JP3336582B2 - 歯科用組成物 - Google Patents
歯科用組成物Info
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- JP3336582B2 JP3336582B2 JP26121593A JP26121593A JP3336582B2 JP 3336582 B2 JP3336582 B2 JP 3336582B2 JP 26121593 A JP26121593 A JP 26121593A JP 26121593 A JP26121593 A JP 26121593A JP 3336582 B2 JP3336582 B2 JP 3336582B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプライマーとして好適な
歯科用組成物に関する。詳しくは、生体硬組織、特に天
然歯牙の象牙質にコンポジットレジン等の歯科用充填修
復材料を接着させる際、接着材を塗布する前に使用して
接着強度および接着耐久性を向上させるプライマーに関
する。
歯科用組成物に関する。詳しくは、生体硬組織、特に天
然歯牙の象牙質にコンポジットレジン等の歯科用充填修
復材料を接着させる際、接着材を塗布する前に使用して
接着強度および接着耐久性を向上させるプライマーに関
する。
【0002】
【従来の技術】歯牙は主にエナメル質と象牙質とで構成
されているが、歯牙に歯科用充填修復材料を接着する
際、その大部分が無機質から成るエナメル質に対しては
被着面を予め酸処理した上、アクリル系のモノマ−液か
ら成る接着材を塗布する方法が一般に採用され、臨床的
にも十分な効果が認められている。
されているが、歯牙に歯科用充填修復材料を接着する
際、その大部分が無機質から成るエナメル質に対しては
被着面を予め酸処理した上、アクリル系のモノマ−液か
ら成る接着材を塗布する方法が一般に採用され、臨床的
にも十分な効果が認められている。
【0003】しかしながら、有機質を多く含む象牙質で
は酸処理のみでは十分な接着強度が得られていなかっ
た。そこで、象牙質との接着強度を向上する目的で2−
ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)を主成分
とするプライマーの使用が提案されている。例えば、日
本歯科保存学会誌,28,895〜901,(198
5)では35%HEMA水溶液が、特開昭62−223
289ではHEMAと酸またはそのカルシウム塩との組
合せが提案されている。また特開昭61−221103
ではHEMAと活性ケトンとの組合せが、特開平2−1
08611ではHEMAとアルデヒドの組合せが提案さ
れている。しかしながら、かかる組成物をプライマーと
して用いても初期の強度は改善されるものの永続的な接
着強度、すなわち接着耐久性等に尚問題が残されてい
た。
は酸処理のみでは十分な接着強度が得られていなかっ
た。そこで、象牙質との接着強度を向上する目的で2−
ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)を主成分
とするプライマーの使用が提案されている。例えば、日
本歯科保存学会誌,28,895〜901,(198
5)では35%HEMA水溶液が、特開昭62−223
289ではHEMAと酸またはそのカルシウム塩との組
合せが提案されている。また特開昭61−221103
ではHEMAと活性ケトンとの組合せが、特開平2−1
08611ではHEMAとアルデヒドの組合せが提案さ
れている。しかしながら、かかる組成物をプライマーと
して用いても初期の強度は改善されるものの永続的な接
着強度、すなわち接着耐久性等に尚問題が残されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように天然歯牙
の象牙質に歯科用充填修復材料を接着する際、その接着
耐久性改善が望まれていた。
の象牙質に歯科用充填修復材料を接着する際、その接着
耐久性改善が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、接着強度
および接着耐久性を付与するプライマーの組成に関して
鋭意検討を重ねた結果、特定組成の水酸基を有する(メ
タ)アクリレート系単量体、非水溶性多官能(メタ)ア
クリレート系単量体、及び水より成る組成物をプライマ
ーとして用いることにより上記諸問題を解決し、天然歯
牙の象牙質にコンポジットレジン等の歯科用充填修復材
料を接着する際、強固な接着強度および接着耐久性を付
与することを見いだし本発明を完成するに至った。
および接着耐久性を付与するプライマーの組成に関して
鋭意検討を重ねた結果、特定組成の水酸基を有する(メ
タ)アクリレート系単量体、非水溶性多官能(メタ)ア
クリレート系単量体、及び水より成る組成物をプライマ
ーとして用いることにより上記諸問題を解決し、天然歯
牙の象牙質にコンポジットレジン等の歯科用充填修復材
料を接着する際、強固な接着強度および接着耐久性を付
与することを見いだし本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、(A)水酸基を有する
(メタ)アクリレート系単量体50〜20重量%、
(B)非水溶性多官能(メタ)アクリレート系単量体1
0〜1重量%、及び(C)水40〜79重量%を含有し
てなり、ケトン化合物および/またはアルデヒド化合物
を含まないことを特徴とする歯科用組成物である。
(メタ)アクリレート系単量体50〜20重量%、
(B)非水溶性多官能(メタ)アクリレート系単量体1
0〜1重量%、及び(C)水40〜79重量%を含有し
てなり、ケトン化合物および/またはアルデヒド化合物
を含まないことを特徴とする歯科用組成物である。
【0007】他の発明は、(A)水酸基を有する(メ
タ)アクリレート系単量体50〜20重量%、(B)非
水溶性多官能(メタ)アクリレート系単量体10〜1重
量%、(C)水40〜79重量%(A、B及びCの合計
量は100重量%)、並びに(D)第3級アミン化合物
を(A)、(B)、及び(C)の合計量100重量部に
対して0.01〜10重量部を含有してなり、ケトン化
合物および/またはアルデヒド化合物を含まないことを
特徴とする歯科用組成物である。
タ)アクリレート系単量体50〜20重量%、(B)非
水溶性多官能(メタ)アクリレート系単量体10〜1重
量%、(C)水40〜79重量%(A、B及びCの合計
量は100重量%)、並びに(D)第3級アミン化合物
を(A)、(B)、及び(C)の合計量100重量部に
対して0.01〜10重量部を含有してなり、ケトン化
合物および/またはアルデヒド化合物を含まないことを
特徴とする歯科用組成物である。
【0008】歯牙と歯科用充填修復材料の接着における
本発明の歯科用組成物からなるプライマーの一般的な使
用方法は、歯牙に酸処理をおこなった後、当該プライマ
ーで処理を行い続いて接着材を用いて充填材料との接着
を行うものである。
本発明の歯科用組成物からなるプライマーの一般的な使
用方法は、歯牙に酸処理をおこなった後、当該プライマ
ーで処理を行い続いて接着材を用いて充填材料との接着
を行うものである。
【0009】本発明において使用する水酸基を有する
(メタ)アクリレート系単量体は、水酸基と共にアクリ
ロイル基、又はメタアクリロイル基を有する重合性単量
体である。
(メタ)アクリレート系単量体は、水酸基と共にアクリ
ロイル基、又はメタアクリロイル基を有する重合性単量
体である。
【0010】この種の化合物としては、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−または3−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシペンチル(メ
タ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)ア
クリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレ
ート、ジアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト類例えば、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、1,2−または1,3−および2,3−ジヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル−1,3−ジ(メタ)アクリレート、3−ヒドロキ
シプロピル−1,2−ジ(メタ)アクリレート、N−
(メタ)アクリロイル−1,2−ジヒドロキシプロピル
アミン、N−(メタ)アクリロイル−1,3−ジヒドロ
キシプロピルアミン、フェノール類とグリシジル(メ
タ)アクリレートの付加生成物例えば、1−フェノキシ
−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1−
ナフトキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、ビスフェノールAジグリシジル(メタ)アクリレ
ート等が具体例として挙げられ、これらは単独または2
種以上を混合して使用することができる。
エチル(メタ)アクリレート、2−または3−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシペンチル(メ
タ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)ア
クリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレ
ート、ジアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト類例えば、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、1,2−または1,3−および2,3−ジヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル−1,3−ジ(メタ)アクリレート、3−ヒドロキ
シプロピル−1,2−ジ(メタ)アクリレート、N−
(メタ)アクリロイル−1,2−ジヒドロキシプロピル
アミン、N−(メタ)アクリロイル−1,3−ジヒドロ
キシプロピルアミン、フェノール類とグリシジル(メ
タ)アクリレートの付加生成物例えば、1−フェノキシ
−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1−
ナフトキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、ビスフェノールAジグリシジル(メタ)アクリレ
ート等が具体例として挙げられ、これらは単独または2
種以上を混合して使用することができる。
【0011】これらのうち、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−または3−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、1,3−および2,3−ジヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレートが接着強度の点で
特に好ましい。
タ)アクリレート、2−または3−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、1,3−および2,3−ジヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレートが接着強度の点で
特に好ましい。
【0012】かかる水酸基を有する(メタ)アクリレー
ト系単量体は、該単量体、後述する(B)非水溶性多官
能(メタ)アクリレート系単量体及び(C)水の総量の
20〜50重量%の範囲で用いるのが好ましく、特に2
0〜45重量%の範囲が好ましい。水酸基を有する(メ
タ)アクリレート系単量体は20重量%より少ないと初
期接着強度が不十分であり、50重量%より多いと初期
接着強度、接着耐久性ともに不十分である。
ト系単量体は、該単量体、後述する(B)非水溶性多官
能(メタ)アクリレート系単量体及び(C)水の総量の
20〜50重量%の範囲で用いるのが好ましく、特に2
0〜45重量%の範囲が好ましい。水酸基を有する(メ
タ)アクリレート系単量体は20重量%より少ないと初
期接着強度が不十分であり、50重量%より多いと初期
接着強度、接着耐久性ともに不十分である。
【0013】本発明において使用する非水溶性多官能
(メタ)アクリレート系単量体とは、分子中に2個以上
のアクリロイル基、及び/又はメタアクリロイル基を有
し水にほとんど不溶の重合性単量体である。非水溶性を
半ば定量的に示せば、水に対する溶解度がおおよそ5重
量%以下のものをいう。水に対する溶解度が5重量%を
越える水溶性多官能モノマーを用いると接着耐久性が低
下する傾向にある。
(メタ)アクリレート系単量体とは、分子中に2個以上
のアクリロイル基、及び/又はメタアクリロイル基を有
し水にほとんど不溶の重合性単量体である。非水溶性を
半ば定量的に示せば、水に対する溶解度がおおよそ5重
量%以下のものをいう。水に対する溶解度が5重量%を
越える水溶性多官能モノマーを用いると接着耐久性が低
下する傾向にある。
【0014】非水溶性多官能(メタ)アクリレート系単
量体を具体的に例示すれば次の通りである。
量体を具体的に例示すれば次の通りである。
【0015】イ)二官能(メタ)アクリレート系単量体 (i)芳香族化合物系 2,2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシエトキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)ア
クリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシテトラエト
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)
アクリロイルオキシペンタエトキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシジ
プロポキシフェニル)プロパン、2(4−(メタ)アク
リロイルオキシエトキシフェニル)−2(4−(メタ)
アクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、2
(4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニ
ル)−2(4−(メタ)アクリロイルオキシトリエトキ
シフェニル)プロパン、2(4−(メタ)アクリロイル
オキシジプロポキシフェニル)−2(4−(メタ)アク
リロイルオキシトリエトキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシジプロポキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)ア
クリロイルオキシイソプロポキシフェニル)プロパン (ii)脂肪族化合物系 エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、ジ−2−メタクリロイルオキシエチル−2,
2,4−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート ロ)三官能(メタ)アクリレート系単量体 トリメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールエタントリ(メタ)アクリレート、並びに下
記構造式で表される単量体
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)ア
クリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシテトラエト
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)
アクリロイルオキシペンタエトキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシジ
プロポキシフェニル)プロパン、2(4−(メタ)アク
リロイルオキシエトキシフェニル)−2(4−(メタ)
アクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、2
(4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニ
ル)−2(4−(メタ)アクリロイルオキシトリエトキ
シフェニル)プロパン、2(4−(メタ)アクリロイル
オキシジプロポキシフェニル)−2(4−(メタ)アク
リロイルオキシトリエトキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシジプロポキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)ア
クリロイルオキシイソプロポキシフェニル)プロパン (ii)脂肪族化合物系 エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、ジ−2−メタクリロイルオキシエチル−2,
2,4−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート ロ)三官能(メタ)アクリレート系単量体 トリメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールエタントリ(メタ)アクリレート、並びに下
記構造式で表される単量体
【0016】
【化1】
【0017】(但し、R1は水素原子またはメチル基で
ある) ハ)四官能(メタ)アクリレート系単量体 ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、並
びに下記構造式で表されるウレタン系単量体
ある) ハ)四官能(メタ)アクリレート系単量体 ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、並
びに下記構造式で表されるウレタン系単量体
【0018】
【化2】
【0019】かかる非水溶性多官能(メタ)アクリレー
ト系単量体は、該単量体、(A)水酸基を有する(メ
タ)アクリレート系単量体及び(C)水の総量の1〜1
0重量%の範囲が好ましく、特に1〜5重量%が好まし
い。非水溶性多官能(メタ)アクリレート系単量体は1
重量%より少ないと接着耐久性に効果がない。
ト系単量体は、該単量体、(A)水酸基を有する(メ
タ)アクリレート系単量体及び(C)水の総量の1〜1
0重量%の範囲が好ましく、特に1〜5重量%が好まし
い。非水溶性多官能(メタ)アクリレート系単量体は1
重量%より少ないと接着耐久性に効果がない。
【0020】本発明において使用する水は、貯蔵安定
性、生体適合性および接着性に有害な不純物を含むこと
は好ましくない。好適なものとして、脱イオン水や蒸留
水が挙げられる。
性、生体適合性および接着性に有害な不純物を含むこと
は好ましくない。好適なものとして、脱イオン水や蒸留
水が挙げられる。
【0021】上述の各必須成分からなる本発明の歯科用
組成物の調製方法は特に限定されず、水酸基を有する
(メタ)アクリレート系単量体、非水溶性多官能(メ
タ)アクリレート系単量体、及び水を上述の範囲内の量
で容器に計り取り均一な溶液になるまで通常の攪拌混合
を行う方法が代表的である。
組成物の調製方法は特に限定されず、水酸基を有する
(メタ)アクリレート系単量体、非水溶性多官能(メ
タ)アクリレート系単量体、及び水を上述の範囲内の量
で容器に計り取り均一な溶液になるまで通常の攪拌混合
を行う方法が代表的である。
【0022】上記歯科用組成物にさらに第3級アミン化
合物を加えることは接着耐久性向上の点で好ましい。
合物を加えることは接着耐久性向上の点で好ましい。
【0023】かかる第3級アミン化合物は、N,N−ジ
メチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−
ジ−n−ブチルアニリン、N,N−ジベンジルアニリ
ン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジエ
チル−p−トルイジン、N,N−ジメチル−m−トルイ
ジン、p−ブロモ−N,N−ジメチルアニリン、m−ク
ロロ−ジメチルアニリン、p−ジメチルアミノベンズア
ルデヒド、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジ
メチルアミノベンゾイックアシッド、p−ジメチルアミ
ノベンゾイックアシッドエチルエステル、p−ジメチル
アミノベンゾイックアシッドイソプロピルエステル、p
−ジメチルアミノベンゾイックアシッドブチルエステ
ル、p−ジメチルアミノベンゾイックアシッドエチルヘ
キシルエステル、p−ジメチルアミノベンゾイックアシ
ッドアミノエステル、N,N−ジメチルアンスラニック
アシッドメチルエステル、N,N−ジヒドロキシエチル
アニリン、N,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジ
ン、p−ジメチルアミノフェネチルアルコール、p−ジ
メチルアミノスチルペン、N,N−ジメチル−3,5−
キシリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジ
メチル−α−ナフチルアミン、N,N−ジメチル−β−
ナフチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミン、N−メチルジエタノールアミ
ン、N−エチルジエタノールアミン、N,N−ジメチル
ヘキシルアミン、N,N−ジメチルドデシルアミン、
N,N−ジメチルステアリルアミン、N,N−ジメチル
アミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノ
エチルメタクリレート、2,2’−(n−ブチルイミ
ノ)ジエタノール等が例として挙げられる。
メチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−
ジ−n−ブチルアニリン、N,N−ジベンジルアニリ
ン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジエ
チル−p−トルイジン、N,N−ジメチル−m−トルイ
ジン、p−ブロモ−N,N−ジメチルアニリン、m−ク
ロロ−ジメチルアニリン、p−ジメチルアミノベンズア
ルデヒド、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジ
メチルアミノベンゾイックアシッド、p−ジメチルアミ
ノベンゾイックアシッドエチルエステル、p−ジメチル
アミノベンゾイックアシッドイソプロピルエステル、p
−ジメチルアミノベンゾイックアシッドブチルエステ
ル、p−ジメチルアミノベンゾイックアシッドエチルヘ
キシルエステル、p−ジメチルアミノベンゾイックアシ
ッドアミノエステル、N,N−ジメチルアンスラニック
アシッドメチルエステル、N,N−ジヒドロキシエチル
アニリン、N,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジ
ン、p−ジメチルアミノフェネチルアルコール、p−ジ
メチルアミノスチルペン、N,N−ジメチル−3,5−
キシリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジ
メチル−α−ナフチルアミン、N,N−ジメチル−β−
ナフチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミン、N−メチルジエタノールアミ
ン、N−エチルジエタノールアミン、N,N−ジメチル
ヘキシルアミン、N,N−ジメチルドデシルアミン、
N,N−ジメチルステアリルアミン、N,N−ジメチル
アミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノ
エチルメタクリレート、2,2’−(n−ブチルイミ
ノ)ジエタノール等が例として挙げられる。
【0024】特に好ましいのは、p−ジメチルアミノベ
ンゾイックアシッドエチルエステル、p−ジメチルアミ
ノベンゾイックアシッドイソプロピルエステル、p−ジ
メチルアミノベンゾイックアシッドブチルエステル、
N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレートである。
かかる第3級アミン化合物の配合量は、前記
(A)、(B)、及び(C)成分の総量100重量部に
対して0.01〜10重量部が好ましく、特に0.05
〜3重量部が好ましい。0.01重量部より少ないと接
着耐久性に対して効果がなく、10重量%を越えると接
着強度が低下する。
ンゾイックアシッドエチルエステル、p−ジメチルアミ
ノベンゾイックアシッドイソプロピルエステル、p−ジ
メチルアミノベンゾイックアシッドブチルエステル、
N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレートである。
かかる第3級アミン化合物の配合量は、前記
(A)、(B)、及び(C)成分の総量100重量部に
対して0.01〜10重量部が好ましく、特に0.05
〜3重量部が好ましい。0.01重量部より少ないと接
着耐久性に対して効果がなく、10重量%を越えると接
着強度が低下する。
【0025】第3級アミン化合物は、本発明の組成物全
体が均一になるように混合する。例えば、(A)、
(B)、及び(C)成分を攪拌混合した後、第3級アミ
ンを加え均一になるまで攪拌するか、或は、あらかじめ
(A)または(B)成分に第3級アミンを加え均一にな
るまで攪拌した後、(B)または(A)、及び(C)成
分を加え攪拌混合を行う等の方法が用いられる。
体が均一になるように混合する。例えば、(A)、
(B)、及び(C)成分を攪拌混合した後、第3級アミ
ンを加え均一になるまで攪拌するか、或は、あらかじめ
(A)または(B)成分に第3級アミンを加え均一にな
るまで攪拌した後、(B)または(A)、及び(C)成
分を加え攪拌混合を行う等の方法が用いられる。
【0026】本発明の歯科用組成物は、ケトン化合物お
よび/またはアルデヒド化合物を含んではならない。本
発明のプライマーにケトン化合物および/またはアルデ
ヒド化合物を加えると接着耐久性が低下する。
よび/またはアルデヒド化合物を含んではならない。本
発明のプライマーにケトン化合物および/またはアルデ
ヒド化合物を加えると接着耐久性が低下する。
【0027】かかるケトン化合物を例示するとシクロペ
ンタノン、シクロヘキサノン、ベンゾフェノン、ジフェ
ニルケトン、2,4−ペンタジオン、カンファーキノン
等が挙げられる。アルデヒド化合物を例示すると、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、
グルタルアルデヒド等の脂肪族アルデヒド、ベンズアル
デヒド、サリチルアルデヒド、フタルアルデヒド等の芳
香族アルデヒド等が挙げられる。本発明の歯科用組成物
からなるプライマーは均一な層であるのが好ましく、前
述の必須成分だけでは均一な溶液とならない場合は各成
分を溶解させる目的で有機溶媒を含有させても良い。使
用される有機溶媒は生理学的に許容されるものが好まし
い。具体的に例示すれば、エタノール、イソプロピルア
ルコール、エチレングリコール等が挙げられる。
ンタノン、シクロヘキサノン、ベンゾフェノン、ジフェ
ニルケトン、2,4−ペンタジオン、カンファーキノン
等が挙げられる。アルデヒド化合物を例示すると、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、
グルタルアルデヒド等の脂肪族アルデヒド、ベンズアル
デヒド、サリチルアルデヒド、フタルアルデヒド等の芳
香族アルデヒド等が挙げられる。本発明の歯科用組成物
からなるプライマーは均一な層であるのが好ましく、前
述の必須成分だけでは均一な溶液とならない場合は各成
分を溶解させる目的で有機溶媒を含有させても良い。使
用される有機溶媒は生理学的に許容されるものが好まし
い。具体的に例示すれば、エタノール、イソプロピルア
ルコール、エチレングリコール等が挙げられる。
【0028】尚、本発明の歯科用組成物は前述の必須成
分以外にそれ自体は公知である顔料、染料、重合禁止
剤、及び光安定剤を必要に応じて添加することができ
る。
分以外にそれ自体は公知である顔料、染料、重合禁止
剤、及び光安定剤を必要に応じて添加することができ
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。尚、以下の
文中及び表に示されている化合物の略号は次の通りであ
る。
本発明はこれらに限定されるものではない。尚、以下の
文中及び表に示されている化合物の略号は次の通りであ
る。
【0030】HEMA・・・2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート TEGDM・・・トリエチレングリコールジメタクリレ
ート NPGDM・・・ネオペンチルグリコールジメタクリレ
ート UDMA・・・ジ−2−メタクリロイルオキシエチル−
2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート DMBE・・・p−ジメチルアミノベンゾイックアシッ
ドエチルエステル TDEGDM・・・テトラデカエチレングリコールジメ
タクリレート(水溶性メタクリレート) GA・・・グルタルアルデヒド 溶解度および象牙質に対する接着強度の測定方法は、そ
れぞれ下記方法に従って行った。
クリレート TEGDM・・・トリエチレングリコールジメタクリレ
ート NPGDM・・・ネオペンチルグリコールジメタクリレ
ート UDMA・・・ジ−2−メタクリロイルオキシエチル−
2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート DMBE・・・p−ジメチルアミノベンゾイックアシッ
ドエチルエステル TDEGDM・・・テトラデカエチレングリコールジメ
タクリレート(水溶性メタクリレート) GA・・・グルタルアルデヒド 溶解度および象牙質に対する接着強度の測定方法は、そ
れぞれ下記方法に従って行った。
【0031】(1)溶解度の測定方法 実施例で用いた非水溶性多官能(メタ)アクリレート系
単量体及び比較例で用いた水溶性多官能(メタ)アクリ
レート系単量体の水に対する溶解度は次のように測定し
た。
単量体及び比較例で用いた水溶性多官能(メタ)アクリ
レート系単量体の水に対する溶解度は次のように測定し
た。
【0032】25℃の恒温室中でフラスコ内に水を10
0g計り取り、非水溶性多官能(メタ)アクリレート系
単量体及び、水溶性多官能(メタ)アクリレート系単量
体を二層に分離するまで少量ずつ加え、加えた量を重量
%で示した。結果を表1に示す。
0g計り取り、非水溶性多官能(メタ)アクリレート系
単量体及び、水溶性多官能(メタ)アクリレート系単量
体を二層に分離するまで少量ずつ加え、加えた量を重量
%で示した。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】(2)接着強度の測定方法 屠殺後24時間以内に牛前歯を抜去し、注水下、#80
0のエメリーペーパーで唇面に平行になるように象牙質
面を削り出した。次にこれらの面に圧縮空気を約10秒
間吹き付けて乾燥した後、0.26重量%マレイン酸水
溶液によって30秒間処理した。ついで前処理が施され
た象牙質平面を水洗し乾燥した後、この平面に直径4m
mの孔の開いた両面テープを固定し、さらに1.5m
m、直径6mmの孔の開いたパラフィンワックスを上記
円孔上に同一中心となるように固定して模擬窩洞を形成
した。この模擬窩洞の底面に本発明の歯科用組成物から
なるプライマーを小筆で塗布し、30秒後圧縮空気を約
5秒間吹き付けて乾燥した。ついで市販の接着材トクソ
ーライトボンド(徳山曹達社製)を小筆で塗布した後、
市販の可視光照射器(ホワイトライト、タカラベルモン
ト社製)10秒間光照射した。更にその上に光硬化型コ
ンポジットレジン(パルフィークエステライト、徳山曹
達社製)を充填し圧接した後、再度30秒間光照射して
硬化させた。コンポジットレジンが硬化後、パラフィン
ワックスを取り除き、37℃水中に24時間放置した。
その後、熱衝撃試験機(トーマス社製)を用いて4℃の
冷水と60℃の温水に各1分間ずつ浸漬(1サイクル)
を繰り返す冷熱試験を0、2000、5000サイクル
後、コンポジットレジン硬化体に金属製のアタッチメン
トを取り付け、引っ張り試験機(島津製作所社製)にて
クロスヘッドスピード10mm/minで象牙質との接
着強度の測定を行なった。
0のエメリーペーパーで唇面に平行になるように象牙質
面を削り出した。次にこれらの面に圧縮空気を約10秒
間吹き付けて乾燥した後、0.26重量%マレイン酸水
溶液によって30秒間処理した。ついで前処理が施され
た象牙質平面を水洗し乾燥した後、この平面に直径4m
mの孔の開いた両面テープを固定し、さらに1.5m
m、直径6mmの孔の開いたパラフィンワックスを上記
円孔上に同一中心となるように固定して模擬窩洞を形成
した。この模擬窩洞の底面に本発明の歯科用組成物から
なるプライマーを小筆で塗布し、30秒後圧縮空気を約
5秒間吹き付けて乾燥した。ついで市販の接着材トクソ
ーライトボンド(徳山曹達社製)を小筆で塗布した後、
市販の可視光照射器(ホワイトライト、タカラベルモン
ト社製)10秒間光照射した。更にその上に光硬化型コ
ンポジットレジン(パルフィークエステライト、徳山曹
達社製)を充填し圧接した後、再度30秒間光照射して
硬化させた。コンポジットレジンが硬化後、パラフィン
ワックスを取り除き、37℃水中に24時間放置した。
その後、熱衝撃試験機(トーマス社製)を用いて4℃の
冷水と60℃の温水に各1分間ずつ浸漬(1サイクル)
を繰り返す冷熱試験を0、2000、5000サイクル
後、コンポジットレジン硬化体に金属製のアタッチメン
トを取り付け、引っ張り試験機(島津製作所社製)にて
クロスヘッドスピード10mm/minで象牙質との接
着強度の測定を行なった。
【0035】実施例1 HEMA3.5g、TEGDM0.3g、水5.15
g、及びエタノール1.0gを容器中で攪拌混合した
後、DMBE0.05gを加えさらに攪拌してプライマ
ーを調製した。次いでこのプライマーを用い上記方法に
従い象牙質との接着強度を測定した。結果を表4に示
す。熱サイクル5000回後でも接着強度は低下しなか
った。
g、及びエタノール1.0gを容器中で攪拌混合した
後、DMBE0.05gを加えさらに攪拌してプライマ
ーを調製した。次いでこのプライマーを用い上記方法に
従い象牙質との接着強度を測定した。結果を表4に示
す。熱サイクル5000回後でも接着強度は低下しなか
った。
【0036】実施例2〜4 実施例1と同様の方法で表2に示す組成の各種プライマ
ーを調製した。次いでこれらのプライマーを用い上記方
法に従い象牙質との接着強度を測定した。結果を表4に
示す。いずれも熱サイクル5000回後でも接着強度は
低下しなかった。
ーを調製した。次いでこれらのプライマーを用い上記方
法に従い象牙質との接着強度を測定した。結果を表4に
示す。いずれも熱サイクル5000回後でも接着強度は
低下しなかった。
【0037】実施例5 HEMA3.5g、TEGDM0.1g、水6.4gを
攪拌混合してプライマーを調整した。次いでこのプライ
マーを用い上記方法に従い象牙質との接着強度を測定し
た。結果を表4に示す。熱サイクル2000回後におい
て接着強度は低下しなかった。
攪拌混合してプライマーを調整した。次いでこのプライ
マーを用い上記方法に従い象牙質との接着強度を測定し
た。結果を表4に示す。熱サイクル2000回後におい
て接着強度は低下しなかった。
【0038】実施例6〜9 実施例5と同様の方法で表2に示す組成の各種プライマ
ーを調製した。次いでこれらのプライマーを用い上記方
法に従い象牙質との接着強度を測定した。結果を表4に
示す。いずれも熱サイクル2000回後において接着強
度は低下しなかった。
ーを調製した。次いでこれらのプライマーを用い上記方
法に従い象牙質との接着強度を測定した。結果を表4に
示す。いずれも熱サイクル2000回後において接着強
度は低下しなかった。
【0039】
【表2】
【0040】比較例1〜7 実施例5と同様の方法で表3に示す組成の各種プライマ
ーを調製した。次いでこれらのプライマーを用い上記方
法に従い象牙質との接着強度を測定した。結果を表4に
示す。
ーを調製した。次いでこれらのプライマーを用い上記方
法に従い象牙質との接着強度を測定した。結果を表4に
示す。
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】比較例1より非水溶性多官能(メタ)アク
リレートを加えないと、熱サイクル2000回で接着強
度の低下が見られる。比較例2及び比較例3より、水酸
基を有する(メタ)アクリレート系単量体が20重量%
以下の場合は初期(熱サイクル0回)接着強度が低く、
水酸基を有する(メタ)アクリレート系単量体が50重
量%以上の場合は熱サイクル2000回で接着強度の低
下が見られる。比較例4より非水溶性多官能(メタ)ア
クリレートが10重量%以上の場合は初期強度があまり
高くない上に熱サイクル2000回で接着強度の低下が
見られる。比較例5は非水溶性多官能(メタ)アクリレ
ートの代わりに水溶性多官能(メタ)アクリレートを加
えたもので熱サイクル2000回で接着強度の極度の低
下が見られる。比較例6及び7はそれぞれケトン化合物
及びアルデヒド化合物を加えたものでいずれも熱サイク
ル2000回で接着強度の低下が見られる。
リレートを加えないと、熱サイクル2000回で接着強
度の低下が見られる。比較例2及び比較例3より、水酸
基を有する(メタ)アクリレート系単量体が20重量%
以下の場合は初期(熱サイクル0回)接着強度が低く、
水酸基を有する(メタ)アクリレート系単量体が50重
量%以上の場合は熱サイクル2000回で接着強度の低
下が見られる。比較例4より非水溶性多官能(メタ)ア
クリレートが10重量%以上の場合は初期強度があまり
高くない上に熱サイクル2000回で接着強度の低下が
見られる。比較例5は非水溶性多官能(メタ)アクリレ
ートの代わりに水溶性多官能(メタ)アクリレートを加
えたもので熱サイクル2000回で接着強度の極度の低
下が見られる。比較例6及び7はそれぞれケトン化合物
及びアルデヒド化合物を加えたものでいずれも熱サイク
ル2000回で接着強度の低下が見られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−105610(JP,A) 特開 平5−170618(JP,A) 特開 昭64−87608(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 6/00
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)水酸基を有する(メタ)アクリレ
ート系単量体50〜20重量%、 (B)非水溶性多官能(メタ)アクリレート系単量体1
0〜1重量%、及び (C)水40〜79重量%を含有してなり、ケトン化合
物および/またはアルデヒド化合物を含まないことを特
徴とする歯科用組成物。 - 【請求項2】 (A)水酸基を有する(メタ)アクリレ
ート系単量体50〜20重量%、 (B)非水溶性多官能(メタ)アクリレート系単量体1
0〜1重量%、 (C)水40〜79重量%(A、B及びCの合計量は1
00重量%)、並びに (D)第3級アミン化合物を(A)、(B)、及び
(C)の合計量100重量部に対して0.01〜10重
量部を含有してなり、ケトン化合物および/またはアル
デヒド化合物を含まないことを特徴とする歯科用組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26121593A JP3336582B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 歯科用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26121593A JP3336582B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 歯科用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07118116A JPH07118116A (ja) | 1995-05-09 |
JP3336582B2 true JP3336582B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=17358747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26121593A Expired - Fee Related JP3336582B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 歯科用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3336582B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-19 JP JP26121593A patent/JP3336582B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07118116A (ja) | 1995-05-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |