JP3687922B2 - ランダム充填材 - Google Patents
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Description
【本発明の背景】
1.本発明の分野
本発明は2種の流体間の交換工程を強化する方法に関する。特に本発明は例えば物質移動または熱交換工程に使用されるような交換処理室に用いられる充填要素に関する。
【0002】
2.従来法の簡単な説明
多くの工業的な化学工程には物質移動または熱交換が含まれ、これらの工程を行うために充填カラムまたは充填室が使用される。このような工程は蒸溜、吸収および脱吸収、ガスの浄化および乾燥、洗滌および種々の生物的工程、例えば瀘過を含むことができる。通常は1種のガスと1種の液との組み合わせであるが、場合によっては2種の液体のような2種の流体を室内で、典型的には向流をなして混合し、これらの2種の流体を同じ流れの軸に沿って一般的に反対向きに移動させる。順流系においては、単一の流れの軸に沿って2種の流体を一般的に同じ向きに移動させる。交叉流の装置では別々の交叉する流れの軸に沿って2種の流体を移動させる。
【0003】
物質移動の速度および/または工程の反応速度は、該処理室の内部の液によって濡らされた2種の液が互いに接触し得る有効表面積の大きさが増加するにつれて増加する。充填要素はこの室の内部に置かれ、このような接触を起こすのに有効な表面積の大きさを増加させるのに用いられる。一般に充填要素およびその移動処理室内における配置に従って充填系には二つの型がある。構造をもった充填要素系は一般に該室の中に配置され細長い構造をもった充填要素を含んでいる。ランダム充填系は一般に小さい個別的な充填要素から成り、これらの要素は不規則な方法で交換室にの中に落し込むことができる。
【0004】
一般に充填材は交換工程のカラムの中に含まれ、カラムの中の2種の流体の間の相互作用を増加させ、工程の効率を向上させる。流体の少なくとも1種が液体である場合には、液によって濡られせる表面積を十分に大きくし、液が一つの表面から他の表面に移動する間該表面が表面の間を流れる他の流体としてのガスに露出されるような滴下点(drip point)を設けることにより、流体の間の相互作用を増加させることができる。充填材によって与えられる表面が緻密すぎると、充填材の中のガスの移動が妨げられるほど十分に大きなガス流の抵抗が生じ、液がガスに露出される機会が減少する。設計の悪いランダム充填要素は相互補完的な構造が著しく、このような充填要素は他の充填要素と比較的しっかりと絡み合い、その効果は第2の要素の横方向にも及ぶ。このようなランダム充填要素を積み重ねると、比較的密に詰まった表面配列が生じ、ガス流の抵抗が大きくなる。さらに液が流れる面を密に充填し過ぎた場合、液は滴り落ちることなく一つの面から他の面へと渡って行く。このような現象はガスとの相互作用断面積を減少させるばかりでなく、ガスの充填材中の流れをさらに阻害する。
【0005】
本発明によれば従来得られた充填要素の上記の欠点をもたないランダム充填要素が提供される。
【0006】
【本発明の総括】
本発明によれば例えば交換処理室の中で2種の流体間の相互作用の機会を増加させるランダム充填要素が提供される。本発明においては、例えば液体のような少なくとも1種の流体によって濡らされる液流面を適当に引き離し、ガスのような他の流体が流れる抵抗を減少させるような配置をもった本発明の充填要素によって交換工程の相互作用を増加させることができる。本発明の充填要素には液流面からの滴下点が豊富に存在し、且つこの滴下点は液が滴下点から他の液流面へと渡って行く機会を最小限度に抑制するように十分に離されている。本発明によれば交換処理室の充填ベッドの中でこのような充填要素が多数絡まり合って積み重なる傾向を最小にすることができる。
【0007】
本発明によれば、少なくとも2種の流体を含む交換処理室に用いられるランダム充填要素が提供されるが、この充填要素は一般に平らな材料シートからつくられ、これを分離して多数の細片および突出部にし、材料の相対する両端には該細片および突出部を取り付ける取り付け区域が備えられている。取り付け区域は材料の端の中間にもつくられ、細片はこの中間取り付け区域にも取り付けられ、また突出部もこのような中間取り付け区域に取り付けることができる。突出部、或いは指状部によって滴下点が与えられる。また突出部および/または細片の縁は波形になっており、滴下点になる。波形の縁はまた多数の充填要素が絡み合うのを防いでいる。
【0008】
本発明の充填要素においては、同じ二つの取り付け区域の間に延びた2個の細片が一緒になって閉じたループになっている。特にこの突出部は長さが異なっている。この細片は一般にそれぞれ異なった形をもっているか、および/または材料シートの元の面に関し異なった位置を有している。このようにして該細片および突出部は例えば材料の反対側へと延び、材料の別々の互いに平行な端により規定された面に垂直な軸の周りに充填要素が回転対称をなして配置されないようにしている。また細片、および可能ならば突出部が延出したパターンは、材料シートの面に垂直な充填要素の横方向の広がりにより正味の捩れた或いは傾いた効果を与え、その結果充填要素が例えば交換工程が行われる室中で充填ベッドの中で傾いた位置で沈積し得るようになっている。
【0009】
充填要素は二つの端に取り付けられた区域により定義される面に関し曲げられた細片を若干有し、また一般的に直線をなした細片を少なくとも一つもっている。このような直線状の細片は互いに連結された2個の突出部によって作られるか、或いは例えば一般的に直線状の細片の長さを短くするような材料中に存在する屈曲部を含んでいる。また中間の取り付け区域からそれぞれ二つの端取り付け区域へと反対方向に延び、且つ一般に該二つの端取り付け区域によって規定される面に垂直な共通の面に沿って延びている二つの細片は、該二つの端取り付け区域によって定義された面に関し反対方向に曲げられていることができる。
【0010】
また少なくとも一つの取り付け区域、或いは細片または突出部はリブを含み、このリブはそれぞれの取り付け区域、細片または該リブの少なくとも長手部分に沿って一般に長手方向に延びていることができる。
【0011】
充填要素は金属または特に例えば交換工程の用途に使用できる他の任意の適当な材料、例えばプラスチックスでつくることができる。例えば金属シートを縦切りし、次に例えば元の面の形から変形させて得られる細片を曲げ、得られた突出部を延ばすようにすることができる。材料の元の縦切り物は鋸歯の模様をもった切口を付け、例えば細片および突出部に沿って波形の縁を付けることができる。別法として例えば屈曲部および細片を延ばす工程中に別の工程として波形の縁を付けることができる。
【0012】
本発明によれば液が流れる面が適切に引き離されランダム充填要素中をガスが流れる際の抵抗が最小限度に抑制されたランダム充填要素が提供される。滴下点も取り付けられ、交換工程の用途における流体の間の相互作用の能力を強化することができる。本発明のランダム充填要素はこのような充填要素の間の絡み合いを最小限度に抑制し、本発明の充填要素によって作られるベッドの中のガスの流動抵抗性を最小にするのにさらに効果を及ぼし、また適当に引き離された流動面からの滴下点を十分に与えることができる。
【0013】
【好適具体化例の説明】
図1の10に一般的に矩形の形をした平らな材料シートを一般的に示す。図2〜4では、材料10は加工されて本発明のランダム充填要素になる。材料10は金属または若干の他の材料、例えばプラスチックスであることができる。一般に10には多数の細片および多数の突出部を規定するスリットが備えられ、これらの細片および突出部は成形され、図1に示されているような平らな材料は変形され図2〜4に示されるような3次元の構造物になっている。
【0014】
材料シート10が平面状に示されている図1を参照すれば判るように、図1〜4に示される充填要素の特定の具体化例は、長さが幅の約2〜1.5倍の材料シートからつくられている。スリットは一般にシート10の寸法に関し長手方向に延び、細片および突出部をつくっているように示されている。材料10に備えられた長手方向のスリットはすべて鋸歯状で波形の縁をもっている。本明細書において、細片とはシート材料の一般的に細長い部分であってその両端が材料に取り付けられたものであり、突出部または指状部とはシート材料の一般的に細長い部分であるが、一端だけが材料に取り付けられたものである。しかしいずれの場合にも、突出部の取り付けられた端からの長さは、突出部の取り付けられた端に沿って測った突出部の長さよりも大きいことも、等しいことも、或いは短いこともあり得る。1個またはそれ以上の細片、および/または1個またはそれ以上の突出部を材料シートに取り付け得る区域を取り付け区域と呼ぶことにする。従って細片は二つの取り付け区域の間に延びており、突出部を1個の取り付け区域から延び出している。
【0015】
図1〜4に示した充填要素の特定の具体化例においては、材料10のいずれの端を通ってもスリットが延び出していない。従って横方向に延びた端取り付け区域12は材料の一端に備えられて折り、横方向に延びた端取り付け区域14は材料の反対側の端に備えられている。スリットが材料の端を通って延びている場合には、材料の端の区域は少なくとも二つの取り付け区域に分割されている。
【0016】
一般的に材料10の中心線に沿い単一の鋸歯状のスリット16が一つの端取り付け区域12から他の端取り付け区域14へと延びている。スリット16は図1、2および4に特に示されているように、材料を一般に二つの部分に分割している。
【0017】
図1から判るように、材料シート10の上半分の中央の所に、一般的に18で示される中間の取り付け区域はスリットによって分割されていない。図1に示されているように、同様に一般的に20で示される横方向に延びた中間の取り付け区域が材料シート10の下半分の中央の所に備えられている。
【0018】
図1の上半分においては、2個の平行な鋸状のスリット22および24が端取り付け区域12から中間取り付け区域18へと延び、また2個の鋸歯状のスリット26および28が中間取り付け区域18と端取り付け区域14の間に延びている。横方向に延びたスリット30は2個のスリット22および24の間に延び、横方向に延びるスリット32が2個のスリット26および28の間に延びている。
【0019】
スリット22は材料シート10の外側の縁と一緒になって部分的には端取り付け区域12から中間取り付け区域18へと延びた細片34を規定している。スリット24はスリット16の部分と一緒になって取り付け区域12および18の間に延びた細片36を部分的に規定している。二つのスリット22および24は端がスリット20の所にあり端取り付け区域12の所で細片34および36の間に取り付けられた突出部38をつくっている。同様に突出部40は中間取り付け区域18からスリット30へと延びたているようにつくられ、またスリット22および24で区切られている。細片34および36は図1の形状においては違いに平行になっている。
【0020】
スリット26は材料シート10の外側の縁と一緒になって、部分的には図1において一般的に細片34の線上にある細片42を規定している。スリット28はスリット16の一部と一緒になり、細片42と互いに平行で且つ一般的に図1の細片36の線上にある細片44を部分的に規定している。細片42および44の両方は取り付け区域14および18の間に延びている。スリット26および28、並びにスリット32は一緒になって端取り付け区域14から延び出した突出部46をつくっている。またスリット26および28、並びにスリット32は一緒になって端取り付け区域18から延び出した突出部48をつくっている。突出部38、40、46および48は図1においては一般的に同一線上にある。
【0021】
図1から判るように、材料シート10の下半分においても同様な構造が備えられており、この場合もスリットの配列がつくられ、その大部分は輪郭が鋸歯状に示されている。スリット50および52は一般に互いに平行であり、それぞれ一般的にスリット54および56と同一線上にある。横方向に延びた真直なスリット60および62は突出部を規定する助けになっている。従ってスリット50は材料シート10の外側の縁と一緒になって取り付け区域12および20の間に延びた細片64を部分的に規定している。スリット52はスリット16の一部と一緒になってやはり取り付け区域12および20の間に延び細片64と互いに平行になった細片68を規定している。細片64と68との間には突出部70および72があり、これは部分的にはスリット52、50および60によって規定されている。突出部70は端取り付け区域12から延び出し、他方突出部72は中間取り付け区域20から延び出している。
【0022】
スリット54は材料シート10の外側の縁と一緒になって細片74を部分的に規定し、スリット56はスリット16の一部と一緒になって細片76を規定している。図1においては細片74および76は互いに平行であり、取り付け区域14および20の間に延びており、細片74は一般に細片64と同一線上にあり、細片76は一般に細片68と同一線上にある。またスリット54、56および62は細片74および76の間にあり、それぞれ取り付け区域14と20から延び出した突出部78および80を部分的に規定している。図1において突出部70、72、78および80は一般に互いに同一線上にある。
【0023】
図1に示した材料シート10に取り付けられた種々のスリットを用い、得られた細片および突出部を曲げるかまたは変形させ、図2〜4に示した充填要素をつくる。例えば端取り付け区域12および14の一部が図1に示されるような材料シートの元の面を規定するように採られている場合には、この中間取り付け区域18は該面の片側にあり、他の中間取り付け区域20は該面の反対側にある。従って図2および4で見ると、端取り付け区域12および14によって規定される面に関し、二つの細片64および74は上方に曲げられ、二つの面68および76は下方に曲げられている。細片64および68は両方とも同じ二つの取り付け区域12および20の間にあり、図2に示されるように紙面内において互いに分離され、迂回しているが閉じたループをつくっている。同様に閉じてはいるが迂回したループは同じ二つの取り付け区域14および20の間に延びた細片74および76を分離することにより作られている。
【0024】
端取り付け区域12および14によって規定される面に関し、二つの細片34および42は下方に曲げられ(図2および4)、二つの細片36および44はこの面に関し上方に曲げられている。即ち同じ二つの取り付け区域12および18の間に延びた二つの細片34および36によって迂回しているが閉じたループがつくられている。また同じ二つの取り付け区域14および18の間に延びた二つの細片42および44により細長いが閉じているループがつくられる。
【0025】
対応する取り付け区域の間に延びた対になった細片によってこのようにして作られた4個の閉じたループは図2の紙面内で互いにずらされており、また図3および4で見られるように横方向にもずらされている。
【0026】
図2および4から判るように、突出部40および48は中間取り付け区域18から上方に延び、突出部38および46はそれぞれの端取り付け区域12および14から下方に延びている。また突出部72および80は中間取り付け区域20から下方に延びるようにつくられ、突出部70および78はそれぞれの端取り付け区域12および14から上方に延びるように配置されている。図2および4において突出部が配置されている角度は変えることができる。突出部の長さも変えることができ、添付図面には種々の形で示されている。さらに突出部の自由な端はスリット30、32、60および62を鋸歯状にすることにより波形にされている。
【0027】
充填要素の大きさ、および例えば突出部および細片の寸法は用途によって調節することができる。しかし図1〜4に示した充填要素の全体の寸法の如何に拘らず、本発明の充填要素では流体が流れる面が大きく、同時に充填要素を通るガス流の抵抗を最小限度にするのに十分な孔が流れ面に備えられている。突出部の端、並びに突出部および細片の縁に沿った波形の部分が滴下点となっている。また取り付け区域は例えば隣接した細片および突出部を連結する他の流路となっている。されあに取り付け区域は仕上げられた充填要素に構造的な剛性を与える。一般に各細片は、特に図2に示すように、異なった形および/または異なった水平位置をもっていることができる。さらに中間取り付け区域18および20を例えば端取り付け区域12および14によって規定される面の反対側に位置させることにより、充填要素の端から見た輪郭は、一般に図3に示すように、角度Aで傾いている。従って充填要素を例えば処理室に入れた場合、充填要素が傾いた位置で沈積し、すべての細片および突出部の面が例えば水平位置に関し傾く確率はかなり大きい。例えば別の充填要素を第1の充填要素の上に積み重ねると、その方向は不規則な配置となるであろう。しかし特に細片に波形の縁があると、細片を重ね合わせる際、即ち細片を隣接した充填要素と重ね合わせる際、二つの充填要素がそれを通る流路を一般的に閉じてしまうことが防がれる。
【0028】
充填要素が図2〜4に示される形をしている場合には、充填要素をつくる材料の端が保持され、端取り付け区域12および14は一つの面を規定するように配置され平行で且つ引き離されており、この面内のいかなる位置においても、またこの面に対するいかなる角度においても、端取り付け区域12および14の位置によって規定される面を通る充填要素の回転対称軸は存在しないことが判る。
【0029】
図5〜25に示されるように、本発明によれば強度および剛性を増加する充填要素の改善法が提供され、また処理塔の中に積み重ねて行く際の自己の配向が異なった種々の形をもつ充填要素が提供される。図5〜25に7示される具体化例においては、図1〜4に示される特徴と同じか実質的に同じである特徴をもつ部分は同じ数字で示されている。或る場合にはダッシまたは添字を付け、図1〜4に示した充填要素の特徴と比べ変形されたまたは独特の特徴を付与された部分を示すことにする。
【0030】
図1〜4の充填要素10の変形を図5および6では一般的に10’で示す。充填要素10’は図1の10と同じ材料でつくられ、同じスリット16、22〜28、32、50〜56および60をもっているが、スリット30および62の位置は下記に説明する理由のために調節できるようになっている。図5および6に示すように、中間取り付け区域18および20はずらされており、細片34、35、42、44、64、68、74および76は図2〜4に示されているように上方に曲げられ、突出物46、48、70および72は種々の角度をなしてそれぞれの取り付け区域12’、14’、18または20から延び出している。しかし突出物38’および40’は一緒に連結され、突出物78’および80’も一緒に連結されている。それぞれの場合突出物を一緒に連結するには、一つの突出物の端を他の突出物の端の上にに重ね、接着、スポット熔接等の適当な方法で重ね合わされた部分を接合することによって行う。スリット30および62の位置は、要素10’をつくる際それぞれ対になった突出物を連結し易いように選ばれる。
【0031】
充填要素10’に対して行われてい他の改善には、端取り付け区域12’および14’に付加される構造物が含まれる。図5および6に示されているように、端取り付け区域12’および14’の各々は該取り付け区域の長手方向に走った直角に曲げられた細長いリブまたは隆起をもっていることを特徴としている。この改善された充填要素10’をつくる材料シートは例えば図1〜4の充填要素10を作るのに用いた材料シートに比べて長く、各々の端取り付け区域12’および14’において材料を直角に曲げられるようになっている。
【0032】
充填要素10’はこのような特徴をもっているにもかかわらず、図3に示されるような充填要素10の捩れた輪郭を示すように構成することができ、また一般的に平行な端取り付け区域12’および14’によって規定される面を通り、この面のどのような角度およびどのような位置においても回転対称の軸をもっていない。
【0033】
図5および6の充填要素10’によって与えられる特徴により、安定性および強度が増加する。対になった突出部を一緒に連結すると、一緒に連結された細片38’,40’が中間取り付け区域18と端取り付け区域12’の間に延び、一緒に連結された細片78’,80’が中間取り付け区域20と端取り付け区域14’との間に延びた充填要素10’がつくられる。これらの連結された細片38’,40’および78’,80’は細片34および36、および細片74および76よりも短く、それぞれ取り付け区域18および12’の間、および取り付け区域20および14’の間に延びている。従って比較的短い細片38’,40’および78’,80’は、長い細片34、36、42、44、64、68、74および76が真直ぐにされたり曲げが伸ばされることによって充填要素10’が潰れるのを防いでいる。即ち多重充填要素10’を処理塔の中に入れ積み重ねた場合、上方の充填要素の荷重のために下方の充填要素が潰れる傾向は短くなった細片38’,40’および78’,80’によって緩和され、端取り付け区域12’および14’が中間取り付け区域18および20からずれる距離が少なくなる。長い細片34、36、42、44、64、68、74および76は曲がったままの状態に止まり、充填要素10’の一般的な形が保持される。さらにこれらの取り付け区域に沿ったリブを規定する端取り付け区域12’および14’の曲がった構造により、例えば処理塔の中の下方の充填要素の上に乗せられた他の充填要素の荷重による捩れ、折れ曲がり等により取り付け区域が変形する傾向が防がれる。図5および6に示された改善の結果として充填要素10’は強くなり、例えば取り扱いおよび使用時においてその一般的な形を保持する傾向が大きくなる。
【0034】
本発明の改善されたランダム充填要素の他の具体化例を図7〜10の10”に一般的に示す。図7によって示された材料シート10”は一般的に図1に示されるように鋸歯状のスリットで切断されているが、図1に示されるように取り付け区域12の一端から取り付け区域14の他端へと延びた単一の中央の切断部16ではなく、シート10”には2本の長い波形のスリット16aおよび16b、および中央の横方向のスリット81があり、図7〜10に示されているように構造をもった端取り付け区域12”および14”から延びた2本の中央の突出部82および84をつくっている。例えば図1〜4の充填要素10におけるように、中間取り付け区域、曲がった細片と共にさらに突出部および細片を取り付けることができる。即ち中間取り付け区域18および20を引き離し、細片36、44、64および74を端取り付け区域12”および14”によって規定される面に関し片方に曲げ、細片34、42、68および76を反対側に曲げ、突出部38、40、46、48、70、72、78および80を種々の方向に向けて配置し、例えば図8を〜10に示すような充填要素10”をつくることができる。
【0035】
二つの中央の突出部82および84はこれを重ね合わせ互いに接合し、二つの端取り付け区域12”および14”の間に延びた連結された細片82,84がつくられる。この細片82,84は端取り付け区域12”および14”が引き離されるのを防ぎ、従って充填要素が延び曲がった細片が真直ぐになるのが防がれ、従って例えば充填要素が処理塔の中の他の充填要素の重さで潰れないようにすることができる。さらに端取り付け区域12”および14”はそれぞれ図8または9に示されているような約90°の弧を描いて曲げられた区域によりつくられたリブまたは隆起を有し、比較的堅い端取り付け区域がつくられ、充填要素10”が折れたり曲がったりすることが防がれる。
【0036】
例えば図8において紙面において中間取り付け区域18および20を引き離すことにより、充填要素10”は例えば図10で示されるように角度Bで捩れたような形になる。この角度は図4の角度Aと同じであるか、或いは異なっていることができる。また充填要素10”は一般に平行な端取り付け区域12”および14”で規定される面を通し、この面のいかなる角度、いかなる位置においても回転対称軸をもっていない。
【0037】
本発明の充填要素の各々は、曲げた場合一般的に各細片が充填要素の端取り付け区域により規定される面に垂直な面に沿って並び、且つその面を規定するように配列された細片から成っている。従って端取り付け区域と中間取り付け区域との間に延びた曲げられた細片は、また同じ中間取り付け区域から一般的に反対方向に他の端取り付け区域へと延びた他の曲げられた細片と同じ面に沿っている。充填要素を成形する際、細片を充填要素の端取り付け区域によって規定される面に関し一方向または他の方向に曲げる。図2〜4に示された本発明の具体化例においては、充填要素10の細片は端取り付け区域12および14によって規定される面に垂直な或る与えられた面に一般的に沿った同じ中間取り付け区域から延びた二つの細片が端取り付け区域の面に関し同じ方向に曲げられるように配列されている。充填要素の端取り付け区域によって規定される面に関して同じ方向にある与えられた面に沿って延びた細片を曲げることと同じ特徴は、本発明の図5および6、並びに図8〜10にも示されている。
【0038】
図11〜13は一般的に10aで示された充填要素を示す。この要素は図1に示したのと同じスリットが付けられた材料シートから作られ、細片および突出部の数は充填要素10に含まれる数と同じではあるが、この細片は異なったパターンで曲げられている。また充填要素10aの端取り付け区域12’および14’は図7〜10に示される充填要素10”の場合のようにほぼ90°の弧を描いて曲げられ、端取り付け区域に対しリブ構造を与え、これによって端取り付け区域が、従って充填要素10aが曲がったり折り畳まれたりすることが防がれる。
【0039】
図11〜13に示された充填要素10aは同じ中間取り付け区域から二つの端取り付け区域12’および14’へと同じ面に沿って反対側に延び、且つ端取り付け区域によって規定された面に関し反対側へ曲げられた細片を有している。曲げられた細片64および74aは一般的に平行な端取り付け区域12”および14”によって規定された面に垂直な面に沿った線の中で中間取り付け区域20から反対方向に延び、端取り付け区域の面に関し反対側へ曲げられている。同様に曲げられた細片68および76aは細片64および74aに平行で端取り付け区域12”および14”によって規定される面に垂直な他の面に沿った線の中で中間取り付け区域20から反対方向へ延び、また端取り付け区域の面に関し反対方向へ曲げられている。また細片36および44a反対方向へ一般に平行な端取り付け区域12”および14”で規定される面に垂直な面に沿った線の中を中間取り付け区域から反対方向に延び、端取り付け区域の面に関し反対方向に曲げられている。同様に細片34および42aは細片35および44aの面に平行で端取り付け区域12”および14”によって規定された他の面に沿って延びた線の中で中間取り付け区域18から反対方向へ延び、端取り付け区域の面に関し反対方向へ曲げられている。さらに対になった細片36,44aおよび34,42aによって規定される面は一組の細片64,74aおよび68,76aによって規定される面に平行であり、これらの面のすべては端取り付け区域12”および14”によって規定される面に垂直である。充填要素10aの突出部38、40、46、48、70、72、78および80は図2〜4に示される充填要素10に含まれる突出部の場合と同じように種々の方向へ延びている。
【0040】
細片64は端取り付け区域12”および14”によって規定される面に関し一つの方向へ曲げられ、細片74aは端取り付け区域の面に関して反対方向に曲げられている。これとは対照的に図2〜4の充填要素10の細片74は、細片74と同じ面に存在する細片64と同様に、端取り付け区域12および14の面に関して同じ方向に曲げられている。同様に図11〜13においては、細片68は端取り付け区域12”および14”によって規定される面に関し同じ方向に曲げられ、細片76aは細片68と同じ面内で端取り付け区域の面に関し反対方向へ曲げられ、また細片76とは対照的に、図2〜4の充填要素10の場合における端取り付け区域12および14の面に関し細片68が曲げられているのと同じ方向に曲げられている。充填要素10aの細片36および44aは端取り付け区域12”および14”の面に関し反対方向へ曲げられ、細片34および42aは端取り付け区域の面に関し反対方向に曲げられている。この場合も図2〜4に示された充填要素10の場合とは対照的に、細片36および44は端取り付け区域12および14の面に関して同じ側に曲げられ、細片34および42は端取り付け区域に関して同じ方向へ曲げられている。
【0041】
本発明に従い同じ面に沿って一列に並んだ細片を、充填要素の端取り付け区域により規定される面に関し反対方向へ曲げると、図2〜4の充填要素10の場合のように同じ面内にある細片を単に同じ方向に曲げる抱けの場合に比べて異なった形が充填要素に与えられる。例えば図12および13を図3および4と比較すると形の変動は特に著しい。例えば図11に示されているように、紙面内で中間取り付け区域を引き離すと、充填要素10aは例えば図13を参照するれば明らかなように依然として捩れた形をしている。この場合捩れは角度Cにより測定される。この角度はそれぞれ図4および10の角度Aまたは角度Bに等しくても異なっていても良い。
【0042】
同一面内において反対側に細片を曲げることによって得られる本発明の充填要素の形の変化を短くした細片と組み合わせると、充填要素が伸びたり潰れたりするのを防ぐことができる。図14において10’aで一般的に示されている充填要素は、図5および6に示された充填要素10’に含まれているのと同様な連結されて短くされた細片38’,50’および78’,80’を有し、また図11〜13に示した充填要素10aに含まれているような共通の面内にあるが反対方向に曲げられて延びている細片のパターンを有している。この充填要素10’aはまたそれぞれ端取り付け区域12’および14’に沿って延び、図5および6に示した充填要素10’の場合と同様に直角に曲げらたリブを有している。図15〜17では一般的に10”aで充填要素が示されているが、これは図8〜10に示した充填要素10”に含まれているような連結されて短くなった細片82,84を含み、また図11〜13に示した充填要素10aに含まれているような共通の面内にあるが反対方向に曲がって延びた細片のパターンをもっている。充填要素10”はまたそれぞれ端取り付け区域12”および14”に沿って延び、図8〜10に示した充填要素10”の場合と同様に直角に曲げられたリブを有している。充填要素10’aおよび10”aにおける接合されないで短くなった細片を作っている突出部は種々の方向を向いている。また充填要素10’aおよび10”aの中間取り付け区域を対応する端取り付け区域によって規定されるそれぞれの面から反対方向に引き離すことにより、充填要素10”aの場合図17を参照すれば判るように、これらの充填要素は捩れた形状をとることができる。この場合捩れ角Dは角A、BまたはCと同じであることも異なっていることもできる。
【0043】
本発明の充填要素の形を変える他の方法は、中間取り付け区域を変える方法である。図18に示されているように、材料シート100を一般的には図1の材料10と同様に縦切りするが、図19〜21に示されているように、材料および得られた充填要素の幅に亙って延びた単一の中間取り付け区域110が生じるようにスリットを取り付ける。また充填要素100は構造をもった端取り付け区域112および114を有し、その各々はV字形の通路で作られたリブを含み、充填要素が曲がったり潰れたりするのに耐える強度および剛性が賦与されている。
【0044】
特に波形のスリット116および118は端取り付け区域112および中間取り付け区域110の間に延び、スリット120はスリット116および118の間の材料を二つの突出部122および124に分割している。波形が付いたスリット126および128は端取り付け区域114および中間取り付け区域110の間に延び、スリット130はスリット126および128の間の材料を二つの突出部132および134に分割している。端取り付け区域112および114の一つから他へと完全に延びたスリットは存在しない。これらの種々の細片を曲げて図19〜21の充填要素100をつくると、突出部122および124は図示のように互いに接合され、連結された細片122、124ができ、これによって端取り付け区域112が中間取り付け区域110から引き離されることが防がれ、突出部132および134は互いに接合されて連結された細片132、134になり、これによって端取り付け区域114が中間取り付け区域110から引き離されるのが防がれる。従って合わされた細片122、124および132、134は充填要素100が他の充填要素の重さのため、或いは例えば充填要素の取り扱い時に潰れることが防がれる。
【0045】
図示のように充填要素100では、図15〜17の充填要素10”aの細片の場合と同様に、細片は端取り付け区域112および114によって規定される面に関して同一面内で反対方向に曲げられた形をしている。しかしまた充填要素100では細片は、例えば図8〜10の充填要素10”の細片の場合のように、端取り付け区域112および114によって規定された面に関し同一面内で同じ方向に曲げられた形をしていることもできる。また端取り付け区域112および114によって規定される面に関し同一面内で同じ方向に曲げられて延びた細片と、端取り付け区域の面に関し共通の面内で反対方向に曲げられて延びた細片とを組み合わせ、これを用いて充填要素の形をつくることもできよう。いずれの場合にも充填要素100は図21から判るように捩れた形をしていない。
【0046】
連結された細片をつくり本発明の充填要素が潰れるのを防ぐには、任意の適当な方法、例えば上記の突出部を適当に接合する方法を用いることができる。本発明に使用できる他の方法としては、例えば細片を折り曲げるか屈曲させて細片を短くする方法がある。図22には例えば図5〜10および図14〜21に示す任意の充填要素、または本発明で作られた他の充填要素に含まれる細片180の一部が示されている。この細片180は細片を効果的に短くする屈曲部分182を有している。この屈曲部分182は図示されているよりももっときつく締められている場合もあるが、例えば細片180と同じ二つの取り付け区域の間に延びた他の細片を曲げることによってつくることができる。こうするとこの短くなった細片180により、今問題となっている二つの取り付け区域が引き離され、その間にある湾曲した細片が平らになるのを防ぐことができる。
【0047】
充填要素の強度を増加させる他の方法は例えば細片および突出部に適当な構造を賦与する方法である。図23は充填要素部材220を示すが、これは2個の他の部材222および224の間にあって、取り付け区域212から延び出している細片または突出部であることができる。部材220は細長いリブまたは隆起226を有し、このリブは部材22に沿って走り、一般的に該部材を横切る方向に中心をもっている。リブ226の横方向の輪郭は図24を参照すればさらに明白であり、該リブがV字形をしていることが判る。リブまたは突起226は該リブに対し横方向の角度で部材220が曲がることを防いでいる。部材220にリブ起226を取り付け、細片の場合にはこれを湾曲させると、該部材は比較的堅くなりその形を保持する傾向がある。図25には本発明の充填要素の構造をもった部材の他の具体化例として、横方向の輪郭が弧の形をした曲がった輪郭をもつ通路形のリブ232を備えた充填要素部材230、例えば細片または突出部が示されている。
【0048】
本発明の充填要素はその間に1個またはそれ以上の細片が曲げて取り付けられた取り付け区域を有し、また少なくとも1個の短くされた細片が取り付け区域の間に延び、取り付け区域が引き離されたり湾曲した細片が潰れたりするのを防いでいる。さらに本発明の充填要素は例えばリブを含む構造をもった取り付け区域を有し、これによって取り付け区域および充填要素が曲がるのが防がれる。また本発明の充填要素の細片は端取り付け区域によって規定される面に関し同一面内において反対方向に曲げることができ、このような充填要素はまた端取り付け区域の面に関し共通の面内で同じ方向に湾曲して延びている細片を含んでいることもできる。さらに本発明の充填要素は部材の望ましくない変形を防ぐためのリブをもった細片および突出部を備えていることができる。
【0049】
本発明によれば例えば交換処理室中で同じ充填要素からなる充填ベッドに使用し、液が流れる面、滴下点およびガスに対する流路を十分に供給し、交換処理装置において2種の流体の相互作用を補強する充填要素が提供され、同時に処理塔の中で上部に積み重ねられた他の充填要素の重さのため、或いは例えば取り扱いにより、潰れたりまたは他の変形が起こるのを防ぎ得る比較的強い充填要素が提供される。
【0050】
本発明に関する上記の説明は単に例示して説明を行うためのものであり、本発明の精神を逸脱することなく添付特許請求の範囲内において大きさ、形および材料に関して種々の変形を行うことができる。
【0051】
本発明の主な特徴及び態様は次の通りである。
1.内部において第1および第2の流体が相互作用することができる多数の充填要素が配置された交換装置に使用する充填要素において、該充填要素は多数の細片を構成する材料からなり、該細片はその端の両方において該材料の両端にあって一つの面を規定する一般的に平行な横方向に延びた端取り付け区域に取り付けられ、また該材料には少なくとも一つの横方向に延びた中間取り付け区域が存在し、該中間取り付け区域から各端取り付け区域へと一般的に反対方向に向かって細片が延びており、このようにして同じ中間取り付け区域に取り付けられた少なくとも二つの該細片は二つの端取り付け区域によって規定される面に垂直な共通な面に沿って延びており、さらに細片の幾つかは端取り付け区域によって規定される面に関し一般的に曲げられており、さらに一端が取り付け区域に取り付けられた突出部を含んでいる充填要素。
【0052】
2.少なくとも1個の細片は一般的に真直ぐな形をしている上記第1項記載の充填要素。
【0053】
3.このような一般的に真直ぐな細片が二つの端取り付け区域の間に延びている上記第2項記載の充填要素。
【0054】
4.このような一般的に真直ぐな細片は一つの中間取り付け区域と一つの端取り付け区域との間に延びている上記第2項記載の充填要素。
【0055】
5.このような一般的に真直ぐな細片は材料の屈曲部分を含み、細片の長さが短くなっている上記第2項記載の充填要素。
【0056】
6.このような一般的に真直ぐな細片は二つの突出部を一緒に連結させて作られている上記第2項記載の充填要素。
【0057】
7.材料の同じ二つの取り付け区域の間に延びている二つの細片は材料の反対側へ曲げられて閉じたループを作っている上記第1項記載の充填要素。
【0058】
8.さらに二つの横方向に延びた中間取り付け区域を含み、これらの各中間取り付け区域および各端取り付け区域の間に延びこれらの取り付け区域に取り付けられている細片を有する上記第1項記載の充填装置。
【0059】
9.該細片の少なくとも二つは同じ中間取り付け区域に取り付けられ、一般に二つの端取り付け区域によって規定される面に垂直な共通の面に沿って一般的に反対方向に延び、且つ2個の端取り付け区域によって規定される面に関し反対方向に曲げられている上記第1項記載の充填要素。
【0060】
10.細片の少なくとも幾つかの縁は波形になっている上記第1項記載の充填要素。
【0061】
11.突出部の少なくとも幾つかの縁は波形になっている上記第1項記載の充填要素。
【0062】
12.取り付け区域の少なくとも一つは該取り付け区域の長さの少なくとも一部に沿って一般的に長手方向に延びたリブを含んでいる上記第1項記載の充填要素。
【0063】
13.細片の少なくとも一つは該細片の長さの少なくとも一部に沿って一般的に長手方向に延びたリブを含んでいる上記第1項記載の充填要素。
【0064】
14.突出部の少なくとも一つは該突出部の長さの少なくとも一部に沿って一般的に長手方向に延びたリブを含んでいる上記第1項記載の充填要素。
【0065】
15.充填要素は端取り付け区域によって規定される面に垂直な回転対称軸をもっていない上記第1項記載の充填要素。
【0066】
16.該細片は一般的に湾曲させられており、従って充填要素は或る鋭角をなして捩れている上記第1項記載の充填要素。
【0067】
17.さらに多数の同様な充填要素から成り、すべてのこれらの充填要素が装置の中で組み合わされている上記第1項記載の充填要素。
【図面の簡単な説明】
【図1】平らな材料シートの上平面図であり、多数の細片および突出部を規定するスリットが示されている。
【図2】図1の材料シートからつくられた本発明のランダム充填要素の側立面図である。
【図3】図2でつくられた充填要素の端立面図である。
【図4】図2および図3の充填要素の見取り図である。
【図5】突出部を連結して作られた短くなった細片、および構造をもった端取り付け区域を有する本発明のランダム充填要素の他の具体化例の側立面図である。
【図6】図5の充填要素の見取り図である。
【図7】平らな材料シートの上平面図であり、二つの端取り付け区域から延びた二つの中央に存在する一列に並んだ突出部を含む多数の細片および突出部を規定するスリットを示す。
【図8】図7の材料シートからつくられた充填要素の側立面図であり、中央の突出部を連結して細片をつくり、これによって充填要素が長手方向に延びるのを防いでおり、また本発明による構造をもった端取り付け区域が備えられている。
【図9】図8で作られた充填要素の見取り図である。
【図10】図8および図9の充填要素の端立面図である。
【図11】端取り付け区域によって規定される面に関し反対方向に曲げられた一列に並んだ細片、および構造をもった端取り付け区域を有する本発明のランダム充填要素の側立面図である。
【図12】図11で作られた充填要素の見取り図である。
【図13】図11および図12の充填要素の端立面図である。
【図14】図5と同様な側立面図であるが、本発明に従い端取り付け区域によって規定される面に関し反対方向に曲げられた一列に並んだ細片を示す。
【図15】図8と同様な側立面図であるが、本発明に従い端取り付け区域によって規定される面に関し反対方向に曲げられた一列に並んだ細片を示す。
【図16】図15の充填要素の見取り図である。
【図17】図15および図16の充填要素の端立面図である。
【図18】平らな材料シートの上平面図であって、多数の細片および突出部を規定するシートの幅に亙って延びた中間取り付け区域を含むスリットを示す。
【図19】図18の材料シートから作られた充填要素の見取り図であり、二つの端取り付け区域によって規定される面に関して反対方向に曲げて得られる一列に並んだ細片、並びにシートの中心に沿って存在し互いに連結して短くされた細片をつくる突出部を有し、これによって本発明の充填要素が延びた状態になるのが防がれている。
【図20】図19で作られた充填要素の側立面図であり、連結された中央の突出部、および充填要素の前半分に存在する突出部および曲げられた細片を示す。
【図21】図19および20の充填要素の端立面図である。
【図22】折り曲げて短くし、本発明により充填要素が延びた状態になるのを防いでいる細片の部分的見取り図である。
【図23】取り付け区域における細片および突出部のような部材の端の部分的見取り図であって、該部材に沿って作られたリブを示す。
【図24】図23の線24−24で切った図23に示すリブをもった充填要素部材の断面図である。
【図25】細片または突出部のような充填要素部材の断面図であって、該部材に沿ったリブの他の輪郭を示す。
Claims (1)
- 内部において第1および第2の流体が相互作用することができる多数の充填要素が配置された交換装置に使用する充填要素であって、
各々の細片がその端の両方、且つ両方のみ、において取り付けられている長さ方向に延びる多数の細片、
該充填要素材料の二つの端のそれぞれにある横方向に延びた端取り付け区域であって、該二つの端取り付け区域はほぼ平行で一つの平面を規定する端取り付け区域、
該充填要素の長さに沿って二つの端取り付け区域の間に位置する少なくとも一つの横方向に延びた中間取り付け区域であって、該細片が該中間取り付け区域から各端取り付け区域へとほぼ反対方向に向かって延びている中間取り付け区域、及び
同じ中間取り付け区域に取り付けられ且つほぼ反対方向に向かって延びている少なくとも二つの細片であって、二つの端取り付け区域によって規定される面に垂直な共通の面に沿う線上を延びている細片を具備し、
細片の少なくとも幾つかは二つの端取り付け区域によって規定される面に関して曲げられており、そして
一端が取り付け区域に取り付けられた少なくとも一つの突出部を含んでいる
ことを特徴とする充填要素。
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