号17aに含まれている高周波成分を除去して平
滑化された周波数指定電圧VfSを出力するローパスフ
ィルタ(LPF)18とを備える。
【0018】なお、周波数指定電圧VfSの電圧範囲が
D/A変換器17で出力可能な電圧範囲よりも大きい場
合は、D/A変換器17またはローパスフィルタ(LP
F)18の後段に直流増幅器を設けて、この直流増幅器
で直流増幅して得た信号を周波数指定電圧VfSとして
電圧制御発振器11へ供給する構成としてもよい。直流
増幅器を用いる場合、掃引用CPU16は直流増幅器の
直流増幅率を換算してデジタル電圧信号16aを出力す
る。
【0019】電圧制御発振器11は、例えば50GHz
帯の高周波信号を発生するもので、周波数制御入力端子
11aに供給される周波数指定電圧VfSに応じた周波
数の信号を出力する。電圧制御発振器11は、ガンダイ
オードとバラクタダイオード等の可変容量ダイオードと
を組み合わせて構成している。なお、電圧制御発振器1
1は、高周波用のFET(電界効果トランジスタ)と可
変容量ダイオードとを組み合せて構成した電圧制御型発
振回路で準ミリ波帯の信号を発生させ、これを周波数逓
倍するとともに電力増幅してミリ波帯やマイクロ波帯の
信号を生成する構成としてもよい。
【0020】図2は、電圧制御発振器の発振周波数の温
度特性の一例を示すグラフであり、横軸は周波数指定電
圧、縦軸は発振周波数を示している。図2に示すよう
に、一般的に周波数指定電圧と発振周波数との関係は非
線形であり、周波数指定電圧が一定であっても温度によ
って発振周波数が変化する。
【0021】そこで、各温度毎に周波数指定電圧と発振
周波数との関係を測定して得た周波数指定電圧対発振周
波数特性を各温度と対応付けて温度特性記憶部15に格
納しておき、掃引用CPU16は温度センサ12で検出
した検出温度に基づいて指定された周波数範囲(例えば
50GHz±200MHz)を直線状に掃引するための
デジタル電圧信号16aを発生することで、電圧制御発
振器11の非線形特性ならびに温度特性を補正して、温
度にかかわらず直線性の良い周波数掃引を行なうように
している。
【0022】例えば、時間と共に直線状に増加する発振
周波数に対応した周波数指定電圧の値を、検出温度に応
じて温度特性記憶部15から一定時間毎に読み出すこと
ができる構成とする。図2のような温度特性において
は、周波数指定電圧が大きくなると共に周波数指定電圧
の増加率が大きくなり、検出温度が低くなると共に同一
発振周波数を得るための周波数指定電圧が小さくなる。
但し、特性曲線が飽和していない部分を使用する。
【0023】図3は、周波数掃引の一例を示す波形図で
ある。図3は、周波数上昇期間Tuで周波数fLから周
波数fHまで発振周波数を上昇させ、周波数下降期間T
dで周波数fHから周波数fLまで発振周波数を下降さ
せ、周波数の変化波形が三角波となるよう周波数掃引を
繰り返す場合の周波数掃引波形を示している。
【0024】図3に示した周波数掃引波形での周波数掃
引指令10aが供給されると、掃引用CPU16は、周
波数上昇期間Tuならびに周波数下降期間Tdを微小期
間ΔTnに分割するとともに、各微小期間ΔTn毎に発
振周波数を求める。次いで、掃引用CPU16は、温度
センサ12の検出温度に基づいてその温度における周波
数指定電圧対発振周波数特性を参照して、前記各微小期
間ΔTn毎に求めた発振周波数を発振させるために必要
な周波数指定電圧の値を求める。そして、各微小期間Δ
Tn毎に求めた周波数指定電圧の値に対応するデジタル
電圧信号16aを微小期間ΔTn間隔で順次出力する。
【0025】これにより、電圧制御発振器11の非線形
特性ならびに温度特性に対して補正が施されたデジタル
電圧信号16aが順次出力され、D/A変換器17,L
PF18を介して周波数指定電圧VfSが電圧制御発振
器11の周波数制御入力端子11aへ供給される。する
と、電圧制御発振器11から図3に示す周波数掃引波形
で周波数掃引されたFM信号2aが生成され出力され
る。直線性の良い周波数掃引がなされるので、物標まで
の距離に応じたビート信号6bが得られ、距離を正確に
検出することができる。
【0026】なお、周波数掃引の周波数範囲,掃引速度
(又は掃引周期)が一定である場合は、温度特性記憶部
15に各微小期間ΔTnの周波数指定電圧データ群を各
温度毎に対応して格納しておき、掃引用CPU16は検
出温度に対応した周波数指定電圧データを順次読み出し
て、周波数指定電圧に係るデジタル電圧信号16aを微
小期間ΔT間隔で順次出力する構成としてもよい。
【0027】また、常温(例えば摂氏25度)での各微
小期間ΔTnの周波数指定電圧データ群を温度特性記憶
部15に格納しておくとともに、各微小期間ΔTn毎に
常温での周波数指定電圧データを補正するための補正デ
ータを各温度毎に格納しておき、掃引用CPU16は常
温における各微小期間ΔTnの周波数指定電圧データを
読み出すとともに検出温度における補正データを読み出
して、常温における周波数指定電圧データに補正データ
に基づく補正演算を行なって検出温度に対応したデジタ
ル電圧データ16aを順次出力する構成としてもよい。
【0028】また、掃引制御部13は、発振周波数を時
間と共に直線状に増加させる微小期間ΔTn毎の周波数
指定電圧の値を周波数上昇期間Tuについて内部記憶装
置に記憶してその値の周波数指定電圧VfSを順次微小
期間ΔTn毎に生成し、この記憶された値を前記周波数
上昇期間Tuに続く周波数下降期間Tdに逆の順番で読
み出してその値の周波数指定電圧VfSを順次微小期間
ΔTn毎に生成することで、各期間Tu,Td毎に対称
な三角波を電圧制御発振器11から発振させることがで
きると共に、周波数指定電圧VfSを生成するための掃
引制御部13(の掃引用CPU16)の演算量を減らす
ことができ、演算を簡単にすることができる。更に、前
記周波数下降期間Tdにデジタル温度信号14aを掃引
用CPU16に取り込んで周波数指定電圧の値を温度特
性記憶部15から読み出して内部記憶装置に記憶する構
成としてもよい。この内部記憶装置は複数設けて交互に
用いるようにしてもよい。
【0029】また、掃引制御部13は、発振周波数を時
間と共に直線状に減少させる微小期間ΔTn毎の周波数
指定電圧の値を周波数下降期間Tdについて内部記憶装
置に記憶してその値の周波数指定電圧VfSを順次微小
期間ΔTn毎に生成し、この記憶された値を前記周波数
下降期間Tdに続く周波数上昇期間Tuに逆の順番で読
み出してその値の周波数指定電圧VfSを順次微小期間
ΔTn毎に生成することで、各期間Tu,Td毎に対称
な三角波を電圧制御発振器11から発振させることがで
きると共に、周波数指定電圧VfSを生成するための掃
引制御部13(の掃引用CPU16)の演算量を減らす
ことができ、演算を簡単にすることができる。更に、前
記周波数上昇期間Tuにデジタル温度信号14aを掃引
用CPU16に取り込んで周波数指定電圧の値を温度特
性記憶部15から読み出して内部記憶装置に記憶する構
成としてもよい。この内部記憶装置は複数設けて交互に
用いるようにしてもよい。
【0030】即ち、掃引制御部13は内部記憶装置を備
えており、温度センサ12の検出温度において発振周波
数を時間と共に直線状に増加または減少させる周波数指
定電圧の値を温度特性記憶部15から読み出して内部記
憶装置に記憶させ、周波数上昇期間または周波数下降期
間では、当該値を内部記憶装置から順次読み出して発振
周波数を時間と共に直線状に増加または減少させる周波
数指定電圧を生成し、前記周波数上昇期間または周波数
下降期間に続く周波数下降期間または周波数上昇期間で
は、前記周波数上昇期間または周波数下降期間での読出
し順とは逆の順番で当該値を内部記憶装置から読み出し
て発振周波数を時間と共に直線状に減少または増加させ
る周波数指定電圧を生成する構成としてもよい。内部記
憶装置を用いることでアクセス時間のいっそうの短縮を
図ることができ、周波数指定電圧の増加率が大きい場合
にも電圧制御発振器の発振周波数をより滑らかに変化さ
せることができる。
【0031】温度センサ12の検出温度の変化を検知す
る検知器を備えて、検出温度の変化を検知した場合は、
温度センサ12の検出温度において発振周波数を時間と
共に直線状に増加または減少させる周波数指定電圧の値
を温度特性記憶部15から読み出して他の内部記憶装置
に記憶させ、検知後の周波数上昇期間または周波数下降
期間からは当該他の内部記憶装置から当該値を順次読み
出して周波数指定電圧を生成する構成とすることで、単
一の内部記憶装置を用いた場合における書込みや書換え
の時間ロスやアクセスエラーをなくして温度変化に迅速
に対応できる構成としてもよい。
【0032】なお、周波数上昇期間Tuと周波数下降期
間Tdの和は掃引周期であり、周波数上昇期間Tuと周
波数下降期間Tdは同一の長さであることが望ましい。
微小期間ΔTn<<各期間Tu,Tdとし、例えば1/
8〜1/256程度としてもよく、1/16,1/3
2,1/64,1/128程度としてもよい。掃引用C
PU16と測距用CPU10とを一つのCPUにまとめ
てもよい。また、上記実施形態は本発明の一例であり、
本発明は上記実施形態に限定されない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る電圧
制御発振装置ならびにFMCWレーダ装置は、温度セン
サで電圧制御発振器の温度を検出し、掃引制御部は検出
温度と予め測定された周波数指定電圧対発振周波数の温
度特性とに基づいて発振周波数を直線的に変化させる周
波数指定電圧を生成する構成としたので、電圧制御発振
器の温度特性を補償して、従来より広い温度範囲に亘っ
て直線性の良い周波数掃引を行なうことができ、周囲温
度にかかわらずレーダ装置として高い検出精度を確保す
ることができる。
【0034】掃引制御部は、周波数上昇期間または周波
数下降期間では、同一の検出温度に基づいて周波数指定
電圧を生成することで、格納されている温度特性の所望
のデータ(周波数指定電圧の値を示すデータ)にアクセ
スするアクセス時間の短縮を図ることができ、より短い
ピッチで周波数指定電圧を生成して供給することがで
き、電圧制御発振器の発振周波数をより滑らかに変化さ
せることができる。また、アクセス時間の短縮により、
周波数指定電圧の増加率が大きい場合にも電圧制御発振
器の発振周波数をより滑らかに変化させることができ
る。
【0035】更に、掃引制御部は、発振周波数を時間と
共に直線状に増加または減少させる周波数指定電圧の値
を周波数上昇期間または周波数下降期間について記憶し
てその値の周波数指定電圧を順次生成し、この記憶され
た値を後続の周波数下降期間または周波数上昇期間に逆
の順番で読み出してその値の周波数指定電圧を順次生成
することで、各期間毎に対称な三角波を電圧制御発振器
から発振させることができると共に、周波数指定電圧を
生成するための掃引制御部の演算を簡単にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るFMCWレーダ装置のブロック
構成図
【図2】電圧制御発振器の発振周波数の温度特性の一例
を示すグラフ
【図3】周波数掃引の一例を示す波形図
【符号の説明】
1…FMCWレーダ装置(FM−CWレーダ装置)、2
…電圧制御発振装置、3…電力分配器(カップラ)、4
…サーキュレータ、5…アンテナ、6…混合器(ミキ
サ)、7…距離検出部、8…A/D変換器、9…高速フ
ーリエ変換器(FFT)、10…測距用CPU、11…
電圧制御発振器(VCO)、12…温度センサ、13…
掃引制御部、14…A/D変換器、15…温度特性記憶
部、16…掃引用CPU、17…D/A変換器、18…
ローパスフィルタ(LPF)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数制御入力端子に供給される周波数
    指定電圧に応じて発振周波数が変化する電圧制御発振器
    と、 電圧制御発振器の温度を検出する温度センサと、 電圧制御発振器の周波数指定電圧対発振周波数の温度特
    性を格納しており、この温度特性と温度センサの検出温
    度とに基づいて発振周波数を時間と共に直線状に増加ま
    たは減少させる周波数指定電圧を生成して電圧制御発振
    器に供給する掃引制御部と、を備え、前記掃引制御部は、発振周波数を増加させる周波数上昇
    期間または発振周波数を減少させる周波数下降期間で
    は、同一の検出温度に基づいて周波数指定電圧を生成す
    るとともに、発振周波数を時間と共に直線状に増加また
    は減少させる周波数指定電圧の値を周波数上昇期間また
    は周波数下降期間について記憶してその値の周波数指定
    電圧を順次生成し、この記憶された値を前記周波数上昇
    期間または周波数下降期間に続く周波数下降期間または
    周波数上昇期間に逆の順番で読み出してその値の周波数
    指定電圧を順次生成する ことを特徴とする電圧制御発振
    装置。
  2. 【請求項2】 周波数変調されたFM信号を電圧制御発
    振装置により生成し、生成したFM信号を送信し、物標
    からの反射信号を受信して物標の位置を検出するFMC
    Wレーダ装置において、 電圧制御発振装置は、 周波数制御入力端子に供給される周波数指定電圧に応じ
    て発振周波数が変化する電圧制御発振器と、 電圧制御発振器の温度を検出する温度センサと、 電圧制御発振器の周波数指定電圧対発振周波数の温度特
    性を格納しており、この温度特性と温度センサの検出温
    度とに基づいて発振周波数を時間と共に直線状に増加ま
    たは減少させる周波数指定電圧を生成して電圧制御発振
    器に供給する掃引制御部と、を備え、前記掃引制御部は、発振周波数を増加させる周波数上昇
    期間または発振周波数を減少させる周波数下降期間で
    は、同一の検出温度に基づいて周波数指定電圧を 生成す
    るとともに、発振周波数を時間と共に直線状に増加また
    は減少させる周波数指定電圧の値を周波数上昇期間また
    は周波数下降期間について記憶してその値の周波数指定
    電圧を順次生成し、この記憶された値を前記周波数上昇
    期間または周波数下降期間に続く周波数下降期間または
    周波数上昇期間に逆の順番で読み出してその値の周波数
    指定電圧を順次生成する ことを特徴とするFMCWレー
    ダ装置。
  3. 【請求項3】 前記掃引制御部は、前記記憶された周波
    数指定電圧を逆の順番で順次生成する期間において、温
    度センサからの温度信号を取り込むとともに該温度信号
    に基づき温度特性記憶部から周波数指定電圧を読み出し
    内部記憶装置に記憶することを特徴とする請求項1記載
    の電圧制御発振装置。
  4. 【請求項4】 前記掃引制御部は、前記記憶された周波
    数指定電圧を逆の順番で順次生成する期間において、温
    度センサからの温度信号を取り込むとともに該温度信号
    に基づき温度特性記憶部から周波数指定電圧を読み出し
    内部記憶装置に記憶することを特徴とする請求項2記載
    のFMCWレーダ装置。
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