JPH07330530A - 歯質用プライマーおよび接着方法 - Google Patents

歯質用プライマーおよび接着方法

Info

Publication number
JPH07330530A
JPH07330530A JP6127911A JP12791194A JPH07330530A JP H07330530 A JPH07330530 A JP H07330530A JP 6127911 A JP6127911 A JP 6127911A JP 12791194 A JP12791194 A JP 12791194A JP H07330530 A JPH07330530 A JP H07330530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glycol
primer
water
alkylene glycol
tooth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6127911A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Ito
藤 和 雄 伊
Hisashi Chigira
尚 志 千木良
Miho Ohashi
橋 美 保 大
Kuniyuki Yokoi
井 邦 幸 横
Chihiro Tani
千 尋 谷
Hisashi Hisamitsu
光 久 久
Takashi Yamamoto
本 隆 司 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sun Medical Co Ltd
Original Assignee
Sun Medical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sun Medical Co Ltd filed Critical Sun Medical Co Ltd
Priority to JP6127911A priority Critical patent/JPH07330530A/ja
Publication of JPH07330530A publication Critical patent/JPH07330530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dental Preparations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の歯質用プライマーは、水性媒体とこ
の水性媒体中に溶解されたアルキレングリコールとから
なる。また、本発明の接着方法は、被着体にエッチング
剤を接触させてから充分に水洗した後乾燥させる工程
と、こうして乾燥された被着体面にアルキレングリコー
ルを含有するプライマーを接触させて処理する工程と、
このプライマーにより処理された被着体面に硬化性組成
物を塗設して硬化させる工程とを有する。 【効果】 本発明によれば、高い接着強度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯牙に対して、硬化性の
樹脂または樹脂複合材料を接着するに際し、予め歯牙表
面に適用するための処理剤およびこの処理剤を用いた接
着方法に関する。さらに詳しくは本発明は、特に歯質に
接着する際に歯質表面に施される前処理方法を含む接着
方法およびこの接着方法に使用される歯質用のプライマ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】歯科治療において、歯と修復材料との接
着は非常に高い接着強度が必要であり、こうした要請に
対応すべく種々の接着剤が使用されている。即ち、例え
ば液状のもの、セメントあるいはペースト状のものがそ
の用途を考慮して選択され使用されている。
【0003】しかしながら、多くの場合、歯牙、特に象
牙質と接着材またはセメント材のような硬化性組成物と
の間の接着力が不充分であるために、歯質と硬化した修
復成分との界面から剥離が生じて、温痛や冷痛が生じた
り、またこのような隙間からムシ歯が再発したり修復材
料が脱落するなどの問題を発生させている。
【0004】これまでに、歯牙に対して充分な接着力を
得るために、歯牙の表面に酸エッチングによる処理をす
る方法が知られている(Buonocore,M.G.,etal., J.Den
t.Res.,34,849-853,1955)。典型的なエッチング剤とし
て、リン酸、金属塩を含むクエン酸および、EDTAな
どの水溶液が使用されている。
【0005】こうしたエッチング剤を使用することによ
り、歯牙エナメル質に接着する際の表面処理に対する接
着性能は相当向上し、その有用性が高いが、反面このよ
うに処理しても、象牙質に対してはそれほどの接着性能
の向上は見られない。
【0006】そこで象牙質への接着力を向上させるため
に、酸エッチングを行った歯牙表面に対し、さらにプラ
イマーによる処理を施した後、このプライマー処理され
た面に硬化性組成物(接着材)を塗設する方法が提案さ
れている(Munksgaad,E.C.,Asmussen,J.Dent.Res.,63,1
087-1089,1984および特開昭63-279,851号公報参照)。
【0007】この提案では、酸エッチング剤としてリン
酸やクエン酸などの酸とN−フェニルグリシン(NPG)な
どのアミノ酸とを含む水溶液が使用され、また、プライ
マーとしてグルタルアルデヒドと2-ヒドロキシエチルメ
タクリレート(HEMA)と水とからなる組成物を用いて硬化
性組成物を接着しているが、達成された接着力にはさら
に改良の余地があった。
【0008】また、早川らは、上記のプライマー組成物
に酸性の重合性単量体を加えて、接着力を改善する方法
を提案している(歯科材料 器械、4(6)、67-68、1985)。
これらのプライマーは重合性単量体もしくは有機化合物
と水とから構成されている。
【0009】このプライマー組成物を用いることによ
り、充分とは言えないまでも、相当の接着力の向上が認
められる。しかしながら、上記の提案に見られるような
水溶性の重合性単量体を用いても、歯科材料の接着とい
う著しく高い接着強度が要求される分野においては、充
分な接着力が得られているとは謂い難いのが現状であ
る。
【0010】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、上記の従来
技術における問題点を解決することにあり、歯質特に象
牙質に対して硬化性組成物を接着させるための歯質用プ
ライマーおよびこの歯質用プライマーを用いた接着方法
を提供することにある。
【0011】
【発明の概要】本発明の歯質用プライマーは、水性媒体
と、この水性媒体中に溶解されたアルキレングリコール
とからなる。
【0012】また本発明の接着方法は、被着体にエッチ
ング剤を接触させてから充分に水洗した後乾燥させる工
程と、該乾燥された被着体面にアルキレングリコールを
含有するプライマーを接触させて処理する工程と、該プ
ライマーにより処理された被着体面に硬化性組成物を塗
設して硬化させる工程とを有することを特徴としてい
る。
【0013】本発明では、アルキレングリコールを含有
するプライマーを使用しているので、高い接着強度を得
ることができる。殊に、10-3処理液などとして知ら
れている3重量%塩化第2鉄および10重量%クエン酸
水溶液のような従来公知のエッチング剤を用いて処理し
たとしても、歯質表面を本発明のプライマーで処理する
ことにより、極めて高い接着強度が発現する。
【0014】
【発明の具体的説明】次に本発明の歯質用プライマーお
よびこの歯質用プライマーを用いた接着方法について具
体的に説明する。
【0015】本発明の歯科用プライマーは、水性媒体
と、この水性媒体中に含有されるアルキレングリコール
とからなる。また、本発明の歯質用プライマーを用いた
接着方法は、概略、 i) エッチング剤処理、 ii) アルキレングリコール含有溶液からなるプライマー
による処理、および iii)硬化性組成物を塗設して硬化させる工程、 から構成されている。
【0016】本発明の接着方法で使用されるエッチング
剤は、歯質と接触することにより、歯質表面を溶解する
と共に、この溶解物を水洗除去することができ、さらに
余剰のエッチング材を水洗除去することができるもので
ある。このようなエッチング剤としては歯質を脱灰でき
る化合物を含有する水性溶液が使用される。そして、こ
うした化合物の例としては、リン酸、クエン酸およびエ
チレンジアミン四酢酸を挙げることができる。さらにこ
れらは一部塩を形成していてもよく、またキレート化合
物であってもよい。即ち、本発明のエッチング剤は、ナ
トリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、
銅イオンまたは鉄イオンなどの金属イオンを含有しても
良い。
【0017】エッチング剤は、上記のような成分を含有
する水性溶液であり、上記のような成分を通常は0.1
〜95重量%、好ましくは1〜70重量%の量で含有し
ている。また、この水性媒体としては、通常は水を使用
するが、本発明の目的を逸脱しない範囲内において、例
えばエタノールのような有機溶媒を含有していても良
い。
【0018】本発明の歯質用プライマーは、水性媒体
と、この水性媒体中に溶解されたアルキレングリコール
とからなる。本発明のプライマーを形成するアルキレン
グリコールは次式(I)で表すことができる
【0019】
【化1】
【0020】上記式(I)において、R1およびR2はそ
れぞれ独立に水素原子(H)またはメチル基(CH3
のいずれかであり、mおよびnは、それぞれ独立に1〜
5の整数である。
【0021】このようなアルキレングリコールの例とし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
チレングリコール、ペンチレングリコールおよびヘキシ
レングリコールを挙げることができる。特に本発明では
エチレングリコールが好ましい。
【0022】本発明の歯質用プライマーは、水性媒体と
上記のようなアルキレングリコールとの混合物である。
ここで水性媒体溶媒としては、水単独もしくは水と均一
に混合し得る有機溶媒と水との混合物を使用することが
できる。ここで使用できる水としては、例えば蒸留水、
イオン交換水および生理食塩水などを挙げることがで
き、蒸留水およびイオン交換水が好ましく用いられる。
さらに上記の水に混合し得る有機溶媒として、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール
類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、テ
トラヒドロフラン(THF)などのエーテル類;N,N-ジメチ
ルホルムアミドなどのアミド類などが挙げることができ
る。このうちエタノールおよびアセトンが好ましく用い
られる。このような水性媒体の中でも、特に、水単独、
水とエタノールまたは水とアセトンの混合溶液が好まし
い。
【0023】本発明のプライマー中において、アルキレ
ングリコールは、通常は1〜99重量%、好ましくは3
0〜80重量%、特に好ましくは50〜70重量%の範
囲内の濃度で使用される。上記のような濃度でアルキレ
ングリコールを使用することにより高い接着強度が発現
すると共に、アルキレングリコールが水性媒体中に確実
に溶解された状態になり使用しやすい。
【0024】なお、このプライマーは、上記の成分の他
に、本発明の効果を損なわない範囲でホルムアルデヒド
やグルタルアルデヒドなどのアルデヒド類などのタンパ
ク質架橋剤、重合開始剤、増粘剤および充填材などを含
有させることができる。
【0025】本発明の接着方法で使用される硬化性組成
物は、アクリル系単量体を主成分とする重合性単量体
と、さらに所望によりこのアクリル系単量体と共重合可
能な少なくとも1個のオレフィン性二重結合を有する重
合性単量体、重合開始剤、フィラーなどを含有してい
る。
【0026】本発明で用いられる重合性単量体の例とし
ては、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル
酸アミド、マレイン酸エステル、フマール酸エステルお
よび酢酸ビニルなどのビニルエステル類、スチレンとそ
の誘導体、並びに、アクリロニトリルおよびアクロレイ
ンなどのビニル化合物を挙げることができる。これらの
中でも(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。
【0027】本発明で好ましく使用される(メタ)アク
リル酸エステルの例としては、メチル(メタ)アクリレ
ート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート、2,2-ビス[4-(3-メタ
クリロイルオキシ-2-ヒドロキシプロポキシ)フェニ
ル]プロパン(Bis-CMA)、トリメチロールエタントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレートおよびN,N-ジメチルアミノエチルメタ
クリレートを挙げることができる。
【0028】また、これらのアクリレート化合物は、2
〜4個の水酸基を有するエステル化合物であってもよ
い。さらに、このアクリレート化合物として、リン原子
等を有する極性基を有する酸性重合性単量体を使用する
こともできる。
【0029】さらに、本発明で使用される硬化性組成物
には重合開始剤が配合されていてもよく、このような重
合開始剤の例としては、ベンゾイルパーオキサイド- 芳
香族第3級アミン系の混合物およびクメンハイドロパー
オキサイドなどの過酸化物;トリブチルボランおよびト
リブチルボランの部分酸化物のようなアルキルボラン、
芳香族スルフィン酸(またはその塩)-芳香族第2級ま
たは第3級アミン-アシルパーオキサイド系の混合物な
どが挙げられる。さらに、α-ジケトン(例えば、カン
ファーキノン、ジアセチル、ベンジル)- 還元剤(例え
ば、第3級アミン、アルデヒド、メルカプタン)および
ベンゾインメチルエーテルなどの光重合開始剤を挙げる
ことができる。
【0030】特に本発明ではアルキルボランが好まし
い。またこの硬化性組成物にはフィラーが配合されてい
てもよく、このようなフィラーの例としては、ガラス、
石英、ヒドロキシアパタイト、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、酸化アルミニウム、酸化チタンおよび酸化ジル
コニウムなどの無機フィラーの他;ポリメチルメタクリ
レート粉末、ポリスチレン粉末およびポリ塩化ビニル粉
末等のポリマー粉末を挙げることができる。
【0031】上記のような硬化性組成物は、通常は、ア
クリレート化合物のような重合性単量体と重合開始剤と
を別々のパッケイジにして貯蔵、輸送され、直前に両者
を混合して使用される。なお、必要により、このパッケ
イジには有機溶媒等が配合されていてもよい。
【0032】上記のようなエッチング剤、プライマーお
よび硬化性組成物は、一般に歯科の分野で採用されてい
る接着方法におけるのと同様に使用することができる。
すなわち、例えば、まず、修復対象の歯質を必要により
研磨して清浄した後、表面に付着している水分を気銃等
を用いて除去する。次いで、この修復対象の歯質表面に
上記エッチング剤を塗布し、30秒程度放置した後水洗
し、再び気銃等を用いて表面に付着している水分を除去
する。
【0033】こうしてエッチングされた歯質表面に、次
いで、本発明のプライマーを塗布して15秒程度放置し
た後、気銃で表面を乾燥させる。こうしてプライマー処
理された歯質表面に硬化性組成物を塗布して補綴具等を
接着する。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、エッチング剤で処理し
た歯質の表面をアルキレングリコールを含有する本発明
のプライマーで処理し、このプライマー処理面に硬化性
組成物であるコンポジットレジンを塗設しているので歯
質の補綴具などを高い接着力で接着することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明がこれら実施例に限定されるものではない。
【0036】なお、実施例および比較例中、接着力は次
のようにして評価した。 [接着強さの測定方法]新鮮なウシ下顎前歯を抜去し、
水中で凍結し保存したものを歯質サンプルとして使用し
た。解凍した牛歯象牙質を、回転式研磨機ECOMET-III
(BUEHLER製)で注水、指圧下で耐水エメリー紙600
番まで研削し、平滑な面を得た。研削した牛歯を37℃
の水中に15分間浸漬した。牛歯を水中から取り出して
気銃にて水分を除去した。研削面にエッチング剤として
3重量%塩化第二鉄を含む10重量%クエン酸水溶液
(10−3)をスポンジに充分に浸して塗布して30秒
後に水洗し、気銃にて乾燥した。その表面に、本発明の
プライマーをスポンジで同様に塗布して15秒静置し気
銃にて乾燥した(約20秒間)。この上に、接着面積を
規定するため、直径5.1mmの円孔のあいたセロハンテ
ープを固着した。この穴に、硬化性組成物を塗布して、
更に厚さ1mmの同径の穴の開いた厚紙を固着しコンポジ
ットレジン Silux Plus(3M(株)製)を充填しポリエ
ステルフィルムを介して可視光線照射器(トランスルク
スCL、KULZER製)にて30秒間光照射して硬化させた。
ポリエステルフィルムを剥がして、ここにメタファース
ト(サンメディカル(株)製)にて硬化物とステンレス棒
を接着して15分間静置し37℃の水中に24時間浸漬
後、引っ張り接着試験(クロスヘッドスピード:2mm/m
in)を行った。
【0037】
【実施例1】プライマーとして63重量部のエチレング
リコールと37重量部の蒸留水からなる溶液を用い、硬
化性組成物としてスーパーボンドDライナープラス(重
合開始剤:トリブチルボラン部分酸化物)(サンメディ
カル(株)製)をスタンダード法に準じた方法で用いた。
その結果、接着強さは115±3kgf/cm2で、接着破壊
面はコンポジットレジンまたは牛歯の凝集破壊であり、
界面剥離は認められなかった。
【0038】
【比較例1】実施例1においてプライマーを使用しなか
った以外は同様にして接着強さを測定した。その結果、
接着強さは79±31kgf/cm2であり、実施例1の接着
強さよりも低かった。また接着破壊面はコンポジットレ
ジンの凝集破壊と界面剥離の混在した混合破壊であっ
た。
【0039】
【比較例2】実施例1において、プライマーとして35
%HEMA(2-ヒドロキシエチルメタクリレート)水溶
液を使用した以外は同様にして接着強度を測定した。そ
の結果、接着強さは109±23kgf/cm2であり、実施
例1の接着強さよりも低かった。接着破壊面はコンポジ
ットレジンの凝集破壊と界面剥離の混在した混合破壊で
あった。
【0040】
【実施例2】プライマーとして63重量部のエチレング
リコールと37重量部の蒸留水からなる溶液を用い、硬
化性組成物としてスーパーボンドDライナープラス(サ
ンメディカル(株)製)をプラス法に準じた方法で用い
た。その結果、接着強さは137±7kgf/cm2で、接着
破壊面はコンポジットレジンまたは牛歯の凝集破壊であ
り、界面剥離は認められなかった。
【0041】
【比較例3】実施例2においてプライマーを使用しなか
った以外は同様にして接着強さを測定した。その結果、
接着強さは85±24kgf/cm2であり、実施例2の接着
強さよりも低かった。接着破壊面はコンポジットレジン
の凝集破壊と界面剥離の混在した混合破壊であった。
【0042】
【実施例3】プライマーとして63重量部の1,6-ヘキシ
レングリコールと37重量部の蒸留水とからなる溶液を
用い、硬化性組成物としてスーパーボンドDライナープ
ラス(サンメディカル(株)製)をプラス法に準じた方法
で用いた。その結果、接着強さは121±9kgf/cm2
あり、接着破壊面はコンポジットレジンまたは牛歯の凝
集破壊であり、界面剥離は認められなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 千 尋 東京都大田区北馬込1丁目25番5号205号 室 (72)発明者 久 光 久 神奈川県川崎市中原区木月祇園町224 (72)発明者 山 本 隆 司 滋賀県守山市古高町571番地の2 サンメ ディカル株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体と、該水性媒体中に溶解された
    アルキレングリコールとからなることを特徴とする歯質
    用プライマー。
  2. 【請求項2】 上記アルキレングリコールが、エチレン
    グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
    ル、ペンチレングリコールおよびヘキシレングリコール
    よりなる群から選ばれる少なくとも一種類の多価アルコ
    ールであることを特徴とする請求項第1項記載の歯質用
    プライマー。
  3. 【請求項3】 上記水性媒体が、水または水に可溶な有
    機溶剤と水との混合物であることを特徴とする請求項第
    1項記載の歯質用プライマー。
  4. 【請求項4】 上記のプライマーに、アルキレングリコ
    ールが、1〜99重量%の範囲の量で含有されているこ
    とを特徴とする請求項第1項記載の歯質用プライマー。
  5. 【請求項5】 被着体にエッチング剤を接触させてから
    水洗した後乾燥させる工程と、該乾燥された被着体面に
    アルキレングリコールを含有するプライマーを接触させ
    て処理する工程と、該プライマーにより処理された被着
    体面に硬化性組成物を塗設して硬化させる工程とを有す
    ることを特徴とする歯質の接着方法。
  6. 【請求項6】 上記のエッチング剤が、リン酸溶液、ク
    エン酸溶液およびエチレンジアミン四酢酸溶液よりなる
    群から選ばれる少なくとも一種類の溶液であることを特
    徴とする請求項第5項記載の歯質の接着方法。
  7. 【請求項7】 上記エッチング剤が、ナトリウムイオ
    ン、カリウムイオン、カルシウムイオン、銅イオンおよ
    び鉄イオンよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の
    金属イオンを含有することを特徴とする請求項第5項記
    載の歯質の接着方法。
  8. 【請求項8】 上記のプライマーを形成するアルキレン
    グリコールが、エチレングリコール、プロピレングリコ
    ール、ブチレングリコール、ペンチレングリコールおよ
    びヘキシレングリコールよりなる群から選ばれる少なく
    とも一種類の多価アルコールであることを特徴とする請
    求項第5項記載の歯質の接着方法。
  9. 【請求項9】 上記のプライマーに、アルキレングリコ
    ールが、1〜99重量%の範囲の量で含有されているこ
    とを特徴とする請求項第5項記載の歯質の接着方法。
  10. 【請求項10】 硬化性組成物に使用する重合開始剤
    が、アルキルボランまたはその部分酸化物であることを
    特徴とする請求項第5項記載の歯質の接着方法。
JP6127911A 1994-06-09 1994-06-09 歯質用プライマーおよび接着方法 Pending JPH07330530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6127911A JPH07330530A (ja) 1994-06-09 1994-06-09 歯質用プライマーおよび接着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6127911A JPH07330530A (ja) 1994-06-09 1994-06-09 歯質用プライマーおよび接着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07330530A true JPH07330530A (ja) 1995-12-19

Family

ID=14971703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6127911A Pending JPH07330530A (ja) 1994-06-09 1994-06-09 歯質用プライマーおよび接着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07330530A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008505924A (ja) * 2004-07-08 2008-02-28 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 歯科用の方法、組成物、および酸感受性色素を含むキット
JP2008222642A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Tokuyama Dental Corp 歯科用前処理剤組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008505924A (ja) * 2004-07-08 2008-02-28 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 歯科用の方法、組成物、および酸感受性色素を含むキット
JP2008222642A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Tokuyama Dental Corp 歯科用前処理剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1245396A (en) Adhesion promoting agent, process for its preparation and use thereof on collageneous material
US5264513A (en) Primer composition
JP3399573B2 (ja) 歯面処理キット
DK175761B1 (da) Fremgangsmåde og middel til grundering af hårdt væv især dentin
JP3034650B2 (ja) 歯質用接着剤
US7226960B2 (en) Self-etching primer adhesive and method of use therefor
CA1304000C (en) Method for priming hard tissue
JP3547753B2 (ja) 歯の補修剤キットの調整のための歯の補修成分の使用
JPH11503150A (ja) 歯科用および生物学的基質の下塗りのための組成物
JP2000159621A (ja) 歯科用光重合性組成物
US6575752B1 (en) Tooth surface treatment composition and methods
US5595487A (en) Method for bonding amalgam to dental surfaces
JP2633292B2 (ja) 歯または骨物質のための前処理剤
JPH0782115A (ja) プライマー組成物
JP3158422B2 (ja) 水系光硬化型接着剤組成物
JPS63162769A (ja) 裏装剤
JPH0597620A (ja) 歯科用接着性組成物
JPH07330530A (ja) 歯質用プライマーおよび接着方法
RU2173133C2 (ru) Композиция для применения в качестве адгезивной компоненты
WO2008053979A1 (fr) Compositions primaires auto-mordançantes pour une utilisation dentaire
JP4148333B2 (ja) 歯科用分離材組成物
JPH1077205A (ja) 歯科用接着剤セット
JP3040606B2 (ja) 歯質に硬化性組成物を接着させるための前処理剤および方法
JPH05186309A (ja) 歯科用接着性歯面処理方法
JP3040515B2 (ja) 接着性組成物