JP3332848B2 - 硬質表面洗浄剤組成物 - Google Patents
硬質表面洗浄剤組成物Info
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Description
磁器、プラスチック等の硬質表面の洗浄に用いられる硬
質表面洗浄剤組成物に関し、詳しくは、低温においても
良好な洗浄力を有する硬質表面用アルカリ洗浄剤組成物
に関する。
り、金属、ガラス、陶磁器、プラスチックス等の硬質表
面の洗浄には、アルカリ洗浄剤が幅広く用いられてい
る。アルカリ洗浄剤が使用されている分野では、洗浄性
を向上させるために、室温より洗浄温度を上げて洗浄を
行うことが多い。例えば、製鉄所等において鋼板(鋼
帯)を連続洗浄する場合、一般的には洗浄液温度は70〜
80℃である。また、外食産業等において自動食器洗浄機
を用いて、ガラス、陶磁器、プラスチックス等を洗浄す
る場合、洗浄温度は60〜70℃が一般的である。しかし以
前より、洗浄コストの観点から、洗浄温度を低下させて
も、洗浄性が良好な洗浄剤が求められていた。
用のアルカリ洗浄剤としては、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルフェニルエーテル等の非イオン界面活性剤を
含む洗浄剤組成物(特開昭55−141577号、特開
昭57−67699号、特開昭61−60892号、特
公平4−18000号、特開平6−116768号)等
が開示されている。特に。ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンアルキルエーテルについては、特開昭55
−141577号、特開昭61−60892号公報に、
原料のアルコールにまず、エチレンオキシドを反応させ
てからプロピレンオキシドを反応させたタイプ、その逆
に原料のアルコールにまずプロピレンオキシドを反応さ
せてからエチレンオキシドを反応させたタイプが開示さ
れているが、いずれの組成物も、低温で洗浄する能力
は、充分とは言えない。
陶磁器、プラスチックス等の硬質表面の洗浄において、
低温(50℃以下)で、十分な洗浄性能を有するアルカリ
洗浄剤組成物を提供することにある。
オン界面活性剤とアルカリ剤を含有する洗浄剤組成物
が、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成
させた。
(I)〜(III) で表される非イオン界面活性剤の1種以
上、及び (B)アルカリ剤を含有することを特徴とする硬
質表面洗浄剤組成物を提供するものである。
のアルキル基又はアルケニル基を示し、EOはオキシエチ
レン基、POはオキシプロピレン基を示す。x1, x2, x3,
x4, x5, x6, x7及びx8はエチレンオキサイドの平均付加
モル数を示す数で、x1, x2, x3, x4, x5及びx8はそれぞ
れ1以上の数、x1+x2≧4、x3+x4≧4、x5+x6+x7+
x8≧4、x6+x7≧1である。y1, y2, y3, y4及びy5はプ
ロピレンオキサイドの平均付加モル数を示す数で、0<
y1<x1+x2、0<y2<x3+x4、y3+y5≧1、y3≧0、y4
≧0、y5≧0、y3+y4+y5<x5+x6+x7+x8である。ま
た、[ ]で囲まれた部分はランダム付加、( )で囲ま
れた部分はブロック付加であることを示す。〕 また、本発明は、上記(A) 成分の非イオン界面活性剤及
び(B) 成分のアルカリ剤に加えて、更に(C) キレート剤
を含有することを特徴とする硬質表面洗浄剤組成物を提
供するものである。
って、一般式(I)〜(III) で表される特定の非イオン
界面活性剤の1種以上との組み合わせで、洗浄性能が相
乗的に向上する利点がある。
で、十分な洗浄性能を有するが、本発明の洗浄剤組成物
を用いて50℃より高い温度で洗浄した場合においても、
先に示した公知の非イオン界面活性剤を含有する洗浄剤
より優れた性能を示すことは言うまでもない。
に説明する。
面活性剤は、前記一般式(I)〜(III) で表されるが、
一般式(I)〜(III) において、R1, R2及びR3は炭素数
6〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基
であり、好ましくは炭素数8〜20の直鎖又は分岐鎖のア
ルキル基又はアルケニル基であり、更に好ましくは炭素
数10〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル
基であり、特に好ましくは炭素数10〜16の直鎖又は分岐
鎖のアルキル基又はアルケニル基である。R1,R2,R3の炭
素数が6未満もしくは25以上であると、洗浄性能が低下
し好ましくない。
界面活性剤を得る際に用いられる、エチレンオキサイド
やプロピレンオキサイドを付加する前の原料アルコール
の具体例としては、デシルアルコール、ラウリルアルコ
ール、ミリスチルアルコール等の直鎖アルコール(花王
(株)製、商品名「カルコール1095」、「カルコール20
98」及び「カルコール4098」等)、炭素数6〜24の範囲
で混合された混合アルコール(花王(株)製、商品名
「カルコール2474」等)、オキソ法やチーグラー法を用
いて合成された分枝を有する炭素数6〜24のアルコール
(協和発酵(株)製、商品名「オキソコール900 」、
「オキソコール1213」、「デカノール」及び「トリデカ
ノール」、三菱化学(株)製、商品名「ドバノール2
3」、「ドバノール25」及び「ダイヤドール 115H」、
シェル化学(株)製、商品名「ネオドール23」、「ネオ
ドール25」、「ネオドール1」及び「リネボール911 」
等)等が挙げられる。
キサイドを付加する方法としては、公知のアルコキシル
化方法でよい。このアルコキシル化に用いられる触媒は
酸触媒であっても塩基触媒であってもいずれでも良く、
また、特開平7−227540号に記載のMgO−Zn
O、MgO−SnO、MgO−TiO2 、MgO−Sb
O等の狭いアルキレンオキサイド付加分布(narrow rang
e)を与える触媒、特開平1−164437号に記載の同
様のMg系触媒のような選択的に狭いアルキレンオキサ
イド付加分布を与える触媒を用いても合成できる。これ
らの触媒は反応終了後中和されるか、又は吸着処理によ
り除くことが製品の安定性上好ましい。アルカリ触媒に
対する中和剤は酢酸、グリコール酸、乳酸、レブリン酸
等の低分子量有機酸が好ましい。
界面活性剤において、エチレンオキサイドの平均付加モ
ル数を示すx1及びx2はそれぞれ1以上の数であり、x1と
x2の和は4以上の数である。x1とx2の和が4未満である
と、一般式(I)で表される非イオン界面活性剤と水と
の相溶性が悪くなる。またx1とx2の和が20を越えても洗
浄性能は変わらないが、排水処理や発泡等の問題が生じ
る可能性があるために、x1とx2の和は、好ましくは20以
下の数であり、さらに好ましくは6〜15の数である。
面活性剤のプロピレンオキサイドの平均付加モル数y1は
0より大きく、エチレンオキサイドの平均付加モル数で
あるx1とx2の和より小さい数であり、好ましくは 0.5〜
6、より好ましくは1〜5の数である。y1がx1とx2の和
以上になると洗浄性、生分解性等が悪くなるため好まし
くない。
面活性剤において、エチレンオキサイドの平均付加モル
数を示すx3及びx4はそれぞれ1以上の数であり、x3とx4
の和は4以上の数である。x3とx4の和が4未満である
と、一般式(II)で表される非イオン界面活性剤と水との
相溶性が悪くなる。またx3とx4の和が20を越えても洗浄
性能は変わらないが、排水処理や発泡等の問題が生じる
可能性があるために、x3とx4の和は、好ましくは20以下
の数であり、さらに好ましくは6〜15の数である。
活性剤のプロピレンオキサイドの平均付加モル数y2は0
より大きく、エチレンオキサイドの平均付加モル数であ
るx3とx4の和より小さい数であり、好ましくは 0.5〜
6、より好ましくは1〜5の数である。y2がx3とx4の和
以上になると洗浄性、生分解性等が悪くなるため好まし
くない。
界面活性剤において、エチレンオキサイドの平均付加モ
ル数を示すx5及びx8はそれぞれ1以上の数であり、x6と
x7の和は1以上の数、x5とx6とx7とx8の和は4以上の数
である。x5とx6とx7とx8の和が4未満であると、一般式
(III) で表される非イオン界面活性剤と水との相溶性が
悪くなる。またx5とx6とx7とx8の和が20を越えても洗浄
性能は変わらないが、排水処理や発泡等の問題が生じる
可能性があるために、x5とx6とx7とx8の和は、好ましく
は20以下の数であり、さらに好ましくは6〜15の数であ
る。
面活性剤のプロピレンオキサイドの平均付加モル数y3,
y4, y5はそれぞれ0以上であり、y3+y5≧1である。y3
とy4とy5の和はエチレンオキサイドの平均付加モル数で
あるx5とx6とx7とx8の和より小さい数であり、好ましく
は 0.5〜6、より好ましくは1〜5の数である。y3とy4
とy5の和がx5とx6とx7とx8の和以上になると洗浄性、生
分解性等が悪くなるため好ましくない。
るアルカリ剤としては、水溶性のアルカリ剤であればい
ずれのものも使用できる。具体例としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、
オルソ珪酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、セスキ珪
酸ナトリウム、一号珪酸ナトリウム、二号珪酸ナトリウ
ム、三号珪酸ナトリウム等の珪酸塩、リン酸二水素ナト
リウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウ
ム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウ
ム、ヘキサメタリン酸ナトリウム等のリン酸塩、炭酸二
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸二カリウム、炭
酸水素カリウム等の炭酸塩、ホウ酸ナトリウム等のホウ
酸塩等が挙げられる。二種以上の水溶性アルカリ剤を組
み合わせて用いても良い。これらのアルカリ剤のうち好
ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、オルソ珪
酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウムであり、より好まし
くは水酸化ナトリウム、水酸化カリウムである。
るキレート剤としては、グリセリン酸、テトロン酸、ペ
ントン酸、ヘキソン酸、ヘプトン酸等のアルドン酸類の
アルカリ金属塩もしくは低級アミン塩、ニトリロ三酢
酸、エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン二酢
酸、テトラエチレンテトラミン六酢酸などのアミノカル
ボン酸類のアルカリ金属塩もしくは低級アミン塩、クエ
ン酸、リンゴ酸などのオキシカルボン酸類のアルカリ金
属塩もしくは低級アミン塩、アミノトリメチレンホスホ
ン酸、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸、エチレンジ
アミンテトラメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミ
ンペンタメチレンホスホン酸等のホスホン酸類のアルカ
リ金属塩もしくは低級アミン塩やエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノ
ールアミン類が挙げられる。これらのキレート剤のうち
好ましくは、グルコン酸、グルコヘプトン酸、エチレン
ジアミン四酢酸、クエン酸、リンゴ酸、ヒドロキシエチ
リデンジホスホン酸のアルカリ金属塩もしくは低級アミ
ン塩であり、特に好ましくは、グルコン酸ナトリウム、
グルコヘプトン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸
ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ヒドロキシエチリデ
ンジホスホン酸ナトリウムである。
オン界面活性剤の含有量は0.01〜20重量%、(B) 成分の
アルカリ剤の含有量は 0.1〜50重量%が好ましい。また
(C)成分のキレート剤を配合する場合には、その含有量
は0.01〜20重量%が好ましい。
まま用いる場合には、(A) 成分の非イオン界面活性剤の
配合量は、0.01〜5重量%が好ましく、0.05〜3重量%
が更に好ましい。0.01重量%以上配合することにより十
分な洗浄性能が得られ、5重量%より多く配合しても洗
浄性能は飽和して、経済的に不利である。(B) 成分のア
ルカリ剤の配合量は、 0.1〜10重量%が好ましく、 0.5
〜8重量%が更に好ましい。0.1 重量%以上配合するこ
とにより十分な洗浄性能が得られ、10重量%より多く配
合しても洗浄性能は飽和して、経済的に不利である。
(C) 成分のキレート剤の配合量は、洗浄性及び経済性の
観点から0.01〜5重量%が好ましく、0.05〜2重量%が
更に好ましい。
させる目的で、洗浄剤組成物に一般的に使用されてい
る、上記一般式(I)〜(III) で表される界面活性剤以
外の非イオン界面活性剤や、アニオン型界面活性剤、両
性型界面活性剤等を、COD及びコストの上昇を考慮し
た上で配合することも可能である。
て市販され、洗浄時に水等の水溶性媒体により希釈し、
使用されるのが一般的である。本発明の組成物は、必要
により洗浄剤の分離を抑制するための可溶化剤や、洗浄
剤の外観を白色懸濁状態にするスラリー化剤を用いて製
造した濃縮洗浄剤組成物の形態とすることもできる。
記一般式(IV)〜(VI)で表される化合物が挙げられる。
しくは不飽和の直鎖もしくは分岐鎖の脂肪族炭化水素基
又は炭素数5〜18の芳香族炭化水素基を示し、Xは基>N
H、>N(CH2)nCOOM1 又は>CHCOOM1 を示し、M1, M2及び
M3はそれぞれ水素原子、アルカリ金属、炭素数1〜4の
脂肪族アミン、アンモニア又はアルカノールアミンを示
し、m及びnはそれぞれ1〜3の整数を示す。〕 一般式(IV)で表される化合物としては、例えば、炭素数
6〜18のアルケニルコハク酸及びその塩、又は下記式で
表される化合物が挙げられる。
例えば、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、酪酸、吉草酸、イソ酪酸、2−エチ
ルヘキサン酸及びその塩が挙げられる。一般式(VI)で表
される化合物としては、上記一般式(V)で表される脂
肪酸のカルボキシル基をスルホン酸基に変更したものが
挙げられる。
M3の具体例としては、メチルアミン、エチルアミン、プ
ロピルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、アンモニア、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、他の
炭素数2〜10のアルカノールアミン、カリウム、ナトリ
ウム、水素原子等が挙げられる。
下記一般式(VII) で表される水溶性高分子カルボン酸、
あるいはナフタレンジカルボン酸、ナフタレンジスルホ
ン酸もしくはフタル酸及びこれらのアルカリ金属塩もし
くはアミン塩が挙げられる。
〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシル基、CO
OM、OHのいずれかであり、すべて同じでもそれぞれ異な
っていても良い。M は水素原子、アルカリ金属、炭素数
1〜4のアルキルアミン、炭素数1〜6のアルカノール
アミンのいずれかである。一般式(VII) の両末端は特に
限定されないが、水素原子、OH、炭素数1〜5のアルキ
ル基、炭素数1〜5のアルコキシル基又はSO3M(M は前
記の意味を示す)等が挙げられ、やはり同じでも異なっ
ていても良い。p及びqは、それぞれかっこ内のモノマ
ーのモル数を示し、pは0でも構わない。pが0の場合
は、モル数をqで表すモノマーのホモポリマーとなる。
pとqの共重合モル比p/qは0/10〜10/1であり、
重量平均分子量(Mw)は 1,000〜100,000、好ましくは 3,
000〜50,000、より好ましくは5,000〜20,000である。重
合形態はブロックでもランダムでもよい。〕 一般式(VII) で表される水溶性高分子カルボン酸の具体
例としては、アクリル酸ホモポリマー、アクリル酸−マ
レイン酸共重合体、α−ヒドロキシアクリル酸ホモポリ
マー、C5オレフィン−マレイン酸共重合体、イソブチ
レン−マレイン酸共重合体等、及びこれらのアルカリ金
属塩もしくはアミン塩等が挙げられる。好ましくはアク
リル酸ホモポリマー、アクリル酸−マレイン酸共重合体
である。具体的な製品名としては、花王株式会社製ポイ
ズ540 、ポイズ530、ポイズ521、ポイズ520 、日本パー
オキサイド株式会社製ペールプラック250 、ぺールプラ
ック1200、ペールプラック5000、日本ゼオン株式会社製
クインフロー540 、クインフロー542 、クインフロー54
3 、クインフロー560 、クインフロー640 、クインフロ
ー750、東亞合成株式会社製アロンT-40(M)、株式会社ク
ラレ製イソバン06、イソバン04、イソバン600 、株式会
社日本触媒製アクアリックDL100 等が挙げられる。2種
以上の水溶性高分子カルボン酸類を組み合わせて用いて
も良い。
で提供する場合には、その組成は特に限定されないが、
好ましくは(A) 成分の非イオン界面活性剤は好ましくは
0.1〜20重量%、さらに好ましくは 0.5〜5重量%であ
り、(B) 成分のアルカリ剤は1〜50重量%、さらに好ま
しくは15〜45重量%であり、可溶化剤もしくはスラリー
化剤は、好ましくは0.05〜40重量%、さらに好ましくは
0.1〜10重量%である。また、(C) のキレート剤を含有
させる場合は 0.1〜20重量%が好ましく、 0.5〜10重量
%がさらに好ましい。洗浄剤組成物が安定であれば可溶
化剤又はスラリー化剤は用いなくてもよい。
工程で発生する泡を抑制する消泡剤、例えば、シリコン
系、高級アルコール系、高級脂肪酸及びその塩、プルロ
ニック型コポリマー、テトラニック型コポリマー、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等を配
合することもできる。
ガラス、陶磁器、プラスチックス等を低温で洗浄する際
に有効であり、特に製鉄所などにおける鋼板の連続洗
浄、すなわち浸漬洗浄、スプレー洗浄、ブラシ洗浄、電
解洗浄などにおいてその効果を発揮する。
い限り重量基準である。また、非イオン界面活性剤の平
均分子量は以下の方法により測定した。即ち、合成した
非イオン界面活性剤の水酸基価を JIS K 0070 に従って
中和滴定法で求め、得られた水酸基価から次の式に従っ
て平均分子量を求めた。
合成 エチレンオキサイド用とプロピレンオキサイド用の2つ
の計量槽の付いた5リットルの回転攪拌式オートクレー
ブ中にラウリルアルコール(「商品名カルコール209
8」、花王(株)製)を 500g、水酸化カリウムを 3.0
g仕込み、窒素置換を行った後 110℃に昇温し、40torr
で1時間脱水を行った。次に 150℃に昇温し、エチレン
オキサイドを 3.5kg/cm2の圧力で 592gオートクレーブ
中に導入し、圧力が低下して一定になるまで反応させた
後、 120℃に冷却してプロピレンオキサイド 624gをオ
ートクレーブ中に 3.5kg/cm2の圧力で導入し、エチレン
オキサイドの場合と同様に圧力が低下し一定になるまで
反応させた。その後、再び150℃に昇温し、エチレンオ
キサイドを 592g導入し、圧力が低下して一定になるま
で反応させた。反応終了後、温度を低下させて合成した
サンプルを抜き出し、約2.3kgの目的のポリアルキレン
グリコールラウリルエーテル(平均分子量860 )を得
た。
合成 合成例1と同じ量のラウリルアルコールと触媒を仕込
み、合成例1と同様の手順によってエチレンオキサイド
355g、プロピレンオキサイド 312g、さらにエチレン
オキサイド 355gを反応させ、約 1.5kgの目的のポリア
ルキレングリコールラウリルエーテル(平均分子量566
)を得た。
る化合物の合成 合成例1のラウリルアルコールの代わりにラウリルアル
コール(72重量%)とミリスチルアルコール(28重量
%)の混合アルコール(「商品名カルコール2474」、花
王(株)製)を用いて、合成例1と同様の手順でエチレ
ンオキサイド 572g、プロピレンオキサイド 302g、エ
チレンオキサイド 572gを順次反応させて、目的のポリ
アルキレングリコールラウリルミリスチルエーテル(平
均分子量756 )を約 2.0kg得た。
成 合成例1と同じ装置を用いて、合成例1と同様のラウリ
ルアルコール500g、水酸化カリウム3.0gを仕込み、窒素
置換を行った後110 ℃に昇温し、40torrで1時間脱水を
行った。次に150 ℃に昇温し、EO/PO混合物(モル比=
3/2)667gをオートクレーブ中に導入し、圧力が一定
となるまで反応させた。最後にEO 474gを反応系内に導
入し圧力が一定になるまで反応させた。反応終了後温度
を低下させて反応物を抜き出し、触媒を酢酸で中和し1.
6kg の標記非イオン界面活性剤を得た。
してなる化合物の合成 合成例1と同じ装置を用いて、ラウリルアルコール500
g、水酸化カリウム3.0gを仕込み、合成例1と同様の手
順で、脱水、昇温後、EO 591g を仕込み、反応を行っ
た。EOが系内に全て導入された時点ですぐにPOの計量槽
に切り替え、未反応のEOが系内に残っている状態でPO 3
12g を導入し反応を行う。PO導入直後、再びEOに切り替
え、EOを591g導入し、圧力が低下し一定となるまで反応
させた。反応終了後、合成例4と同様の操作を行い、2.
0kg の標記非イオン界面活性剤を得た。
オキソアルコール残基)で表される化合物の合成 合成例1と同じ装置を用い、炭素数12、13のオキソアル
コール(直鎖率0.64、商品名「オキソコール1213」、平
均分子量194 、協和発酵(株)製)500g、水酸化カリウ
ム3.0gを仕込み、窒素置換を行った後110 ℃に昇温し、
40torrで1時間脱水を行った。次に150 ℃に昇温し、EO
を3.5kg/cm2 の圧力で227gオートクレーブ中に導入し、
圧力が低下して一定になるまで反応させた後、EO/PO混
合物(モル比=4/4)1051g をオートクレーブ中に導
入し、同様に圧力が一定となるまで反応させた。最後に
EO 454g を反応系内に導入し、圧力が一定になるまで反
応させた。反応終了後、合成例4と同様の操作を行い、
2.2kg の標記非イオン界面活性剤を得た。
剤組成物(バランス量は脱イオン水である)を調製し、
下記方法により、鋼板の洗浄試験を行い、残存付着油分
量を測定した。結果を表1及び表2に示す。
を25mm×50mmの大きさに切断して用いた。
成物に被洗浄鋼板を1秒浸漬し、その後続けて電流密度
10A/dm2 で鋼板電位を負から正にそれぞれ 0.5秒ずつ
一度切り替えて電解洗浄し、水でリンスした後、乾燥し
た。なお、洗浄温度は特に示さない限り40℃で行った。
分量測定装置EMIA-111(株式会社堀場製作所製)を用い
て測定した。測定値は5回測定の平均値である。洗浄性
の判断基準としては、残存付着油分量が20mg/m2以上は
不良、10mg/m2以上20mg/m2未満は良、10mg/m2未満は
優とした。
係わる非イオン界面活性剤を含有する洗浄剤組成物は良
好な洗浄性能を示すのに対し、非イオン界面活性剤を含
有しない洗浄剤組成物や、本発明に係わる非イオン界面
活性剤以外の非イオン界面活性剤を含有した洗浄剤組成
物は、本発明の洗浄剤組成物に比較して残存付着油分量
が多く洗浄性能が劣っている。
化させた各種組成を有する洗浄剤組成物(バランス量は
脱イオン水である)を調製し、実施例1と同様に鋼板の
洗浄試験を行い、残存付着油分量を測定した。結果を表
3に示す。
性剤の配合量が0.01%以上で良好な洗浄性を示し、ま
た、5.0 %以上では洗浄性の飽和が見られる。
合量を種々変化させた各種組成を有する洗浄剤組成物
(バランス量は脱イオン水である)を調製し、実施例1
と同様に鋼板の洗浄試験を行い、残存付着油分量を測定
した。結果を表4〜表6に示す。
剤の濃度が0.1 %以上では良好な洗浄性を示した。ま
た、キレート剤濃度が低下すると洗浄性が低下傾向を示
した。
(バランス量は脱イオン水である)を調製し、水により
5〜20倍に希釈した後、実施例1と同様に鋼板の洗浄試
験を行い、残存付着油分量を測定した。結果を表7〜表
10に示す。
剤組成物を水により5〜20倍に希釈しても良好な洗浄性
能を示すことがわかる。
ス量は脱イオン水である)を調製し、実施例1と同様に
鋼板の洗浄試験を行い、残存付着油分量を測定した。結
果を表11に示す。
非イオン界面活性剤を含有する洗浄剤組成物は良好な洗
浄性能を示すことがわかる。
で優れた脱脂効果を有するとともに、洗浄温度を低下さ
せることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A) 下記一般式(I)〜(III) で表され
る非イオン界面活性剤の1種以上を0.01〜20重量%、
(B) 水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムから選ばれる
アルカリ剤の1種以上を0.1〜50重量%、及び(C) グル
コン酸ナトリウム、グルコヘプトン酸ナトリウム、エチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム又
はヒドロキシエチリデンジホスホン酸ナトリウムから選
ばれるキレート剤の1種以上を0.01〜20重量%含有する
ことを特徴とする硬質表面洗浄剤組成物。 R1O-(EO)x1-(PO)y1-(EO)x2-H (I) R2O-[EOx3/POy2]-(EO)x4-H (II) R3O-(EO)x5-[EOx6/POy3]-(PO)y4-[EOx7/POy5]-(EO)x8-H (III) 〔式中、R1, R2及びR3は炭素数6〜24の直鎖又は分岐鎖
のアルキル基又はアルケニル基を示し、EOはオキシエチ
レン基、POはオキシプロピレン基を示す。x1, x2, x3,
x4, x5, x6, x7 及びx8はエチレンオキサイドの平均付
加モル数を示す数で、x1, x2, x3, x4, x5 及びx8 はそ
れぞれ1以上の数、x1 +x2 ≧4、x3 +x4 ≧4、x5
+x6 +x7 +x8 ≧4、x6 +x7 ≧1である。y1, y2, y
3, y4 及びy5はプロピレンオキサイドの平均付加モル数
を示す数で、0<y1 <x1+x2 、0<y2 <x3+x4 、y3
+ y5 ≧1、y3 ≧0、y4 ≧0、y5 ≧0、y3+y4+y5
< x5+x6+x7+x8 である。また、[ ]で囲まれた部分
はランダム付加、( )で囲まれた部分はブロック付加
であることを示す。〕 - 【請求項2】 鋼板の洗浄に用いられることを特徴とす
る請求項1記載の洗浄剤組成物。
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