JP3339840B2 - 水平多関節型産業用ロボット及びその制御方法 - Google Patents
水平多関節型産業用ロボット及びその制御方法Info
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- B25J9/02—Programme-controlled manipulators characterised by movement of the arms, e.g. cartesian coordinate type
- B25J9/04—Programme-controlled manipulators characterised by movement of the arms, e.g. cartesian coordinate type by rotating at least one arm, excluding the head movement itself, e.g. cylindrical coordinate type or polar coordinate type
- B25J9/041—Cylindrical coordinate type
- B25J9/042—Cylindrical coordinate type comprising an articulated arm
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Manipulator (AREA)
Description
自由度3アーム産業用ロボットに関し、特に、ロボット
の設置スペースの省力化技術に関するものである。
2アーム及び第3アームの3つのアームが順次連結さ
れ、第3アームの先端にワーク搬送用のロボットハンド
が連結され、各アーム及びロボットハンドが何らかの回
転駆動力で自由に円運動回転する産業用ロボットが知ら
れている。この種のロボットの関節の状態は、1点の移
動位置に対してロボットの関節の折れ方向が異なる2つ
の状態が存在するが、従来では、常に同一の関節の折れ
方向を使用していた。
ような関節の折れ制御法では、次のような問題があっ
た。ロボットの関節の折れ方向は、上記のように1点の
移動位置に対して異なる2つの状態が存在するが、常に
同一の関節の折れ方向を使用すると、ある移動位置にお
いては、第3アーム先端より第2アームの先端の方がワ
ーク進行方向に対して前方にある位置が存在する。この
位置では、第2アームの先端がワーク搬送に干渉するた
め、ワーク搬送ができず、従って、ロボットアームのワ
ーク搬送に寄与しない動作範囲が大きくなり、ロボット
の設置スペースが大きくなっていた。
になされたものであり、ロボットの関節の折れ方向を制
御することで、ロボットアームのワーク搬送に寄与しな
い動作範囲を可能な限り小さくし、ロボットの設置スペ
ースを小さくできる水平多関節型産業用ロボット及びそ
の制御方法を提供することを目的とする。
に請求項1に記載の発明は、べース部から、少なくとも
第1アーム、第2アーム及び第3アームの3つのアーム
が順次連結されると共に、第3アームの先端にロボット
ハンドが連結され、各アーム及びロボットハンドが回転
駆動源からの駆動力により旋回運動する水平多関節型産
業用ロボットにおいて、ロボットハンドの或る移動位置
に対する旋回中心からロボットハンドまでのロボットの
関節の折れ方向は異なる2つの状態が存在し、そのう
ち、ロボットハンドが向いている方向に進行する時に、
ロボットハンドの向きと第3アームのなす角度が90°
以上になる方の折れ方向が選択されるように各アームの
旋回動作を制御する制御手段を有したものである。
れ方向が制御されることにより、第3アーム先端より第
2アームの先端の方がロボットハンド進行方向に対して
常に後方に位置するようになり、ロボットアームのワー
ク搬送に寄与しない動作範囲が小さくなる。
に記載の水平多関節型産業用ロボットにおいて、前記制
御手段がロボットハンド進行方向に対してアーム旋回中
心を境にその両側でロボットの関節の折れ方向を切り換
え制御するものである。これにより、ワーク搬送に寄与
しない移動範囲が狭くなる。
に記載の水平多関節型産業用ロボットにおいて、前記第
1アームと第3アームとは略同等の長さで、常に平行と
なり、同一方向に旋回するように連結され、第1アーム
と第2アームの長さの比を約1:2としたものである。
から、少なくとも第1アーム、第2アーム及び第3アー
ムの3つのアームが順次連結されると共に、第3アーム
の先端にロボットハンドが連結され、各アーム及びロボ
ットハンドが回転駆動源からの駆動力により旋回運動す
る水平多関節型産業用ロボットの制御方法において、ロ
ボットハンドの或る移動位置に対する旋回中心からロボ
ットハンドまでのロボットの関節の折れ方向は異なる2
つの状態が存在し、そのうち、ロボットハンドが向いて
いる方向に進行する時に、ロボットハンドの向きと第3
アームのなす角度が90°以上になる折れ方向が選択さ
れるように各アームの旋回動作を制御するものである。
の作用が得られる。
半導体製造工場におけるウェハの搬送装置に用いられる
水平多関節型産業用ロボット及びその制御方法について
図面を参照して説明する。図1は水平多関節型産業用ロ
ボットの外観図、図2は同ロボットの断面図である。本
実施形態のロボットは、3自由度3アーム形態とされ、
アーム構造は、各アーム等を旋回させるための回転駆動
手段が設けられた固定側のベース部1から、第1アーム
2、第2アーム3及び第3アーム4の3つのアームが順
次連結され、アーム4の先端にウェハWを保持するため
のロボットハンド5が連結されたものとされている。ベ
ース部1内の回転駆動手段としては、第2アーム3を回
転させアーム伸縮の作用を与えるアーム伸縮モータ6、
ロボットハンド5を回転させるロボットハンド旋回モー
タ7、及び第1及び第2アームを回転させるアーム旋回
モータ8がある。
タ8の回転駆動力が、同モータ8の軸に固定されている
プーリ32とベルト33を介してプーリ34と固定され
ている第1アーム2に伝達され、これにより、第1アー
ム2を回転させる。この回転駆動力は、第1アーム2本
体と固定されている固定軸35とその軸に固定されてい
るプーリ36とベルト37を介して、プーリ36との径
寸法の比が1:1のプーリ38と固定されている第3ア
ーム4に伝達され、これにより、第3アーム4を回転さ
せる。従って、第3アーム4は、第1アーム2と1:1
で連結されるので、第3アーム4と第1アーム2は常に
同一方向に回転し、平行状態にある。第1アーム2と第
3アーム4とは略同等の長さとされている。
タ6の回転駆動力が、同モータ6の軸に固定されたプー
リ9とベルト10を介して、回転軸12に固定されてい
るプーリ11とプーリ13に伝達され、さらに、プーリ
13とベルト14を介してプーリ15と固定されている
第2アーム3に伝達され、これにより、第2アーム3を
回転させる。第1アーム2と第2アーム3の長さの比率
は約1:2とされている。
ンド旋回モータ7の回転駆動力が、同モータ7の軸に固
定されているプーリ16とベルト17を介して回転ドラ
ム19に固定されているプーリ18とプーリ20に伝達
される。このプーリ20は、ベルト21を介して、回転
ドラム23に固定されているプーリ22とプーリ24に
動力を伝達する。さらに、このプーリ24は、ベルト2
5を介して回転軸27に固定されているプーリ26とプ
ーリ28に動力を伝達し、プーリ28は、ベルト29を
介してプーリ30に固定されている回転軸31とその軸
を固定しているロボットハンド5に動力を伝達する。こ
れにより、ロボットハンド5を回転させる。
動作の平面視を図3に示す。ロボットの関節の状態は、
1点の移動位置に対してロボットの関節の折れ方向が実
線状態(2,3,4)と2点鎖線状態(2’,3’,
4’)の2つの状態が存在する。Aは旋回中心、Bは第
3アーム先端、Cは第2アーム先端である。アームが2
点鎖線の状態では、第3アーム4’先端より第2アーム
3’の先端の方がウェハWの進行方向(矢印)に対して
前方にDだけ出ているため、その位置でのウェハ搬送
は、第2アーム3’の先端が他の干渉物と接触する可能
性があるため搬送はできない。そこで、ウェハ搬送方向
に対してアームが常に実線の状態になるようにアームの
状態を制御する。そのためには、詳細は後述するよう
に、ロボットハンド5が向いている方向に直線進行する
時に、その方向と第3アーム4のなす角が、常に90°
以上になるように関節の折れ方向を制御すればよい。
る関節の折れ方向を示す。同図において、E,F,G及
びH領域で図示のような方向にウェハWを搬送する場
合、図示のような関節の折れ方向になるようにアームの
回転を制御する。
方向制御をする場合としない場合のロボットのアーム旋
回範囲と設置スペースの比較図を示す。関節の折れ方向
制御をしない場合は、ロボットハンド5が直線運動する
時に、その方向と第3アーム4のなす角が、常に90°
以上になるようにするには、図5(b)のLbだけの長
さの幅、すなわち第2アーム3の長さの約2倍の幅が、
ロボット設置スペースに必要となる。それに対して、関
節の折れ方向制御をする場合は、図5(a)のLaだけ
の長さの幅、すなわち第1アーム2の長さの約2倍の幅
が、ロボット設置スペースに必要となるだけであり、第
1アーム2と第2アーム3の長さの比率は約1:2であ
るため、ロボット設置スペースは、ほぼ半分のスペース
で済むことになる。なお、関節の折れ方向制御は、不図
示の制御部により、各モータ6,7,8の動作を制御す
ることで可能である。
ロボットとを対比して説明する。図6、図7に2本アー
ムロボットの最小旋回範囲及びウェハ搬送例を示す。図
8(a)(b)、図9に3本アームロボットの最小旋回
範囲及びウェハ搬送例を示す。2本アームロボットで
は、第1アーム2の長さが最小旋回半径になり、3本ア
ームロボットでは、ハンド5とウェハWの合計の長さ
(l=l1+l2)が第1アーム2の長さ(L/2)よ
り長い場合は、図8(b)内の式より求めたRが最小旋
回半径になり、2本アームロボットに比べ最小旋回半径
が小さくなる。この特徴を利用して、図7、図9の例の
ようにE点からH点にウェハ搬送を行った時、破線枠で
示すアームの可動範囲は、2本アームロボットの範囲L
10(図7)よりも、3本アームロボットの範囲L20
(図9)の方が小さくでき、ロボット設置面積を小さく
することができる。
わない場合と行った場合の作用の違いを説明する。関節
制御を行わない場合、つまりロボットハンド5の向いて
いる方向と第3アーム4のなす角が90°より小さくな
るような関節折れ方向がある場合、いま、図10に示す
ように、旋回中心Aからロボットハンドの進行方向に対
して水平方向に第1アーム2と第3アーム4の合計の長
さ(L2)だけ離れた位置B’でアームを進行方向に直
線動作させた時、第2アーム3の先端Cが第3アーム4
の先端Bより先に出ないようになるには、第2アーム3
の長さ(L)以上の直線動作をしなければならない。従
って、この長さ(L)のストロークが移動範囲として必
要となり、後述の関節制御を行った場合と比べてロボッ
ト設置面積が大きくなる。また、旋回中心AからL2だ
け離れた位置が最大動作位置である。
ットハンド5の向いている方向と第3アーム4のなす角
が常に90°以上になる関節折れ方向を選択するように
制御した場合、図11に示すように、旋回中心Aからロ
ボットハンドの進行方向に対して水平方向に第1アーム
の√3倍の長さ(L2)だけ離れた位置でロボットハン
ド5を進行方向に直線動作させた時、第2アーム3と第
3アーム4の接続部ではなく、第1アーム2と第2アー
ム3の連結部Cが、第3アーム4とロボットハンド5の
連結部Bより後ろに来る必要があり、そのためには、旋
回中心Aからロボットハンド進行方向に水平にL2だけ
離れた位置B’から第1アーム2の長さ(l1)以上の直
線運動をしなければならない。こうして、関節制御を行
った場合、必要な移動距離は、第1アーム2の長さ(l
1)だけで済み、上記の関節制御を行わない場合の第2
アーム3の長さ(L)よりも小さくでき、アーム可動範
囲も狭くできる。
ように、2つの状態があり、ロボットアームの旋回中心
A点と第3アーム4の先端(ロボットハンド5の支点)
B点を結ぶ直線を中心に点線のアームの状態を+の折れ
方向、実線のアームの状態を−の折れ方向とし、ロボッ
トハンド5の進行方向と第3アーム4とのなす角度をθ
とする。図13に、ロボット関節の折れ方向制御を行っ
た時の旋回中心からの最小移動範囲を示す。同図に示す
ように、ロボットハンド5の進行方向に対して旋回中心
Aを境にその両側すなわちJ側とK側で関節折れ方向が
+と−に切り換わるようにアーム動作を制御する。これ
により、必要な移動範囲をロボットハンド進行方向に対
して旋回中心Aから第1アーム2の長さ(l1)のスト
ロークにでき、従って、ロボット設置面積を小さくする
ことができる。
図15に制御をしない搬送方法を示す。図中、矢印は、
ロボットハンドと第3アームの接続点の移動方向を示
す。図14ではロボットアームの旋回中心からのストロ
ーク(11)が第1アームの長さになり、図15ではロ
ボットアームの旋回中心からのストローク(L)が第2
アームの長さになる。かくして、アームの可動範囲は、
図14、図15の破線の面積になり、第1アームの方が
第2アームよりも短いため、関節方向を制御した方が、
ロボット設置面積を小さくすることができる。
搬送する本発明方法と従来方法をそれぞれ示す。従来の
搬送方法では、図17のように、常に関節の折れ方向が
同一である。一方、本発明による関節方向を制御する方
法では、図16に示すように、ロボットアームの旋回中
心を境にJ側とK側で関節の折れ方向を切り換えるた
め、ロボットハンドの支点がロボットアームの旋回中心
上を通過し、同時にロボットハンドも他と干渉しないよ
うに旋回させることができる。
からB点、及びA点からC点にウェハWを搬送する場合
の動作を示す。図19にその詳細を示す。A点からB点
の移動は、まず、図19(a)のように、ロボットアー
ムの旋回中心(ロボット旋回中心という)を通過する直
線動作によりA点からD点に移動する。次に、(b)の
ように、B点での関節方向がD点での関節方向と逆であ
るため、F点とロボット旋回中心とを結ぶ直線上にアー
ムを旋回して、E点に移動する。(c)のように、関節
方向を逆にするため、ロボット旋回中心を通過する直線
動作を行い、E点からF点に移動する。そのとき同時
に、ハンドを180°旋回させる。最後に、(d)のよ
うに、F点からB点に直線運動させる。
うに、ロボット旋回中心を通過する直線動作により、A
点からD点に移動する。次に、(e)のように、C点で
の関節方向がD点での関節方向と同じであるので、D点
からG点に直線動作により移動する。そのとき同時に、
ロボットハンドを180°旋回させる。最後に、(f)
のように、G点からC点に直線運動させる。
られるものではなく、種々の変更が可能である。例え
ば、各アーム及びロボツトハンドを回転させる回転駆動
手段(アーム伸縮モータ6、ロボットハンド旋回モータ
7、アーム旋回モータ8)がベース部1に設置され、各
アーム等への回転駆動力をプーリ、ベルト類を介して伝
達するものを示したが、これに限られず、各アーム等に
回転駆動源を備えたものであっても構わない。
関節の折れ方向を制御して、ロボットハンドと第3アー
ムのなす角が常に90°以上になるようにすることによ
り、関節の折れ方向制御をしない場合に比べて、アーム
が搬送に干渉しない状態になるためのアームの移動範囲
が狭くて済み、従って、ロボット設置スペースが少なく
て済む。
業用ロボットの外観図。
の折れ方向を示す図。
御をする場合としない場合のロボットのアーム旋回範囲
と設置スペースの比較図。
図。
図。
旋回範囲を示す図。
図。
い場合の説明図。
合の説明図。
のアーム旋回中心からの最小移動範囲を示す図。
図。
ウェハを搬送する場合の動作を示す図。
示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 べース部から、少なくとも第1アーム、
第2アーム及び第3アームの3つのアームが順次連結さ
れると共に、第3アームの先端にロボットハンドが連結
され、各アーム及びロボットハンドが回転駆動源からの
駆動力により旋回運動する水平多関節型産業用ロボット
において、 ロボットハンドの或る移動位置に対する旋回中心からロ
ボットハンドまでのロボットの関節の折れ方向は異なる
2つの状態が存在し、そのうち、ロボットハンドが向い
ている方向に進行する時に、ロボットハンドの向きと第
3アームのなす角度が90°以上になる折れ方向が選択
されるように各アームの旋回動作を制御する制御手段を
有したことを特徴とする水平多関節型産業用ロボット。 - 【請求項2】 前記制御手段は、ロボットハンド進行方
向に対してアーム旋回中心を境にその両側でロボットの
関節の折れ方向を切り換え制御することを特徴とする請
求項1に記載の水平多関節型産業用ロボット。 - 【請求項3】 前記第1アームと第3アームとは略同等
の長さで、常に平行となり、同一方向に旋回するように
連結され、第1アームと第2アームの長さの比が約1:
2であることを特徴とする請求項2に記載の水平多関節
型産業用ロボット。 - 【請求項4】 べース部から、少なくとも第1アーム、
第2アーム及び第3アームの3つのアームが順次連結さ
れると共に、第3アームの先端にロボットハンドが連結
され、各アーム及びロボットハンドが回転駆動源からの
駆動力により旋回運動する水平多関節型産業用ロボット
の制御方法において、 ロボットハンドの或る移動位置に対する旋回中心からロ
ボットハンドまでのロボットの関節の折れ方向は異なる
2つの状態が存在し、そのうち、ロボットハンドが向い
ている方向に進行する時に、ロボットハンドの向きと第
3アームのなす角度が90°以上になる折れ方向が選択
されるように各アームの旋回動作を制御することを特徴
とする水平多関節型産業用ロボットの制御方法。
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