JP3336832B2 - アルミ電解コンデンサ用電極箔の一定張力発生装置 - Google Patents
アルミ電解コンデンサ用電極箔の一定張力発生装置Info
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Description
ミ電解コンデンサに使用される電極箔に一定張力を発生
させるアルミ電解コンデンサ用電極箔の一定張力発生装
置に関するものである。
極箔の一定張力発生装置について説明する。
される電極箔と外部引出しリード線を接続する装置を示
したものである。この図4において、Aは電極箔1の巻
出し側の一定張力発生装置で、この一定張力発生装置A
は電極箔1に一定張力を発生させるとともに、電極箔1
の送り出し量を制御するものである。Bは電極箔1と外
部引出しリード線2を接続する接続部である。Cは外部
引出しリード線2を接続した電極箔1の巻取り側の一定
張力発生装置で、この一定張力発生装置Cは電極箔1に
一定張力を発生させるとともに、電極箔1の巻取り量を
制御するものである。
示したもので、この図5において、3,4は巻回された
電極箔1を送り出す送りローラーで、この送りローラー
3,4のうち、一方の送りローラー3はモーター5の回
転軸に直結されてこのモーター5により回転駆動され、
かつ他方の送りローラー4はフリーに回転するととも
に、バネ(図示せず)等で常時一方の送りローラー3に
当接する方向に付勢されて、前記一方の送りローラー3
とで前記電極箔1を挟持するように構成されている。6
は一対のスライドシャフトで、この一対のスライドシャ
フト6はスライドブロック7の上下摺動をガイドするも
のであり、さらにスライドブロック7の側面には前記電
極箔1に張力を与えるテンションローラー8がフリーに
回転できるように配設されている。また前記スライドブ
ロック7の端面には後述する光センサーの遮蔽板9が配
設されており、そしてこの遮蔽板9は、電極箔1の使用
量の変化によってスライドブロック7が上下することに
より、上下方向に2個配設されている光センサー10,
11のいずれかを遮蔽し、前記一方の送りローラー3を
回転駆動させるモーター5を制御するものである。12
は電極箔1が蛇行しないようにするガイドローラーであ
る。
示したもので、この図6において、13,14は電極箔
1を間欠的に送り出す送りローラーで、この送りローラ
ー13,14のうち、一方の送りローラー13はモータ
ー15の回転軸に直結されてこのモーター15により回
転駆動され、かつ他方の送りローラー14はフリーに回
転するとともに、バネ(図示せず)等で常時一方の送り
ローラー13に当接する方向に付勢されて、前記一方の
送りローラー13とで前記電極箔1を挟持するように構
成されている。16は一対のスライドシャフトで、この
一対のスライドシャフト16はスライドブロック17の
上下摺動をガイドするものであり、さらにスライドブロ
ック17の側面には前記電極箔1に張力を与えるテンシ
ョンローラー18がフリーに回転できるように配設され
ている。また前記スライドブロック17の端面には後述
する光センサーの遮蔽板19が配設されており、そして
この遮蔽板19は、電極箔1の使用量の変化によってス
ライドブロック17が上下することにより、上下方向に
2個配設されている光センサー20,21のいずれかを
遮蔽し、前記外部引出しリード線2を接続した電極箔1
を巻取る図4に示した巻取りドラム22を制御するもの
である。23は電極箔1が蛇行しないようにするガイド
ローラーである。
電解コンデンサに使用される電極箔1と外部引出しリー
ド線2を接続する装置における電極箔1の一連の動作に
ついて、図4〜図6を用いて説明する。まず、図4に示
すように、巻回された電極箔1を装置(図示せず)に取
付け、その巻回された電極箔1の一端部は電極箔1を送
り出す送りローラー3,4の間に挟まれ、そして電極箔
1に張力を発生させるためにテンションローラー8に巻
付けられ、その後、この電極箔1が蛇行しないように、
ガイドローラー12のローラー外周面に加工された溝に
電極箔1は巻付けられる。この後、電極箔1の一端部
は、図4の接続部Bに示した電極箔1と外部引出しリー
ド線2を接続する部分を経由して図4の一定張力発生装
置Cの詳細図である図6に示した電極箔1を間欠送りす
る送りローラー13,14の間に挟まれ、そして電極箔
1に張力を発生させるためにテンションローラー18に
巻付けられ、その後、この電極箔1が蛇行しないよう
に、ガイドローラー23の外周面に電極箔1は巻付けら
れ、その後、この電極箔1は図4に示した巻取りドラム
22に巻取られるものである。
極箔1と外部引出しリード線2の接続は設備タクトによ
り一定間隔で間欠動作が行われるものである。すなわ
ち、電極箔1と外部引出しリード線2の接続を行ってい
る間は、電極箔1は停止状態となっており、そして接続
が終了すると任意の寸法だけ図4、図6に示す送りロー
ラー13,14により電極箔1は間欠的に送り出され
る。電極箔1が順次送り出されていくと図5に示す電極
箔1は矢印aの方向に順次送られていく。この場合、図
5に示すテンションローラー8は電極箔1に引張られな
がら上方に移動していき、bの位置で、このテンション
ローラー8が取り付けられているスライドブロック7に
配設された遮蔽板9が上方の光センサー10を遮蔽す
る。この上方の光センサー10が遮蔽されると、この遮
蔽による信号によって図5に示すモーター5が回転し、
そして、このモーター5の回転軸に直結された一方の送
りローラー3が矢印c方向に回転する。すなわち、この
一方の送りローラー3とフリーに回転する他方の送りロ
ーラー4とにより挟まれた電極箔1は矢印dの方向に送
り出されることになる。また、このモーター5の回転に
よる電極箔1の送り速度は、前記した図6に示す送りロ
ーラー13,14により任意の寸法に間欠的に送り出さ
れる電極箔1の送り速度より常に少し速くなっているた
め、図5に示すガイドローラー12と送りローラー3,
4間の電極箔1の長さは徐々に長くなる。そしてこの電
極箔1の長さが徐々に長くなるに伴ってテンションロー
ラー8は下方に移動していき、図5のeの位置に達する
と、このテンションローラー8が取り付けられているス
ライドブロック7に配設された遮蔽板9が下方の光セン
サー11を遮蔽する。この遮蔽による信号によって図5
に示すモーター5の回転が停止して電極箔1の送りは停
止する。このように図5で説明した電極箔1の送り出し
制御とともに重要な機能として、図5に示すように、ス
ライドブロック7とテンションローラー8等の重量によ
って電極箔1には一定の張力を与えているものである。
動作を図6を用いて説明する。
14の間に挟まれた電極箔1はモーター15の回転によ
り順次矢印aの方向に送られる。それに伴い、図6に示
すテンションローラー18は下方に移動していき、fの
位置で、このテンションローラー18が取り付けられて
いるスライドブロック17に配設された遮蔽板19が下
方の光センサー21を遮蔽する。この下方の光センサー
21が遮蔽されると、この遮蔽による信号によって、外
部引出しリード線2が接続された状態の電極箔1を巻取
る図4に示した巻取りドラム22の回転が開始される。
この場合、電極箔1を巻取る巻取りドラム22の巻取速
度は、図6に示す電極箔1を間欠的に送り出す送りロー
ラー13により送られる電極箔1の送り速度より若干速
くなっているため、図4に示す電極箔1を巻取る巻取り
ドラム22が回転すると、図6に示すテンションローラ
ー18は徐々に上方に移動を始める。そして、図6のg
の位置にスライドブロック17が達すると、このスライ
ドブロック17に配設された遮蔽板19が上方の光セン
サー20を遮蔽し、そしてこの上方の光センサー20の
遮蔽による信号によって外部引出しリード線2が接続さ
れた状態の電極箔1を巻取る図4に示した巻取りドラム
22の回転が停止するようになっている。このように図
4と図6で説明した電極箔1の巻取り制御とともに重要
な機能として、図6に示すようにスライドブロック17
とテンションローラー18等の重量によって電極箔1に
は一定の張力を与えているものである。
た従来のアルミ電解コンデンサ用電極箔の一定張力発生
装置では、生産設備の高速化に伴い、図4の一定張力発
生装置Cにおける送りローラー13,14による電極箔
1の送り速度が速くなると、図4の一定張力発生装置A
の状態は図7に示すように、電極箔1の送りが間欠送り
であるため、電極箔1が矢印aの方向に瞬時に引っ張ら
れた瞬間には、電極箔1に、静止しているスライドブロ
ック7を瞬時に動かそうとする大きな張力がかかること
になり、そしてその張力が電極箔1の引張強度より大き
くなると電極箔1の切断が起こり、これにより、元の状
態に復帰させるまでに長時間の設備停止ロスが生じると
いう問題点を有していた。また、仮に電極箔1が切断し
なかった場合でも、高速で電極箔1を送り終わった瞬間
には、スライドブロック7が慣性で矢印h方向に飛び上
がり、電極箔1とテンションローラー8との間に隙間が
生じる。すなわち、高速で電極箔1を送り終わった瞬間
には、一時的に電極箔1にかかる張力はゼロになり、こ
れにより、電極箔1には、図7の矢印iのように弛みが
発生し、そして図4の接続部Bで電極箔1と外部引出し
リード線2を接続する際に、接続不良を生じるという問
題点を有していた。
で、アルミ電解コンデンサに使用される電極箔の細幅化
や、生産設備の高速化に対しても、電極箔の切断不良が
発生することはなく、常に電極箔に一定張力を与えて安
定した加工を施すことができるアルミ電解コンデンサ用
電極箔の一定張力発生装置を提供することを目的とする
ものである。
に本発明のアルミ電解コンデンサ用電極箔の一定張力発
生装置は、巻回されたアルミ電解コンデンサ用の帯状の
電極箔を送り出す巻出し部と、この送り出された電極箔
に所定の間隔で外部引出しリード線を接続する接続部
と、この外部引出しリード線が接続された電極箔を巻取
る巻取り部と、上記巻出し部と接続部の間に設けられて
巻出し部からの電極箔の送りを制御するとともに電極箔
の張力を一定に保持する第1の制御部と、上記接続部と
巻取り部の間に設けられて接続部からの電極箔の送りを
制御するとともに電極箔の張力を一定に保持する第2の
接続部とを備え、上記第1の制御部は電極箔を収納する
収納部と、この収納部内の空気を下方から吸引して電極
箔を引張る吸引装置とにより構成され、上記第2の制御
部は外部引出しリード線が接続された電極箔を収納する
収納部と、この外部引出しリード線を含む電極箔上に回
転自在に載置されたテンションリングと、この収納部内
の空気を下方から吸引して電極箔を引張る吸引装置とに
より構成したもので、この構成によれば、電極箔に吸引
装置の働きによる空気の流れにより常に一定の張力を発
生させることができるようになり、これにより高速で間
欠送りされる電極箔には電極箔の質量により起こる慣性
変動に起因する張力変動しか発生しないため、この電極
箔に発生する張力変動を非常に小さくすることができ、
その結果、生産設備の高速化や、電極箔の細幅化がなさ
れたとしても、従来のように生産設備の稼動中に電極箔
が切断されて生産設備が停止するという切断不良の発生
はなくなるものである。
定の張力を発生させることができるため、電極箔の送り
が瞬時に停止した場合でも、従来のようにスライドブロ
ックやテンションローラーの重量により起こる慣性で上
記スライドブロックやテンションローラーが飛び上がっ
て電極箔への張力が瞬間的になくなり、その結果、電極
箔が振動や蛇行を起こして次の工程での加工ミスが発生
するといった問題はなくなり、これにより電極箔の細幅
化や生産設備の高速化に対しても電極箔が切断不良を起
こすということはなくなるとともに、電極箔に常に一定
張力を与えて安定した加工を施すことができるという優
れた効果を有するものである。
は、巻回されたアルミ電解コンデンサ用の帯状の電極箔
を送り出す巻出し部と、この送り出された電極箔に所定
の間隔で外部引出しリード線を接続する接続部と、この
外部引出しリード線が接続された電極箔を巻取る巻取り
部と、上記巻出し部と接続部の間に設けられて巻出し部
からの電極箔の送りを制御するとともに電極箔の張力を
一定に保持する第1の制御部と、上記接続部と巻取り部
の間に設けられて接続部からの電極箔の送りを制御する
とともに電極箔の張力を一定に保持する第2の制御部と
を備え、上記第1の制御部は電極箔を収納する収納部
と、この収納部内の空気を下方から吸引して電極箔を引
張る吸引装置とにより構成され、上記第2の制御部は外
部引出しリード線が接続された電極箔を収納する収納部
と、この外部引出しリード線を含む電極箔上に回転自在
に載置されたテンションリングと、この収納部内の空気
を下方から吸引して電極箔を引張る吸引装置とにより構
成したものであり、このような構成とすることにより、
電極箔に吸引装置の働きによる空気の流れにより常に一
定の張力を発生させることができるようになり、これに
より高速で間欠送りされる電極箔には電極箔の質量によ
り起こる慣性変動に起因する張力変動しか発生しないた
め、この電極箔に発生する張力変動を非常に小さくする
ことができ、その結果、生産設備の高速化や、電極箔の
細幅化がなされたとしても、従来のように生産設備の稼
動中に電極箔が切断されて生産設備が停止するという切
断不良の発生はなくなるものである。
面を参照しながら説明する。
ミ電解コンデンサに使用される電極箔と外部引出しリー
ド線を接続する装置を示したもので、この図1におい
て、Aは電極箔31の巻出し側の一定張力発生装置で、
この一定張力発生装置Aは電極箔31に一定張力を発生
させるとともに、電極箔31の送り出し量を制御するも
のである。Bは電極箔31と外部引出しリード線32を
接続する接続部である。Cは外部引出しリード線32を
接続した電極箔31の巻取り側の一定張力発生装置で、
この一定張力発生装置Cは電極箔31に一定張力を発生
させるとともに、電極箔31の巻取り量を制御するもの
である。
示したもので、この図2において、33,34は巻回さ
れた電極箔31を送り出す送りローラーで、この送りロ
ーラー33,34のうち、一方の送りローラー33はモ
ーター35の回転軸に直結されてこのモーター35によ
り回転駆動され、かつ他方の送りローラー34はフリー
に回転するとともに、バネ(図示せず)等で常時一方の
送りローラー33に当接する方向に付勢されて、前記一
方の送りローラー33とで前記電極箔31を挟持するよ
うに構成されている。36は前記送りローラー33,3
4により送り出された電極箔31の張力を一定に保持す
る制御部で、この制御部36は前記送りローラー33,
34と後述するガイドローラーとの間に位置する電極箔
31を収納する箱状の収納部37と、この収納部37に
位置する空気を吸引して電極箔31を引張る吸引装置3
8とにより構成され、そして、前記箱状の収納部37は
前面と上面を開放した形状になっており、その前面開放
部には、内部の電極箔31の動きが見えるように透明な
蓋37aが配設されている。
箔31に張力を与えるために、この収納部37に位置す
る空気を吸引して電極箔31を引張る吸引穴38aが配
設され、かつこの吸引穴38aには吸引ホース38bが
接続されている。そしてまた前記箱状の収納部37の側
面には上下に一対ずつ対向する位置に透過型の光センサ
ー39,40,41,42が配設されている。この光セ
ンサー39,40,41,42のいずれかを遮蔽するこ
とにより、前記一方の送りローラー33を回転駆動させ
るモーター35を制御するものである。43は電極箔3
1が蛇行しないようにするガイドローラーである。
示したもので、この図3において、44,45は電極箔
31を間欠的に送り出す送りローラーで、この送りロー
ラー44,45のうち、一方の送りローラー44はモー
ター46の回転軸に直結されてこのモーター46により
回転駆動され、かつ他方の送りローラー45はフリーに
回転するとともに、バネ(図示せず)等で常時一方の送
りローラー44に当接する方向に付勢されて、前記一方
の送りローラー44とで前記電極箔31を挟持するよう
に構成されている。47は前記送りローラー44,45
により間欠的に送り出された電極箔31の張力を一定に
保持する制御部で、この制御部47は前記送りローラー
44,45と後述するガイドローラーとの間に位置する
電極箔31を収納する箱状の収納部48と、この収納部
48に位置する空気を吸引して電極箔31を引張る吸引
装置49とにより構成され、そして、前記箱状の収納部
48は前面と上面を開放した形状になっており、その前
面開放部には、内部の電極箔31の動きが見えるように
透明な蓋48aが配設されている。また前記箱状の収納
部48の底面には電極箔31に張力を与えるために、こ
の収納部48に位置する空気を吸引して電極箔31を引
張る吸引穴49aが配設され、かつこの吸引穴49aに
は吸引ホース49bが接続されている。そしてまた前記
箱状の収納部48の側面には上下に一対ずつ対向する位
置に透過型の光センサー50,51,52,53が配設
されている。この光センサー50,51,52,53の
いずれかを遮蔽することにより、前記外部引出しリード
線32を接続した電極箔31を巻取る図1に示した巻取
りドラム54を制御するものである。55は前記外部引
出しリード線32の間から空気が漏れるのを防止してこ
の外部引出しリード線32を接続した電極箔31に、空
気の流れにより一定の張力を発生させるためのテンショ
ンリングで、このテンションリング55は重量的に軽い
もので構成されている。56は電極箔31が蛇行しない
ようにするガイドローラーである。
ミ電解コンデンサに使用される電極箔31と外部引出し
リード線32を接続する装置における電極箔31の一連
の動作について、図1〜図3を用いて説明する。まず、
図1に示すように、巻回された電極箔31を装置(図示
せず)に取付け、その巻回された電極箔31の一端部は
電極箔31を送り出す送りローラー33,34の間に挟
まれ、そして電極箔31に張力を発生させるために箱状
の収納部37の中に電極箔31は垂らされ、その後、こ
の電極箔31が蛇行しないように、ガイドローラー43
のローラー外周面に加工された溝に電極箔31は巻付け
られる。この後、電極箔31の一端部は、図1の接続部
Bに示した電極箔31と外部引出しリード線32を接続
する部分を経由して図1の一定張力発生装置Cの詳細図
である図3に示した電極箔31を間欠的に送りだす送り
ローラー44,45の間に挟まれ、そして電極箔31に
張力を発生させるために箱状の収納部48の中に電極箔
31は垂らされ、その後、この電極箔31が蛇行しない
ように、ガイドローラー56のローラー外周面に電極箔
31は巻付けられ、その後、この電極箔31は図1に示
した巻取りドラム54に巻取られるものである。
極箔31と外部引出しリード線32の接続は設備タクト
により一定間隔で間欠動作が行われるものである。すな
わち、電極箔31と外部引出しリード線32の接続を行
っている間は、電極箔31は停止状態となっており、そ
して接続が終了すると任意の寸法だけ図1、図3に示す
送りローラー44,45により電極箔31は間欠的に送
り出される。電極箔31が順次送り出されていくと図2
に示す電極箔31は矢印aの方向に順次送られていく。
この場合、図2に示す電極箔31は、電極箔31に一定
の張力を発生させる箱状の収納部37と透明な蓋37a
の中を下方に空気の流れで吸引されながら上方に移動し
ていき、bの位置で、箱状の収納部37の側面の上方に
対向した位置に配設されている一対の光センサー39,
40が受光状態になる。この受光による信号によって図
2に示すモーター35が矢印c方向に回転する。すなわ
ち、この一方の送りローラー33とフリーに回転する他
方の送りローラー34とにより挟まれた電極箔31は矢
印dの方向に送り出されることになる。また、このモー
ター35の回転による電極箔31の箔送り速度は、前記
した図3に示す送りローラー44,45により任意の寸
法に間欠的に送り出される電極箔31の送り速度より常
に少し速くなっているため、図2に示すガイドローラー
43と送りローラー33,34間の電極箔31の長さは
徐々に長くなる。そしてこの電極箔31の長さが徐々に
長くなるに伴って、電極箔31は前記箱状の収納部37
の下方に移動していき、図2のeの位置に達すると、電
極箔31が箱状の収納部37の側面の下方に対向した位
置に配設されている一対の光センサー41,42を遮蔽
する。この遮蔽による信号によって図2に示すモーター
35の回転が停止して電極箔31の送りは停止する。こ
のように図2で説明した電極箔31の送り出し制御とと
もに重要な機能として、図2に示すように、前記箱状の
収納部37内の空気を吸引することによって、この収納
部37内に位置する電極箔31には常に一定の張力を与
えているものである。
動作を図3を用いて説明する。
45の間に挟まれた電極箔31はモーター46の回転に
より順次矢印aの方向に送られる。それに伴い、図3に
示す外部引出しリード線32を接続した電極箔31は、
電極箔31に一定の張力を発生させる箱状の収納部48
と透明な蓋48aの中を下方に空気の流れで吸引されな
がら移動していき、bの位置で、電極箔31は箱状の収
納部48の側面の下方に対向した位置に配設されている
一対の光センサー52,53を遮蔽する。この遮蔽によ
る信号によって、外部引出しリード線32が接続された
状態の電極箔31を巻取る図1に示した巻取りドラム5
4の回転が開始される。この場合、電極箔31を巻取る
巻取りドラム54の巻取速度は、図3に示す電極箔31
を間欠的に送り出す送りローラー44により送られる電
極箔31の送り速度より若干速くなっているため、図1
に示す電極箔31を巻取る巻取りドラム54が回転する
と、図3に示す送りローラー44,45とガイドローラ
ー56間の電極箔31の長さは徐々に短くなる。そして
この電極箔31の長さが徐々に短くなるに伴って、箱状
の収納部48の側面の上方に対向した位置に配設されて
いる一対の光センサー50,51は受光状態になる。こ
の受光による信号によって前記図1に示す電極箔31を
巻取る巻取りドラム54の回転が停止するようになって
いる。このように図1と図3で説明した電極箔31の巻
取り制御とともに重要な機能として、図3に示すよう
に、前記箱状の収納部48内の空気を吸引することによ
って、この収納部48内に位置する電極箔31には常に
一定の張力を与えているものである。
ンサ用電極箔の一定張力発生装置によれば、巻回された
アルミ電解コンデンサ用の帯状の電極箔を送り出す巻出
し部と、この送り出された電極箔に所定の間隔で外部引
出しリード線を接続する接続部と、この外部引出しリー
ド線が接続された電極箔を巻取る巻取り部と、上記巻出
し部と接続部の間に設けられて巻出し部からの電極箔の
送りを制御するとともに電極箔の張力を一定に保持する
第1の制御部と、上記接続部と巻取り部の間に設けられ
て接続部からの電極箔の送りを制御するとともに電極箔
の張力を一定に保持する第2の制御部とを備え、上記第
1の制御部は電極箔を収納する収納部と、この収納部内
の空気を下方から吸引して電極箔を引張る吸引装置とに
より構成され、上記第2の制御部は外部引出しリード線
が接続された電極箔を収納する収納部と、この外部引出
しリード線を含む電極箔上に回転自在に載置されたテン
ションリングと、この収納部内の空気を下方から吸引し
て電極箔を引張る吸引装置とにより構成しているため、
電極箔に吸引装置の働きによる空気の流れにより常に一
定の張力を発生させることができるようになり、これに
より高速で間欠送りされる電極箔には電極箔の質量によ
り起因する張力変動しか発生しないため、この電極箔に
発生する張力変動を非常に小さくすることができ、その
結果、生産設備の高速化や、電極箔の細幅化がなされた
としても、従来のように生産設備の稼動中に電極箔が切
断されて生産設備が停止するという切断不良の発生はな
くなるものである。
定の張力を発生させることができるため、電極箔の送り
が瞬時に停止した場合でも、従来のようにスライドブロ
ックやテンションローラーの重量により起こる慣性で上
記スライドブロックやテンションローラーが飛び上がっ
て電極箔への張力が瞬間的になくなり、その結果、電極
箔が振動や蛇行を起こして次の工程での加工ミスが発生
するといった問題はなくなり、これにより電極箔の細幅
化や生産設備の高速化に対しても電極箔が切断不良を起
こすということはなくなるとともに、電極箔に常に一定
張力を与えて安定した加工を施すことができるという優
れた効果を有するものである。
デンサに使用される電極箔と外部引出しリード線を接続
する装置の全体構成図
視図
視図
箔と外部引出しリード線を接続する装置の全体構成図
視図
視図
に電極箔の弛み状態を示した拡大斜視図
Claims (1)
- 【請求項1】 巻回されたアルミ電解コンデンサ用の帯
状の電極箔を送り出す巻出し部と、この送り出された電
極箔に所定の間隔で外部引出しリード線を接続する接続
部と、この外部引出しリード線が接続された電極箔を巻
取る巻取り部と、上記巻出し部と接続部の間に設けられ
て巻出し部からの電極箔の送りを制御するとともに電極
箔の張力を一定に保持する第1の制御部と、上記接続部
と巻取り部の間に設けられて接続部からの電極箔の送り
を制御するとともに電極箔の張力を一定に保持する第2
の制御部とを備え、上記第1の制御部は電極箔を収納す
る収納部と、この収納部内の空気を下方から吸引して電
極箔を引張る吸引装置とにより構成され、上記第2の制
御部は外部引出しリード線が接続された電極箔を収納す
る収納部と、この外部引出しリード線を含む電極箔上に
回転自在に載置されたテンションリングと、この収納部
内の空気を下方から吸収して電極箔を引張る吸引装置と
により構成されたアルミ電解コンデンサ用電極箔の一定
張力発生装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28831795A JP3336832B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | アルミ電解コンデンサ用電極箔の一定張力発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28831795A JP3336832B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | アルミ電解コンデンサ用電極箔の一定張力発生装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09132344A JPH09132344A (ja) | 1997-05-20 |
JP3336832B2 true JP3336832B2 (ja) | 2002-10-21 |
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ID=17728621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28831795A Expired - Fee Related JP3336832B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | アルミ電解コンデンサ用電極箔の一定張力発生装置 |
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