JP3340138B2 - 炭化水素の燃焼用触媒 - Google Patents

炭化水素の燃焼用触媒

Info

Publication number
JP3340138B2
JP3340138B2 JP11784991A JP11784991A JP3340138B2 JP 3340138 B2 JP3340138 B2 JP 3340138B2 JP 11784991 A JP11784991 A JP 11784991A JP 11784991 A JP11784991 A JP 11784991A JP 3340138 B2 JP3340138 B2 JP 3340138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
zirconia
alumina
combustion
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11784991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04322744A (ja
Inventor
英一 菊地
剛 松田
幸雄 相澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil Corp filed Critical Nippon Oil Corp
Priority to JP11784991A priority Critical patent/JP3340138B2/ja
Publication of JPH04322744A publication Critical patent/JPH04322744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3340138B2 publication Critical patent/JP3340138B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭化水素の燃焼用触媒に
関するものであり、特にボイラー、航空機用ジェットエ
ンジン、自動車用ガスタービン、発電用ガスタービンな
どの高温燃焼器に使用可能な燃焼活性が高く、耐熱性に
優れた炭化水素の燃焼用触媒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炭化水素を酸素の存在下、炭酸ガスと水
蒸気に完全酸化させる触媒としては白金、パラジウムな
どの白金属をアルミナ、シリカ等の無機耐熱材料を担体
として担持させた触媒が最も活性が高いとされ広く使用
されている。さらに、燃焼活性および耐熱性を改良する
ために広く研究され、種々の触媒も提案されている。例
えば、特開昭60−222145号公報に示されている
ように、アルミナにLaなどの希土類元素を添加して耐
熱性を改良する方法が提案されている。しかし、これら
のアルミナ、シリカ等の無機耐熱材料を担体とした触媒
を高温燃焼に用いた場合、燃焼活性は著しく低下してし
まう問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】一般に燃焼活性は触
媒活性金属の分散性に依存し、また、触媒活性金属の分
散性は担体表面積に依存すると考えられている。このよ
うな観点から、高温燃焼用触媒の開発には高温でも大き
な表面積を有し、耐熱性に優れた触媒担体の開発が重要
となっている。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点を解決
し、触媒燃焼方式の高温燃焼器などに用いる高温でも高
い活性を有し、耐熱性に優れた炭化水素の燃焼用触媒を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは炭化水素の
燃焼用触媒について鋭意研究した結果、特定の触媒担体
に触媒活性金属を担持する前に特定の温度で焼成するこ
とにより燃焼活性が高く、かつ耐熱性に優れた炭化水素
の燃焼用触媒が得られることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を達成することができた。
【0006】すなわち、本発明の請求項1の発明は、ア
ルミナ、ジルコニア、アルミナ−ジルコニアの複合酸化
物、アルミナ−ジルコニアの混合物の内の1種を温度1
500℃を超え〜1800℃で焼成して得られるそれぞ
れ対応するアルミナ、ジルコニア、アルミナ−ジルコニ
アの複合酸化物、アルミナ−ジルコニアの混合物の内の
1種および不可避の不純物からなる触媒担体に白金族金
属を担持させて得られる炭化水素の燃焼用触媒に関す
る。本発明の請求項2の発明は、請求項1記載の炭化水
素の燃焼用触媒において、白金族金属を担持させた後、
さらに空気中で温度900〜1300℃の範囲で焼成す
ることを特徴とする。
【0007】本発明でいうアルミナ、ジルコニア、アル
ミナ−ジルコニアの複合酸化物、アルミナ−ジルコニア
の混合物の内の1種が触媒担体の原料として用いられ
る。
【0008】担体原料のアルミナとしてはα、β、γ、
δ、η、θ、κ、χ等のいずれの結晶形態のものが使用
できる。好ましくはα、β、γ、η等が用いられる。特
にγ、ηが好ましい。
【0009】本発明において担体原料のアルミナとジル
コニアの混合割合は30〜70wt%:70〜30wt
%が好ましい。
【0010】本発明において触媒担体には不純物として
の少量のシリカ、マグネシア、チタニア等の耐火性無機
酸化物を含んでもよい。前記不純物は、発明の効果を上
げるために意図的に添加されたものではなく、触媒担体
中に含まれていても発明の効果に影響を与えるものでは
ない。
【0011】本発明の触媒において白金族金属は活性金
属として用いられる。白金族金属としてはルテニウム
(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オ
スミニウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(P
t)が挙げられる。活性金属は単独でも2種以上を混合
して用いてもよい。パラジウム、ロジウム、白金が好ま
しいが、特にパラジウムが好ましい。
【0012】本発明の触媒調製法について述べる。ま
ず、担体原料のアルミナ、ジルコニア、アルミナ−ジル
コニアの複合酸化物、アルミナ−ジルコニアの混合物の
内の1種を空気中で温度1500℃を超え〜1800℃
の範囲で焼成して、触媒担体を製造する。1200℃未
満の温度で焼成した場合には使用中に触媒担体の表面積
が減少し、それと共に燃焼活性も低下する。この理由は
明らかではないが、燃焼反応中に担体が高温により焼結
し、触媒活性金属が担体層中に埋もれてしまうことが考
えられる。
【0013】触媒担体の形状は押し出し品、錠剤、球
粒、顆粒、粉末、ハニカム構造等のいずれのものも所望
の大きさにして用いることができる。
【0014】次に、該触媒担体に白金族金属を担持させ
る。担持方法は通常の方法が用いられる。例えば、白金
族金属塩を含んだ水溶液に触媒担体を浸して含浸させる
含浸法が好ましく用いられる。塩としては塩化物、硝酸
塩等が好ましい。
【0015】白金族金属の担持量は酸化物として触媒重
量(触媒担体と活性金属の合計重量)の0.01〜20
wt%が好ましく、さらに、0.1〜10wt%が好ま
しい。
【0016】次に、空気中で、好ましくは温度200〜
500℃で乾燥し、さらに空気中で好ましくは温度90
0〜1300℃の範囲で焼成することにより触媒を得る
ことができる。
【0017】本発明でいう炭化水素とは、高温燃焼器の
燃料として用いることのできる、メタン、プロパン、ブ
タンあるいは都市ガス、天然ガス、灯油、軽油等であ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。本発明に使用される担体材料としてはアルミナ、
ジルコニア、アルミナ−ジルコニアの複合酸化物、アル
ミナ−ジルコニアの混合物の内の1種が挙げられる。
【0019】実施例−1 空気中1600℃で焼成したジルコニア粉末を塩化パラ
ジウムを含有する水溶液に含浸し、乾燥して空気中90
0℃で焼成して、ジルコニア100g当たりパラジウム
として0.5gを担持せしめて完成触媒Bを得た。
【0020】実施例−2 空気中1600℃で焼成したジルコニア粉末を塩化パラ
ジウムを含有する水溶液に含浸し、乾燥して空気中13
00℃で焼成して、ジルコニア100g当たりパラジウ
ムとして0.5gを担持せしめて完成触媒Cを得た。
【0021】実施例−3 空気中1600℃で焼成したアルミナ粉末を塩化パラジ
ウムを含有する水溶液に含浸し、乾燥して空気中900
℃で焼成して、アルミナ100g当たりパラジウムとし
て0.5gを担持せしめて完成触媒Eを得た。
【0022】実施例−4 空気中1600℃で焼成した混合割合50重量%:50
重量%から成るジルコニアとアルミナとの混合物粉末を
塩化パラジウムを含有する水溶液に含浸し、乾燥して空
気中900℃で焼成して、ジルコニア−アルミナ混合物
100g当たりパラジウムとして0.5gを担持せしめ
て完成触媒Gを得た。
【0023】比較例−1 空気中1100℃で焼成したジルコニア粉末を塩化パラ
ジウムを含有する水溶液に含浸し、乾燥して空気中90
0℃で焼成して、ジルコニア100g当たりパラジウム
として0.5gを担持せしめて完成触媒Hを得た。
【0024】比較例−2 空気中1150℃で焼成したジルコニア粉末を塩化パラ
ジウムを含有する水溶液に含浸し、乾燥して空気中90
0℃で焼成して、ジルコニア100g当たりパラジウム
として0.5gを担持せしめて完成触媒Iを得た。
【0025】比較例−3 空気中1100℃で焼成したアルミナ粉末を塩化パラジ
ウムを含有する水溶液に含浸し、乾燥して空気中900
℃で焼成して、アルミナ100g当たりパラジウムとし
て0.5gを担持せしめて完成触媒Jを得た。
【0026】比較例−4 空気中1100℃で焼成した混合割合50重量%:50
重量%から成るジルコニアとアルミナとの混合物粉末を
塩化パラジウムを含有する水溶液に含浸し、乾燥して空
気中900℃で焼成して、ジルコニア−アルミナ混合物
100g当たりパラジウムとして0.5gを担持せしめ
て完成触媒Kを得た。
【0027】以上実施例−1から実施例−4および比較
例−1から比較例−4で得た触媒を円筒型燃焼器に0.
3g充填し、5容量%のメタンを含有するメタン−空気
混合気体を1時間当たり9リッター導入して燃焼活性を
測定した。メタン転化率は入口ガス中のメタン濃度と出
口ガス中のメタン濃度差から求めた。表1にメタン転化
率10%および90%となる反応温度を示す。
【0028】
【表1】
【0029】実施例および比較例から明らかなように、
触媒焼成温度を900〜1300℃にした場合、触媒担
体を温度1500℃を超え〜1800℃の範囲で焼成し
た触媒担体に白金族金属を担持させて得られた触媒は1
200℃未満温度で焼成した触媒よりも燃焼活性が高
く、また、耐熱性が優れていることがわかる。
【0030】
【発明の効果】アルミナ、ジルコニア、アルミナ−ジル
コニアの複合酸化物、アルミナ−ジルコニアの混合物の
内の1種を温度1500℃を超え〜1800℃で焼成し
た触媒担体に活性金属を担持することにより、燃焼活性
の高い、かつ耐熱性に優れた炭化水素の燃焼用触媒が得
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ、ジルコニア、アルミナ−ジル
    コニアの複合酸化物、アルミナ−ジルコニアの混合物の
    内の1種を温度1500℃を超え〜1800℃で焼成し
    て得られるそれぞれ対応するアルミナ、ジルコニア、ア
    ルミナ−ジルコニアの複合酸化物、アルミナ−ジルコニ
    アの混合物の内の1種および不可避の不純物からなる
    媒担体に白金族金属を担持させて得られる炭化水素の燃
    焼用触媒。
  2. 【請求項2】 白金族金属を担持させた後、さらに空気
    中で温度900〜1300℃の範囲で焼成することを特
    徴とする請求項1記載の炭化水素の燃焼用触媒。
JP11784991A 1991-04-23 1991-04-23 炭化水素の燃焼用触媒 Expired - Fee Related JP3340138B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11784991A JP3340138B2 (ja) 1991-04-23 1991-04-23 炭化水素の燃焼用触媒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11784991A JP3340138B2 (ja) 1991-04-23 1991-04-23 炭化水素の燃焼用触媒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04322744A JPH04322744A (ja) 1992-11-12
JP3340138B2 true JP3340138B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=14721803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11784991A Expired - Fee Related JP3340138B2 (ja) 1991-04-23 1991-04-23 炭化水素の燃焼用触媒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3340138B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04322744A (ja) 1992-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6154240A (ja) 高温安定性触媒
JPH06506290A (ja) パラジウム部分的燃焼触媒およびその使用方法
JPS61283348A (ja) 酸化触媒
JPS60190236A (ja) 高温耐熱性を有する触媒体の製法
JP3340138B2 (ja) 炭化水素の燃焼用触媒
JPS6279847A (ja) 低級炭化水素燃料の燃焼用触媒システムおよびそれを用いた燃焼方法
JPS6380848A (ja) 高圧メタン系燃料の燃焼用触媒システムおよびそれを用いた燃焼方法
JP2006068722A (ja) 排ガス浄化用触媒及びその製造方法及び排ガス浄化材及び排ガス浄化システム
KR19990035866A (ko) 고온에서 사용하기 위한 촉매 지지물 및 촉매 및 그것을 사용하는 촉매 방법
JPS6380849A (ja) 高圧メタン系燃料の燃焼用触媒システムおよびそれを用いた燃焼方法
JP3318352B2 (ja) 炭化水素の燃焼用触媒
JPS63116742A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JPH02268830A (ja) 灯油系燃料燃焼用触媒
JPS6380847A (ja) 高圧メタン系燃料の燃焼用触媒システムおよびそれを用いた燃焼方法
JPS6333418B2 (ja)
JP6755499B2 (ja) 水蒸気改質触媒および水蒸気改質方法
JP3318351B2 (ja) 炭化水素の燃焼用触媒
JP3364254B2 (ja) 炭化水素の燃焼用触媒
JPH05309270A (ja) 炭化水素の燃焼用触媒
JPH06159631A (ja) 可燃性ガスの燃焼方法
JPS634852A (ja) 燃焼用触媒体
JPH05309268A (ja) 炭化水素の燃焼用触媒
JP2585253B2 (ja) ガスタ−ビン燃焼器用触媒体
JPS5998730A (ja) 燃焼触媒
JPH05309272A (ja) 酸化触媒の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees