JP3338315B2 - 電子メールシステム - Google Patents

電子メールシステム

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JP3338315B2
JP3338315B2 JP31655196A JP31655196A JP3338315B2 JP 3338315 B2 JP3338315 B2 JP 3338315B2 JP 31655196 A JP31655196 A JP 31655196A JP 31655196 A JP31655196 A JP 31655196A JP 3338315 B2 JP3338315 B2 JP 3338315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子メールを用い
てマルチメディア情報を提供する電子メールシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、マルチメディアネットワーク技術
の発展が爆発的にすすめられている。
【0003】この技術には、ネットワークインフラ技術
とその上に構築されるアプリケーション技術が両者相ま
って発展している。たとえばネットワークインフラとし
ては、広帯域ISDN、CATV、NTT(登録商標)
のOCN(Open Computer Networ
k)サービス計画など広いサービス範囲、広い帯域、低
コストが大きな目標となっている。さらには、マルチメ
ディア通信の必須技術として、メディアに応じた品質を
保証するネットワーク技術も大切になっている。
【0004】一方、アプリケーションとしては応用方面
ではWWWへの各種ブラウザ技術、プロバイダサービ
ス、グループウエア技術、PC上のネットワーク機能な
ど広く開発がすすめられている。
【0005】各種マルチメディアアプリケーションの中
で最も汎用的に使われているサービスの一つが電子メー
ルであろう。インターネット上あるいは、特定のPCネ
ットワークに加入する端末は、互いに個人、グループの
相手と自由に連絡をとりあえ、かつ、その非同期性、編
集の容易性、高速性、低コストなど多くの魅力がある。
また、最近は各種のネットワークが相互接続サービスを
提供することが一般的になってきたのでますますその需
要は拡大するであろう。
【0006】しかし、現在の電子メールサービスの主体
は基本的にテキストベースであって、ここに、画像、音
声、など多様なメディアをとりこむことはいまのところ
一部の限られた環境で試みられているだけであり、一般
の家庭までサービスされるものではない。しかし、電子
メールをマルチメディア対応にすることは、情報量の豊
富さ、通信メディアの選択肢の拡張、というメリットか
ら情報ネットワーク時代の重要なアプリケーションにな
ることが考えられ、マルチメディアメール普及のための
具体的な手法が必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】現在のところ、テキス
トのほかに静止画情報、動画情報、音声情報などを電子
メールとしてインターネット上で送るためには、これら
をそれぞれ圧縮してキャラクターコードに変換し、MI
ME(Multipurpose Internet
Mail Extension)と呼ばれる方式でテキ
ストに組み込んで相手端末に送るようになっている。受
信端末では、このMIME形式を解釈し、組み込まれて
いるそれぞれの情報がどういう形なのかを調べて、それ
ぞれを表示/再生するプレーヤ・ツールを起動するよう
になっている。受信端末にMIMEを理解する機能がな
い場合は、全てテキストデータとして解釈されるために
表示することはできない。
【0008】マルチメディア対応の電子メールを一般家
庭に普及させるためには、このような送受信端末側の負
荷を軽減する必要がある。
【0009】そこで、本発明は、既設の通信設備を有効
利用してネットワーク上にマルチメディア対応の電子メ
ールに対する処理の分散化を図り、電子メールの送受信
端末への負荷の軽減が図れるとともに、電子メールのよ
り高度なマルチメディア対応を可能とする電子メールシ
ステムおよび電子メール処理装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子メールシス
テム(請求項1)は、ネットワーク上を第1の情報処理
装置から1つまたは複数のメールサーバを介して第2の
情報処理装置に対して電子メールを配信する電子メール
システムにおいて、前記電子メールには、その電子メー
ルに対して前記メールサーバおよびまたは前記第2の情
報処理装置において実行されるべき処理コマンドが記述
され、前記電子メールが経由するメールサーバあるいは
第2の情報処理装置は、受信した電子メールに記述され
た前記処理コマンドの処理を実行する手段を具備したこ
とにより、送信端末が十分な処理能力を持たない端末で
あったとしても、あるいはネットワークに十分な転送能
力がない場合においても、メールサーバや受信端末に、
送信メールへのコマンドという形で、メールへの十分な
付加価値をつけることが可能となり、電子メールシステ
ムの高度化を図ることができる。
【0011】また、本発明の電子メールシステム(請求
項2)は、ネットワーク上を第1の情報処理装置から1
つまたは複数のメールサーバを介して第2の情報処理装
置に対して電子メールを配信する電子メールシステムに
おいて、前記電子メールには、その電子メールに対して
前記メールサーバおよびまたは前記第2の情報処理装置
において実行されるべき処理コマンドが記述され、前記
電子メールが経由するメールサーバあるいは第2の情報
処理装置は、受信した電子メールに記述された処理コマ
ンドの処理を実行し、必要に応じて前記処理コマンドの
書き換えを行う手段を具備することにより、電子メール
の配送中に、ユーザが望む電子メールへの付加価値処理
を、経由するメールサーバにて順次行っていくことが可
能となり、付加価値機能の分散配置が可能となり、か
つ、付加価値処理の負荷分散をはかる事も可能となる。
【0012】また、本発明の電子メールシステム(請求
項3)は、前記電子メールを受信したメールサーバは、
その電子メールが経由する他のメールサーバとの間で決
定された前記処理コマンドの処理方法に従って、前記処
理コマンドの処理を実行し、必要に応じて前記処理コマ
ンドの書き換えを行って前記第2の情報処理装置に前記
電子メールを配信することにより、メールへの付加価値
処理の分担処理が可能となり、上記付加価値処理の負荷
分散の実現が可能となる。
【0013】また、本発明の電子メールシステム(請求
項4)は、前記ネットワークには、電子メールに挿入さ
れるコンテンツ情報を蓄積する蓄積装置が接続され、前
記メールサーバあるいは前記第2の情報処理装置は、コ
ンテンツ情報の挿入を要求する処理コマンドの記述され
た電子メールを受信すると、その処理コマンドに含まれ
るコンテンツ情報の識別情報をもとに前記蓄積装置から
コンテンツ情報を取り出し前記電子メールに挿入するこ
とにより、コンテンツ情報の伝送・挿入のための処理
や、大きなファイルのデータ挿入などを、送信端末側で
行う必要がなく、送信端末側の負荷軽減が図れる。ま
た、例えば、受信端末近くに接続されているコンテンツ
情報の蓄積装置を具備したメールサーバから必要な情報
の挿入を行うことにより、ネットワーク上を流れるデー
タの総量を大幅に削減することが可能となり、ネットワ
ーク資源の有効な活用が可能となる。これは、本発明の
電子メールシステムの送信ユーザが利用する家庭と、M
MMサーバが電話回線などのいわゆる「細い(帯域の小
さい)回線」でしか結ばれていない場合などに、送信情
報の大幅な低減に結びつくことから、大きな効果を期待
することができる。さらに、電子メールに挿入されるコ
ンテンツ情報へアクセスする際の基礎情報として、コン
テンツ情報の挿入を要求する処理コマンドに含まれるコ
ンテンツ情報の識別情報(例えば、コンテンツ情報の所
在位置、コンテンツ情報のファイル名、コンテンツ情報
のファイルへアクセスするための認証に関する情報、コ
ンテンツ情報の上映時間に関する情報等)を用いる。
【0014】また、コンテンツ情報の挿入を要求するコ
マンドは、メールの送信者が、メールサーバにあらかじ
め登録したコンテンツ情報を指定し、コンテンツ情報に
割り当てられた識別子を指定することで、これを挿入す
ることにより、送信者が、複数回送信するコンテンツ情
報をメールサーバの側に登録しておくことが可能とな
り、また、コンテンツ情報に識別子を付与して、以降は
この識別子の指定をもって、これを挿入・転送すること
が可能となるため、送信者とメールサーバ間でコンテン
ツ情報をその都度転送する手間を省く事ができ、通信資
源の有効な活用を図る事が可能となる。
【0015】また、ある特定の処理コマンドの処理実行
の際に特定のメールサーバを経由する必要がある場合、
例えば、第1の情報処理装置にプラグインの形で実装さ
れたデータベースにて、特定の処理コマンド中に特定の
メールサーバの経由を指示する内容を設定すれば、メー
ルサーバによって、データベースを使ったユーザが所望
する付加価値機能を施すことが可能となり、データベー
スを共有するメールサーバでの処理が必要な場合に、明
示的にデータベースに関して知識のあるメールサーバ
を、電子メールの転送時に通過させるよう、これを自動
的に設定することが可能となる。
【0016】また、本発明の電子メールシステム(請求
項5)は、前記電子メールが経由するメールサーバは、
前記処理コマンドの処理を実行し、必要に応じて前記処
理コマンドの書き換えを行い、その結果、前記第2の情
報処理装置に配信される電子メールの再生イメージを前
記第2の情報処理装置に配信する前に前記第1の情報処
理装置に配信することにより、電子メールの送信者は、
電子メールを第2の情報処理装置に転送する前に、電子
メールの内容があらかじめ確認することができ、ユーザ
にとって利便性がよい。
【0017】また、本発明の電子メールシステム(請求
項6)は、前記電子メールが経由するメールサーバは、
前記処理コマンドの処理を実行し、必要に応じて前記処
理コマンドの書き換えを行い、その結果、前記第2の情
報処理装置に配信される電子メールの再生イメージを前
記第2の情報処理装置に配信する前に前記第1の情報処
理装置に転送し、それに呼応して前記第1の情報処理装
置から許可が得られてとき前記第2の情報処理装置に電
子メールを配信することにより、電子メール送信者の意
図した内容とは異なる内容の電子メールの配信を未然に
防止することができる。
【0018】また、本発明の電子メールシステム(請求
項7)は、前記ネットワークには、電子メールに挿入さ
れるコンテンツ情報を蓄積する蓄積装置が接続され、前
記第2の情報処理装置に配信される電子メールに挿入さ
れるコンテンツ情報は、その電子メールに記述される前
記コンテンツ情報の挿入を要求する処理コマンドに含ま
れる前記コンテンツ情報を転送するための通信品質に関
する情報をもとに前記蓄積装置と前記第2の情報処理装
置との間に設定されたコネクションを介して前記第2の
情報処理装置に配信されることにより、コンテンツ情報
を転送するに必要な通信品質を充分満たしたコネクショ
ン設定が容易に行える。よって、電子メール受信者側で
は、高品質のコンテンツ情報の提供が受けられる。
【0019】また、少なくとも蓄積装置と第2の情報処
理装置間のコネクション以外は、例えば、ベストエフォ
ートの通信であってもよいので、通信資源を効率よく割
り当てることができる。
【0020】また、前記第1の情報処理装置から該蓄積
装置間のコンテンツ情報の伝送を、電子メールを介して
行えば、パソコン通信ユーザ等、電子メール以外のイン
タフェースしか持たないユーザであっても、本発明の電
子メールシステムを利用することが可能である。
【0021】また、蓄積装置から第2の情報処理装置間
のコンテンツ情報の伝送ができないと判断される場合
は、コンテンツ情報の少なくとも一部を、転送する電子
メールに挿入することにより、蓄積装置と第2の情報処
理装置間でコンテンツ情報の伝送がたとえできなかった
としても、第2の情報処理装置のユーザはコンテンツ情
報をメールに埋め込まれたメールコンテンツとして見た
り、聞いたりする事が可能となる。
【0022】また、蓄積装置に蓄積されたコンテンツ情
報は、第2の情報処理装置からの要求があるまで消去し
ないことにより、電子メールの受信者は、誤消去への対
処や、繰り返し見を何度でも行うといった事が可能とな
る。
【0023】また、蓄積装置を、第1の情報処理装置の
内部に具備することにより、第1の情報処理装置が任意
位置のビデオサーバ、あるいはメールサーバを介在させ
ずにコンテンツ情報を送ることができ、メールサーバに
コンテンツを送付せずに済む事から、メールコンテンツ
に関して、プライバシーを守ることが可能となる。
【0024】さらに、本発明の電子メールシステム(請
求項1、請求項2)は、 (1) 前記処理コマンドの記述は、TCP/IPプロ
トコルのMIMEに従って記述されることにより、電子
メール処理の一般形式であるMIME方式に準拠した処
理が可能になるとともに、MIME方式はほとんどの電
子メールサーバがサポートする方式であるため、本発明
の方式の電子メールサーバでのサービスの開始・対応が
容易となる。
【0025】(2) 前記メールサーバあるいは前記第
2の情報処理装置は、電子メール中の任意の情報の翻訳
を要求する処理コマンドが記述された電子メールを受信
すると、その処理コマンドに従って翻訳処理を実行する
手段をさらに具備したことを特徴とする。
【0026】(3) 前記メールサーバは、前記第2の
情報処理装置への電子メールの時間指定された配信を要
求する処理コマンドが記述された電子メールを受信する
と、その処理コマンドに従って配信処理を実行する手段
をさらに具備したことを特徴とする。
【0027】(4) 前記メールサーバあるいは前記第
2の情報処理装置は、電子メール中の任意の情報の文字
認識を要求する処理コマンドが記述された電子メールを
受信すると、その処理コマンドに従って文字認識処理を
実行する手段をさら具備したことを特徴とする。
【0028】上記(2)〜(4)によれば、前記メール
サーバあるいは前記第2の情報処理装置は、受信電子メ
ール中の処理コマンドに従って、翻訳処理、電子メール
の指定時間配信処理、文字認識処理を行う手段を具備す
ることにより、電子メールの利用の高度化を図ることが
できる。
【0029】また、本発明の電子メール処理装置は、ネ
ットワークを介して受信された電子メールに対する所定
の処理を実行する電子メール処理装置において、ネット
ワークを介して受信された電子メールに記述された、そ
の電子メールに対して実行されるべき処理コマンドに基
づき、前記受信電子メールに対する処理を実行して前記
ネットワークに送出する手段を具備したことにより、送
信端末が十分な処理能力を持たない端末であったとして
も、あるいはネットワークに十分な転送能力がない場合
においても、メールサーバや受信端末に、送信メールへ
のコマンドという形で、メールへの十分な付加価値をつ
けることが可能となり、電子メールシステムの高度化を
図ることができる。また、この電子メール処理装置を所
望のネットワーク上に接続すれば、既存のメールサーバ
との併存も可能で、既存の電子メールシステムの設備を
利用しつつ、本発明の電子メールシステムの構築が容易
に行える。
【0030】また、本発明の電子メール処理装置は、ネ
ットワークを介して受信された電子メールに対する所定
の処理を実行する電子メール処理装置において、ネット
ワークを介して受信された電子メールに記述された、そ
の電子メールに対して実行されるべき処理コマンドに基
づき、前記受信電子メールに対する処理を実行し、必要
に応じて前記処理コマンドの書き換えを行って前記ネッ
トワークに送出する手段を具備したことにより、電子メ
ールの配送中に、ユーザが望む電子メールへの付加価値
処理を、経由するメールサーバにて順次行っていくこと
が可能となり、付加価値機能の分散配置が可能となり、
かつ、付加価値処理の負荷分散をはかる事も可能とな
る。
【0031】さらに、本発明の電子メール処理装置は、 (1) 前記受信電子メールに記述された電子メール中
の任意の情報の翻訳を要求する処理コマンドに従って翻
訳処理を実行する手段をさらに具備したことを特徴とす
る。
【0032】(2) 前記受信電子メールに記述された
電子メールの時間指定された配信を要求する処理コマン
ドに従って配信処理を実行する手段をさらに具備したこ
とを特徴とする。
【0033】(3) 前記受信電子メールに記述された
電子メール中の任意の情報の文字認識を要求する処理コ
マンドに従って文字認識処理を実行する手段をさらに具
備したことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0035】図1は、本発明の実施形態に係る電子メー
ルシステムが適用されるネットワーク101の構成例を
概略的に示したもので、ネットワーク101には、第1
の端末102、第1のメールサーバ103、第2のメー
ルサーバ104、第2の端末105が接続されている。
【0036】ネットワーク101は、各種端末、サーバ
等が接続され、このネットワークを介してメールのコン
テンツ(テキスト、音声、画像、データ等)が配信され
る。
【0037】本実施形態においては、ネットワーク10
1はインターネットであると仮定して説明するが、これ
はネットワーク101がインターネットに限定されるこ
とを意味するのではなく、公衆電話網、B−ISDN、
PHS網等、他のインフラを利用しても良い。
【0038】第1の端末102、第2の端末105は、
ネットワーク101に接続された端末で、ネットワーク
101を介して情報を送受できる機能を持つ。
【0039】本実施形態では、第1の端末102から第
2の端末105へのメール配信を行う場合を例にとり説
明する。すなわち、第1の端末102を電子メールの送
信端末、第2の端末105を電子メールの受信端末と
し、各々送信端末102、受信端末105とも呼ぶこと
もある。以降、本発明の電子メールシステムを実現する
送信端末102、受信端末105のような端末を「マル
チメディアメール端末(またはMMM端末)」、既存の
電子メール端末を「既存メール端末」として区別する。
なお、第1の端末102、第2の端末105の機能は、
電子メール機能に限定されるものではなく、一般的なパ
ソコンに具備される種々の機能を有していても良い。
【0040】第1のメールサーバ103、第2のメール
サーバ104は、あらかじめ登録された(動的に更新さ
れても良い)加入メンバ(端末)を持ち、該加入メンバ
のメールの送受等を管理、実現するサーバである。
【0041】以降、本発明の電子メールシステムを実現
する第1のメールサーバ103、第2のメールサーバ1
04のようなメールサーバを「マルチメディアメールサ
ーバ(またはMMMサーバ)」、既存の電子メールサー
バを「既存メールサーバ」として区別する。
【0042】また、本発明の電子メールシステムを一般
にマルチメディアメール機能(あるいはMMM)と記述
することもある。
【0043】第1の端末102(あるいは、端末102
のユーザuser1)が、テキスト、アニメーション、
動画像(映画)を一緒に、第2の端末105(あるい
は、端末105のユーザuser2)にメールとして送
信する場合を考える。
【0044】第1の端末102のユーザは、送信するテ
キストはテキストファイルの形(実際には、例えばHT
ML文)で持っているが、アニメーション、動画につい
てはその実体を持っていない。すなわち、第1の端末1
02のユーザが送出するアニメーションについては、あ
らかじめ端末102のユーザに配布されていた例えばC
D−ROMやメモリカード等に蓄積されていたものとす
る。この蓄積媒体には、複数のサンプルアニメーション
が蓄積されており、ユーザがこれらのどれかを選択する
と、そのサンプルアニメーションに付与されたID番号
が記憶され、このID番号のみがネットワーク101に
送出される。詳細は後述する。
【0045】また、動画についても、あらかじめ該端末
102のユーザに配布されていた例えば映画カタログな
どがあり、該端末102のユーザはこのカタログから送
出する映画を選択するものとする。詳細は後述する。
【0046】送信端末102が送出するメールのフォー
マット例の概略を図2に示す。このように、送信端末1
02が送出するメールは、受信端末105に送付するこ
とを意図したメールであるにも関わらず、その宛先はM
MMサーバ103のアドレス(ドメインネーム、ここで
はmmm−server1)となっている。このMMM
サーバ103のアドレスは、送信端末102が使用して
いるメールエージェントにあらかじめ登録されているも
のとする。詳細は後述する。
【0047】さて、図2に示すように、このメールで
は、宛先がMMMサーバ103(mmm−server
1)になっており、送付コンテンツがヘッダ201の他
に、例えば、MIMEの記述形式に従って、2つの部分
に分かれている。1つがMMMサーバに対するコマンド
群202、もう1つが送信端末102が受信端末105
に送付する本来のメールコンテンツ203である。ただ
し、後述するように、図2中にある送信端末102が受
信端末105に送出するメールは、後に経由するMMM
サーバによって中身の一部(主にMIMEフォーマット
と、MMMサーバにより提供されるサービスにより付加
される部分)が書換えられる可能性がある。
【0048】図3は、図2に示したようなフォーマット
の電子メール301がどの様に処理されて受信端末10
5に配送されるかを説明するためのものである。図3に
おいて、送信端末102から受信端末105に向けて送
られた電子メール301は、第1のMMMサーバ103
に対するコマンド302と本来の受信端末102に向け
てのコンテンツ303の両方を載せて第1のMMMサー
バ103に送られる。第1のMMMサーバ103では、
第1のMMMサーバに対するコマンド302が実行され
る。このコマンド実行に伴い、本来の受信端末102に
向けてのコンテンツ303の一部が書き換えられる可能
性がある。
【0049】電子メール301が第1のMMMサーバ1
03に到着した段階で、図4に示すように、第1のMM
Mサーバ103は、本来のメールの送出先が受信端末1
05であることを認識し(ステップS1)、受信端末1
05へのメールの配送を担当するメールサーバ(この場
合は第2のMMMサーバ104)とメッセージのやりと
りを行っても良い(ステップS2)。
【0050】このメッセージのやりとりによって、該コ
マンドをどこのMMMサーバがどの様に処理を行うかな
どの処理の分担を決めることになる。
【0051】第1のMMMサーバ103で、必要な処理
を受けた後、図3に示すようなフォーマットの電子メー
ル304が第2のMMMサーバ104に転送される。電
子メール304の基本的な構成は301と同様である
が、第2のMMMサーバ104に対するコマンド305
と、本来の受信端末105へのメール306は、元の3
02、303からそれぞれ書き換えられている可能性が
ある。
【0052】同様にして、電子メール304は第2のM
MMサーバ104に到達し、ここでも第2のMMMサー
バ104に対するコマンド305が適当に処理され、メ
ールコンテンツ306に適当な修正が加えられた後、図
3に示すようなフォーマットの電子メール307が受信
端末105に配送される(図4のステップS3)。この
場合、受信端末105から要求があってから、はじめて
配送するようにしてもよい。
【0053】電子メール307には、受信端末が本発明
の電子メールシステムに対応する端末である場合に実行
を依頼するコマンド群309が付与されている。
【0054】受信端末105では、受信端末105が本
発明の電子メールシステムに対応したメールエージェン
トであるなら、受信端末に対するコマンド309を実行
して受信端末105のユーザに該メールを表示する。
【0055】受信端末105が本発明の電子メールシス
テムに対応していないメールエージェントであるなら、
受信端末に対するコマンド309は無視して本来のユー
ザ(user2)へのメールのみをユーザに表示しても
よい。
【0056】このように、送信端末102から第1のメ
ールサーバ103へ転送される電子メール301におい
て、メールサーバ103に対するコマンド302を、本
来の宛先へのメール303と並行してメール301内に
配置し、このコマンド302をメールサーバ103にて
処理をさせている。これにより、送信端末102が十分
な処理能力を持たない端末であったとしても、あるいは
ネットワークに十分な転送能力がない場合においても、
メールサーバにて十分な付加価値をつけることが可能と
なり、電子メールシステムの高度化を図ることができ
る。
【0057】また、送信端末102とメールサーバ10
3とが共通に持っているデータ等については、共通に認
識しているID番号などをコマンド302に記入して送
出するなどして、コマンド302を利用することによ
り、送信端末102と第1のメールサーバ103間のト
ラヒックの大幅な低減を図ることも可能となる。これ
は、本発明の電子メールシステムの送信ユーザが利用す
る家庭と、MMMサーバが電話回線などのいわゆる「細
い(帯域の小さい)回線」でしか結ばれていない場合な
どに、送信情報の大幅な低減に結びつくことから、大き
な効果を期待することができる。
【0058】また、第1のメールサーバ103から第2
のメールサーバ104へ転送される電子メール304に
おいて、コマンド305を本来の送出先へのメール30
6と並行してメール304内に配置し、このコマンド3
05をメールサーバ104にて処理をさせている。この
ことによって、先の第1のMMMサーバにおける処理と
合わせ、複数のメールサーバによる処理の分散化を図る
ことが可能となる。例えば、大容量伝送路を必要とする
大きなファイルの添付などは受信端末105になるべく
近いメールサーバ(この場合104)にて行うなど、処
理の効率化や、ネットワーク資源の有効活用を行うこと
が可能となる。
【0059】また、この例から明らかな様にコマンド3
05を利用することにより、第1のメールサーバ103
と第2のメールサーバ104間のトラヒックの大幅な低
減を図ることも可能となる。
【0060】(2)電子メール転送処理の詳細 次に、送信端末102が、受信端末105にテキスト、
アニメーション、映画(大容量リアルタイムデータ)を
送る場合を例に、図2の基本フォーマットで紹介したメ
ールの中身と、図1の電子メールシステムにおける電子
メール転送処理について、更に詳細に説明する。
【0061】図5は、送信端末102から第1のMMM
サーバ103に向けて送出されたメールの詳細である。
図2と同様のフォーマットを持っている。
【0062】メールの宛先はMMMサーバ103となっ
ている。これは、メールの送信者user1(送信端末
102の利用者)が、該メールに付加価値をつけようと
意図し、本来のメールコンテンツと、その送出先use
r2(この場合受信端末105)を該メールの後半部分
(502以降)に含めてMMMサーバ103に送出した
ものである。
【0063】メールの送信者は、HTML文を受信者に
送出しようとしている。このメール(HTML文)には
テキスト文(505のHTML文に含まれる)の他に、
アニメーションと映画が入るが、前述のように、アニメ
ーション、映画についてはMMMサーバ側にそのアニメ
ーション、ビデオの所在地、あるいはデータベース番号
等の情報があり、メールの送信者user1は、単にM
MMサーバプロバイダ側などから提供されたカタログな
どを参照して、例えばそのカタログ名と映画名をMMM
サーバへのコマンド(502の部分)に含めることによ
って、MMMサーバに指示、挿入をしてもらうことを意
図している。
【0064】こういった高度な機能の電子メールへの付
加も、MMMサーバへのコマンドにより可能になるもの
である。
【0065】本実施形態では、MMMサーバへのコマン
ド群502と、本来のメールコンテンツ504以下を、
MMMサーバ103へのメールに混在させるため、例え
ば、MIMEの記述形式(multipart/mix
ed)をもちいている。ただし、これを実現する手法を
MIMEコマンドによる実現に限定するものではなく、
たとえば、 (1)MIMEに新コマンドを導入する。
【0066】(2)本来のメールコンテンツ(user
1がuser2に送ろうとしているメールのコンテン
ツ)を、MMMサーバへのメールにカプセル化する。
【0067】(3)MMMサーバと送信端末間で別に通
信を行い、送出メールに対するコマンドを、メールとは
別に発行する。
【0068】等の方法が考えられ、これらの手法も本特
許に含まれるものである。
【0069】図5のようにMMMサーバへのコマンド群
502と、本来のメールコンテンツ504は文字列「−
boundary1−」にて区分されている。
【0070】MMMサーバへのコマンド群502は、最
初の「Content−Type:applicati
on/X−mmm」により、これは本発明の電子メール
システム向けのコマンド群であることがMMMサーバに
よって認識される。すなわち、MIMEコマンドで「C
ontent−Type:application/X
−mmm」が入っているパートが本発明の電子メールシ
ステムをサポートしているMMMサーバ、あるいはMM
M端末への、それに関係するコマンド群である。
【0071】502に、そのコマンド群の一部を記す。
このように、コマンド群にはMMMプロトコルのバージ
ョン番号、送信元アドレス、本来のメールコンテンツの
宛先アドレス、送信コンテンツパート数、コマンド数、
コマンドの対象(以下のコマンドは何パート目へのコマ
ンドか)、それが動画等、外部の記憶媒体にストアされ
ているものならば、どこに存在し、何というファイル
か、そのアクセス制御や上映時間など、一連のコマンド
等が並ぶ。
【0072】MMMプロトコルのバージョン番号を記載
することにより、そのコマンド群がどのバージョンのプ
ロトコルに準拠して作成されたものであるかを知ること
ができ、バージョン番号の違い等について、適切な対処
を行うことが可能となる。
【0073】送信元アドレスとは、本来のメールコンテ
ンツの送信者のアドレスである。宛先アドレスとは、本
来のメールコンテンツ504の宛先アドレスである。
【0074】これらのアドレスは、本実施形態ではドメ
インネームを用いることにするが、そのかわりに(ある
いは該ドメインネームの解決後のアドレスが)IPアド
レス、E.164アドレス、NSAPアドレス、ATM
アドレス、何らかの個人の認証番号(国民背番号、社会
保険番号など)、あるいは受け手の住所と氏名等、他の
形式のアドレスが用いられても良い。
【0075】送信コンテンツパート数は、例えば送信コ
ンテンツ504のMIMEのパートの数である。
【0076】コマンド数は、502内に並ぶ、MMMサ
ーバへの具体的な個々のコマンドの総数を示す。
【0077】コマンド群503については、本実施形態
では、送信者がHTMLの一画面におけるアニメーショ
ン、動画の配信を、MMMサーバが持つ(あるいは知っ
ている)ビデオサーバやデータベースから行うことを意
図しているものとし、このコマンドについての一例につ
いて記してある。
【0078】このように、挿入すべきビデオは、本来の
メールコンテンツ503のいくつ目のパートに入るべき
ものなのか、「ビデオ挿入」を要求するコマンド、ビデ
オデータベースの場所とビデオ名(カタログ名と映画コ
ード名、等の組み合わせでも良い)、該ビデオデータベ
ースにアクセスするための認証子、上映時間等の情報が
ある。
【0079】次に、本来のメールコンテンツ504以降
の説明をする。図5に示したように、送信者は、「Co
ntent−Type: Multipart/rel
ated;type=Text/HTML」を用いるこ
とにより、HTML文を送信している。HTML文の各
々のパートは「−boundary2−」にて区分され
る。
【0080】送信されるのは、HTML文(テキストを
含む)が入るパート(505)、アニメーションが入る
パート(506)、映画が入るパート(507)であ
る。
【0081】送信者はアニメーションについてはJPE
Gファイルを、映画については適当なデータベース、ビ
デオオンデマンドサーバからの付与をMMMサーバに依
頼している。
【0082】アニメーションのはいるパート506、映
画のはいるパート507については、「Content
−Type: application/X−mmm」
となっていることから、この部分の処理をMMMサーバ
に依頼していることがわかる。
【0083】本実施形態では、506、507に対する
処理コマンドは502に含まれるものとしているが、直
接506、507の部分にコマンド群が記述された形の
ものでももちろん良い。
【0084】また、本実施形態では、この部分に認証子
等を配置し、502の該当コマンドと対応するものであ
ることを確認している。すなわち、503にアニメーシ
ョンのデータベース名、識別番号、認証子(例えばan
ime1)についてのコマンド群と、映画のデータベー
ス名、識別番号、認証子(例えばmovie1)につい
てのコマンド群が入る。また、506、507に、それ
ぞれの認証子が配置される。
【0085】ここで、これらのアニメーション、あるい
は映画の挿入方法の一例について説明する。電子メール
のユーザには、これらのアニメーション、あるいは映画
等が各種記載されたカタログなどが、電子メールプロバ
イダなどから提供される。
【0086】これらのカタログは、本やCD−ROMの
様な形をしていても良いし、WWW経由などで電子的に
紹介されているものでも良い。電子メールユーザは、こ
れらのカタログから、自分の気に入ったものを選択す
る。すると、そのユーザの電子メールエージェントは、
そのカタログ(あるいはデータベース)の認識番号と、
選択されたオブジェクト(アニメーションや映画など)
の識別ID等を記憶し、先に紹介したMMMサーバへの
コマンドとしてこれを記述する。
【0087】そのカタログ番号等や、カタログ自体に記
載されているアドレスなどから、そのカタログを提供し
ている電子メールプロバイダのアドレス自体を、電子メ
ールエージェントが記憶し、その電子メールの宛先を該
電子メールプロバイダとする方法としても良い。このよ
うにすることにより、あるカタログを利用して電子メー
ルを作成したユーザの電子メールが、そのカタログを提
供している電子メールプロバイダへと直接配送させるこ
とが可能となる。
【0088】さらに、これをメール機能を持ったブラウ
ザにて実現することもできる。即ち、図6に示すよう
に、カタログコンテンツのブラウザへの登録等を、ブラ
ウザへのプラグインの形でこれを提供することも可能で
ある。この場合、プラグインが終了すれば(ステップS
91〜ステップS92)、該登録機能を用いて作成され
たメールについては、その最初の宛先(最初に該メール
が配送される宛先)を、自動的に第1のMMMサーバと
する。これにより、ブラウザへの登録機能を使用して作
成されたメールは、自動的に第1のMMMサーバに配送
される(ステップS93)。該ブラウザへの登録機能
は、該MMMサーバによって解釈されるコマンドを含ん
でいるため、該MMMサーバへは、あらかじめ両者で合
意された、定められたコマンドやコード番号、カタログ
番号の交換などのみを行えば、いちいちその詳細な説明
や、大容量を消費するコンテンツの送信を、ブラウザと
MMMサーバ間で防ぐことが可能となる。このため、該
メールの処理の大幅な簡素化を図ることが可能となる。
【0089】ところで、プラグインの場合を含め、送信
者(この場合user1)が知っているMMMサーバの
アドレス(この場合mmm−server1)が、送信
者から遠いそれである可能性がある。これは、例えば上
記プラグイン機能がCD−ROM等により配布されてお
り、該CD−ROM内には東京のMMMサーバのアドレ
スがデフォルトで入っている場合などである。
【0090】この場合の送信端末とMMMサーバの動作
について図7に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0091】大阪のユーザがメールを作成すると、それ
はデフォルトのアドレスにて指定される東京のMMMサ
ーバに転送される(ステップS61〜ステップS6
2)。電子メールを受け取った東京のMMMサーバは、
送信元のアドレスと自分のアドレスを比較して、ユーザ
により近い位置に存在するMMMサーバのアドレスをユ
ーザに通知する(ステップS63〜ステップS66)。
次回から、該大阪のユーザは、例えば大阪のMMMサー
バを使うなど、より効率的なメール転送を行うことが可
能となる(ステップS67〜ステップS68)。
【0092】以上の手順を、MMMサーバ向けのコマン
ドを使って起動をかけてもよい。また、これらの手順を
自動化して、MMMメールシステムに組み込んでおいて
も良い。さらに、上記の手順を、メール送出一定回数ご
とに行っても良い。これにより、一定回数ごとに最適位
置にて該ユーザがMMMサーバを利用しているかのチェ
ックを行うことも可能となる。
【0093】アニメーションや映画の挿入する場合、他
の例として、あるユーザが、電子メールで年賀状等を出
す際に、自分の子供の写真やビデオなどを添付する場合
を考える。このとき、このユーザは、本発明のマルチメ
ディアメールをサポートしている電子メールプロバイダ
に対して、この写真やビデオを登録する。これに対し
て、該電子メールプロバイダは、この写真やビデオに対
して登録番号、あるいはIDを与え、該ユーザは、この
IDを電子メールに付与することにより、いちいちこの
写真、あるいはビデオを伝送ユーザ元から伝送しなくと
も、該電子メールプロバイダにて写真、あるいはビデオ
の添付を行なってくれるので、通信効率の良いデータ伝
送を行なうことが可能である。
【0094】図5の映画が入るパート507について
は、例えば受信者がメールを開いた時点で該当部分で映
画の上映が始まる、あるいは受信者が該当部分をクリッ
クすると該当部分で映画の上映が始まる、あるいは受信
者が該当部分をクリックすると画面が切り替わり映画の
上映が始まる、など種々の形態が考えられる。
【0095】(3) 第1のMMMサーバの動作 図8は、電子メールを受信した第1のMMMサーバ10
3の動作を説明するためのフローチャートである。
【0096】第1のMMMサーバ103は、電子メール
を受け取り、図5の宛先アドレスの記載部分511から
自分宛のメールであると判断すると、電子メールのMI
ME解析を行い、さらに、MMMサーバにおけ処理対象
部分「Content−Type: applicat
ion/X−mmm」があれば、図5のコマンド群の記
載されている部分502に対する前述のような処理を実
行する(ステップS11〜ステップS15)。
【0097】そして、MMMサーバ103は、受信端末
105のアドレスを参照して、該受信端末105へのメ
ール配送を担当するメールサーバ(この場合104)を
DNS等を用いて調査する(ステップS16)。
【0098】MMMサーバ103は、相手のメールサー
バ104が、本発明の電子メールシステムをサポートし
たメールサーバ(即ちMMMサーバ)であるかどうかを
確かめるべく、確認メッセージのやりとりを図4のステ
ップS2にて行ってもよい(ステップS17)。このメ
ッセージのやりとりでは、本発明の電子メールシステム
であるかどうかの確認、そのバージョン番号の確認、一
連のMMMサーバに対するコマンド、その分散処理をど
の様な分担で行うか、データベース(本実施例の場合、
ビデオデータベース)の検索等の操作を行ってもよい。
【0099】この段階で両MMMサーバのバージョン番
号をお互いに調査し、その上で相手方の持つデータベー
スを推察して、相手方が既に持っていると思われるデー
タ(例えばこの場合はアニメーションコンテンツなど)
については、その挿入は相手方(即ち第2のMMMサー
バ104)にまかせ、データベース番号と識別IDのみ
を送信して、ネットワーク上のトラヒック量を削減す
る、といった機能を持っていても良い。
【0100】このように、大容量のデータの挿入につい
ては、なるべく受信者に近い経由サーバにて行なった方
が、ネットワークの利用効率が向上する。
【0101】さて、図7のステップS17において、第
1のMMMサーバ103と第2のMMMサーバ104と
の間でのメッセージのやりとりを行うことにより、アニ
メーションの挿入は第1のMMMサーバ103にて、ビ
デオ(映画)の挿入は、上記メッセージの交換により第
2のMMMサーバ104が行うこととなったものとする
(ステップS18)。
【0102】すると、第1のMMMサーバ103は、ア
ニメーションの挿入を行い、図11のようなフォーマッ
トで該メールをフォワードする(ステップS19〜ステ
ップS21)。
【0103】アニメーションの挿入は、502の部分の
MMMサーバに対するコマンド(612にて示される部
分で、506部分へのコマンドであることが明記されて
いる)の処理と、506のコンテンツの置き換えによっ
て行われる。
【0104】送信者user1は、所望のアニメーショ
ンクリップがはいった雑誌番号やCD−ROM番号(デ
ータベース番号)と、その上での識別番号、及び認証子
等を記述している。それを、第1のMMMサーバ103
が参照する。第1のMMMサーバ103も、上記データ
ベース番号を情報として持っており、適当な検索を行う
ことができる。
【0105】置き換えが行われた後のコンテンツ(50
6)には、JPEGファイルがそのまま入ることにな
り、それがMIMEにより紹介されている。
【0106】最終的に、501のようにヘッダ部分の送
信アドレスが第2のMMMサーバ104に変わってい
る。
【0107】本実施形態においては、映画挿入に関わる
コマンド群の処理は第2のMMMサーバが行うことにな
ったので、502のコマンド群中に、MMMサーバ10
3を経由した旨が記された点(612)と、アニメーシ
ョン挿入に関するコマンドが処理された以外は全て、当
初のMMMサーバ103にむけたコマンドがそのまま記
されているものとする。
【0108】さて、メールの送信者(この場合user
1)は、自分が出したメールがどの様な形で相手(この
場合user2)に届くのかが気になる場合がある。文
章のミス、意図した図柄が入っているかどうか、そのレ
イアウト等である。このため、図9のフローチャートに
しめすように、第1のMMMサーバ103(あるいは後
述の第2のMMMサーバ104)は、相手に該メールを
送信する前に、その送信イメージを送信側に提示するオ
プションがあっても良い(ステップS71〜ステップS
78)。そして、このイメージ提示に対し送信者側から
送信許可が得られたときに初めて電子メールを相手に送
信する(ステップS79〜ステップS80)。
【0109】このオプションは、「Content−T
ype:application/X−mmm」で参照
される、MMMサーバに対するコマンドで行われる形に
なっていても良い。この場合、映画等の第1のMMMサ
ーバ103にてサポートできない部分や、表示に時間が
かかるものなどについては「この部分に映画がはいりま
す」などの形で、送信者に提示する形になっていても良
い。
【0110】(4) 第2のMMMサーバの動作、第2
のMMMサーバにて受信される電子メールの詳細および
受信端末に送出される電子メールの詳細 次に、第2のMMMサーバ104の動作を図10に示す
フローチャートを参照して説明する。
【0111】第2のMMMサーバ104は、図11に示
すようなメールを受信すると(ステップS31)、60
2の部分(「Content−Type: appli
cation/X−mmm」の部分)を参照することに
より自分が処理を行うべきコマンドが存在していること
を認識し、処理を開始する(ステップS32)。
【0112】602部分の参照により、自分がサポート
しているバージョン番号であるか(本実施形態では、サ
ポート可能なバージョン番号が記されていたものとす
る)、本来のメールの送信者、受信者のアドレス、本来
のメールに対してどの様な処理を施すべきかのコマンド
群を次々と参照していく(ステップS36)。
【0113】本実施形態においては、本来のメールの3
番目のパート607に、特定のビデオへのポインタを挿
入する旨のコマンドが入っているものとする。即ち、第
2のMMMサーバ104は、ネットワーク101を経由
してビデオサーバを検索し、リクエストのあるビデオ
(映画)のサービスの有無を調査し、このサービスが可
能である場合は、ビデオオンデマンドサービスへのアク
セス権に関する情報を本来のメールの該パートに付与す
る(ステップS37〜ステップS40)。これは、メー
ルの受け手がビデオオンデマンドサーバからのビデオを
見るための権利を得るためのものである。むろん、該ビ
デオオンデマンドサーバから受信端末の間に該ビデオサ
ービスが可能であるかどうかの確認を行うことも可能で
ある。
【0114】このような処理を行った後、第2のMMM
サーバ104は受信端末105へ配送するメールの作成
を終了する(ステップS41〜ステップS42)。
【0115】図12に、このメールのフォーマットの一
例を示す。この例は、受信端末105のメールエージェ
ントが、本発明の電子メールシステムをサポートしてい
ない場合でも対応可能な場合の形式である。
【0116】901はメールのヘッダ部分である。この
部分により、メールがHTML方式で記述されている旨
などが記述されている。ここでは、メールの送信者がu
ser1、受信者(送信先)がuser2に第2のMM
Mサーバ104にて編集されている。902はHTML
文のルート部分、903はアニメーションの部分、90
4は映画(ビデオ)の部分である。
【0117】このように、本実施形態では映画の配信に
message/external−bodyの方式を
用いている。すなわち、904の部分に記載された内容
を利用して、例えばビデオオンデマンドサーバ等にアク
セスにいく。そのため、この部分には情報のアクセス種
別(access−type)がビデオオンデマンドで
あること、そのサーバの位置(アドレス)(sit
e)、アクセスするビデオファイル名(name)、ア
クセスのための認証子(key)、設定すべきコネクシ
ョンの属性情報(connection)等が記述され
ており、受信端末105は本メールを読むのにともな
い、直接ビデオオンデマンドサーバにアクセスして、ビ
デオを参照することが可能になる。
【0118】設定すべきコネクションの属性情報(co
nnection)には、例えば該コネクションのQO
Sパラメータ等が含まれ、これらの値については、あら
かじめ定められたデフォルト値を用いても、ビデオサー
バから通知された値をここで記入しても、どちらでも良
い。後者の場合、そのビデオタイトルごとに適切なパラ
メータの設定が、オンデマンドで可能となり、符号化速
度の変更などに柔軟に対応できる。
【0119】図13には、メールの最終配送形式の他の
例として、受信端末105が本発明の電子メールシステ
ムをサポートしているものと仮定し、前述のX−mmm
を用いたものを記す。このように、MIMEのmult
ipart/mixedを用いて、2つのパートに別れ
ており、前半に受信者(user2)向けのコンテン
ツ、後半にMMMシステム(該受信者が用いるメールエ
ージェント)向けのコマンドが記されている。この後半
部分に、バージョン番号や、経由したMMMサーバ、働
きかけを行うべき/コマンドを出すべきMMMサーバ、
該MMMサーバへのコマンド等が記されている。
【0120】受信端末105は、この部分を読みとっ
て、必要な処理、例えばここに記されているMMMサー
バに対してアクセスし、映像データベースへのアクセス
権の獲得や、その位置などに関する情報の取得を行う。
【0121】このように、受信端末105は、その使用
者(user2)個人が所有する、あるいは家庭で所有
する端末であり、任意の時間に第2のMMMサーバ10
4に接続し、自分宛てのメールを検索し、内容にアクセ
スすることができる。
【0122】(5) 電子メールサービス提供の際のネ
ットワーク設定手続き 図14は、図1のネットワーク上で上述したメールサー
ビスを提供する際のネットワークの設定手続きを説明す
るためのものである。
【0123】まず、送信するメールを作成した送信端末
102は、たとえば生成されたメールを第1のMMMサ
ーバ103に転送するため、必要ならば第1のMMMサ
ーバ103へのコネクション設定を別途おこなう。
【0124】このコネクション1101は、QOSを保
証する、例えばCBR(Constant Bit R
ate)のATMコネクションの様なものであっても良
い。あるいは、インターネットを介して、ベストエフォ
ートのコネクション(例えばフレームリレーのCIR=
0であるような場合や、ルータ網の様な場合)を確立し
ても良い。
【0125】その後、生成されたメールは、ネットワー
ク101を経由して、第1のMMMサーバ103に経路
1101を介して転送される。前述の様に、この経路1
101は帯域保証、遅延保証のないベストエフォートク
ラスであってもよいし、品質保証のあるパスを設定して
用いてもよい。
【0126】第1のMMMサーバ103では、転送され
たマルチメディアメールを蓄積し、前述の必要なコマン
ド処理を行う。このコマンド処理の間に、第1のMMM
サーバ103は、宛先端末を担当するメールサーバが第
2のMMMサーバ104であることを調べ、MMMサー
バ104との間でメッセージのやりとりをしても良い。
この際、このメッセージのやりとりは、本実施形態では
インターネットを介して行うものとする。
【0127】第1のMMMサーバ103で必要な処理を
受けたメールは、第2のMMMサーバ104にコネクシ
ョン1102を通して転送される。
【0128】第2のMMMサーバ104でも、必要な処
理(本実施形態の場合、要求のあったビデオを収容す
る、最適なビデオサーバの検索と、そこから受信端末1
05が該ビデオを受信するために必要となる諸般の手続
き等)を行った後、自分のメールスプールに該メールを
収容する。
【0129】第2のMMMサーバ104は、メールの到
達をこの時点で、あるいはメールの到着の時点で受信端
末105にこれを通知しても良い。
【0130】なお、ビデオサーバの検索の後、必要なビ
デオが無い場合などは、送信端末102にそのビデオの
有無を確かめ、送信者側が有する場合は、送信者側が持
つビデオソースをダウンロードし、ビデオオンデマンド
サーバにセットする、としてもよい。その場合、該ビデ
オファイルのダウンロードの終了の時点で、メールの配
信を受信者に行えばよい。当然ながら、このビデオのダ
ウンロードの段階では、ベストエフォート転送によりこ
れを行えば良い。なお、ビデオのダウンロード自体も、
メールを利用して行っても良い。
【0131】これにより、例えば送信端末102がイン
ターネット接続をしていない場合にも、マルチメディア
メールの利用が可能となる。この場合は、送信端末10
2とMMMサーバ1102間のネゴシエーションは、全
てメールの上で行われることになる。
【0132】ビデオサーバの検索の際に、検索されたビ
デオサーバの位置が、受信端末103から遠く、ネット
ワーク資源の有効活用がはかれないと判断されるとき
は、遠方のビデオサーバから、必要なビデオ情報を該M
MMサーバの近傍、あるいは受信端末103の近辺のビ
デオサーバに該ビデオ情報を移し、このアドレス(ビデ
オファイルの格納場所)についての情報を、最後のビデ
オのパートの記述に反映させることも可能である。この
ようにする事により、ビデオ再生時の不必要なトラヒッ
クを最小限にする事が可能となり、通信ネットワーク資
源の効率的な運用を図ることができる。
【0133】なお、ビデオを選択をする際に、該MMM
サーバが、受信端末105との間の帯域情報など、ネッ
トワークの状態に関する情報を有している場合は、その
帯域情報を反映させ、例えば帯域が狭い場合は、添付す
るビデオの圧縮方式が大きなものを選ぶ、等の最適な処
理を行うことも可能である。
【0134】また、受信者がビデオサーバが利用できな
い状況にある場合も考えられる。この場合は、MMMサ
ーバや受信者が接続しているネットワークの通信帯域等
を考慮にいれ、例えば、挿入が希望されているビデオ情
報について、適切な圧縮処理(例えばMPEG)を行っ
たものを、図12の904の部分に組み込む形でのメー
ル送信を行えばよい。
【0135】一方、第2のMMMサーバ104に加入し
ている受信端末105のユーザuser2は自分の都合
のよい時に、第2のMMMサーバ104にアクセスす
る。
【0136】すると、ユーザuser2は例えばメール
ブラウザ等を通して、メールのコンテンツ表示をみるこ
とができる。すなわち、自分宛のメールリストを一覧す
ることが可能となり、その中から詳細なメッセージをみ
たいメールを選択して参照することができる。
【0137】このようにして、受信端末105のユーザ
にて参照されるメールは、テキストや簡単なアニメーシ
ョンの他に、動画像を含むような広帯域の情報の転送が
必要であるので、ベストエフォートコネクション110
3の他に、メールに記載されているビデオオンデマンド
サーバと受信端末105との間にマルチメディア情報を
転送するに十分な帯域、遅延時間特性など品質を保証す
るコネクション1104の設定を行ってもよい。
【0138】例えば、図14に示すように、家庭内にH
AN(Home Area Network)を引き、
家庭内をネットワーク化している場合がある。このと
き、家庭の外部ネットワークと家庭内ネットワークと
は、例えばセットトップボックス1106により相互に
接続されている。
【0139】HAN内部において品質保証コネクション
1105の設定をおこない、コネクション1104との
相互接続を、例えばセットトップボックスのような家庭
内外のインタフェースとなるノードを用いて異種ネット
ワーク間で整合をとって接続することが考えられる。も
ちろん、家庭外部のネットワークが異種ネットワークの
結合で構成されているのならば、同じく必要なネットワ
ーク間接続を経由してこのような接続が可能となる。
【0140】コネクション1104、1105を設定し
て、これらのコネクションをセットトップボックス11
06にて相互接続し、メールに含まれる動画配信を受信
端末105のユーザは、品質劣化無しにみることができ
る。
【0141】コネクション1104、1105を確立す
る際、QOSを規定するパラメータ(シグナリングパラ
メータ)については、「X−mmm」のコマンド内に記
された値を用いても良いし、ビデオサーバに必要なパラ
メータを後で尋ねる方式にしてもよい。必要な場合、電
子商取引などの方法を用いて金銭の決裁をこれらの手順
に含めることも可能となる。
【0142】このようにすることによって、メールの家
庭内への配信の時点で、超大な時間の動画など、ネット
ワークや受信端末側に過大な負荷がかかることが予想さ
れるトラヒックについては、MMMサーバ側(あるいは
ビデオオンデマンドサーバ等)にて保存する事が可能と
なり、受信者/家庭内のストレージ(記憶容量)への負
担を軽減することが可能になる。
【0143】また、必要な場合にQOSを保証するコネ
クションなどを該サーバとユーザ間に確立して、動画表
示を行うことによって、ネットワークにとっては通信資
源の有効活用、ユーザにとっては高品質での動画鑑賞が
可能になること等のメリットを享受することが可能にな
る。
【0144】品質保証コネクション1101、1102
と、1104、1105とは同時に設定される必要はな
い。
【0145】受信端末105でメール受信が終了すると
きの手続きとしては、まず、コネクション1104、1
105を解放する。その際、受信端末105のユーザに
よってアクセスされたメールは、自動的に、メールサー
バ104から消去されるようにしてもよいし、送信端末
102からの指示によって一定時間後まで保持、あるい
は、受信端末105のユーザがアクセスし終われば「消
去」と設定するようにしてもよい。また、受信端末10
5のユーザからの指示で消去あるいは、保持することも
できる。これらの指示の複合で実現されるメールの処理
方法でもよい。さらに、このメールの保存に対し、電子
メールプロバイダは、ユーザに対して課金を行ってもよ
い。
【0146】電子メールを取り扱う送受信端末において
は、その返事の作成、転送、メールの一部あるいは全部
の保存などの編集作業あるいは送信メールの作成一般の
機能が必要になる。この機能を例えば受信端末105に
て実装することができる。これは、メールブラウザ機
能、メールオーサリング機能を各端末が搭載すれば可能
となる。
【0147】一方、MMMサーバ104でこのような処
理を行うこともできる。その場合は、メール受信側がM
MMサーバにアクセスして、上記のように品質保証のコ
ネクション1104、1105を設定しながら、端末と
MMMサーバ間に十分高速な帯域、応答時間を実現する
コネクションを準備し、テキスト、画像、音声などの必
要な部分のカット、別情報の添付、マージ、コピー、画
像処理など編集作業をMMMサーバのプロセサパワーが
提供することが可能である。
【0148】メール作成のために転送された情報(例え
ば、送信メールに含める動画情報)はMMMサーバ10
3上に蓄積され、送信端末102のユーザuser1
は、送信端末102から編集作業をする。たとえば、情
報の切り貼り、コンテンツ表示の作成、宛先指定、メー
ル情報の保持期間指定、受け取り確認要不要、受信者認
証(親展)の要、不要など編集、設定を行う。
【0149】MMMサーバはこれらの操作をユーザに対
して容易に提供でるようインターフェースを装備する。
【0150】さて、一般に電子メールは受信者へは複数
送付されてきている。メールのブラウザとしては、例え
ば、図15のような形式が考えられる。個々のメール
は、例えばHTMLの初期画面表示、あるいはその一部
が複数の電子メールについて同時に表示される。
【0151】ただし、表示しきれないメールについては
スクロールできる。メールの表示順序はあらかじめ、受
信者あるいはプロバイダによって定義される。たとえ
ば、速達メール、親展メール、などは最初に表示する、
あるいは、ある特定の人物からのメールは優先的に表示
される、広告などダイレクトメール類は最後に表示、な
どいろいろ組み合わせを定義できる。
【0152】(6) 電子メールシステムの種々の実施
形態 以上の説明では、受信側の端末が普段、電源を切ってい
る場合、あるいは、各ユーザの端末に十分な記憶装置が
ない状況等で有効になる。すなわち、受信メールは第2
のMMMサーバ104にスプールされ、必要なときに受
信端末105がこれを開く、という形態であった。
【0153】これに対し、図16に示すメールシステム
の形態は、メール受信者側にメールをプールするバッフ
ァが存在しており、メールサーバからメールが発信され
ると、メールサーバは、メール受信者に対して該メール
(の少なくとも一部)を送付するサービスを提供する。
メール受信者が、例えばその自宅にメールサーバ機能を
持つ場合も、これに含まれる。なお、図16に示すよう
に、以下の説明では、経由するメールサーバの数は1つ
であるとする。
【0154】図16において、受信者側の通信設備の1
つであるセットトップボックス(STB)1304内
(あるいは周辺)に、メールスプール機能(蓄積装置1
305)があり、メールサーバ1303にて検出された
受信端末1306宛のメールは、この蓄積装置1305
にむけて配送される。なお、STB1304、蓄積装置
1305には常時、電源が投入されているものとする。
【0155】STB1304が稼働中か否かの状態の確
認のために、例えば、メールサーバ1303とSTB1
304との間で確認プロトコルが働く。このプロトコル
はたとえば、電話/ISDNをかけて、STBがそれに
応答すれば稼働状態であり、応答が無い場合には再度、
時間をおいて確認しなおす、という形態のものでも良
い。あるいは、STBは常時稼働状態と考えてよければ
(例えば、無停電端末として登録されている場合な
ど)、無条件でメール情報を送付してもよい。
【0156】STB1304と連動している蓄積装置も
稼働してるならば、必要に応じて、それも確認して、コ
ンテンツ情報を送る。この場合、図12に示した電子メ
ールの場合と同様、大きなディスク容量を占めると思わ
れるビデオデータについては含まず、それ以外のコンテ
ンツのみ送信される。
【0157】この情報転送にはリアルタイム性を要求さ
れないから、MMMサーバから時間をかけてSTB、蓄
積装置に転送すればよい。
【0158】蓄積装置の容量は有限であるし、かつ、各
個人によってちがうから、転送できる情報容量を確認す
るプロトコルをサーバと蓄積装置間で運用してもよい。
【0159】受信者側では、自分の端末1306から、
例えば自宅内の蓄積装置1305にアクセスにゆき、例
えば、メールブラウザ画面をみながら到着メールの概要
確認ができる。
【0160】メール内に含まれるビデオ情報等を、メー
ルサーバにアクセスして、ビデオオンデマンド式に配信
してもらう場合は、MMMサーバ1303からSTB1
304までの必要品質確保されたパス1307、STB
1304からHANを介して必要品質を確保したパス1
308の両方が確保された場合に、先に示したブラウザ
画面などを介して、受信者側のメールブラウザに表示す
る、というような構成にすることも可能である。
【0161】不要なメールはそのまま、蓄積装置130
5から消去して、プロバイダにその旨を通知し、メール
の処理を依頼することもできる。なお、コンテンツ情報
を蓄積装置1305におくこと以外は、前述した方法が
採用できる。
【0162】以上の説明では、メールコンテンツの映像
情報(映画)自体はビデオサーバに存在するものとして
きたが、送信者(この場合user1)のもとにある場
合も考えられる。この場合、図17に示すように、受信
端末105は、ビデオ情報を入手するために、直接送信
端末102との間にコネクション1401を確立する。
このコネクションは通信品質(QOS)を満足する様
なコネクション(例えばCBRコネクション)であるこ
とが望ましい。
【0163】受信端末105で受信される電子メールに
含まれる処理コマンドには、ビデオ情報のファイルの格
納場所として送信端末102が指定されており、そのフ
ァイル名、アクセス認証子、必要な通信品質などが記述
されている。
【0164】受信端末105では、このような処理コマ
ンドを解析して、上記コネクション1401を確立す
る。送信端末102は、受信端末105との間のビデオ
伝送のための充分な通信品質を満たしたコネクション1
401を介してビデオサーバ等の中継動作なしにビデオ
配信を開始する。このような方式であれば、例えば、送
信者が送信ビデオを秘密にしたい場合などに有効である
が、送信端末102側のセキュリティについての十分な
配慮が必要となる。
【0165】以上の説明では、図14のコネクション1
104、1105、あるいは、図16のコネクション1
307のように、ビデオ配送のためのQOSコネクショ
ンは、メール配送と同一のネットワーク(本実施形態で
はインターネット)上で確立されるものとして説明して
きた。しかし、これらのコネクションを確立するのは、
メールを転送しているネットワーク(例えばインターネ
ット)とは別のネットワーク(例えばB−ISDN)を
介して行っても、もちろん良い。
【0166】この場合について以下に説明する。
【0167】映像配送のためのコネクションの確立は、
映像配送のトリガをかける受信端末105、または映像
配送の指示を受けた第2のメールサーバ104からのコ
ネクション設定手順によりおこなわれる。どのネットワ
ークを利用して、コネクションを確立すべきかどうか等
の情報については、明示的に電子メール中の処理コマン
ドに含まれているものとしてもよい。
【0168】図18は、異なる種別のネットワークを介
したビデオ転送の処理の流れを示すしたフローチャート
で、送信端末側がMMMサーバとの間に、他のネットワ
ークを介してコネクション設定のトリガをかける場合で
ある。
【0169】メールを受信し(あるいは、保存してあっ
たメールを呼び出し)、映像コンテンツがMMMサーバ
(あるいは任意位置のビデオサーバなど)に蓄積してあ
る事を知った送信端末は、メール内の処理コマンド群に
て、MMMサーバとの接続が特定のネットワーク(例え
ばB−ISDN)を介して可能である事を知る(ステッ
プS51〜ステップS53)。すると、送信端末はMM
Mサーバとの間にB−ISDNを介してコネクション設
定を行う(ステップS54〜ステップS55)。これ
は、直接B−ISDNネットを介して、Q.2931
(ITU勧告呼制御プロトコル)シグナリング手順を用
いて行ってもよいし、MMMサーバにインターネットを
介してメッセージ交換をし、MMMサーバ側からの確立
を促してもよい。
【0170】コネクション確立と前後して、送信端末と
MMMサーバ間にてビデオ配送要求のメッセージ交換を
行う。このメッセージ交換は、B−ISDN(シグナリ
ングのユーザ・ユーザ情報、または確立したコネクショ
ン)を介して行ってもよいし、インターネットを介して
行ってもよい。
【0171】MMMサーバ側にビデオ配送を要求し、該
コネクションを介してMMMサーバはビデオ配送を開始
する(ステップS56〜ステップS58)。
【0172】このようにビデオ配送はインターネットと
異なるネットワークで提供することにより、インターネ
ットがベストエフォートデータ転送しかサポートしてい
ない場合等、高品質な映像転送の提供が望めない場合で
も、別ネットワークのQOSサポート機能を使う事がで
き、ユーザは高品質なビデオを鑑賞することができるよ
うになる。
【0173】次に、送信端末102から送出されたメー
ルが受信端末105に配送されるまでのメールの処理お
よびフォーマットに関し、図3に示した場合とは異なる
方法について図19を参照して説明する。
【0174】図3と異なる部分は、メールの宛先が全て
最初から受信端末(user2)となっている点であ
る。途中段のメールサーバ(MMMサーバ)103、1
04は、受信したメールの中から「Content−T
ype: application/X−mmm」の項
目を抽出し、そこにあるコマンドを処理して、メールを
順次フォワードしていく形態である。
【0175】送信メール(本来のuser2へのメール
3002、3005、3008)を、図3のように例え
ばMIME形式でカプセル化していない点をのぞけば、
基本的に前述までの実施形態をそのまま使うことができ
る。
【0176】これにより、何かのミスでメールがMMM
サーバに配送されなかったとしても、メールは確実にu
ser2に配送されることができる。また、配送途中の
どこかにMMMサーバがあれば、受信者(user2)
は本発明のマルチメディアメールサービスを享受するこ
とができる。なお、メール全体のMIMEの「Cont
ent−Type」としては、例えば「multipa
rt/mixed」を用いれば良い。
【0177】MMMサーバ103、104は、メールを
発信者から受け取ると、受け取り情報を受信者に通知す
るサービスを提供してもよい。たとえば、受信者があら
かじめ登録しているメールアドレス、あるいは、電話番
号、ポケベル番号、移動電話番号、PHS番号、将来の
移動端末PDAなどに対して、必要かつ相手の端末が持
つ機能にあわせた通知情報をおくる。
【0178】電子メールがテキストベースならテキス
ト、電話なら音声、ファックス、ポケベルならあらかじ
め受信者より指定されたメッセージなど、指定端末の種
類に応じて、転送メッセージの内容、通知を必要とする
発信者あるいはマルチメディアメール種類の指定などを
行う。
【0179】なお、本実施形態では、電子メールに含ま
れるコマンドの処理のほとんどをメールサーバ(MMM
サーバ)にて行う形態の説明を行ってきたが、ユーザの
用いるメールエージェントの機能が高機能である場合
は、一連のコマンド(本実施形態において「X−mm
m」の記述があった部分)を送信側あるいは受信側のメ
ールエージェントにて処理してしまう形態も考えること
ができる。その場合は、データベースとの連携などの処
理を、ユーザ側のメールエージェント自身が行う形とな
る。
【0180】本発明における電子メールシステムは、ア
ニメーション、ビデオの挿入の他に、種々の機能を実現
することが可能である。例えば図2の202の部分に、
これらを要求するコマンドをおくことにより、実現する
ことが可能である。
【0181】(a)電子メールのコンテンツの翻訳。コ
マンド部分に「何語から何語への翻訳を行えば良いか」
等が記されている。その際のMMMサーバの処理の流れ
を図20に示す。
【0182】図20において、MMMサーバは、電子メ
ールを受け取り、例えば図5の宛先アドレスの記載部分
511から自分宛のメールであると判断すると、電子メ
ールのMIME解析を行い、MMMサーバにおけ処理対
象部分「Content−Type: applica
tion/X−mmm」と、翻訳を要求する処理コマン
ドがあれば、その処理コマンドにて指定されるパートに
ついて翻訳処理を実行し、さらに翻訳結果を指定された
パートに埋め込み、必要に応じて処理コマンドの書き換
え、宛先アドレスの書き換え等を行って、メールを送出
する(ステップS101〜ステップS106)。
【0183】(b)電子メールの時間決め配送。電子メ
ールの配達時間を、例えば「何年何月何日何時何分」と
いった単位で指定できるものとする。例えば、年賀状の
配送などに便利な機能となる。その際のMMMサーバの
処理の流れを図21に示す。
【0184】図21において、例えば、メール受信者に
最も近いMMMサーバで電子メールを受信して、例えば
図5の宛先アドレスの記載部分511から自分宛のメー
ルであると判断すると、電子メールのMIME解析を行
い、MMMサーバにおけ処理対象部分「Content
−Type: application/X−mmm」
と、時間決め配送を要求するコマンドがあれば、そのメ
ールを指定された時間に受信端末に転送する(ステップ
S111〜ステップS114)。
【0185】(c)電子メールの手書き文字認識。送信
側は手書き文字をビットマップパターンや、FAX形式
などでMMMサーバに送付する。これを、MMMサーバ
は手書き文字自動認識を行い、文字コードに直した上で
メールを配送する。その際のMMMサーバの処理の流れ
を図22に示す。
【0186】図22において、MMMサーバは、電子メ
ールを受け取り、例えば図5の宛先アドレスの記載部分
511から自分宛のメールであると判断すると、電子メ
ールのMIME解析を行い、MMMサーバにおけ処理対
象部分「Content−Type: applica
tion/X−mmm」と、手書き文字認識を要求する
処理コマンドがあれば、その処理コマンドにて指定され
るパートについ手書き文字認識を実行し、さらに指定さ
れたパートに文字認識結果を埋め込み、必要に応じて処
理コマンドの書き換え、宛先アドレスの書き換え等を行
って、メールを送出する(ステップS121〜ステップ
S126)。
【0187】上記(a)〜(c)の処理機能は、メール
(MMM)サーバ103、104のみならず、送信端末
102、受信端末105に具備されていてもよい。
【0188】ところで、メールサーバ103、104
は、本発明の電子メールシステムを実現するための機能
と既存のメールサーバの機能を兼ね備えたものであった
が、これらの機能を別個の装置に具備して電子メールシ
ステムを構成することもできる。 後者の場合、例え
ば、図23に示すような構成が考えられる。
【0189】図23において、メールサーバ2401
は、既存のメールサーバの機能を具備したもので、主
に、受信した電子メールに対し、次にたどり着くべきサ
ーバ、ノードのアドレスを付与してネットワークに送出
する機能を有している。
【0190】マルチメディアメール処理装置(以下、M
MM処理装置と呼ぶ)2402は、電子メールに含まれ
る処理コマンド群の解釈と処理実行機能(例えば、「C
ontent−Type:application/X
−mmm」のコマンド群を処理する)を有するものであ
る。
【0191】メールサーバ2401は、MMM処理装置
2402のクライアントとなって、互いの協調動作によ
り、本発明の電子メールシステムを実現するためのMM
Mサーバ103、104の機能を実現するようになって
いてもよい。
【0192】なお、上記実施形態では、メールコンテン
ツの暗号化については言及していないが、必要な暗号化
が行われた上で、これらのやりとりが送信端末102、
メールサーバ103、104、受信端末105間にて行
われる必要があることはいうまでもない。
【0193】また、上記実施形態では、メールサーバが
2つ以上介在するような場合について説明してきたが、
メールサーバを1つだけ経由して、メールが配送される
ことも、もちろん可能である。この場合、送信端末から
唯一経由されるメールサーバへ転送されるメールは例え
ば図3のメール301のようなフォーマットであり、そ
のメールサーバでは、受信メールに含まれる処理コマン
ドを全て処理実行して、受信端末に向けて例えば図3の
メール307のようなフォーマットでメールを転送す
る。
【0194】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
既設の通信設備を有効利用してネットワーク上にマルチ
メディア対応の電子メールに対する処理の分散化を図
り、電子メールの送受信端末への負荷の軽減が図れると
ともに、電子メールのより高度なマルチメディア対応を
可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子メールシステムが
適用されるネットワークの構成例を概略的に示した図。
【図2】送信端末が送出する電子メールのフォーマット
の一例を概略的に示した図。
【図3】送信端末から送出された電子メールが受信端末
に受信されるまでの電子メールの処理過程を説明するた
めの図。
【図4】電子メールの転送手順を説明するためのフロー
チャート。
【図5】送信端末から第1のMMMサーバに向けて送出
された電子メールのフォーマットを詳細に説明するため
の図。
【図6】電子メールの付加機能のブラウザプラグインの
手順を説明するためのフローチャート。
【図7】送信端末から電子メールに対する付加サービス
を提供する際に最適位置に配置されたMMMサーバへの
アクセスを容易にするための処理手順を説明するための
フローチャート。
【図8】電子メールを受信した第1のMMMサーバの動
作を説明するためのフローチャート。
【図9】電子メールを受信した第1のMMMサーバの動
作を説明するためのフローチャートで、処理コマンド実
行後に、その結果である電子メールの再生イメージを送
信端末に送る場合の動作を示したものである。
【図10】電子メールを受信した第2のMMMサーバの
動作を説明するためのフローチャート。
【図11】第2のMMMサーバで受信される電子メール
のフォーマットの具体例を詳細に説明するための図。
【図12】第2のMMMサーバから送出され、受信端末
で受信される電子メールのフォーマットの具体例を詳細
に説明するための図。
【図13】第2のMMMサーバから送出され、受信端末
で受信される電子メールのフォーマットの他の具体例を
詳細に説明するための図。
【図14】図1のネットワーク上で本発明の電子メール
サービスを提供する際のネットワークの設定手続きを説
明するための図。
【図15】受信端末における電子メールのブラウザの表
示例を示した図。
【図16】電子メールサービスを提供する際のネットワ
ークの設定手続きの他の例を示したもので、受信端末に
受信メールをスプールするバッファを具備している場合
を示した図。
【図17】電子メールサービスを提供する際のネットワ
ークの設定手続きのさらに他の例を示したもので、電子
メールに挿入されるコンテンツ情報が送信端末側に格納
されている場合を示した図。
【図18】異なる種別のネットワークを介して電子メー
ルに挿入されるコンテンツ情報(ビデオ映像)を転送す
る場合のコネクション設定手順の一例を説明するための
図。
【図19】送信端末から送出された電子メールが受信端
末に受信されるまでの電子メールの処理過程の他の例を
説明するための図。
【図20】WWWサーバにおける電子メール翻訳処理手
順を説明するためのフローチャート。
【図21】WWWサーバにおける電子メールの指定時間
配信処理手順を説明するためのフローチャート。
【図22】WWWサーバにおける電子メールの手書き文
字認識処理手順を説明するためのフローチャート。
【図23】本発明の電子メールシステムを実現するため
の機能を具備したマルチメディア処理装置と既存のメー
ルサーバの機能を兼ね備えたものが別個にネットワーク
に接続された電子メールシステムの構成例を示した図。
【符号の説明】
101…ネットワーク、102…送信端末(第1の情報
処理装置)、103…第1のメールサーバ、104…第
2のメールサーバ、105…受信端末(第2の情報処理
装置)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−329734(JP,A) 特開 平7−121457(JP,A) 特開 平3−273732(JP,A) 特開 平5−260083(JP,A) 特開 平5−122274(JP,A) 小川英男,「NIFTY−Serve の現状と今後の取り組み」,Compu ter Today,株式会社サイエン ス社,1994年11月1日,第11巻,第6 号,第25−34頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/58 G06F 13/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上を第1の情報処理装置か
    ら1つまたは複数のメールサーバを介して第2の情報処
    理装置に対して電子メールを配信する電子メールシステ
    ムにおいて、 前記電子メールには、その電子メールに対して前記メー
    ルサーバあるいは前記第2の情報処理装置において実行
    されるべき処理コマンドが記述され、 前記電子メールが経由するメールサーバおよび第2の情
    報処理装置のうちの少なくとも1つは、受信した電子メ
    ールに記述された処理コマンドの処理を実行し、必要に
    応じて前記処理コマンドの書き換えを行う手段を具備
    し、 前記メールサーバは、前記処理コマンドの処理を実行し
    た結果として前記第2の情報処理装置に配信される電子
    メールの再生イメージを前記第2の情報処理装置に配信
    する前に前記第1の情報処理装置に転送する ことを特徴
    とする電子メールシステム。
  2. 【請求項2】 ネットワーク上を第1の情報処理装置か
    ら1つまたは複数のメールサーバを介して第2の情報処
    理装置に対して電子メールを配信する電子メールシステ
    ムにおいて、 前記電子メールには、その電子メールに対して前記メー
    ルサーバあるいは前記第2の情報処理装置において実行
    されるべき処理コマンドが記述され、 前記電子メールが経由するメールサーバおよび第2の情
    報処理装置のうちの少なくとも1つは、受信した電子メ
    ールに記述された処理コマンドの処理を実行し、必要に
    応じて前記処理コマンドの書き換えを行う手段を具備
    し、 前記メールサーバは、前記処理コマンドの処理を実行し
    た結果として前記第2の情報処理装置に配信される電子
    メールの再生イメージを前記第2の情報処理装置に配信
    する前に前記第1の情報処理装置に転送し、それに呼応
    して前記第1の情報処理装置から許可が得られたとき前
    記第2の情報処理装置に前記電子メールを配信する こと
    を特徴とする電子メールシステム。
  3. 【請求項3】 前記電子メールを受信したメールサーバ
    は、その電子メールが経由する他のメールサーバとの間
    で決定された前記処理コマンドの処理方法に従って、前
    記処理コマンドの処理を実行し、必要に応じて前記処理
    コマンドの書き換えを行って前記第2の情報処理装置に
    前記電子メールを配信することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の電子メールシステム。
  4. 【請求項4】 前記ネットワークには、電子メールに挿
    入されるコンテンツ情報を蓄積する蓄積装置が接続さ
    れ、 前記メールサーバあるいは前記第2の情報処理装置は、
    コンテンツ情報の挿入を要求する処理コマンドの記述さ
    れた電子メールを受信すると、その処理コマンドに含ま
    れるコンテンツ情報の識別情報をもとに前記蓄積装置か
    らコンテンツ情報を取り出し前記電子メールに挿入する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子メ
    ールシステム。
  5. 【請求項5】 前記ネットワークには、電子メールに挿
    入されるコンテンツ情報を蓄積する蓄積装置が接続さ
    れ、 前記第2の情報処理装置に配信される電子メールに挿入
    されるコンテンツ情報は、その電子メールに記述される
    前記コンテンツ情報の挿入を要求する処理コマンドに含
    まれる前記コンテンツ情報を転送するための通信品質に
    関する情報をもとに前記蓄積装置と前記第2の情報処理
    装置との間に設定されたコネクションを介して前記第2
    の情報処理装置に配信されることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の電子メールシステム。
  6. 【請求項6】 ネットワーク上を第1の情報処理装置か
    ら複数のメールサーバを介して第2の情報処理装置に対
    して電子メールを配信する電子メールシステムにおい
    て、 前記電子メールには、その電子メールに対して前記メー
    ルサーバあるいは前記第2の情報処理装置において実行
    されるべき処理コマンドが記述され、 前記電子メールが経由する複数のメールサーバのうちの
    少なくとも1つは、受信した電子メールに記述された処
    理コマンドの処理を実行し、必要に応じて前記処理コマ
    ンドを他の処理コマンドに書き換える手段を具備したこ
    とを特徴とする電子メールシステム。
  7. 【請求項7】 前記電子メールを受信したメールサーバ
    は、その電子メールが経由する他のメールサーバとの間
    で決定された前記処理コマンドの処理方法に従って、前
    記処理コマンドの処理を実行し、必要に応じて前記処理
    コマンドを他 の処理コマンドに書き換えることを特徴と
    する請求項1または請求項6記載の電子メールシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記ネットワークには、電子メールに挿
    入されるコンテンツ情報を蓄積する蓄積装置が接続さ
    れ、 前記メールサーバあるいは前記第2の情報処理装置は、
    コンテンツ情報の挿入を要求する処理コマンドの記述さ
    れた電子メールを受信すると、その処理コマンドに含ま
    れるコンテンツ情報の識別情報をもとに前記蓄積装置か
    らコンテンツ情報を取り出し前記電子メールに挿入する
    ことを特徴とする請求項6記載の電子メールシステム。
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