JP3336929B2 - 誘電体線路スイッチおよびアンテナ装置 - Google Patents

誘電体線路スイッチおよびアンテナ装置

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JP3336929B2
JP3336929B2 JP29120897A JP29120897A JP3336929B2 JP 3336929 B2 JP3336929 B2 JP 3336929B2 JP 29120897 A JP29120897 A JP 29120897A JP 29120897 A JP29120897 A JP 29120897A JP 3336929 B2 JP3336929 B2 JP 3336929B2
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/24Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the orientation by switching energy from one active radiating element to another, e.g. for beam switching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/10Auxiliary devices for switching or interrupting
    • H01P1/12Auxiliary devices for switching or interrupting by mechanical chopper

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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばミリ波
帯の電磁波を伝搬する誘電体線路におけるスイッチおよ
び誘電体線路を用いたアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より車載用レーダモジュールや無線
通信用モジュールなどにおいて非放射性誘電体線路(以
下「NRDガイド」という。)形式の回路が提案されて
いる。NRDガイドは、線路相互を近接させたり、フェ
ライトなどを付加することにより、方向性結合器やアイ
ソレータなどの部品を容易に作成でき、誘電体線路中央
に平面回路基板を挿入することにより、半導体素子や他
の部品を実装して各種機能性部品を構成することができ
る。
【0003】ここでNRDガイドを用いたミリ波帯のレ
ーダモジュールの構成を図38に示す。このレーダモジ
ュールは、上部導体板、下部導体板および両導体板の間
に挟まれた直線状または曲線状の棒状の誘電体ストリッ
プから構成されるNRDガイドをミリ波の伝搬路とする
ものであり、オシレータ(ミリ波発振器)、アイソレー
タ、カプラ(方向性結合器)、サーキュレータ、ミキ
サ、および送受共用の1次放射器から構成されている。
また、1次放射器の上部には所定距離離れて誘電体レン
ズが取り付けられている。
【0004】図38のレーダモジュールを、たとえば一
定周波数の連続波(CW)信号に周波数変調を施した送
信信号を用いるFM−CWレーダとする場合、オシレー
タで発生したミリ波帯のFM変調された信号は、アイソ
レータを通過した後、カプラを介して、その半分がサー
キュレータに供給され、残りの半分がミキサにローカル
信号として供給される。サーキュレータに供給された信
号は、1次放射器の誘電体共振器に伝搬され、電磁波放
射窓を介して誘電体レンズから放射される。目標物から
の反射波は誘電体レンズへ入射し、電磁波放射窓および
誘電体共振器からなる1次放射器を介して受信され、サ
ーキュレータによってミキサにRF信号として供給され
る。そして、ミキサにおいてローカル信号とRF信号と
が混合されて、その周波数差成分の信号が目標物までの
距離情報と速度差情報をもったIF信号(中間周波信
号)として取り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来から開発されてき
た前方監視用レーダモジュールには、高利得が得られ、
隣接車線を走行する車両との干渉が少ないように、鋭い
指向性を持つビーム・アンテナが用いられる。しかしな
がら、自車両の走行車線がカーブしているような場合に
は、隣接車線内の車両を、あたかも自車両の走行車線の
前方を走行する車両であるかのように誤って検出してし
まう。この問題を解消するためには、前方車両との距離
情報だけでなく方位情報も必要となる。
【0006】方位情報を得る方法としては、電波ビーム
の放射方向を適当な角度内で走査させる方法(スキャン
式レーダ)と、放射パターンの異なる2つ以上のアンテ
ナからの信号の和信号と差信号を用いる方法(モノパル
ス式レーダ)とがある。
【0007】スキャン式レーダとしては、レーダモジュ
ール全体をモータなどで機械的に回転させて、レーダビ
ームを扇形に走査させる方法が考えられるが、高速なス
キャニングが困難であり、また装置全体が大型になる問
題があった。また、回路内部に電子スイッチを設け、ア
ンテナを切り替える方法もあるが、多数のアンテナと高
性能なNRDガイドスイッチが必要となり、小型化や低
コスト化には幾つかの解決しなければならない課題があ
った。更に、アンテナを動かさずにビームを走査する方
法として、アンテナをアレイ状に配列し、それらのアン
テナへの給電信号の位相を制御することによって、指向
角を任意の方向に変化させる位相走査も原理的には可能
であるが、やはり多数のアンテナと電子制御可能なNR
Dガイド移相器が必要となり、小型化および低コスト化
の点では不適当であった。
【0008】一方、モノパルス式レーダの場合、小型化
には適しているが、検知すべき方位範囲をカバーするた
めにビーム幅の広いアンテナを用いることになり、その
分ゲインも小さくなり、遠方まで検知する場合には出力
パワーを大きくするか、受信回路に増幅器としての能動
部品を設けて受信感度を高めなければならない。しかし
ミリ波帯でこのような能動部品を得るのは現時点では困
難である。
【0009】この発明の目的は、誘電体線路を利用した
小型・低コストのアンテナ装置を提供することにある。
【0010】また、この発明の他の目的は、誘電体線路
を利用したアンテナ装置などの誘電体線路装置において
電磁波の伝搬制御を容易に行えるようにした誘電体線路
スイッチを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の誘電体線路ス
イッチは、請求項1に記載のとおり、電磁波の伝搬方向
に交わる面を分割面として誘電体線路を分割した形状に
し、前記分割面で2つの誘電体線路を相対的に移動さ
せ、前記分割面で2つの誘電体線路の誘電体ストリップ
部分を対向状態と非対向状態とに切り替えられるように
する。このように2つの誘電体線路の分割面での対向状
態を変化させて、誘電体ストリップ部分が対向状態にな
れば電磁波が伝搬し、誘電体ストリップ部分が非対向状
態になれば電磁波の伝搬が阻止される。2つの誘電体線
路の対向状態はメカニカルな制御によって変えられるの
で、メカニカルな切り替えによる誘電体線路スイッチと
して作用する。
【0012】前記2つの誘電体線路の分割面での相対移
動は、請求項2に記載のとおり回転運動により行うか、
請求項3に記載のとおり直線運動により行う。
【0013】2つの誘電体線路の分割面での相対移動を
回転運動により行う場合、請求項4に記載のとおり、前
記誘電体線路の導体面に垂直な方向をx方向、電磁波伝
搬方向をz方向、x方向とz方向に直交する方向をy方
向とするとき、3つ以上の側面を有する多角柱形状の各
側面の一部または全部に、該多角柱形状の軸方向を前記
誘電体線路のz方向とする前記一方の誘電体線路を設
け、該多角柱形状の中心軸を回転中心として回転させる
ことにより、前記一方の誘電体線路を略y方向に移動さ
せる。この構成により、前記略多角柱形状の部分を回転
させるだけで、ある1つの誘電体線路に対して他の複数
の誘電体線路が選択的に順次対向することになり、単純
な構造で複数の誘電体線路が順次つなぎ替えられる誘電
体線路スイッチとなる。
【0014】2つの誘電体線路の分割面での相対移動を
回転運動により行う際、請求項5に記載のとおり、一方
の誘電体線路を導体面の面方向に回転させて、一方の誘
電体線路を導体面に垂直な方向(x方向)と電磁波伝搬
方向(z方向)に直交する方向(y方向)に移動させ
る。このように誘電体線路を導体面の面方向に回転させ
ることにより、全体に薄型にしたまま誘電体線路スイッ
チを構成することができる。また、請求項6に記載のと
おり、一方の誘電体線路を前記y方向を回転軸として回
転させることにより一方の誘電体線路を略x方向に移動
させる。
【0015】また、請求項7に記載のとおり、一方の誘
電体線路をz方向を回転軸として回転させることによ
り、前記一方の誘電体線路を略x方向に移動させる。
【0016】この発明のアンテナ装置は、請求項8に記
載のとおり、複数の誘電体線路の端部または途中にそれ
ぞれ1次放射器を設け、前記複数の誘電体線路と他の誘
電体線路との間に請求項1〜7に記載の誘電体線路スイ
ッチを設けて、前記他の誘電体線路と前記複数の1次放
射器との間の入出力切り替えを行う。これによって複数
の1次放射器の選択的使用が可能となり、アンテナのビ
ーム切り替えが容易に行えるようになる。
【0017】また、この発明のアンテナ装置は、請求項
9に記載のとおり、前記1次放射器を誘電体レンズの焦
点付近に配列し、それぞれの1次放射器に対する切り替
えを行うことにより、送受波ビームを偏向させる。この
構造により、レーダモジュールなどの装置全体を運動さ
せることなく且つメカニカルな制御により送受波ビーム
を偏向させることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態に係る誘電体
線路スイッチの基本的な構成を図1〜図7を参照して説
明する。
【0019】図1は2つの誘電体線路の主要部の構成を
示す図であり、(A)は斜視図、(B)は平面図、
(C)は誘電体ストリップ部分を通る断面図である。図
1において1,2は平行な2つの導体面を形成する導体
板であり、その間に角柱棒状の誘電体ストリップ3を配
置している。この構造によりノーマルタイプの誘電体線
路11を構成している。同様に誘電体ストリップ6を導
体板4,5の間に配置してノーマルタイプの誘電体線路
12を構成している。この2つの誘電体線路11,12
を、同図に示す状態では分割面Sで対向させている。
【0020】ここで導体板に垂直な方向をx方向、電磁
波伝搬方向すなわち誘電体ストリップ3の向く方向をz
方向、x方向とz方向に直交する方向をy方向とする
と、図2に示すように誘電体線路12をx方向、y方
向、xθ方向、yθ方向、またはこれらに近似する方向
にずらせることによってスイッチングを行う。
【0021】図3は図2に示したy方向へ誘電体線路を
移動させることによってスイッチングを行う例である。
すなわち誘電体線路12を誘電体線路11に対して相対
的にy方向へ移動させることによって、誘電体ストリッ
プ3と6との対向位置をずらせる。
【0022】図4は図2に示したx方向へ移動させる例
であり、誘電体線路12を誘電体線路11に対して相対
的にx方向へ移動させることによって誘電体ストリップ
3と6との対向位置関係をずらせる。
【0023】上記の誘電体線路の移動制御は手動操作で
も可能であるが、電磁気的に直線運動するアクチュエー
タを用いて行ってもよい。
【0024】図5は図2に示したxθ方向へ移動させる
例であり、図5の(A)は2つの誘電体線路が対向状態
にある時の誘電体線路11側から見た図であり、(B)
は誘電体線路12を誘電体線路11に対して相対的にθ
分回転させた状態を示す。なお、同図における下方を回
転中心oとすれば、誘電体線路12は図2に示したyθ
方向へ移動することになる。この回転中心oの位置はも
ちろん任意である。
【0025】図6は誘電体線路を導体板の面方向に回転
させることによりスイッチングを行う例である。この場
合、誘電体線路11と12との対向する分割面Sを円柱
側面形状としていて、(B)に示すように、誘電体線路
12を誘電体線路11に対して相対的に回転させること
により、誘電体ストリップ3と6との対向位置関係をず
らせ、これによって電磁波の伝搬を遮断する。
【0026】図7はy方向を回転中心軸として誘電体線
路12を回転させる例であり、この例では、誘電体線路
12を11に対して相対的に回転させることにより、誘
電体ストリップ3と6との対向関係を変位させてスイッ
チングを行う。なお、2つの誘電体ストリップ11,1
2の対向する分割面の形状は、誘電体線路12の回転中
心を軸とする円柱側面形状にしておいてもよい。
【0027】次に、より具体的な誘電体線路スイッチの
いくつかの例を示す。
【0028】図8に示す例は、11,12,13で示す
3つの誘電体線路からなり、これらのうち誘電体線路1
2が回転運動することによってスイッチングを行う。1
4は金属ブロックであり、これを誘電体線路12の一方
の導体面として用い、上部の導体板との間に誘電体スト
リップを配して誘電体線路を構成している。この誘電体
線路12はブロック14の中心軸を回転軸として回転す
ることにより、図に示す状態で電磁波の伝搬を行い、金
属ブロック14が回転して、誘電体線路12の両端が誘
電体線路11,13のそれぞれの端面と非対向状態とな
ることにより電磁波の伝搬を遮断する。同図の(B)は
その等価回路図であり、NRD1,NRD2,NRD3
は誘電体線路11,12,13に相当し、金属ブロック
14の回転により、NRD2の両端のスイッチが共にO
N/OFFすることになる。このようにして、固定され
たポート#1とポート#2との間に誘電体線路スイッチ
が構成されることになる。なお、この例では、溝付き導
体板を対向させ、その溝内に誘電体ストリップを配置し
てグルーブドタイプの誘電体線路を構成している。
【0029】図8に示した例では、金属ブロック14の
1つの面に誘電体線路を形成したが、多角柱形状の金属
ブロックの全側面に、またはいくつかの側面に、同様に
して誘電体線路を構成すれば、図9の等価回路に示すよ
うに、NRD1とNRD3との間に複数の誘電体線路N
RD21,NRD22,・・NRD2nが選択的に挿入
されることになる。
【0030】図10は誘電体線路12の回転中心を図8
に示したものとは異なった位置に設けた例である。この
例では、誘電体線路12部分の2つの導体板のほぼ中央
部分を回転軸としているので、誘電体線路12の誘電体
ストリップ部分はxθ方向に移動することになる。な
お、誘電体線路12の回転運動は周回運動でもよいが、
一定角度で往復揺動するものであってもよい。
【0031】図11はy方向を回転軸とした例であり、
誘電体線路12を図に示す方向に回転させることによ
り、誘電体線路11との対向面を上方向、誘電体線路1
3との対向面を下方向へ移動させる。
【0032】図12は誘電体線路を導体板の面方向に回
転させる例であり、同図においては上部の導体板を取り
除いた状態として示している。(A)のように、回転部
の誘電体ストリップ6が誘電体ストリップ3,7に対向
する位置関係であれば電磁波が伝搬され、回転部が90
度回転して(B)のようになれば電磁波の伝搬は遮断さ
れることになる。なお、回転部には終端器15,16も
設けていて、(B)のようにOFF状態の時、誘電体ス
トリップ3,7を終端することにより、誘電体ストリッ
プ3から伝搬してきた電磁波は終端器16で終端され、
逆に誘電体ストリップ7から伝搬してきた電磁波は終端
器15で終端され、反射が抑えられる。
【0033】図13は誘電体線路を導体板の面方向に回
転させるとともにスイッチングを行う他の例を示す図で
ある。(A)〜(C)は上部の導体板を取り除いた状態
での平面図、(D)は等価回路図である。(A)に示す
ように、固定部には3,7a,7b,7cで示す4つの
誘電体ストリップと17,18で示す2つの終端器を設
けていて、回転部には6a,6b,6cで示す3つの誘
電体ストリップと19〜22で示す4つの終端器を設け
ている。(A)に示す状態では誘電体ストリップ3と7
bとの間に誘電体ストリップ6bが挿入されるので、ポ
ート#1とポート#3との間で電磁波が伝搬することに
なる。誘電体ストリップ7a,7cには終端器21,2
2が接続されて終端される。回転部を反時計回りに所定
角度回転させて(B)に示す状態とすれば、誘電体スト
リップ3と7aとの間に誘電体ストリップ6aが挿入さ
れるので、ポート#1とポート#2との間で電磁波が伝
搬することになる。誘電体ストリップ7b,7cには終
端器18,20が接続されて終端される。回転部を時計
回りに所定角度回転させて(C)に示す状態とすれば、
誘電体ストリップ3と7cとの間に誘電体ストリップ6
cが挿入されるので、ポート#1とポート#4との間で
電磁波が伝搬することになる。誘電体ストリップ7a,
7bには終端器19,17が接続されて終端される。
【0034】上記の誘電体線路の回転制御は手動操作で
も可能であるが、DCモータやステッピングモータを用
いれば、電気的制御によって誘電体線路のスイッチ制御
を行えるようになる。
【0035】以上に示した例では、基本的に2つの導体
板の間に誘電体ストリップを配置した誘電体線路を示し
たが、そのほかにも種々の構造を採ることができる。図
14はいくつかの誘電体線路の構造を示す断面図であ
る。(A)はすでに述べたノーマルタイプの誘電体線
路、(B)はグルーブドタイプの誘電体線路である。
(C)はウィングドタイプの誘電体線路であり、誘電体
板31,32の一部に誘電体ストリップ部33,34を
設けるとともに、誘電体板31,32の外面に導体膜を
形成し、誘電体ストリップ部分を対向させることにより
伝搬路を構成したものである。(D)は誘電体板31,
32の外側に誘電体ストリップ部33,34を突出さ
せ、外面に導体膜を形成したものである。図15の右側
に示すものは、これらの略平行な2つの導体面の間に回
路基板35を配置して、誘電体線路とともにミリ波回路
を構成したものである。
【0036】次に誘電体線路スイッチを用いた幾つかの
誘電体線路装置を示す。
【0037】図15は誘電体線路装置の特性測定器に用
いる誘電体線路スイッチの構成と使用例を示す図であ
る。同図においてWGは導波管、WG−NRDは導波管
−誘電体線路変換器であり、3ポートの誘電体線路装置
の特性を2ポート測定器のネットワークアナライザで評
価するために誘電体線路スイッチを用いる。この誘電体
線路スイッチは、図においては上部導体板を取り除いた
状態で示している。誘電体線路スイッチには固定された
誘電体ストリップ7a,7b,3と摺動可能な誘電体ス
トリップ6a,6bおよび終端器15を設けている。図
に示す状態では、誘電体ストリップ3と7bが6bを介
して接続され、誘電体ストリップ7aには終端器15が
接続される。摺動部を図における下方に摺動すると、誘
電体ストリップ3と7aが6aを介して接続され、誘電
体ストリップ7bには終端器15が接続される。
【0038】図16はレーダモジュールの構成を示す図
である。(A)は縦断面図、(B)は誘電体レンズを取
り除いた状態での上面図である。レーダモジュールの内
部にはVCOやミキサ等とともに回転ユニットとそれを
回転させるモータを設けている。この回転ユニットは次
に述べるように複数の1次放射器を備えていて、その回
転に伴って誘電体レンズの焦点位置における1次放射器
の位置が図16における左右方向に切り替わるようにな
っている。
【0039】図17は上記回転ユニットの構成および誘
電体レンズの位置関係を示すものである。この例では正
五角柱形状の金属ブロック14の各側面とそれに平行な
導体板との間に誘電体ストリップを配することによって
誘電体線路を構成している。また、金属ブロック14の
各側面とそれに平行な導体板との間に誘電体共振器を設
けて1次放射器を構成している。
【0040】図18は回転ユニットの1つの誘電体線路
および1次放射器の構成を示す図であり、(A)は上面
図、(B)は断面図である。ここで40は円柱形状のH
E111モードの誘電体共振器であり、誘電体ストリッ
プ6の端部から所定距離離れた位置に設けている。この
誘電体共振器40の図における上部から電磁波の放射お
よび入射がなされるように、導体板5の一部に円錐形状
に開口した窓部を設けている。誘電体共振器40と導体
板5との間にはスリット板41を設けていて、このスリ
ット板41によって放射パターンを制御している。
【0041】図19は上記回転ユニット部分の等価回路
図である。同図において、NRD1は回転ユニットに対
する固定側の誘電体線路、NRD2〜NRD6は回転ユ
ニット側の誘電体線路である。このように回転ユニット
に複数の誘電体線路および1次放射器を設けて、モータ
で回転させることにより、1次放射器が順次切り替わる
ことになる。
【0042】図20は誘電体レンズと1次放射器との位
置関係を示す図である。同図においては回転ユニットの
各側面を展開して平面上に並べて示している。このよう
に1次放射器を図における左右方向に少しずつ異なった
位置に設けておくことにより、回転ユニットの回転に伴
ってビームの指向方向が図における左右方向に5段階に
変化する。しかも1次放射器の位置ずれ(オフセット距
離)は1次放射器のサイズや隣接する1次放射器の間隔
に無関係であるので、オフセット距離が自由に定められ
るという特徴がある。
【0043】ここで、上記オフセット距離を変えた場合
のビームの指向特性の例を図36および図37に示す。
図37は直径75mmの誘電体レンズを用いた場合のオ
フセット距離とチルト角との関係を示す図である。この
ように、オフセット距離が誘電体レンズの開口径に比べ
て十分に短い範囲ではオフセット距離とチルト角とは略
比例関係にある。したがって、オフセット距離を等間隔
に離散的に切り替えることにより、ビームの方向は略等
角度間隔で切り替わることになる。図36はオフセット
距離を4段階に変化させたときのビームの指向性を示す
ものである。ビームNo1〜No4の半値角(度)、チ
ルト角(度)は次のとおりである。
【0044】 No.1 No.2 No.3 No.4 半値角(度) 4.8 4.7 4.7 4.7 チルト角(度) -7.0 -2.3 2.4 7.1 チルト角の差 4.7 4.7 4.7 このようにオフセット距離を所定範囲内で変化させても
指向特性は殆ど歪まない。また図から明らかなようにサ
イドローブも大きくならない。
【0045】次に、上記回転ユニットの回転に伴って、
対向する誘電体ストリップがずれることによる、電磁波
の伝搬路としての特性の変化について示す。
【0046】図21の(A)は誘電体線路をyθ方向へ
移動させたときの誘電体ストリップ部分のずれの様子を
示す図であり、(B)はそれと略等価と見なせる、誘電
体線路をy方向へ直進させたときの誘電体ストリップの
ずれの様子を示す図である。(B)に示したノーマルタ
イプの誘電体線路と、比較例としての導波管とについて
特性変化の様子を測定した結果を図22に示す。ここで
NRDは誘電体線路、WGは導波管を示している。誘電
体線路ではy方向のずれが0〜1.0mmに亘ってS1
1特性は−20dB以下、S21特性は略0dBとな
り、電磁波の伝搬特性は全く問題がないことが判る。一
方、導波管ではy方向のずれが0〜1.0mmまで変化
するに従い、S11特性は−20dBから−6dBまで
低下する。またS21特性はy方向のずれが0.8mm
まで−1dBを保ち、それ以降急激に低下する。
【0047】このように、誘電体線路は導波管に比べ
て、導体に間隙があっても、電流がその間隙で切られな
いので、反射が起こりにくい。また、誘電体線路の場
合、y方向にずれても、誘電体ストリップの作用によっ
て、そのずれの影響をあまり受けずに低損失伝送が可能
となる。しかも、導波管では接続部の間隙の影響を少な
くするために、チョーク構造を設ける必要があるが、誘
電体線路では不要である。
【0048】正五角柱形状の上記回転ユニットはたとえ
ば600rpmで回転させ、一つの1次放射器が選択さ
れている状態で(実質上接続されている時間内に)パル
ス方式により10回のサンプリングを行う。図23はそ
の関係を示す図である。たとえばビームの半値角4.5
°ごとに走査させた場合、(A)に示すようにビームの
振れ角は−9°から+9°であり、一つの1次放射器の
接続時間は最大0.64msであり、その間に10回の
送受波を行う。たとえば(B)に示すように8μsの周
期で送受波を行えば十分である。なお、回転ユニットは
連続的に回転しながら各1次放射器を選択するので、そ
れぞれの1次放射器を用いて送受波を行う間にビームが
仰角方向に僅かながら走査される。しかしその角度は1
50m前方でビームの中心が0.09mだけ走査される
程度であり、実質上問題とはならない。
【0049】図24は四角柱の金属ブロックに誘電体線
路および1次放射器を設けて構成した回転ユニットを用
いた場合の例である。
【0050】上記回転ユニットの回転位置はロータリエ
ンコーダによって検出可能であるので、モータはVCO
の駆動パルスとは無関係に或る速度(一定である必要は
ない。)で回転させ、回転ユニットの回転位置に応じて
IF信号の出力信号を処理すればよい。図25はその場
合の探知タイミングの例を示す図である。回転ユニット
の位置情報はロータリエンコーダの出力パルスをカウン
トすることにより得る。その値が所定範囲内である間、
すなわち誘電体線路スイッチによる挿入損失ILが、信
号検出可能となるスイッチ部の損失の最大値ILoより
小さい期間に、たとえばパルス幅が50nsで1μs周
期のパルス信号でFMパルス変調した信号を送信し、そ
の反射波の受信によるIF信号(受信信号とRF信号と
のミキシングによる中間周波信号)をサンプリングすれ
ばよい。なお、図25においては、FMパルス方式の場
合について示しているが、FM−CW方式の場合も同様
である。回転ユニットに回転に伴い、誘電体ストリップ
部分の対向位置がずれてくると、反射信号が発生するこ
とになるが、その期間ではサンプリングを行わないので
問題にはならない。
【0051】次に回転ユニットの他の構成例を図26に
示す。図20に示した例では、多角柱形状の各側面の中
心軸上に1次放射器を設けたが、これを中心軸からずれ
た位置に設けることによって仰角方向へもビームを走査
させることが可能となる。図26に示す例では、3番目
の1次放射器の位置を中心からずらせている。同図の
(B)は離散的に走査したビーム形状についてアンテナ
装置前方の覆域を示す図であり、3番目のビームを仰角
方向に走査させているのが分かる。この作用効果を利用
すれば、ビームを左右方向に走査させるとともに仰角方
向へも走査させることができるようになる。同様に、た
とえば(C),(D)に示すような左右方向と仰角方向
への走査も可能である。また、回転ユニットの各面に設
ける1次放射器の位置は順に偏移している必要はなく、
たとえば(B)に示したビーム1→3→5→2→4→1
・・・の順に走査したり、ビーム1→4→2→5→3→
1・・・の順に走査するように、回転ユニットの各面に
設ける1次放射器の位置を定めてもよい。この順序は任
意である。
【0052】図27は回転ユニットの回転に伴う仰角方
向への不要な走査を防止するようにしたレーダモジュー
ルの構成を示す図である。(A)は誘電体レンズを取り
除いた状態での平面図、(B)は回転ユニットの回転軸
方向から見た図、(C)は回転ユニットの側面の展開図
である。このように回転ユニットの回転軸に直交する方
向に1次放射器の位置をずらせることにより、誘電体線
路同士が接続状態で回転する際にビームは回転ユニット
の回転方向に走査されることになるので、仰角方向への
不要な走査は生じない。なお、この例では3番目の1次
放射器の位置を上下方向にずらせているので、図26に
示した場合と同様に3次元レーダとなる。
【0053】図28はサーキュレータを用いることなく
送信信号と受信信号の分配を行うようにした例である。
この基本的な構成は特願平08−280681号におい
て既に出願している。図28に示す例では金属ブロック
14の四側面に誘電体線路と1次放射器を構成して、回
転ユニットを回転させることにより、送信回路につなが
る誘電体線路と受信回路につながる誘電体線路の間で1
次放射器が切り替わるようにしている。(B)はその全
体の等価回路図である。
【0054】以上に示した例では偏波面を水平方向に向
けたが、これを45度方向に向ける場合には、図29に
示すように、1次放射器を構成する誘電体共振器に対し
て誘電体ストリップの端部を45度方向に近接させ、そ
れに応じてスリット板のスリット方向も45度に傾けれ
ばよい。
【0055】図30は4つの1次放射器の内1つを他の
3つとは異なった方向に向けた例を示す。(A)はその
主要部の斜視図であり、回転ユニットの一側面には1次
放射器を設けない誘電体線路12を形成していて、図に
示す状態で誘電体線路11,12,13を介して電磁波
が伝搬する。誘電体線路13の端部には誘電体ストリッ
プの先端をロッドアンテナ43として形成している。こ
のロッドアンテナ43の指向方向はその先端方向であ
る。回転ユニットの他の3面にはそれぞれ1次放射器を
設けていて、図における上面に位置したとき、上面方向
を指向することになる。(B)はレーダモジュール全体
の概略構成図および自動車への取り付け位置を示してい
る。同図に示すようにロッドアンテナ43の先端方向に
はレドームを設けるか、誘電体レンズを設ける。(C)
は全体の等価回路図である。このようにして3つの1次
放射器によって車両の前方を探知し、同時にロッドアン
テナによって右側方を探知することが可能となる。
【0056】図31は1次放射器を導体板の面方向に回
転移動させる場合の例を示している。(A)は上部の導
体板を取り除いた状態での平面図、(B)は誘電体レン
ズと回転部との位置関係を示す図である。回転部は上下
の導体板とその間に設けた4つの誘電体ストリップ6
a,6b,6c,6dおよび4つの誘電体共振器40
a,40b,40c,40dを設けている。同図に示す
状態では誘電体ストリップ3と6dとが対向して、誘電
体共振器40dが1次放射器として作用する。回転部を
回転させることにより誘電体レンズに対する焦点面での
位置は〜で示すように順次変位することになる。
【0057】図32は1次放射器を移動させないで1次
放射器を選択的に用いるようにしたレーダモジュールの
構成を示す図である。オシレータ、アイソレータ、ミキ
サ、カプラ、およびサーキュレータ部分の構成は図38
に示した従来のものと同様である。ここでは1次放射器
としての誘電体共振器40a,40b,40cおよびそ
れらに端部を近接させた誘電体ストリップ7a,7b,
7cを設けている。回転部は上下の導体板とそれに挟ま
れる3つの誘電体ストリップおよび終端器から構成して
いて、(B)に示す状態ではサーキュレータの1つのポ
ートと誘電体ストリップ7cとが接続されて誘電体共振
器40cが有効となる。(C)に示す状態ではサーキュ
レータの1つのポートと誘電体ストリップ7bとが接続
され誘電体共振器40bが有効となる。このように回転
部の回転によって使用する1次放射器の位置が誘電体レ
ンズの焦点面内を移動することになる。
【0058】上述した例では、回転運動によって1次放
射器に対する接続を切り替えるようにしたが、これを直
線運動によって切り替えるようにしても良い。図33は
その例を示す平面図である。図においては上部の導体板
は省略している。移動部には3つの誘電体ストリップを
設けていて、(A)に示す状態では誘電体ストリップ3
と7bとが移動部の中央の誘電体ストリップを介して接
続され、1次放射器としての誘電体共振器40bが使用
される。また(B)に示す状態では誘電体ストリップ3
と7cとが移動部の下部の誘電体ストリップを介して接
続され、1次放射器としての誘電体共振器40cが使用
される。また(C)に示す状態では誘電体ストリップ3
と7aとが移動部の上部の誘電体ストリップを介して接
続され、1次放射器としての誘電体共振器40aが使用
される。
【0059】以上に示した例では基本的に単一の誘電体
レンズを用いて、1次放射器の位置を移動させるように
したが、たとえば図34に示すように、複数の誘電体レ
ンズを配置しておき、それらの1次放射器に対する切り
替えによってビームの指向方向を切り替えるようにして
もよい。(A)において上半部は横断面図、下半部は平
面図である。この(A)に例では、1次放射器としての
誘電体共振器に対する誘電体ストリップを誘電体線路ス
イッチで切り替えるようにしている。(B)の例では、
先端を1次放射器としてのロッドアンテナとした誘電体
ストリップを誘電体線路スイッチで切り替えるようにし
ている。
【0060】また、たとえば図20などに示した例で
は、ビームを一定角度ごとに走査する例を示したが、こ
の角度間隔は一定である必要はなく、たとえば探知する
上で重要度の高い角度範囲は密に、その他の角度範囲は
疎に探知するようにしてもよい。その例を図35に示
す。同図は誘電体レンズと1次放射器との位置関係を示
す図である。同図においては図20の場合と同様に、回
転ユニットの各側面を展開して平面上に並べて示してい
る。このように1番目と5番目の1次放射器を2番目〜
4番目の1次放射器の並びからずれた、隣接する1次放
射器からより離れた、位置に設けることによって、1番
目と2番目および4番目と5番目のビームの角度間隔を
疎にし、2番目〜4番目のビームの角度間隔を密にする
ことができる。1次放射器の位置ずれ(オフセット距
離)は1次放射器のサイズや隣接する1次放射器の間隔
に無関係であるので、このオフセット距離は自由に定め
られる。したがって、ビーム走査範囲のどこを密にし、
どこを疎にするかは任意に定められる。
【0061】また、以上に示した例では、アンテナを送
受に共用する構成としたが、送信アンテナと受信アンテ
ナを別に設けてもよい。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、2つの
誘電体線路の対向状態をメカニカルな制御によって変え
るだけで、電磁波の伝搬/遮断状態を切り替えられるた
め、電磁波の伝搬制御が容易に行えるようになる。
【0063】請求項2,5,6,7に記載の発明によれ
ば、誘電体線路を設けたユニットをモータで回転させる
だけで、誘電体線路のつなぎ替えや断続を行うことがで
きるので、スイッチ制御を電気的に行えるようになる。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、誘電体線
路を設けたユニットを直線運動させるだけで、誘電体線
路のつなぎ替えや断続を行うことができるので、誘電体
線路の移動量が少なくて済み、全体に可動部分を少なく
することができる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、略多角柱
形状の部分を回転させるだけで、ある1つの誘電体線路
に対して他の複数の誘電体線路が選択的に順次対向する
ことになるので、単純な構造で複数の誘電体線路を順次
つなぎ替えるようにした誘電体線路スイッチが得られ
る。
【0066】請求項5に記載の発明によれば、誘電体線
路を導体面の面方向に回転させるので、全体に薄型にし
たまま誘電体線路スイッチを構成することができる。
【0067】請求項8に記載の発明によれば、複数の1
次放射器の選択的使用が可能となり、アンテナのビーム
切り替えが容易に行えるようになる。また、複数の1次
放射器は個々の1次放射器のサイズや隣接する1次放射
器の間隔とは無関係に回転ユニットに設けられるので、
アンテナ装置全体を小型化することができる。また、1
次放射器のオフセット位置を自由に設定できるので、ビ
ームの方向を任意に設定できるようになる。さらに、ア
ンテナの開口面を大きくせずに、多角柱形状の回転ユニ
ットの面数を増すことによって、走査覆域を容易に広げ
ることができるようになる。
【0068】請求項9に記載の発明によれば、レーダモ
ジュールなどの装置全体を運動させることなく且つメカ
ニカルな制御により送受波ビームを走査させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】誘電体線路スイッチの基本構成を示す図
【図2】誘電体線路の移動方向の例を示す図
【図3】誘電体線路をy方向へ移動させる例を示す図
【図4】誘電体線路をx方向へ移動させる例を示す図
【図5】誘電体線路をxθ方向へ移動させる例を示す図
【図6】誘電体線路を導体板の面方向に回転させる例を
示す図
【図7】誘電体線路をx方向へ移動させる他の例を示す
【図8】より具体的な誘電体線路スイッチの構成を示す
斜視図および等価回路図
【図9】誘電体線路スイッチの等価回路図
【図10】誘電体線路スイッチの斜視図
【図11】誘電体線路スイッチの斜視図
【図12】誘電体線路スイッチの平面図
【図13】誘電体線路スイッチの平面図および等価回路
【図14】誘電体線路の幾つかのタイプを示す図
【図15】誘電体線路装置の特性測定器に用いる誘電体
線路スイッチの構成と使用例を示す図
【図16】レーダモジュールの構成を示す図
【図17】回転ユニット部の構成を示す図
【図18】1次放射器部分の構成を示す図
【図19】レーダモジュールの回転ユニット部分の等価
回路図
【図20】回転ユニットの回転に伴うビーム走査の様子
を示す図
【図21】誘電体ストリップの対向面のずれの様子を示
す図
【図22】誘電体線路と導波管のずれによる特性の変化
を示す図
【図23】回転ユニットの回転に伴うタイミングチャー
【図24】回転ユニットによるタイミングチャート
【図25】回転ユニットの回転に伴う探知タイミングを
示す図
【図26】回転ユニットによるビーム走査の覆域を示す
【図27】レーダモジュールの構成を示す図
【図28】レーダモジュールの構成を示す図
【図29】45度偏波のための回転ユニットの構成を示
す平面図
【図30】レーダモジュールの構成を示す図
【図31】レーダモジュールの構成を示す図
【図32】レーダモジュールの構成を示す図
【図33】1次放射器の切り替え回路の他の構成例を示
す図
【図34】アンテナ装置の構成を示す図
【図35】アンテナ装置における誘電体レンズと1次放
射器との位置関係を示す図
【図36】オフセット距離を4段階に変化させたときの
ビームの指向性を示す図
【図37】オフセット距離とチルト角との関係を示す図
【図38】従来のレーダモジュールの構成を示す図
【符号の説明】
1,2,4,5−導体板 3,6,7−誘電体ストリップ 11,12,13−誘電体線路 S−分割面 14−金属ブロック 15〜22−終端器 31,32−誘電体板 33,34−誘電体ストリップ部 35−回路基板 40−誘電体共振器 41−スリット板 42−スリット 43−ロッドアンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01Q 3/24 H01Q 3/24 // G01S 13/44 G01S 13/44 (72)発明者 西田 浩 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (72)発明者 西山 大洋 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (72)発明者 近藤 靖浩 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (72)発明者 斉藤 篤 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (72)発明者 田口 義規 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (72)発明者 山田 秀章 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 平1−164101(JP,A) 特開 平8−191211(JP,A) 特開 平10−126109(JP,A) 特開 昭63−184300(JP,A) 特開 昭55−14792(JP,A) 特開 昭50−42390(JP,A) 特開 平8−181502(JP,A) 実開 平2−134704(JP,U) 特公 昭34−2913(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/12 G01S 7/03 H01P 3/16 H01P 5/02 607 H01Q 1/27 H01Q 3/24 G01S 13/44

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平行な2つの導体面の間に誘電体スト
    リップを配して、該誘電体ストリップ部分を電磁波の伝
    搬路とした誘電体線路において、 電磁波の伝搬方向に交わる面を分割面として誘電体線路
    を分割した形状にし、前記分割面で2つの誘電体線路を
    相対的に移動させ、前記分割面で2つの誘電体線路の誘
    電体ストリップ部分を対向状態と非対向状態とに切り替
    えられるようにした誘電体線路スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記分割面での相対移動は、少なくとも
    一方の誘電体線路の回転運動によるものである請求項1
    に記載の誘電体線路スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記分割面での相対移動は、少なくとも
    一方の誘電体線路の直線運動によるものである請求項1
    に記載の誘電体線路スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記誘電体線路の導体面に垂直な方向を
    x方向、電磁波伝搬方向をz方向、x方向とz方向に直
    交する方向をy方向とするとき、3つ以上の側面を有す
    る多角柱形状の各側面の一部または全部に、該多角柱形
    状の軸方向を前記誘電体線路のz方向とする前記一方の
    誘電体線路を設け、該多角柱形状の中心軸を回転中心と
    して回転させることにより、前記一方の誘電体線路を略
    y方向に移動させるようにした請求項2に記載の誘電体
    線路スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記誘電体線路の導体面に垂直な方向を
    x方向、電磁波伝搬方向をz方向、x方向とz方向に直
    交する方向をy方向とするとき、前記一方の誘電体線路
    を該誘電体線路の導体面の面方向に回転させて、前記一
    方の誘電体線路を略y方向に移動させるようにした請求
    項2に記載の誘電体線路スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記誘電体線路の導体面に垂直な方向を
    x方向、電磁波伝搬方向をz方向、x方向とz方向に直
    交する方向をy方向とするとき、前記一方の誘電体線路
    をy方向を回転軸として回転させることにより、前記一
    方の誘電体線路を略x方向に移動させるようにした請求
    項2に記載の誘電体線路スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記誘電体線路の導体面に垂直な方向を
    x方向、電磁波伝搬方向をz方向、x方向とz方向に直
    交する方向をy方向とするとき、前記一方の誘電体線路
    をz方向を回転軸として回転させることにより、前記一
    方の誘電体線路を略x方向に移動させるようにした請求
    項2に記載の誘電体線路スイッチ。
  8. 【請求項8】 複数の誘電体線路の端部または途中にそ
    れぞれ1次放射器を設け、前記複数の誘電体線路と他の
    誘電体線路との間に請求項1〜7に記載の誘電体線路ス
    イッチを設けて、前記他の誘電体線路と前記複数の1次
    放射器との間の入出力切り替えを行うようにしたアンテ
    ナ装置。
  9. 【請求項9】 前記1次放射器を誘電体レンズの焦点付
    近に配列し、それぞれの1次放射器に対する切り替えを
    行うことにより、送受波ビームを偏向させるようにした
    請求項8に記載のアンテナ装置。
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