JP3340165B2 - 移動体の走行方向識別回路 - Google Patents

移動体の走行方向識別回路

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JP3340165B2 JP33732592A JP33732592A JP3340165B2 JP 3340165 B2 JP3340165 B2 JP 3340165B2 JP 33732592 A JP33732592 A JP 33732592A JP 33732592 A JP33732592 A JP 33732592A JP 3340165 B2 JP3340165 B2 JP 3340165B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は道路に設置された無線送
信機から情報の提供を受ける移動体であって、得られた
情報から移動体の走行方向を識別する信頼性を向上でき
る移動体の走行方向識別回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
道路上に所定距離毎に設置された無線送信機(ビーコ
ン)と車載装置との間で路車間通信を行い、この通信手
段を用いて、通過地点の位置や交差点の形状、行先案内
あるいは変化する交通情報をナビゲーションシムテム等
に伝達するものがある。
【0003】図6は移動体の路車間通信システムの概略
を示す図である。本図に示すように、道路上を対向する
車両の受信機に対して道路上の無線送信機は車両に情報
を提供する。該無線送信機が車両に提供する情報が車両
の走行方向に依存する場合には(例えば、行先案内)、
無線送信機はその情報に方向の情報を入れ、反対方向の
車両がその情報を処理しないようにしなければならな
い。そのためには、受信機側でビーコンに対する自車の
走行方向を識別する必要がある。この走行方向の識別方
式として図6,7に示す方式がとられている。すなわ
ち、道路情報データで周波数変調(FSK)又は位相変
調した電波を2波に分配し、道路の前後方向(ビーコン
から見た道路の左右方向)に輻射する電波にそれぞれ位
相の異なるAM変調(図のAM1とAM2)を重畳し、
ビーコンから送出する。車両では、AM受信信号がAM
1信号からAM2信号に変化した場合には走行方向を順
方向と識別し、AM2信号からAM1信号に変化した場
合には走行方向を逆方向と識別する。以下この識別につ
いて詳細に説明する。
【0004】図8は従来の走行方向を識別する回路を示
す図であり、図9は図8の走行方向識別回路の動作のタ
イミングチャートを示す図である。図8に示す走行方向
識別回路は、車両の受信機で再生されたAM1及び2信
号を後述する再生クロックck2で逐次記憶するシフト
レジスタ200と、該シフトレジスタ200に記憶され
たデータの論理和をとる第1の論理積回路201と、前
記データの反転した論理をとる第2の論理積回路202
を含む。
【0005】図9(a)に示す無線送信機からのデータ
変調波信号と本図(d)に示す再生AM1信号(実線)
及び再生AM2信号(点線)とは前述したように同期し
ており、また前記データ変調波信号に同期した再生クロ
ック1が発生し、該再生クロック1に対して位相を90
°だけずらした再生クロック2が発生する。車両の走行
方向が順方向で送信機の通過前では受信機がAM1信号
(図中実線で表す)のみを受信しているため、再生クロ
ック2の立ち上がり毎に再生AM1信号がシフトレジス
タ200に取り込まれ全てのビットが「1」となりこの
状態を保持し、これと共に第1の論理積回路201の出
力は「1」を保持する。これに対して第2の論理積回路
202の出力は「0」を保持する。この場合AM1信号
は受信中と判断される。
【0006】車両の走行方向が順方向で送信機を通過後
では受信機がAM2信号(図中点線で表す)のみを受信
しているため、再生クロック2の立ち上がり毎に再生A
M2信号がシフトレジスタ200に取り込まれ全てのビ
ットが「0」となり、これが保持される。第2の論理積
回路202の入力で反転されてその出力は「1」とな
る。一方第1の論理積回路201の出力は「0」に保持
される。この場合AM2信号は受信中と判断される。す
なわち、第1及ぶ2論理積回路201及び202の出力
が「1」及び「0」の場合にはAM1信号は受信中と、
さらに「0」及び「1」の場合にはAM2信号は受信中
と判断される。
【0007】この場合、送信機直下通過により、第1及
び2論理積回路201及び202の出力が「1」及び
「0」から「0」及び「1」に変化する場合に車両の走
行方向が順方向と識別している。 車両の走行方向が逆
方向の場合には前記と逆の動作であるので説明を省略す
るが、第1及ぶ2論理積回路201及び202の出力が
「0」及び「1」から「1」及び「0」に変化する場合
に車両の走行方向は逆方向であると識別している。
【0008】ところで、受信電界が瞬時的に弱まり、車
両の走行方向が順方向で送信機通過前ではAM信号を受
信しても、シフトレジスタ200の一部のビットに
「0」が含まれ、このため第1の論理積回路201の出
力は「1」から「0」となる。この場合第2の論理回路
202の出力は「0」を保持している。送信機通過後で
は第1の論理積回路201の出力は「0」であるが、A
M2信号を受信してもシフトレジスタ200の一部のビ
ットに弱受信電界により「0」が含まれると、第2の論
理積回路202の出力は「1」であるべきであるが
「1」から「0」になる。したがって、送信機を有する
ビーコン直下を通過しても第1及び2の論理積回路20
1及び202の出力が双方とも「0」である。この場合
には、瞬時的な受信電界弱により走行方向の識別ができ
ないとして走行方向の判断をしないようようにして、誤
識別を回避している。
【0009】このように、受信すべき場所で走行方向の
識別がでる場合には現状の処理が継続されるが、走行方
向の識別が不可能な状態が生じると他のバックアップ処
理が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
走行方向識別回路では、受信電界が瞬時的ではなく長期
間弱い場合には下記のような問題が生じる。図10は受
信電界が弱い場合にAM再生信号のレベル低下を示す図
である。本図に示すように、AM1及び2信号が低くな
り、例えば、走行方向が順方向で送信機通過前ではAM
1信号のレベルが低いと、シフトレジスタ200の全ビ
ットが「0」を取り込み第1の論理積回路201の出力
は「0」であるが、第2の論理積回路202の出力は
「1」となり、さらに送信機通過後でも同様の状態を保
つ。走行方向が逆方向であっても同様である。つまり常
に第1の論理積回路の出力は「0」であり、第2の論理
積回路202の出力が「1」となり、この場合にも走行
方向を識別できない。このため走行方向識別不可能とし
て他のバックアップ処理を行っている。
【0011】しかしこのような状態は、AM信号を抽出
する受信機の故障でシフトレジタ200の全部のビット
が「0」に張りつき、又は第2の論理積回路202が高
のまま張りついた状態が生じることがある。この現象は
前述との長期の受信電界弱とは同様な現象であるので、
両者を区別できず、故障であっても他のバックアップ信
号処理に移ってしまうという問題があった。
【0012】また弱受信電界ではノイズが混入しこのノ
イズがAM信号と同一の周波数の場合には受信機でのA
M信号の受信(復調)が不安定となり、走行方向に誤っ
た識別が行われるという問題があった。したがって本発
明は上記問題点に鑑み、弱受信電界に対しても安定して
走行方向を識別できる移動体の走行方向識別回路を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、道路に設置された無線送信機からのデー
タと、該データと同期する走行方向を示しかつ相互に逆
位相の方形波の提供を受ける移動体の走行方向識別回路
に、クロック発生手段、第1のシフトレジスタ、第2の
シフトレジスタ、第1の論理積手段及び第2の論理積手
段を設ける。
【0014】前記クロック発生手段は、前記走行方向を
示す方形波と同一の周期で90°だけの位相がずれた再
生クロックck2及び該再生クロックck2と逆位相の
再生クロックck3を形成するための再生クロックを発
生するようにしてある。前記第1のシフトレジスタは前
記再生クロックck2毎にビットデータとして前記走行
方向を示す方形波を取り込みシフトするようにしてあ
る。
【0015】前記第2のシフトレジスタは前記再生クロ
ックck3毎にビットデータとして前記走行方向を示す
方形波を取り込みシフトするようにしてある。前記第1
の論理積手段は前記第1のシフトレジスタに取り込まれ
た各ビットデータ及び前記第2のシフトレジスタに取り
込まれ反転された各ビットデータの論理積をとるように
してある。
【0016】前記第2の論理積手段は前記第1のシフト
レジスタに取り込まれ反転された各ビットデータ及び前
記2のシフトレジスタに取り込まれた各ビットデータの
論理積をとるようにしてある。前記方形波のデューテイ
比を検出し、該デューティ比が一定の場合にのみ前記第
1及び2論理積手段及びの出力を通過させる安定回路と
を設けるようにしてある。
【0017】
【作用】本発明の移動体の走行方向識別回路によれば、
前記走行方向を示す方形波と同一の周期で90°だけの
位相がずれた再生クロックck2及び該再生クロックc
k2と逆位相の再生クロックck3が形成され、前記第
1のシフトレジスタでは前記再生クロックck2毎にビ
ットデータとして前記走行方向を示す方形波が取り込ま
れ、シフトされることにより方形波の一方のレベルだけ
を一定期間連続保持し続け前記第2のシフトレジスタで
は前記再生クロックck3毎にビットデータとして前記
走行方向を示す方形波が取り込まれシフトされ方形波の
他方のレベルだけを一定期間連続保持し続ける。前記第
1のシフトレジスタに取り込まれた各ビットデータ及び
前記第2のシフトレジスタに取り込まれ反転された各ビ
ットデータの論理積がとられ、さらに前記第1のシフト
レジスタに取り込まれ反転された各ビットデータ及び前
記2のシフトレジスタに取り込まれた各ビットデータの
論理積がとられることにより、方形波が一定期間正常で
ある場合には一方の前記論理積の結果は「1」で他方の
論理積の結果は「0」となる。送信機であるビーコン直
下後方形波が反転されると、前記二つの論理積の結果が
反転し、この反転により走行方向が識別される。しかし
弱受信電界が瞬時的に生じると前記論理積「1」が
「0」に変化する。この場合ビーコン直下で二つの論理
積の結果に前記のような反転がなくこの場合には走行方
向の識別を行わず、走行方向の識別の誤りを防止する。
また一定時間弱受信電界により方形波が形成されない場
合には一方の論理積が「1」で他方の論理積が「0」が
であるが、この場合送信機であるビーコン直下を通過し
ても二つの論理積が変化しないようにし、走行方向識別
回路の故障の現象と区別し、この場合には走行方向の識
別を行わず、走行方向の識別を防止する。また弱受信電
界のためノイズにより影響を受け、走行方向識別回路で
二つの論理積「1」及び「0」が反転しても、方形波の
デューティ比を監視し、このデューテイ比が一定範囲か
ら外れる場合には受信電界が弱くなりノイズが混入した
と判断し、走行方向の識別を行わないようし、識別の不
安定を防止できるようになる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の実施例に係る移動体の走行方
向識別回路の一例を示す図である。本図に示す移動体の
走行方向識別回路150は、道路上の無線送信機から送
信されるデータをアンテナ1を介して受信する受信機2
からのデータの開始位置を検出してこの開始位置に同期
して後述するシフトレジスタにデータを取り込みかつシ
フトするためにクロック信号を供給するクロック発生手
段3と、受信機2のAM信号によりクロック発生手段3
とクロック信号との同期を取り再生クロックck1を形
成する同期手段4と、該同期手段4の再生クロックck
1の位相を90°ずらす90°移相器5と、該90°移
相器に接続されその出力信号を反転して再生クロックc
k3信号を形成する反転器6と、90°移送器5からの
再生クロックck2により及び反転器6から再生クロッ
クck3の立ち上がりで受信機2からのデータをそれぞ
れ取り込み、取り込んだデータをシフトする第1及び2
のシフトレジスタ7及び8と、第1のシフトレジスタ7
の各出力及び第2のシフトレジスタ8の各反転出力の論
理積をとる第1の論理積手段9と、第1のシフトレジス
タ7の各反転出力及び第2のシフトレジスト8の各出力
の論理積をとる第2の論理積手段10とを具備する。
【0019】ここに受信機2がビーコンの無線送信機か
ら送出されるデータには、走行方向に関係のないデータ
変調波信号はディジタル信号の周波数変調(FSK)、
位相変調(PSK)により送信され、走行方向を示すデ
ータは車両の順方向及び逆方向に対して相互に逆相をな
す方形波でAM変調(ASK)したデータAM1及びA
M2信号が送信されるものがある。AM1及びAM2信
号は上記データ変調波信号に重畳されている。
【0020】図2は図1の走行方向識別回路におけるタ
イミングチャートを示す図である。本図に示すように、
同期手段4により受信データの開始位置に同期して再生
クロックck1が形成され、90°移相器5により再生
クロックck1を90度ずらして再生クロックck2を
形成し、さらに反転器6より再生クロックck2を反転
して再生クロックck3を形成する。受信機を搭載した
車両が順方向で送信機通過前では、受信機がAM1信号
(図中実線で表す)のみを受信し、受信電界が正常のと
きには、再生クロックck2の立ち上がり毎に第1のシ
フトレジスタ7の全てのビットに「1」が取り込まれ保
持され、再生クロックck3の立ち上がり毎に第2のシ
フトレジスタ8の全てのビットに「0」が取り込まれ保
持される。第1の論理積手段9では第1のシフトレジス
タ7からの入力及び第2のシフトレジスタ8からの反転
入力は全て「1」であり、このため出力は「1」とな
る。一方第2の論理積回路10では第1のシフトレジス
タ7からの反転入力及び第2のシフトレジスタ8の入力
は全て「0」である。
【0021】車両が順方向で送信機通過後では、受信機
がAM2信号(図中点線で表す)のみを受信し、受信電
界が正常のときには、再生クロックck2の立ち上がり
毎に第1のシフトレジスタ7の全てのビットに「0」が
取り込まれ保持され、再生クロックck3の立ち上がり
毎に第2のシフトレジスタ8の全てのビットに「1」が
取り込まれ保持される。第1の論理積手段9では第1の
シフトレジスタ7からの入力及び第2のシフトレジスタ
8からの反転入力は全て「0」であり、このため出力は
「1」となる。一方第2の論理積回路10では第1のシ
フトレジスタ7からの反転入力及び第2のシフトレジス
タ8の入力は全て「1」である。
【0022】したがって第1の論理積手段9及び第2の
論理積回路10の出力が「1」及び「0」の場合にはA
M1信号が受信中であり、この出力が「0」及び「1」
の場合にはAM2信号が受信中である。かくして、第1
の論理積手段9及び第2の論理積回路10の出力が
「1」及び「0」から「0」及び「1」に変化すること
により走行方向が順方向であることが識別できる。以上
走行方向が逆の場合にも同様であるが説明を省略する。
【0023】次に瞬時的に弱受信電界の場合には、例え
ば、走行方向が順方向で送信機経過前では、AM1信号
の入力により第1のシフトレジスタ7のビットの一部に
「0」を含み、この場合には第1の論理積手段9の出力
が「1」から「0」に変化し、一方第2の論理積手段1
0の出力が「0」を保持する点で従来技術の項で説明し
たと同様である。
【0024】次に一定期間弱受信電界の場合には、例え
ば、走行方向が順方向で送信機経過前ではAM1信号の
入力が図10に示す影響を受け、第1のシフトレジスタ
7のビットの全ビットが「1」から「0」となり、第2
のシフトレジスタ8の全ビットが「0」を保持する。こ
のため第1の論理積手段9及び第2の論理積手段10の
出力の双方は「0」となる。従来のようにシフトレジス
タがAM信号を抽出する受信機の故障で第1のシフトレ
ジスタ7又は第2のシフトレジスタ8の全部のビットが
「0」に張りつき、さらには第1の論理積手段9又は第
2の論理積回路202が高のまま張りついた状態が生じ
るといずれか一方が「1」に他方が「0」に固定され
る。したがってこの故障と一定期間弱受信電界による状
態とを区別できるようになった。
【0025】図3は図1の走行方向識別回路の具体例を
示す図である。本図に示す具体例では、1KHzの方形
波でAM変調が行われた場合であって、クロック発生手
段3として8.192MHzの発振器を使用し、同期手
段4及び90°移相器5として、前記このクロック信号
に基づき再生クロックck1及び再生クロックck2を
生成するタイミング作成用カウンタ(HC393)をそ
れぞれ使用する。また、再生クロックck1及びこれを
反転した再生クロックck3を同期信号としてデータを
取り込み第1のシフトレジスタ4及び第2のシフトレジ
スタ5としてシフトレジスタHC164が使用される。
以上は弱受信電界の場合のAM信号が一定期間完全に存
在しない場合について説明したが、AM信号と同一の周
波数のノイズによりあたかもAM信号1からAM信号2
に変化したような不安定な状態が存在することがある。
この場合には、無線機であるビーコン直下を通過する前
に走行方向に誤認識を招くことになる。すなわち弱受信
電界時に走行方向を判断しさらにビーコン直下通過時に
また走行方向を判断してしまう。この弱受信電界が頻繁
に繰り返されるとノイズにより走行方向の識別が不安定
となる。この場合の誤認防止を以下に説明する。
【0026】図4は本発明の実施例に係る移動体の走行
方向識別回路の別の例を示す図である。本図に示す走行
方向識別回路150は図3のものとほぼ同一である。本
図では第1の論理積手段9及び第2の論理積手段10を
それぞれ二つの論理積回路91、92及び93並びに1
01、102及び103だけである。次にこの走行方向
識別回路105に設けられる安定回路151について説
明する。該安定回路151は、例えば、周波数250k
Hzであるクロック発振回路110と、該クロック発振
器回路110のクロックを計数しカウント255にプリ
セットされる第1及び2の255カウンタ回路111及
び112と、受信機からの受信信号を入力する排他的論
理和回路からなり前記第1及び2の255カウンタ回路
111及び112の計数をリセットするカウンタリセッ
ト113と、該カウンタリセット113のリセット信号
を形成するために受信信号を積分する積分器113−1
と、前記受信機からの受信信号により第1の255カウ
ンタ回路111の出力データをラッチする第1のラッチ
回路114と、第2の255カウンタ回路112の出力
データをラッチする第2のラッチ回路115と、該第2
のラッチ回路115をラッチするため受信機から受信信
号を反転する反転回路116と、第1及び2のラッチ回
路114及び115でラッチされたカウント数p1及び
p2と一定のカウント値245と大小比較する第1及び
2比較器117及び118と、第1及び2比較器117
及び118の出力及び前記第1及び2の255カウンタ
回路111及び112のキャリ信号を反転して入力して
出力信号Eを形成する論理和積手段119と、該論理積
手段119の出力並びに前記第1の論理積手段9及び第
2の論理積手段10の出力をそれぞれ入力する論理積手
段120及び121と、該論理積手段120及び121
の出力に基づき車両の走行方向を検出する走行方向検出
手段122とを具備する。
【0027】次に安定回路151の動作を説明する。前
記クロック発振回路110の発振周波数が250kHz
であるから、1ms間に250周期の信号を発生し、第
1及び2の255カウンタ回路111及び112では受
信機の受信信号が“H(high) ”から“L(low)”にな
ることにより、又はこの逆によりリセットされ計数を開
始される。前記第1のラッチ回路114では受信機から
の入力信号が“H”から“L”になると第1の255カ
ウント回路111の出力データがラッチされる。この場
合反転器116により第2のラッチ回路115はラッチ
を行わない。逆に受信機からの入力信号が“L”から
“H”になると第2のラッチ回路115が第2の255
カウント回路112の出力データがラッチされる。この
場合第2のラッチ回路115はラッチを行わない。第1
及び2の255カウンタ回路111及び112ではキャ
リ信号は“H”、その他では“L”である。また、第1
及び2のラッチ回路117及び118ではその出力信号
はp1、p2≦245で“H”であり、p1、p2>2
45で“L”である。
【0028】図5は図4の走行方向識別回路におけるタ
イミングチャートを示す図である。本図に示すように論
理積手段119では、連続して受信信号が“H”、
“L”であることが確定できると、すなわち、受信機か
らのAM受信信号のデューティ比を監視してその値が本
実施例では50±4%以内では“H”出力が形成され、
その他では“L”出力が形成される。したがって、論理
積手段119の出力が“H”であると、第1及び2の論
理積手段9及び10の出力信号「1」及び「0」又はこ
の逆がそのまま論理積手段120及び121を経て走行
方向検出手段122に入力し、走行方向を識別する。一
方論理積手段119の出力が“L”であると、第1及び
2の論理積手段9及び10の出力信号が「1」及び
「0」又はこの逆であっても、論理積出力の信号120
及び121の出力はそれぞれ「0」であり、走行方向検
出手段122では走行方向の識別を中止する。したがっ
て、走行方向識別回路150においてノイズとAM信号
とが周波数的に同一であってもデューティ比によりこれ
らを区別してノイズの場合には双方向識別回路150が
動作するのを禁止するようにしたので車両の走行方向す
なわち無線機であるビーコンの直下信号を安定して識別
することができるようになる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、弱
受信電界が瞬時的に生じる場合のみならず一定時間弱受
信電界により方形波が形成されない場合にはビーコン直
下を通過してもしても、走行方向識別回路の故障の現象
と区別し、この場合には走行方向の判断を行わず、走行
方向の誤識別をを防止する。また弱受信電界のためノイ
ズにより影響を受けて方形波のデューティ比を監視し、
このデューテイ比が一定範囲から外れる場合には受信電
界が弱くなりノイズが混入したと判断し、走行方向の識
別判断を行わないようし、識別の不安定を防止できるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る移動体の走行方向識別回
路の一例を示す図である。
【図2】図1の走行方向識別回路におけるタイミングチ
ャートを示す図である。
【図3】図の走行方向識別回路の具体例を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施例に係る移動体の走行方向識別回
路の別の例を示す図である。
【図5】図4の走行方向識別回路におけるタイミングチ
ャートである。
【図6】移動体の路車間通信システムの概略を示す図で
ある。
【図7】図6の無線送信機から提供されるデータを示す
図である。
【図8】従来の走行方向を識別する回路を示す図であ
る。
【図9】図8の走行方向識別回路の動作のタイミングチ
ャートを示す図である。
【図10】受信電界が弱い場合のAM再生信号のレベル
低下を示す図である。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…受信機 3…クロック発生手段 4…同期手段 5…90°移相器 6…反転器 7…第1のシフトレジスタ 8…第2のシフトレジスタ 9…第1の論理積手段 10…第2の論理積手段 110…クロック発振回路 111、112…255カウンタ回路 113…リセット回路 114、115…ラッチ回路 116…反転器 117、118…比較器 119、120、121…論理積回路 122…走行方向検出手段 150…走行方向識別回路 151…安定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−133527(JP,A) 特開 平1−92611(JP,A) 特開 平5−290295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/09 G08G 1/0968 H04B 7/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路に設置された無線送信機からの道路
    情報データと、該道路情報データと同期する走行方向を
    示しかつ相互に逆位相の方形波の提供を受ける移動体の
    走行方向識別回路であって、 前記走行方向を示す方形波と同一の周期で90°だけの
    位相がずれた再生クロックck2及び該再生クロックc
    k2と逆位相の再生クロックck3を形成するためのク
    ロック発生手段(3)と、 前記再生クロックck2毎にビットデータとして前記走
    行方向を示す方形波を取り込みシフトする第1のシフト
    レジスタ(7)と、 前記再生クロックck3毎にビットデータとして前記走
    行方向を示す方形波を取り込みシフトする第2のシフト
    レジスタ(8)と、 前記第1のシフトレジスタ(7)に取り込まれた各ビッ
    トデータ及び前記第2のシフトレジスタ(8)に取り込
    まれ反転された各ビットデータの論理積をとる第1の論
    理積手段(9)と、 前記第1のシフトレジスタ(7)に取り込まれ反転され
    た各ビットデータ及び前記第2のシフトレジスタ(8)
    に取り込まれた各ビットデータの論理積をとる第2の論
    理積手段(10)とを備えることを特徴とする移動体の
    走行方向識別回路。
  2. 【請求項2】 道路に設置された無線送信機からの道路
    情報データと、該道路情報データと同期し車両の走行方
    向を示し無線送信機に関し反対方向に相互に逆位相の方
    形波の提供を受ける移動体の走行方向識別回路であっ
    て、 前記走行方向を示す方形波と同一の周期で90°だけの
    位相がずれた再生クロックck2及び該再生クロックc
    k2と逆位相の再生クロックck3を形成させるための
    クロック発生手段(3)と、 前記再生クロックck2毎にビットデータとして前記走
    行方向を示す方形波を取り込みシフトする第1のシフト
    レジスタ(7)と、 前記再生クロックck3毎にビットデータとして前記走
    行方向を示す方形波を取り込みシフトする第2のシフト
    レジスタ(8)と、 前記第1のシフトレジスタ(7)に取り込まれた各ビッ
    トデータ及び前記第2のシフトレジスタ(8)に取り込
    まれ反転された各ビットデータの論理積をとる第1の論
    理積手段(9)と、 前記第1のシフトレジスタ(7)に取り込まれ反転され
    た各ビットデータ及び前記第2のシフトレジスタ(8)
    に取り込まれた各ビットデータの論理積をとる第2の論
    理積手段(10)と、 前記方形波のデューテイ比を検出し、該デューティ比が
    一定の場合にのみ前記第1及び2論理積手段(9)及び
    (10)の出力を通過させる安定回路(151)とを備
    えることを特徴とする走行方向識別回路。
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