JP3333797B2 - 金網フェンス - Google Patents

金網フェンス

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JP3333797B2
JP3333797B2 JP05096095A JP5096095A JP3333797B2 JP 3333797 B2 JP3333797 B2 JP 3333797B2 JP 05096095 A JP05096095 A JP 05096095A JP 5096095 A JP5096095 A JP 5096095A JP 3333797 B2 JP3333797 B2 JP 3333797B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金網フエンスに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金網フエンスとしては、例えば実
公平5−29305号公報に記載される如く、縦棒と横
棒を溶接した格子状のネットの上下端に胴縁が取付けら
れ、胴縁は断面が方形となされると共に長手方向にネッ
トの上下端縁をスライド嵌合する嵌合溝部が設けられて
おり、支柱に螺着した略L字状の板体からなる取付金具
により前記胴縁を保持することにより、胴縁が支柱前面
に固着されるようになされたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き金網フエンスは、支柱に螺着した略L字状の取付金具
により胴縁を保持して支柱前面に固着するようになされ
ているため、組立施工に際して、取付金具の支柱への取
付けと共に取付金具に胴縁を取付けるべく、取付金具や
胴縁あるいはネットを手で支えておかなければならず、
作業性が悪く、施工性に劣る問題点があった。また、胴
縁が取付金具を介して支柱に固着されていることから、
傾斜地においては、支柱に対して胴縁の取付角度を傾斜
面に対応させて自由に調整することもできず、設置場所
が制限され、また胴縁が支柱に固着されて余裕がないた
め、胴縁上に人が乗ったりして大きな荷重がかかると、
その荷重を取付金具だけで支えるため、取付金具が変形
したり、胴縁が支柱より離脱する可能性もあった。
【0004】そこで本発明は、上記の如き問題を解決
し、組立施工性に優れ、傾斜地においても対応でき、且
つ大きな荷重がかかっても確実に支えることのできる金
網フエンスを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわち、本
発明金網フエンスは、金網パネルと、その金網パネルの
上端部に設けられた金属製胴縁とからなるフエンス本体
が、適宜間隔をおいて立設された支柱前面に沿って取付
けられた金網フエンスであって、前記胴縁は、上部が幅
方向に凸状に曲折されると共に下部が長手方向に開口さ
れた中空状となされ、この開口の一方の開口縁側が金網
パネルの上端部に連結されると共に、他方の開口縁が支
柱の頭部の載置面に載置され、この支柱の頭部の載置面
が、胴縁の開口縁に沿って山形状となされていることを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、胴縁の開口縁を支柱の頭部に
載置させ、この開口縁で胴縁を支えるようにしているの
で、フエンス本体を支柱に取付ける際に、フエンス本体
を支柱に仮支持でき、この仮支持した状態でフエンス本
体を支柱に固定すればよく、組立施工性がよい。特に支
柱の頭部の載置面の前方側に胴縁の開口縁の離脱防止用
の縦壁が突設されている場合には、フエンス本体を支柱
からはずれないように安定して支柱に仮支持でき、組立
施工性がよい。また、胴縁の開口縁が支柱の頭部に載置
されて胴縁が支柱により支持されているので、胴縁上に
人が乗ったりして大きな荷重がかかっても、支柱と胴縁
全体でその荷重を確実に支えることができる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照
し、具体的に説明する。図1は本発明金網フエンスの一
実施例を示す一部切欠断面図、図2は本発明金網フエン
スの一実施例を示す一部切欠背面図、図3は図2の金網
フエンスを傾斜地に設置した状態を示す一部切欠背面
図、図4は本発明におけるフエンス本体の一実施例を示
す一部切欠断面図、図5は本発明におけるフエンス本体
の他の実施例を示す一部切欠斜視図、図6は本発明にお
ける支柱の一実施例を示す斜視図、図7、図8、図9は
それぞれ本発明における支柱の他の実施例を示す斜視
図、図10は本発明に用いられる止金具の一実施例を示
す斜視図である。
【0008】図面において、1は金網パネル、2は胴
縁、3は前記金網パネル1と胴縁2とからなるフエンス
本体、4は支柱である。金網パネル1は、多数本の線材
を格子状または網状に交叉させ、その交叉点を接合して
構成されるものであって、本実施例では多数本の金属製
縦線材11と横線材12が格子状に接合されて形成され
ている。縦線材11と横線材12とは好適には直径が3
〜5mmの亜鉛メッキ鋼線よりなり、それらが電気抵抗
溶接により溶接されている。また縦線材11及び横線材
12のピッチは、特に限定されるものではないが、本実
施例では縦線材11の間隔が約55mm程度、横線材1
2の間隔が約130mm程度とされている。なお金網パ
ネル1の下端部については、例えば図2に示すように胴
縁2がない場合、狭間隔で横線材12が2本溶接され、
下端部の強度を確保している。
【0009】胴縁2は、前記金網パネル1の上端部に設
けられており、例えば図1〜図4の場合、上部21が幅
方向に凸状に湾曲されると共に下部22が長手方向に開
口された中空体となされ、開口部23の一方の開口縁2
4より支持壁25が垂下されている。前記支持壁25は
開口縁24に沿って長尺の板状体等を溶接等で取付ける
ことにより形成してもよいが、図1〜図4の場合、長尺
の一枚の板状体を幅方向にほぼ楕円状に折曲げて上部2
1を幅方向に凸状に湾曲させ、さらに下部22に長手方
向に沿って開口部23を形成する如く、その板状体の一
方の側端部を下方に折曲げて前記金網パネル1が取付け
られる適宜長さの支持壁25を形成し、また他方の側端
部を支柱4の頭部41に載置させる開口縁26とするこ
とにより、支持壁25を含めて胴縁2全体が一体的に形
成されている。さらに前記支持壁25の開口部23側の
面には長手方向に沿って突条27が形成され、突条27
に前記金網パネル1の縦線材11の上端部が好適には電
気抵抗溶接されることにより、胴縁2と金網パネル1が
一体化されてフエンス本体3が形成されている。
【0010】なお図4の場合、前記胴縁2の支持壁25
に溶接された縦線材11の他面側には、少なくとも一本
の横線材12を前記支持壁25と概ね相対する位置範囲
内に存在せしめ、胴縁2に縦線材11が溶接される際、
その溶接熱により胴縁2が縦線材11側に反ろうとする
力を、この横線材12が支え、また発生する胴縁2の反
りが矯正されるようにしている。
【0011】前記胴縁2の上部21の形状は、荷重を弾
性保持するように、幅方向に概ね凸状に湾曲されていれ
ば、図4に示す以外の形状、例えば円形や他の曲面形状
であってもよく、また胴縁2の材質は、金網パネル1の
縦線材11が溶接されること、且つ高強度、耐錆性を有
すること等から、亜鉛メッキ鋼材が好ましいが、アルミ
ニウム等の非鉄金属から形成されていてもよい。
【0012】また、胴縁2は、前記図1〜図4の実施例
では金網パネル1と別体となされて溶接により一体化さ
れているが、例えば図5に示すように、金網パネル1の
上端部が曲折され、上部が幅方向に概ね凸状で下部が長
手方向に開口された中空状の胴縁2が金網パネル1と一
体的に設けられていてもよい。この図5の場合、金網パ
ネル1の端縁が胴縁2の開口部23の開口縁26となさ
れている。またこの場合、胴縁2となる金網パネル1の
上端部の横線材12間の間隔が狭くなされ、胴縁2とし
ての強度を保持しうるようになされている。
【0013】しかして上記金網パネル1の上端部に胴縁
2が設けられてフエンス本体3が形成され、さらに加え
て好適にはフエンス本体3の表面全体には防錆、防傷の
ための塗装がなされる。この塗装は、好適には1回の塗
装で厚い塗膜が形成される粉体塗料による粉体塗装によ
って行われ、粉体塗料としてはエポキシ樹脂、アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂等が一般に使用される。
【0014】かようにして形成されたフエンス本体3
は、適宜間隔をおいて立設された支柱4の前面に沿っ
て、胴縁2の一方の開口縁26が支柱4の頭部41の載
置面42に載置されている。そして支柱4の頭部41の
載置面42は、胴縁2の開口縁26に沿って山形状とな
され、その山形状の頂部を支点にして胴縁2の載置角度
を極めて容易に調整することができるようになされてい
る。すなわち、図3に示すように傾斜地においても、支
柱4に対して胴縁2の載置角度を傾斜面に対応させ、よ
り自由に調整することができるようになされている。
【0015】支柱4の頭部41の載置面42の前方側
は、図8、図9の如く単に前記山形状となされたままで
もよいが、胴縁2の開口縁26が支柱4の頭部41から
離脱しないように、図6、図7の如く、載置面42の前
方側に離脱防止用の縦壁44が突設されているのが好ま
しい。このようになされていると、支柱4の頭部41に
載置された胴縁2の開口縁26が前記縦壁44に係止さ
れ、効果的に離脱防止がなされる。
【0016】また、載置面42は、図1〜図3、図6の
場合には載置面42の後方側にさらに突壁45を設け、
載置面42を前記縦壁44と突壁45とで形成される凹
溝の底面に形成し、胴縁2の開口縁26が載置される
際、縦壁44と突壁45にガイドされることにより、容
易に載置することができるようにしている。なお図9の
場合のように載置面42の後方側に単に突壁45が設け
られているだけであってもよい。なおまた前記支柱4の
頭部41は、支柱4と一体的に形成されていてもよい
が、頭部41のみを合成樹脂等の成型品からキャップ状
に形成し、その頭部41を支柱4上端に冠着してもよ
い。
【0017】また、胴縁2の開口縁26が支柱4の頭部
41から離脱しないように、フエンス本体3が支柱4に
適宜取付手段により固定されればよい。この取付手段は
適宜手段が採用されればよく特に限定しないが、本実施
例では、支柱4に取付けられた止金具5により、胴縁2
が支柱4側に押圧されてフエンス本体3が支柱4に固定
されている。
【0018】前記止金具5は、図10の如く、丸棒を曲
折して引掛部51とネジ部52とからなる略L字状であ
って、その先端の引掛部51を胴縁2の支持壁25下端
または縦線材11や横線材12に引掛け、ネジ部52を
支柱4に穿設した貫通孔43に前面より挿入し、背面よ
りそのネジ部52にナット53を締め付けることにより
取付けられ、胴縁2は支柱4側に押圧されるようになさ
れている。なおネジ部52にナット53を締め付ける
際、止金具5が不用意に回動しないように、ネジ部52
に長手方向に沿って回動止めの少なくとも一つの平坦面
54を形成すると共に、前記支柱4のネジ部52に対応
する貫通孔43の形状をその平坦面54に対応した形状
とし、支柱4に対して止金具5の回動を阻止させておく
のが好ましく、かかるネジ部52の断面形状は平坦面5
4の数に応じて三角形、四角形、多角形等の適宜形状で
あってもよいが、本実施例ではほぼ四角形となされてい
る。
【0019】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明金網フエンス
は、胴縁の開口縁を支柱の頭部に載置させ、この開口縁
で胴縁を支えるようにしているので、フエンス本体を支
柱に取付ける際に、フエンス本体を支柱に仮支持でき、
この仮支持した状態でフエンス本体を支柱に固定すれば
よく、組立施工性がよい。特に支柱の頭部の載置面の前
方側に胴縁の開口縁の離脱防止用の縦壁が突設されてい
る場合には、フエンス本体を支柱からはずれないように
安定して支柱に仮支持でき、組立施工性がよい。また、
胴縁の開口縁が支柱の頭部に載置されて胴縁が支柱によ
り支持されているので、胴縁上に人が乗ったりして大き
な荷重がかかっても、支柱と胴縁全体でその荷重を確実
に支えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明金網フエンスの一実施例を示す一部切欠
断面図である。
【図2】本発明金網フエンスの一実施例を示す一部切欠
背面図である。
【図3】図2の金網フエンスを傾斜地に設置した状態を
示す一部切欠背面図である。
【図4】本発明におけるフエンス本体の一実施例を示す
一部切欠断面図である。
【図5】本発明におけるフエンス本体の他の実施例を示
す一部切欠斜視図である。
【図6】本発明における支柱の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図7】本発明における支柱の他の実施例を示す斜視図
である。
【図8】本発明における支柱のさらに他の実施例を示す
斜視図である。
【図9】本発明における支柱のさらに他の実施例を示す
斜視図である。
【図10】本発明に用いられる止金具の一実施例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 金網パネル 11 縦線材 12 横線材 2 胴縁 23 開口部 26 開口縁 3 フエンス本体 4 支柱 41 頭部 42 載置面 44 縦壁 45 突壁 5 止金具
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−246716(JP,A) 特開 平6−58023(JP,A) 実開 昭49−139833(JP,U) 実開 昭59−98061(JP,U) 実開 昭63−54745(JP,U) 実開 昭63−184957(JP,U) 実開 平4−94065(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 17/16 105 E04H 17/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金網パネルと、その金網パネルの上端部
    に設けられた金属製胴縁とからなるフエンス本体が、適
    宜間隔をおいて立設された支柱前面に沿って取付けられ
    た金網フエンスであって、前記胴縁は、上部が幅方向に
    凸状に曲折されると共に下部が長手方向に開口された中
    空状となされ、この開口の一方の開口縁側が金網パネル
    の上端部に連結されると共に、他方の開口縁が支柱の頭
    部の載置面に載置され、この支柱の頭部の載置面が、胴
    縁の開口縁に沿って山形状となされていることを特徴と
    する金網フエンス。
JP05096095A 1995-03-10 1995-03-10 金網フェンス Expired - Fee Related JP3333797B2 (ja)

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