JP3335910B2 - 建設機械における防音構造 - Google Patents

建設機械における防音構造

Info

Publication number
JP3335910B2
JP3335910B2 JP17480198A JP17480198A JP3335910B2 JP 3335910 B2 JP3335910 B2 JP 3335910B2 JP 17480198 A JP17480198 A JP 17480198A JP 17480198 A JP17480198 A JP 17480198A JP 3335910 B2 JP3335910 B2 JP 3335910B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
engine room
shield
space
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17480198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000008419A (ja
Inventor
裕 鈴木
正 中尾
孝夫 足立
Original Assignee
新キャタピラー三菱株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新キャタピラー三菱株式会社 filed Critical 新キャタピラー三菱株式会社
Priority to JP17480198A priority Critical patent/JP3335910B2/ja
Publication of JP2000008419A publication Critical patent/JP2000008419A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3335910B2 publication Critical patent/JP3335910B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種建設作業、土
木作業に用いられる油圧ショベル等の建設機械の技術分
野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種建設機械のなかには、オ
ペレータが座するシートを、機体床面に立設したシート
ブラケットの上面部に取付ける一方、該シートブラケッ
トの後方に、エンジンや油圧ポンプ等が収納されるエン
ジンルームを配したものがある。このものにおいて、エ
ンジンルームの前方は、ファイヤウォール(防火壁)等
の壁面によって塞がれるが、該壁面と前記シートブラケ
ットの後端部とのあいだには、シートを前後方向にスラ
イド移動できるようにするためのスペースが確保されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記エンジ
ンルームからは、エンジン音、ポンプ音、バルブ音等の
種々な騒音や熱が発生するが、該騒音や熱が、前記壁面
からスペースを通って、シートに座しているオペレータ
に伝わることになって、運転環境の向上の妨げになると
いう問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、オペレータが座するシートが上
面部に取付けられるシートブラケットの後方にエンジン
ルームを配してなる建設機械において、前記シートブラ
ケットとエンジンルームの前方を塞ぐ壁面とのあいだの
空間部に、該空間部の上部を塞いでエンジンルームから
の騒音がシートに座するオペレータに伝わるのを防止す
るための防音性を有した遮蔽体を配設したものである。
そして、この様にすることにより、エンジンルームから
発生する騒音が、空間部を通ってシートに座するオペレ
ータに伝わってしまうことを防止でき、オペレータの運
転環境の向上に貢献できる。このものにおいて、遮蔽体
は、シートブラケットの上面と略同高さに位置して水平
状に配され、弾性を有したシール材と、該シール材を支
持するプレートとを用いて構成することにより、シート
ブラケットの上面部に取付けられるシートの前後移動が
妨げられることなく、また、弾性を有したシール材によ
って空間部を隙間無く遮蔽できる。さらにこのものにお
いて、エンジンルームの前方を塞ぐ壁面にメンテナンス
用開口を開設し、該開口を開閉する蓋体を前記遮蔽体と
共に着脱自在に設けることにより、メンテナンス時に遮
蔽体を蓋体と共に着脱することができ、作業性が向上す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベル
の上部旋回体であって、該上部旋回体1は、前部にフロ
ントアタッチメント2が取り付けられていると共に、キ
ャブ3、エンジンルーム4、タンク類5、カウンタウエ
イト31等が配設されている等の基本的構成は従来通り
である。
【0006】前記キャブ3内部には、オペレータが座す
るシート6が配設されているが、該シート6は、キャブ
3の床面に立設された略冂字形状のシートブラケット7
の上面部に、スライドレール8を介して前後スライド移
動自在に取り付けられている。さらに、上記シート6の
左右両側には、コントロールレバー9を備えた左右のコ
ンソールボックス10が配されているが、該コンソール
ボックス10は、後端部に設けられた支軸10aを支点
として上方に跳ね上げることができるようになってお
り、オペレータが昇降時にコンソールボックス10を跳
ね上げることで、昇降しやすいようになっていると共
に、コントロールレバー9を自動ロックできるようにな
っているが、その機構についての説明は省略する。ま
た、右側のコンソールボックス10の後部下方にはエン
ジンコントロールブラケット11が配され、さらに該エ
ンジンコントロールブラケット11の右側には、アクセ
ルレバー12が取り付けられたエンジンコントロールボ
ックス13が配されている。
【0007】一方、前記キャブ3の右方には燃料タンク
23や作動油タンク24等のタンク類5が配されてお
り、またキャブ3の後方には、エンジンフード25によ
り開閉自在に覆蓋され、エンジン26やポンプ27、各
種バルブ28、エアクリーナー29、マフラー30等が
収納されるエンジンルーム4が配設されているが、該エ
ンジンルーム4の高さ位置は、前記シート6の座部6a
の高さ位置と略同位置に設定されている。そして、この
エンジンルーム4とキャブ3とのあいだは、エンジンル
ーム4の前方側を塞ぐファイヤウォール(防火壁)14
によって仕切られている。
【0008】前記ファイヤーウォール14は、シート6
の背凭れ部6bの後方の左右方向中央部位がエンジンル
ーム4側に向けてへこんだ凹溝部14aとなっており、
該凹溝部14aには、エンジンルーム4を前方側から臨
むメンテナンス用の開口14bが形成されている。そし
て該開口14bを開閉するためのカバー15は、後述す
るボルト16により着脱できるようになっている。
【0009】さらに、該ファイヤウォール14とシート
ブラケット7の後端部とのあいだにはスペースSが確保
されていて、シート6を後方にスライド移動させたとき
やコンソールボックス10を上方に跳ね上げたときに、
シート背凭れ部6bやコンソールボックス10がファイ
ヤウォール14に干渉してしまうことがないようになっ
ている。
【0010】また、17は前記スペースSに配設される
遮蔽体であって、該遮蔽体17は、難燃性の軟質ポリウ
レタンフォーム等の弾性を有したシール材18と、該シ
ール材18を支持すべくシール材18の上面部にシール
材18の周縁部が少し露出する状態で固着される硬質板
状のの支持プレート19とを用いて構成されているが、
該遮蔽体17は、前記シートブラケット7の上面部と略
同じ高さ位置において、前記スペースSの略全域を上下
に分割して遮断するようシール材18が圧縮状態で組み
込まれ、これにより前記エンジンルーム4から発生する
エンジン音、ポンプ音、バルブ音等の騒音や熱が、前記
スペースSを通ってシート6に座するオペレータに伝わ
ってしまうことを低減し回避できるようになっている。
そしてこの遮蔽体17は、支持プレート19の後端部か
ら立設された取付け辺19aを、前記カバー15をファ
イヤウォール凹溝部14aの開口14bに取り付けるた
めのボルト16を介して、カバー15と共に着脱自在に
取付けできるように構成されている。尚、図中、19b
は遮蔽体17を着脱するときにオペレータが把持するた
めに支持プレート19に設けられた把手である。
【0011】さらに、20は右側のコンソールボックス
10の後部下方に取付けブラケット21を介して取付け
られるシール材であって、該シール材20により、右側
コンソールボックス10の下方から伝わる騒音を遮蔽で
きるようになっている。
【0012】さらにまた、シートブラケット7の前面側
は、前面ブラケット22によりキャブ3の左右方向略全
幅に亘って塞がれている。これにより、エンジンルーム
4から発生する騒音が、前記遮蔽体17の下方を通って
シートブラケット7の前方側からオペレータに伝わって
しまうことを回避できるようになっている。
【0013】叙述の如く構成されたものにおいて、上面
部にシート6が取付けられるシートブラケット7と、エ
ンジンルーム4の前方を塞ぐファイヤウォール14との
あいだには、シート6を前後スライド移動させたり、コ
ンソールボックス10を跳ね上げたりするためのスペー
スSが確保されているが、該スペースSは、前記シート
ブラケット7の上面部と略同じ高さ位置に配された遮蔽
体17によって、スペースSの略全域に亘り上下に遮断
されることになる。
【0014】この結果、エンジンルーム4から発生する
エンジン音、ポンプ音、バルブ音等の騒音や熱が、前記
スペースSを通ってシート6に座しているオペレータに
伝わってしまうことを低減できることになって、オペレ
ータの運転環境の向上に貢献できる。
【0015】さらにこのものにおいて、遮蔽体17は、
シートブラケット7の上面部と略同じ高さ位置に配され
ているから、シート6の前後スライド移動や、コンソー
ルボックス10の跳ね上げ揺動が遮蔽体17によって妨
げられてしまうがなく、しかも、エンジンルーム4から
発生する騒音や熱が遮蔽体17の上側からオペレータに
直接伝わってしまうことを可及的に回避できる。
【0016】そのうえ、前記遮蔽体17は、ファイヤウ
ォール凹溝部14aに開設されるメンテナンス用の開口
14bを開閉するためのカバー15と共に、ボルト16
により着脱自在に取付けられる構成であるから、メンテ
ナンスのときに、遮蔽体17とカバー15とを別々に着
脱するような手間がかからず、作業性が向上する。
【0017】さらに、遮蔽体17は、シール材18が圧
縮状態で組み込まれているから、スペースSの遮蔽が確
実で隙間があいてしまうことを回避し、全て板材で形成
したもののように、ファイヤウォール14とキャブ3と
の振動が異なっていた場合のようにビビリ音が発生する
ことがないうえ、軟質のシール材18と硬質板状の支持
プレート19との二重構造になっている結果、より高い
防音、遮熱効果を発揮する。しかも、遮蔽体17は、ボ
ルト16を外した状態でも圧縮状態のシール材18によ
ってカバー15と共に仮保持される結果、いちいち遮蔽
体17を把持しないでのボルト16の緊緩作業ができる
うえ、ボルト16の下側に位置してスペースSを上下に
分断遮蔽するよう配されているから、外したボルト16
を誤って落しても、該ボルト16は仮保持される遮蔽体
17上に落下保持されることになって、キャブ3の床面
に落下してしまうことを防止でき、メンテナンスの作業
性が向上する。
【0018】尚、本発明は、上記実施の形態に限定され
ないことは勿論であって、前記実施の形態においては、
遮蔽体17は、後部がファイヤウォール14にボルト止
16めされた片持ち構造であるが、遮蔽体17の前部を
シートブラケット7に着脱自在に止着することにより、
前後両側が支持された両持ち構造とすることもでき、こ
のようにした場合には、遮蔽体17の強度アップが計れ
ることになって、遮蔽体17を挟んで上下両スペースを
収納スペースとして用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの側面図である。
【図2】キャブ内部の側面図である。
【図3】キャブ内部の平面図である。
【図4】遮蔽体の取付けを示す斜視図である。
【図5】ファイヤウォールの取付けを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
4 エンジンルーム 6 シート 7 シートブラケット 14 ファイヤウォール 14b 開口 15 カバー 17 遮蔽体 18 シール材 19 支持プレート S スペース
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−188662(JP,U) 実開 昭55−11400(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/16 E02F 9/00 B60R 21/11 640

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレータが座するシートが上面部に取
    付けられるシートブラケットの後方にエンジンルームを
    配してなる建設機械において、前記シートブラケットと
    エンジンルームの前方を塞ぐ壁面とのあいだの空間部
    に、該空間部の上部を塞いでエンジンルームからの騒音
    がシートに座するオペレータに伝わるのを防止するため
    の防音性を有した遮蔽体を配設した建設機械における防
    音構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、遮蔽体は、シートブ
    ラケットの上面と略同高さに位置して水平状に配され、
    弾性を有したシール材と、該シール材を支持するプレー
    トとを用いて構成される建設機械における防音構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、エンジンル
    ームの前方を塞ぐ壁面にメンテナンス用開口を開設し、
    該開口を開閉する蓋体を前記遮蔽体と共に着脱自在に設
    けた建設機械における防音構造。
JP17480198A 1998-06-22 1998-06-22 建設機械における防音構造 Expired - Fee Related JP3335910B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17480198A JP3335910B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 建設機械における防音構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17480198A JP3335910B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 建設機械における防音構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000008419A JP2000008419A (ja) 2000-01-11
JP3335910B2 true JP3335910B2 (ja) 2002-10-21

Family

ID=15984911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17480198A Expired - Fee Related JP3335910B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 建設機械における防音構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3335910B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4026985B2 (ja) 1999-06-17 2007-12-26 株式会社小松製作所 作業車両のキャブの騒音低減構造
JP2007038744A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd キャブおよび作業機械
JP5123248B2 (ja) * 2009-05-13 2013-01-23 日立建機株式会社 建設機械
JP5359923B2 (ja) * 2010-02-18 2013-12-04 コベルコ建機株式会社 建設機械
JP5780047B2 (ja) * 2011-08-10 2015-09-16 コベルコ建機株式会社 建設機械の配管類通し構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000008419A (ja) 2000-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1589153B1 (en) Swiveling utility machine having swivel deck
JP4544121B2 (ja) 建設機械
EP1582635B1 (en) Swiveling work machine
US4616872A (en) Earth moving vehicle
JP4233595B2 (ja) 作業車両
US20030079925A1 (en) Swivel type working vehicle
JPH08311926A (ja) 油圧作業機
WO2007032097A1 (ja) トラクタの組立工法及びトラクタ
JP3335910B2 (ja) 建設機械における防音構造
JP2001279719A (ja) 小型油圧ショベル
JP3976236B2 (ja) 建設機械における空調装置の配設構造
JPH07207702A (ja) バックホウのボンネット構造
JP4274562B2 (ja) 建設機械におけるメンテナンス構造
JP3249949B2 (ja) 建設機械のフロア構造
JP3290865B2 (ja) バックホウ
JPH10140613A (ja) 建設機械
JP3682006B2 (ja) 旋回作業機
JP2004116048A (ja) 作業機
JPH0798495B2 (ja) 作業車両のボンネット構造
JP3187710B2 (ja) バックホウの機体構造
JPS6322199Y2 (ja)
JP7477376B2 (ja) 作業機械
JP2024092771A (ja) 作業機
JP2004156334A (ja) 作業機械
JP3737998B2 (ja) 旋回作業機

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020626

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees