JPH11251809A - 誘電体線路の線路長切替装置およびアンテナ装置 - Google Patents

誘電体線路の線路長切替装置およびアンテナ装置

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JPH11251809A
JPH11251809A JP10046721A JP4672198A JPH11251809A JP H11251809 A JPH11251809 A JP H11251809A JP 10046721 A JP10046721 A JP 10046721A JP 4672198 A JP4672198 A JP 4672198A JP H11251809 A JPH11251809 A JP H11251809A
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dielectric
line
lines
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dielectric line
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JP10046721A
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Hideaki Yamada
秀章 山田
Taiyo Nishiyama
大洋 西山
Yasuhiro Kondo
靖浩 近藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体線路を伝送路とする場合の高周波回路
素子間の位相差を切り替えられるようにする。また、誘
電体線路同士の接続切り替えを行うことによってビーム
を走査させるアンテナ装置の小型化・低コスト化を図
る。またその際、誘電体線路同士の接続時間を長くでき
るようにし、さらにビーム走査方向に直交する方向への
ビームの振れも防止する。 【解決手段】 誘電体線路10と1次放射器13との間
に、線路長の異なる複数の誘電体線路12a〜12dを
設けた回転体14を挿入する。この回転体14をモータ
16により回転させて、1次放射器13の放射位置を変
えることによりビームの操作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばミリ波
帯の電磁波を伝搬する誘電体線路の線路長切替装置およ
び誘電体線路を用いたアンテナ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、高周波回路には、複数の高周波
回路素子とそれらの高周波回路素子間を接続する伝送路
が設けられるが、伝送路を介する2つの高周波回路素子
間が所定の位相差となることが要求される場合、その位
相差関係を満足するように伝送路が設計されている。た
とえば最も単純な例として、線路幅一定のマイクロスト
リップ線路の場合、2つの高周波回路素子間のマイクロ
ストリップ線路の線路長を予め定めておくことによっ
て、所定の位相差に定めている。
【0003】ところで、従来より開発されている車載用
レーダモジュールにおいては、高利得が得られ、隣接車
線を走行する車両との干渉が少ないように、鋭い指向性
を持つビームアンテナが用いられる。しかしながら、自
車両の走行車線がカーブしているような場合には、隣接
車線内の車両を、恰も自車両の走行車線の前方を走行す
る車両であるかのように誤って検出してしまう。この問
題を解消するためには、前方車両との距離や相対速度の
情報だけでなく方位情報も必要となる。
【0004】方位情報を得る方法としては、スキャン式
レーダのように、電波ビームの放射方向を適当な角度内
で走査させる方法と、モノパルス式レーダのように、放
射パターンの異なる2つ以上のアンテナからの信号の和
信号と差信号を用いる方法等がある。
【0005】しかし、スキャン式レーダとしては、レー
ダモジュール全体をモータなどによって機械的に回動さ
せて、レーダビームを扇型に走査させる方法が考えられ
るが、高速なスキャニングが困難であり、装置全体が大
型化する。また、モノパルス式レーダの場合、検知すべ
き方位範囲をカバーするためにビーム幅の広いアンテナ
を用いることになり、その分ゲインが小さくなる。
【0006】そこで本願出願人は、誘電体線路とそれに
結合する1次放射器を、固定された誘電体線路に対して
相対的に運動させることによってビームの走査を行うよ
うにした装置を特願平9−291208号にて出願して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
誘電体線路を用いた高周波回路装置においては、2つの
高周波回路素子間を誘電体線路で接続する場合、この2
つの高周波回路素子間が所定の位相差となるように誘電
体線路長が設計されるが、必要に応じてその位相差を切
り替えることはできなかった。
【0008】一方、上記出願に係るアンテナ装置では、
互いに線路長の異なる複数の誘電体線路と、これらの誘
電体線路にそれぞれ結合する1次放射器との組を回転体
に複数組設けておき、その回転体を回転させることによ
ってビームの走査を行うようにしている。ところが、1
次放射器から電磁波を効率よく放射させるためには、1
次放射器部分のキャビティ寸法を、共振周波数で定在波
が生じるようにする必要がある。しかし、上記の回転体
によるものでは、それぞれの1次放射器のキャビティが
誘電体線路が必要とする幅より一般に大きいため、隣合
う1次放射器の間隔が広くなってしまう。その結果、 (1) 誘電体線路同士の接続部の切り替えに長時間を要す
るため、誘電体線路同士の接続部(誘電体線路スイッ
チ)がONとなる時間が相対的に短い(オンデューティ
が小さい)。
【0009】(2) ビーム数を増やそうとすると、上記回
転体が大きくなり、全体に大型化する。
【0010】(3) ビーム数と同数の1次放射器が必要で
あり、部品コスト、調整時間が増し、全体にコストアッ
プにつながる。
【0011】(4) 回転体の回転に伴って1次放射器が変
位する場合に、第1と第3の誘電体線路同士の接続部が
ONになってからOFFになるまでの間に1次放射器が
移動する方向はビーム走査の方向と直交するため、ビー
ム走査の際、走査方向に直交する方向へビームが振れ
る。
【0012】という幾つかの解決すべき課題が生じる。
【0013】この発明の目的は高周波回路素子間の伝送
路としての誘電体線路の線路長を切り替えられるように
した装置を提供することにある。
【0014】この発明の他の目的は、誘電体線路同士の
接続切り替えを行うことによる上記課題を解消したアン
テナ装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の誘電体線路の
線路長切替装置は固定された第1の誘電体線路と、可動
状態に保持された第2の誘電体線路と、線路長の異なる
複数の誘電体線路のうちの1つが第1と第2の誘電体線
路の間に挿入自在に保持された第3の誘電体線路とから
構成する。この構成によれば、第1の誘電体線路と第2
の誘電体線路の間に挿入される第3の誘電体線路の線路
長に応じて、これらの誘電体線路を伝送路とする2つの
高周波回路素子間の線路長が切り替わる。したがって電
気的には、2つの高周波回路素子間の位相差が切り替わ
り、構造的には可動状態に保持された第2の誘電体線路
の位置が切り替わることになる。
【0016】前記第3の誘電体線路を、その円運動によ
ってそれぞれ円筒面を描く位置に配列し、当該円運動に
よって前記第1と第2の誘電体線路との間に第3の誘電
体線路を順次選択的に挿入するように構成すれば、第3
の誘電体線路の円運動によって、第1と第2の誘電体線
路間の線路長が切り替わることになる。
【0017】また、前記第3の誘電体線路を、平面上に
配列し、その平面の直線運動によって第1と第2の誘電
体線路との間に第3の誘電体線路を選択的に挿入するよ
うにしてもよい。この構成によれば、第3の誘電体線路
を配列した平面を直線運動させることによって誘電体線
路の線路長が切り替わる。
【0018】また、第3の誘電体線路は、平面上のある
点を放射中心として放射状に配列すれば、その放射中心
を回転中心とする前記平面の回転によって、第1と第2
の誘電体線路の間に第3の誘電体線路が順次選択的に挿
入可能となる。したがって、前記平面の面方向の回転に
よって誘電体線路の線路長を順次切り替えられるように
なる。
【0019】この発明のアンテナ装置は、上記第2の誘
電体線路にその第2の誘電体線路とともに変位する1次
放射器を結合させ、当該1次放射器の位置をほぼ焦点位
置とする誘電体レンズを設ける。この構成によれば、第
1と第2の誘電体線路間に挿入される第3の誘電体線路
の線路長に応じて、誘電体レンズに対する1次放射器の
相対位置が変位し、ビームの指向方向が変化する。した
がって、線路長の異なる複数の第3の誘電体線路を順次
選択的に第1と第2の誘電体線路間に挿入することによ
ってビームが走査される。
【0020】このアンテナ装置によれば、1次放射器は
基本的に1つ設ければよいので、従来構造のように、隣
接する1次放射器間をある程度離して複数の1次放射器
を設ける必要がない。そのため、第3の誘電体線路を設
けた可動体と1次放射器が共に小型になり、全体に小型
化される。また部品コストと調整時間が削減され、全体
にコストダウンが図れる。
【0021】また、ビームの数だけ1次放射器を設ける
必要がないため、指向方向が微妙に異なる多くのビーム
を容易に形成できるようになる。
【0022】また、従来構造のように、隣接する1次放
射器の間隔に合わせて、それらに結合する誘電体線路を
配置する必要がないため、可動体に設ける第3の誘電体
線路の間隔を狭めて、誘電体線路同士の接続時間(オン
デューティ)を長くすることも可能となる。
【0023】また、第3の誘電体線路の運動に伴って1
次放射器が変位する場合には、第1と第3の誘電体線路
同士の接続部がONになってからOFFになるまでの
間、1次放射器が移動する方向はビーム走査の方向と一
致するため、もしくは第1と第3の誘電体線路同士の接
続部がONになってからOFFになるまでの間、1次放
射器を静止させておくことが可能となるため、従来構造
の場合のようにビーム走査方向に直交する方向へのビー
ムの振れが生じない。
【0024】
【発明の実施の形態】第1の実施形態である誘電体線路
の線路長切替装置の基本構成を図1および図2を参照し
て説明する。
【0025】図1の(A)は誘電体線路の線路長切替装
置部分の斜視図であり、10は固定された第1の誘電体
線路、11は可動状態に保持された第2の誘電体線路、
12は第1の誘電体線路10と第2の誘電体線路11と
の間に挿入された第3の誘電体線路である。各誘電体線
路は、上下2枚の導体板の間にそれぞれ誘電体ストリッ
プを配すると共に、導体板間の間隔を管内波長の1/2
以下にすることによって、誘電体ストリップ部分以外の
領域への電磁波の放射を防いで、非放射性誘電体線路
(NRDガイド)をそれぞれ構成している。
【0026】図1の(B)は(A)に示した誘電体線路
の線路長切替装置の誘電体ストリップ部分を通る断面図
である。第1の誘電体線路10は導体板1,2の間に誘
電体ストリップ3を挟み込んだ状態で固定している。第
2の誘電体線路11は2枚の導体板4,5の間に誘電体
ストリップ6を配して、全体に図における左右方向に可
動状態に保持している。第3の誘電体線路12は導体板
7と8の間に誘電体ストリップ9を配して、線路長Lの
誘電体線路としている。この第3の誘電体線路12は線
路長の異なる複数の誘電体線路からなり、これを第1の
誘電体線路10と第2の誘電体線路11との間に選択挿
入することによって、両者間の線路長を切り替えるよう
にしている。なお、この選択挿入を行うための構成は、
以降で示すアンテナ装置に適用したものをそのまま適用
できる。
【0027】次にアンテナ装置に適用した例を図2〜図
4を参照して説明する。
【0028】図2の(A)はアンテナ装置の主要部の部
分斜視図、(B)はその誘電体ストリップ部分を通る断
面図である。同図において10は第1の誘電体線路であ
り、その構造は図1に示したものと同様である。図2に
おいて13は1次放射器であり、誘電体線路10と1次
放射器13の間に回転体14を設けている。1次放射器
13は図2の(B)に示すように、上下の導体板4,5
の間に誘電体ストリップ6を配している。この誘電体ス
トリップ6と導体板4,5とにより本願発明に係る第2
の誘電体線路を構成している。上部の導体板5にはホー
ン状の開口部42を設けていて、その部分で導体板5と
4の間にスリット板41および誘電体共振器40を配置
している。この誘電体共振器40は円柱形状を成し、誘
電体ストリップ6の端部から所定距離離れた位置に設け
ていて、HE111モードの誘電体共振器として作用す
る。スリット板41は導体板にスリットを形成したもの
であり、これを導体板5の開口部と誘電体共振器40と
の間に配置することによって1次放射器の放射パターン
を定めている。この1次放射器13の放射方向の前方
(図2の(B)における上方)には、1次放射器13を
焦点面とする誘電体レンズ(不図示)を設けている。
【0029】図3の(A)は回転体14の正面図、
(B)はその右側面図である。このように、回転体14
はほぼ円柱形状をなし、その周囲面(すなわち円筒面)
に4つの誘電体線路12a,12b,12c,12dを
中心軸に平行な方向に配置している。この例では、4つ
の誘電体線路12a〜12dはそれぞれその線路長が異
なっている。回転体14の1次放射器13側を向く面に
はカム30を形成していて、1次放射器13にはカム3
0に当接するカムフォロワー31を設けている。
【0030】図2に示すように、1次放射器13は回転
体14方向に圧縮バネにより常に付勢しているので、回
転体14のカム30と1次放射器13のカムフォロワー
31とは常に当接している。回転体14はモータ16に
より回転し、誘電体線路10と1次放射器13との間に
挿入される誘電体線路12a〜12dに応じて、両者間
の線路長が切り替わる。
【0031】図4は、この1次放射器の変位とビームの
走査との関係を示す図である。このように、1次放射器
13の放射位置は誘電体線路12の線路長Lの切り替え
によって同図の左右方向に変位するため、ビームの指向
方向が図における左右方向に変更されることになる。
【0032】このアンテナ装置によれば、1次放射器は
基本的に1つ設ければよいので、回転体14と1次放射
器13が共に小型になり、全体に小型化される。また部
品コストと調整時間が削減され、全体にコストダウンが
図れる。
【0033】また、線路長の異なる複数の第3の誘電体
線路を増せば、その数だけ指向方向が微妙に異なる多く
のビームを容易に形成できるようになる。
【0034】また、従来構造のように、隣接する1次放
射器の間隔に合わせて、それらに結合する誘電体線路を
配置する必要がないため、可動体に設ける第3の誘電体
線路の間隔を狭めて、誘電体線路同士の接続時間(オン
デューティ)を長くすることも可能となる。
【0035】次に、アンテナ装置の他の構成例を図5を
参照して説明する。図5の(A)と(B)はそれぞれ異
なった構造のアンテナ装置の主要部の上面図であり、誘
電体線路10の構成は図1に示したものと同様である。
図5において15は複数の第3の誘電体線路を設けた可
動体であり、誘電体線路10と1次放射器13との間に
設けている。1次放射器13の構成は図2に示したもの
と基本的に同様である。可動体15には上下の導体板の
間に長さの異なる誘電体ストリップ9a〜9eをそれぞ
れ平行に配置している。
【0036】(A)の例では、可動体15と1次放射器
13との接続面は誘電体ストリップ6の長手方向に対し
垂直ではなく、両者を傾斜させている。可動板15の上
下の導体板の平面形状も、誘電体ストリップ9a〜9e
の長さに応じて台形状にしている。1次放射器13には
ローラー(カムフォロワー)を設けていて、可動体15
には、上記ローラーを転動させる直線状の面(カム)を
設けている。誘電体線路10と可動体15との接続面も
カムとカムフォロワーにより、一定間隙を隔てて対向さ
せている。可動体15は図5におけるx方向に平行移動
するアクチュエータを備えていて、電気的制御によって
誘電体ストリップ9a〜9eのうち1つを誘電体ストリ
ップ3と6との間に選択的に挿入されるように制御す
る。このことにより1次放射器13の位置をz方向に切
り替えることが可能となる。
【0037】一方、(B)の例では、可動体15の1次
放射器13に対する接続面を、誘電体ストリップ6に垂
直な面を有する階段状に形成している。1次放射器13
にはローラー(カムフォロワー)を設けていて、可動体
15には、上記ローラーを転動させるほぼ階段状の面
(カム)を設けている。したがって、可動体15がx方
向に平行移動した際、1次放射器13はz方向に段階的
に変位することになる。
【0038】図5の(A)に示した構造によれば、可動
体15の運動に伴って1次放射器が変位する際に、第1
と第3の誘電体線路同士の接続部がONになってからO
FFになるまでの間、1次放射器が移動する方向はビー
ム走査の方向と一致するため、ビーム走査方向に直交す
る方向へのビームの振れが生じない。(B)に示した構
造によれば、可動体15が連続的に運動しても、第1と
第3の誘電体線路同士の接続部がONになってからOF
Fになるまでの間、1次放射器は静止したままであるた
め、ビームは静止したままとなり振れが生じない。
【0039】なお、誘電体線路10と可動体15との接
続面、および可動体15と1次放射器13との接続面
は、上下またはいずれか一方の導体板の端面同士で摺動
させるように構成してもよい。
【0040】次に、さらに他のアンテナ装置の主要部の
構成を図6を参照して説明する。図6の(A)はアンテ
ナ装置の主要部の部分斜視図、(B)は誘電体ストリッ
プ部分を通る断面図である。誘電体線路10の構成は図
1に示したものと同様である。1次放射器13について
も図3に示したものとほぼ同様であり、上下2つの導体
板の間に誘電体ストリップ6および誘電体共振器40を
設けている。14は円板形状の回転体であり、上下2つ
の導体板8,9の間に9a〜9hで示す8つの誘電体ス
トリップを放射状に配置している。この8つの誘電体ス
トリップを配置したことによって回転体14にそれぞれ
線路長の異なる8つの誘電体線路を構成している。回転
体14はモータ16により回転され、誘電体線路10
と、1次放射器13側の誘電体線路との間に所定の誘電
体線路が挿入されることになる。
【0041】1次放射器13は回転体14を挟んで誘電
体線路10側に引っ張りバネにより常に付勢している。
一方、誘電体線路10は固定であり、回転体14の周面
と誘電体線路10の端面との位置関係は一定であるため
(カムとカムフォロワーにより一定の間隙を隔てて対向
させているか、導体板の端面同士を摺動させているた
め)、誘電体線路10から1次放射器13の誘電体共振
器40までの線路長は回転体14の回転位置により定ま
る。したがって、回転体14の回転により、1次放射器
が図外の誘電体レンズの焦点面内を直線的に往復移動
し、ビーム走査がなされる。
【0042】なお、以上に示した第3の誘電体線路は回
転運動するものとして説明したが、本願発明は、回転体
を一方向に回転させるものに限らず、一定角度範囲を往
復運動(揺動)するのもであってもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、伝送路と
して誘電体線路を用いながらも、2つの高周波回路素子
間の位相差を切り替えられるようになる。また、誘電体
線路と結合する高周波回路素子の位置を切り替えられる
ようになる。
【0044】請求項2,4に係る発明によれば、第3の
誘電体線路の円運動によって、第1と第2の誘電体線路
間の線路長が容易に切り替わることになる。
【0045】請求項3に係る発明によれば、第3の誘電
体線路の直線運動によって、第1と第2の誘電体線路間
の線路長が容易に切り替わることになる。
【0046】請求項5に係る発明によれば、線路長の異
なる複数の第3の誘電体線路を順次選択的に第1と第2
の誘電体線路間に挿入することによってビームの走査を
行うので、1次放射器は基本的に1つ設ければよく、複
数の1次放射器とそれらにそれぞれ結合する誘電体線路
を回転体等に設ける必要がない。そのため、可動部分と
1次放射器部分が共に小型になり、全体に小型化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る誘電体線路の線路長切替装置
の基本構成図
【図2】 アンテナ装置の実施形態に係る主要部の斜視
図および断面図
【図3】 同装置における回転体の正面図および右側面
【図4】 同装置におけるビーム走査の様子を示す図
【図5】 他のアンテナ装置における主要部の平面図
【図6】 他のアンテナ装置における主要部の斜視図お
よび断面図
【符号の説明】
1,2,4,5,7,8−導体板 3,6,9−誘電体ストリップ 10−第1の誘電体線路 11−第2の誘電体線路 12−第3の誘電体線路 13−1次放射器 14−回転体 15−可動体 16−モータ 17−誘電体レンズ 30−カム 31−カムフォロワー 40−誘電体共振器 41−スリット板 42−ホーン状開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01Q 3/32 H01Q 3/32 13/02 13/02 15/02 15/02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定された第1の誘電体線路と、可動状
    態に保持された第2の誘電体線路と、 線路長の異なる複数の誘電体線路のうちの1つが前記第
    1と第2の誘電体線路の間に挿入自在に保持された第3
    の誘電体線路とからなる誘電体線路の線路長切替装置。
  2. 【請求項2】 前記第3の誘電体線路を、その円運動に
    よってそれぞれ円筒面を描く位置に配列し、当該円運動
    によって前記第1と第2の誘電体線路との間に第3の誘
    電体線路を順次選択的に挿入するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の誘電体線路の線路長切替装置。
  3. 【請求項3】 前記第3の誘電体線路を、平面上に配列
    し、当該平面の直線運動によって前記第1と第2の誘電
    体線路との間に第3の誘電体線路を選択的に挿入するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載の誘電体線路
    の線路長切替装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の誘電体線路を、平面上の或る
    点を放射中心として放射状に配列し、前記放射中心を回
    転中心とする前記平面の回転によって前記第1と第2の
    誘電体線路との間に第3の誘電体線路を順次選択的に挿
    入するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の誘
    電体線路の線路長切替装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちのいずれかに記載の
    第2の誘電体線路に、当該第2の誘電体線路とともに変
    位する1次放射器を結合させ、当該1次放射器の位置を
    ほぼ焦点位置とする誘電体レンズを設けたことを特徴と
    するアンテナ装置。
JP10046721A 1998-02-27 1998-02-27 誘電体線路の線路長切替装置およびアンテナ装置 Pending JPH11251809A (ja)

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JP10046721A Pending JPH11251809A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 誘電体線路の線路長切替装置およびアンテナ装置

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JP (1) JPH11251809A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109546268A (zh) * 2018-11-30 2019-03-29 广东晖速通信技术股份有限公司 一种介质移相器的介质板结构

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