JP3334986B2 - 微多孔性中空糸の製造方法 - Google Patents

微多孔性中空糸の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフィンとシリ
コーンオイルで表面処理された無機充填材よりなるポリ
オレフィン組成物からなる優れた分離・透過性能を有す
る微多孔性中空糸膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源、省エネルギー、分離精製
等の観点から中空糸膜を用いた分離方法が急速に実用規
模で用いられるようになってきた。かかる膜分離法に用
いられる膜の素材としては数多くの高分子素材が研究さ
れ、例えば、セルロースエステル系、ポリオレフィン
系、ポリスルホン系等の高分子素材が従来提案されてき
た。膜分離法に用いられる素材に要求される特性として
は、分離能に優れることは言うまでもなく、その他、使
用条件下に耐え得る機械的特性、耐薬品性等の特性が要
求され、さらに膜を低コストで容易に製造し得ることも
重要な要件となる。
【0003】このような中空糸膜の用途の一つに浄水器
を挙げることができる。各家庭の上水道の蛇口に中空糸
膜をろ過膜として組込んだ浄水器は、その手軽さのため
に普及してきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在市
販されている浄水器は初期透水量はある程度あるが長期
の使用によって目詰りが生じ、次第に透水量の低下が生
じるという欠点があった。従って、所望する透水量を得
るためには中空糸膜を頻繁に交換しなければならなかっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点に鑑み、初期透水量が大きく、且つ長期の使用によ
っても透水量の低下の小さい中空糸膜を開発することを
目的として、中空糸膜の製造条件について種々検討を重
ねてきた。その結果、ポリオレフィンに配合する無機充
填材をシリコーンオイルで表面処理することにより、上
記した目的をすべて満足する中空糸膜を得ることができ
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】 即ち、本発明は、(a)ポリオレフィン 10〜80重量% (b)シリコーンオイルで表面処理した無機充填材 90〜20重量% よりなる組成物を中空糸状に成形した後、延伸すること
を特徴とする微多孔性中空糸膜の製造方法である。
【0007】本発明で用いるポリオレフィン組成物の
(a)成分は、ポリオレフィンである。ポリオレフィン
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン
−1又はポリメチルペンテン等のα−オレフィンの単独
重合体、α−オレフィン同士の共重合体、α−オレフィ
ンと他の共重合可能なモノマーとの共重合体及びそれら
の混合物等を挙げることができる。中でも、得られる微
多孔性中空糸膜の耐熱性と成形性を勘案すると、プロピ
レンの単独重合体、プロピレンと他のα−オレフィンと
の共重合体及びそれらの混合物が好適である。
【0008】上記のプロピレンと他のα−オレフィンと
の共重合体は、一般にプロピレンを90重量%以上含
み、他のα−オレフィンを10重量%以下含む共重合体
が好適である。また、上記の他のα−オレフィンも特に
限定されず、公知のものを使用出来るが、一般には、炭
素原子数2〜8のα−オレフィン、特にエチレン、及び
ブテンが好適である。
【0009】本発明で用いるポリオレフィン組成物の
(b)成分は、シリコーンオイルで表面処理した無機充
填材である。無機充填材は、ポリオレフィンの溶融成形
条件下、例えばポリオレフィンの融点プラス100℃の
温度において実質的に安定でポリオレフィンと反応しな
いものが使用される。また、ポリオレフィンと混合した
場合凝集を起さず、均一に分散するものであることが好
ましい。無機充填材は、延伸工程においてポリオレフィ
ンと分散した無機充填材との界面に剥離を生じさせて微
細な連通孔を形成させるために使用される。
【0010】本発明において用いる無機充填材は、上記
の機能を発揮するものであれば特に限定されず使用し得
るが、特に周期律表第IIA族、第IIIA族及び第IVB族
よりなる群から選ばれた1種の金属の酸化物、水酸化
物、炭酸塩、又は硫酸塩からなる非ケイ酸質充填材が好
適である。これらの充填材は種々の合成樹脂の充填材と
して公知なものが特に限定されず用いうるが、一般に好
適に使用されるものを例示すると次の通りである。例え
ば、周期律表第IIA族の金属としてはカルシウム、マグ
ネシウム、バリウム等のアルカリ土類金属であり、第II
IA族の金属としてはホウ素、アルミニウム等の金属で
あり、また第IVB族の金属としてはチタン、ジルコニウ
ム、ハフニウム等の金属が好適である。これらの金属の
酸化物、水酸化物、炭酸塩、又は硫酸塩は特に限定され
ず用いうる。特に好適に使用される充填材をより具体的
に例示すれば、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸
化ホウ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム等の酸化物;
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム等の
炭酸塩;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸
化アルミニウム等の水酸化物;硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、硫酸アルミニウム等の硫酸塩等である。
【0011】上記の充填材の平均粒子径は特に限定され
るものではなく、用途に応じて適当な大きさのものを使
用すればよい。本発明で用いるポリプロピレン組成物を
微多孔性中空糸膜の製造原料として使用する場合には、
雑菌等の阻止性や上水等のろ過される液体の透過性の観
点から、無機充填材の平均粒径は通常0.01〜5μm
の範囲であることが好適である。
【0012】上記の無機充填材はシリコーンオイルで表
面処理されていることが重要である。表面処理剤として
使用するシリコーンオイルとは、以下の一般式で表示さ
れる繰り返し単位を有するポリジメチルシロキサンであ
る。
【0013】
【化1】 (但し、R1およびR2は、水素原子、または炭素数1〜
25の置換もしくは非置換のアルキル基、アルケニル基
若しくはフェニル基である。) 本発明において好適に使用し得るシリコーンオイルとし
て具体的に化合物名を挙げると、例えば、ポリジメチル
シロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリジプロピル
シロキサン、ポリジフェニルシロキサン、ポリメチルハ
イドロジェンシロキサン、ポリフェニルハイドロジェン
シロキサン等を挙げることができる。
【0014】シリコーンオイルの平均分子量は何ら制限
されるものではないが、ポリオレフィンとの溶融混練中
の熱による揮発を防止し、また、無機充填材の均一な表
面処理を行うためには、一般に1,000〜100,0
00が好適に用いられる。
【0015】上記シリコーンオイル表面処理剤の使用量
は特に限定されないが、ポリオレフィン組成物の延伸に
よる無機充填材との界面における界面剥離を良好にする
ためには、一般に無機充填材100重量部に対して0.
5〜5重量部の範囲が好ましい。
【0016】表面処理の方法としては、無機充填材とシ
リコーンオイルとを単に混合すればよい。例えば、スー
パーミキサー中に所定量の無機充填材とシリコーンオイ
ルを投入し、1000〜2000rpm、2〜5分間高
速攪拌した後、190〜210℃で2〜4時間熱処理す
る方法を本発明において好適に使用できる。
【0017】前記したポリオレフィン(a)とシリコー
ンオイルで表面処理した無機充填材(b)との割合は、
(a)が10〜80重量%、好ましくは15〜70重量
%で、(b)が90〜20重量%、好ましくは85〜3
0重量%である。(a)成分と(b)成分の組成割合
は、微多孔性中空糸膜の性状を特定の範囲に保ち、工業
的に有利に微多孔性中空糸膜を製造するのに重要であ
る。該(b)成分の割合が前記下限値より少なくなると
得られる微多孔性中空糸膜の孔形成が十分でなく、ま
た、逆に(b)成分の添加割合が前記上限値より多くな
ると、微多孔性中空糸膜の成形性が悪くなったり、延伸
が十分に行えないなどの傾向があるので好ましくない。
【0018】前記(a)成分に(b)成分を多量に、か
つ、均一に混合することは困難であることがあり、この
ような場合には前記(a)成分と(b)成分との混合に
際して分散剤を特定量配合することが好ましい。即ち、
前記(a)成分及び(b)成分の合計量100重量部に
対して、分散剤を0.1〜20重量部添加することが均
一な細孔径を有する微多孔性中空糸膜を得るために好ま
しい。
【0019】分散剤は種々の合成樹脂に可塑剤として添
加される公知の化合物を特に限定されず用いうる。一般
に好適に使用される分散剤は、ポリエステル系可塑剤及
びエポキシ系可塑剤である。これらを例示すると下記の
通りである。
【0020】ポリエステル系可塑剤は、一般に炭素原子
数4〜8の直鎖又は芳香環を有する二塩基酸又は三塩基
酸と炭素原子数2〜5の直鎖状の二価アルコールをエス
テル化反応させたものが好適である。特に好適に使用さ
れるものを具体的に例示すると、セバシン酸、アジピン
酸、フタル酸、アゼライン酸およびトリメリット酸等の
二塩基酸あるいは三塩基酸と、エチレングライコール、
プロピレングライコール、ブチレングライコール、ネオ
ペンチルグライコールおよび長鎖アルキレングライコー
ル等よりなるポリエステル化合物で、特にアジピン酸あ
るいはセバシン酸とプロピレングライコール、ブチレン
グライコール又は長鎖アルキレングライコールとよりな
るポリエステル化合物を好ましく用いることができる。
【0021】また、エポキシ系可塑剤は、炭素原子数8
〜24の一塩基性直鎖不飽和酸の二重結合をエポキシ化
したものが好ましい。特に好適に使用されるものを具体
的に示せばエポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油等
で、これらを単独でまたは併用して使用出来る。
【0022】上記各成分の混合に際し、目的とする微多
孔性中空糸膜の製造を妨げない範囲において分散剤、着
色剤、滑剤、酸化防止剤、劣化防止剤、親水化剤、疎水
化剤等の公知の添加剤を加えることはしばしば良好な態
様である。
【0023】上記したポリオレフィン(a)とシリコー
ンオイルで表面処理した無機充填材(b)とは、通常の
スーパーミキサー乃至はヘンシェルミキサー等の公知の
混合機を用いて容易に均一混合され、次いで通常の二軸
押出機によりペレット化される。
【0024】本発明の微多孔性中空糸膜を製造する方法
は、前記ポリオレフィン組成物を中空糸状に成形した
後、延伸する方法である。
【0025】上記ポリオレフィン組成物を中空糸状に成
形する方法は特に制限されず、公知の方法を採用するこ
とができる。一般には公知の二重円筒型口金を備えた押
出機を用いて中空糸状に成形する方法が好適である。
【0026】本発明においては、中空糸状に成形すると
きのドラフト比を1〜5の範囲とすることが初期透水量
が大きく目詰りによる透水量の低減の少ない微多孔性中
空糸膜を得ることができるために好適である。ここで、
ドラフト比とは、ダイスロ金を通過する吐出物の線速度
(V2)に対する冷却固化により成形された中空糸状物
の引取り速度(V1)の比であり、下記式で表される。
【0027】ドラフト比=V1/V2 ここで、V2は、 (押出量/溶融前の混合組成物の比重)/ダイスロ金の
断面積 で示される。上記式から明らかなように一定のV2に対
してV1を速くすればドラフト比は大きくなり、溶融せ
ん断がかかる。
【0028】本発明においては、ドラフト比が1〜5で
あることが好ましく、さらに1〜3の範囲であることが
より好ましい。
【0029】未延伸の中空糸状物は、一般的に二対のネ
ルソンロール等の回転速度比の違いにより一軸延伸する
方法、又は一軸延伸後に引き続き公知の拡幅延伸機など
により横方向に逐次延伸する方法等で延伸を行なうこと
ができる。
【0030】本発明における微多孔性中空糸膜の延伸倍
率は特に限定されるものではないが、延伸による微多孔
を効率よく生成させるためには一般的には面積延伸倍率
で1.5〜30倍であることが好ましい。一軸方向(中
空糸の長手方向)だけに延伸する場合は、一般に1.5
〜12倍、また二軸方向に延伸する場合は、一軸方向に
1.2倍以上、及び二軸方向(長手方向に垂直な方向)
に1.2倍以上の延伸を行うことが好適である。延伸温
度は、一般に常温以上ポリオレフィンの融点以下、特に
融点より10〜100℃低い温度が好ましい。
【0031】延伸することによって得られた微多孔性中
空糸膜は更に緊張下に熱処理、例えば、前記延伸の温度
以上融点以下の温度で熱固定処理し、その後室温まで冷
却して目的物とすることが好ましい。また、接着性を改
良する目的でのコロナ放電処理や親水化処理あるいは疎
水化処理による表面処理を行うことは好ましい態様であ
る。
【0032】本発明により製造された微多孔性中空糸膜
では、ポリオレフィンが延伸により分子配向され、或い
は更に熱固定されることにより、中空糸膜自体の耐熱性
が顕著に向上し、また機械的強度も改善される。特に熱
固定を行ったものでは、常温並びに高温時の寸法安定性
も顕著に向上している。このようにして一般に外径が5
0μm〜5mmの範囲、膜厚が10μm〜0.5mmの
範囲の微多孔性中空糸膜が得られる。
【0033】
【効果】本発明で得られる微多孔性中空糸膜は、その材
質がポリオレフィンよりなり、オレフィンリッチである
ため耐熱性も良好で、強度、耐薬品性、生体適合性など
の物性もすぐれている。しかも、初期透水量が1〜10
0L/分・m2・atmと大きく、さらに目詰まりによ
る透水量の低下が小さいため、長期に亙ってろ過膜とし
て使用可能である。
【0034】従って、本発明で得られる微多孔性中空糸
膜は、家庭用浄水器として使用できる他、除じん及び除
菌のためのエアーフィルター;ガス分離膜;廃水処理;
食品工業、電子工業、製薬工業におけるクリーンウォー
ター製造;医療分野における血液浄化、人工肺、透析膜
等に使用でき、精密ろ過、及び限外ろ過、逆浸透膜、パ
ーベーパレーション等の支持体としての用途に好適に使
用される。
【0035】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するため、以下、
実施例及び比較例を掲げて説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。実施例および比較
例に示す中空糸膜の物性及び判定は以下の方法により測
定或いは判定した値を示す。 (1)最大細孔径(μ);メタノールバブルポイント法
により測定した。 (2)窒素ガス透過量;微多孔性中空糸膜10本を束ね
て中空糸膜開口部分をエポキシ樹脂で固め、モジュール
を作製した。樹脂包埋部を除く中空糸有効長は15cm
とした。このモジュール中空糸膜にN2ガスで0.5a
tmの圧力を20℃でかけ、中空糸膜の壁面を通過する
2ガスの量を求めた。膜面積は(外径+内径)/2ベ
ースとした。 (3)水の透過量;微多孔性中空糸膜10本を束ねて中
空糸膜開口部分をエポキシ樹脂で固めたモジュールに1
atmの水圧の上水をかけ、中空糸膜の壁面を通過する
水の量を求めた。なお、水の透水性能測定に際し、必要
に応じてHLBが21のノニオン系界面活性剤のエタノ
ール2%溶液に浸漬処理した。膜面積は(外径+内径)
/2ベースとした。最初に透水性試験を3分間行ったと
きの値を初期透水量とし、上水4トン/m2を透水させ
た後の値を4トン透水量として表に示した。 (4)成形性;未延伸の中空糸膜を目視及び手でさわっ
て観察し次の判定基準で判定した。
【0036】良好 ;厚さむら、表面凹凸がない状
態。
【0037】やや良好;厚さむら、又は表面凹凸の一方
が微少ある状態。
【0038】不良 ;厚さむらがあり、表面に凹凸が
ある状態。 (5)分散性;延伸して得られた中空糸膜を目視し、フ
ィッシュアイがあるかないかで判定した。
【0039】良好 ;フィッシュアイがない状態。
【0040】不良 ;フィッシュアイが観察される状
態。 (6)延伸性;中空糸膜を該中空糸の長手方向に延伸す
る際の延伸状態で判定した。
【0041】良好 ;切断、破れが生ぜず、延伸が
均一に行われている状態。
【0042】やや不良 ;延伸が出来ても一部に未延伸
部が存在する状態。
【0043】延伸できず;切断、破れが発生し延伸が出
来ない状態。
【0044】尚、実施例において使用したポリオレフィ
ン、無機充填材、表面処理剤、分散剤は、下記に示す商
品である。 ・ポリプロピレン; 徳山曹達(株)製、PN−120(商品名)密度0.9
1g/cm3、135℃のテトラリンで測定した極限粘
度2.38dl/g、融点166℃ ・プロピレン−エチレン共重合体; 徳山曹達(株)製、MS−624(商品名)密度0.9
0g/cm3、135℃のテトラリンで測定した極限粘
度2.28dl/g、融点163℃、エチレン含有量
4.7重量% ・ポリエチレン; 三井石油化学工業(株)製、高密度ポリエチレン、ハイ
ゼックス1300J(商品名)、メルトインデックス
1.3g/10分 ・炭酸カルシウム 白石工業(株)製、ビスコライトU(商品名)平均粒子
径0.09μm ツネックスE(商品名)平均粒子径0.5μm 東洋ファインケミカル(株)製、ホワイトンPO(商品
名)平均粒子径1.05μm 白石カルシウム(株)製、ホワイトンP−10(商品
名)平均粒子径3μm・水酸化アルミニウム; 昭和軽金属(株)製、ハイジライド(商品名)平均粒子
径6μm ・シリコーンオイル; 東レダウコーニング(株)製、SH−200(グレード
名)、分子量10,000、化合物名;ポリジメチルシ
ロキサン 東レダウコーニング(株)製、SH−510(グレード
名)、分子量15,000、化合物名;ポリメチルフェ
ニルシロキサン ・分散剤; 日本曹達(株)製、末端OH化ポリブタンジエン、GI
−1000(グレード名) 実施例1〜12、及び比較例1 表1に示すようなポリオレフィン、無機充填材、分散剤
よりなる組成物をスーパーミキサーで5分間混合した
後、二軸押出機により230℃でストランド状に押出
し、ペレット状に切断した。得られたペレットを、スク
リュー径20mmφ、L/D=22の押出機に取付けた
直径0.7mmの二重管構造を有する中空糸製造用ノズ
ルより230℃で押出し、約20℃の水が循環する水槽
に投入して冷却せしめ、10〜50m/分で引き取り未
延伸中空糸状物を得た。
【0045】この未延伸中空糸状物を、回転速度の異な
る2対のネルソンロール間で120℃にて延伸倍率5倍
に一軸延伸し、微多孔性中空糸膜を得た。得られた微多
孔性中空糸膜の物性を表2に示した。
【0046】
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D01F 6/04 D01F 6/04 C (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/00 C08L 23/00 - 23/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ポリオレフィン 1
    0〜80重量% (b)シリコーンオイルで表面処理された無機充填材
    90〜20重量% よりなる組成物を中空糸状に成形した後、延伸すること
    を特徴とする微多孔性中空糸膜の製造方法。
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