JP3334404B2 - 調理器 - Google Patents

調理器

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JP3334404B2
JP3334404B2 JP02981995A JP2981995A JP3334404B2 JP 3334404 B2 JP3334404 B2 JP 3334404B2 JP 02981995 A JP02981995 A JP 02981995A JP 2981995 A JP2981995 A JP 2981995A JP 3334404 B2 JP3334404 B2 JP 3334404B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炊飯器などの調理器に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の調理器である炊飯器の一
例を示している。同図において、101は調理器本体であ
る炊飯器本体、102 はこの炊飯器本体101 の上側に開閉
自在に設けられた蓋体である。炊飯器本体101 は、その
外殻をなす外枠103 内に、アルミニウムなどからなる内
枠104 を設けたものである。外枠103 は、その外側面を
なす筒状の側枠部103aと、この側枠部103aの上縁部から
内側へ突出した上枠部103bとを有している。内枠104
は、上面を開口した有底筒状で、ほぼ回転体形状をなし
ており、上部に形成されたフランジ部105 が外枠103 の
上枠部103b上に固定されている。106 は内枠103 内に着
脱自在にかつ同軸的に収容される容器である鍋で、この
鍋106 は、上面を開口した有底筒状で、ほぼ回転体形状
をなしており、上部にフランジ状の取手部107 を有して
いる。また、図示していないが、前記蓋体102 には、こ
の蓋体102 を炊飯器本体101 に対し閉じた状態に保持す
るクランプ装置が設けられており、炊飯器本体101 に
は、クランプ装置が係脱自在に係合する係止受け部が設
けられている。
【0003】ところで、最近の炊飯器は、外観を美しく
仕上げるために、外枠などの外観部材に光沢をだせるポ
リプロピレンなどのプラスチック部材を使用するのが一
般的になっている。しかし、優れた外観性が得られるポ
リプロピレンには、耐熱性および機械的強度が弱い欠点
がある。例えば、蓋体を係止するための係止受け部は、
炊飯器本体の外枠の上部に設けられることになるが、ポ
リプロピレンとすると、使用時(炊飯時、保温時)に熱
変形して確実な係止作用が得られなくなるおそれがあ
る。熱変形を防ぐには、係止受け部を耐熱性の高いポリ
アミドなどにより形成しなければならない。しかし、ポ
リアミドには、調色しにくく、光沢もでにくい欠点があ
り、外枠などをポリアミドからなるものとすると、外観
を美しく仕上げることができない。
【0004】そこで、従来の炊飯器では、図5に示すよ
うに、外枠103 の側枠部103a側と上枠部103b側とを別部
材にし、側枠部103a側はポリプロピレンからなるものと
し、強度および耐熱性が必要な係止受け部を一体に形成
する上枠部103b側はポリアミドからなるものとしてい
る。この場合、光沢のでないポリアミドからなる部分が
外面にでないようにするため、側枠部103a側と上枠部10
3b側との分割位置は、上部のフランジ部111 に設定する
のが一般的である。
【0005】ところが、この場合、炊飯器本体101 の上
面に全周に渡る合わせ部112 ができ、蓋体102 の開閉時
にこの蓋体102 から垂れ落ちた水滴や、鍋106 の装着時
にこの鍋106 の周辺から垂れ落ちた水滴が前記合わせ部
112 を介して炊飯器本体101内に浸入し、この炊飯器本
体101 内に設けられた電装部113 まで達するおそれがあ
る。
【0006】また、炊飯器本体101 の外側面は、ポリプ
ロピレンなどを使用して光沢をだし、美しく仕上げて
も、蓋体102 を開いたときには、光沢のでないポリアミ
ドからなる上枠部103bが現れるため、美しさに欠ける。
【0007】さらに、使用を重ねる間に、ポリプロピレ
ンからなる側枠部103aとポリアミドからなる上枠部103b
との間の合わせ部112 におねばや飯粒などがついて取れ
なくなり、不衛生であるとともに、筋状の汚れにより見
苦しくなる。
【0008】また、回転体形状の内枠104 内にやはり回
転体形状の鍋106 が同軸的に収容されるため、この鍋10
6 は、内枠104 に対して自由に水平回転できる。しか
し、ご飯を装うときに鍋106 が回ったりすると、ご飯を
装いにくい。
【0009】そこで、鍋106 を回り止めすることが必要
であるが、従来の炊飯器では、図4に示すように、内枠
104 のフランジ部105 にゴムからなるブレーキブッシュ
116を設け、このブレーキブッシュ116 上に鍋106 の取
手部107 を載せる構造を採っている。すなわち、ゴム製
のブレーキブッシュ116 と金属製の鍋106 との間の摩擦
力により、回り止めするものである。
【0010】しかし、この従来の構造では、ブレーキブ
ッシュ116 と鍋106 との接触面は、あくまでも鍋106 の
回転方向に沿うものであるため、ある程度以上の力が加
わると、鍋106 が回ってしまい、回り止めに確実性がな
い。
【0011】また、摩擦力による回り止めであるため、
鍋106 の清掃性を改善することなどを目的として、アル
ミニウムなどからなる鍋106 の外面にも弗素樹脂コーテ
ィングを施したとすると、回り止めが効かなくなってし
まう。したがって、鍋106 の外面周辺は弗素樹脂コーテ
ィングができなかった。
【0012】さらに、鍋106 の回り止め専用のブレーキ
ブッシュ116 を設けることは、部品点数の増加になり、
コスト上昇を招く。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
炊飯器などの調理器では、外観性と蓋体を係止するため
の係止受け部の耐熱性、強度とを両立するために、外枠
の側枠部と上枠部とを別部材にしていたため、側枠部と
上枠部との合わせ部から調理器本体内に水が浸入した
り、蓋体を開けた状態では上枠部が外観性を損なうなど
の問題があった。
【0014】また、従来の炊飯器などの調理器では、内
枠に対して鍋などの容器を回り止めするために、内枠の
フランジ部に設けたゴム製のブレーキブッシュ上に金属
製の容器の取手部を載せる構造を採っていたため、回り
止めが不確実であるなどの問題があった。
【0015】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、蓋体を開けた状態を含めて外観性を高め
られるとともに、蓋体を係止するための係止受け部の耐
熱性および強度を確保でき、また、調理器本体内に水が
浸入するようなことも防止できる調理器を提供すること
を目的とする。また、蓋体を開けた状態を含めて外観性
を高められるとともに、調理器本体内に水が浸入するよ
うなことも防止でき、さらに内枠に対して容器を確実に
回り止めでき、かつ、安価にできる調理器を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の調理器
は、前記前者の目的を達成するために、側枠部およびこ
の側枠部の上部から内側へ突出した上枠部を一体に形成
してなり調理器本体の外殻をなす光沢の出せる材料から
なる外枠と、この外枠の上枠部に上部が載った状態で外
枠内に設けられた内枠と、前記外枠の材料よりも耐熱性
および機械的強度の高い材料からなり前記外枠の上枠部
および内枠の上部間に介在されるとともに、前記内枠の
上部に形成したフランジ部の内側に位置したスペーサ
と、前記調理器本体の上側に開閉自在に設けられた蓋体
と、この蓋体に設けられ前記調理器本体側に設けられた
係止受け部に係脱自在に係合して蓋体を閉じた状態に保
持する係止装置とを備え、前記係止受け部は、前記スペ
ーサに一体に形成したものである。
【0017】請求項2の発明の調理器は、前記後者の目
的を達成するために、側枠部およびこの側枠部の上部か
ら内側へ突出した上枠部を一体に形成してなり調理器本
体の外殻をなす光沢の出せる材料からなる外枠と、この
外枠の上枠部に上部が載った状態で外枠内に設けられた
内枠と、前記外枠の材料よりも耐熱性および機械的強度
の高い材料からなり前記外枠の上枠部および内枠の上部
間に介在されるとともに、前記内枠の上部に形成したフ
ランジ部の内側に位置したスペーサと、前記内枠内に着
脱自在にかつ回転が許容される状態で収容される容器と
を備え、この容器の上部に、ストッパ受け凸部を設け、
前記スペーサに、前記ストッパ受け凸部と前記容器の回
転軸を中心とする同一円周上に位置するストッパ凸部を
一体に形成したものである。
【0018】
【作用】請求項1の発明の調理器では、調理器本体の上
側の蓋体を開けた状態で、例えば調理用の容器を調理器
本体の内枠に対して出し入れしたりするが、蓋体は、こ
の蓋体に設けられた係止装置を調理器本体側の係止受け
部に係合させることにより閉じた状態に保持する。調理
器本体は、外枠および内枠を備えているが、さらに、外
枠の上枠部および内枠の上部間には、外枠の材料よりも
耐熱性および機械的強度の高い材料からなるスペーサを
介在してある。そして、このスペーサに前記係止受け部
を一体に形成して、この係止受け部の耐熱性、強度を確
保し、調理時の熱により係止受け部が変形したりするこ
とを防いでいる。一方、外枠は、側枠部および上枠部を
一体にし、水の浸入などを防いでいるとともに、係止受
け部がないことから、外観性を高められる光沢の出せる
材料の採用を可能にしている。しかも、スペーサは内枠
のフランジ部の内側に位置しているので、外観性を損な
わない。
【0019】請求項2の発明の調理器では、調理器本体
の内枠に対して被調理物を収容する容器を着脱するが、
この容器は、内枠内に回転が許容される状態で収容され
る。しかし、容器を収容した状態で、この容器の上部に
設けられたストッパ受け凸部と、外枠の上枠部および内
枠の上部間に介在されたスペーサに一体に形成されたス
トッパ凸部とが容器の回転軸を中心とする同一円周上に
位置し、回転方向においてストッパ受け凸部とストッパ
凸部とが互いに突き当たった後は、容器は回らない。
方、外枠は、側枠部および上枠部を一体にし、水の浸入
などを防いでいるとともに、外観性を高められる光沢の
出せる材料を採用している。また、ストッパ凸部は耐熱
性および機械的強度に優れたスペーサと一体に形成した
ので、ストッパ凸部が破損しにくく、さらにスペーサは
本来内枠を支持するためのものであることにより、回り
止め専用の部品を廃止できる。しかも、スペーサは内枠
のフランジ部の内側に位置しているので、外観性を損な
わない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の調理器の一実施例について、
図1から図3を参照しながら説明する。なお、本実施例
の調理器は炊飯器である。1は調理器本体である炊飯器
本体で、この炊飯器本体1は、その外殻を形成する外枠
2および底板3と、外枠2内に設けられた鍋収容部をな
す内枠4とを備えている。外枠2および底板3はポリプ
ロピレンなどのプラスチック材料からなり、内枠4はア
ルミニウム材料などの金属材料からなる。そして、外枠
2は、上下面を開口したほぼ筒状の側枠部2aと、側枠部
2aの上部から内側へ突出した全周に渡る上枠部2bとを一
体に形成してあり、一方、外枠2の下面開口を覆って底
板3が固定されている。一方、内枠4は、上面を開口し
た有底筒状に形成されており、ほぼ回転体形状になって
いる。そして、内枠4は、上部に形成されたフランジ部
5がこのフランジ部5に嵌合した内枠スペーサ6を介し
て前記外枠2の上枠部2b上に固定されている。内枠4を
支持する内枠スペーサ6は、前記外枠2の材料であるポ
リプロピレンよりも耐熱性および機械的強度の高いポリ
アミドなどのプラスチック材料からなり、ほぼ円環状に
成形されている。また、内枠スペーサ6には、互いに 1
20°ずつ離れた3箇所にストッパ凸部7が一体に形成さ
れている。これらストッパ凸部7は、内枠4のフランジ
部5を貫通して上方へ突出している。
【0021】8は容器である鍋で、この鍋8は、アルミ
ニウム材料を主体にして上面を開口した有底筒状に形成
されており、ほぼ回転体形状になっている。そして、鍋
8は、被炊飯物である米および水が内部に収容されると
ともに、内枠4内に着脱自在にかつ同軸的に収容される
ものである。この収容状態において、内枠4および鍋8
が回転体形状をなしていることにより、内枠4に対して
鍋8は回転できる。また、鍋8の上部には、内枠4のフ
ランジ部5の上側に位置するフランジ状の取手部9が形
成されているが、この取手部9の下面には、前記内枠ス
ペーサ6のストッパ凸部7が嵌まる凹溝部10が形成され
ているとともに、この凹溝部10内に位置してストッパ受
け凸部11が一体に形成されている。このストッパ受け凸
部11は、鍋8を内枠4内に収容した状態で、前記内枠ス
ペーサ6のストッパ凸部7と、鍋8の回転軸を中心とす
る同一円周上に位置するものである。さらに、内枠4の
内面とそこに収容された鍋8の外面との間には、輻射加
熱用の空間部12ができるようになっている。また、鍋8
の内面および外面にはそれぞれ弗素樹脂コーティングが
施してある。
【0022】また、前記内枠4の底面中央部には、上方
へ膨出した膨出部14が形成されており、この膨出部14の
上面部には開口部15が形成されている。また、内枠4の
内底面周辺部には、前記鍋8を輻射加熱する加熱手段で
あるシーズヒータなどからなる炊飯ヒータ16がヒータ台
17を介して設けられている。また、内枠4の内底面上に
は、膨出部14と炊飯ヒータ16との間に位置して鋼板製の
プレートサポート18が固定されており、このプレートサ
ポート18により下から支えられて、アルミニウム材料か
らなるヒータプレート19が設けられている。このヒータ
プレート19は、炊飯ヒータ16の上方に位置しており、前
記内枠4内に収容された鍋8が載るものである。また、
前記内枠4の外側面上部には、この内枠4の保温用の加
熱手段として、コードヒータなどからなる胴ヒータ21が
設けられている。
【0023】また、内枠4の底面部下側には支えプレー
ト22が固定されており、さらに、この支えプレート22の
下側に裏板23が固定されている。そして、この裏板23上
には、鍋センサ24が上下動自在にかつスプリング25によ
り上方へ付勢して設けられている。この鍋センサ24は、
内枠4の開口部15を介して上方へ突出し、鍋8の外底面
に弾発的に接触するものである。そして、鍋センサ24
は、鍋8の外面温度を検出するための感温素子を内蔵し
ている。また、前記支えプレート22および裏板23の下側
にユニットケースホルダ26が固定されているが、このユ
ニットケースホルダ26の下側には、ユニットケース27に
より加熱基板28が取り付けられている。この加熱基板28
は、前記炊飯ヒータ16の電源回路などを形成するもの
で、鍋スイッチ29も備えている。この鍋スイッチ29は、
スイッチレバー30を介して鍋センサ24に連動しており、
この鍋センサ24の上下動によって鍋8の有無を検出する
ものである。さらに、前記底板3の下外側には、電源コ
ードを巻き取るコードリール31が設けられている。一
方、前記内枠4および外枠2の側面部間で、内枠4の前
方に立ち上がった前記ユニットケースホルダ26の前方の
位置には、制御基板32が設けられている。この制御基板
32は、外枠2の前面に取り付けられた操作パネル33に支
持されており、LED表示器34、LCD表示器35および
操作スイッチ36などを備えている。
【0024】41は炊飯器本体1の上面開口を開閉する蓋
体で、この蓋体41は、左右方向のヒンジ軸42により前記
外枠2の上部後側に回動自在に支持されているととも
に、ヒンジ軸42に設けられたヒンジスプリング43により
開く方向へ付勢されている。このヒンジスプリング43に
抗して、蓋体41は、係止装置であるクランプ装置44によ
り閉じた状態に保持されるようになっている。そして、
蓋体41は、外蓋46と、この外蓋46の下側に固定された裏
板47と、この裏板47の下側に固定されたアルミニウム部
材からなる放熱板48と、この放熱板48の下側に内蓋ホル
ダ49を介して着脱自在に係止された内蓋50からなってい
る。この内蓋50は、アルミニウム部材からなり、前記鍋
8の上面開口を開閉自在に塞ぐものである。また、放熱
板48の外周部と裏板47との間には、蓋体41を閉じたとき
鍋8の取手部9上に密着するシールパッキング51が設け
られている。なお、外蓋46と裏板47との間には断熱材52
が設けられている。また、放熱板48の裏面には、コード
ヒータなどからなる蓋ヒータ53が設けられている。この
蓋ヒータ53は、電気的に前記胴ヒータ21と並列回路をな
している。さらに、蓋体41には蒸気孔54が設けられてい
る。
【0025】ここで、前記クランプ装置44の構成を図2
に基づいて詳しく説明する。前記外蓋46および裏板47間
の前部には、クランプレバー61が左右方向のクランプシ
ャフト62により揺動自在に支持されている。このクラン
プレバー61は、その後部61aと裏板47との間に装着され
た復帰用のスプリング63により、クランプシャフト62を
中心として図示反時計回り方向すなわち前部61b が後退
する方向へ付勢されている。そして、クランプレバー61
の前部61b の下部には係止孔64が形成されている。一
方、前記炊飯器本体1側の内枠スペーサ6の前面には、
クランプレバー61の係止孔64が係脱自在に係合する係止
受け部65が一体に突出形成されている。また、外蓋46の
前部上側にはクランプボタン66が所定範囲上下動自在に
支持されている。このクランプボタン66は、そのがたつ
き防止用のスプリング67により上方へ付勢されており、
前記クランプレバー61の後部61a を上から押す押し杆68
を有している。さらに、炊飯器本体1の外枠2の上枠部
2bの前部には、係止受け部65の下方に位置して、クラン
ププッシュ69が所定範囲上下動自在に支持されている。
このクランププッシュ69は、スプリング70により上方へ
付勢されており、前記クランプレバー61の前部61b の下
端に下方から突き当たるものである。
【0026】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。まず、蓋体41の開閉について説明する。蓋体
41を下方へ閉じると、係止受け部65およびクランプレバ
ー61の前部61b の下端部の傾斜形状により案内されてク
ランプレバー61が揺動し、このクランプレバー61の係止
孔64が係止受け部65に自動的に係合する。そして、この
係合は、スプリング63によりクランプレバー61が図示反
時計回り方向へ付勢されていることにより保持される。
これにより、ヒンジスプリング43に抗して、蓋体41が炊
飯器本体1に対し閉じた状態に保持される。なお、蓋体
41を閉じた状態で、クランププッシュ69がクランプレバ
ー61の前部61b の下端に突き当たる。また、鍋8の出し
入れなどのために蓋体41を開けるには、クランプボタン
66を下へ押せばよい。クランプボタン66を下へ押すと、
その押し杆68がスプリング63に抗してクランプレバー61
の後部61a を押し下げることにより、このクランプレバ
ー61が図示時計回り方向へ回り、その係止孔64が係止受
け部65から外れ、蓋体41の係止が解除される。また、ク
ランプレバー61が回るのに追随して、スプリング70によ
り上方へ押されたクランププッシュ69が若干上昇する。
その後、クランプボタン66から指を離すと、クランププ
ッシュ69がクランプレバー61の前部61b を押し上げてい
ることにより、クランプレバー61が係止受け部65に再係
合することなく、ヒンジスプリング43により蓋体41が上
へ開く。
【0027】炊飯するには、まず鍋8内に米と水を入
れ、この鍋8を炊飯器本体1の内枠4内に収容する。こ
のとき、鍋8の取手部9の下面の凹溝部10を内枠スペー
サ6のストッパ凸部7に嵌め込むようにする。その後、
蓋体41を閉じる。そして、炊飯動作においては、鍋セン
サ24によって検出される温度などに基づいて通断電制御
される炊飯ヒータ16により、鍋8が所定のパターンで加
熱される。すなわち、米の吸水を促進する炊飯初期加熱
行程、強加熱により水を沸騰させて米を糊化する沸騰加
熱行程、この沸騰加熱行程中に沸騰を検知する沸騰検知
行程、沸騰を検知した後に適度な加熱量で十分に沸騰時
間を継続させる沸騰継続加熱行程、この沸騰継続加熱行
程中に鍋8の底の温度が所定温度に達したらむらしにす
る炊き上げ検知、98℃以上の高温を保持して糊化を完全
に促進させるむらし行程とが順次行なわれ、ご飯が炊か
れる。炊飯終了後は、保温行程に移行し、鍋8内のご飯
の温度が70℃前後の所定温度に保持される。この保温時
には、胴ヒータ21および蓋ヒータ53が加熱を行うが、こ
れら胴ヒータ21および蓋ヒータ53は、炊飯時にも補助的
な加熱を行う。
【0028】なお、内枠スペーサ6は、内枠4の熱から
外枠2を保護する。
【0029】ところで、鍋8から炊いたご飯を装うと
き、その際に加わる力により内枠4に対し鍋8が水平回
転することがある。しかし、内枠スペーサ6のストッパ
凸部7と鍋8のストッパ受け凸部11とが同一円周上に位
置していることにより、鍋8はある範囲の角度(最大約
120°)しか回れない。すなわち、図3に鎖線で示すよ
うに、回転方向においてストッパ受け凸部11がストッパ
凸部7に突き当たれば、その後、鍋8は回れなくなる。
したがって、支障なくご飯を装える。
【0030】このようにストッパ受け凸部11をストッパ
凸部7に回転方向で突き当てて、内枠4に対し鍋8を回
り止めする構造としたので、回り止めを確実なものとで
き、強い回転方向の力が鍋8に加わったとしても、この
鍋8は、一定範囲の角度以上は回らない。
【0031】これとともに、単なる摩擦力による回り止
めではないので、取手部9の下面を含めた鍋8の外面に
施してある弗素樹脂コーティングに関係なく、回り止め
は確実に作用する。そして、鍋8の内面のみならず外面
にも弗素樹脂コーティングを施すことにより、鍋8の清
掃性が向上する。
【0032】しかも、ストッパ凸部7は、耐熱性および
機械的強度に優れたポリアミドからなる内枠スペーサ6
に一体に形成したので、ストッパ凸部7が破損しにくい
とともに、内枠スペーサ6は本来内枠4を支持するため
のものであることにより、回り止め専用の部品を廃止で
きることになり、部品点数が減り、コストも下げられ
る。
【0033】また、蓋体41を係止するための係止受け部
65を耐熱性および機械的強度に優れたポリアミドからな
る内枠スペーサ6に一体に形成したので、係止受け部65
の耐熱性、強度を十分に確保できる。したがって、炊飯
時や保温時の熱により係止受け部65が変形して、蓋体41
の係止が確実に行われなくなることを防止できる。ま
た、係止受け部65が劣化しにくいことから、その変更な
ども不要になる。
【0034】また、外枠2の側枠部2aと上枠部2bとを一
体にしたので、蓋体41の開閉時にこの蓋体41から垂れ落
ちた露や、鍋8の装着時にこの鍋8の周辺から垂れ落ち
た水滴が上枠部2b上にかかっても、この上枠部2bに部材
の分割部がないことから、電装部である制御基板32など
のある炊飯器本体1内に水が浸入することはない。これ
とともに、おねばや飯粒などが上枠部2bに付着して取れ
なくなるようなことがなく、衛生的であるとともに、汚
れが染み付いて見苦しくなることがない。
【0035】さらに、係止受け部65のない外枠2には、
耐熱性や強度は劣っていても光沢のだせるポリプロピレ
ンなどの材料を採用でき、したがって、デザインの幅が
広がり、炊飯器本体1の外観の仕上げを美しくできる。
しかも、外枠2は、側枠部2aと上枠部2bとが一体なの
で、この上枠部2bも美しい仕上げにでき、蓋体41を開け
た状態の外観性も高められる。なお、ポリアミドからな
る内枠スペーサ6は、内枠4のフランジ部5の内側に位
置しているので、外観性を損なうものではない。
【0036】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、外枠の材料としてポリプロピレンを例
示し、内枠スペーサの材料としてポリアミドを例示した
が、外枠、内枠スペーサの材料は、それに限るものでは
なく、外枠の材料としては、優れた外観性が得られる各
種材料を用いられ、内枠スペーサの材料としては、より
耐熱性および機械的強度に優れた各種材料を用いられ
る。
【0037】また、前記実施例のクランプ装置は、係止
解除のためのクランプボタンを上から押すものとした
が、クランプボタンは前から押す形式のものとしてもよ
い。この場合、前記実施例にあったクランププッシュな
どは不要になり、クランプ装置の構造をより簡単にでき
る。
【0038】また、鍋の回り止めのためのストッパ受け
凸部およびストッパ凸部の数および位置も前記実施例の
ものには限らず、ストッパ受け凸部およびストッパ凸部
はそれぞれ1つ以上あればよい。
【0039】さらに、前記実施例では、炊飯器を例に採
って説明したが、本発明は、炊飯器以外の調理器にも適
用できる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、調理器本体に
おいて、外枠の材料よりも耐熱性および機械的強度の高
い材料からなり外枠の上枠部および内枠の上部間に介在
されたスペーサに、蓋体を係止するための係止受け部を
一体に形成したので、この係止受け部の耐熱性および強
度を確保でき、一方、調理器本体の外殻をなす外枠は、
側枠部とその上部から内側へ突出した上枠部とを一体に
形成したので、調理器本体内に水が浸入するようなこと
を防止できるとともに、外枠には、耐熱性や強度は劣っ
ていても良好な外観性を得られる光沢の出せる材料を採
用できることから、蓋体を開けた状態を含めて、外観性
を高められる。さらに、スペーサは内枠のフランジ部の
内側に位置しているので、外観性を損なわない。
【0041】請求項2の発明によれば、内枠内に回転が
許容される状態で収容される容器の上部に、ストッパ受
け凸部を設け、外枠の上枠部および内枠の上部間に介在
された耐熱性および機械的強度の高いスペーサに、スト
ッパ受け凸部と容器の回転軸を中心とする同一円周上に
位置するストッパ凸部を一体に形成したので、ストッパ
凸部が破損しにくい上に、内枠に対して容器を確実に回
り止めでき、また、内枠を支持するためのスペーサを利
用したことにより、部品点数を低減でき、コストを下げ
られる。一方、調理器本体の外殻をなす外枠は、側枠部
とその上部から内側へ突出した上枠部とを一体に形成し
たので、調理器本体内に水が浸入するようなことを防止
できるとともに、外枠には、耐熱性や強度は劣っていて
も良好な外観性を得られる光沢の出せる材料を採用でき
ることから、蓋体を開けた状態を含めて、外観性を高め
られる。さらに、スペーサは内枠のフランジ部の内側に
位置しているので、外観性を損なわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理器の一実施例を示す全体の断面図
である。
【図2】同上クランプ装置付近の拡大断面図である。
【図3】同上鍋および内枠の一部を切り欠いた斜視図で
ある。
【図4】従来の調理器の一例を示す全体の断面図であ
る。
【図5】同上外枠の上部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 炊飯器本体(調理器本体) 2 外枠 2a 側枠部 2b 上枠部 4 内枠 6 内枠スペーサ(スペーサ) 7 ストッパ凸部 8 鍋(容器) 11 ストッパ受け凸部 41 蓋体 44 クランプ装置(係止装置) 65 係止受け部
フロントページの続き (72)発明者 三宅 一也 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東 芝ホームテクノ株式会社内 審査官 関口 哲生 (56)参考文献 特開 昭63−145613(JP,A) 実開 昭57−169208(JP,U) 実開 昭58−40028(JP,U) 実開 平6−3220(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 103

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側枠部およびこの側枠部の上部から内側
    へ突出した上枠部を一体に形成してなり調理器本体の外
    殻をなす光沢の出せる材料からなる外枠と、この外枠の
    上枠部に上部が載った状態で外枠内に設けられた内枠
    と、前記外枠の材料よりも耐熱性および機械的強度の高
    い材料からなり前記外枠の上枠部および内枠の上部間に
    介在されるとともに、前記内枠の上部に形成したフラン
    ジ部の内側に位置したスペーサと、前記調理器本体の上
    側に開閉自在に設けられた蓋体と、この蓋体に設けられ
    前記調理器本体側に設けられた係止受け部に係脱自在に
    係合して蓋体を閉じた状態に保持する係止装置とを備
    え、前記係止受け部は、前記スペーサに一体に形成した
    ことを特徴とする調理器。
  2. 【請求項2】 側枠部およびこの側枠部の上部から内側
    へ突出した上枠部を一体に形成してなり調理器本体の外
    殻をなす光沢の出せる材料からなる外枠と、この外枠の
    上枠部に上部が載った状態で外枠内に設けられた内枠
    と、前記外枠の材料よりも耐熱性および機械的強度の高
    い材料からなり前記外枠の上枠部および内枠の上部間に
    介在されるとともに、前記内枠の上部に形成したフラン
    ジ部の内側に位置したスペーサと、前記内枠内に着脱自
    在にかつ回転が許容される状態で収容される容器とを備
    え、この容器の上部に、ストッパ受け凸部を設け、前記
    スペーサに、前記ストッパ受け凸部と前記容器の回転軸
    を中心とする同一円周上に位置するストッパ凸部を一体
    に形成したことを特徴とする調理器。
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