JP3801306B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、2枚の平行平板導体間に電波を進行させる給電形式のアンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来のアンテナ装置の一例について、その構成と動作を示す図である。この例は、F.Rahman著,“A SIMPLE COAXIAL FED PLANAR MICROSTRIP SLOT ARRAY”,IEEEAP−S Symposium Digest,(1981年,pp.207−208)に示されたものである。
【0003】
図11(a)は、そのアンテナ装置の平面構造を示す図であり、図11(b)は、その動作を説明するための図である。図において、1aは2枚の平行な導体板からなる平行平板導波路、2は上記平行平板導波路1aの片面に複数形成された放射孔、3aは上記平行平板導波路1aの内部に置かれた波源、5hは上記波源3aを含む給電部、6は上記複数の放射孔2からなる放射部、7aは上記給電部5hで形成される平面波、8は上記平面波7aの進行方向、9は吸収体、18は上記給電部5hにおける放物面状反射壁、20は上記波源3aより励振される円筒波である。
【0004】
次に作用について説明する。波源3aより励振された円筒波23は、平行平板導波路1aを伝搬し、放物面状反射壁18で平面波7aに変換され、給電部5hから放射部6に供給される。
放射部6に供給された平面波7aは進行方向8の方向に伝搬するが、その入射電力は放射部6に設けてある複数の放射孔2に結合し各々の放射孔2より電磁波として放射される。ここで、すべての放射孔2より放射しきれずに残った残留電力は平行平板導波路1aに設けてある無反射終端として動作する吸収体9により浪費される。つまりこのアンテナ装置は、放射部6と共平面状の位置に平面波7aを供給する給電部5hを設けることによりアンテナとして動作する。
【0005】
次に、図12は、従来の他のアンテナ装置を示す図である。この例は、S.A.Zelubowski著,“Low Cost Antenna Alternatives for Automotive Radars”,MICROWAVE JOURNAL,(1994年7月,pp.54−63)に示されたものである。
【0006】
図12(a)は、そのアンテナ装置の構造を示す断面図であり、図11(b)は、その構造を説明するための平面図である。図において、1a及び1bは2枚の平行な導体板からなる平行平板導波路、3b〜3dは上記平行平板導波路1bの内部に置かれた波源、10は概ね上記平面波と見なせる準平面波、17は上記波源3b〜3dにより励振される電磁波、19は平行平板導波路1aと1b及び放物面状反射壁18とからなる放物面状折り曲げ部である。その他の図11と同一の符号は、同一または相当部分を示す。
【0007】
この図12に示されたアンテナ装置は、図11(a)で示した放射部6の背面に2層構造となるように、さらに平行平板導波路1bをもう1層構成し、これら2層構造の平行平板導波路1aと1bの接続を、放物面状反射壁18を有する放物面状折り曲げ部19により行い、さらにこの放物面状折り曲げ部19の焦点とその近傍にそれぞれ波源3b〜3dを配置した構成のアンテナ装置である。波源3b〜3dのうちの1個の波源により励振された電磁波17は、平行平板導波路1bを伝搬し、放物面状折り曲げ部19の放物面状反射壁18により概ね平面波とみなせる準平面波10に変換された後、平行平板導波路1aを放射部6に向かって伝搬する。したがって、このアンテナ装置は、3個の波源3b〜3dを電気的にスイッチングすることにより3ビームアンテナとして動作させることが可能であるとともに、図11(a)で示したアンテナ装置において生じる波源3aのブロッキングの問題を解決したアンテナ装置である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアンテナ装置は以上のように構成されているため、例えば図11に示したアンテナ装置では、波源が平面波の伝搬を妨げるブロッキングにより放射特性が劣化するという問題点があった。また、図12に示したアンテナ装置では、放物面状反射壁とその焦点に置いた波源からなる給電部や放物面状折り曲げ部を放射部の横に配置しなければならず、アンテナとして放射に寄与しないデッドスペースが出来てしまうため、このデッドスペースを排除することによりアンテナを小形化しなければならないという問題点もあった。
【0009】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、波源によるブロッキングが無いアンテナ装置を得るとともに、複数ビームのスイッチングが可能であり、また、アンテナとしてデッドスペースの無い小形のアンテナ装置を得ることを目的としている。また、スイッチングを必要としない周波数ビーム走査のアンテナ装置を得ることも目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
【0013】
の発明によるアンテナ装置は、2枚の平行平板からなる第1の平行平板導波路の片面に複数個の放射孔を形成するとともにその中心及び両端部に入射口を形成した放射部と、
前記放射部の背面に形成された第2の平行平板導波路において第1のレンズとこの第1のレンズの焦点またはその近傍に配置された波源とを含み上記入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を2分配給電する第1の給電部と、
前記放射部の背面に形成された第3の平行平板導波路において第2のレンズとこの第2のレンズの両側の焦点またはその近傍にそれぞれ配置された波源とを含み上記放射部の両端部の入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を進行波給電する第2の給電部とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】
また、この発明によるアンテ装置は、2枚の平行平板からなる第1の平行平板導波路の片面に複数個の放射孔を形成するとともにその中心及び両端部に入射口を形成した放射部と、
前記放射部の背面に形成された第2の平行平板導波路において第1のレンズとこの第1のレンズの焦点またはその近傍に配置された波源とを含み上記入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を2分配給電する第1の給電部と、
前記放射部の背面に形成された第3の平行平板導波路において、第2のレンズとこの第2のレンズの焦点またはその近傍に配置された波源とを含み上記放射部の一方の端部の入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を進行波給電する第2の給電部と、第3のレンズとこの第3のレンズの焦点またはその近傍に配置された波源とを含み上記放射部の他方の端部の入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を進行波給電する第3の給電部とを備えたことを特徴とするものである。
【0015】
また、この発明によるアンテ装置は、前記波源の少なくとも1つに周波数可変装置を接続したことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、図中、同一の符号は、それぞれ同一または相当の部分を示す。
実施の形態1.
図1及び図2は、この実施の形態1によるアンテナ装置の構造と動作を説明するための図である。図1(a)は、このアンテナ装置の外観を示す平面図、図1(b)はその内部構成を示す平面図、図2はこのアンテナ装置の放射部の部分断面図である。
図1及び図2において、1aは2枚の平行な導体板からなる平行平板導波路、2は上記平行平板導波路1aの片面に複数形成された放射孔、3aは上記平行平板導波路1aの内部に置かれた波源、4aは上記平行平板導波路1aの内部に置かれ、上記波源3aが配置される位置を焦点あるいはその近傍の位置とするレンズである。
【0017】
5aは上記波源3aを含む給電部、6は上記複数の放射孔2からなる放射部、7aは上記給電部5aで形成される平面波、8aは上記平面波7aの進行方向、9は吸収体である。
レンズ4aは、平行平板導波路1aの放射部6に隣接する部分で放射部6の入力側に配置されている。また、波源3aは、レンズ4aの焦点またはその近傍に配置されている。このレンズ4aと波源3aとにより、放射部の方向に実質的に平面波とみられる波を進行波給電する。
【0018】
また、図2において、20は上記放射部6に供給される入射電力、21は上記各放射孔2から放射される放射電力、22は上記放射孔2で放射しきれず上記吸収体9で浪費される残留電力である。また、θはビーム方向を示す。
【0019】
次に、作用について説明する。図1(b)に示すように、波源3aより励振された電磁波は平行平板導波路1aを伝搬し、誘電体等で形成されたレンズ4aによって平面波7aに変換される。この平面波7aは給電部5aから放射部6に供給され(入射電力20)、平行平板導波路1aを吸収体9に向かって進行方向8aの方向に伝搬する。その際、平面波7aは放射部6に設けてある複数の放射孔2に次々と結合し、図2に示すように、各々の放射孔2より電磁波として放射され(放射電力21)、直列給電のアレーアンテナとして動作する。よって、アンテナのビームは各隣り合わせの放射孔2の配列間隔により決定される励振位相に応じた方向に指向される。ここで、すべての放射孔2より放射しきれずに残った電力(残留電力22)は平行平板導波路1aに無反射終端として動作するように設けてある吸収体9により吸収され、残留電力による反射波が生じないようにしている。
【0020】
すなわち、このアンテナ装置によれば、放射部6と共平面状の位置に平面波7aを供給する給電部5aを設けているため、波源3aが平行平板導波路1aを伝搬する給電経路を妨げることがなく、波源3aによるブロッキングのないアンテナ装置が得られる効果がある。
【0021】
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2によるアンテナ装置について説明するための図である。この実施の形態2は、このアンテナ装置をビーム切り替え可能な電子制御アンテナ、あるいは複数本のビームを有するマルチビームアンテナとして動作させる場合に関するものである。
図3は、この実施の形態によるアンテナ装置の内部構造を示す平面図であり、放射孔を有する表面の平板を除いた図である。
【0022】
構造について説明すると、図3に示すように、平行平板導波路1aにおいて、レンズ4aの概ね焦点の位置に波源3bを配置し、さらにその近傍に2個の波源3cと3dを配置したものである。その他の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるから、説明を省略する。
【0023】
次に動作について説明する。波源3bより電波を励振する場合は、レンズ4aにより平面波7aに変換され、平行平板導波路laを電波の進行方向8bの方向に伝搬し、順次放射部6に設けてある各放射孔2より空間に電波が放射され、放射部6の各放射孔2を配列した面の法線方向と進行方向8bからなる面内に主ビームを形成する。
【0024】
一方、波源3cあるいは3dより励振する場合は、それぞれレンズ4aにより準平面波10aあるいは10bに変換され平行平板導波路laを電波の進行方向8cあるいは8dの方向に伝搬し、順次放射部6に設けてある各放射孔2より空間に電波が放射される。ここで波源3cより励振した場合は、放射部6の各放射孔2を配列した面の法線方向と進行方向8cからなる面内に主ビームを形成し、波源3dより励振した場合は、放射部6の各放射孔2を配列した面の法線方向と進行方向8dからなる面内に主ビームを形成することができる。
【0025】
したがって、波源3b〜3dを、図には示していないがスイッチにより切り替えることにより、ビーム切り替え可能な電子制御アンテナとして動作させることができる。また、波源3b〜3dを同時に励振することにより、マルチビームアンテナとして動作させることができる。いずれの場合にも、波源3b〜3dによるブロッキングの無いアンテナ装置を得ることができる。
【0026】
なお、上記説明では、波源3の数を3個としているが、レンズ4aで変換される波面が概ね平面波と見なせる範囲で、波源3b〜3dの数を増やして焦点の近傍に複数配置しても良い。
以上のように、この実施の形態によれば、給電部においてレンズの焦点の位置またはその近傍に複数の波源が配置され、放射部に対して実質的に平面波とみられる波をそれぞれ異なった進行方向に進行波給電することができ、かつ波源によるブロッキングの無いアンテナ装置を得ることができる。
【0027】
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3によるアンテナ装置について説明するための図である。この実施の形態3は、このアンテナ装置を、波源によるブロッキングが無く、かつ給電部を放射部の放射孔が形成されていない背面に折り曲げた構造とした場合に関するものである。
図4(a)は、この実施の形態によるアンテナ装置の内部構造を示す断面図であり、図4(b)は、放射部の背面に形成された給電部の構造を示す平面図である。
【0028】
構造について説明すると、図4(b)に示すように、平行平板導波路1bにおいて、レンズ4aの概ね焦点の位置に波源3aを配置した給電部5aを、平行平板導波路1aに形成された放射部6との境目で且つ放射孔2がない側に折り曲げ、平行平板導波路1aと1bとを折り曲げた折り曲げ部11aにより接続する構成としたものである。その他の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるから、説明を省略する。
【0029】
次に動作について説明する。図4(b)に示すように、波源3aより励振きれた電磁波は、レンズ4aにより平面波7aに変換され平行平板導波路lbを伝搬し、図4(a)に示すように、幅広導波管のコーナを2個接続した構成の折り曲げ部11aにより平行平板導波路laへと導かれる。この平面波7aは進行方向8bの方向に伝搬し、順次放射部6に設けてある各放射孔2と結合し空間に放射され、放射部6の各放射孔2を配列した面の法線方向と進行方向8bとからなる面内に主ビームを形成する。
【0030】
したがって、波源3aによるブロッキングの無い給電部5aを有し、且つこの給電部5aがデッドスベースとならないように小形化したアンテナ装置を得ることができる。
以上のように、この実施の形態のよれば、平行平板導波路が放射部と給電部との境界で屈曲して形成され、小型化し、かつ波源によるブロッキングの無いアンテナ装置が得られる。
【0031】
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4によるアンテナ装置について説明するための図である。この実施の形態4は、このアンテナ装置を、且つ給電部を放射部の放射孔が形成されていない背面に屈曲させて小型化した構成とし、波源によるブロッキングが無く、さらにビーム切り替え可能な電子制御アンテナ、あるいは複数本のビームを有するマルチビームアンテナとして動作させる場合に関するものである。
図5は、この実施の形態によるアンテナ装置の内部構造を示す平面図であり、給電部の構造を示す図である。放射部は、実施の形態3の図4(a)に示されるものと同一である。
【0032】
構造について説明すると、図5に示すように、給電部5bにおいて、レンズ4aの概ね焦点の位置に波源3bを配置すると共にその近傍に2個の波源3cと3dを配置している。そして、図4(a)に示すように、この給電部5bを放射部6との境目で且つ放射孔2がない側に折り曲げ、さらに上記給電部5bと上記放射部6とを平行平板導波路1を折り曲げた折り曲げ部1laにより接続する構成としたものである。その他の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるから、説明を省略する。
【0033】
次に動作について説明する。図5に示すように、電磁波を波源3bより励振する場合は、レンズ4aにより平面波7aに変換される。また、電磁波を波源3cあるいは3dより励振する場合は、それぞれレンズ4aにより準平面波10aあるいは10bに変換され、各々平行平板導波路lbを伝搬し、次に図4(a)に示すように、幅広導波管のコーナを2個接続した構成の折り曲げ部1laにより平行平板導波路laへと導かれる。
【0034】
これらの平面波7aと準平面波10a及び10bは、順次放射部6に設けてある各放射孔2より空間に放射される。ここで、各波源3b、3c、3dより励振された平面波7aと準平面波10a及び10bは、それぞれ放射部6の各放射孔2を配列した面の法線方向と各電波の進行方向とからなる面内に主ビームを形成することができる。
【0035】
したがって、波源3b〜3dを図には示していないがスイッチにより切り替えることにより、ビーム切り替え可能な電子制御アンテナとして動作させることができる。また、波源3b〜3dを同時に励振することにより、マルチビームアンテナとして動作させることができる。
いずれの場合も、波源3b〜3dによるブロッキングの無いアンテナ装置を得ると共に、給電部5bがデッドスベースとならないように小形化したアンテナ装置を得ることができる。
【0036】
なお、上記説明では、波源3の数を3個としているが、レンズ4aで変換される波面が概ね平面波と見なせる範囲で、波源3b〜3dの数を増やし焦点の近傍に複数配置しても良い。
【0037】
実施の形態5.
図6は、この発明の実施の形態5によるアンテナ装置について説明するための図である。この実施の形態5は、ルーネベルグレンズを用いてかつ波源によるブロッキングが無く、またアンテナ装置の給電部を放射部の放射孔が形成されていない背面に折り曲げて小型化した構成とし、ビーム切り替え可能な電子制御アンテナ、あるいは複数本のビームを有するマルチピームアンテナとして動作させる場合に関するものである。
図6は、この実施の形態によるアンテナ装置の内部構造を示す平面図であり、給電部の構造を示す図である。放射部は、実施の形態3の図4(a)に示されるものと同一である。
【0038】
構造について説明すると、図6に示すように、給電部5cの平行平板導波路1aにおいて、ルーネベルグレンズ12を用い、このレンズ12の焦点に複数個の波源3e〜3iを配置している。この給電部5cを、図4(a)に示すように、放射部6との境目で且つ放射孔2がない側に折り曲げ、さらに上記給電部5cと上記放射部6とを平行平板導波路1aを折り曲げた折り曲げ部1laにより接続する構成としたものである。その他の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるから、説明を省略する。
【0039】
次に動作について説明する。図6に示すように、各波源3e〜3iより励振きれた電磁波は、図には示していないがルーネベルグレンズ12により全て進行方向の異なる平面波に変換され、各々平行平板導波路lbを伝搬し、次に図4(a)に示すように、幅広導波管のコーナを2個接続した構成の折り曲げ部1laにより平行平板導波路laへと導かれる。
【0040】
図には示していないが、これら全ての平面波は各々順次放射部6に設けてある各放射孔2より空間に放射される。ここで、各波源3e〜3iより励振された各平面波は、それぞれ放射部6の各放射孔2を配列した面の法線方向と各電波の進行方向とからなる面内に主ビームを形成することができる。
【0041】
したがって、波源3e〜3iを図には示していないがスイッチにより切り替えることにより、ビーム切り替え可能な電子制御アンテナとして動作させることができる。また、波源3e〜3iを同時に励振することにより、マルチピームアンテナとして動作させることができる。いずれの場合も、波源3e〜3iによるブロッキングの無いアンテナ装置を得ると共に、給電部5cがデッドスベースとならないように小形化したアンテナ装置を得ることができる。さらに、給電部5cにルーネベルグレンズ12を用いているため、各波源3e〜3iから励振された電磁波は完全な平面波の状態で放射部6の各放射孔2に結合させることができ、サイドローブレベル等の劣化の無い良好な放射パターンを得ることができる効果も得られる。
【0042】
なお、上記説明では、波源3の数を5個としているが、構成上配置可能な範囲で波源3e〜3iの数をさらに増やしても良い。
【0043】
実施の形態6.
以上に説明した実施の形態2(図3)、4(図5)または5(図6)においては、複数個の波源3b〜3dあるいは3e〜3iを用いて、これらの波源をスイッチにより切り替えて、ビーム切り替え可能な電子制御アンテナとして動作させることについて説明した。
これに対し、この実施の形態6では、実施の形態2(図3)、4(図5)または5(図6)において、複数の波源を1つとし、この波源をモータ等の機械駆動装置に装着して、その位置を機械的に動かすように構成する。このようにすると、高価な電気的に切り替え可能なスイッチを用いずにビーム走査可能な電子制御アンテナとして動作するアンテナ装置を得ることができる。また、ビーム走査間隔をより短くすることが可能となり、例えば、車載レーダ等のアンテナ装置においてより優れた角度分解能を有するビーム走査アンテナを得ることができる。
なお、実施の形態1(図1)または3(図4)においても、機械駆動できるようにそれらの波源を装着することにより、同様にビーム走査可能な電子制御アンテナとして用いることができる。
【0044】
実施の形態7.
図7は、この発明の実施の形態7によるアンテナ装置について説明するための図である。この実施の形態7は、給電部及びを放射部の放射孔が形成されていない背面に構成し、放射部の各放射孔を配列した面の法線方向と各電波の進行方向とからなる面が同一である面内においてビーム切り替え可能な電子制御アンテナ、あるいは3本のビームを有する3ビームアンテナとして動作させる構成のアンテナ装置とした場合に関するものである。
図7(a)は、この実施の形態によるアンテナ装置の内部構造を示す断面図、図7(b)は、図7(a)におけるA−A’線に沿った断面における平面図であり、一方の給電部の構造を示す図である。
【0045】
構造について説明すると、図7に示すように、第1の平行平板導波路1aの表面に放射孔2を形成し中心線上の入射口で分離された2つの放射面を有する放射部6を形成している。この放射部6の片方の背面に第2の平行平板導波路1cを形成し、放射部6の中心から平面波を給電するように、第1のレンズ4cと、このレンズ4cの焦点位置に波源3lを配置して第1の給電部5dを構成している。放射部6の中心の入射口は、放射部6の中心軸13から概ね0.5λg(λgは平行平板内管内波長)離れた部分に開孔中心を有し、第1の給電部5dから平面波7eと7fを2分配給電する構成としている。
【0046】
さらに、放射部6の全体の背面に第3の平行平板導波路1bを形成し、放射部6の両端部の入射口からそれぞれ平面波7bと7cを給電するように、中心に第2のレンズ4bを、このレンズ4bの両側の焦点位置にそれぞれ波源3jと3kを配置して第2の給電部5eを構成している。
この第2の給電部5eは、給電部5eを放射部6の放射孔2が形成されていない背面に折り曲げ、給電部5eと放射部6とを平行平板導波路1a,1bを折り曲げた折り曲げ部11bと11cにより接続する構成としたものである。
【0047】
次に動作について説明する。図7に示すように、第1の給電部の波源31より電波を励振する場合は、レンズ4cにより形成された平面波7dが、幅広導波管の2分配器により2つの平面波7eと7fに分配される。これらの平面波7eと7fの位相は同一位相となるように揃えられた後、各々平行平板導波路laを互いに逆方向に伝搬し、中心軸13の左右に設けられた各放射部6の各放射孔2に順次結合し空間に放射され、放射部6の各放射孔2を配列した面の法線方向と各電波の進行方向とからなる面が同一である面内で、ビーム方向14a(ボアサイト方向)に合成ビームを形成する。
【0048】
また、第2の給電部の波源3jと3kより電波を励振する場合は、レンズ4bにより形成された平面波7bと7cが各々平行平板導波路lbを互いに逆方向に伝搬し、幅広導波管のコーナを2個接続した構成の折り曲げ部1lbと1lcにより平行平板導波路laへと導かれる。これらの平面波7bと7cは放射部6に設けてある各放射孔2に順次結合し空間に放射され、上記ビーム方向14aを含む面内で、ビーム方向14bと14cの方向に主ビームを形成する。
【0049】
したがって、波源3j〜3lを図には示していないがスイッチにより切り替えることにより、平行平板導波路1aにおける給電方向を含む同一面内でビーム切り替え可能な電子制御アンテナとして動作させることができる。また、波源3j〜3lを同時に励振することにより、3ビームアンテナとして動作するアンテナ装置を得ることができる。いずれの場合も、第1の給電部5dと第2の給電部5eがデッドスベースとならないように小形化したアンテナ装置を得ることができる。
【0050】
以上のように、この実施の形態によれば、全ての波源から平面波を給電できる給電部を有すると共に、ボアサイト方向を含む同一面内の3方向に主ビームをビーム切り替え可能な電子制御アンテナあるいは上記3方向に主ビームを有する3ビームアンテナとして動作し、さらに上記給電部がデッドスベースとならないように小形化したアンテナ装置が得られる。また、ボアサイト方向にも主ビームを有するため、例えば、車載レーダ等においてアンテナ装置を傾けないで搭載できるという効果もある。
【0051】
実施の形態8.
図8は、この発明の実施の形態8によるアンテナ装置について説明するための図である。この実施の形態8は、給電部及びを放射部の放射孔が形成されていない背面に構成し、放射部の各放射孔を配列した面の法線方向と各電波の進行方向とからなる面が同一である面内においてビーム切り替え可能な電子制御アンテナ、あるいは3本のビームを有する3ビームアンテナとして動作させる構成で、且つ波源によるブロッキングの無いアンテナ装置とした場合に関するものである。
図8(a)は、この実施の形態によるアンテナ装置の内部構造を示す断面図、図8(b)は、図8(a)におけるA−A’線に沿った断面における平面図であり、1つの給電部の構造を示す図である。
【0052】
構造について説明すると、図8に示すように、第1の平行平板導波路1aの表面に放射孔2を形成し中心線上の入射口で分離された2つの放射面を有する放射部6を形成している。この放射部6の片方の背面に第2の平行平板導波路1cを形成し、放射部6の中心から平面波を給電するように、第1のレンズ4cと、このレンズ4cの焦点位置に波源3lを配置して第1の給電部5dを構成している。放射部6の中心の入射口は、放射部6の中心軸13から概ね0.5λg(λgは平行平板内管内波長)離れた部分に開孔中心を有し、第1の給電部5dから平面波7eと7fを2分配給電する構成としている。以上は、実施の形態7の第1の給電部5dと同じ構成である。
【0053】
さらに、放射部6の全体の背面に第3の平行平板導波路1bを形成し、放射部6の両端部の入射口からそれぞれ平面波7bと7cを給電するように、ほぼ中心に2つの波源3nと3oを配置し、またこれらの波源3nと3oをそれぞれ焦点位置とするレンズ4dと4eとを配置して第2の給電部5fと第3の給電部5gを構成している。
この第2の給電部5f及び第3の給電部5gは、それぞれ給電部5f,5gを放射部6の放射孔2が形成されていない背面に折り曲げ、給電部5f,5gと放射部6とを平行平板導波路1a,1bを折り曲げた折り曲げ部1lbと11cにより接続する構成としたものである。
【0054】
次に動作について説明する。図8に示すように、第2及び第3の給電部の波源3nと3oより電波を励振する場合は、それぞれレンズ4dと4eにより形成された平面波7bと7cが各々平行並板導波路lbを互いに逆方向に伝搬し、幅広導波管のコーナを2個接続した構成の折り曲げ部1lbと1lcにより平行平板導波路laへと導かれる。これらの平面波7bと7cは放射部6に設けてある各放射孔2に順次結合し空間に放射され、それぞれ放射部6の各放射孔2を配列した面の法線方向と各電波の進行方向とからなる面が同一である面内におけるビーム方向14bと14cの方向に主ビームを指向する。
【0055】
また、第1の給電部5dの波源31より励振する場合は、レンズ4cにより形成された平面波7dは、幅広導波管の2分配器により2つの平面波7eと7fに分配される。これらの平面波7eと7fの位相は同一位相となるように揃えられた後、各々平行平板導波路laを逆方向に伝搬し、中心軸13の左右に設けられた2つの放射部6の各放射孔2に順次結合し空間に放射され、上記ビーム方向14bと14cを含む面内におけるビーム方向14a(ボアサイト方向)に合成ビームを形成する。
【0056】
したがって、波源3l、3n及び3oを図には示していないがスイッチにより切り替えることにより、平行平板導波路1aにおける給電方向を含む同一面内でビーム切り替え可能な電子制御アンテナとして動作させることができる。また、波源3l、3n及び3oを同時に励振することにより、3ビームアンテナとして動作させることができる。いずれの場合も、波源3l、3n及び3oによるブロッキングの無いアンテナ装置を得ることができる。また、給電部5d、5f及び5gがデッドスベースとならないように小形化したアンテナ装置を得ることができる。
【0057】
以上のように、この実施の形態によれば、波源によるブロッキングが無く、且つ全ての波源から平面波を給電できる給電部を有すると共に、ボアサイト方向を含む同一面内の3方向に主ビームをビーム切り替え可能な電子制御アンテナあるいは上記3方向に主ビームを有する3ビームアンテナとして動作し、さらに上記給電部がデッドスベースとならないように小形化したアンテナ装置が得られる。また、ボアサイト方向にも主ビームを有するため、例えば、車載レーダ等においてアンテナ装置を傾けないで搭載できるという効果もある。
【0058】
実施の形態9.
図9は、この発明の実施の形態9によるアンテナ装置について説明するための図である。この実施の形態9は、このアンテナ装置を、波源によるブロッキングを無くすとともに、給電部に周波数変換装置を接続した場合に関するものである。
図9は、この実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す図である。構造について説明すると、図9に示すように、給電部5aにおいて、レンズ4aの概ね焦点の位置に配置された波源3aに、周波数可変装置15を接続し、外部から入力あるいは外部へ出力する送受信信号の周波数を可変にできる構成としている。なお、この実施の形態9におけるアンテナ装置の放射部6の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるから、説明を省略する。
【0059】
次に動作について説明する。図9に示すように、このアンテナ装置の主ビーム方向は、隣り合う2個の放射孔2の配列間隔の、平行並板導波路laにおける電気長に応じた励振位相により決定される。したがって、波源3aに入力される送信信号の周波数を周波数可変装置15により変えることにより、平行平板導波路laの管内波長λgも変わり、各放射孔2の励振位相が変わる。つまり、波源3によるブロッキングの無い給電部5aを有するアンテナ装置において、周波数を変えることにより主ビーム方向を変えることができる効果が得られる。
【0060】
次に、図10は、同様に、この発明の実施の形態9によるアンテナ装置について説明するための図である。
図9が、実施の形態1で示したアンテナ装置について、その波源3aに周波数可変装置15を接続しているのに対して、図10では、実施の形態3で示したアンテナ装置について、その波源3aに周波数可変装置15を接続している。その動作は、図9と同様であるから、説明は省略する。
なお、以上説明したように、波源に周波数可変装置を接続する構成は、実施の形態1(図1)、3(図4)7(図7)または8(図8)のアンテナ装置に対して、有効である。しかし、その他の実施の形態のアンテナ装置に対しても、少なくとも1個の波源を用い、これに対して周波数を可変にする用い方をすることもできる。
【0061】
以上のように、この実施の形態によれば、主ビームをより細かなビーム走査間隔でビーム切り替えすることが可能となり、例えば、車載レーダ等のアンテナ装置においてより優れた角度分解能を有するビーム走査アンテナを得られる効果がある。また、波源を機械駆動する場合と異なり任意の方向に瞬時に主ビームを指向できるため、複雑なビーム走査ができる効果もある。
【0062】
次に、以上の各実施の形態における放射孔2の変形について説明する。以上の実施の形態1〜8における放射孔2は、その電界方向が平行平板導波路laを伝搬する電波の進行方向8aあるいは8bと同一方向となるように配置している。しかし、進行方向8aあるいは8bに対して傾けて配置し、放射孔2から放射される電波の偏波面の方向を任意の方向としても良い。
また、放射孔2の一つを、その偏波方向が上記電波の進行方向8aあるいは8bに対して45度傾けて配置し、この放射孔2から上記電波の進行方向8aあるいは8bに概ねλg/4(λgは平行並板導波路1aの管内波長)隔てて、その偏波方向を上記放射孔2の偏波方向と直交させた次の放射孔2を配置し、上記2個の放射孔2で1対の円偏波放射孔素子を形成し、上記1対の円偏波放射孔素子を上記電波の進行方向8aあるいは8bに対し複数配置しても良い。
【0063】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したような構成となっているため、以下に記載されるような効果を奏する。
本願の発明によれば、アンテナ装置として、2枚の平行平板からなる平行平板導波路の一部において前記平行平板導波路の片面に複数個の放射孔を設けた放射部を形成し、また、前記平行平板導波路の前記放射部に隣接する部分で、前記放射部の入力側に配置されたレンズとこのレンズの焦点またはその近傍に配置された波源とを含み、上記放射部の方向に実質的に平面波とみられる波を進行波給電する給電部を形成したので、波源によるブロッキングが無い給電部を有するアンテナ装置を得られる効果がある。
【0064】
また、本願の他の発明によれば、アンテナ装置に複数個の波源を配置し、実質的に平面波とみられる波をそれぞれ異なった進行方向に進行波給電することができるようにしたので、波源によるブロッキングが無い給電部を有し、且つ、ビーム切り替え可能な電子制御アンテナ、あるいは複数本のビームを有するマルチビームアンテナとして動作するアンテナ装置を得られる効果を奏する。
【0065】
また、本願の他の発明によれば、アンテナ装置の前記平行平板導波路が前記放射部と前記給電部との境界で屈曲して形成されるようにしたので、波源によるブロッキングが無い給電部を有し、且つ上記給電部がデッドスベースとならないように小形化したアンテナ装置を得られる効果がある。
【0066】
また、本願の他の発明によれば、アンテナ装置の前記レンズとして、ルーネベルグレンズを用いたので、波源によるブロッキングが無く、且つ全ての波源から平面波を給電できる給電部を有し、ビーム切り替え可能な電子制御アンテナ、あるいは複数本のビームを有するマルチビームアンテナとして動作し、さらに上記給電部がデッドスベースとならないように小形化したアンテナ装置を得られる効果がある。
【0067】
また、本願の他の発明によれば、アンテナ装置の前記波源の少なくとも1つを駆動する機械駆動手段を備えたので、ビーム走査間隔をより短くすることが可能となり、例えば、車載レーダ等のアンテナ装置においてより優れた角度分解能を有するビーム走査アンテナを得られる効果を奏する。また、電気的に切り替え可能な高価なスイッチを用いる必要がなく低コストのビーム走査アンテナを得られる効果を奏する。
【0068】
また、本願の他の発明によれば、アンテナ装置において、2枚の平行平板からなる第1の平行平板導波路の片面に複数個の放射孔を形成するとともにその中心及び両端部に入射口を有する放射部と、前記放射部の背面に形成され上記入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を2分配給電する第1の給電部と、前記放射部の背面に形成され上記放射部の両端部の入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を進行波給電する第2の給電部とを備えたので、また、望ましくは上記放射部の中心から概ね0.5λg(λgは平行平板内管内波長)離れた部分から平面波を2分配給電する構成としたので、全ての波源から平面波を給電できる給電部を有すると共に、ボアサイト方向を含む同一面内の3方向に主ビームをビーム切り替え可能な電子制御アンテナあるいは上記3方向に主ビームを有する3ビームアンテナとして動作し、さらに上記給電部がデッドスベースとならないように小形化したアンテナ装置を得られる効果を奏する。また、ボアサイト方向にも主ビームを有するため、例えば、車載レーダ等においてアンテナ装置を傾けないで搭載できるという効果も奏する。
【0069】
また、本願の他の発明によれば、アンテナ装置において、2枚の平行平板からなる第1の平行平板導波路の片面に複数個の放射孔を形成するとともにその中心及び両端部に入射口を有する放射部と、前記放射部の背面に形成され上記入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を2分配給電する第1の給電部と、前記放射部の背面に形成され上記放射部の一方の端部の入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を進行波給電する第2の給電部と、上記放射部の他方の端部の入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を進行波給電する第3の給電部とを備え、また望ましくは、上記放射部の中心から概ね0.5λg(λg平行平板内管内波長)離れた部分から平面波を2分配給電する構成としたので、波源によるブロッキングが無く、且つ全ての波源から平面波を給電できる給電部を有すると共に、ボアサイト方向を含む同一面内の3方向に主ビームをビーム切り替え可能な電子制御アンテナあるいは上記3方向に主ビームを有する3ビームアンテナとして動作し、さらに上記給電部がデッドスベースとならないように小形化したアンテナ装置を得られる効果を奏する。また、ボアサイト方向にも主ビームを有するため、例えば、車載レーダ等においてアンテナ装置を傾けないで搭載できるという効果も奏する。
【0070】
また、本願の他の発明によれば、アンテナ装置において、レンズの概ね焦点の位置に配置した波源に周波数可変装置を接続する構成としたので、主ビームをより細かなビーム走査間隔でビーム切り替えすることが可能となり、例えば、車載レーダ等のアンテナ装置においてより優れた角度分解能を有するビーム走査アンテナを得られる効果がある。また、波源を機械駆動する場合と異なり任意の方向に瞬時に主ビームを指向できるため、複雑なビーム走査ができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるアンテナ装置の構成説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるアンテナ装置の構成説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるアンテナ装置の構成説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態3によるアンテナ装置の構成説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態4によるアンテナ装置の構成説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態5によるアンテナ装置の構成説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態7によるアンテナ装置の構成説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態8によるアンテナ装置の構成説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態9によるアンテナ装置の構成説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態9によるアンテナ装置の構成説明図である。
【図11】 従来のアンテナ装置の構成説明図である。
【図12】 従来の他のアンテナ装置の構成説明図である。
【符号の説明】
1a〜1c 平行平板導波路、 2 放射孔、 3a〜3o 波源、 4a〜4e レンズ、 5a〜5h 給電部、 6 放射部、 7a〜7d 平面波、 8a〜8d 進行方向、 9 吸収体、 10a、10b 準平面波、 11a〜11c 折り曲げ部、 12 ルーネベルグレンズ、 13 中心軸、 14a〜14d ビーム方向、 15 周波数可変装置、 16 送受信信号、 17 電磁波、 18 放物面上反射壁、 19 放物面折り曲げ部、 20 入射電力、 21 放射電力、 22 残留電力、 23 円筒波。

Claims (3)

  1. 2枚の平行平板からなる第1の平行平板導波路の片面に複数個の放射孔を形成するとともにその中心及び両端部に入射口を形成した放射部と、
    前記放射部の背面に形成された第2の平行平板導波路において第1のレンズとこの第1のレンズの焦点またはその近傍に配置された波源とを含み上記入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を2分配給電する第1の給電部と、
    前記放射部の背面に形成された第3の平行平板導波路において第2のレンズとこの第2のレンズの両側の焦点またはその近傍にそれぞれ配置された波源とを含み上記放射部の両端部の入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を進行波給電する第2の給電部とを備えたことを特徴とするアンテナ装置
  2. 2枚の平行平板からなる第1の平行平板導波路の片面に複数個の放射孔を形成するとともにその中心及び両端部に入射口を形成した放射部と、
    前記放射部の背面に形成された第2の平行平板導波路において第1のレンズとこの第1のレンズの焦点またはその近傍に配置された波源とを含み上記入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を2分配給電する第1の給電部と、
    前記放射部の背面に形成された第3の平行平板導波路において、第2のレンズとこの第2のレンズの焦点またはその近傍に配置された波源とを含み上記放射部の一方の端部の入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を進行波給電する第2の給電部と、第3のレンズとこの第3のレンズの焦点またはその近傍に配置された波源とを含み上記放射部の他方の端部の入射口から上記放射部に実質的に平面波とみられる波を進行波給電する第3の給電部とを備えたことを特徴とするアンテナ装置
  3. 前記波源の少なくとも1つに周波数可変装置を接続したことを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置
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