JP3332608B2 - テープ走行量検出装置 - Google Patents

テープ走行量検出装置

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JP3332608B2 JP23312694A JP23312694A JP3332608B2 JP 3332608 B2 JP3332608 B2 JP 3332608B2 JP 23312694 A JP23312694 A JP 23312694A JP 23312694 A JP23312694 A JP 23312694A JP 3332608 B2 JP3332608 B2 JP 3332608B2
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープを使って記
録・再生を行う磁気記録再生装置のテープ走行量のカウ
ント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダのテープカウンタ
は、サーボ回路から送られてくるCTLパルスの立ち上
がりを1カウントし、30カウントを1秒として時間方
式(時,分,秒)でカウントする。
【0003】このカウントの方法としては、ビデオテー
プレコーダに内蔵されているVTR制御用マイコンの割
り込みポ−トにCTLパルスを入力し、割り込み処理に
よりカウントを行っている。
【0004】しかしながら、CTLパルスにノイズが乗
った場合に、テープ走行量のカウントを誤ることのみな
らず、マイコンのテープカウントの割り込み処理時間が
多くなるために、VTR装置の他の制御動作が不能にな
ることも生じている。
【0005】例えば、録画状態から停止状態へ、また、
録画状態から一時停止状態へ移るモード移行開始時には
テープは録画時の速度で走行しており、図1に示すよう
にCTLパルスの書き込み状態から読み出し状態に切り
換え時からの一定期間(図1b)に全幅消去ヘッドから
のノイズがハ−ネスを通してCTL信号に乗るという現
象が生じる。
【0006】この現象は、VTR装置のCTLヘッドと
全幅消去ヘッドの配置上、CTLパルス用ハ−ネスと全
幅消去ヘッドハ−ネスを離して配置することは難しいた
め上記モード移行時のノイズ発生を避けることは困難で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、CTLパルスにノイズが重畳
した場合にも正確なテープ走行量を検出するとともに、
VTR装置のマイコン制御動作の不能状態を無くすこと
を技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気ヘッドに
より磁気テープ上のコントロール信号の書き込みあるい
は読み出しを行う磁気記録再生装置のテープ走行量検出
装置であって、前記コントロール信号をマイコンの割り
込み端子に入力して該コントロール信号による割り込み
が発生する毎に割り込み処理を行い磁気テープの走行量
カウントするテープ走行量検出装置において、前記磁気
記録再生装置のモードが変更されたときであって前記コ
ントロール信号が前記マイコンの割り込み端子に入力さ
れたとき前記モード毎に予め定められた所定時間だけ前
記割り込みを禁止することを特徴とする。
【0009】
【0010】
【作用】本発明によれば、CTL信号がマイコンに入力
された後、所定期間、上記割り込みの発生を禁止するこ
とによって、また、CTL信号の読み出しと書き込みの
切り換え時から所定期間、上記割り込みを禁止すること
によって、CTL信号ラインのノイズを除去できるた
め、CTLパルスのカウントを正確に行うことができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図2〜図6を用いて本発明の実施例の
説明を行う。
【0012】図2は、本発明の磁気記録装置の構成を示
すブロック図である。
【0013】図中(1)は磁気記録装置であり、ヘッド
ドラム(2),巻き取りリール(3),供給リール
(4)からなるデータの記録再生手段を備えている。
【0014】上記ヘッドドラム(2)には、巻き取りリ
ール(3)および供給リール(4)に巻かれた磁気テー
プ(5)が斜め方向に巻き付けられる。
【0015】ヘッドドラム(2)には2個のヘッドが配
置されデータの記録を制御する記録制御装置(6)に接
続されている。
【0016】また、磁気テープ(5)を隔てて、ピンチ
ローラ(7)とキャプスタン(8)が設けられている。
該キャプスタン(8)には磁気テープ(5)を走行させ
るキャプスタンモータ(9)とそれを駆動するキャプス
タン駆動装置(10)とが接続されている。
【0017】上記データの記録とは別に、テープの走行
を制御する走行制御信号(CTL信号)の磁気テープ
(5)への記録が行われており、このCTL信号の記
録,再生は、1個のCTL信号ヘッド(11)を兼用し
ており、CTL信号入出力切り換え装置(12)によっ
て、記録信号と再生信号の切り換え制御を行っている。
【0018】また、ヘッドドラム(2)のヘッド切り換
えを検出するヘッド切換検出ヘッド(13)には、ヘッ
ド切換信号検出装置(14)が接続されている。
【0019】上記キャプスタン駆動装置(10),CT
L信号入出力切換装置(12),ヘッド切り換え検出装
置(14)および記録制御装置(6)には、それぞれ外
部から入力される指令に対して各部を適切に制御するマ
イコン(15)が接続されている。
【0020】さらに、上記CTL信号入出力切換装置
(12)のCTL信号出力はマイコン(15)の割り込
み端子に接続されている。
【0021】(16)は全幅消去磁気ヘッドであり、マ
イコン(15)の指示でテープ全幅の消去を行う。
【0022】而して、磁気テープ(5)からCTL信号
ヘッド(11)により読み出したCTL信号によってマ
イコン(15)に割り込みが発生する。
【0023】この割り込みが発生するとマイコン(1
5)は割り込み処理プログラムを実行する。
【0024】以下、図3および図4に示すフローチャー
トに従い、マイコン(15)の動作の説明を行う。
【0025】まず、図3のメインプログラムを実行中に
マイコン(15)の割込端子にCTL信号が入力される
と、図4の割り込み処理ルーチンに制御が移る。
【0026】この割り込み処理ルーチンでは、まずステ
ップ1でプログラムカウンタおよびACC(アキュムレ
ータ)等の各種レジスタの内容の待避を行う。
【0027】次に、ステップ2で、メモリに格納されて
いるカウント値を読み出しこの値をインクリメント(1
を加算)することでCTLパルスの計数を行う。
【0028】ステップ3では、CTL割込禁止タイマの
セットを行う。
【0029】CTL割込禁止タイマは、システムクロッ
クをカウンタで計数するものでありカウンタの値はデー
タバスを介して読み込みができるものである。
【0030】また、ステップ4でCTL信号が入力され
る割り込みポ−トの割り込み禁止命令を実行すること
で、割り込みの禁止を行う。
【0031】さらに、ステップ5ではステップ1で待避
したレジスタを割り込み処理を行う前の状態に復帰させ
る。
【0032】その後、再び割り込みが入った時のプログ
ラムカウンタ値のメインルーチン制御を再開する。
【0033】メインルーチンでは、様々な制御プログラ
ムを順次ループ状に繰り返し実行しており、この制御プ
ログラムの一部でステップ6のCTL割込禁止タイマの
判定処理を行う。
【0034】ステップ6で、CTL割込タイマの値を読
み出し、タイマカウンタが所定値を超えているかの判断
を行う。
【0035】超えていれば、ステップ7でCTL割り込
みポ−トに対する割込許可命令により、ステップ4で行
った割込み禁止を解除する。
【0036】超えていなければ、メインルーチンの次の
制御を実行する。
【0037】このようにすることで、図5に示すように
CTL割り込みに対し一定期間(c)の割り込みを受付
けなくすることができる。
【0038】上記一定の期間は、NTSC SPモード
での通常録画,再生モード時は33.33msec、また、
早送り再生,巻戻し再生モード時は33.33/5msec
であるので、上記ステップ3での割込み禁止タイマのセ
ットはモードに応じた値に設定する。
【0039】また、上述の技術的課題を解決する第2の
方法として、図1のCTLパルス書き込みから読み出し
に切り換える時点から一定期間割り込みを禁止すること
で、全幅消去ヘッド(16)に起因するノイズの重畳に
よる割り込み発生を避けることができる。
【0040】これは、図6に示すメインプログラムのフ
ローに従ってマイコンを制御することで行う。
【0041】以下、図6のフローチャートに従って、上
記第2の実施例の説明を行う。
【0042】このメインルーチンでは、様々な制御プロ
グラムを順次ループ状に繰り返し実行しており、この制
御プログラムの一部であるステップ8〜ステップ10で
全幅消去のオンからオフへの切り換え時から一定期間、
割り込み禁止にする。
【0043】ステップ8では、全幅消去ヘッドによる動
作指示ルーチンで、全幅消去ヘッド動作指示信号をマイ
コンのI/Oポ−トから出力する制御を行う。
【0044】また、ステップ9でCTL信号が入力され
る割り込みポ−トの割り込み禁止命令を実行すること
で、割り込みの禁止を行う。
【0045】次に、ステップ10でCTL割込禁止タイ
マのセットを行う。尚、このタイマの設定値は、図1に
示す(a)の期間以上の値にする。
【0046】さらに、メインルーチンの別の一部にステ
ップ11,ステップ12によるタイマ監視ルーチンを組
み込む。
【0047】ステップ11でCTL割込禁止タイマの値
を読み込み、上記設定値を超えたか否かの判定を行い、
超えていれば、ステップ12で割込許可命令を実行す
る。
【0048】超えていなければ、メインルーチンの次の
制御プログラムを実行する。
【0049】このようにすることで、録画モードから停
止モードあるいは一時停止モードに移行した場合、一定
期間CTLパルスによる割り込みを禁止することができ
る。
【0050】
【発明の効果】上述の如く、本発明によればマイコンの
ソフトウェア処理のみで、CTL信号ラインのノイズの
影響を無くしCTLパルスのカウントを正確に行うこと
ができるのでCTLヘッドを配置によるノイズの影響を
考慮することなく取り付けることができ、また、CTL
パルス用のハ−ネスにシールド線を使用するなどのノイ
ズ対策が不要となる。
【0051】さらに、不要な割り込み発生が無くなるの
で、マイコンの制御不能状態が生じずマイコンを有効に
活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CTLパルスと全幅消去ヘッドのタイミングを
示す図である。
【図2】本発明の磁気記録装置の構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例の割り込み処理のフロー
チャートである。
【図4】本発明の第1の実施例のマイコン制御のメイン
フローチャートである。
【図5】CTLパルスと割り込み禁止期間を示すタイミ
ングチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例のマイコン制御のメイン
フローチャートである。
【符号の説明】
1 磁気記録装置 2 ヘッドドラム 3 巻き取りリール 4 供給リール 5 磁気テープ 6 記録制御装置 7 ピンチローラ 8 キャプスタン 9 キャプスタンモータ 10 キャプスタン駆動装置 11 CTL信号ヘッド 12 CTL信号入出力切換装置 13 ヘッド切換検出ヘッド 14 ヘッド切り換え検出装置 15 マイコン 16 全幅消去磁気ヘッド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドにより磁気テープ上のコントロ
    ール信号の書き込みあるいは読み出しを行う磁気記録再
    生装置のテープ走行量検出装置であって、 前記コントロール信号をマイコンの割り込み端子に入力
    して該コントロール信号による割り込みが発生する毎に
    割り込み処理を行い磁気テープの走行量カウントするテ
    ープ走行量検出装置において、 前記磁気記録再生装置のモードが変更されたときであっ
    て前記コントロール信号が前記マイコンの割り込み端子
    に入力されたとき前記モード毎に予め定められた所定時
    間だけ前記割り込みを禁止することを特徴とするテープ
    走行量検出装置。
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