JP3341774B2 - 位置ずれ計測方泡及び露光装置の精度確認方法 - Google Patents

位置ずれ計測方泡及び露光装置の精度確認方法

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JP3341774B2 JP40020790A JP40020790A JP3341774B2 JP 3341774 B2 JP3341774 B2 JP 3341774B2 JP 40020790 A JP40020790 A JP 40020790A JP 40020790 A JP40020790 A JP 40020790A JP 3341774 B2 JP3341774 B2 JP 3341774B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光基板の感光層(レ
ジスト層)へパターンの焼き付けに使用する露光装置の
各種精度等を検査する方法に関し、特に半導体素子等を
製造する際のリソグラフィ工程で必要とされる露光装置
(アライナー,ステッパー等)の精度(位置ずれ)確認
の方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の製造のフォトリソグラフィ
工程においては、通常フォトマスクやレチクル(以下レ
チクルと総称する)と呼ばれる原版に形成された回路パ
ターン等を、半導体ウェハ上に塗布されたレジスト層に
焼き付け、しかる後現像処理により形成されたレジスト
パターンをマスクとしてフォトエッチングを行う。この
工程、特に露光装置において高解像力を有する投影光学
系をはさんでレチクルとレジストが塗布されたウェハを
セットし、レチクルとウェハを正確に位置合わせした
後、レチクルのパターンをウェハへ露光している。この
種の露光装置においては、ウェハ上に焼き付ける回路パ
ターンの集積度が高まり、これに伴って転写すべきパタ
ーンの線幅もサブミクロンの領域になってきた。
【0003】このように、年々微細化されるリソグラフ
ィ工程に使用されるステッパー等の露光装置では、レチ
クルとウェハとの位置合わせを高精度に行う為、最小線
幅の数分の1ないし1/10程度の総合位置合わせ精度
を有するアライメント系を備えている。このアライメン
ト系は、レチクルとウェハの位置合わせ(アライメン
ト)を検出するための各種アライメントセンサー系、ウ
ェハを正確にステッピングさせる為のウェハステージ
系、及びレチクルを正確にセットするためのレチクルス
テージ系等を中心にして構成されている。
【0004】これらアライメントセンサー系、ウェハス
テージ系、レチクルステージ系を備えた露光装置の精度
(例えばウェハステージの位置決め精度、レチクルとウ
ェハとの重合わせ精度等)をチェックする方法は以下の
ようなものがあった。 特別のバーニアパターンの入ったテストレチクルを
用意し、テストレチクル上のバーニアの主尺と副尺と
が、ウェハ上で重なるようにウェハを一定量だけ移動さ
せて二重露光を行う。そのウェハを現像して得られるバ
ーニアのレジスト像を顕微鏡で観察する。
【0005】 特開昭62−32614号公報に開示
されているように、間隔をおいて2本の平行な直線状パ
ターン(回折格子型)をウェハ上に焼き付け、現像工程
を経た後、その2本の直線状パターンの間隔を露光装置
のアライメントセンサー系で自己計測する。 特開平2−31142号公報に開示されているよう
に、平行に複数本設けられた直線状パターン2組を所定
の角度で重合わせられるように二重露光して、くさび状
の重なり部分を形成し、その重なり部分の線幅から位置
ずれ量を検出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の技術においては、 露光装置の精度チェック時に、バーニアを使ってノ
ギスと同様な方法を用いている。このため、位置ずれ量
とバーニアの計測量が1:1に対応することとなり、感
光基板上のバーニアパターン形成状態や光学顕微鏡等で
観察する際の観察方法等によっては、大きな計測誤差が
生じることがある。又、バーニアパターンを使用する方
法は、目盛りを読み取る方式であるため自動化が困難で
あり、作業者の疲労を伴うとともに処理速度が遅いとい
った問題があった。 さらに、2本の直線状パターンの間隔を計る方法で
は、それら直線状パターンのレジスト像間隔を直接光学
的に検知するため、レジスト像を検知する計測センサー
に高い精度が要求されるという問題点があった。 また、二重露光により形成されたくさび状の重複部
分の線幅を測定する方法では、精度が十分でないという
問題点があった。
【0007】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
ので、高精度で高スループットの位置ずれ計測法、及び
露光装置の精度確認方法を得ることを目的としている。 〔課題を解決する為の手段〕 かかる問題点を解決するために本発明においては、第1
の計測パターンと第2の計測パターンとを重ね合わせて
投影し、第1の計測パターンと第2の計測パターンとが
重なり合ってできた重なり部分の間隔に基づいて、第1
の計測パターンと第2の計測パターンとの位置ずれを計
測するようにした。また、第1の計測パターンと第2の
計測パターンとを重ね合わせて投影し、第1の計測パタ
ーンと第2の計測パターンとが重なり合ってできた重な
り部分の間隔に基づいて、露光装置の精度を確認するよ
うにした。
【0008】
【作 用】本発明によれば、第1の計測パターンと第2
の計測パターンとを重ね合わせて投影することにより少
なくとも2つの重なり部分を形成し、2つの重なり部分
の位置ずれに応じて変化する間隔に基づいて、位置ずれ
量を求めている。このため、パターン形成上各種プロセ
スの影響が受けにくく、高精度に位置ずれを計測するこ
とができる。又、重なり部分の間隔を自動計測により求
めているため、高スループットの計測が可能となる。以
上より、高精度、高スループットに露光装置の精度を検
査することが可能となる。
【0009】
【実 施 例】以下、本発明の第1実施例について詳述
する。その前に、本発明の方法の実施に好適なステッパ
ーの構成について、図2を参照して簡単に説明する。図
2において、水銀ランプ1からの露光光(g線、i線)
は、楕円鏡2で集光された後、露光量を制御するシャッ
ター3、照明光を均一化するオプチカルインテグレータ
4、及び主コンデンサーレンズCLを介してレチクルR
を照明する。レチクルRは、x、y、θ(回転)方向に
微動するレチクルステージRS上に保持され、レチクル
アライメント系5によって装置に対して位置決めされ
る。レチクルRのパターンは、片側、もしくは両側テレ
セントリックな投影レンズPLによって、ウェハW上に
結像投影される。ウェハWは、x−y座標系内で水平移
動するxyステージと、投影レンズPLの光軸方向に垂
直移動するzステージと、水平面内で微小回転するθス
テージ等とを含むウェハステージSTに載置され、ステ
ップアンドリピート方式の露光時には、ステージコント
ローラ7からの指令に応答してステッピング移動する。
そして、このステッパーには、投影レンズPLを介して
ウェハ上のアライメントマークWM(回折格子状)を光
電検出するためのTTL(スルー・ザ・レンズ)方式の
ウェハアライメント系11が設けられている。ウェハア
ライメント系11には、He−Ne、He−Cd、Ar
イオン等を光源とするレーザ光源11a、シリンドリカ
ルレンズ等を含むレンズ系11b、ビームスプリッタ1
1c、対物レンズ10、レンズ系11d、空間フィルタ
ー11e、及び受光素子11fが設けられており、受光
素子11fからの光電信号は、信号処理系12に出力さ
れる。ここで、レーザ光源11aからのビームは、レン
ズ系11bの作用で一方向に伸びたスリット状の断面を
有するビームに変換され、ビームスプリッタ11c、対
物レンズ10を介して投影レンズPLの軸外の位置に入
射し、投影レンズPLによってy方向を長手方向とする
スリット状のスポット光SPxとしてウェハW上に集光
される。
【0010】ウェハW上のアライメントマークWMとそ
のスポット光SPxとが重なると、マークから散乱光や
回折光が生じる。その散乱、回折光は、再び投影レンズ
PLを通って対物レンズ10に戻り、ビームスプリッタ
11cで反射され、瞳リレー系11dを介して空間フィ
ルタ11eに達する。瞳リレー系11dは、投影レンズ
PLの瞳と空間フィルター11eとを互いに共役にする
ためのものであり、空間フィルタ11eは、ウェハ面か
らの正反射光を遮断して回折光、散乱光のみ通すアパー
チャを有する。空間フィルタ11eを通った散乱、回折
光は、レンズ系で集光されて受光素子11fに達する。
【0011】ところで、図示していないがステージコン
トローラ7にはx、y方向の2軸に関してウェハステー
ジSTの位置を計測するレーザ干渉計が設けられてお
り、このレーザ干渉計からステージSTの単位移動(例
えば0.02μm)毎に出力される計測パルス(アップ
ダウンパルス)に応答して、信号処理系12は受光素子
12からの光電信号の波形をデジタルサンプリングす
る。信号処理系12は、サンプリングされた信号波形に
基づいて、スリット状のスポット光SPxとウェハ上の
アライメントマークとが合致したときのx方向の位置を
高速演算プロセッサにて求め、その位置を主制御系8へ
出力する。以上のマーク検出方式では、信号波形を抽出
するために、投影レンズPLの視野内で静止しているス
リット状のスポット光SPxに対して、ウェハWをx方
向に移動させる必要がある。尚、主制御系8は、アライ
メントシーケンスを統括的に制御し、露光時にはシャッ
ターコントローラ6を介してシャッター3の開閉のタイ
ミング及び閉時間を制御する。又図2には図示していな
いが、y方向の位置を計測するためのアライメント系が
もう一組用意されており、スリット状のスポット光SP
yをウェハW上に結像するようになっている。そして、
x方向の検出と同様にしてy方向のマーク検出が可能と
なっている。
【0012】図2に示したステッパーは、ウェハW上の
アライメントマークを検出するためにTTL方式のウェ
ハアライメント系11が設けられているが、以下で説明
する実施例では、ウェハW上に形成された測定用レジス
トパターンの間隔を測定するために共用するものとす
る。さて、図3は本説明の第1の実施例による方法を実
行するために用意されたテストレチクルRのパターン配
置を示す平面図である。
【0013】テストレチクルRの3辺には、図2中のレ
チクルアライメント系5によって検出されるレチクルア
ライメントマークRM1 、RM2 、RM3 が形成されて
いる。この3ヶ所のマークRM1 、RM2 、RM3 を基
準としてレチクルRの中央に矩形のパターン領域PAが
形成される。本実施例では、パターン領域PAの中心
部、4隅、及び4辺の中央部の計9ヶ所にマーク領域M
1 〜MA9 が形成される。パターン領域PAの中心部
のマーク領域MA5 を中心に各マーク領域はx方向にピ
ッチSxで配置され、y方向にピッチSyで配置され
る。そして、中央部のマーク領域MA5 には、x軸に対
して所定の角度だけ傾いているパターンP1(本発明の
第1マスクパターン)とx軸の方向に延びたパターンP
2(本発明の第2マスクパターン)の一対が形成され
る。その他のマーク領域MA1 〜MA9 の夫々にはマー
ク領域MA5 内のパターンP1とP2と同じものをy方
向に入れ替えて形成してある。図3では、代表してマー
ク領域MA1 ,MA5 のみのパターンP1,P2を示し
てある。また、ここではパターンP1とP2の間隔をD
yとしており、設定値として主制御系8内のメモリに予
め記憶させておくものとする。尚、パターンP1,P2
の配置はこれに限るものではなく、パターンP1とP2
の間隔もDyに限るものではない。更に、マーク領域M
AもMA1 〜MA9 に限定されるものではなく、ずれ量
を検出する目的に応じて定められるものである。
【0014】図4(a)は、前述のテストレチクルRの
パターンP1,P2の詳細な形状を示す図である。パタ
ーンP1は、TP1〜TP4の4つのパターンから形成
されている。パターンTP1とパターンTP4は、x軸
に対して角度θだけ右下がり(左上がり)の幅Lで長さ
Hの線状遮光パターンである。そしてパターンTP2と
パターンTP3はx軸に対して角度θだけ右上がり(左
下がり)の幅Lで長さHの線状遮光パターンである。そ
して、隣合う2つのパターンが線対称の関係になるよう
に傾いているものとする(例えばパターンTP1とパタ
ーンTP2はy方向に関して線対称となっており、パタ
ーンTP1とパターンTP3はx方向に関して線対称と
なっている。)。つまり、仮想の中心点Qcについてパ
ターンTP1〜TP4は、点対称な関係となっている。
又TP1〜TP4の夫々のパターンは、傾き方向に伸び
た2つの直線状エッジを有している。ここで、パターン
TP1〜TP4の中心位置をQ1〜Q4とすると、これ
ら中心点Q1とQ2のテストレチクルR上でのy座標値
は、1つのマーク領域内においては一致しており、また
中心点Q3とQ4のテストレチクルR上でのy座標値も
1つのマーク領域内においては一致しているものとす
る。又、中心点Q1とQ3のテストレチクルR上でのx
座標値は一致しており、中心点Q2とQ4のテストレチ
クルR上でのx座標値は一致しているものとする。
【0015】パターンP2はTP5,TP6の2つのパ
ターンで形成されている。夫々のパターンは、x軸方向
に伸びた幅L1で長さH1の直線状遮光パターンであ
る。パターンTP5とTP6との間隔は2y1であり、
パターンTP5とTP6のy方向に関しての中点をQ
c’とする。ここで、夫々のパターンは、x軸方向に伸
びた2つの直線状エッジを有している。前述の如くテス
トレチクル上でのパターンP1とパターンP2との間隔
(点QcとQc’との間隔)はDyである。
【0016】次に、本発明の第1の実施例による位置ず
れ計測方法について説明する。その一例としてここで
は、ウェハステージのステッピング誤差を測定する場合
について説明する。図3に示したテストレチクルRを、
図2のステッパー本体のレチクルステージRSにセット
し、レチクルアライメント系5によりテストレチクルR
を所定の位置にアライメントする。ステッパーは、予め
定められている露光シーケンスに従って、ステップアン
ドリピート方式でテストレチクルRのパターン領域PA
の投影像をウェハW上の感光剤層(レジスト層)に順次
焼き付けていく(ファーストプリント)。このとき、ウ
ェハW上の1つのショット領域には、図3に示した9ヵ
所のマーク領域MA1 〜MA9 がレジスト層に潜像とし
て転写される。次に、今露光を行った各ショット領域に
対して同一のテストレチクルRを用いて重ね焼き(セカ
ンドプリント)を行う。この時、ステージSTをy方向
にm・Dy(ただしmは投影レンズPLの縮小率で1/
5、1/10等)だけ正確にステッピングさせることに
よって、初めに露光したショット領域に対して、これか
ら投影しようとするパターン領域PAの投影像を重合わ
せる。この操作によって、ウェハの1つのショット領域
内のレジスト層には、8ヵ所のマーク領域MA1 〜MA
4 、MA6 〜MA9 の夫々において、パターンP1とパ
ターンP2とが図4(b)の斜線部のように2重露光さ
れた潜像が形成される。図4(b)はパターンP1とP
2が重合わされた状態を示すものである。その後、この
ウェハWを不図示のコータ・デベロッパー(レジスト塗
布部と現像部を一体に持つ装置)へ送り、所定の現像工
程をへてから再びウェハステージST上に載置する。
【0017】この結果、ウェハW上には、図4(b)の
斜線部に示すようなくさび状のレジストパターンIR1
〜IR4のみが形成されることになる。この際、レジス
トの種類はポジレジストでもネガレジストでも構わな
い。ここでは、パターンP1とP2は遮光性パターンで
あるため、くさび状パターンは2重露光によって全く露
光されなかった部分であり、レジスト層がポジレジスト
のときは、レジスト層が残って凸部となり、ネガレジス
トのときはレジスト層が除去され凹部となる。本実施例
では、ポジレジストを使用して凸部のレジストパターン
を形成するものとする。又パターンP1とP2は、透過
性パターンであっても構わない。例えば、ネガレジスト
を使用し、2回露光された部分のレジスト層だけが残る
ような露光時間を設定すれば、凸状のくさび状パターン
を形成することができる。
【0018】そして、前述のウェハアライメント系11
でくさび状パターンIR1とIR2との間隔及びくさび
状パターンIR3とIR4との間隔を計測する。ここ
で、くさび状パターンIR1のx方向の中心とくさび状
パターンIR2のx方向の中心との間隔L1とし、くさ
び状パターンIR3のx方向の中心とくさび状パターン
IR4のx方向の中心との間隔をL2とする。前述の如
く、パターンP1の中心点QcとパターンP2の中心Q
c’が一致するように重合わせを行うので、ステップ誤
差がない場合は、間隔L1とL2は等しくなる。しか
し、重ね合わせに位置ずれが生じている場合、間隔L1
とL2は位置ずれ量に応じて夫々変化する。
【0019】次に、実際に露光されたくさび状レジスト
パターンの間隔及びパターンP1とパターンP2との交
差角θ(設計値)からy方向(計測方向と垂直な方向)
の位置ずれ量を演算する。ここで、図1を参照して位置
ずれ量を求める原理を説明する。図1(a)はパターン
P1とパターンP2(パターンTP5とTP6)とがy
方向にΔyだけずれて重合わされている状態を示す図で
あり、図1(b)はパターンP1とパターンP2との間
で位置ずれがある場合のx方向のずれとy方向のずれの
関係を示す図である。尚、位置ずれがない場合のパター
ンP2を点線で示している。ここで図1(a)のように
y方向にΔyだけ位置ずれを起こした状態で2つのパタ
ーンが重なったとするとくさび状パターンの間隔L1が
L3となり、また間隔L2がL4となる。尚、位置ずれ
の方向はL1<L3,L2>L4となるような方向に位
置ずれを起こしているものとし、これを+(プラス)方
向とする。この場合、図1(b)に示すようにパターン
P1とパターンP2の2つのパターンがθだけ傾いてい
るときx方向のずれ量Δxは(1)式のように表され
る。
【0020】Δx=Δy/tanθ (1) 従って、この場合の間隔L3とL4は夫々(2)式、
(3)式で表される。 L3=L1+2Δy/tanθ (2) L4=L2−2Δy/tanθ (3) ここでL1=L2であるからL3−L4は、(4)式の
ようになり、 L3−L4=4Δy/tanθ (4) 従って、位置ずれ量Δyは(5)式で表される。
【0021】 Δy=(L3−L4)tanθ/4 (5) 以上のようにx方向を長手方向とするくさび状パターン
を使用するものであるから、位置ずれ量がΔyの場合、
検出量Δx(Δx=Δy/tanθ)は、1/tanθ
の感度となる。そして、x方向の計測によってy方向の
位置ずれを求めており、θの設定によっては非常に高感
度に位置ずれを計測することが可能となる。又、θの設
定値を変えることによりその測定感度を自由に決めるこ
とが可能となる。さらに、本実施例では4つのくさび状
パターンを使ってL3とL4の差分より(差分法によ
り)位置ずれ量を求めている。このため、交差角が同一
条件の場合、従来のように1つのパターンを使って計測
していた場合に比べて感度は4倍となるとともに、パタ
ーン形成上のプロセスによるパターンの変形の影響を受
けにくく、高精度に位置ずれ量を計測できる。
【0022】又、従来のように1つのパターンを使った
計測と同一の感度を4倍の交差角で得ることができ、こ
の点からもパターン形成上のプロセスによる影響を低減
することができる。ここで、交差角θは45°以下で小
さければ小さいほどくさび状パターンの長手方向(x方
向)は長くなり検出精度が高くなる。しかし、あまり小
さすぎるとくさび状パターンの鋭角部がくずれてしまい
正確なパターンの位置計測ができなくなってしまう。こ
のため、交差角θは、くさび状パターンの形状がくずれ
ない程度に小さくすることが望ましい。
【0023】このような重合わせ露光を使った位置ずれ
計測の手法は、ステッパーの各種精度、すなわちウェハ
ステージSTのステッピング精度、パターンP1とP2
とを別々のレチクルRに形成し、アライメント系を用い
て位置合わせした場合の重合わせ精度、投影レンズのデ
ィストーション(倍率誤差も含む)、ショットローテー
ション、ヨーイング等を検査するのに極めて有効であ
る。
【0024】次に、前述のくさび状パターンIR1〜I
R4の間隔から、位置ずれ量を自動計測する方法の一例
について説明する。この自動計測は、図2に示したステ
ッパー本体に設けられているTTL方式のアライメント
系11を共用して行うものとし、パターンP1とP2の
交差角θは予め主制御系8内にメモリされているものと
する。図5(a)は、TTL方式のアライメント系11
によるくさび状パターンの計測の様子を示したものであ
る。
【0025】アライメント11は、先にも説明した通り
スリット状のスポット光SPを投影レンズPLを介して
ウェハW上に投影し、ウェハ上のくさび状のレジストパ
ターンIR1,IR2からのエッジ散乱光を光電検出
し、ステージコントローラ7内の干渉計7のパルスに同
期してメモリする。そしてメモリされた信号波形を、主
制御系8内で解析してパターンIR1とIR2との位置
をウェハ座標系で求めるものである。図5(b)は、そ
のエッジ散乱光を受光する光電素子からの光電信号波形
を表し、信号処理回路12によってレジスト状パターン
IR1,IR2から得られた信号波形S1,S2の中心
位置C1,C2を求め、C1とC2の差の絶対値をとる
ことによりパターンIR1とIR2との間隔L3を求め
る。同様にして、パターンIR3,IR4より得られた
信号波形S3,S4の中心位置C3,C4を求めパター
ンIR3とIR4との間隔L4を求める。
【0026】そして前述の(5)式の演算を行うことに
より、パターンP1とP2との位置ずれ量Δyを求める
ことができる。ここで、この演算は主制御系8で行われ
るものとする。また、くさび状パターンの短手方向を使
ってヨーイング量求める方法も考えられる。
【0027】次に、本実施例の動作について図6を参照
して説明する。図6は本実施例の動作を簡単に示す流れ
図である。以下図面にそって説明する。 〔ステップ100〕 レチクルR上のパターンP1をウェハW上に転写し、パ
ターンP1のレジスト像(潜像)をウェハW上に形成す
る。(ファーストプリント) 〔ステップ101〕 ステージSTをm・Dyだけy方向に移動する。 〔ステップ102〕 パターンP1のレジスト像(潜像)と重なるようにレチ
クルR上のパターンP2をウェハW上に転写する。 〔ステップ103〕 ウェハWをコータ・デベロッパーに送る。 〔ステップ104〕 現像処理によってパターンP1とパターンP2の2つの
パターンのレジスト像の重なり部分(くさび状部)IR
1〜IR4のレジストが残る。 〔ステップ105〕 ウェハWをステージST上に戻す。 〔ステップ106〕 ステージSTをx方向に移動させ、くさび状パターンI
R1,IR2とアライメント用のスポット光SPxを相
対走査し、エッジ散乱光を受光して、検出信号を得る。 〔ステップ107〕 ステップ106と同様にしてくさび状パターンIR1,
IR2からの検出信号を得る。 〔ステップ108〕 検出信号の中心間の距離L3,L4を算出する。 〔ステップ109〕 位置ずれ量Δyを(5)式に基づいて算出する。
【0028】以上よりy方向の位置ずれ量を求めること
ができる。ここで、x方向の位置ずれについては、マー
ク領域MA1 〜MA9 のパターンをy方向の位置ずれを
求めるのに使ったパターンと90°回転したパターンに
置き換えて、y方向のパターン間隔を求める方法と同様
にして、求めることができる。又、マーク領域MA1
MA9 の内の適当な4つにy方向計測用パターンを形成
し、残り5つにx方向計測用パターンを形成するように
してもよい。
【0029】更に、上記では1つのマーク領域内に形成
されるパターンは、x或いはy方向のどちらか一方向の
みを計測するためのものであった。しかし、図7に示す
ように、x,y両方向に計測方向を持つパターンTP
5’、TP6’を、1つのマーク領域内に形成してもよ
い。こうすれば、レチクルR上でのパターンP1とP2
とが占めるスペースが少なくなり、計測点を増やすこと
が可能となる。
【0030】又、1つのマーク領域内に図8のように、
x,y両方向のそれぞれを計測するために2組のパター
ンP1,P2を形成するようにしてもよい。こうすれ
ば、2方向計測時のステージSTの移動距離を小さくす
ることが可能となる。従って、位置ずれ計測のスループ
ットが向上する。尚、本実施例では、図1(a)の上部
(パターンTP1,TP2,TP5)と下部(パターン
TP3,TP4,TP6)のそれぞれのL3,L4より
位置ずれ量を求めていたが、上部或いは下部だけより求
めてもよい。例えば、上部だけを使う場合位置ずれ量Δ
yは次式によって求めることができる。
【0031】Δy=(L3−L1)tanθ/2
(6) 尚、この場合の感度は、パターンTP1〜TP6の全部
を使う場合に比べて半分になる。更に、図9に示すよう
なパターンでx,y各方向について、斜線部を示す2つ
のくさび状パターンを使ってx,y両方向の計測を行う
ことも可能である。
【0032】上記は、ステージSTのステッピング精度
を計測する場合の動作について述べているが、アライメ
ント精度を計測する場合は、アライメントマークとパタ
ーンP1が形成されているレチクルR1とパターンP1
に対して所定位置で重なるようにパターンP2が形成さ
れているレチクルR2とを使いステップ100〜102
は以下のようにステップ10〜ステップ40のようにな
る。 〔ステップ10〕 レチクルR1上のパターンP1とアライメントマークを
ウェハW上に転写する(ファーストプリント)。 〔ステップ20〕 ウェハWをコータ・デベロッパーに送る。 〔ステップ30〕 現像処理を行って、パターンP1とアライメントマーク
のレジスト像を形成する。 〔ステップ40〕 ウェハWとレチクルR2とをアライメントし、パターン
P1とP2とを重合わせ、パターンP2をウェハW上に
転写する。
【0033】以下前述のステップ103に続き、ステッ
ピング誤差を求める場合と同様にして、アライメント誤
差を求めることができる。尚この際、現像工程後でも光
を照射された部分が除去されるレジストを使用している
ものとする。次に、本発明の第2の実施例について図面
を参照して説明する。
【0034】図10は、第2の実施例に好適なパターン
を示す平面図である。パターンTP7,TP8,TP9
でパターンP1を構成し、パターンTP10でパターン
P2を構成している。本実施例は、第1の実施例のくさ
び状,パターンIR2とIR3を共用とし、第1の実施
例と同様の感度を保ちながら計測点を3点とするパター
ン構成とするものである。
【0035】第1の実施例でのパターンTP2,TP3
が、夫々本実施例のパターンTP9,TP7に相当して
いる。又、第1の実施例でのパターンTP1,TP4
が、本実施例のパターンTP8に相当し、パターンTP
6でパターンTP1とTP4とを置き換えている。さら
に、パターンTP10で第1の実施例のパターンTP5
とTP6とを置き換えている。
【0036】従って、第1の実施例と同様にして二重露
光を行い、くさび状パターンIR5とIR6との間隔L
3及びパターンIR6とIR7との間隔L4の差分を求
め、それに基づいて(5)式より位置ずれ量を求める。
尚、位置ずれがなかった場合のパターンIR5とIR6
との間隔をL1,パターンIR6とIR7との間隔をL
2として、L1とL2は等しいものとする。点線は位置
ずれのなかった場合を示したものである。
【0037】次に、第3の実施例について図面を参照し
て説明する。図11は第3の実施例に好適なパターンを
示す平面図である。第2の実施例でのパターンにおい
て、第2の実施例のパターンP1をx軸に関して線対称
となるように形成されたパターンでパターンP2を置き
換えたものとし、それと第2の実施例のパターンP1と
組み合わせて形成されたもので本実施例のパターンは形
成されている。図に示すようにパターンTP7,TP
8,TP9とパターンTP7’,TP8’,TP9’と
は夫々x軸に関して線対称な関係となっている。
【0038】そして、第1の実施例と同様にして二重露
光を行い、くさび状パターンIR8とIR9との間隔L
3及びターンIR9とIR10との間隔L4の差分を求
めるものである。このようにパターンを形成することに
より、二重露光によって形成されるくさび状パターンI
R8,IR9,IR10の形状は夫々ほぼ同一形状とな
り、現像等のプロセスの影響を同じ傾向で受けるため、
より精度の高い位置ずれ計測を行うことが可能となる。
この場合y方向の位置ずれ量Δyは次式によって求ま
る。
【0039】Δy=(L3−L4)tan(θ/2)/
2 (7) ここで、位置ずれがなかった場合のパターンIR8とI
R9との間隔をL1,パターンIR9とIR10との間
隔をL2として、L1とL2は等しいものとする。点線
は位置ずれのなかった場合を示したものである。尚、こ
の場合の感度も、図1(c)のようなパターンを使った
場合に比べて半分となる。
【0040】又、以上の実施例は本発明の一例を示すも
のであり、パターンの形状は間隔測定が上述の条件で行
われるものであれば、第2実施例のように連続したパタ
ーンでもよいし、第1実施例のようなハの字型パターン
でもよい。以上、第2,第3の実施例では、1計測方向
について1組のパターン部のみを述べてきたが、例えば
図12(a)に示す如く、y方向に複数組のパターンを
所定のピッチ幅Pで並べ、くさび部分が、図12(b)
に示すようにピッチPの回折格子状となるようにし、こ
れらのパターンをスポット光SPxで相対走査するよう
にしてもよい。このようにすることによってパターンか
ら回折光が発生し、エッジ散乱光の場合に比べてより鮮
明な信号波形を得ることが可能となる。
【0041】更に以上の実施例では、くさび状パターン
位置の測定は、投影レンズを介して行うTTL方式を採
用しているが、投影レンズを介さないオフ・アクシス方
式であっても構わない。また、位置検出の為のセンサー
の種類はレーザスポット光を使うものに限定されるもの
ではなく画像処理を使って測定を行うようにしてもよ
い。例えば、ブロードバンドの照明光を用いて計測用パ
ターンを検出するオフ・アクシス方式の顕微鏡を用いて
もよい。この場合、顕微鏡の内部に設けられた光学指標
マークとくさび状パターンとをCCDカメラによって同
時に観察し、CCDカメラからのビデオ信号に基づい
て、2つのくさび状パターンの夫々のステージ上での位
置データを求め、2つのデータの差の絶対値をとること
によりパターン間隔を求めるものである。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1の計
測パターンと第2の計測パターンとが重なり合って出来
た少なくとも2つの重なり部分を使用しているため、高
感度に位置ずれ計測を行うことが可能となるとともに、
重なり部分の形成誤差等の影響を受けにくく高精度の位
置ずれ計測を実現し得る。又、位置ずれの計測が自動で
行える為、高スループットの位置ずれ計測を実現し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例による位置ずれ
計測用パターンが位置ずれを起こしている場合を示す平
面図である。 (b)は本発明の第1の実施例による計測方向と位置ず
れ方向との関係を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を実現するのに好適な装
置の概略を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における位置ずれ計測用
パターンのレチクルR上での配置を示す平面図である。
【図4】(a)は本発明の第1の実施例における位置ず
れ計測用パターンP1,P2を示す平面図である。 (b)は本発明の第1の実施例におけるパターンP1と
P2との重なりを示す平面図である。
【図5】(a)はくさび状パターンとスポット光との相
対走査を示す平面図である。 (b)は(a)の相対走査により得られる信号波形を示
す平面図である。
【図6】本発明の第1の実施例の動作を示す流れ図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施例の位置ずれ計測用パター
ンの変形例を示す平面図である。
【図8】本発明の第1の実施例の位置ずれ計測用パター
ンの配置の変形例を示す平面図である。
【図9】本発明の第1の実施例の位置ずれ計測用パター
ンの変形例を示す平面図である。
【図10】本発明の第2の実施例による位置ずれ計測用
パターンを示す平面図である。
【図11】本発明の第3の実施例における位置ずれ計測
用パターンを示す平面図である。
【図12】(a)は第3の実施例のパターンを複数配列
した平面図である。 (b)は(a)のパターンにより形成されるくさび状パ
ターンを示す平面図である。
【符号の説明】
8…主制御系、11…ウェハアライメント系、ST…ウ
ェハステージ、TP1,TP2,TP3,TP4,TP
5,TP6…位置ずれ計測用パターン、θ…交差角、R
…レチクル、W…ウェハ、IR1,IR2,IR3,I
R4…くさび状レジストパターン(レジスト像)、L
1,L2…設計値、L3,L4…計測値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−31142(JP,A) 特開 昭62−177923(JP,A) 特開 昭50−86279(JP,A) 特開 昭63−102227(JP,A) 特開 昭57−176720(JP,A) 特開 昭62−32614(JP,A) 特開 平1−155620(JP,A) 特開 昭63−11805(JP,A) 特開 昭57−64931(JP,A)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の方向に延びて形成されたパターンを
    有する第1の計測パターン、又は前記所定の方向と交差
    する方向に延びて形成された少なくとも2つのパターン
    を有する第2の計測パターンの一方を、所定面上に投影
    する第1工程と、 前記第1の計測パターン、又は前記第2の計測パターン
    の他方を、前記所定面上に投影された前記一方の計測パ
    ターンの像に対して重ね合わせて投影し、少なくとも2
    つの重なり部分を形成する第2工程と、 前記少なくとも2つの重なり部分の間隔を計測する第3
    工程と、 前記第1の計測パターンと前記第2の計測パターンとを
    重ね合わせた際の少なくとも2つの重なり部分の間隔の
    設計値と、前記第3工程で計測された間隔との差に基づ
    いて、前記第1の計測パターンと前記第2の計測パター
    ンとの重ね合わせ時に生ずる位置ずれを算出する第4工
    程とを有することを特徴とする位置ずれ計測方法。
  2. 【請求項2】前記第1の計測パターンが有するパターン
    は、前記所定方向に延びる直線状のパターンであり、 前記第2の計測パターンが有する少なくとも2つのパタ
    ーンは、前記所定方向に対してそれぞれ異なる角度で交
    差する直線状パターンであり、 前記2つの重なり部分のそれぞれの形状は、くさび形状
    であることを特徴とする請求項1に記載の位置ずれ計測
    方法。
  3. 【請求項3】前記2つの直線状パターンは、前記所定方
    向と直交する方向に関してほぼ線対称に配置されること
    を特徴とする請求項2に記載の位置ずれ計測方法。
  4. 【請求項4】前記第2工程は、前記第1の計測パターン
    と前記第2の計測パターンとが、所定角度で交差するよ
    うに重ね合せて投影することを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれか一項に記載の位置ずれ計測方法。
  5. 【請求項5】前記第1の計測パターンと前記第2の計測
    パターンとの交差角度は、前記位置ずれの計測感度に応
    じて設定されることを特徴とする請求項4に記載の位置
    ずれ計測方法。
  6. 【請求項6】前記第4工程は、前記少なくとも2つの重
    なり部分の間隔の設計値と、前記第3工程で計測された
    計測値との差と、前記第1の計測パターンに対する前記
    第2の計測パターンの交差角度とに基づいて、前記所定
    方向と直交する方向における位置ずれ量を算出すること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記
    載の位置ずれ計測方法。
  7. 【請求項7】所定の方向に延びて形成されたパターンを
    有する第1の計測パターン、又は前記所定の方向と交差
    する方向に延びて形成された少なくとも3つのパターン
    を有する第2の計測パターンの一方を、所定面上に投影
    する第1工程と、 前記第1の計測パターン、又は前記第2の計測パターン
    の他方を、前記所定面上に投影された前記一方の計測パ
    ターンの像に対して重ね合わせて投影し、第1の重なり
    部分と、第2の重なり部分と、第3の重なり部分とを形
    成する第2工程と、 前記第1の重なり部分と前記第2の重なり部分との第1
    間隔と、前記第2の重なり部分と前記第3の重なり部分
    との第2間隔とをそれぞれ計測する第3工程と、 前記第1間隔と前記第2間隔との差に基づいて、前記第
    1の計測パターンと前記第2の計測パターンとの重ね合
    わせ時に生ずる位置ずれを算出する第4工程とを有する
    ことを特徴とする位置ずれ計測方法。
  8. 【請求項8】所定の方向に延びて形成されたパターンを
    それぞれ有する第1、第2の計測パターン、又は前記所
    定の方向と交差する方向に延びて形成された2つのパタ
    ーンをそれぞれ有する第3、第4の計測パターンの一方
    を、所定面上に投影する第1工程と、 前記第1、第2の計測パターン、又は前記第3、4の計
    測パターンの他方を、前記所定面上に投影された前記一
    方の計測パターンの像に対して重ね合わせて投影し、前
    記第1の計測パターンと前記第3の計測パターンとの重
    ね合わせによる第1の重なり部分と、第2の重なり部分
    とを形成すると共に、前記第2の計測パターンと前記第
    4の計測パターンとの重ね合わせによる第3の重なり部
    分と、第4の重なり部分とを形成する第2工程と、 前記第1の重なり部分と前記第2の重なり部分との第1
    間隔と、前記第3の重なり部分と前記第4の重なり部分
    との第2間隔とをそれぞれ計測する第3工程と、 前記第1間隔と前記第2間隔との差に基づいて、前記第
    1の計測パターンと前記第2の計測パターンとの重ね合
    わせ時に生ずる位置ずれを算出する第4工程とを有する
    ことを特徴とする位置ずれ計測方法。
  9. 【請求項9】前記第2工程は、前記第1、第2の計測パ
    ターンと、前記第3、第4の計測パターンとが、所定の
    角度で交差するように重ね合せて投影し、 前記第4工程は、前記第1間隔と前記第2間隔との差
    と、前記第1、第2の計測パターンと前記第3、第4の
    計測パターンとの交差角度とに基づいて、前記所定方向
    と直交する方向における位置ずれ量を算出することを特
    徴とする請求項7又は8に記載の位置ずれ計測方法。
  10. 【請求項10】第1方向に延びるパターンと該第1方向
    と交差する方向に延びるパターンと前記第1方向に延び
    るパターンとが連続的又は断続的に形成された第1の計
    測パターン、又は前記第1方向と異なる第2方向に延び
    るパターンと該第2方向と交差する方向に延びるパター
    ンと前記第2方向に延びるパターンとが連続的又は断続
    的に形成された第2の計測パターンの一方を、所定面上
    に投影する第1工程と、 前記第1の計測パターン、又は前記第2の計測パターン
    の他方を、前記所定面上に投影された前記一方の計測パ
    ターンの像に対して重ね合わせて投影し、第1の重なり
    部分と、第2の重なり部分と、第3の重なり部分とを形
    成する第2工程と、 前記第1の重なり部分と前記第2の重なり部分との第1
    間隔と、前記第2の重なり部分と前記第3の重なり部分
    との第2間隔とをそれぞれ計測する第3工程と、 前記第1間隔と前記第2間隔との差に基づいて、前記第
    1の計測パターンと前記第2の計測パターンとを重ね合
    わせ時に生ずる位置ずれを算出する第4工程とを有する
    ことを特徴とする位置ずれ計測方法。
  11. 【請求項11】前記所定面は、レジスト層が塗布された
    感光基板の面であることを特徴とする請求項1から請求
    項10のいずれか一項に記載の位置ずれ計測方法。
  12. 【請求項12】マスクに形成された、所定の方向に延び
    るパターンを有する第1の計測パターン、又は前記マス
    クに形成された、前記所定の方向と交差する方向に延び
    る少なくとも2つのパターンを有する第2の計測パター
    ンの一方を、露光装置を用いて感光基板上に投影する第
    1工程と、 前記マスクと前記感光基板とを相対移動させ、前記第1
    の計測パターン、又は前記第2の計測パターンの他方
    を、前記感光基板上に投影された前記一方の計測パター
    ンの像に対して重ね合わせて投影する第2工程と、 前記第1の計測パターンと前記第2の計測パターンとの
    重ね合せによって形成された少なくとも2つの重なり部
    分の間隔を計測する第3工程と、 前記第3工程で計測された間隔に基づいて、前記露光装
    置の精度を確認する第4工程とを有することを特徴とす
    る露光装置の精度確認方法。
  13. 【請求項13】前記第1の計測パターンが有するパター
    ンは、前記所定方向に延びる直線状のパターンであり、 前記第2の計測パターンが有する少なくとも2つのパタ
    ーンは、前記所定方向と直交する方向に関してほぼ線対
    称に配置される2つの直線状パターンであることを特徴
    とする請求項12に記載の露光装置の精度確認方法。
  14. 【請求項14】前記第4工程は、前記第1の計測パター
    ンと前記第2の計測パターンとを重ね合わせた際の少な
    くとも2つの重なり部分の間隔の設定値と、前記第3工
    程で計測された間隔との差に基づいて、前記露光装置の
    精度を確認することを特徴とする請求項12又は請求項
    13に記載の露光装置の精度確認方法。
  15. 【請求項15】前記第2工程は、前記第1の計測パター
    ンと前記第2の計測パターンとが、所定の角度で交差す
    るように重ね合せて投影し、 前記第4工程は、前記第1の計測パターンと前記第2の
    計測パターンとを重ね合わせた際の少なくとも2つの重
    なり部分の間隔の設計値と、前記第3工程で計測された
    間隔との差と、前記第1の計測パターンと前記第2の計
    測パターンとの交差角度とに基づいて、前記露光装置の
    精度を確認することを特徴とする請求項12から請求項
    14のいずれか一項に記載の露光装置の精度確認方法。
  16. 【請求項16】マスクに形成された、所定の方向に延び
    るパターンを有する第1の計測パターン、又は前記マス
    クに形成された、前記所定の方向と交差する方向に延び
    る少なくとも3つのパターンを有する第2の計測パター
    ンの一方を、露光装置を用いて感光基板上に投影する第
    1工程と、 前記マスクと前記感光基板とを相対移動させ、前記第1
    の計測パターン、又は前記第2の計測パターンの他方
    を、前記感光基板上に投影された前記一方の計測パター
    ンの像に対して重ね合わせて投影する第2工程と、 前記第1の計測パターンと前記第2の計測パターンとの
    重ね合せによって形成された第1の重なり部分と、第2
    の重なり部分と、第3の重なり部分とに関し、前記第1
    の重なり部分と前記第2の重なり部分との第1間隔と、
    前記第2の重なり部分と前記第3の重なり部分との第2
    間隔を計測する第3工程と、 前記第3工程で計測された前記第1間隔と前記第2間隔
    とに基づいて、前記露光装置の精度を確認する第4工程
    とを有することを特徴とする露光装置の精度確認方法。
  17. 【請求項17】マスクに形成された、所定の方向に延び
    るパターンをそれぞれ有する第1、第2の計測パター
    ン、又は前記マスクに形成された、前記所定の方向と交
    差する方向に延びる2つのパターンをそれぞれ有する第
    3、第4の計測パターンの一方を、露光装置を用いて感
    光基板上に投影する第1工程と、 前記マスクと前記感光基板とを相対移動させ、前記第
    1、第2の計測パターン、又は前記第3、4の計測パタ
    ーンの他方を、前記感光基板上に投影された前記一方の
    計測パターンの像に対して重ね合わせて投影する第2工
    程と、 前記第1の計測パターンと前記第3の計測パターンとの
    重ね合せによって形成された第1の重なり部分と第2の
    重なり部分との第1間隔と、前記第2の計測パターンと
    前記第4の計測パターンとの重ね合せによって形成され
    た第3の重なり部分と第4の重なり部分との第2間隔を
    計測する第3工程と、 前記第3工程で計測された前記第1間隔と前記第2間隔
    とに基づいて、前記露光装置の精度を確認する第4工程
    とを有することを特徴とする露光装置の精度確認方法。
  18. 【請求項18】前記第4工程は、前記第1間隔と前記第
    2間隔との差に基づいて、前記露光装置の精度を確認す
    ることを特徴とする請求項16又は請求項17に記載の
    露光装置の精度確認方法。
  19. 【請求項19】前記第2工程は、前記第1、第2の計測
    パターンと前記第3、第4の計測パターンとが、所定の
    角度で交差するように重ね合せて投影し、 前記第4工程は、前記第1間隔と前記第2間隔との差
    と、前記第1、第2の計測パターンと前記第3、第4の
    計測パターンとの交差角度とに基づいて、前記露光装置
    の精度を確認することを特徴とする請求項16から請求
    項18のいずれか一項に記載の露光装置の精度確認方
    法。
  20. 【請求項20】マスクに形成された、第1方向に延びる
    パターンと該第1方向と交差する方向に延びるパターン
    と前記第1方向に延びるパターンとが連続的又は断続的
    に形成された第1の計測パターン、又は前記マスクに形
    成された、前記第1方向と異なる第2方向に延びるパタ
    ーンと該第2方向と交差する方向に延びるパターンと前
    記第2方向に延びるパターンとが連続的又は断続的に形
    成された第2の計測パターンの一方を、露光装置を用い
    て感光基板上に投影する第1工程と、 前記マスクと前記感光基板とを相対移動させ、前記第1
    の計測パターン、又は前記第2の計測パターンの他方
    を、前記感光基板上に投影された前記一方の計測パター
    ンの像に対して重ね合わせて投影する第2工程と、 前記第1の計測パターンと前記第2の計測パターンとの
    重ね合わせによって形成された第1の重なり部分と第2
    の重なり部分との第1間隔と、該第2の重なり部分と第
    3の重なり部分との第2間隔とをそれぞれ計測する第3
    工程と、 前記第3工程で計測された前記第1間隔と前記第2間隔
    とに基づいて、前記露光装置の精度を確認する第4工程
    とを有することを特徴とする露光装置の精度確認方法。
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