JP3335910B2 - 建設機械における防音構造 - Google Patents
建設機械における防音構造Info
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Description
木作業に用いられる油圧ショベル等の建設機械の技術分
野に属するものである。
ペレータが座するシートを、機体床面に立設したシート
ブラケットの上面部に取付ける一方、該シートブラケッ
トの後方に、エンジンや油圧ポンプ等が収納されるエン
ジンルームを配したものがある。このものにおいて、エ
ンジンルームの前方は、ファイヤウォール(防火壁)等
の壁面によって塞がれるが、該壁面と前記シートブラケ
ットの後端部とのあいだには、シートを前後方向にスラ
イド移動できるようにするためのスペースが確保されて
いる。
ンルームからは、エンジン音、ポンプ音、バルブ音等の
種々な騒音や熱が発生するが、該騒音や熱が、前記壁面
からスペースを通って、シートに座しているオペレータ
に伝わることになって、運転環境の向上の妨げになると
いう問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題
があった。
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、オペレータが座するシートが上
面部に取付けられるシートブラケットの後方にエンジン
ルームを配してなる建設機械において、前記シートブラ
ケットとエンジンルームの前方を塞ぐ壁面とのあいだの
空間部に、該空間部の上部を塞いでエンジンルームから
の騒音がシートに座するオペレータに伝わるのを防止す
るための防音性を有した遮蔽体を配設したものである。
そして、この様にすることにより、エンジンルームから
発生する騒音が、空間部を通ってシートに座するオペレ
ータに伝わってしまうことを防止でき、オペレータの運
転環境の向上に貢献できる。このものにおいて、遮蔽体
は、シートブラケットの上面と略同高さに位置して水平
状に配され、弾性を有したシール材と、該シール材を支
持するプレートとを用いて構成することにより、シート
ブラケットの上面部に取付けられるシートの前後移動が
妨げられることなく、また、弾性を有したシール材によ
って空間部を隙間無く遮蔽できる。さらにこのものにお
いて、エンジンルームの前方を塞ぐ壁面にメンテナンス
用開口を開設し、該開口を開閉する蓋体を前記遮蔽体と
共に着脱自在に設けることにより、メンテナンス時に遮
蔽体を蓋体と共に着脱することができ、作業性が向上す
る。
に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベル
の上部旋回体であって、該上部旋回体1は、前部にフロ
ントアタッチメント2が取り付けられていると共に、キ
ャブ3、エンジンルーム4、タンク類5、カウンタウエ
イト31等が配設されている等の基本的構成は従来通り
である。
るシート6が配設されているが、該シート6は、キャブ
3の床面に立設された略冂字形状のシートブラケット7
の上面部に、スライドレール8を介して前後スライド移
動自在に取り付けられている。さらに、上記シート6の
左右両側には、コントロールレバー9を備えた左右のコ
ンソールボックス10が配されているが、該コンソール
ボックス10は、後端部に設けられた支軸10aを支点
として上方に跳ね上げることができるようになってお
り、オペレータが昇降時にコンソールボックス10を跳
ね上げることで、昇降しやすいようになっていると共
に、コントロールレバー9を自動ロックできるようにな
っているが、その機構についての説明は省略する。ま
た、右側のコンソールボックス10の後部下方にはエン
ジンコントロールブラケット11が配され、さらに該エ
ンジンコントロールブラケット11の右側には、アクセ
ルレバー12が取り付けられたエンジンコントロールボ
ックス13が配されている。
23や作動油タンク24等のタンク類5が配されてお
り、またキャブ3の後方には、エンジンフード25によ
り開閉自在に覆蓋され、エンジン26やポンプ27、各
種バルブ28、エアクリーナー29、マフラー30等が
収納されるエンジンルーム4が配設されているが、該エ
ンジンルーム4の高さ位置は、前記シート6の座部6a
の高さ位置と略同位置に設定されている。そして、この
エンジンルーム4とキャブ3とのあいだは、エンジンル
ーム4の前方側を塞ぐファイヤウォール(防火壁)14
によって仕切られている。
の背凭れ部6bの後方の左右方向中央部位がエンジンル
ーム4側に向けてへこんだ凹溝部14aとなっており、
該凹溝部14aには、エンジンルーム4を前方側から臨
むメンテナンス用の開口14bが形成されている。そし
て該開口14bを開閉するためのカバー15は、後述す
るボルト16により着脱できるようになっている。
ブラケット7の後端部とのあいだにはスペースSが確保
されていて、シート6を後方にスライド移動させたとき
やコンソールボックス10を上方に跳ね上げたときに、
シート背凭れ部6bやコンソールボックス10がファイ
ヤウォール14に干渉してしまうことがないようになっ
ている。
遮蔽体であって、該遮蔽体17は、難燃性の軟質ポリウ
レタンフォーム等の弾性を有したシール材18と、該シ
ール材18を支持すべくシール材18の上面部にシール
材18の周縁部が少し露出する状態で固着される硬質板
状のの支持プレート19とを用いて構成されているが、
該遮蔽体17は、前記シートブラケット7の上面部と略
同じ高さ位置において、前記スペースSの略全域を上下
に分割して遮断するようシール材18が圧縮状態で組み
込まれ、これにより前記エンジンルーム4から発生する
エンジン音、ポンプ音、バルブ音等の騒音や熱が、前記
スペースSを通ってシート6に座するオペレータに伝わ
ってしまうことを低減し回避できるようになっている。
そしてこの遮蔽体17は、支持プレート19の後端部か
ら立設された取付け辺19aを、前記カバー15をファ
イヤウォール凹溝部14aの開口14bに取り付けるた
めのボルト16を介して、カバー15と共に着脱自在に
取付けできるように構成されている。尚、図中、19b
は遮蔽体17を着脱するときにオペレータが把持するた
めに支持プレート19に設けられた把手である。
10の後部下方に取付けブラケット21を介して取付け
られるシール材であって、該シール材20により、右側
コンソールボックス10の下方から伝わる騒音を遮蔽で
きるようになっている。
は、前面ブラケット22によりキャブ3の左右方向略全
幅に亘って塞がれている。これにより、エンジンルーム
4から発生する騒音が、前記遮蔽体17の下方を通って
シートブラケット7の前方側からオペレータに伝わって
しまうことを回避できるようになっている。
部にシート6が取付けられるシートブラケット7と、エ
ンジンルーム4の前方を塞ぐファイヤウォール14との
あいだには、シート6を前後スライド移動させたり、コ
ンソールボックス10を跳ね上げたりするためのスペー
スSが確保されているが、該スペースSは、前記シート
ブラケット7の上面部と略同じ高さ位置に配された遮蔽
体17によって、スペースSの略全域に亘り上下に遮断
されることになる。
エンジン音、ポンプ音、バルブ音等の騒音や熱が、前記
スペースSを通ってシート6に座しているオペレータに
伝わってしまうことを低減できることになって、オペレ
ータの運転環境の向上に貢献できる。
シートブラケット7の上面部と略同じ高さ位置に配され
ているから、シート6の前後スライド移動や、コンソー
ルボックス10の跳ね上げ揺動が遮蔽体17によって妨
げられてしまうがなく、しかも、エンジンルーム4から
発生する騒音や熱が遮蔽体17の上側からオペレータに
直接伝わってしまうことを可及的に回避できる。
ォール凹溝部14aに開設されるメンテナンス用の開口
14bを開閉するためのカバー15と共に、ボルト16
により着脱自在に取付けられる構成であるから、メンテ
ナンスのときに、遮蔽体17とカバー15とを別々に着
脱するような手間がかからず、作業性が向上する。
縮状態で組み込まれているから、スペースSの遮蔽が確
実で隙間があいてしまうことを回避し、全て板材で形成
したもののように、ファイヤウォール14とキャブ3と
の振動が異なっていた場合のようにビビリ音が発生する
ことがないうえ、軟質のシール材18と硬質板状の支持
プレート19との二重構造になっている結果、より高い
防音、遮熱効果を発揮する。しかも、遮蔽体17は、ボ
ルト16を外した状態でも圧縮状態のシール材18によ
ってカバー15と共に仮保持される結果、いちいち遮蔽
体17を把持しないでのボルト16の緊緩作業ができる
うえ、ボルト16の下側に位置してスペースSを上下に
分断遮蔽するよう配されているから、外したボルト16
を誤って落しても、該ボルト16は仮保持される遮蔽体
17上に落下保持されることになって、キャブ3の床面
に落下してしまうことを防止でき、メンテナンスの作業
性が向上する。
ないことは勿論であって、前記実施の形態においては、
遮蔽体17は、後部がファイヤウォール14にボルト止
16めされた片持ち構造であるが、遮蔽体17の前部を
シートブラケット7に着脱自在に止着することにより、
前後両側が支持された両持ち構造とすることもでき、こ
のようにした場合には、遮蔽体17の強度アップが計れ
ることになって、遮蔽体17を挟んで上下両スペースを
収納スペースとして用いることもできる。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 オペレータが座するシートが上面部に取
付けられるシートブラケットの後方にエンジンルームを
配してなる建設機械において、前記シートブラケットと
エンジンルームの前方を塞ぐ壁面とのあいだの空間部
に、該空間部の上部を塞いでエンジンルームからの騒音
がシートに座するオペレータに伝わるのを防止するため
の防音性を有した遮蔽体を配設した建設機械における防
音構造。 - 【請求項2】 請求項1において、遮蔽体は、シートブ
ラケットの上面と略同高さに位置して水平状に配され、
弾性を有したシール材と、該シール材を支持するプレー
トとを用いて構成される建設機械における防音構造。 - 【請求項3】 請求項1または2において、エンジンル
ームの前方を塞ぐ壁面にメンテナンス用開口を開設し、
該開口を開閉する蓋体を前記遮蔽体と共に着脱自在に設
けた建設機械における防音構造。
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---|---|---|---|
JP17480198A JP3335910B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 建設機械における防音構造 |
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- 1998-06-22 JP JP17480198A patent/JP3335910B2/ja not_active Expired - Fee Related
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