JP3341967B2 - エンジン発電機用自動並列運転装置 - Google Patents

エンジン発電機用自動並列運転装置

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JP3341967B2 JP29016295A JP29016295A JP3341967B2 JP 3341967 B2 JP3341967 B2 JP 3341967B2 JP 29016295 A JP29016295 A JP 29016295A JP 29016295 A JP29016295 A JP 29016295A JP 3341967 B2 JP3341967 B2 JP 3341967B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のエンジン発
電機を並列運転する際に、各エンジン発電機の周波数、
位相、及び電圧を等しくするために用いられるエンジン
発電機用自動並列運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジン発電機を複数並列さ
せ、一つの負荷に対して電力を供給することが行なわれ
ている。このような、発電機の並列運転(並行運転とも
言う)を行なう際には、エンジン発電機用自動並列運転
装置(以下、単に並列運転装置ともいう)を用いる。例
えば、特公平4−61579号公報の並列運転装置は、
各発電機に設けられて、これら発電機の周波数、位相、
及び電圧を調整し、また負荷分担を均等にすることによ
り、安定的な電力供給を実現するものである。
【0003】このように発電機を並列運転すると、発電
機間には、母線電圧の波形に対して位相の遅れた電流
(一般に横流といわれる)が流れる。この原因は主に、
各発電機の起電力は上記のように並列運転装置電圧が等
しくなるように制御を受けるものの、わずかに電位差が
存在することにある。この横流には両機の端子電圧を共
に両発電機の起電力の平均値(但し、両発電機の同期イ
ンピーダンスが相等しいとき)にする作用があり、この
結果、母線電圧も両起電力の平均値となる。
【0004】この横流は、問題視されていない時期もあ
ったが、近年、より高い負荷に対して電力供給を行なう
ために、発電機を多数並列させるに従い、横流を無視で
きなくなってきた。横流を抑えるためには、各発電機の
起電力を等しくすれば良いが、上記のように発電機の端
子電圧は、各発電機が接続されることにより等しくなっ
ているため、真の起電力を検出することができない。
【0005】そこで代わりに、負荷の無効電力等を検出
し、この結果判る負荷の力率に各発電機の力率を等しく
なるよう各発電機の励磁電流を調整し、横流をなくすよ
うにしている(例えば実開昭52−12833号公報を
参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、負荷の
力率を算出するには、負荷に流れる大きな電流を測定し
なければならず、また当該並列運転装置の汎用性も考慮
すると、様々な負荷に対応する必要があり、負荷電力等
の測定装置だけでも非常に高価なものとなる。そして、
この測定装置の設置場所も確保しなければならず、並列
運転装置毎に測定装置までの結線をしなければならな
い。
【0007】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、負荷の電力等を測定する必要の無いエンジン発電機
用自動並列運転装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本発明の請求項1に記載のエンジン発電機
用自動並列運転装置は、エンジンにて駆動され、電圧設
定手段を通じて指定された電圧を出力可能にされたエン
ジン発電機を複数並列させて運転させる場合に、該エン
ジン発電機毎に設けられるエンジン発電機用自動並列運
転装置において、当該発電機により出力される無効電流
を検出する無効電流検出手段と、該無効電力検出手段に
より検出された無効電流の電流量に応じて、上記電圧設
定手段に対して電圧設定値を補正する指令を発し、上記
複数並列された発電機間に流れる電流である横流を減少
させる起電力補正手段と、当該発電機の出力端子電圧を
検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段による検出結
果に基づいて、無効電流量の目標値を設定する目標値設
定手段と、を備え、上記起電力補正手段が、該無効電流
検出手段により検出された無効電流の電流量が、上記目
標値設定手段により設定された目標値よりも大きいとき
には電圧を下げ、該目標値よりも小さいときには電圧を
上げるよう、上記電圧設定手段に指令を発するものであ
り、該指令によりその反映を受けた当該発電機の出力電
圧と電流とを検出し、出力電圧と電流との位相差を検出
し、前記出力電圧、電流、及び位相差から当該発電機の
有効電力を算出し、有効電力が所要の電力より大きけれ
ば、エンジン回転数を下げるよう、補正指令を発し、小
さければ、エンジン回転数を上げるよう補正指令を発す
ことを特徴とする。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のエンジ
ン発電機用自動並列運転装置は、無効電流検出手段と、
起電力補正手段とを備えており、並列運転される発電機
毎に設けられる。この発電機は、同じ負荷(数は問わな
い)に対して複数並列されて、夫々エンジンによって駆
動される。以下、これらの発電機の内の1つに適用され
た並列運転装置ついて説明する。
【0011】この発電機により出力される無効電流を、
無効電流検出手段が検出し、この検出された無効電流の
量に応じて起電力補正手段が、電圧設定手段に対して補
正指令を発する。この補正指令は、電圧設定手段によっ
て設定される当該発電機の出力電圧の設定値を補正する
ためのもので、この指令によって当該発電機の設定電圧
が変更され、他の発電機との電位差を縮小し、両発電機
間に流れる横流を抑制する。これは以下のような作用に
よる。
【0012】横流が流れた2つの発電機において、ある
時点にて一方の発電機から流れ出た横流は、他方から見
れば流れ込むことになる。このため、各発電機に流れる
横流の位相は互いに180°異なることになり、各発電
機に流れる本来の電流に横流を加えると、夫々の電圧に
対する位相差が一方では増加され、他方では減少される
ことになる。これは発電機が2つの場合であるが、3つ
以上並列運転する場合も原理的に同じである。つまり、
ある発電機では電圧と電流の位相差が大きくなって無効
電流が増大し、他の発電機では逆に無効電流が減少す
る。つまり、無効電流の量は、当該発電機と他の発電機
との電位差の影響を受ける。
【0013】横流を抑えるには、その原因である両発電
機の間の電位差が小さくなるように設定電圧を補正すれ
ばよい。この補正を、当該発電機における無効電流の値
に応じて行なうのが当該並列運転装置の趣旨である。従
って、請求項1に記載の並列運転装置によれば、無効電
流に応じて発電機の設定電圧を補正するので、負荷の力
率を求めることなく、横流を抑制することができる。し
かも、負荷の力率を求める必要が無いので、この力率を
測定するための高価な装置が必要なく、その設置場所を
確保する必要も無い。そしてこの測定装置と、運転装置
との間の結線も不要とすることができる。
【0014】また、制御系に用いる入力信号として、負
荷や他の発電機の信号を用いず、当該発電機のみから検
出するので、応答性もよくすることができる。そして更
、電圧検出手段と、目標値設定手段とを更に設け、電
圧検出手段が検出した、発電機の出力端子電圧に基づい
て、無効電流量の目標値を設定する。
【0015】横流は、本来の起電力が大きな発電機にお
いては電圧に対して遅れ位相となり、逆に起電力の小さ
な発電機においては進み位相となる。よって前者におい
ては無効電流も大きくなり、後者においては小さくな
る。つまり、無効電流を検出することにより、並列運転
時においては検出できない起電力の大小を推定すること
ができる。
【0016】そこで、起電力補正手段が、無効電流検出
手段によって検出された無効電流の値が、上記の目標値
よりも大きいときには設定電圧を小さくし、逆に、小さ
いときには大きくする。これにより、当該発電機の起電
力を、目標値の無効電流に対応する値に調整することが
できる。
【0017】このようにして、並列運転される各発電機
にて電圧設定値を補正すると、全ての発電機の起電力
が、目標値に対応する値に収束する。つまり複数の発電
機の起電力を一定値に調整することができる。従い、請
求項に記載の並列運転装置によれば、起電力補正手段
による補正を上記のような簡素な方法にて実現し、しか
も実際に出力されている電圧値を反映させつつ起電力補
正するので、汎用性の高い並列運転装置とすることがで
きる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施の形態を図面と共に説明
する。まず、図2は本発明の一実施例である並列運転装
置1が、図示しないエンジンにて駆動される3相他励式
ブラシレス交流発電機3(以下、単に発電機3とも言
う。また図を簡略化するために出力配線は本図では1相
のみにて表している)に適用された様子を示す説明図で
ある。発電機3は、出力端子5から負荷(図示せず)へ
と接続されて、同じくこの負荷に接続される発電機と共
に並列運転されるものである。発電機3の出力電圧、電
流、及び周波数は夫々電圧計V,電流計A,周波数測定
器Fにてモニタ可能にされている。
【0019】並列運転装置1は、発電機3・出力端子5
間の配線7から引き出された電圧信号の信号線9及び電
流信号用の信号線11によって発電機3に接続されてい
る。なお、信号線11には変流器CTによって配線7に
流れる電流に応じた電流が流れるようにされており、ま
たこの信号線11及び信号線9は、自動電圧調整機AV
Rにも接続されている。自動電圧調整機AVRは、発電
機3の電圧制御を行なうもので、信号線9を介して発電
電圧のフィードバックを受け、設定された電圧を発電機
3が出力するようにされている。そして自動電圧調整機
AVRと並列運転装置1との間には、並列運転装置1か
らの補正信号を自動電圧調整機AVRに送信するための
補正信号線13が介装されている。
【0020】発電機3は、被駆動軸15がエンジンに駆
動されることにより所定の電力を出力するもので、界磁
は励磁機EXGによって界磁コイルGFに通電すること
によってなされる。なおVRは界磁コイルGFに流れる
電流を安定化するためのバリスタである。励磁機EXG
も被駆動軸15に機械的に直結されており、上記エンジ
ンによって駆動されると、整流器RTを介して界磁コイ
ルGFに直流電流を供給するようにされている。つまり
自動電圧調整機AVRは、この励磁機EXGの界磁コイ
ルEXGFに流す電流を調整するのである。
【0021】また自動電圧調整機AVRは、バッテリB
atより電力供給を受け、これと電圧加減器VAにおけ
る設定値と、フィードバックされた発電機3の出力電圧
及び出力電流とに基づき、所定量の電流を界磁コイルE
XGFに流し、所望の出力電圧が得られるよう、制御を
行なう。この自動電圧調整機AVR、及び電圧加減器V
Aが本発明の電圧設定手段に相当する。
【0022】従来の並列運転装置は、信号線9,11の
他に、負荷に接続された母線の電圧及び電流を入力する
端子も備えていたが、並列運転装置1には、母線からの
入力を受ける端子が無い。また並列運転装置1には、本
図には示されていないが、発電機3の周波数を制御する
ために、エンジンに対して回転数を変更する信号を発す
る信号線も設けられている。この並列運転装置1の、概
略構成を図3に示す。
【0023】図3に示すように、並列運転装置1は、発
電機の出力電圧及び電流を受け取る入力回路21と、発
電機の出力電圧及び電流を受け取りなお且つこれをアナ
ログ値からデジタル値へ変換するA/D変換器23と、
自動電圧調整機AVRへ補正信号を出力するための出力
回路25と、入力回路21及びA/D変換器23等から
受け取った信号に基づいて後述する演算をしたり出力回
路25へ出力をしたりするCPU27と、CPU27の
動作タイミングの拠り所となる水晶発振子29と、CP
U27が行なう制御プログラム等が予め格納されたRO
M31と、その制御プログラムによる処理に必要な数値
や発生する数値を一時的に保持するRAM33と、これ
ら各部を結ぶバス35とを備えたコンピュータシステム
として構成されている。
【0024】入力回路21は、発電機3の電圧及び電流
の周期を検知するためと、その電圧及び電流の各位相を
検知するためとに使用される信号を受け取るためのイン
タフェースであり、発電機3の電圧信号、電流信号(通
常、共に正弦波)が入力されると、夫々のゼロクロス点
を検出し、方形波にしてその結果をバス35に乗せる。
CPU27は、この方形波の立ち上がり及び立ち下がり
をゼロクロス点として認識する。一方、A/D変換器2
3は、電圧信号、及び電流信号をデジタル信号に変換す
るためのインラフェースで、ここからバス35に乗せら
れた信号は、CPU27が発電機3の電圧値、及び電流
値を定量的に評価するのに用いられる。
【0025】出力回路25は、上記した自動電圧調整機
AVRに対して補正信号を出力するだけでなく、図2に
おいて示さなかったエンジンのガバナを駆動して、エン
ジンの回転数を変えるためのアクチュエータ37に対し
ても信号を出力する。そして39aにて示したのがエン
ジン回転数を上げる信号、39bにて示したのが下げる
信号である。また、13aにて示したのが界磁コイルE
XGFに流す電流を増大させ、発電機3の出力電圧を増
加させる補正信号、13bにて示したのが逆に、減少さ
せる補正信号である。
【0026】次にCPU27が行なう主な処理を図4〜
図6を用いて説明する。まず図4が、横流を抑えるため
に自動電圧調整機AVRに対して補正信号を発する横流
抑制処理である。本処理は一定時間毎に起動されるもの
とする。本処理が開始されるとまずステップ(以下、S
と略す)110にて、発電機3の出力電圧と電流とを検
出する。これはA/D変換器23の出力するデジタル値
をCPU27の所定レジスタに読み込み、適宜RAM3
3に格納することにより行なわれる。
【0027】続いてS120に移行し、発電機3の出力
電圧と電流との位相差を検出する。これは、入力回路2
1が電圧及び電流に対応して出力する2つの方形波の立
ち上がりの時間差を水晶発振子29の発するクロックに
基づいて測定し、これを周期で除し、2πを乗すること
により求められる。なお周期は、2つの方形波の内、任
意の一方について、立ち上がりから次の立ち上がりまで
の時間を測定すれば求められる。
【0028】次にこの位相差と、S110にて検出した
電流とから無効電流Ir を算出する本発明の無効電流検
出手段に相当する処理を行なう(S130)。無効電流
rは、S110にて求めた電流の実行値にS120に
て求めた位相差の正弦を乗することにより求められる。
【0029】そしてS140ではこの無効電流Ir と、
目標値としての電流値I0 とを比較する。ここで電流値
0 は、横流が流れない場合に、発電機3の出力端子電
圧に対して流れる筈の電流値であり、信号線9を介して
検出された電圧値を元に設定される。なお、並列運転状
態においては、全ての発電機が母線に接続されるので、
各相の電位の瞬時値は、全発電機及び母線において等電
位になる。従い、電流値I0 は、母線電圧に応じて設定
する、と言い換えることもできる。
【0030】S140の判定に戻り、ここで無効電流I
r の方が大きいと判定されると、S150に進んで、電
圧を下降させるよう、自動電圧調整機AVRに対して補
正指令を発し、無効電流Ir の方が小さければ、S16
0に進んで、電圧を上昇させるような補正指令を発す
る。こうすると、発電機3の無効電流Ir はI0 に収束
される。これについて図5を用いて説明する。
【0031】図5は、並列運転される複数の発電機の起
電力Eと無効電流Ir の値の関係を表すグラフである。
縦軸が発電機の起電力Eであり、横軸が無効電流Ir
表す。そして発電機3-1の無効電流がIr1であれば、発
電機3ー1の起電力はE1 (点P)であり、発電機3-2の
無効電流がIr2であれば、発電機3ー2の起電力はE
2(点Q)であることを表している。
【0032】ところが、これら発電機3ー1と発電機3ー2
とは並列運転されているので、横流が流れ、発電機3-1
の出力電圧はE0 (点P’)、発電機3-2の出力電圧も
0(点Q’)となっている。そこで、本来の起電力E1
に応じた出力電圧になるように、発電機3ー1の起電力
を補正する。例えば、発電機3-1については、図4のS
140における判断により、Ir1はI0 よりも小さいの
で、起電力が上昇される(S160)。一方、発電機3
-2については、同様にしてIr2はI0 よりも大なので、
起電力が低下される(S150)。なお実際には、この
ように起電力が補正されることにより横流が減少するの
で、点P’から点P(発電機3-2では点Q’から点Q)
に向かうのではなく、出力電圧をほぼE0 に保ちつつ点
Rに向かう。つまり、両発電機3-1、3-2とも無効電流
量がI0 、出力電圧がE0 の状態に収束する。
【0033】このように、並列運転される全ての発電機
に並列運転装置1を設け、横流抑制処理を行なわせるこ
とにより、全ての発電機における無効電流がI0 に収束
され、起電力もI0 に対応する値E0 に収束される。こ
うして発電電圧が収束されるので、横流は発生しない。
このS140〜S160の処理が本発明の起電力補正手
段としての処理に相当する。
【0034】こうして電圧の補正信号が発生されると、
横流抑制処理は終了する。なお、横流抑制処理において
S120の処理は、立ち上がりのタイミングについて行
なう部分を、全て立ち下がりに置き換えても同様に行な
うことができる。次に、横流抑制処理以外に並列運転装
置1によって行なわれる処理の一つとして、周波数制御
処理について説明する。これを図6に示す。周波数制御
処理は、横流抑制処理に引き続いて起動されるものとす
る。
【0035】周波数制御処理ではS210にて、発電機
3の出力電圧と電流とを検出し、S220にて出力電圧
と電流との位相差を検出する。これは横流抑制処理のS
110及びS120にて行なった処理と同じであるが、
横流抑制処理が1回行なわれたことによりその反映を受
けた電圧及び電流を検出するために再度行なう。
【0036】次にS230にて発電機3の有効電力Pa
を算出する。これはS210にて検出された電圧及び電
流から夫々の実行値を求め、これらの積にS220にて
求めた位相差の余弦を乗することにより求められる。そ
してS240にて、有効電力Pa と所要の電力P0 とを
比較する。有効電力Pa がP0 より大きければ、S25
0に進んで、エンジン回転数を下げるよう、アクチュエ
ータ37に対して補正指令を発し、小さければ、S26
0に進んで、エンジン回転数を上げるよう補正指令を発
する。こうして、発電機3の出力電力が補償される。
【0037】以上のように、発電機3に対して横流抑制
処理及び周波数制御処理を行ない、無効電流に応じて発
電機の設定電圧を補正すれば、発電機間に流れる横流を
抑制することができる。しかも、負荷の力率を求める必
要が無い。従い、負荷の力率を測定するための高価な装
置が必要なく、その設置場所を確保する必要が無い。そ
してこの測定装置と、運転装置との間の結線も不要とす
ることができる。
【0038】また、制御系を発電機3にかかる構成に収
め、負荷や他の発電機の信号を用いないので、応答性も
よくすることができる。以上、本発明の実施例として、
並列運転装置1について説明してきたが、本発明はこう
した実施例に何等限定されるものではなく様々な態様で
実施しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエンジン発電機用自動並列運転装置
を例示するブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例である並列運転装置1が、
発電機3に適用された様子を示す説明図である。
【図3】 本発明の一実施例である並列運転装置1の概
略構成図である。
【図4】 並列運転装置1にて行なわれる横流抑制処理
のフローチャートである。
【図5】 横流抑制処理によって各発電機の起電力が一
定にされる様子を示すグラフである。
【図6】 並列運転装置1にて行なわれる周波数制御処
理のフローチャートである。
【符号の説明】
1…並列運転装置 3…他励式ブラシレス交流発電
機 5…出力端子 7…配線 9,11…信
号線 13…補正信号線 15…被駆動軸 21…
入力回路 23…A/D変換器 25…出力回路 27…
CPU 29…水晶発振子 31…ROM 33…
RAM 35…バス 37…アクチュエータ Ir、Ir1、Ir2…無効電流 I0 …無効電流の目標
値 Pa…有効電力 P0 …所要電力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 - 5/00 H02P 9/00 - 9/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにて駆動され、電圧設定手段を
    通じて指定された電圧を出力可能にされたエンジン発電
    機を複数並列させて運転させる場合に、該エンジン発電
    機毎に設けられるエンジン発電機用自動並列運転装置に
    おいて、 当該発電機により出力される無効電流を検出する無効電
    流検出手段と、 該無効電力検出手段により検出された無効電流の電流量
    に応じて、上記電圧設定手段に対して電圧設定値を補正
    する指令を発し、上記複数並列された発電機間に流れる
    電流である横流を減少させる起電力補正手段と 当該発電機の出力端子電圧を検出する電圧検出手段と、 該電圧検出手段による検出結果に基づいて、無効電流量
    の目標値を設定する目標値設定手段と、 を備え、上記起電力補正手段が、 該無効電流検出手段により検出された無効電流の電流量
    が、上記目標値設定手段により設定された目標値よりも
    大きいときには電圧を下げ、該目標値よりも小さいとき
    には電圧を上げるよう、上記電圧設定手段に指令を発す
    ものであり、 該指令によりその反映を受けた当該発電機の出力電圧と
    電流とを検出し、出力電圧と電流との位相差を検出し、
    前記出力電圧、電流、及び位相差から当該発電機の有効
    電力を算出し、有効電力が所要の電力より大きければ、
    エンジン回転数を下げるよう、補正指令を発し、小さけ
    れば、エンジン回転数を上げるよう補正指令を発する
    とを特徴とするエンジン発電機用自動並列運転装置。
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