JP3341168B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

Info

Publication number
JP3341168B2
JP3341168B2 JP29762692A JP29762692A JP3341168B2 JP 3341168 B2 JP3341168 B2 JP 3341168B2 JP 29762692 A JP29762692 A JP 29762692A JP 29762692 A JP29762692 A JP 29762692A JP 3341168 B2 JP3341168 B2 JP 3341168B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
weight
cyanoacrylate
present
modified silicone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29762692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06122853A (ja
Inventor
博 植村
悦夫 吉田
Original Assignee
大原パラヂウム化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 大原パラヂウム化学株式会社 filed Critical 大原パラヂウム化学株式会社
Priority to JP29762692A priority Critical patent/JP3341168B2/ja
Priority to US08/000,704 priority patent/US5373035A/en
Publication of JPH06122853A publication Critical patent/JPH06122853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3341168B2 publication Critical patent/JP3341168B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J4/00Adhesives based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; adhesives, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09J183/00 - C09J183/16

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は接着剤組成物に関し、更
に詳しくは、α−シアノアクリレート系接着剤組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】α−シアノアクリレートは瞬間接着剤と
して広く利用されているが、2〜3cps程度の低粘度で
あるため、使用に便利なように所望の粘度となるように
濃化することがしばしば望まれる。
【0003】例えばポリメチルメタクリレートやヒドロ
キシエチルセルローズアセテートのような有機ポリマー
を溶解して、α−シアノアクリレートに粘性を賦与する
ことが試みられている。
【0004】しかし乍ら、これら有機ポリマーの加用に
より成る組成物は、曳糸性のある流動体であるため、よ
り便利に使用できるように、α−シアノアクリレートと
疎水性フュームドシリカから成るチクソトロピー性ペー
スト状組成物を産出する技術も開発されている。
【0005】疎水性フュームドシリカとしては、親水性
のフュームドシリカの表面を、ポリジメチルシロキサ
ン、トリアルコキシアルキルシラン、ヘキサメチルジシ
ラザン、あるいはジメチルジクロロシラン等で処理し疎
水化されたものが知られている。
【0006】而してポリジメチルシロキサンやヘキサメ
チルジシラザンで処理された疎水性フュームドシリカ
を、α−シアノアクリレートに、組成物中に5〜8重量
%となるように配合した場合、30000〜70000
cps程度のチクソトロピー性ペースト状組成物となるの
に比べ、ジメチルジクロロシランで処理された疎水性フ
ュームドシリカは8〜15重量%となるように存在せし
めても、粘度が200〜900cps程度の流動性の組成
物しか得られない。
【0007】事実U.S.P.4533422号の明細
書中にも、この種のジメチルジクロロシランで処理され
た疎水性フュームドシリカの使用は、低粘性の組成物し
か得られないと明記されている。このようにジメチルジ
クロロシランで処理された疎水性フュームドシリカとα
−シアノアクリレートとから成る組成物は非流動性のペ
ースト状組成物を生成しない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はこのような
既成概念のとりこから脱出するため鋭意研究を続け、ジ
メチルジクロロシランで処理された疎水性フュームドシ
リカを、α−シアノアクリレートに配合してチクソトロ
ープ特性のあるペースト状組成物を製造する技術を完成
することをその目的とするに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者の研究によれ
ば、α−シアノアクリレートに、組成物中にジメチルジ
クロロシランで処理された疎水性シリカ(以下単に疎水
性シリカという)を例えば12〜15重量%となるよう
に配合しても流動性の組成物を産出するだけである。
【0010】このように疎水性シリカをα−シアノアク
リレートに配合してもペースト状組成物とならない理由
は、疎水性シリカの微粒子同志の相互作用、例えば水素
結合が弱く、網目構造を形成しないためであろうと考え
られる。
【0011】本発明者は各種の実験を繰り返し、ある特
定のポリエーテル変性シリコーン又は(及び)アルコー
ル変性シリコーン、α−シアノアクリレートと疎水性シ
リカとから成る組成物に少量加用することにより、疎水
性シリカ粒子同志の相互作用の増強を助けて網目構造形
成に寄与して、容易にペースト状組成物を生成すること
を発見した。
【0012】
【発明の作用】本発明はα−シアノアクリレートのチク
ソトロピー性ペースト状組成物を産出する技術に関す
る。更に詳しくはα−シアノアクリレートと疎水性シリ
カとから成る組成物中に、チクソトロープ効果増強剤と
して、特定のポリエーテル変性シリコーン又は(及び)
アルコール変性シリコーンの少量を存在せしめることに
より、産業上有用なペースト状のα−シアノアクリレー
ト系接着剤組成物を提供できる。
【0013】本発明で使用されるα−シアノアクリレー
トとしては、従来からこの種接着剤に使用されて来た各
種のα−シアノアクリレートが広く使用でき、更に詳し
くは下記[化1](但し式中Rは炭素数1〜16の直鎖
または分岐アルキル基、アリル基、または置換基を有し
または有しないフェニル基を示す)で表される化合物の
1種または2種以上が使用される。
【0014】
【化1】
【0015】本発明で使用される疎水性シリカとして
は、従来からこの種接着剤に使用されて来たものがいず
れも使用出来る。代表例として「アエロジルR−97
2」、「R−974」、「R−976」(いずれもデグ
サ社製)、「レオロシールDM−10」(徳山曹達(株)
製)等の商品名で販売されているものが例示できる。
【0016】疎水性シリカは製造工程に由来してHCl
が吸着されているので製造ロットによりpH値(HCl吸
着量)が異なることがある。
【0017】本発明で使用する疎水性シリカに於いて
は、そのpH値が4以下の場合、α−シアノアクリレート
に配合して接着剤組成物として利用した際、セットタイ
ムが遅くなる傾向を示すので、pH値が4.0〜5.0好ま
しくは4.2〜5.0を示すような疎水性シリカを使用す
ることが望ましい。
【0018】α−シアノアクリレートに疎水性シリカだ
けを配合しても、得られる組成物にチクソトロープ特性
の発現が認められないことは前述した通りである。かか
る組成物に特定の変性シリコーン化合物の少量を存在せ
しめることにより、組成物に極めて強力なチクソトロー
プ特性を賦与できる。これが、本発明の大きな特徴であ
る。
【0019】本発明で使用される特定の変性シリコーン
としては、下記[化2]、[化3]で表されるポリエー
テル変性シリコーン、及び[化4]、[化5]で表され
るアルコール変性シリコーンである。
【0020】
【化2】
【0021】
【化3】
【0022】(但し式中、RはH、CH3、C48等の
炭素数1〜4のアルキル基、m+n=1〜100好まし
くは20〜100
【0023】 n/m+n=0.05〜1 a+b=3〜60好ましくは10〜60 a/b=100/0〜0/100(重量比)
【0024】[化2]、[化3]の化合物の具体例を示
すと、下記の通りである。 イ)[化2]に於いて、a/b:100/0(EO:1
00)の場合、[ジメチルシロキサン・メチル(ポリオ
キシエチレン)シロキサン共重合体]となり、次のよう
な商品名で販売されている。
【0025】信越シリコーン「KF−351A」、「K
F−353A」(いずれも信越化学工業(株)製)
【0026】東芝シリコーン「TSF4445」、「T
SF4446」(東芝シリコーン(株)製)
【0027】NUCシリコーン「L−7600」、「L
−7605」(日本ユニカー(株)製)
【0028】ロ)[化2]に於いて、a/b:0/10
0(PO=100)の場合、[ジメチルシロキサン・メ
チル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体]と
なり次の様な商品名で市販されている。
【0029】 「TSF−4460」(東芝シリコーン(株)製) NUCシリコーン 「L−722」、「FZ−211
0」(日本ユニカー(株)製)
【0030】ハ)[化2]に於いて、a/b:20/8
0〜50/50の場合、[ジメチルシロキサン・メチル
(ポリオキシエチレン)シロキサンメチル(ポリオキシ
プロピレン)シロキサン共重合物]となり
【0031】 「KF−352A」、「X−22−6004」(信越化
学工業(株)製)
【0032】 「L−720」、「L−7001」(日本ユニカー(株)
製) シリコーンSH−8700(東レ・ダウコーニング・シ
リコーン(株)製)
【0033】等がそれぞれの商品名で販売されており容
易に入手できる。
【0034】またアルコール変性シリコーンとしては
[化4]、[化5]で表される化合物が使用される。
【0035】
【化4】
【0036】(但し式中RはC1〜C3のアルキレン基、
n=3〜100好ましくは20〜100)
【0037】
【化5】
【0038】(但し式中RはC1〜C3のアルキレン、m
+n=5〜100、好ましくは20〜100)
【0039】[化4]、[化5]の化合物の具体例とし
てそれぞれ「SF−8427」、「SH−3771」
(いずれも東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)
が例示できる。
【0040】[化2]、[化3]で表されるポリエーテ
ル変性シリコーンは、ポリオキシアルキレン基の含有率
によって、親油性のものから親水性のものまで知られて
いる。このポリエーテル変性シリコーンの親水性が大と
なると、α−シアノアクリレートに加用する際、固化し
て溶解しにくい場合がある。このような場合には、ポリ
エーテル変性シリコーンに、酸性物質例えばメタンスル
ホン酸、三フッ化ホウ素エーテル錯塩、リン酸等を添加
してから、α−シアノアクリレートに配合すれば容易に
溶解する。この際の酸の添加量はポリエーテル変性シリ
コーンの重量の0.1〜0.5重量%好ましくは0.1〜
0.2重量%程度で十分である。添加方法はポリエーテ
ル変性シリコーンを良く撹拌しながら酸を添加すれば良
い。
【0041】本発明の接着剤組成物は[化1]で表され
るα−シアノアクリレートに、組成物中に疎水性シリカ
が0.5〜15重量%、[化2]あるいは[化3]で表
されるポリエーテル変性シリコーン、及び(又は)[化
4]または[化5]で表されるアルコール変性シリコー
ンの少なくとも1種または2種以上の組合せて0.05
〜5好ましくは0.1〜2.0より好ましくは0.15〜
0.5重量%となるように配合されたものである。
【0042】今ここで[化2]、[化3]あるいは[化
4]、[化5]で表されるポリエーテル変性シリコーン
やアルコール変性シリコーンを、疎水性シリカの増粘作
用を増進させるための「効力増進剤」(Synergist)と
呼ぶことにする。
【0043】α−シアノアクリレートに、組成物中に例
えば5〜9重量%となるように疎水性シリカを配合して
得られた組成物は、後記の有機ポリマーなどの増粘剤を
併用してもチクソトロープ特性を有しない粘度約100
〜300cps程度の流動体である。このような流動性組
成物中に、前記の「効力増進剤」の少量を例えば組成物
中0.15〜0.3重量%となるように加用することによ
り、該流動性組成物は粘度が約2300〜43000cp
s程度の非流動性ペースト状組成物に転換する。
【0044】この「効力増進剤」の組成物中に存在する
量が0.05重量%未満では、効力増進作用が弱く、5
重量%より多くなると組成物自身の安定性が低下し、接
着強度も小さくなる。
【0045】而して本発明組成物の各成分の組成割合は
通常以下の通りとなる。
【0046】 α−シアノアクリレート 84.95〜94.5重量% 疎水性シリカ 5〜15重量% 本発明の変性シリコーン 0.05〜5.0重量%
【0047】本発明の接着剤の主成分として使用するα
−シアノアクリレートは、周知のようにアニオン重合の
起こりやすい化合物であり、従って本発明の接着剤組成
物に於いてはアニオン重合抑制剤を添加することが好ま
しい。即ち例えばSO2、BF3、HCl、H3PO4、芳
香族スルホン酸、アルキルスルホン酸などのアニオン重
合抑制剤等の少なくとも1種と、必要なれば例えばハイ
ドロキノン、ベンゾキノン、カテコール、ピロガロー
ル、ハイドロキノンモノメチルエーテルなどのこの種接
着剤に一般的に使用されるラジカル重合抑制剤の少なく
とも1種が添加される。
【0048】かかる重合抑制剤の添加量は、各抑制剤の
種類により多少異なるが、一般的にアニオン重合抑制剤
は1〜500ppm好ましくは5〜200ppm、ラジカル重
合抑制剤は1〜2000ppm好ましくは10〜1200p
pmの範囲である。
【0049】またα−シアノアクリレートに、疎水性シ
リカを配合して成る接着剤組成物に、他の成分例えばポ
リメチルメタクリレート、メタクリル共重合体、ヒドロ
キシプロピルセルローズアセテートなどの有機ポリマー
が添加されていても良い。この際の配合割合は0〜7重
量%好ましくは0.5〜3.5重量%である。
【0050】前記で説明したように疎水性シリカは、pH
値が異なる場合があり、このpH値が本発明の接着剤組成
物の物性に影響を及ぼすので、それを調べるため次の実
験を行った。
【0051】[実験] エチル−α−シアノアクリレート(ポリメチルメタクリ
レート1.5重量%、メタンスルホン酸20ppm、ハイド
ロキノン150ppmが溶解されている)に、組成物中に
製造ロットの異なる疎水性シリカを各ロット毎にそれぞ
れ8重量%となるように配合して組成物を作成し、各試
験を行い、結果を表1に示した。
【0052】
【表1】
【0053】但し表中、
【0054】注1):ロットNo.AのアエロジルR−9
72を200〜205℃で、0.5mmHg以下の減圧下1
0〜20時間熱処理したもの。
【0055】注2):pH、メタノール:水=1:1の溶
液に疎水性シリカを4重量%分散させ、pHメーターを用
い20℃で測定した値。
【0056】注3):セットタイム、材質NBR6.2m
/mのDリング、NBRをカッターで垂直に切断し、切
断面の一方に試料を塗布し、接着してから一定時間経過
後、両手で強く引張りはがれなくなったときをセットタ
イムとする。5秒単位ではがす。
【0057】注4):粘度、BM型回転粘度計を使用
し、ロータNo.3を用い、60r.p.mで20℃で測定。
【0058】表1によれば、pH値の低い疎水性シリカを
含有する接着剤組成物のセットタイムは遅くなる傾向を
示す。本発明で使用する疎水性シリカはpH値が4〜5好
ましくは4.1〜5.0で、比表面積が100±20m2
gのものが好ましい。
【0059】
【実施例】以下に実施例をあげて発明を更に具体的に説
明する。また物性の測定法は次の方法によった。
【0060】粘度:BM型回転粘度計を使用し、組成物
の粘度に対応して定められたローターと回転数を選び2
0℃で測定した。
【0061】セットタイム:実験1参照
【0062】引張剪断強度:島津製オートグラフS−2
000を使用し、JIS K 6861の6項に準拠し
て測定。
【0063】安定性試験:試料(2〜3g入ポリエチレ
ンチューブ又はアルミニウムチューブに充填されてい
る)を温度70±2℃の恒温器中に入れて放置し、試料
の経時変化を見る。10日間以上試験を行い対象と比較
して差がなければ少なくとも常温で1年以上安定である
と推測した。
【0064】
【実施例1】エチル−α−シアノアクリレートと疎水性
シリカ(アエロジル R−972、デグサ社製)から成
る組成物(表2)に於いて、その組成物中にポリエーテ
ル変性シリコーン「SH−8700[東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)製]」を0〜5重量%となるよう
に配合し、得られた組成物の各種試験を行い、結果を表
2に示した。
【0065】
【表2】
【0066】表2に従えば本発明のポリエーテル変性シ
リコーンが組成物中に0.05〜5.0好ましくは0.1
〜2.0最も好ましくは0.15〜0.5重量%存在する
ことにより非流動性ペースト状接着剤組成物を産出する
ことが出来る。
【0067】但し表2中、
【0068】注1):エチル−α−シアノアクリレート
中に、三菱レイヨン(株)製アクリコンAC(ポリメチル
メタクリレート)1.5重量%、メタンスルホン酸30p
pm、ハイドロキノン200ppmが含有されている。
【0069】注2):アエロジル R−972[デグサ
(Degussa)製、ジメチルジクロロシランで表面処理さ
れた疎水性フュームドシリカ。pH値4.2、比表面積1
07m2/g]
【0070】注3):本発明のポリエーテル変性シリコ
ーンSH−8700[東レ・ダウコーニング・シリコー
ン(株)製、前記[化2]に於いて、m+n=20〜10
0、a+b=30〜60、a/b=20/80〜50/
50であるジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエ
チレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)
シロキサン共重合体。このSH−8700は親水性でα
−シアノアクリレートとの親和性が小さいので、親和性
を良くするためにSH−8700の重量にたいして0.
1%の(C252O・BF3が添加されている]
【0071】
【実施例2】表3の配合割合に従い、エチル−α−シア
ノアクリレート、アエロジルR−972、本発明のポリ
エーテル変性シリコーン「SH−8700」(何れも実
施例1と同じもの)より成る一連の組成物(表3)を作
り、その物性を測定し、表3に結果を示した。
【0072】組成物中に、「アエロジルR−972」が
12〜15重量%程度配合されていても、本発明の「シ
リコーンSH−8700」が不存在であれば、粘度が7
50〜900cps程度の流動性組成物を産出するだけで
あるが、「シリコーンSH−8700」を例えば0.1
5〜0.25重量%存在せしめると、「アエロジルR−
972」の7〜9重量%の配合で、粘度が14400〜
43000cpsのチクソトロピー性、ペースト状組成物
が生成する。セットタイムや安定性もこの種接着剤とし
ては優れた性能を保持している。
【0073】
【表3】
【0074】
【実施例3】エチル−α−シアノアクリレート(ポリメ
チルメタクリレート1.0重量%、メタンスルホン酸2
0ppm、ハイドロキノン300ppm含有)に、組成物中に
「アエロジルR−972」(pH4.3、比表面積112m
2/g)を8.0重量%となるように配合した組成物を作
成し、この組成物中に表4で示すような各種の本発明の
「効力増進剤」を0.2〜0.35重量%となるように添
加して一連の本発明の組成物を作成し、それらの各物性
を検し、結果を表4に示した。
【0075】比較例として本発明の「効力増進剤」以外
の各種のシリコーン系化合物について試験した結果も併
記した。
【0076】上記のα−シアノアクリレートと「アエロ
ジルR−972」とから成る低粘性の流動性組成物に本
発明の各種の「効力増進剤」の少量(0.2重量%程
度)を加用することによりチクソトロピー性ペースト状
組成物が得られる。
【0077】「効力増進剤」としてポリアルキレンオキ
サイド化合物を使用した場合を対照例として示した。こ
の場合は、ポリエーテルあるいはアルコール変性シリコ
ーンを使用した場合に比べて安定性が劣る傾向にある
が、得られた組成物は接着剤として実用的に十分使用可
能である。
【0078】一方本発明の「効力増進剤」以外の各種シ
リコーン化合物を加用して得られた組成物は、全て安定
性に問題があり接着剤としての使用は困難であった。
【0079】
【表4】
【0080】表中、
【0081】1.KF−353A:信越化学工業(株)
製、前記[化2]に於いて、n+n=25〜30、a+
b=9〜10、a/b(EO/PO比):100/0
(EO:100)ジメチルシロキサン・メチル(ポリオ
キシエチレン)シロキサン共重体。
【0082】2.FZ−2108:日本ユニカー(株)
製、[化2]に於いて、a/b(EO/PO比):50
/50、粘度22000cs/25℃、シロキサン含量
55%ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレ
ン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロ
キサン共重合体。
【0083】3.KF−352A:信越化学工業(株)
製、[化2]に於いて、m+n=20〜100、a+b
=30〜60、a/b:50/50、粘度1600cs
/25℃。ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエ
チレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)
シロキサン共重合体。
【0084】4.L−722:日本ユニカー製、[化
2]に於いて、m+n=90〜100、a+b=5〜1
0、a/b:0/100(PO:100)。ジメチルシ
ロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン
共重合体。
【0085】5.F−178−05:日本ユニカー製、
[化3]に於いて、a/b:100/0(EO:10
0)、粘度4600cs/50℃。シロキサン含量35
%。ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレ
ン)シロキサン共重合体。
【0086】6.F−178−09:日本ユニカー製、
[化3]に於いて、a/b:0/100(PO:10
0)、粘度15200cs/25℃、シロキサン含量7
5%。ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピ
レン)シロキサン共重合体。
【0087】7.SF−8427:東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン(株)製、[化4]で表される両末端アル
コール変性シリコーン。粘度320cs/25℃。OH
当量1200KOHmg/g。
【0088】8.BY−16−036:東レ・ダウコー
ニング製、[化5]で表される側鎖型アルコール変性シ
リコーン、粘度630cs/25℃。OH当量1400
KOHmg/g。
【0089】9.PEG−2000:分子量約2000
のポリエチレングリコール。
【0090】10.PEM−1000:第一工業製薬
(株)製、ポリエチレングリコールジメタクリレート(E
O添加モル数20)
【0091】11.KF−101:信越化学工業(株)
製、エポキシ変性シリコーン、粘度200cs/25
℃、エポキシ当量350g/mol。
【0092】12.X−22−162A:信越化学工業
(株)製、カルボキシ変性シリコーン、粘度110cs/
25℃、−COOH当量920KOHmg/g。
【0093】13.KF−393:信越化学工業(株)、
アミノ変性シリコーン、粘度60cs/25℃、アミノ
当量360g/mol。
【0094】14.TSF−437:東芝シリコーン
(株)製、メチルフェニルポリシロキサン。
【0095】15.TSF−484:東芝シリコーン
(株)製、メチルハイドロジエンポリシロキサン。
【0096】16.PDMS−8:分子量約770のポ
リジメチルシロキサン。
【0097】17.PDMS−25:分子量約2500
のポリジメチルシロキサン。
【0098】18.PDMS−66:分子量約6600
のポリジメチルシロキサン。
【0099】
【実施例4】各種のα−シアノアクリレートとジメチル
ジクロロシランで処理された疎水性シリカ(アエロジル
R−972、実施例3で使用したものと同一品種)とか
ら成る組成物(表5)に、本発明の変性シリコーンを添
加した場合と、無添加の場合を比較し、組成物の外観や
物性を調べた(表5)。
【0100】表5に従えば本発明の変性シリコーンを添
加すれば無添加の場合に比べ著しい増粘作用が見られ、
安定性やセットタイムについても無添加の場合とほとん
ど差異がなかった。
【0101】
【表5】
【0102】表中 SH−8700:実施例1と同一。 L−722、SF−8427:実施例3と同一。 P−MMA:ポリメチルメタクリレート。 MS:メタンスルホン酸。 HQ:ハイドロキノン。 SO2:二酸化硫黄。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−167279(JP,A) 特開 平2−142875(JP,A) 特開 昭63−108010(JP,A) 特開 平3−296581(JP,A) 特開 昭57−70171(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/04 C09J 4/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−シアノアクリレートと、ジメチルジク
    ロロシランで表面処理された疎水性シリカから成る組成
    物において、下記[化2]〜[化3]で表されるポリエ
    ーテル変性シリコーン、及び下記[化4]〜[化5]で
    表されるアルコール変性シリコーンの少なくとも1種が
    前記組成物の重量の0.05〜5.0%の量で含有されて
    いることを特徴とする接着剤組成物。 【化2】 【化3】 (但し式中、RはH、CH3、C48等の炭素数1〜4
    のアルキル基、m+n=1〜100好ましくは20〜1
    00 n/m+n=0.05〜1 a+b=3〜60好ましくは10〜60 a/b=100/0〜0/100(重量比) 【化4】 【化5】 (但し式中RはC1〜C3のアルキレン、m+n=5〜1
    00、好ましくは20〜100)
JP29762692A 1992-10-09 1992-10-09 接着剤組成物 Expired - Fee Related JP3341168B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29762692A JP3341168B2 (ja) 1992-10-09 1992-10-09 接着剤組成物
US08/000,704 US5373035A (en) 1992-10-09 1993-01-05 Adhesive composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29762692A JP3341168B2 (ja) 1992-10-09 1992-10-09 接着剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06122853A JPH06122853A (ja) 1994-05-06
JP3341168B2 true JP3341168B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=17849007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29762692A Expired - Fee Related JP3341168B2 (ja) 1992-10-09 1992-10-09 接着剤組成物

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5373035A (ja)
JP (1) JP3341168B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9420743D0 (en) * 1994-10-15 1994-11-30 Chemence Ltd An aerobic preparation
DE19631148A1 (de) * 1996-08-01 1998-02-05 Basf Ag Vernetzer für Emulsionspolymerisate
US6790887B1 (en) * 1999-02-08 2004-09-14 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Aromatic polycarbonate resin composition
US6183593B1 (en) * 1999-12-23 2001-02-06 Closure Medical Corporation 1,1-disubstituted ethylene adhesive compositions containing polydimethylsiloxane
IE20000445A1 (en) * 2000-06-01 2003-04-02 Loctite R & D Ltd Spreadable adhesive compositions and applicators for use therewith
US6607631B1 (en) 2000-09-08 2003-08-19 Closure Medical Corporation Adhesive compositions with reduced coefficient of friction
US6699940B2 (en) * 2001-12-04 2004-03-02 Poly Med, Inc. Cyanoacrylate-capped heterochain polymers and tissue adhesives and sealants therefrom
US7569634B2 (en) * 2002-02-14 2009-08-04 The Glidden Company Curable adhesive composition, adhesive kit and method of adhering substrates
US7463874B2 (en) * 2003-10-23 2008-12-09 Chrontel, Inc. Complex digital signal channel select filter for analog cable television
US7491287B2 (en) * 2006-06-09 2009-02-17 3M Innovative Properties Company Bonding method with flowable adhesive composition
EP2225311B1 (en) * 2007-12-18 2015-07-15 Dow Global Technologies LLC Thermosetting compositions comprising silicone polyethers, their manufacture, and uses
US10196543B2 (en) 2011-03-31 2019-02-05 Adhezion Biomedical, Llc Fast bonding hair/eyelash extension adhesive compositions based on medical grade high viscosity cyanoacrylates
US9365795B2 (en) 2012-09-10 2016-06-14 Afton Chemical Corporation Antifoam additives for use in low viscosity applications
TWI629327B (zh) 2013-09-03 2018-07-11 東亞合成股份有限公司 Adhesive composition (1)
TWI664224B (zh) * 2014-12-12 2019-07-01 日商東亞合成股份有限公司 Two-liquid type hardening composition
US20200123424A1 (en) * 2018-10-18 2020-04-23 Clayton L. Allen Instant drying crazy and super glue

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5770171A (en) * 1980-10-21 1982-04-30 Suriibondo:Kk Adhesive composition
US4533422A (en) * 1983-08-31 1985-08-06 Loctite Corporation Thixotropic cyanoacrylate compositions
US4477607A (en) * 1983-08-31 1984-10-16 Loctite Corporation Thixotropic cyanoacrylate compositions
JPH0694548B2 (ja) * 1985-07-19 1994-11-24 高圧ガス工業株式会社 α―シアノアクリレート接着剤組成物
US4764545A (en) * 1986-01-10 1988-08-16 Ohara Paragium Chemical, Co., Ltd. Process for preparing α-cyanoacrylate type compounds and adhesive composition comprising α-cyanoacrylate type compound obtained by the process as its main component
JPS62169878A (ja) * 1986-01-21 1987-07-27 Etsuo Yoshida 接着剤組成物
US4837260A (en) * 1986-05-23 1989-06-06 Toagosei Chemical Industry Co., Ltd. Cyanoacrylate compositions
JPS63108010A (ja) * 1986-05-23 1988-05-12 Toagosei Chem Ind Co Ltd シアノアクリレ−ト系組成物
US4857593A (en) * 1988-03-08 1989-08-15 Union Carbide Corporation Process for processing thermoplastic polymers
US4845151A (en) * 1988-04-07 1989-07-04 Illinois Tool Works, Inc. Thixotropic cyanoacrylate adhesive composition
JPH02142875A (ja) * 1988-11-22 1990-05-31 Sekisui Aikoo Kk α−シアノアクリレート系接着剤組成物
JP2671528B2 (ja) * 1989-11-27 1997-10-29 東亞合成株式会社 瞬間接着剤組成物
JP2773378B2 (ja) * 1990-04-13 1998-07-09 東亞合成株式会社 接着剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06122853A (ja) 1994-05-06
US5373035A (en) 1994-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3341168B2 (ja) 接着剤組成物
CA1164134A (en) Tack improved pressure-sensitive silicone adhesives
US6201038B1 (en) Hydrophilically modified curable silicone impression material
AU714651B2 (en) Dental impression silicone composition
EP0617607A1 (en) HAIR CARE PRODUCT CONTAINING DISPERSED SILICONE OIL.
BR9813418A (pt) Composição de tintura capilar
US5952400A (en) Dental soft relining material, denture and method of repairing denture
JPS6043869B2 (ja) 常温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
US4855129A (en) Skin-protecting or skin-care composition
JP3454980B2 (ja) 歯科印象用シリコーン組成物
JP2007153806A (ja) 毛髪速乾用ヘアコンディショナー
KR920005734A (ko) 오르가노폴리실록산 조성물 및 그의 경화물
JP2006136351A (ja) 衛生材用柔軟剤組成物
JPWO2003013443A1 (ja) シリコーンゴム系裏装材用接着剤
JPS62169878A (ja) 接着剤組成物
US6437008B1 (en) Aqueous organopolysiloxane emulsion and method for the preparation thereof
CA3003902C (en) Hydrophilic impression material with improved storage stability
KR102336065B1 (ko) 포머 용기입 피부 세정제 조성물
JP7142548B2 (ja) 歯科用清掃材
JP4807543B2 (ja) 歯科用硬化性組成物
JPH11148011A (ja) 水中油型オルガノポリシロキサン乳化物及びその製造方法
JP5956829B2 (ja) 下地化粧料
RU2000127110A (ru) Способ гидрофобизации штукатурки с использованием по крайней мере одного алкилгидрополисилоксана и по крайней мере одного гидроколлоида
JP2003012930A (ja) ポリオルガノシロキサンエマルジョン組成物および化粧料原料
JP3337553B2 (ja) 口紅オーバーコート

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees