JP3331837B2 - マトリクス液晶パネル及びその駆動波形 - Google Patents

マトリクス液晶パネル及びその駆動波形

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非線形素子を有す
る液晶表示パネル(MIM液晶表示パネルを含む)の品
質向上、特に直流分の印加を原因とした焼き付きの低減
あるいは解消に係る。
【0002】
【従来の技術】近年、各種ビデオ関連機器、計測機、情
報機器、携帯用パーソナルコンピュータのディスプレイ
等に、大容量のマトリクス液晶パネルが使われ始めてい
る。これらの液晶パネルをアドレス方式により分類する
と、単純マトリクス方式、アクティブマトリクス方式、
光アドレス方式、熱アドレス方式等に分けられる。以上
の中で基板上にアクティブ素子を形成するアクティブマ
トリクス方式は、高画質で大容量のディスプレイとして
各社で製造され大量に市場に出回っている。アクティブ
マトリクス液晶パネルの代表的なものは、アモルファス
シリコンやポリシリコンを使用したTFT液晶パネルで
ある。また製造工程がTFTに比べて短いMIM液晶パ
ネルの製造は我が社を含め数社で行われている。一方単
純マトリクス方式では、STN、FTNの様に新しい表
示モードを用いることにより表示容量の拡大が可能とな
り、また駆動法や製造プロセスの改良等で表示品質も向
上したため大量に市場に送り出されている。本特許に関
わる非線形素子(TFD、MIM、バリスタ等)を用い
た液晶パネルについては表示品質の中で特にコントラス
トは格段に向上してきているが、焼き付きと称される現
象が発生し表示品質上の大きな問題となっている。非線
形素子(TFD、MIM、バリスタ等)を用いた液晶パ
ネルの焼き付きは非常に複雑であるが、原因から大別す
ると素子の電圧ー電流特性の駆動による変動を原因とし
た物とそれ以外のハ゜ネル原因の焼き付きに分類することが
できる。後者の焼き付きの中には直流分が液晶層や配向
膜に印加されることにより生じる焼き付きも含まれる。
【0003】図2は、従来のMIM液晶パネルの駆動波
形の一例を示した図である。
【0004】Yjライン(横ライン)に印加される走査
信号を21に、Xiライン(縦ライン)に印加されるデ
ータ信号を22に、YjラインとXiラインの交点に印
加されるXi−Yj差信号を23に示す。差信号23は
一定期間24毎に極性が反転する。また、一定期間24
の中は更に選択期間25と保持期間26に分けることが
出来、選択期間25の中で画素に信号を書き込む為に設
定されたパルスを選択パルス27(正極性期間)と称
し、画素のオン・オフや階調を決定している。保持期間
26は選択期間25中に書き込まれた信号を記憶する期
間である。画素の中の液晶層に書き込まれた信号電圧を
斜線28に示す。一点鎖線はバイアス電圧29(正極性
期間)と称し一つの保持期間26の電圧の時間平均を表
している。バイアス電圧29は、この例に示すように0
ボルトではなく、数ボルトに設定した方がMIM素子を
通してリークする電流が少なくなり液晶層に書き込まれ
た信号電圧28を維持できコントラストを確保し易い。
選択パルスは正極性のパルス27と負極性のパルス21
0でその絶対値を等しくに設定してある。またバイアス
電圧も正極性のバイアス電圧29と負極正のバイアス電
圧211とは等しく設定してある。本従来例で判るよう
に正極性期間と負極性期間の信号絶対値を同等に与えて
もMIM素子の電流電圧特性が極性により異なる場合は
画素液晶層に書き込まれる信号の大きさが正極性期間と
負極性期間で異なりその結果として直流分が印加され焼
き付きが生じる。
【0005】図3は、従来のMIM液晶パネルの駆動波
形の別例を示した図である。Yjライン(横ライン)に
印加される走査信号を31に、Xiライン(縦ライン)
に印加されるデータ信号を32に、YjラインとXiライ
ンの交点に印加されるXi−Yj差信号を33に示す。差
信号33は一定期間34毎に極性が反転する。また一定
期間34の中は更に選択期間35と保持期間36に分け
ることが出来、選択期間35の中で画素に信号を書き込
む為に設定されたパルスを選択パルス37(正極性期
間)と称し、画素のオン・オフや階調を決定している。
保持期間36は選択期間35中に書き込まれた信号を記
憶する期間である。画素の中の液晶層に書き込まれた信
号電圧を斜線311に示す。一点鎖線はバイアス電圧3
8(正極性期間)と称し一つの保持期間36の電圧の時
間平均を表している。図2の例と異なるのは、選択パル
スが正極性のパルス37と負極性のパルス39でその絶
対値を異なるように設定してある。またバイアス電圧も
正極性のバイアス電圧38と負極性のバイアス電圧31
0とは異なるように設定して有る。このように正極性と
負極性で電圧を異ならせるのはMIM素子の極性差を電
圧で補償するためで、 (正極性の選択パルスの絶対値)−(負極性の選択パル
スの絶対値)=(正極性のバイアス電圧の絶対値)−
(負極性のバイアス電圧の絶対値) と、いう条件が成り立っている。
【0006】しかしこの例に示すように駆動波形全体を
中心からずらすと選択パルスにより液晶層に書き込まれ
た直後の電位は正極性と負極性で等しいが保持期間に液
晶層に印加される電位は正極性と負極性で等しくはなら
ない。これを分かりやすく示したのが図5である。
【0007】図5は図3の駆動波形を用いた場合液晶層
に印加される信号電圧が正極性期間と負極性期間でどの
ように異なるかを示したグラフである。正極性期間51
の選択期間52に画素液晶層に書き込まれた信号電圧を
斜線53に示す。一方負極性期間56の選択期間57に
おいて画素液晶層に書き込まれた信号電圧を斜線58に
示す。正の選択期間52と負の選択期間57の選択パル
ス511、512はその絶対値を異ならせてMIM素子
の非対称性を補償し、選択パルス直後に画素液晶に書き
込まれる信号電圧53、58の絶対値が極性により違わ
ないように設定してある。しかし保持期間54のバイア
ス電位55、510の絶対値も選択パルスと等量だけ極
性により異ならせてあるのでそれに対応して保持期間5
4の信号電圧53、58の絶対値は斜線に示す如く極性
により異なる。これは保持期間の駆動波形(印加信号)
により液晶層に保持されている信号電位が異なって減衰
するために差が生じるものである。その結果、画素液晶
層には直流が印加され焼き付きとなって観察される。図
4はMIM素子に流れる電流を印加電圧を変えて測定し
プロットしたグラフである。下電極にTa(タンタ
ル)、上電極にCr(クロム)、絶縁層としてTaOx
を用いたMIM素子に対し極性を変えて測定するとその
特性は、正極性(実線)41、負極性(破線)42に示
すように極性により少しずれる。MIM素子の非対称性
は一般にこのグラフに示すように印加電圧によりズレ量
(極性差)が異なる為、駆動波形で素子の非対称性を補
償しようとすると駆動電圧や階調により駆動波形(非対
称性)を少しずつ変えてやらなければならない。この方
法は実際には非常に煩雑で、パネル毎にばらつきを有す
る非対称性を合わせ込むのは現実的ではないし、走査信
号だけでなくデータ信号の振幅も同時に極性毎に変える
ため(階調レベルにより変える)表示パターンによりク
ロストークが発生してしまった。また一方絶縁層として
W(タングステン)を混入させたTaOxを用いたMI
M素子では、その非対称性は印加電圧によりほぼ一定で
その特性は、43(正極性)、44(負極性)に示す如
くとなる。この様なMIM素子の電圧ー電流特性の非対
称特性に対しては駆動電圧や階調により補償する電位を
代える必要がなく常に一定の補償を行う事が可能と考え
られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く、電圧ー電
流特性に極性差のあるMIM素子を用いた液晶パネル
を、従来の駆動方法で駆動したのでは次のような問題点
が生じてしまった。
【0009】MIM素子の電圧ー電流特性に極性差(極
性による非対称性)が有るパネルに(MIM素子がバッ
クトゥバックでない限り極性差はある。)極性差の無い
波形(対称波形)を印加すると画素の液晶層には直流分
が印加され、それを原因とした焼き付きが生じる。また
図3に示すように印加波形全体に直流分を印加しMIM
素子の極性差を補償しようとすると図2に示した例に比
べると液晶層に印加される直流分は小さくなり焼き付き
は改善されるがそれでも効果は充分でなくMIMパネル
の残像、焼き付きという画像品質上の欠点を逃れること
が出来なかった。
【0010】図6は、MIM素子の極性差とパネルの画
素のフリッカの関係を示したグラフである。MIM素子
にはタングステンをドープしたタンタル酸化物を絶縁層
(インシュレータ)として用いている。横軸はMIM素
子の極性差(電流が1*E(−7)アンペア流れるとき
の正極性と負極性の電圧差)を示し、縦軸にはパネルの
画素の初期フリッカを示す。素子の極性差が小さいほど
画素のフリッカも小さくなっている事が分かる。画素フ
リッカは駆動時間と共にその大きさが変化し、その変化
がチャージアップによる焼き付きとなるわけである。初
期の画素フリッカは駆動を行う前のフリッカの大きさを
示しており、画素液晶層にどの程度の直流分が印加され
ているかを示している。図7は、画素のフリッカの定義
を示す説明図である。
【0011】画素には直流分と交流分が重畳された信号
電圧が印加されており、それにより画素の輝度が時間的
に揺らぐ。この揺らぎの平均値71をTとし、この揺ら
ぎの振幅72を△Tとすると、フリッカの大きさFは次
の式で与えられる。
【0012】F=(△T/T)*100% 図8は、MIMパネルに白と黒のパターンを焼き付けた
とき画素のフリッカーがどの様に変化するかを調査した
グラフである。横軸は焼き付け時間、縦軸はフリッカー
の大きさを示す。実線81は白パターンを焼き付けた後
常に同一の中間調に戻してフリッカを測定するという事
を繰り返して白パターン焼き付け部分のフリッカ経時変
化を調査したグラフであり、破線82は黒パターンを焼
き付けた後同一の中間調に戻してフリッカを測定すると
いう事を繰り返して黒パターン焼き付け部分のフリッカ
経時変化を調査したグラフである。白パターン焼き付け
部分は時間経過に伴いフリッカは減衰する傾向にある
が、黒パターン焼き付け部分は時間経過に伴ってフリッ
カはむしろ増加する傾向にある。(殆ど変化しない場合
もある。)この画素フリッカの経時変化の焼き付けパタ
ーン依存性がMIMパネルの直流分に起因する焼き付き
を生じさせていると考える事ができる。
【0013】図9は、MIMパネルに白と黒のパターン
を焼き付けたときそれぞれの領域で階調に対して輝度が
どの様に変化するか調査したグラフである。横軸はパネ
ルの階調を、縦軸はパネルの輝度を示している。91は
白パターン焼き付け部分のパネル輝度の階調依存性を示
し、92は黒パターン焼き付け部分のパネル輝度の階調
依存性を示したグラフである。階調の小さい、即ち明る
い灰色の階調では白パターン焼き付け部分の方が黒パタ
ーン焼き付け部分よりも輝度が大きく焼き付きは正転パ
ターン(黒パターン部分が濃い灰色、白パターン部分が
淡い灰色となる場合を正転パターン焼き付きと称する)
となっている事が分かる。一方階調の大きい、即ち暗い
灰色の階調では白パターン焼き付け部分の方が黒パター
ン焼き付け部分より輝度が小さく焼き付きは反転パター
ンとなっている事が分かる。この様に焼き付きが階調レ
ベルに従って正転から反転へと変わるのが直流分を原因
とした焼き付きの特徴である。
【0014】本発明の目的は、この様な点を鑑みMIM
パネルの直流分を原因とした焼き付きを解消する方法を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のマトリクス液晶
表示パネル及びそのパネル駆動波形は、次のような特徴
を有する。
【0016】階調レベルによって変化する振幅あるいは
パルス幅のデータ信号が印加されるデータ線と、走査信
号が印加される走査線との交点に対応して設けられる画
素液晶層と、非線形素子とを有し、前記データ信号と前
記走査信号との交点に印加される差信号によって前記画
素液晶層を駆動するマトリクス液晶表示パネルにおい
て、前記差信号は、一定期間毎に正極性と負極性とに反
転するとともに該一定期間は選択期間と保持期間とに分
かれており、前記選択期間には階調レベルに依らず一定
電圧だけ正極性と負極性とで異ならせた絶対値の電圧を
有する選択パルスが印加され、前記保持期間には該保持
期間に印加される電圧の時間平均の絶対値が正極性と負
極性とで等しくなるようなバイアス電圧が印加されてい
ることを特徴とするマトリクス液晶パネル。前記データ
信号の振幅は正極性と負極性とで異ならずに一定であ
り、前記走査信号は、前記選択期間に対応する期間にお
いて一定電圧だけ正極性と負極性とで異ならせた絶対値
の電圧を有するパルスを印加することを特徴とする。前
記非線形素子はMIM素子であり、該MIM素子の絶縁
層はタングステンを混入させたタンタル酸化物を用いて
いることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の駆動波形の一実施例を示したもの
である。
【0018】Yjライン(横ライン)に印加される走査
信号を11に、Xiライン(縦ライン)に印加されるデ
ータ信号を12に、YjラインとXiラインの交点に印
加されるXi−Yj差信号を13に示す。差信号13は
一定期間14毎に極性が反転する。また、一定期間14
の中は更に選択期間15と保持期間16に分けることが
出来、選択期間15の中で画素に信号を書き込む為に設
定されたパルスを選択パルス17(正極性期間)と称
し、画素のオン・オフや階調を決定している。保持期間
16は選択期間15中に書き込まれた信号を記憶(保
持)する期間である。画素の中の液晶層に書き込まれた
信号電圧を斜線領域18(正極性期間)に示す。一点鎖
線はバイアス電圧19(正極性期間)と称し一つの保持
期間16の電圧の時間平均を表している。従来例と異な
るのは、選択パルスが正極性のパルス17と負極性のパ
ルス110でその絶対値を異なるように設定してあり且
つバイアス電圧は正極性のバイアス電圧19の絶対値と
負極性のバイアス電圧111の絶対値とが同一となるよ
うに設定してある。このようにする事により選択期間及
び保持期間のいずれにおいても正極性と負極性で液晶に
印加される電圧が同一になるようにすることができMI
M素子の極性差を印加波形で補償している。斜線領域1
12は画素の液晶層に印加されている信号電圧(負極性
期間)を示すもので正極性と負極性でバイアス電圧の絶
対値が等しいため液晶層に印加される信号電圧も両極性
で等しくなる。この実施例では走査信号11の高電圧部
分113、112の絶対値を極性毎に異ならせる事によ
り正極性の選択パルス17と負極性の選択パルス110
の絶対値が異なるようにしている。MIM素子の非対称
性を印加波形で補償すると画素のフリッカは非常に小さ
くなり画素液晶に直流分が印加されなくなる。こうする
事により直流分を原因とした焼き付きを従来のパネルに
比べ一段と抑える事ができる。
【0019】図10は、本発明の駆動波形の別の実施例
を示したものである。
【0020】Yjライン(横ライン)に印加される走査
信号を101に、Xiライン(縦ライン)に印加される
データ信号を102に、YjラインとXiラインの交点
に印加されるXi−Yj差信号を103に示す。差信号
103は一定期間104毎に極性が反転する。また一定
期間104の中は更に選択期間105と保持期間106
に分けることが出来、選択期間105の中で画素に信号
を書き込む為に設定されたパルスを選択パルス107
(正極性期間)と称し、画素のオン・オフや階調を決定
している。保持期間106は選択期間105中に書き込
まれた信号を記憶する期間である。画素の中の液晶層に
書き込まれた信号電圧を斜線領域108(正極性期間)
に示す。一点鎖線はバイアス電圧109(正極性期間)
と称し一つの保持期間106の電圧の時間平均を表して
いる。従来例と異なるのは、選択パルスが正極性のパル
ス107と負極性のパルス1010はその絶対値を異な
るように設定してあり且つバイアス電圧は正極性のバイ
アス電圧109の絶対値と負極性のバイアス電圧101
1の絶対値とが同一になるように設定してある。この様
にする事により選択期間及び保持期間のいずれにおいて
も正極性と負極性で液晶に印加される電圧が同一になる
ようにするためでMIM素子の極性差を印加波形で補償
している。斜線領域1012は画素の液晶層に印加され
ている信号電圧(負極性期間)を示すもので正極性と負
極性でバイアス電圧の絶対値が等しいため液晶層に印加
される信号電圧も両極性で等しくなる。この実施例では
図1に示した例と異なりバイアス電圧をデータ信号の1
/2に設定しておらず少しずらしている点が異なる。以
上の如くMIM素子の非対称性を印加波形で補償する方
法はW(タングステン)を混入させたTaOxを絶縁層
として用いたMIMパネルに特に有用であり、これによ
り画素のフリッカは非常に小さくなり画素液晶に直流分
が印加されなり直流分を原因とした焼き付きを従来のパ
ネルに比べ一段と抑える事ができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、MIM素子の非対称性
を、選択パルスの絶対値を極性により変えバイアス電圧
の絶対値を極性により変えない、という印加波形で補償
することにより画素のフリッカを非常に小さくする事が
でき、画素液晶に直流分が印加されなくなる。こうする
事により直流分を原因とした焼き付きを従来のパネルに
比べ一段と抑える事ができるという効果を有する。
【0022】なお、本発明においてはMIM素子の絶縁
層にW(タングステン)を混入させたTaOxを用いた
例を示したが、それ以外のMIM素子に置いても同様の
非対称性を有していれば駆動波形により非対称性を補償
して同様の効果を引き出す事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の駆動波形の一実施例を示すグラフで
ある。
【図2】 従来のMIM液晶パネルの駆動波形の一例を
示した図である。
【図3】 従来のMIM液晶パネルの駆動波形の別の例
を示した図である。
【図4】 MIM素子の電流値を印加電圧を変えて測定
しプロットしたグラフである。
【図5】 図3の駆動波形を用いた場合液晶に印加され
る信号電圧が正極性期間と負極性期間でどのように異な
るかを示したグラフである。
【図6】 MIM素子の極性差とパネルの画素のフリッ
カの関係を示したグラフである。
【図7】 画素のフリッカの定義を示す説明図である。
【図8】 MIMパネルに白と黒のパターンを焼き付け
たとき画素のフリッカーがどの様に変化するかを調査し
たグラフである。
【図9】 MIMパネルに白と黒のパターンを焼き付け
たときそれぞれの領域で階調に対して輝度がどの様に変
化するか調査したグラフである。
【図10】本発明の駆動波形の別の実施例を示すグラフ
である。
【符号の説明】
27 ・・・従来波形における正極性の選択パルス 210 ・・・従来波形における負極性の選択パルス 29 ・・・従来波形における正極性のバイアス電圧 211 ・・・従来波形における負極性のバイアス電圧 37 ・・・別の従来例における正極性の選択パルス 310 ・・・別の従来例における負極性の選択パルス 17 ・・・本発明における正極性の選択パルス 110 ・・・本発明における負極性の選択パルス 109 ・・・本発明における正極性のバイアス電圧 1011 ・・・本発明における負極性のバイアス電圧 1013 ・・・本発明の走査信号の高電圧部分(正極
性) 1014 ・・・本発明の走査信号の高電圧部分(負極
性)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階調レベルによって変化する振幅あるい
    はパルス幅のデータ信号が印加されるデータ線と、走査
    信号が印加される走査線との交点に対応して設けられる
    画素液晶層と、非線形素子とを有し、前記データ信号と
    前記走査信号との交点に印加される差信号によって前記
    画素液晶層を駆動するマトリクス液晶表示パネルにおい
    て、 前記差信号は、一定期間毎に正極性と負極性とに反転す
    るとともに該一定期間は選択期間と保持期間とに分かれ
    ており、前記選択期間には階調レベルに依らず一定電圧
    だけ正極性と負極性とで異ならせた絶対値の電圧を有す
    る選択パルスが印加され、前記保持期間には該保持期間
    に印加される電圧の時間平均の絶対値が正極性と負極性
    とで等しくなるようなバイアス電圧が印加されているこ
    とを特徴とするマトリクス液晶パネル。
  2. 【請求項2】 前記データ信号の振幅は正極性と負極性
    とで異ならずに一定であり、前記走査信号は、前記選択
    期間に対応する期間において一定電圧だけ正極性と負極
    性とで異ならせた絶対値の電圧を有するパルスを印加す
    ることを特徴とする請求項1記載のマトリクス液晶パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記非線形素子はMIM素子であり、該
    MIM素子の絶縁層はタングステンを混入させたタンタ
    ル酸化物を用いていることを特徴とする請求項1または
    2記載のマトリクス液晶パネル。
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