JP3339526B2 - 熱安定性等に優れたオキシメチレン共重合体の製造方法 - Google Patents

熱安定性等に優れたオキシメチレン共重合体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不安定部分が少なく、
かつ結晶化速度の速いオキシメチレン共重合体を製造す
る方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】トリオキサンを三フッ化ホウ素に代表さ
れるルイス酸触媒を使用し、エチレンオキサイド、1、
3−ジオキソランに代表される環状エーテル、環状ホル
マールと共重合させてオキシメチレン共重合体を得る方
法は既に特公昭36−14640号公報により公知であ
る。本公報には、触媒をトリオキサンに対して 0.0
013〜1.3モル%、環状エーテルを0.1〜15モ
ル%使用する共重合方法が開示されている。しかしなが
ら、環状エーテル、環状ホルマール等のコモノマー違い
による共重合体の熱安定性、結晶化速度の違いはこれま
でほとんど明らかではなっかた。また、コモノマーとし
て環状エーテルおよび環状ホルマール、特にエチレンオ
キサイドと1、3−ジオキソランを併用使用する共重合
体製造技術に関する明確な先行技術は存在しない。従っ
て、これらコモノマーの併用による共重合体の熱安定
性、結晶化速度の制御に関する製造技術は新規な技術分
野と言える。
【0003】最も代表的なコモノマーであるエチレンオ
キサイドを使用し、従来技術により製造した、オキシメ
チレン共重合体は相当量の不安定部分を有し、これが熱
安定性不良の原因となっていた。このため、不安定部分
を分解除去し安定化する必要があったが、不安定部分の
分解除去は製品歩留まりを低下させ、複雑な後処理工程
と多量のエネルギーを要し経済的に不利であった。この
ため、重合時に不安定部分の生成を抑制する製造方法の
開発が望まれていた。
【0004】一方、本発明者らが検討したところ。1、
3−ジオキソランをコモノマーとして使用し、従来技術
により製造した、オキシメチレン共重合体は熱安定性不
良原因となる不安定部分がエチレンオキサイドを共重合
成分とする場合よりも少ないことが見い出された。より
詳しくは、熱安定性を塩基不安定度(重合後、停止処理
を施したオキシメチレン共重合体2.5グラムを1容量
%のトリ−n−ブチルアミンを含有するベンジルアルコ
ール25ml中で160℃で2時間加熱処理後の分解
率)で表現するならば1、3−ジオキソランを共重合成
分とした場合得られる共重合体の塩基不安定度は、エチ
レンオキサイドを共重合成分とする場合の半分程度まで
低減可能なことが明らかとなった。即ち、1、3−ジオ
キソランをコモノマーとして使用し、従来技術によりオ
キシメチレン共重合体を製造することにより上記の目的
はある程度達成されることが判明した。しかしながら、
一方では、1、3−ジオキソランを共重合成分とする共
重合体の結晶化速度は、エチレンオキサイドを共重合成
分とした共重合体の半分程度まで低下してしまうこと
も、また明らかとなった。
【0005】一般に、結晶化速度は結晶性樹脂の成形
性、特に成形サイクルと密接に関連し、重要な因子であ
る。結晶化速度が遅い場合、成形品が金型内において固
化するのに比較的長時間を要することとなり、1ショッ
ト当たりの成形時間すなわち成形サイクルが長くなるこ
とは周知である。また、長い成形サイクルは、一台の成
形機あたりの生産量を低下させるために経済的不利は否
めない。即ち、1、3−ジオキソランを共重合成分とし
従来技術により製造したオキシメチレン共重合体により
熱安定性不良の原因となる不安定部分はある程度低減可
能なことが判明したが、反面結晶化速度が低下する新た
な問題が浮上した。
【0006】結晶化速度の低下防止方法としてはこれま
でに窒化ホウ素、タルク等の結晶化促進剤を使用する技
術が提案されているが、確かにこれらの配合により結晶
化速度の低下は防止されるが、靭性、衝撃強度等の機械
的物性の低下が起こることも事実である。このため、結
晶化促進剤を使用することなく、単に重合技術によるこ
の点の解決、即ち、重合時に不安定部分の生成を抑制
し、なおかつ、得られるオキシメチレン共重合体の結晶
化速度を低下させない該共重合体製造方法の開発が望ま
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、トリオキサンを三フッ化ホウ素およびこれ
の配位化合物に代表されるルイス酸触媒を使用し、1、
3−ジオキソランと共重合させて熱安定性不良の原因と
なる、不安定部分の少ないオキシメチレン共重合体を得
る際し、オキシメチレン共重合体の結晶化速度を低下さ
せない製造方法を見い出すことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は、三フッ化ホウ素、あるいはその配位化合物を
触媒として、ポリオキシメチレン共重合体を製造するに
際して連鎖移動剤をトリオキサンに対して0.01〜
0.3モル%使用し、並びに1,3−ジオキソランとエ
チレンオキサイドを両者合計でトリオキサンに対して1
〜8モル%使用し、かつ、1,3−ジオキソランをエチ
レンオキサイドとの両者の合計100モル%に対して1
〜99モル%使用するポリオキシメチレン共重合体の製
造方法により解決された。
【0009】本発明の製造方法において、1、3−ジオ
キソランとエチレンオキサイドを両者合計でトリオキサ
ンに対して1〜8モル%使用するが、好ましくは、2〜
8モル%、より好ましくは、3〜7モル%を、最も好ま
しくは、4〜6モル%を使用する。1、3−ジオキソラ
ンとエチレンオキサイドの合計の使用量がこれより多い
場合は、結晶化速度が遅くなり少ない場合は、不安定部
分が増加する。また、1、3−ジオキソランをエチレン
オキサイドとの両者の合計100モル%に対して1〜9
9モル%使用するが、好ましくは、5〜95モル%、よ
り好ましくは、5〜75モル%を、最も好ましくは、2
5〜75モル%を使用する。1、3−ジオキソランの使
用量がエチレンオキサイドとの両者の合計に対してこれ
より多い場合は、結晶化速度が遅くなり少ない場合は、
不安定部分が増加する。
【0010】本発明の製造方法において、触媒は、トリ
オキサンに対して0.001〜0.05モル%を使用す
るが、好ましくは0.002〜0.02モル%より好ま
しくは、0.003〜0.015モル%を、最も好まし
くは、0.005〜0.01モル%使用する。触媒の使
用量がこれより多い場合は、不安定部分が増加し、少な
い場合は、収率が低下する。本発明において使用される
触媒は、三フッ化ホウ素あるいはその配位化合物である
が、三フッ化ホウ素の配位化合物とは、酸素原子または
硫黄原子を有する有機化合物との配位化合物を意味する
が、特に三フッ化ホウ素のエテラートは好ましく、ジエ
チルエテラート、ジブチルエテラートはとくに好まし
い。
【0011】本発明の実施おいて、60〜90%の重合
収率(境界収率と定義する)前後の重合温度の制御は重
要である。境界収率は、好ましくは65〜90%、より
好ましくは70〜90%最も好ましくは80〜90%で
ある。重合収率が境界収率に達するまでは重合温度は6
0〜115℃に、好ましくは60〜110℃に、より好
ましくは、60〜100℃に、最も好ましくは、60〜
90℃の範囲に保たれるべきである。また重合収率が、
境界収率以上においては重合温度は、0〜100℃に、
好ましくは、0〜80℃に、より好ましくは、0〜70
℃に、最も好ましくは、0〜60℃の範囲に保たれるべ
きである。重合収率が境界収率に達するまでの重合温度
がこれより高いと不安定部分が増加し、かつ収率も低下
する。また低い場合は、不安定部分の生成は抑制される
がこの場合も収率は低下する。境界収率以上における重
合温度がこれより高い場合、不安定部分が増加し、低い
場合は、重合機の撹拌動力のトルク上昇を来す等の不都
合が発生する。また、重合温度は境界収率以上で該収率
以下のそれより高くなってはならない。もしこれが逆転
する場合、不安定部分が増加する。
【0012】本発明の実施において重合時間は、通常
0.25〜120分であるが、好ましくは、1〜60分
であり、より好ましくは、1〜30分であり、最も好ま
しくは2〜15分である。重合時間がこれより長いと不
安定部分が増加し、短かいと収率が低下する。本発明に
おいて、重合収率は60%以上で実施するが、好ましい
のは80%以上、より好ましいのは90%以上であり、
さらに好ましいのは95%以上であり、最も好ましいの
は97%以上である。
【0013】本発明の実施において、オキシメチレン共
重合体の極限粘度は0.5〜5dl/gに調整される
が、好ましくは0.7〜3dl/g、より好ましくは
0.8〜2dl/gに調節される。
【0014】本発明の実施において、極限粘度調節を目
的として、連鎖移動剤をトリオキサンに対して0.01
〜0.3モル%を使用する。連鎖移動剤としては、カル
ボン酸、カルボン酸無水物、エステル、アミド、イミ
ド、フェノール類、アセタール化合物等が具体例として
挙げられる。特に、フェノール、2,6−ジメチルフェ
ノール、メチラール、ポリオキシメチレンジメトキシド
は好適に用いられるが、最も好ましいのはメチラールで
ある。
【0015】本発明の実施において、トリオキサン中の
不純物、例えば、水、蟻酸、メタノール、ホルマリン等
は総量でトリオキサン中100ppm以下、好ましくは
70ppm以下、より好ましくは50ppm以下に保た
れるべきである。特に、水は50ppm以下に、好まし
くは20ppm以下に、より好ましくは10ppm以下
に保たれるべきである。また、コモノマーである1、3
−ジオキソランとエチレンオキサイド中の不純物、特
に、水は1000ppm以下に、好ましくは500pp
m以下に、より好ましくは300ppm以下、さらに好
ましくは100ppm以下に、最も好ましくは50pp
m以下に保たれるべきである。
【0016】本発明の実施において、重合系に不活性溶
媒を添加することも可能であるが、実質的に無溶媒下に
おける重合が好ましい。溶媒を使用する場合、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素やベ
ンゼン、トルエンキシレン等の芳香族炭化水素、メチレ
ンジクロライド、エチレンジクロライド等のハロゲン化
炭化水素が使用される。
【0017】本発明の実施において、重合反応は、回分
式でも連続式のいずれでもかまわないが、連続式は特に
好ましい方法である。また、2台以上の連続重合機を直
列につないで実施する方法はさらに好適なものである。
連続重合機としては、胴の外部に反応混合物を加熱また
は冷却できるジャケットを有し内部に少なくとも2本の
水平撹拌軸およびそれらの撹拌軸に固定した一種以上の
複数個のパドルを有し、該パドルは軸と直角方向の、そ
の少なくとも1断面が軸心を交点とする複数の線対象を
持ち、かつ該軸を同時に同方向に回転した際に軸と直角
方向断面において、一方の軸のパドル先端が常に胴内部
または他方の軸のパドルと僅かな空隙を保って接しなが
ら廻る形状を備えたものを好適なものの一例として挙げ
ることができる。
【0018】本発明は、少なくとも、重合収率が90%
以上に達した時点で触媒を失活させ重合を停止するが、
これは、停止剤を重合系と接触させる事により行う。停
止剤をそのまま、あるいは溶液、懸濁液の形態で使用す
るが、接触方法は少量の停止剤、停止剤の溶液、懸濁液
を重合系に添加するか、あるいは重合物を多量の停止剤
の溶液、懸濁液中に導入する方法による。
【0019】停止剤としては、三価の有機燐化合物、一
級アミン、二級アミン、三級アミン、アルカリ、アルカ
リ土類金属の水酸化物が使用される。三価の有機燐化合
物としては、特公昭55−42085に示された化合物
が好適に使用されるが、ホスフィン化合物は好ましく、
トリフェニルホスフィンは最も好適に使用される。一級
アミンとしてはn−プロピルアミン、iso−プロピル
アミン、n−ブチルアミン、等が、二級アミンとして
は、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジ−i
so−プロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ピペリ
ジン、モルホリン等が、三級アミンとしては、トリエチ
ルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−iso−
プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン等が好適に使
用される。
【0020】停止剤を溶液、懸濁液の形態で使用する場
合、使用される媒体は特に限定される物ではないが、
水、アルコール類以外には、アセトン、メチルエチルケ
トン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、メチレンジクロライド、エチ
レンジクロライド等の脂肪族、芳香族の有機溶媒、ハロ
ゲン化炭化水素が各種使用可能である。これらの中で好
ましいものは、水、アルコール類、および、アセトン、
メチルエチルケトン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプ
タン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の脂肪族、芳香
族の有機溶媒である。
【0021】本発明において触媒を失活し、重合を停止
した共重合体は、もし一層の精製が必要であるならば、
洗浄、未反応モノマー回収、乾燥を経て取得される。ま
た、必要に応じて安定化工程において各種安定剤、滑剤
等を配合し押出機等により溶融混練りペレット化して製
品とする。
【0022】
【発明の効果】本発明のオキシメチレン共重合体の製造
方法によれば、不安定部分の少なくかつ結晶化速度の充
分に速いオキシメチレン共重合体を製造可能であり、こ
れにより熱安定性に優れた該共重合体を短時間で成形可
能となった。また、本発明の1、3−ジオキソランとエ
チレンオキサイドの併用、コモノマー総量、両コモノマ
ーの比率等の製造条件に対する、不安定部分及び結晶化
速度の低減化効果は臨界的であり容易に予測できるもの
ではない。特に、両コモノマーの併用効果は大きく、不
安定部分は1、3−ジオキソランの併用量の減少と伴に
単純に増加するのではなくある一定量までは、1、3−
ジオキソラン単独使用に近い不安定部分が保たれる。ま
た結晶化速度も1、3−ジオキソランの併用量の増加と
伴に単純に遅延するのではなくある一定量までは、エチ
レンオキサイド単独使用に近い結晶化速度が保たれる。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例および比較例を示すが
本発明はこれらに限定されるものでない事は言うまでも
ない。また実施例、比較例中の用語および測定方法を以
下に示す。連続重合機;二つの円が一部重なった内断面
を有し、内断面の長径が20cmであり、周囲にジャケ
ットを有する、長いケース内に一対のシャフトを備え、
それぞれのシャフトには互いにかみ合う擬三角形板が多
数はめ込まれ、該擬三角形板の先端でケース内面および
相手の擬三角形板の表面をクリーニングできる連続混合
機。塩基不安定度;精秤したおよそ2.5グラムの重合
終了後停止処理を施し、さらに60℃で24時間真空乾
燥したオキシメチレン共重合体を1重量%のトリ−n−
ブチルアミンを含有するベンジルアルコール25ml中
で160℃で2時間加熱し、その後冷却して析出した重
合体を濾過しアセトンで3回洗浄し60℃で恒量となる
まで真空乾燥を施した。しかる後精秤し、以下の式によ
り塩基不安定度を決定した。 塩基不安定度=[W0 −W1 ]/W0 ×100 W0 ;ベンジルアルコール処理前の重量 W1 ;ベンジルアルコール処理、乾燥後の重量 結晶化時間;結晶化による複屈折の変化を光学的に検知
するポリマー結晶化速度測定装置(ヘキサ科学(有)製
形式MK−701)により測定した。熱プレスにより
作成した厚さ約50μmのフィルム試料を、200℃で
2分間加熱溶融後148℃の湯浴に浸し、これに偏光板
(ポーラライザ)を通した光を透過させ、この透過光の
偏光板(アナライザ)通過後の光量を受光素子により検
出し、光量の時間変化より結晶化に至る時間を測定し
た。ここでは、148℃での測定開始から結晶化開始ま
での誘導期時間と半結晶化時間(結晶化開始ら結晶化
終了まで要する時間の半分)の合計を測定しこれを結
晶化時間とした。重合収率;重合停止処理後、重合機よ
り取り出したオキシメチレン共重合体20グラムを20
mlのアセトンに浸した後、濾過しさらにアセトンで3
回洗浄を行い60℃で恒量となるまで真空乾燥を施し
た。しかる後、精秤し、以下の式により重合収率を決定
した。 重合収率 =[M 1 /M 0 ×100 M0 ;アセトン処理前の重量 M1 ;アセトン処理、乾燥後の重量 極限粘度;2%のα−ピネンを添加したp−クロロフェ
ノール溶媒中で60℃で測定した。
【0024】実施例1〜8 連続重合装置として、上述の連続重合機とこれに接続す
る類似の構造を有する連続重合機(シャフトには互いに
かみ合う擬三角形板の代わりにスクリュウ様の羽根がが
多数はめ込まれている)および停止混合機を3台直列に
接続したものを使用し、オキシメチレン共重合体の製造
を実施した。1台目の重合機の入り口に毎時80kgの
トリオキサンおよび表1に示した量の1、3−ジオキソ
ランとエチレンオキサイド、触媒として三フッ化ホウ素
ジエチルエテラートを供給した。また分子量調節剤とし
てメチラールを、極限粘度を1.1〜1.5dl/gに
調節するのに必要な量を供給した。三フッ化ホウ素ジエ
チルエテラートおよびメチラールはそれぞれベンゼン溶
液として添加した。ベンゼンの合計使用量はトリオキサ
ンに対して1重量%以下であった。また、3台目重合機
の入り口より三フッ化ホウ素ジエチルエテラートの2倍
モルのトリフェニルホスフィンのベンゼン溶液を供給し
重合を停止し出口よりオキシメチレン共重合体を取得し
た。なお各連続重合機は、シャフト回転数約40r.
p.m.、1台目ジャッケト温度65℃、2台目ジャッ
ケト温度35℃、3台目ジャッケト温度15℃に設定し
重合運転を行った。得られたオキシメチレン共重合体の
重合収率、塩基不安定度、結晶化時間を測定し表1に示
した。塩基不安定度はオキシメチレン共重合体の不安定
部分含有量を、結晶化時間は結晶化速度を評価するため
に測定した。
【0025】比較例1〜2 コモノマーとして、1、3−ジオキソランおよびエチレ
ンオキサイドを単独で表1に示した量を使用し、実施例
1を繰り返した。結果は表1に示した。
【0026】実施例9〜15 表2に示した、コモノマー総量、触媒量で実施例1を繰
り返した。結果は表2に示した。比較例3〜4 コモノマー総量を表2に示した量に変更し、実施例9を
繰り返した。結果は表2に示した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 大吾 三重県四日市市日永東二丁目4番16号 三菱瓦斯化学株式会社 四日市工場内 (72)発明者 阿部 淳一 三重県四日市市日永東二丁目4番16号 三菱瓦斯化学株式会社 四日市工場内 (72)発明者 横山 勝治 三重県四日市市日永東二丁目4番16号 三菱瓦斯化学株式会社 四日市工場内 (56)参考文献 特開 昭61−209217(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 2/00 - 2/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三フッ化ホウ素、あるいはその配位化合
    物を触媒として、ポリオキシメチレン共重合体を製造す
    るに際して、連鎖移動剤をトリオキサンに対して0.0
    1〜0.3モル%使用し、並びに1,3−ジオキソラン
    とエチレンオキサイドを両者合計でトリオキサンに対し
    て1〜8モル%使用し、かつ、1,3−ジオキソランを
    エチレンオキサイドとの両者の合計100モル%に対し
    て1〜99モル%使用するポリオキシメチレン共重合体
    の製造方法。
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WO2002077049A1 (fr) * 2001-03-27 2002-10-03 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Copolymere polyoxymethylene et article moule correspondant

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