JP3338349B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3338349B2
JP3338349B2 JP29701197A JP29701197A JP3338349B2 JP 3338349 B2 JP3338349 B2 JP 3338349B2 JP 29701197 A JP29701197 A JP 29701197A JP 29701197 A JP29701197 A JP 29701197A JP 3338349 B2 JP3338349 B2 JP 3338349B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファクシミリ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ファクシミリ装置においては、ス
キャナと呼ばれる読取装置が本体に着脱不能に固定され
ているため利便性に欠けるという問題があった。例え
ば、市販されているファクシミリ装置の多くは、スキャ
ナが本体に固定であり、また特に読取素子としてCIS
(Contact Image Senser:密着型
イメージセンサ)を採用しているスキャナではその原稿
読取窓に当接してプラテンが配されているためブック型
の原稿の読取は不可能であった。
【0003】そこで、近年、例えば特公平7−8750
3号公報(H04N1/00)、特公平7−11030
号公報(H04N1/00)等において提案され、一部
製品化されたように、上記スキャナを本体から着脱可能
とし、本体へ装着された状態では、従前通り給紙機構に
より搬送されてくる原稿を順次読み取り、一方、本体か
ら取り外された状態では、所謂ハンディスキャナと同様
にユーザーが手動で原稿上を走査させることによりブッ
ク型の原稿の読み取りを可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種装置において
は、上記特公平7−11030号公報にも記載されてい
るようにスキャナと本体とがコードで接続され本体側か
ら駆動電圧が常に供給される有線タイプと、上記特公平
7−87503号公報に記載されているように本体への
スキャナの装着時には本体から駆動電圧が供給され、ス
キャナの本体からの離脱時にはスキャナに内蔵された電
池電源でスキャナ中の各回路を駆動する無線タイプとが
ある。
【0005】無線タイプのものにおいては、上記電池電
源の不所望な電力消費を避けるために、スキャナ側に電
源スイッチを持たせることが一般的であるが、この電源
スイッチをオンにしたままスキャナを本体に装着してし
まうケースがあり、このような場合本体から駆動電圧が
供給されるものの、上記電池電源の電力も無駄に消費さ
れてしまうという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたもので、その基本的構成は、ファクシミリ装
置本体と、該本体に着脱可能であり、かつ、内蔵された
電源手段から各回路への駆動電圧を供給可能なスキャナ
とからなり、上記本体への上記スキャナの装着に応答し
て上記電源手段からの駆動電圧供給を停止することにあ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明を適用し
てなるファクシミリ装置の外観を示す斜視図である。
【0008】本実施例装置は、テンキーをはじめとする
複数の操作キー及び例えば液晶からなる表示器1が配さ
れた操作パネル2を前端側で回動自在に軸支し、かつ、
後端に原稿挿入口3及び記録紙排出トレイ4が形成され
た本体5と、該本体5上面の左端に載置され、かつ、本
体5とカールコード6で接続されたハンドセット7と、
本体5の開口部8に着脱可能なハンディスキャナ9とか
らなる。尚、図1は上記スキャナ9を本体5から取り外
した状態を示し、図2はスキャナ9を本体5の開口部8
に装着した状態を示す。
【0009】図3、図4は上記開口部8を説明するため
の要部斜視図及び要部上面図であり、また図5の(a)
〜(e)はスキャナ9の上面、正面、下面、左側面及び
右側面を示す図であり、更に図6の(a)(b)はスキ
ャナ9を開口部8に着脱する様子を説明するための要部
側面断面図である。
【0010】図6より明らかなように、上記スキャナ9
は、水平段差部を有する略断面L字状をなす本体筐体1
0と、その水平段差部上に配され、CIS(密着型イメ
ージセンサ)又はCCD等の光学的読取素子を内蔵する
読取部筐体11とからなる。この読取部筐体11は、図
6より明らかなように、スプリングコイル等の付勢手段
12により常に上記水平段差部上方への付勢力が与えら
れている。これにより、図6(b)に示す如く開口部8
への装着時、この開口部8内においてその長手方向(以
下、主走査方向という)に延在し、かつ、回動自在に開
口部両端が開口部8の側壁上方に軸支されたゴム等の弾
性材料からなるプラテン13に読取部筐体11の上面が
当接可能となっている。
【0011】また、図4より明らかなように、上記開口
部8の両側壁の開口近傍下方には、ガイド突起14、1
5が植設され、更に最深壁にはスキャナ9との電気的接
続を行うための第1コネクタ16が配されている。
【0012】一方、上記スキャナ9は、図5から明らか
な如く、上記読取部筐体11上面に透光性の読取窓17
を有する。この読取窓17は、主走査方向に延在し、ス
キャナ9の開口部8への装着時、上記プラテン13と当
接し、該プラテン13との間を通過する原稿に記載され
たデータを上記光学的読取素子により読み取らせる。ま
た、上記読取部筐体11上面には、走査ローラ18、1
8が配されている。このローラ18、18は、ブック原
稿等を読み取るためにスキャナ9を本体から取り外して
単独のハンディスキャナとして利用する際のスキャナ9
の副走査方向への移動に伴って回動し、図示しないが上
記スキャナ9に内蔵されているロータリ式のエンコーダ
等と連動して上記副走査速度を検出する。上記スキャナ
9内には、単独のハンディスキャナとして利用可能とす
るために、上記光学的読取素子やエンコーダの他にこれ
ら回路の制御を司るコントローラ、上記光学的読取素子
で読み取ったデータを格納するためのメモリ及び上記各
部へ駆動電圧を供給するための電池電源等が配されてい
る。。従って、上記スキャナ9は、上記本体5から取り
外された状態でも単独で原稿に上記読取窓17を押し当
てながら副走査方向に移動させることにより、その副走
査方向への移動速度に対応したタイミングでコントロー
ラが上記光学的読取素子をコントロールして原稿上のデ
ータを光学的に読み取りメモリに格納する。尚、上記メ
モリへ格納されるデータは、上記光学的読取素子で読み
取られ二値化されただけのデータであっても良いが、メ
モリ容量の観点から更に符号化されたデータを格納する
ことが好ましく、本実施例では後者の符号化データをメ
モリに格納する。
【0013】また、上記スキャナ9内に配される各部品
の内、上記電池等の着脱が可能な部品は本体筐体10内
に配される。これにより、上記読取部筐体11の重量は
常に一定となるため、付勢手段12の付勢力による読取
窓17とプラテン13との当接圧を常に一定とすること
ができる。更に、上記付勢手段12はスキャナ9側に設
けられているため、この付勢手段12の修理は、スキャ
ナ9を分解するだけで良く、本体5まで分解する必要が
ない。
【0014】上記スキャナ9の正面側には、図5(b)
に示す如く、第2コネクタ19が配されている。このコ
ネクタ19は、上記スキャナ9を上記開口部8に装着し
た際、上記開口部8の最深壁に配された第1コネクタ1
6に接続される。このコネクタ接続により、上記スキャ
ナ9内の各部への電源供給が上記電池電源から本体5に
内蔵された電源へと切り替わると共に、本体5に内蔵さ
れた主制御手段の制御の下に上記スキャナ9のメモリへ
のアクセス、上記光学的読取素子の駆動制御等がコント
ロール可能となる。
【0015】上記スキャナ9の下面には、図5(c)に
示す如く、第1〜第3スライドスイッチ20〜22、プ
ッシュボタン23、電源表示ランプ24、メモリ残量表
示ランプ25及び速度警告ランプ26が配されている。
第1スライドスイッチ20はスキャナ9に内蔵されてい
る電池電源から各部への駆動電圧の供給のオン/オフを
行うためのスイッチであり、第2スライドスイッチ21
は上記スキャナ9を単独のハンディスキャナとして利用
する際の読取画質モードを設定するためのスイッチであ
り、第3スライドスイッチ22は上記メモリ中のデータ
を消去する消去モードとスキャナ9によるデータの読み
取りを行う読取モードとを切り替えるためのスイッチで
ある。上記プッシュボタン23は、上記第3スライドス
イッチ22により読取モードが選択されている際には、
上記プッシュボタン23により読取の開始と停止を指示
するためのボタンとして利用され、一方、消去モードが
選択されている際には、上記メモリ中のデータの消去を
指示するボタンとして利用される。上記電源表示ランプ
24は、上記第1スライドスイッチ20がオン位置にス
ライドされ電池電源から各部へ駆動電圧が供給されてい
る時に点灯し、上記第1スライドスイッチ20がオフ位
置にスライドされるか又は電池電源の出力電圧が所定値
以下となり各部への駆動電圧の供給が不可能となってい
るときには点灯しない。上記メモリ残量表示ランプ25
は、例えば赤色LEDと緑色LEDの2色のLEDから
なり、上記メモリの残量が所定値以上の時には緑色に点
灯し、その残量が少なくなるにつれて橙色から赤色に発
光色を変化させる。上記速度警告ランプ26もまた上記
メモリ残量表示ランプ25と同様に2色LEDからな
り、上記ローラ18、18とエンコーダとにより検出さ
れる副走査速度が適正な時緑色に点灯し、上記速度が所
定値以上となり上記光学的読取素子の読取タイミングが
取れなくなった時橙色から赤色に発光色を変化させる。
従って、上記各ランプ24〜26によりハンディスキャ
ナとしての単独使用時のスキャナ9の適正な読取動作を
視覚により判断することができる。
【0016】上記スキャナ9の本体筐体10の両側面に
は、図5(b)〜(e)から明らかな如く、一段低くな
った段部27、28がそれぞれ形成されている。この段
部27、28は共にスキャナ9の正面から後面に向かっ
て延在し、その上縁部は後面に向かう程下がるテーパ状
に形成されている。この段部27、28の各上縁は、ス
キャナ9の開口部8への装着時、それぞれ本体5の開口
部8に植設されたガイド突起14、15の上端に当接し
ながら開口部8の最深壁方向に押し込まれることとな
る。尚、上記テーパはスキャナ9の開口部8への装着時
の上記ガイド突起14、15と段部27、28との位置
合わせを容易にするためのものである。
【0017】また、上記スキャナ9の本体筐体10の右
側面の段部28には、スライドレバー29が配されてい
る。このスライドレバー29は、上記第1スライドスイ
ッチ20に連動して、その先端が段部28表面に突出す
る第1位置(図5(c)中一部実線で明示)と、上記先
端が段部28表面に突出しない第2位置(図5(c)中
破線で明示)との間で揺動可能に他端が回動自在に軸支
されている。具体的には、図7(a)(b)に示す如
く、スキャナ9内に配された回転軸30を介して上記ス
ライドレバー29と第1スライドスイッチ20とは連結
され、これにより第1スライドスイッチ20がオン位置
にスライドされると上記スライドレバー29の先端は第
1位置に位置し、一方第1スライドスイッチ20がオフ
位置にスライドされると上記スライドレバー29の先端
は第2位置に位置する。また、上記第1スライドスイッ
チ20がオン位置にスライドされたままスキャナ9が開
口部8内に装着されると、図7(a)(b)に示す如く
スライドレバー29の先端がガイド突起14に当接し、
上記スキャナ9の開口部8内方への挿入力により第1位
置から第2位置へ回動し、この回動力が回転軸30を介
して第1スライドスイッチ20をオン位置からオフ位置
へスライドさせる。従って、スキャナ9の第1スライド
スイッチ20をオンのままスキャナ9を本体5に装着し
ても上記スイッチ20は自動的にオフとなる。
【0018】図3及び図4に戻って、上記プラテン13
の回転軸31は、開口部8の左側壁を貫通して延在し、
その先端には第1ギア33が装着され、この第1ギア3
3には第2ギア34が歯合し、更にこの第2ギア34に
第3ギア35が歯合している。上記第2ギア34は開口
部8の奥部において回転自在に軸支され、また第3ギア
35はモータ36の回転軸に軸支されている。
【0019】図8は、本実施例装置の回路構成を示すブ
ロック図であり、本体5には、主制御部として第1のC
PU50を有する。この第1CPU50は、半導体リー
ドオンリメモリROM51に予め格納されている制御プ
ログラムに基づいてバス52で接続された上述の操作パ
ネル2、印字手段53、原稿搬送手段54、画処理回路
55、データ変換回路56、I/O回路57、DRAM
(ダイナミックランダムアクセスメモリ)からなる1ラ
インバッファ58、SRAM(スタティックランダムア
クセスメモリ)からなる制御メモリ59及び画像メモリ
60、モデム61及びNCU62の各部の制御を司ると
共に、上記第1、第2コネクタ16、19を介してスキ
ャナ9と接続されている際には後述するスキャナ9の各
部の制御も司る。
【0020】上記印字手段53は、感熱方式、熱転写方
式、電子写真方式、インクジェット方式、昇華方式等の
周知の方式からなる印字機構を有し、第1CPU50の
制御の下に受信データ等の印字出力を行う。上記原稿搬
送手段54は、上述した第1〜第3ギア33〜35を介
してプラテン13に回動力を与えるモータ36を含み、
上記第1CPU50の制御の下に上記モータ36の駆動
を制御する。上記画処理回路55は、上記第1CPU5
0の制御の下に後出の読取部111の第1の読取用クロ
ック信号CLK1を上記コネクタ16、19を介してス
キャナ9に供給すると共に上記コネクタ16、19を介
してスキャナ9から受け取ったアナログの読取画信号を
1ライン毎に二値化または多値化してデジタル信号に変
換、その変換結果を1ラインバッファ58に順次格納す
る。上記データ変換回路56は、上記第1CPU50の
制御の下に、上記コネクタ16、19を介してスキャナ
9との間で各種のデジタルデータやコマンド等の送受信
を行うために、その送受信データを必要に応じてパラレ
ル/シリアルまたはシリアル/パラレル変換を行う。上
記I/O回路57は、スキャナ9の本体5への着脱の検
出を行うと共に、スキャナ9へ上記着脱を示す信号を供
給する。具体的には、スキャナ9が本体5に装着される
と、上記I/O回路57の1つの端子はコネクタ16、
19及びスキャナ9内の抵抗101を介して接地される
ので、第1CPU50がこれを検出し、I/O回路5
7、コネクタ16、19を介してスキャナ9にハイレベ
ルのスキャナ接続信号を送出する(尚、スキャナ9が未
装着の時は、上記スキャナ接続信号はハイレベルとなら
ない。)。上記画像メモリ60には、上記画処理回路5
5で二値化または多値化され、1ラインバッファ58に
一旦格納された後、上記第1CPU50により符号化さ
れた符号化画像データ、又は、NCU62、モデム61
を介して回線から受信した符号化画像データが格納され
る。また、この画像メモリ60に格納された符号化画像
データはページ単位に管理され、その管理データは制御
メモリ59に保持されることとなる。尚、上記画像メモ
リ59及び制御メモリ60は例えばリチウム電池等から
なるバックアップ電池63により常にバックアップされ
ているため、停電等により後述の電源64からの駆動電
圧の供給が停止した場合であってもメモリ内容は保持さ
れることとなる。上記電源64は、商用電圧を上記本体
5各部の駆動に適した電圧(駆動電圧)に変換し供給す
ると共に、コネクタ16、19を介してスキャナ9の各
部にも駆動電圧として供給可能となっている。また、上
記電源64は後述するスキャナ9内の二次電池を充電す
るための充電電圧もコネクタ16、19を介して供給す
る。
【0021】一方、スキャナ9は、サブの制御部として
第2のCPU100を備える。この第2CPU100
は、この第2CPU100は、半導体リードオンリメモ
リROM102に予め格納されている制御プログラムに
基づいてバス103で接続された画処理回路104、デ
ータ変換回路105、I/O回路106、DRAMから
なる1ラインバッファ107、SRAMからなる制御メ
モリ109、フラッシュメモリからなる画像メモリ10
8、操作パネル110及び同期検出回路116の各部を
単独で制御可能であると共に、本体5への装着時、本体
5の第1CPU50からの制御に従って上記各部の制御
を司る。また、スキャナ9は、上述したとおり光学的読
取素子を有しこの素子で読み取った画データをアナログ
の読取画信号として出力する読取部111及び、上記第
2CPU100の制御の下に上記読取部111から出力
される読取画信号をスキャナ9の画処理回路104とコ
ネクタ19、16を介して本体5の画処理回路55とに
選択的に切換出力するための出力切換スイッチ112も
備える。更に、スキャナ9内には、電源回路113及び
例えばリチウムイオン、ニッケル水素、ニッケルカドミ
ウム等の周知の二次電池からなる駆動バッテリ114を
備える。上記電源回路113は、上述の第1スライドス
イッチ20によりコネクタ16、19を介して本体5の
電源64から供給される駆動電圧のための供給線又は上
記駆動バッテリ114に切換接続され、上記いずれかか
ら供給される電圧に基づいてスキャナ9内の各部に駆動
電圧を供給する。尚、上記電源回路113への切換接続
は、上記第1スライドスイッチ20がオンの時図8中実
線で示す如く駆動バッテリ114側に接続され、上記ス
イッチ20がオフの時破線で示す如く供給線側に接続さ
れる。従って、本体5へのスキャナ9未装着時に第1ス
ライドスイッチ20がオフしている場合には、スキャナ
9内の各部には駆動電圧が供給されない。
【0022】スキャナ9の上記画処理回路104は、本
体5の画処理回路55と同様に読取部111のための第
2の読取用クロック信号CLK2を出力すると共に読取
部111から受け取ったアナログの読取画信号を1ライ
ン毎に二値化または多値化してデジタル信号に変換し、
その変換結果を結果を1ラインバッファ107に順次格
納する。尚、上記本体5の画処理回路55から出力され
る上記第1クロック信号CLK1とスキャナ9の画処理
回路104から出力される上記第2クロック信号CLK
2とは、同時に上記読取部111に供給されるわけでは
なく、クロック切換スイッチ117により上記第1、第
2クロック信号の一方が選択的に供給される。
【0023】また、スキャナ9の上記データ変換回路1
05、1ラインバッファ107、画像メモリ108及び
制御メモリ109は、第2CPU100の制御の下にそ
れぞれ上述した本体5のデータ変換回路56、1ライン
バッファ58、画像メモリ60及び制御メモリ59と同
様の動作を行う。尚、スキャナ9の制御メモリ109も
例えばリチウム電池等からなるバックアップ電池115
により常にバックアップされ、また画像メモリ108は
バックアップ不要のフラッシュメモリで構成されている
ため、第1スライドスイッチ20のオフや停電等により
電源回路113からの駆動電圧の供給が停止した場合で
あってもメモリ内容は保持される。
【0024】上記スキャナ9のI/O回路106は、本
体5のI/O回路57から出力されコネクタ16、19
を介して送られるスキャナ接続信号を受信するための回
路である。また、上記操作パネル110は、上述の第
2、第3スライドスイッチ21、22及びプッシュボタ
ン23の操作状態を検出し第2CPU100に知らせる
と共に、第2CPU100の制御の下に電源表示ランプ
24、メモリ残量表示ランプ25及び速度警告ランプ2
6の点灯を制御する。更に、上記同期検出回路116
は、上述したローラ18、18とエンコーダとを含み、
これらにより検出されたスキャナ9の副走査速度を第2
CPU100に知らせる。
【0025】次に本実施例装置の動作について説明す
る。
【0026】本実施例ファクシミリ装置では、上述の説
明からも推測可能なようにファクシミリ動作モードとし
ては、 A.回線を介して送信されるくるデータを受信する動作
モード(第1動作モード)、 B.スキャナ9を本体5から取り外し単独のハンディス
キャナとして使用する動作モード(第2動作モード)、 C.上記第2動作モードで読み取り画像メモリ108に
格納されているデータをスキャナ9の本体5への装着後
送信・コピー出力を行う動作モード(第3動作モー
ド)、 D.スキャナ9を本体5に装着した状態で、このスキャ
ナ9で読み取った原稿データの送信・コピー出力を行う
動作モード(第4動作モード)、 の4つの動作モードが存在し、以下では上記各動作モー
ド毎に詳細に説明する。 [第1動作モード]上記第1動作モードである受信動作
は、基本的にはスキャナ9の本体5への装着・未装着と
は無関係に行うことができる。
【0027】即ち、回線を介して発信側よりファクシミ
リデータが送信されてくると、本体5の第1CPU50
は、まずNCU62を制御して回線をモデム61側に接
続し、このモデム61にて受信信号を復調する。その
後、第1CPU50は、復調された受信信号を順次画像
メモリ60に格納し、この画像メモリ60に格納された
受信信号を復号し、その復号されたデータを印字手段5
3を制御して記録紙に印字出力する。従って、受信動作
中にはスキャナ9内の回路は全く必要としないため、受
信動作にスキャナ9の本体5への装着・未装着は関係し
ないのである。 [第2動作モード]上記第2動作モードであるスキャナ
9のハンディスキャナとしての単独使用について説明す
る。
【0028】このようなスキャナ9の単独使用時のスキ
ャナ9内の各部へ供給される駆動電圧の供給源は駆動バ
ッテリ114のみとなる。従って、スキャナ9内の各部
の駆動は第1スライドスイッチ20のオン・オフ操作に
従うこととなる。
【0029】スキャナ9を単独のハンディスキャナとし
て使用する場合、まず第1スライドスイッチ20をオン
としてスキャナ9内の各部へ駆動電圧を供給する。
【0030】図9は、上記ROM102中の制御プログ
ラムに基づく第2CPU100の制御動作を示すフロー
チャートであり、以下ではこのフローチャートに基づい
て第2動作モードを説明する。
【0031】第2CPU100に駆動電圧が供給された
時点では、上記第2CPU100はスキャナ9が本体5
に装着されているか否かが分からないため、まずS1ス
テップにおいて本体5との接続を判定する。具体的に
は、上述した如くスキャナ9が本体5に装着されている
際には、本体5のI/O回路57よりコネクタ16、1
9を介してスキャナ9のI/O回路106にハイレベル
のスキャナ接続信号が供給され、一方、未装着の際には
ハイレベルのスキャナ接続信号は供給されないので、こ
のスキャナ接続信号を検出することにより第2CPU1
00は本体5との接続状態を判定する。
【0032】従って、第2動作モードであるスキャナ9
のハンディスキャナとしての単独使用には、ハイレベル
のスキャナ接続信号は供給されないため、第2CPU1
00は、処理をS2ステップに進める。
【0033】S2ステップでは、第2CPU100は出
力切換スイッチ112及びクロック切換スイッチ117
を制御し、読取部111の出力を画処理回路104に出
力するように切換えると共に読取部111の読取用クロ
ックとして第2クロック信号CLK2を供給するように
する。即ち、読取部111の出力アナログ信号をスキャ
ナ9の画処理回路104でデジタル信号に変換する際に
は、読取部111のための読取用クロックも画処理回路
104から供給させることにより、アナログ信号の読取
とデジタル信号への変換とのタイミングを完全に一致さ
せる。
【0034】続くS3ステップでは、第2CPU100
は、操作パネル110を制御し電源表示ランプ24及び
メモリ残量表示ランプ25の点灯を制御する。具体的に
は、第2CPU100破、自身が動作を開始しているの
で当然の如く駆動電圧が動作可能な電圧値を有している
ため電源表示ランプ24を点灯するように操作パネル1
10を制御し、また、上述した如く画像メモリ108に
格納されているデータのページ単位での管理情報は制御
メモリ109に格納されているため、このメモリ109
の管理情報に基づいて画像メモリ108の空き容量を検
出し、その検出結果に基づいて残量表示ランプ25の点
灯を制御する操作パネル110をコントロールする。
尚、本実施例におけるページとは、後述するS6ステッ
プで開始され、S10ステップで終了する一連の読取期
間中に読み取られるデータの集合とするが、実際に原稿
の1ページ分のデータをページとしても良い。
【0035】その後、第2CPU100は処理をS4ス
テップに進め、第3スライドスイッチ22が読取モード
にセットされているか否かを操作パネル110の出力に
基づいて判定し、読取モードにセットされていると判定
するとS5ステップに処理を進める。
【0036】S5ステップでは、第2CPU100は、
プッシュボタン23が操作されたか否かを操作パネル1
10の出力に基づいて判定し、操作されていないと判定
すると処理をS4ステップに戻す。一方、プッシュボタ
ン23が操作されたと判定すると、S6ステップに処理
を進め原稿データの読取を可能とする。
【0037】即ち、S6ステップでは、第2CPU10
0は、スキャナ9の手動操作に基づく上記ローラ18、
18の回動に従って同期検出回路116中のエンコーダ
から出力される同期信号を読取タイミングとして、読取
部111の出力を二値化又は多値化し、1ライン毎に1
ラインバッファ107に格納するよう画処理回路104
を制御すると共に、上記1ラインバッファ107に格納
されたデータを順次MH又はMR等の周知の符号化方法
に基づいて符号化し、その符号化データを画像メモリ1
08に順次格納する。又この時、第2CPU100は、
上記画像メモリ108における各データの格納位置をペ
ージ単位で制御メモリ109に格納する。
【0038】上記原稿データの読取中に第2CPU10
0は、S7及びS8ステップにおいて操作パネル110
の出力を監視し、第3スライドスイッチ22の消去モー
ドへの変更操作及びプッシュボタン23の操作を判定
し、いづれの操作も検出しない場合には上記読取を続行
する。
【0039】一方、上記S7ステップにおいて第3スラ
イドスイッチ22の消去モードへの変更操作を検出する
と、第2CPU100は、S9ステップに処理を進めて
現在読取中のデータを含む画像メモリ108中のページ
単位のデータを消去すると共に消去されたデータに関す
る制御メモリ109中の位置情報も同時に消去し、その
後S10ステップにおいて直ちに上記読取動作を終了さ
せ処理をS4ステップに戻す。また、上記S8ステップ
においてプッシュボタン23の操作を検出すると、第2
CPU100は、直ちにS10ステップに処理を進めて
上記読取動作を終了させ処理をS4ステップに戻す。
【0040】S4ステップに戻って、このステップにお
いて第3スライドスイッチ22が消去モードにセットさ
れていると判定すると、第2CPU100は、処理をS
11ステップに進め、S5、S8ステップと同様にプッ
シュボタン23の操作を判定する。この判定において、
プッシュボタン23の操作を検出しない場合には、第2
CPU100は、処理をS4ステップに戻し、一方、プ
ッシュボタン23の操作を検出した場合には、第2CP
U100は、S12ステップを処理した後処理をS4ス
テップに戻す。
【0041】上記S12ステップでは、第2CPU10
0は、画像メモリ108中の全データを消去すると共に
制御メモリ109中の画像メモリ108中のデータに関
する全ての位置情報を消去する。
【0042】このように、スキャナ9を単独のハンディ
スキャナとして使用する場合、この使用形態で読み取
り、画像メモリ109に格納したデータのページ単位で
の消去が可能あるため、誤って読み取ったり、あるいは
手振れ等による読取精度の低下も直ちに修復可能とな
る。また、画像メモリ109に格納された全データが不
要になった際には、この全データを一括消去することが
できるので、使用者にとって使い勝手が向上する。 [第3動作モード]上記第2動作モードにおいてスキャ
ナ9の画像メモリ109に格納されたデータは、スキャ
ナ9を本体5に装着されることにより該本体5を介して
送信・コピー出力を行うことができる。
【0043】スキャナ9を本体5に装着する際、スキャ
ナ9の電源スイッチである第1スライドスイッチ20が
オフとなっている場合には図8中に破線で示す如く第1
スライドスイッチ20は本体5の電源64から供給され
る駆動電圧を電源回路113に供給することとなる。従
って、スキャナ9の各部には電源回路113より駆動電
圧が供給されることとなる。またこの時、駆動バッテリ
114には本体5の電源64より充電電圧が供給されて
充電が行われる。一方、スキャナ9の電源スイッチであ
る第1スライドスイッチ20がオンとなっている場合に
は、上述した如くスキャナ9の本体5への装着に伴って
第1スライドスイッチ20はオフとなるので、既に第1
スライドスイッチ20がオフとなっている場合と同様に
スキャナ9の各部には電源回路113より駆動電圧が供
給され、かつ、駆動バッテリ114には本体5の電源6
4より充電電圧が供給されて充電が行われる。
【0044】また、スキャナ9を本体5に装着すると、
上述した如く本体5の第1CPU50がI/O回路57
を介して接続を検出し、このI/O回路57よりスキャ
ナ9のI/O回路106にハイレベルのスキャン接続信
号を送出する。この接続信号を検出したスキャナ9の第
2CPU100は、図9のS13ステップで示される如
く読取部111の出力であるアナログ画像信号をスキャ
ナ9の画処理回路104ではなく、本体5の画処理回路
55に出力すべく出力切換スイッチ112を図8中破線
で示す如く切換えると共に、クロック切換スイッチ11
7を図8中破線で示す読取部111の読取用クロックと
して第2クロック信号CLK2を供給するように切換
る。これにより、読取部111の出力アナログ信号を本
体5の画処理回路55でデジタル信号に変換する際に
は、読取部111のための読取用クロックも画処理回路
55から供給さるのでアナログ信号の読取とデジタル信
号への変換とのタイミングを完全に一致させることがで
きる。
【0045】続くS14ステップにおいて画像メモリ1
08が空きであるか否かを判定する。具体的には、第2
CPU100は、制御メモリ109中の管理データに基
づいて判定する。S14ステップの判定において、画像
メモリ108にはデータが格納されていないと判定した
際には、第2CPU100はS15において省電力化の
ためにスリープ(スタンバイ)モードとなり、一方、画
像メモリ108にデータが格納されていると判定した際
には、第2CPU100は、第1CPU50から各デー
タ変換回路56、105を介して送信されるコマンドの
有無をS16ステップで判定し、コマンドを受信した場
合には、S17ステップにおいて受信コマンドに対応し
た処理を実行し、S13ステップに処理を戻す。従っ
て、上記S17ステップにおける処理により画像メモリ
108中のデータが全て消去されるとS15ステップに
おいて第2CPU100はスリープ(スタンバイ)モー
ドとなる。
【0046】一方、本体5の第1CPU50は、スキャ
ナ9の本体5への接続が完了し、第1スライドスイッチ
20、出力切換スイッチ112及びクロック切換スイッ
チ117が図8中破線で示す如く切り換わった以後は、
図10のフローチャートに示すS20ステップ以下の制
御動作を実行する。
【0047】即ち、S20ステップでは、第1CPU5
0は、まずスキャナ9の画像メモリ108に格納されて
いるデータの頁数を検出し、表示器1に表示する。具体
的には、第1CPU50は、スキャナ9の第2CPU1
00にデータ変換回路56、105を介して画像メモリ
108に格納されているデータの頁数を検出することを
命じるコマンドを送信する。このコマンドを受信した第
2CPU100は、上述した図9のS16、17ステッ
プに従って画像メモリ108に格納されているデータに
関する制御メモリ109中の管理データに基づいて、画
像メモリ108に格納されているデータの頁数を検出
し、その検出結果をデータ変換回路105、56を介し
て第1CPU50に返信する。この検出結果を受信した
第1CPU50は、これを制御メモリ59に格納すると
共に表示器1上に表示し、ユーザがスキャナ9で読み取
られ、画像メモリ108に格納されているデータの頁数
を容易に認識できるようにする。
【0048】その後、第1CPU50は、S21及びS
22ステップにおいて、本体5の操作パネル2からのコ
ピー指示又は送信のための相手先電話番号入力を待ち、
コピー指示があるとS23ステップに処理を進める。
【0049】S23ステップでは、第1CPU50は、
本体5の原稿挿入口3に原稿がセットされているか否か
を判定する。この判定は原稿搬送手段54中の原稿検出
センサからの検出結果に基づいて行われ、原稿がセット
されていると判定すると、第1CPU50は、S24ス
テップにおいて通常のファクシミリ装置で行われるコピ
ー処理と同様の処理を実行する。即ち、第1CPU50
は、原稿挿入口3にセットされた原稿を原稿搬送手段5
4により副走査方向に搬送させながら、読取部111で
読み取られた原稿画データの読取画信号を上記原稿搬送
手段54の搬送に同期させながら1ライン毎に画処理回
路55で二値化又は多値化し1ラインバッファ58に格
納するように画処理回路55を制御すると共に、上記1
ラインバッファ58に格納されたデータを順次印字手段
53に送り1ライン毎に記録紙に印字を行わせる。S2
4ステップの処理が終了すると第1CPU50は処理を
S20ステップに戻す。
【0050】一方、S23ステップにおいて原稿がセッ
トされていないと判定すると、第1CPU50は、処理
をS25ステップに進める。このステップでは、第1C
PU50は、上述のS20ステップで制御メモリ59に
格納された画像メモリ108に格納されているデータの
頁数が「0」か否かを判定し、「0」と判定した場合に
はS26ステップにおいて表示器1上に原稿を原稿挿入
口3にセットするように要求する旨のメッセージを表示
し処理をS23ステップに戻す。即ち、本実施例では、
S21ステップにおいてコピー要求があった際に、スキ
ャナ9の画像メモリ108にコピー出力すべき符号化デ
ータが存在せず、かつ、原稿挿入口3に原稿がセットさ
れていない時には、原稿挿入口3への原稿セットを要求
することとなる。
【0051】上記S25ステップにおいて、制御メモリ
59に格納された画像メモリ108に格納されているデ
ータの頁数が「1以上」と判定すると、第1CPU50
は、S27ステップに処理を進める。このS27ステッ
プでは、第1CPU50は、上述のS20ステップで制
御メモリ59に格納された画像メモリ108に格納され
ているデータの頁数が「1」か否かを判定し、「1」と
判定した場合には処理をS29ステップに進め、「2以
上」と判定した場合にはS28ステップを処理した後S
29ステップに処理を進める。
【0052】上記S28ステップでは、第1CPU50
は、表示器1にコピーすべき頁を指定する入力を促す第
1メッセージを表示する。又この時、上記メッセージと
共に上記指定がない場合、コピー対象が全頁となる旨の
第2メッセージも同時に表示する。上記第1メッセージ
に従ってユーザが操作パネル2上のキーを用いてコピー
対象となる特定の頁又は頁範囲を示すデータを入力する
と、第1CPU50はこの入力に応答して表示器1上の
第2メッセージを上記入力データに変更すると共に上記
入力データを制御メモリ59に格納する。
【0053】上記S29ステップでは、第1CPU50
は、操作パネル2上のキーを用いてコピースタートを示
す指示入力が行われたか否かを判定し、この指示入力が
あると、S30ステップに処理を進める。S30ステッ
プでは、第1CPU50は、上記制御メモリ59に格納
されたコピー対象となる特定の頁又は頁範囲を示すデー
タに基づいてスキャナ9の画像メモリ108より符号化
データを読み出し、印字を行う。具体的には、第1CP
U50は、まずコピー対象となる特定の頁又は頁範囲を
示すデータに対応した画像メモリ108中の符号化デー
タの読み出しを要求するコマンドをデータ変換回路5
6、105を介して第2CPU100に送信する。上記
コマンドを受信した第2CPU100は、上述した図9
のS16、17ステップに従って上記受信コマンドによ
り指定された画像メモリ108中の符号化データを1ラ
イン毎に読み出しデータ変換回路105、56を介して
順次第1CPU50に送出する。上記符号化データを受
け取ると、第1CPU50は、各ライン毎に復号し、そ
の復号したデータを順次印字手段53に供給し記録紙に
印字出力する。尚、S27ステップにおいて、画像メモ
リ108中には1頁分の符号化データしか存在しないと
判定している時及び、S28ステップにおいて全頁が指
定されている時には、当然のことながら第1CPU50
から第2CPU100に送信されるコマンドは全頁に対
する読み出し要求となる。更に、コピー終了後、上記制
御メモリ59に格納されたコピー対象となる特定の頁又
は頁範囲を示すデータは処理済み頁データとして保持さ
れる。
【0054】S30ステップにおけるコピー処理が終了
すると、第1CPU50は、S31ステップにおいて制
御メモリ59中の処理済み頁データで特定されるスキャ
ナ9の画像メモリ108中の符号化データ消去の要否を
問うメッセージを表示器1に表示し、S32ステップに
おいて所定期間の間、消去を必要とする旨のキー入力が
操作パネル2より入力されたか否かを判定し、上記期間
内に消去を必要とする旨のキー入力があると、第1CP
U50は、S33ステップにおいて、処理済み頁データ
で特定されるスキャナ9の画像メモリ108中の符号化
データを消去する。具体的には、第1CPU50は、制
御メモリ59中の処理済み頁データに対応した画像メモ
リ108中の符号化データの消去を要求するコマンドを
データ変換回路56、105を介してスキャナ9の第2
CPU100に送信する。このコマンドを受信した第2
CPU100は、上述した図9のS16、17ステップ
を順次処理し、上記コマンドで指定された画像メモリ1
08中の符号化データを消去すると共にこの消去に伴っ
て制御メモリ109中の管理データを変更する。またこ
の時、上記消去処理が終了すると第2CPU100は、
図9のS14ステップを処理することとなる。従って、
上記消去処理により画像メモリ108中の全てのデータ
が消去されている場合には、第2CPU100はS15
ステップにおいてスリープ(スタンバイ)モードとな
る。一方、第1CPU50は、上記コマンド送出後処理
をS20ステップに戻す。
【0055】S22ステップに戻って、このステップに
おいて電話番号が入力されたと判定した際には、第1C
PU50は、処理をS34ステップに進める。
【0056】S34ステップでは、第1CPU50は、
操作パネル2上のキーを用いて送信スタートを示す指示
入力が行われたか否かを判定し、この指示入力がある
と、S35ステップに処理を進める。
【0057】S35ステップでは、第1CPU50は、
上述のS23ステップと同様に本体5の原稿挿入口3に
原稿がセットされているか否かを判定し、原稿がセット
されていると判定すると、第1CPU50は、S36ス
テップにおいて通常のファクシミリ装置で行われる送信
処理と同様の処理を実行する。即ち、まず上記S22ス
テップで入力された電話番号に基づいてダイヤル発信を
行って送信先との回線を確立した後、第1CPU50
は、原稿挿入口3にセットされた原稿を原稿搬送手段5
4により副走査方向に搬送させながら、読取部111で
読み取られた原稿画データの読取画信号を上記原稿搬送
手段54の搬送に同期させながら1ライン毎に画処理回
路55で二値化又は多値化し1ラインバッファ58に格
納するように画処理回路55を制御すると共に、上記1
ラインバッファ58に格納されたデータを順次符号化し
て1ライン毎に画像メモリ60に一旦格納すると共にそ
の格納された符号化データをモデム61及びNCU62
を介して回線に1ラインずつ送出する。S36ステップ
の処理が終了すると第1CPU50は処理をS20ステ
ップに戻す。
【0058】一方、S35ステップにおいて原稿がセッ
トされていないと判定すると、第1CPU50は、処理
をS37ステップに進める。このステップでは、第1C
PU50は、上述のS20ステップで制御メモリ59に
格納された画像メモリ108に格納されているデータの
頁数が「0」か否かを判定し、「0」と判定した場合に
はS38ステップにおいて表示器1上に原稿を原稿挿入
口3にセットするように要求する旨のメッセージを表示
し処理をS35ステップに戻す。即ち、本実施例では、
S22ステップにおいて送信要求があった際に、スキャ
ナ9の画像メモリ108に送信すべき符号化データが存
在せず、かつ、原稿挿入口3に原稿がセットされていな
い時には、原稿挿入口3への原稿セットを要求すること
となる。
【0059】上記S37ステップにおいて、制御メモリ
59に格納された画像メモリ108に格納されているデ
ータの頁数が「1以上」と判定すると、第1CPU50
は、S39ステップに処理を進める。このS39ステッ
プでは、第1CPU50は、上述のS20ステップで制
御メモリ59に格納された画像メモリ108に格納され
ているデータの頁数が「1」か否かを判定し、「1」と
判定した場合には処理をS41ステップに進め、「2以
上」と判定した場合にはS40ステップを処理した後S
41ステップに処理を進める。
【0060】上記S40ステップでは、第1CPU50
は、表示器1に送信すべき頁を指定する入力を促す第1
メッセージを表示する。又この時、上記メッセージと共
に上記指定がない場合、送信対象が全頁となる旨の第2
メッセージも同時に表示する。上記第1メッセージに従
ってユーザが操作パネル2上のキーを用いてコピー対象
となる特定の頁又は頁範囲を示すデータを入力すると、
第1CPU50はこの入力に応答して表示器1上の第2
メッセージを上記入力データに変更すると共に上記入力
データを制御メモリ59に格納する。
【0061】上記S41ステップでは、第1CPU50
は、操作パネル2上のキーを用いて送信スタートを示す
指示入力が行われたか否かを判定し、この指示入力があ
ると、S42ステップに処理を進める。
【0062】S42ステップでは、第1CPU50は、
上記制御メモリ59に格納された送信対象となる特定の
頁又は頁範囲を示すデータに基づいてスキャナ9の画像
メモリ108より符号化データを読み出し、送信を行
う。具体的には、第1CPU50は、まず送信対象とな
る特定の頁又は頁範囲を示すデータに対応した画像メモ
リ108中の符号化データの読み出しを要求するコマン
ドをデータ変換回路56、105を介して第2CPU1
00に送信すると共に上記S22ステップで入力された
電話番号に基づいてダイヤル発信を行って送信先との回
線を確立する。上記コマンドを受信した第2CPU10
0は、上述した図9のS16、17ステップに従って上
記受信コマンドにより指定された画像メモリ108中の
符号化データを1ライン毎に読み出しデータ変換回路1
05、56を介して順次第1CPU50に送出する。上
記符号化データを受け取ると、第1CPU50は、各ラ
イン毎にモデム61及びNCU62を介して回線に送出
する。尚、S39ステップにおいて、画像メモリ108
中には1頁分の符号化データしか存在しないと判定して
いる時及び、S40ステップにおいて全頁が指定されて
いる時には、当然のことながら第1CPU50から第2
CPU100に送信されるコマンドは全頁に対する読み
出し要求となる。更に、送信終了後、上記制御メモリ5
9に格納された送信対象となる特定の頁又は頁範囲を示
すデータは処理済み頁データとして保持される。
【0063】S42ステップの処理が終了すると、第1
CPU50は、処理をS31ステップに進める。従っ
て、S42ステップの送信処理後、画像メモリ108中
の送信済み符号化データも選択的に消去可能となる。
【0064】尚、本実施例では、上記S40ステップに
おける送信処理は単にスキャナ9の画像メモリ108に
格納されている符号化データを1ラインずつ読み出し、
そのまま送信するようにしたが、受信側の受信記録能力
によっては縮小処理を施して送信する必要がある。
【0065】この場合には、スキャナ9の画像メモリ1
08中のデータは符号化済みであるためそのままでは縮
小することは不可能である。従って、上記符号化データ
を一旦復号して、その復号データを間引き等により縮小
した後再度符号化して送信しなければならないが、上記
復号、縮小及び再符号化の各処理は全て第1CPU50
又は第2CPU100のいづれか一方で処理しても良
く、また、上記復号のみをスキャナ9の第2CPU10
0で処理し、縮小及び再符号化を本体5の第1CPU5
0で行っても良く、更に上記復号及び縮小は第2CPU
100で処理し、再符号化のみを第1CPU50で行う
ようにしても良い。第1CPU50又は第2CPU10
0のいづれか一方で全ての処理を行う場合には他方のC
PUを別の処理に利用できるため装置全体としての処理
能力を向上でき、一方第1CPU50及び第2CPU1
00で処理を分担すると処理時間の短縮につながるメリ
ットがある。 [第4動作モード]この第4動作モードと上述した第3
動作モードとの相違は、スキャナ9の画像メモリ108
に符号化データが存在するか否かの違いだけである。従
って、第1CPU50の制御動作は図10に示した制御
動作と基本的には一致し、相違は、画像メモリ108に
符号化データが存在しないため、図10のS27〜S3
3及びS39〜S42の各ステップは全く機能しない点
のみである。従って、詳細な動作説明は重複することと
なるので省略する。
【0066】尚、上記説明では、スキャナ9の画像メモ
リ108中のデータの消去方法としてはスキャナ9の操
作パネル110上のスイッチ及びボタンを利用した方法
しか説明していないが、スキャナ9を本体5に装着した
状態では本体5の操作パネル2上のキーを利用して消去
することも可能である。
【0067】具体的には、第1CPU50は、図10に
示したS21及びS22の判定ステップと同時に操作パ
ネル2上のキーを利用して行われるスキャナ9の画像メ
モリ108中のデータに対する消去要求の有無も判定
し、上記消去要求がなされると、図11に示す如く、第
1CPU50は、S50ステップにおいてまず上述のS
20ステップで制御メモリ59に格納された画像メモリ
108に格納されているデータの頁数が「0」か否かを
判定し、「0」と判定した場合にはS20ステップに処
理を戻す。一方、「1以上」と判定すると、第1CPU
50は、S51ステップにおいて表示器1に消去すべき
頁を指定する入力を促すメッセージ及び上記指定がない
場合には消去対象が全頁となる旨のメッセージも同時に
表示する。上記入力促進メッセージに従ってユーザが操
作パネル2上のキーを用いて消去対象となる特定の頁又
は頁範囲を示すデータを入力すると、第1CPU50は
この入力に応答して表示器1上の消去対象メッセージを
上記入力データに変更すると共に上記入力データを制御
メモリ59に格納する。その後、S52ステップにおい
て操作パネル2上のキーを用いて消去スタートを示す指
示入力が行われたことを第1CPU50が検出すると、
S53ステップに処理を進める。S53ステップでは、
第1CPU50は、上記消去対象頁データで特定される
スキャナ9の画像メモリ108中の符号化データを消去
する。具体的には、第1CPU50は、制御メモリ59
中の消去対象頁データに対応した画像メモリ108中の
符号化データの消去を要求するコマンドをデータ変換回
路56、105を介してスキャナ9の第2CPU100
に送信する。このコマンドを受信した第2CPU100
は、上述した図9のS16、17ステップを順次処理
し、上記コマンドで指定された画像メモリ108中の符
号化データを消去すると共にこの消去に伴って制御メモ
リ109中の管理データを変更する。またこの時、上記
消去処理が終了すると第2CPU100は、図9のS1
4ステップを処理することとなる。従って、上記消去処
理により画像メモリ108中の全てのデータが消去され
ている場合には、第2CPU100はS15ステップに
おいてスリープ(スタンバイ)モードとなる。一方、第
1CPU50は、上記コマンド送出後処理をS20ステ
ップに戻す。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、スキャナの電源スイッ
チをオンにしたまま本体に装着してしまった場合でも上
記電源スイッチは自動的にオフとなるのでスキャナに内
蔵された電源の無駄な消費を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなるファクシミリ装置の一実
施例を示す外観斜視図である。
【図2】本発明を適用してなるファクシミリ装置の一実
施例を示す外観斜視図である。
【図3】本実施例装置の要部を示す要部部分断面斜視図
である。
【図4】本実施例装置の要部を示す要部部分断面上面図
である。
【図5】本実施例装置のスキャナを説明するための上面
図(a)、正面図(b)、下面図(c)、左側面図
(d)及び右側面図(e)である。
【図6】本実施例装置における開口部8へのスキャナ9
の装着を着脱及びスキャナ9の構成を説明するための要
部部分断面側面図である。
【図7】本実施例装置における開口部8へのスキャナ9
の装着を着脱及びスキャナ9の構成を説明するための要
部部分断面上面図である。
【図8】本実施例装置の回路構成を説明するためのブロ
ック図である。
【図9】本実施例装置のスキャナ9の第2CPU100
の制御動作を示すフローチャートである。
【図10】本実施例装置の本体5の第1CPU50の制
御動作を示すフローチャートである。
【図11】本実施例装置の本体5の第1CPU50の制
御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 本体 8 開口部 9 スキャナ 10 本体筐体 11 読取部筐体 13 プラテン 14 ガイド突起 15 ガイド突起 20 第1スライドスイッチ 29 スライドレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢久間 恭一 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥 取三洋電機株式会社内 (72)発明者 永田 和男 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥 取三洋電機株式会社内 (72)発明者 松森 義則 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥 取三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−336904(JP,A) 特公 平7−87503(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/04 - 1/207 H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有するファクシミリ装置本体
    と、該開口部に着脱可能であり、かつ、上記本体への非
    装着時ハンディスキャナとして単独で使用可能なスキャ
    ナとからなるファクシミリ装置であって、 上記スキャナは電源スイッチを備え、上記開口部内には
    上記スキャナの装着操作に従って上記電源スイッチをオ
    フとする手段を備えたことを特徴とするファクシミリ装
    置。
  2. 【請求項2】 開口部を有するファクシミリ装置本体
    と、該開口部に着脱可能であり、かつ、上記本体への非
    装着時ハンディスキャナとして単独で使用可能なスキャ
    ナとからなるファクシミリ装置であって、 上記スキャナは電源スイッチと、この電源スイッチに連
    動するレバー手段とを備え、上記開口部内には上記スキ
    ャナの装着操作に従って上記レバーを上記電源スイッチ
    がオフとなる方向へ動作させる作用手段を備えたことを
    特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項の上記作用手段は、上記スキャ
    ナの上記開口部内への装着時のガイド部材をも兼用して
    いることを特徴とするファクシミリ装置。
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