JP3334906B2 - 物質および/または熱交換塔用の充填材 - Google Patents

物質および/または熱交換塔用の充填材

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JP3334906B2 JP16290592A JP16290592A JP3334906B2 JP 3334906 B2 JP3334906 B2 JP 3334906B2 JP 16290592 A JP16290592 A JP 16290592A JP 16290592 A JP16290592 A JP 16290592A JP 3334906 B2 JP3334906 B2 JP 3334906B2
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  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物質および/または熱交
換塔用の充填材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の充填材で本発明に云う折
り目が表面に加工されている1枚のシート状基材が連続
した網目を有する2枚の接触し重ねられた網状シートに
より形成されたものは公知であり広く利用されている。
【0003】網状シートを2枚重ねる効果として、次の
如きが挙げられる。1つは、例えば線径0.1mmで1
00メッシュ程度の網であれば、これを2枚重ねる事に
依り、その網の接触面間に於いて液に対して、毛管引力
を生じさせる事ができ、その結果充填材全体に液の拡散
をならしめる事となる。他1つの効果は2枚の網を重ね
る事に依り、表面積を増やそうとするものである。
【0004】しかし乍ら、この2つの効果の内、表面積
を増やすという点については、その表面が液とガスの接
触効率を促進する為のものとして機能しなければならな
い為、液とガスとの実際の接触という点から考察されな
ければならない。その点からいえば単に重ね合わせると
云うだけでは問題を有するのである。例えば、2枚重ね
る網状シートを目の細かい網にすると液が拡散する際、
液は2枚の間および網目に保持されてしまい、2枚の網
の有する表面積の半分程度が液の保持に使われ、本来、
液とガスとの接触の為の界面であるべき表面が十分に利
用されない事となる。この点からいえば、2枚の網の間
に液を保持させる事なく網を濡らし、更に網の表面全体
をより多く、液、ガス2相の接触界面を作る表面として
利用できれば、より大きな効果を実現できる訳である。
これを成す為には、網目を広ろげて網目の中に液を保持
させないようにする方法も考えられるが、網目が大きく
なればなる程2枚の網の線部の接触度が減少する事とな
りその結果表面積の減少と単位面積当りでの毛管引力の
減少となり気液接触の機会が減少し、同時に液の拡散も
阻害され、十分な性能が得られない事となる。また細か
い網と粗い網とを2枚重ね合わせる事も公知であるが、
粗い網の目が大きくなるとガスは網の目の中に流入する
事は可能となるが、表面積の減少と毛管引力の低下を招
き、液の拡散を阻害する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来技術の欠
点を克服する為の研究を行った。その結果3枚の網状シ
ートを、接触し重ね合わせて成形し、その3枚の内中に
挟んだ網状シートの網目を細かくして、それに接触する
外側2枚の金網の内すくなくとも1枚が中に挟んだ網の
目よりも大きな網の目にする事に依り、充填材の液拡散
能力と液とガスの接触効率とを向上させる事を可能とし
た。
【0006】本発明は上方から液体を下方から気体を供
給し、内部にて気液を接触させる事に依り、両者間の物
質交換および/または熱交換を行う塔の内部に該塔の軸
線に沿って上下方向に配置されている塔用充填材であっ
て該充填材が塔の軸線に対し傾斜している波形を成す複
数の連続した折り目が表面に加工されているシート状基
材を互いに折り目が交差するように複数枚積層し、折り
目が加工されている前記シート状基材は3枚以上の網状
シートを接触させ重ね合わせて形成されており、網状シ
ートのうちの3枚は網状シート(A)及びその両側の網
状シート(B)からなり、網状シート(A)の網目と網
状シート(B)の網目とは異なり、1枚の網状シート
(A)は線径が0.4mm以下であり、網状シート
(A)1cm2当りの網目の面積が0.9cm2以下であ
り、該網状シート(B)2枚の内少なくとも1枚は重ね
合わされた網状シート(A)と同一面積内に於いて網目
の面積の合計が網状シート(A)の網目の面積の合計よ
りも大きい事を特徴とする物質および/または熱交換塔
用の充填材に関する。
【0007】本発明におけるシート状基材のうち3枚は
中心の網状シート(A)とその両側の網状シート(B)
からなるが、その外にどのような形状の網状シートを重
ね合わせても良い。網目の形状正方形であっても良い
し、長方形であっても良い。
【0008】
【発明の効果】本発明の効果についてより詳しく述べれ
ば、この種の充填材において2枚の金網シートを接触さ
せ重ね合わせて使用する事の効果は毛管引力に依る液の
拡散と気液接触の為の表面積の増加を計るものである。
【0009】毛管引力について、これを金網を2枚重ね
て使用した例を引用し説明すると、1枚の金網は縦線と
横線とを交差させて織られている為、2枚の金網を重ね
た場合相互に接触する部分と接触しない部分が生じる事
となり接触する部分では毛管引力が生じ易く、接触しな
い部分では、その間隙が大きくなればなる程毛管引力は
生じ難くなる。又、線径が細く、網目が小さければ小さ
い程2枚間の接触部は増え、その間に発生する毛管引力
は強まり、同時に液の拡散力も増加する。毛管引力の点
からいえば、実施上網の形状は線径:0.1mm以下、
メッシュ数:100メッシュ程度網目の面積:0.1m
2以下が好ましい。
【0010】又この種の充填材に於いては、その性能は
限られた空間にいかに多くの液とガスを接触させる為の
面を形成するかに依り決定される。したがって2枚の金
網を重ねた場合に於いても2枚の金網の全表面と液をガ
スとの接触面として利用できる事が好ましい。
【0011】しかし乍ら毛管引力の増加と接触面の増加
を同時に達成しようとすると相対する問題が生じる。
【0012】2枚の金網を接触させ毛管引力に依り液を
拡散させる為には線を細くし、網目を小さくして毛管引
力を強めれば良いが、反面、接触部内側面と網目の中に
液が毛管引力と表面張力に依り保持される為、ガスとの
接触に於いては2枚の金網の外側面のみしか接触機械を
得られず、又網目の中に液が保持される事に依りガスが
網目の中に流入する事ができないと云う不具合が生じ
る。
【0013】ガスを網目の内部まで流入させる為には、
網目を大きくする事に依って液の表面張力に依る液膜形
成を阻害し、液の保持を減少させれば良いのではあるが
網目を大きくすると単位面積当りの接触部の減少とな
り、それが毛管引力の低下をもたらし、拡散力の減少を
誘発する。又、網目を大きくすると充填材に必要な気液
接触の為の表面積を減少せしめてしまう事となる。
【0014】細かい網目の網状シートと粗い網目の網状
シートとの重ね合わせに於いても同様であり、一方の網
目を大きくすればする程単位表面積当りの相互の接触部
は減少する事となり、結果、毛管引力を低下させ液の拡
散力を減少させる。同時に表面積の減少ともなる。
【0015】本発明に依れば、3枚以上の網状シートを
接触し重ね合わせ、その際外側に位置する2枚の網状シ
ート内少なくとも1枚の網目の寸法を該網状シートと接
触する網状シートの網目の寸法よりも大きくする事に依
り前述の相対する問題を以下の如く解決するものであ
る。本説明に於いては網状シートの重ね合わせは3枚と
する。
【0016】a) 2枚の網状シートを重ね合わせ、そ
れらの網状シートの線径が0.1mm程度で網目が10
0メッシュ程度であった場合、毛管引力に依る液の拡散
は実現できても、液体とガスとの接触に関しては接触す
る内面迄ガスが流入し難かったものに対し、網目の大き
な網状シートを1枚取り付ける事に依り、液拡散力を低
下させる事なく気液の接触表面積を増やす事ができる。
この場合には外側に粗い網状シートが取り付けられる事
に依りガスは該網状シートの網目の中へ流入できる事と
なり、実質的な気液接触を増加させる事ができる。
【0017】b) 2枚の網状シートの網目が異なる場
合には、ガスの網目の内部への流入は可能ではあるが、
一方の網目の寸法が大きくなればなる程相互の接触部が
減少し、結果、毛管引力が低下し液の拡散が減少する。
この2枚の重ね合わせに於いて網目の細かい網状シート
の面に更に1枚の網状シートを重ね合わせる事に依り、
2枚の網状シートの場合と比らべ、接触面積が増える事
に依り全体での毛管引力を増加せしめる事となり液の拡
散を向上させ、気液接触の為の実質的な表面積を増加さ
せる事ができる。
【0018】実際上は1枚の網状シート(A)の線径を
0.1mm程度、網目の大きさを0.05mm2程度と
すると、これに接触し、外側に位置する2枚の網状シー
トの内1枚は線径0.1mm程度、網目の大きさは0.
1mm2程度が好ましい。この程度の網目の違いでガス
は内部に流入する事が可能となる。又、網状シート
(A)と接触する他1枚が網状シートは線径0.1mm
程度、網目の大きさは0.1mm2以下となる事が好ま
しい。これ以上の違いにするとこの充填材で多く取り扱
う有機系の液体に対し、毛管引力の低下をもたらし、使
用上、性能を維持する事が困難になる。
【0019】1枚の網状シート(A)の両面にある程度
の粗い網状シートを取り付ける事に依り、ガスの流入と
ガスの通過をも可能ならしめ、該充填材を使用する際に
最も大切な要素となる圧力損失の低下を実現できる事と
なる。
【0020】以上のように、本発明に依り従来網状シー
トを2枚重ねて使用していた際には、達成が困難であっ
た液の拡散及び気液接触の両面の向上を同時に達成させ
るに至った次第である。
【0021】図面に依って本発明を説明する。
【0022】図1は本発明の充填材が塔軸に沿って充填
されている状態を示す、斜面図であり、(1)は塔軸で
ある。(2)は波形となっている網状シートより形成さ
れた充填材。
【0023】図2は1枚の充填材の斜面図である。
(3)は網目の細かい網状シートであり、(4)は網目
の粗い網状シート(5)は他1枚の網状シートである。
【0024】図3は1枚の充填材の断面図である。
【0025】以下本発明の各種の態様を説明する。
【0026】1 図4で示されるように網状シートに任
意の大きさの孔(6)を任意の位置に穿設しても良い。
【0027】2 図5で示されるように折り目を付けら
れた充填材の間に折り目のない1枚又は複数枚を重ねた
シート状基材(7)又は網状シート又は伸展金網又はこ
れらを組合わせたものを挟持しても良い。
【0028】3 該充填材は金属製でも良く、プラスチ
ックまたはガラス繊維でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の充填材が塔軸に沿って充填されてい
る状態を示す斜面図。
【図2】 一つの態様である一枚の充填材シートの斜面
図。
【図3】 一つの態様である一枚の充填材シートの断面
図。
【図4】 一つの態様である一枚の充填材シートの斜面
図。
【図5】 一つの態様である充填材シートの断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−288490(JP,A) 特開 平5−103978(JP,A) 特開 平2−6843(JP,A) 特開 昭63−151331(JP,A) 特開 昭62−79801(JP,A) 特開 昭60−23796(JP,A) 特開 昭54−16761(JP,A) 特開 昭54−15554(JP,A) 実開 昭63−16823(JP,U) 実開 昭60−1401(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 10/00 - 12/02 B01J 14/00 - 19/32 B01D 3/00 - 3/42 B01D 53/14 - 53/18 F28F 25/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方から液体を下方から気体を供給し、
    内部にて気液を接触させる事に依り、両者間の物質交換
    および/または熱交換を行う塔の内部に該塔の軸線に沿
    って上下方向に配置されている塔用充填材であって該充
    填材が塔の軸線に対し傾斜している波形を成す複数の連
    続した折り目が表面に加工されているシート状基材を互
    いに折り目が交差するように複数枚積層し、折り目が加
    工されている前記シート状基材は3枚以上の網状シート
    を接触させ重ね合わせて形成されており、網状シートの
    うちの3枚は内側網状シート(A)及びその両側の外側
    網状シート(B)からなり、内側網状シート(A)の網
    目と外側網状シート(B)の網目とは異なり、1枚の
    側網状シート(A)は線径が0.4mm以下であり、
    側網状シート(A)1cm2当りの網目の面積が0.9
    cm2以下であり、外側網状シート(B)2枚の内少な
    くとも1枚は重ね合わされた内側網状シート(A)と同
    一面積内に於いて網目の面積の合計が内側網状シート
    (A)の網目の面積の合計よりも大きい事を特徴とする
    物質および/または熱交換塔用の充填材。
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