JP3034009U - Uボルト式締結具 - Google Patents
Uボルト式締結具Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 Uボルト内に棒材や管材などを締結するのが
容易かつ確実なUボルト式締結具を提供する。 【解決手段】 Uボルト1には矩形板状の保持板2が設
けられており、雄ネジが形成されたUボルト1の一対の
脚部4,4Aの先端には、ナット3,3がそれぞれ螺合
されている。前記保持板2には、前記Uボルト1の脚部
4,4Aの間隔に対応して円形の挿入孔5,5Aが形成
されている。一方の挿入孔5AにはUボルト1の一方の
脚部4Aの挿入用の切欠き部6が形成されている。この
切欠き部6の形成方向は、前述した保持板2の軸線方向
Sに対して垂直方向である。この切欠き部6の外側辺6
Aは、一方の挿入孔5Aの円形部の外端部5aよりもわ
ずかに内側に形成されている。
容易かつ確実なUボルト式締結具を提供する。 【解決手段】 Uボルト1には矩形板状の保持板2が設
けられており、雄ネジが形成されたUボルト1の一対の
脚部4,4Aの先端には、ナット3,3がそれぞれ螺合
されている。前記保持板2には、前記Uボルト1の脚部
4,4Aの間隔に対応して円形の挿入孔5,5Aが形成
されている。一方の挿入孔5AにはUボルト1の一方の
脚部4Aの挿入用の切欠き部6が形成されている。この
切欠き部6の形成方向は、前述した保持板2の軸線方向
Sに対して垂直方向である。この切欠き部6の外側辺6
Aは、一方の挿入孔5Aの円形部の外端部5aよりもわ
ずかに内側に形成されている。
Description
【0001】
本考案はUボルト式締結具に関する。
【0002】
Uボルト式締結具は、例えば2本の棒材を連結した状態でしっかりと締結した り、あるいは1本の管材などを締め付けることによりズレたりしないように固定 するのに使用されている。
【0003】 この種のUボルト式締結具が使用される分野としては、例えば落石防護柵があ る。この落石防護柵の一例を図6に示す。この落石防護柵11は、山の斜面などに 設けられるものであり、斜面に対して所定の角度に固設された複数本のH型鋼な どの支柱12と、この支柱12間に前後方向に2本に配置された長尺な棒材13,13A とを備えてなり、この棒材13,13A間にはワイヤーネット14などが張設されてい る。上述したような落石防護柵11において、棒材13,13Aは支柱12間の中央部で 重複するように連設され、その重複部の中間で両者をUボルト15で締結すること により固定されている。そして、山の斜面で落石などが生じた場合には、ワイヤ ーネット14で落石を受け止め、その際の衝撃をUボルト15で締結した棒材13,13 Aの重複部で緩和する、というものである。
【0004】 上述したような落石防護柵11において、棒材13,13AをUボルト15で締結する には、以下のような手順で行う。すなわち、前後2本の棒材13,13AをUボルト 15の脚部間に掛止め、このUボルト15の脚部に該脚部の間隔に対応した挿入孔を 有する保持板16を取り付け、さらに、両脚部にナット17,17を螺合させることに より保持板で棒材13,13Aを締め付け、両者を固定する。
【0005】 上述したような落石防護柵11以外にもUボルト式締結具は、地すべり防止工事 、よう壁工事、土留工事などに使用する大型のカゴ体にも用いられている。この 場合、Uボルト式締結具は、針金などで編んだ金網を鉄筋枠に張設してなるパネ ルを箱型に組み合わせて大型のカゴ体を形成するに際し、各パネルの隣接する縦 方向の鉄筋枠間及び横方向の鉄筋枠間をそれぞれ連結するのに用いられたり、こ のようにして形成されたカゴ体内に石材などを投入し、縦横に積み重ねたときに 各カゴ体間の隣接する鉄筋枠を縦横でそれぞれ連結するのに使用される。
【0006】 しかしながら、上述したような作業をその設置場所である山の斜面などで行う 場合、具体的には、Uボルト15の脚部間に2本の棒材13,13Aを掛止めた後、保 持板16を取り出して、この挿入孔をUボルト15の脚部に挿通した後、2個のナッ ト17,17を取り出してそれぞれUボルト15の脚部に螺合させなければならず、不 安定な斜面であることを考慮すると、極めて面倒なものとなっていた。特に、落 石防護柵11などは屋外で用いられるため、Uボルト15はもちろん保持板16やナッ ト17にも防錆のために溶融亜鉛メッキを施すことが多いが、溶融亜鉛メッキを施 した場合にはUボルトの脚部に形成された雄ネジ部と、ナットの雌ネジ部とが、 そのメッキ塗膜の厚さなどの影響により螺合しにくくなることがある。このため 、前述したような斜面での作業の最中にナット17をUボルト15の脚部に螺合させ ようとしてもうまく螺合しない事態が生じ、別のナットに交換して再度試行しな ければならないことがあるという問題点があった。上述したような問題点は斜面 で作業を行う落石防護柵などの分野では特に顕著であるが、その他の分野におい ても同様に作業効率の低下という問題点となっていた。
【0007】 そこで、このような問題点を解決するUボルト式締結具として、特公昭62−25 883 号公報には、Uボルトとマスト取付補助金具(保持板)との間にアンテナマ ストを取付け、Uボルトの脚部のネジ部に蝶ナットを締め付けることにより、マ スト取付補助金具を移動させてアンテナマストを固定するものが開示されており 、このマスト取付補助金具として、Uボルトの脚部を挿通するための挿入孔を長 穴状に形成し、一方の長穴に開口を形成したものが記載されている。
【0008】 また、実公平5−84125 号公報には、ロープ押え具の突起(保持板)に形成さ れた長孔と切欠孔にUボルトを挿通して、このUボルト間でロープを固定するU ボルト式締結具を用いた締結構造が開示されている。
【0009】 上述したようなUボルト式締結具を用いることにより、保持板をあらかじめU ボルトに取付けた状態で開口部や切欠孔からUボルトの一方の脚部に挿通し、そ の後、ナットで締め付けてを棒材や管材などを固定することが可能であるが、上 述したような従来公報に記載のUボルト式締結具では、Uボルトの角度によって は、保持板が容易に回動して切欠き部(開口)を形成した挿通孔がUボルトの脚 部から外れてしまうものであり、十分な作業性の向上が得られないという問題点 があった。特に、前述した落石防護柵のように2本の棒材を締結して固定する場 合であって、斜面などで作業するなど過酷な環境での作業性が向上したものでは なかった。
【0010】 本考案は前記問題点を解決して、Uボルト内に棒材や管材などを締結するのが 容易かつ確実なUボルト式締結具を提供することを目的とする。
【0011】
本考案の請求項1のUボルト式締結具は、Uボルトと、このUボルトの両脚部 に一対の挿入孔を貫挿して設けられた保持板と、前記Uボルトの両脚部に取り付 けられた一対のナットとからなるUボルト式締結具において、前記保持板の一方 の挿入孔に、前記保持板の軸線方向に対して垂直方向に開口してUボルトの脚部 挿入用の切欠き部が形成されることにより前記一方の挿入孔が前記脚部に挿脱可 能となっており、この切欠き部の他方の挿入孔を基準とした外側辺は、前記一方 の挿入孔の外端部よりわずかに内側に形成されているものである。
【0012】 前記構成により、保持板を他方の挿入孔の脚部を回動軸として切欠き部の開口 方向と逆方向に回動させて、一方の挿入孔を脚部から外してUボルトの脚部間を 開放させておき、このUボルトの脚部間に棒材、管材などの被固定部材を掛止め た後、保持板を他方の挿入孔の脚部を回動軸として反対方向に回動させることに より一方の挿入孔を切欠き部からUボルトの脚部に挿入する。そして、あらかじ め取付けておいたナットを締め付け、保持板で被固定部材を押圧することにより 、これを締結することができる。この際、前記切欠き部の他方の挿入孔を基準と した外側辺は、前記一方の挿入孔の外端部よりわずかに内側に形成されているの で、Uボルトの脚部が切欠き部の外側辺に係止するため、一方の挿入孔が外れに くくなっており、ナットを締結する時に保持板から手を離しても該保持板が切欠 き部から容易に脚部から外れることがないため、作業性が大幅に向上する。
【0013】 また、請求項2のUボルト式締結具は、前記切欠き部の他方の挿入孔を基準と した内側辺が、前記一方の挿入孔の内端部より内側に拡大した傾斜部を有するも のである。このような構成により、Uボルトの脚部を一方の挿入孔に挿入しやす くなっている。
【0014】 請求項3のUボルト式締結具は、前記切欠き部が、前記ナットの螺合方向側に 開口して形成されているものである。このような構成により、ナットを螺合させ ると被固定部材と保持板とナットとは圧接するようになり、保持板はナットの回 動とともに共回りしようとするが、前記切欠き部がナットの螺合方向側に開口し て形成されているので、ナットの螺合に伴い保持板が共回りしようとしてもUボ ルトの脚部から一方の挿入孔が外れたりすることがない。
【0015】 請求項4のUボルト式締結具は、前記保持板の前記Uボルトの先端側の面に切 欠き部の開口方向を確認するためのマークを有するものである。このような構成 により、切欠き部の挿入方向が確認できるので、運搬時などに保持板が移動して 反転したとしても、それを視認することができるため、常に前述した切欠き部が ナットの螺合方向側に形成されている状態で取付けることができる。また保持板 を上下逆方向として使用することもない。
【0016】 さらに、請求項5のUボルト式締結具は、前記Uボルト及びナットが、溶融亜 鉛メッキを施されたものである。このような構成により、溶融亜鉛メッキを施し たUボルト及びナットは、メッキによる被膜の厚さのバラツキによりUボルトの 雄ネジ部とナットの雌ネジ部とがうまく螺合しないことがあり、作業者はナット の締め付け時に両者が螺合可能であるかをいちいち確認しなければならないが、 Uボルトの脚部にあらかじめナットが取付けられていて、螺合可能であることが 確認されているので、上述したような確認の手間を省くことができる。
【0017】
以下、本考案の一実施例について添付図面を参照して説明する。図1乃至図5 において1はUボルトであり、2はこのUボルトに設けられた矩形板状の保持板 であって、このUボルト1の雄ネジが形成された一対の脚部4,4Aの先端には 、ナット3,3がそれぞれ螺合されている。前記保持板2は、前記Uボルト1の 一対の脚部4,4Aの間隔に対応して長手方向両側に該脚部4,4Aよりわずか に径大な円形の挿入孔5,5Aが形成されたものであり、一方の挿入孔5Aには Uボルト1の一方の脚部4Aの挿入用の切欠き部6が形成されているとともに他 方の挿入孔5が他方の脚部4に遊嵌状態で挿通している。この切欠き部6の形成 方向は、前述した保持板2の軸線方向Sに対して垂直方向であって、かつ他方の 挿入孔5に貫挿した他方の脚部4を枢軸としたときに、ナット3の螺合方向(図 2中の右回り)に回動させると一方の脚部4Aが嵌入し、これとは逆方向(図2 中の左回り)に回動させたときに一方の脚部4Aから外れるような方向となって いる。
【0018】 この切欠き部6の他方の挿入孔5を基準とした外側辺である6Aは、一方の挿 入孔5Aの円形部の外端部5aよりもわずかに内側で保持板2の軸線方向Sに対 して垂直方向に直線状に形成されている。一方、切欠き部6の内側辺である6B は、一方の挿入孔5Aの円形部の内端部5bから保持板2の軸線方向Sに対して 垂直方向に直線状に形成された後、切欠き部5が拡大するように内側に傾斜部6 Cをなし,その後再び直線状に屈折して形成されている。なお、この切欠き部6 の間隔は最も狭い箇所においても一方の脚部4Aの径よりも大きく設定されてい る。さらに、保持板2のUボルト1の先端側面2Aには、三角形のマーク7が打 刻してある。この三角形のマ−ク7は、その頂角が前述した切欠き部6の開口方 向と逆側となっている。なお、上述したようなUボルト1、保持板2及びナット 3,3には、それぞれ溶融亜鉛メッキによる防錆加工が施されている。
【0019】 次に前記構成について、2本の棒材8,8Aを固定する場合について説明する 。まず、保持板2を他方の挿入孔5に貫挿している他方の脚部4を回動軸として 切欠き部6の開口方向とは逆方向に回動させて、一方の挿入孔5Aを他方の脚部 4から外してUボルト1の脚部4,4A間を開放させておく。そして、このUボ ルト1の脚部4,4A間に被固定部材たる2本の棒材8,8Aを前後方向(図4 における左右方向)に連設させて掛止めた後、保持板2を他方の挿入孔5に貫挿 した他方の脚部4を回動軸として切欠き部6の開口方向に回動させることにより 、一方の挿入孔5Aが切欠き部6からUボルト1の一方の脚部4Aに挿入する。 その後、あらかじめ取付けてあるナット3,3をさらに脚部4,4Aの奥まで螺 合させ、保持板2で棒材8,8Aを押圧することにより、これを締結することが できる。この際、前記切欠き部6の他方の挿入孔5を基準とした外側辺6Aが、 前記一方の挿入孔5Aの外端部の円弧より内側に形成されているので、図5に示 すように保持板2が重力により図示下方に下がると、Uボルト1の一方の脚部4 Aが切欠き部6の外側辺6Aの基端部に係止するため、ナット3を螺合させる際 に保持板2から手を離しても一方の挿入孔5Aが一方の脚部4Aから外れたりし にくくなっており、これによりナットを締め付ける際の作業性が大幅に向上した ものとなっている。
【0020】 また、前記切欠き部6の他方の挿入孔5を基準とした内側辺6Bが、前記一方 の挿入孔5Aの内端部5bより拡大する傾斜部6Cを有するので、Uボルト1の 一方の脚部4Aを一方の挿入孔5Aに挿入しやすくなっている。なお、内側辺6 Bの形状をこのようなものとすることにより、傾斜部6Cの誤差を抑制して保持 板2を効率良く製造することができる。さらに、本実施例においては、前記切欠 き部6がナット3の螺合方向側に開口して形成されているので、2本の棒材8, 8Aを固定する際にナット3を螺合させていくと、2本の棒材8,8Aと保持板 2とナット3とが圧接することになり、さらにナット3を締め付けると、保持板 2はナット3の回動とともに共回りしようとするが、この切欠き部6がナット3 の螺合方向側に開口して形成されているので、ナット3の締結に伴い保持板2が 他方の脚部4を枢軸としてその螺合方向側に回動しようとしても、Uボルト1の 一方の脚部4Aから保持板2の一方の挿入孔5Aが外れたりすることがない。
【0021】 しかも、前記保持板2のUボルト1の先端側面2Aには、三角形のマーク7が 打刻してあるので、例えば、保持板2は他方の挿入孔5において他方の脚部4に 遊嵌状態であるので、運搬時などには他方の挿入孔5が他方の脚部4から一方の 脚部4Aに移動することが起こり得るが、そうすると切欠き部6の開口方向も逆 転することになり螺合方向の反対側に開口することになる。このため、前述した ナット3を締結しても一方の挿入孔5Aが外れないという効果が損なわれること になる。しかしながら、本実施例においては、2本の棒材8,8Aを固定する作 業時に、作業者が視認可能な保持板2のUボルト1の先端側面2Aにマーク7を 設けることにより、切欠き部6の開口方向が適切であるかどうかを確認すること ができるので、常に切欠き部6の開口方向がナットの螺合方向側に形成されてい る状態で取付けることができる。特に本実施例においては、このマーク7が三角 形であり、その頂角が切欠き部6の開口方向と逆側となっているので、例えば、 図2に示すようにUボルト1を横向きにして使用する場合には、該三角形のマー ク7の頂角が上側となるようにして使用することにより、万一ナット3が緩んだ としても重力により保持板2が落下して一方の脚部4Aから外れたりするような 事態を忌避することができる。
【0022】 その上、前記Uボルト1及びナット3,3には、溶融亜鉛メッキが施されてい るが、このナット3,3は、あらかじめUボルト1の脚部4,4Aに螺合させて ある。したがって、溶融亜鉛メッキを施したUボルト1とナット3,3とは、メ ッキ被膜の厚さなどによって螺合しにくくなることがあるが、あらかじめUボル ト1の脚部4,4Aに螺合させてあるのであるから、使用者は両者が螺合可能で あることを事前に確認することができるので、斜面での作業の最中にナットがう まく螺合しないためこれを交換するような事態が生じることがなく、この点でも 作業性の向上したものとなっている。
【0023】 以上本考案を添付図面を参照して説明してきたが、本考案は前記実施例に限定 されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、保持板2の形状は前記実 施例のように矩形板状である必要はなく、締結する被固定部材の形状に応じて種 々変更可能である。また、前記実施例においては、図6に示す落石防護柵11のよ うに2本の棒材8,8Aを締結する場合について説明してきたが、このような場 合に限定されず、1本の棒材や管材の締結にも適用可能である。
【0024】
本考案の請求項1のUボルト式締結具は、Uボルトと、このUボルトの両脚部 に一対の挿入孔を貫挿して設けられた保持板と、前記Uボルトの両脚部に取り付 けられた一対のナットとからなるUボルト式締結具において、前記保持板の一方 の挿入孔に、前記保持板の軸線方向に対して垂直方向に開口してUボルトの脚部 挿入用の切欠き部が形成されることにより前記一方の挿入孔が前記脚部に挿脱可 能となっており、この切欠き部の他方の挿入孔を基準とした外側辺は、前記一方 の挿入孔の外端部よりわずかに内側に形成されているものであるので、Uボルト の脚部が切欠き部の外側辺に係止するため、一方の挿入孔が外れにくくなってお り、ナットを締結する時に保持板から手を離しても該保持板が切欠き部において 容易に脚部から外れることがないため、作業性が大幅に向上する。
【0025】 また、請求項2のUボルト式締結具は、前記切欠き部の他方の挿入孔を基準と した内側辺が、前記一方の挿入孔の内端部より内側に拡大した傾斜部を有するも のであるので、Uボルトの脚部を一方の挿入孔に挿入しやすくなっている。
【0026】 請求項3のUボルト式締結具は、前記切欠き部が、前記ナットの螺合方向側に 開口して形成されているものであるので、ナットを螺合させると被固定部材と保 持板とナットとは圧接するようになり、保持板はナットの回動とともに共回りし ようとするが、前記切欠き部がナットの螺合方向側に開口して形成されているの で、ナットの螺合に伴い保持板が共回りしようとしてもUボルトの脚部から一方 の挿入孔が外れたりすることがない。
【0027】 請求項4のUボルト式締結具は、前記保持板の前記Uボルトの先端側の面に切 欠き部の開口方向を確認するためのマークを有するものであるので、切欠き部の 挿入方向が確認できるので、運搬時などに保持板が移動して反転したとしても、 それを視認することができるため、常に前述した切欠き部がナットの螺合方向側 に形成されている状態で取付けることができる。また保持板を上下逆方向として 使用することもない。
【0028】 さらに、請求項5のUボルト式締結具は、前記Uボルト及びナットが、溶融亜 鉛メッキを施されたものであるので、溶融亜鉛メッキを施したUボルト及びナッ トは、メッキによる被膜の厚さのバラツキによりUボルトの雄ネジ部とナットの 雌ネジ部とがうまく螺合しないことがあり、作業者はナットの締め付け時に両者 が螺合可能であるかをいちいち確認しなければならないが、Uボルトの脚部にあ らかじめナットが取付けられていて、螺合可能であることが確認されているので 、上述したような確認の手間を省くことができる。
【図1】本考案の一実施例によるUボルト式締結具を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】前記実施例のUボルト式締結具を示す底面図で
ある。
ある。
【図3】前記実施例のUボルト式締結具を示す側面図で
ある。
ある。
【図4】前記実施例におけるUボルト式締結具の使用状
態を示す部分断面図である。
態を示す部分断面図である。
【図5】前記図4におけるA−A線断面図である。
【図6】Uボルト式締結具の適用例である落石防護柵を
示す概略図である。
示す概略図である。
1 Uボルト 2 保持板 2A 先端側面 3 ナット 4,4A 脚部 5 他方の挿入孔 5A 一方の挿入孔 5a 外端部 5b 内端部 6 切欠き部 6A 外側辺 6B 内側辺 6C 傾斜部 7 マーク
Claims (5)
- 【請求項1】 Uボルトと、このUボルトの両脚部に一
対の挿入孔を貫挿して設けられた保持板と、前記Uボル
トの両脚部に取り付けられた一対のナットとからなるU
ボルト式締結具において、前記保持板の一方の挿入孔
に、前記保持板の軸線方向に対して垂直方向に開口して
Uボルトの脚部挿入用の切欠き部が形成されることによ
り前記一方の挿入孔が前記脚部に挿脱可能となってお
り、この切欠き部の他方の挿入孔を基準とした外側辺
は、前記一方の挿入孔の外端部よりわずかに内側に形成
されていることを特徴とするUボルト式締結具。 - 【請求項2】 前記切欠き部の他方の挿入孔を基準とし
た内側辺が、前記一方の挿入孔の内端部より内側に拡大
した傾斜部を有することを特徴とする請求項1記載のU
ボルト式締結具。 - 【請求項3】 前記切欠き部が、前記ナットの螺合方向
側に開口して形成されていることを特徴とする請求項2
記載のUボルト式締結具。 - 【請求項4】 前記保持板の前記Uボルトの先端側の面
に切欠き部の開口方向を確認するためのマークを有する
ことを特徴とする請求項3記載のUボルト式締結具。 - 【請求項5】 前記Uボルト及びナットが、溶融亜鉛メ
ッキを施されたものであることを特徴とする請求項4記
載のUボルト式締結具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996007340U JP3034009U (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | Uボルト式締結具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996007340U JP3034009U (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | Uボルト式締結具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3034009U true JP3034009U (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=43168871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996007340U Expired - Lifetime JP3034009U (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | Uボルト式締結具 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3034009U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013170690A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-02 | Tlv Co Ltd | 弁類の作動状態検出装置 |
JP2013170691A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-02 | Tlv Co Ltd | 弁類の作動状態検出装置 |
JP2013170688A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-02 | Tlv Co Ltd | 弁類の作動状態検出装置 |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP1996007340U patent/JP3034009U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013170690A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-02 | Tlv Co Ltd | 弁類の作動状態検出装置 |
JP2013170691A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-02 | Tlv Co Ltd | 弁類の作動状態検出装置 |
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