JP3334154B2 - エレベーターの点検運転装置 - Google Patents

エレベーターの点検運転装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は停電時等に電池を電源
として駆動させるエレベーターを点検運転する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】エレベーターのかごが走行中に停電する
とかごは停止するが、このかごが階間に停止すると、乗
客はかご内に閉じ込められる。このような場合でも乗客
を安全かつ迅速に救出するために、例えば特開昭60−
228376号公報に示される停電時自動着床装置が提
案されている。これは、停電により階間に停止したかご
を、電池を電源として駆動して、最寄り階まで自動的に
着床運転させるものである。
【0003】ここで、停電時自動着床のための電力消費
を少なくして、電池を小形かつ安価にするための工夫が
なされている。例えば、かごが電池にとって必ず軽負荷
方向へ運転するように運転するものである。すなわち、
エレベーターは周知のように、かごとつり合おもりが主
索を介して結合されており、そのいずれか重い方を下降
させるように運転される。このため、かごに負荷検出器
を設置してかご内負荷量を検出し、これが積載荷重(実
際に使用する際に積載し得る最大荷重)の50%以下か
を判別し、50%以下の場合にはかごを上昇方向へ、5
0%を越える場合には下降方向へ営させるようにしてい
る。
【0004】しかし、負荷検出器には誤差があるため、
電池はある程度の重負荷でも、かごを走行させる能力が
必要となる。そこで、保守時には、この電池の能力チェ
ックのために、かごを重負荷方向へ動かすようにして、
エレベーターが運転可能であるかを保守員が確認するこ
とで、停電時自動着床装置の電池の電力を点検してい
る。
【0005】しかしながら、通常保守点検時には、かご
内は無負荷であり、上記のような負荷検出器の出力によ
り運転方向を決定するものでは、かごは上昇方向へ移動
するため、重負荷方向への運転ができず、電池の電力の
点検ができない。したがって、電池を点検する際には、
例えばかご床の下に負荷量に対応して接触する接点を設
ける形式の負荷検出器では、上記接点を短絡し、見かけ
上、かご内負荷が重負荷となるようにして、かごを重負
荷方向、すなわち下降方向へ運転させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の停
電時自動着床装置では、負荷検出器の接点を短絡してか
ごを重負荷方向へ運転するようにしているため、接点を
短絡しなければならない等、作業に手間がかかり、しか
も接点を誤って接続することがあり、また、接点短絡の
復帰を忘れることがあるという問題点がある。
【0007】また、最近では、接点式の負荷検出器の代
わりに、差動トランス等を用いた連続検出可能な負荷検
出器が一般に用いられるようになったが、このように形
式の負荷検出器では、接点式のものと異なり、重負荷状
態を作り出すことは困難であるという問題点がある。
【0008】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、停電時自動着床装置の電池の点検を容易
にできるようにしたエレベーターの点検運転装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ターの点検運転装置は、電池の点検用スイッチを設け、
このスイッチが操作されると、擬似負荷信号出力手段に
より、負荷検出器の出力を擬似的にかごがつり合おもり
よりも重いことを示す重負荷信号相当値に変換するよう
にしたものである。
【0010】
【作用】この発明においては、点検用スイッチが操作さ
れると、負荷検出器の出力を擬似的に重負荷信号相当値
に変換するようにしたため、かごが重負荷方向すなわち
下降方向へ走行可能かを確認できる。
【0011】
【実施例】図1〜図4はこの発明の一実施例を示す図
で、図1は機能構成図、図2は全体構成図、図3は制御
回路のブロック線図、図4は動作フローチャートであ
り、同一符号は同一部分を示す。
【0012】図1において、(1)はかご内負荷量を検出
してかご内負荷信号(1a)を出力する負荷検出器、(2)は
かご内負荷信号(1a)によってかごの運転方向を決定する
運転方向決定手段、(3)は停電時(故障時も含む)に電池
を電源として供給する停電時自動着床制御回路、(4)は
供給される直流電力を交流電力に変換してかご駆動用の
電動機(5)に供給する電力変換装置である。
【0013】(6)は電池の電力の点検を指令する点検用
スイッチ、(7)は点検用スイッチ(6)の指令により、かご
内負荷信号(1a)を擬似的に重負荷信号相当値に変換して
運転方向決定手段(2)へ出力する擬似負荷信号出力手
段、(8)は点検用スイッチ(6)が操作されたことを表示す
る表示器である。
【0014】図2において、(11)は三相交流電源、(12)
は交流電源(11)に接続され電動機(5)に電力を供給して
通常時におけるエレベーターの制御を行なう制御回路、
(13)は電動機(5)によって駆動される駆動綱車で、主索
(14)が巻き掛けられその両端にかご(15)及びつり合おも
り(16)が結合されている。かご(15)には負荷検出器(1)
が設置され、かご内負荷信号(1a)を制御回路(12)に送出
している。また、停電時自動着床制御回路(3)は停電が
検出されると閉成する接点(17)を介して交流電源(11)に
接続されている。
【0015】図3において、(18)はマイクロコンピュー
タ(以下マイコンという)で、図1の運転方向決定手段
(2)及び擬似負荷信号出力手段(7)を有しており、電力変
換装置(4)に接続されている。また、点検用スイッチ(6)
及び表示器(8)はマイコン(18)に接続されている。
【0016】次に、この実施例の動作を図4を参照して
説明する。なお、このフローチャートのプログラムは、
マイコン(18)のメモリ(図示しない)に格納されてい
る。ステップ(21)で電池の電力点検のため、保守時に交
流電源(11)を停電にして、空のかご(15)を階間に停止さ
せる。ステップ(22)で接点(17)が閉成し、停電時自動着
床制御回路(3)が交流電源(11)に接続され、停電時自動
着床モードに切り換えられる。ステップ(23)で点検用ス
イッチ(6)がオンであるかを判断し、オンであればステ
ップ(24)へ進み、オフであれば処理を終了する。
【0017】ステップ(24)では、点検用スイッチ(6)が
オンになったことを表示器(8)により表示する。ステッ
プ(25)(擬似負荷信号出力手段(7)に相当)でかご内負
荷信号(1a)の値を擬似的に重負荷相当値に変換する。ス
テップ(26)(運転方向決定手段(2)に相当)では、ステ
ップ(25)でかご内負荷検出値が重負荷相当値に変換され
たので、かご(15)を下降走行させる指令を発する。
【0018】ステップ(27)で上記下降指令に応じてかご
(15)が下降走行可能であるかを判断する。走行可能であ
れば、すなわち、かご(15)が実際に下降走行すれば、か
ご(15)は重負荷で運転可能であるので、停電時自動着床
制御回路(3)の電池の電力は充分にあると判断できる。
一方、かご(15)が下降走行不能であれば、ステップ(29)
で電池の電力は不足しているた判断できる。
【0019】このようにして、負荷検出器(1)の接点を
短絡したり、通常の運転方向決定制御シーケンスを変更
したりすることなく、電池の電力の点検ができる。ま
た、擬似負荷信号はマイコン(18)で演算されるため、連
続的に変化するかご内負荷信号(1a)に対しても、同様に
して容易に電池の使用電力状況を確認することが可能で
ある。また、表示器(8)により点検用スイッチ(6)の操作
状態が明示されるので、点検用スイッチ(6)の切り忘れ
を防止することが可能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明では、点検
用スイッチが操作されると、かご内負荷量を検出する負
荷検出器の出力を、擬似的に重負荷信号相当値に変換す
るようにしたので、かごが重負荷方向へ走行可能かを確
認でき、負荷検出器の接点の短絡作業を不要にでき、容
易に停電時自動着床装置の電池の電力点検をすることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す機能構成図。
【図2】この発明の一実施例を示す全体構成図。
【図3】図2の制御回路のブロック線図。
【図4】図2の動作フローチャート。
【符号の説明】
1 負荷検出器 1a かご内負荷信号 2 運転方向決定手段 3 停電時自動着床制御回路 4 電力変換装置 5 誘導電動機 6 点検用スイッチ 7 擬似負荷信号出力手段 11 三相交流電源 12 制御回路 15 かご 16 つり合おもり 18 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 3/00 - 3/02 B66B 5/00 - 5/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かごのつり合おもりの結合体からなり、
    停電等の非常時に電池を電源として運転し、かご内負荷
    検出器により上記かごが上記つり合おもりよりも重いこ
    とを示す重負荷信号が出力されると上記かごを下降させ
    るエレベーターにおいて、上記電池の点検用スイッチを
    設け、このスイッチが操作されると上記負荷検出器の出
    力を上記かご内の負荷に関係なく擬似的に上記重負荷信
    号相当値に変換して出力する擬似負荷信号出力手段を備
    えたことを特徴とするエレベーターの点検運転装置。
JP08619392A 1992-03-10 1992-03-10 エレベーターの点検運転装置 Expired - Fee Related JP3334154B2 (ja)

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JP5847223B2 (ja) * 2014-03-10 2016-01-20 東芝エレベータ株式会社 エレベータの表示システム

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