JP3331731B2 - エアバッグ装置のエアバッグ - Google Patents
エアバッグ装置のエアバッグInfo
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Description
イール・助手席前方のインストルメントパネル・シート
・ドア等に配置されるエアバッグ装置のエアバッグに関
する。
バッグ装置のエアバッグは、実開昭61−85549号
公報等に記載されているように、ガス流入口を備えた底
壁部と、ガス流入口に対向する天井壁部と、を備えた袋
状としていた。
天井壁部とに連結される複数本のテザーを配設させてい
た。これらのテザーは、エアバッグの膨張時に、天井壁
部の中央を平面状として、乗員側へのエアバッグの飛び
出し量を規制し、エアバッグの膨張時の形状を規制する
ものである。
るエアバッグであっても、テザーが最大限に延びた場合
にのみ、エアバッグの膨張時の形状を規制できるのであ
って、テザーが最大限に延びる前に、天井壁部の外周面
側に乗員が干渉すれば、テザーの意味が無くなってしま
う。
り、膨張時の初期段階における飛び出し量を規制するこ
とができるエアバッグ装置のエアバッグを提供すること
を目的とする。
は、ガス流入口を備えた底壁部と、前記ガス流入口に対
向する天井壁部と、を備えるとともに、前記底壁部と前
記天井壁部とに連結されて膨張時の形状を規制するテザ
ーを配設させてなるエアバッグ装置のエアバッグであっ
て、前記テザーが長短の2種類から構成され、長いテザ
ーを、エアバッグの膨張完了時の形状規制用として、短
いテザーを、エアバッグの初期膨張時の形状を破断時ま
で維持可能に、前記長いテザーより強度を低下させて、
それぞれ、前記底壁部と前記天井壁部とに連結させ、 前
記短いテザーが、平織りのテザー用織布から構成される
とともに、前記底壁部と前記天井壁部とを連結する長さ
方向に対して、バイアスとし、 前記短いテザーの幅寸法
が、破断時までのエアバッグの初期膨張時の形状を維持
する時間に対応させて、設定されていることを特徴とす
る。
をそれぞれ長いテザーとし、横棒部の両端を短いテザー
として、交差部位を前記天井壁部に連結させる十字形状
の平織りのテザー用織布から構成するとともに、該テザ
ー用織布の織り目を前記縦棒部若しくは横棒部に対して
バイアスとするようにしても良い。
グホイール用とすることが望ましい。
張時、まず、短いテザーが延ばされて、底壁部からの天
井壁部の離隔距離が規制され、その後、短いテザーが強
度を弱くして底壁部と天井壁部とに連結されているた
め、テザー自体の破断により、短いテザーによる形状規
制が解除されて、長いテザーが延ばされ、エアバッグを
所定形状に規制することとなる。
初期膨張時に、短いテザーによって、飛び出し量を規制
することができる。
規制されることから、その際には、ガス流入口から流入
するガスが、ガス流入口の半径方向外方に流れるため、
初期膨張時から、エアバッグにおけるガス流入口の半径
方向の形状を確保することができ、広範囲で衝撃エネル
ギーを吸収することができる。
両端をそれぞれ長いテザーとし、横棒部の両端を短いテ
ザーとして、交差部位を天井壁部に連結させる十字形状
の平織りのテザー用織布から構成するとともに、テザー
用織布の織り目を縦棒部若しくは横棒部に対してバイア
スとすれば、つぎの作用・効果を奏する。
用織布で形成できるため、テザーをエアバッグ内に固着
する作業が容易となる。
質の一枚の織布から形成されているため、長いテザーと
短いテザーとの幅寸法を変える簡単な作業で、破断荷重
を変更できて容易に強度に差を設けることができる。
しくは横棒部に対してバイアスとしているため、短いテ
ザーの織り目も、短いテザーの長手方向に対してバイア
スとなる。このようなバイアス状態であれば、瞬時に短
いテザーが破断することはなく、短いテザーの破断が、
幅方向の両縁から順次破断が始まる破断状態とすること
ができるため、初期膨張時の形状規制を維持する時間
を、短いテザーの幅寸法で容易に設定することができ
る。
期膨張時の形状規制を行なうものであり、エアバッグ装
置と乗員との距離が短いステアリングホイールに利用さ
せることが、効果を発揮させる上で望ましい。
明する。
ように、車両のステアリングホイールWに配置されるエ
アバッグ装置Mに使用されるものであり、ガス流入口3
を備えた底壁部2と、ガス流入口3に対向する天井壁部
5と、を備えている。
る円板状の基布10Aと天井壁部5側を構成する同じく
円板状の基布10Bと、の周縁相互を縫合糸6で縫合さ
せて略球形の袋状に形成されている。基布10A・10
Bは、ポリアミドやポリエステル等の織布から形成さ
れ、必要に応じ、エアバッグ1の内周面側となる面に、
シリコンゴム等の耐熱性を有したゴム材料がコーティン
グされている。縫合糸6は、ポリアミド糸等から形成さ
れている。
壁部2のガス流入口3の周縁には、略円環状の補強布4
が縫合糸6により縫合されている。
は、一枚のテザー用織布9からなる長短2種類のテザー
7・7・8・8が、底壁部2と天井壁部5とに、縫合糸
6を利用して連結されている。なお、実施例の場合、テ
ザー7・8下端は、補強布4に縫合され、この補強布4
を介して、底壁部2に連結されている。このように補強
布4を介して、連結する理由は、直接底壁部2に連結さ
せる場合より、エアバッグ1の膨張時における底壁部2
の引張応力を緩和できるからである。
と10Bと同様な平織りの織布であり、展開時の形状
を、縦棒部9aと横棒部9bとを交差させた十字形状と
している。縦棒部9aの両端は、2本の長いテザー7を
形成する部位となり、横棒部のテザー9bの両端は、2
本の短いテザー8を形成する部位となる。また、織布9
は、その織り目が縦棒部9a若しくは横棒部9bに対し
てバイアスとなるように、裁断されている。
寸法を70mmとして、延びた際の底壁部2と天井壁部5
との間を300mmに規制できるように、設定されてい
る。また、短いテザー8は、幅寸法を30mmとして、底
壁部2と天井壁部5との間を100mmと規制できるよう
に、設定されている。
縦棒部9aと横棒部9bとの交差部位9cを縫合糸6に
よって天井壁部5の中央に縫合させ、縦棒部9aと横棒
部9bの各端部を縫合糸6によって補強布4に縫合させ
て配設されている。
と、まず、織布9の交差部位9cを縫合糸6によって基
布10Bの中央に縫合させる。その後、予め補強布4を
縫合させておいた基布10Aと基布10Bとの周縁相互
を裏返しの状態(エアバッグ1の内周面側が外表面側に
配置されている状態)で縫合させる。ついで、織布9の
縦棒部9aと横棒部9bの端部を補強布4に縫合させ、
ガス流入口3を利用して、基布10A・10Bを裏返す
ことにより、エアバッグ1を製造する。
バッグ装置Mについて説明すると、このエアバッグ装置
Mは、図2に示すように、折り畳まれたエアバッグ1を
覆うパッド11と、エアバッグ1にガスを供給するイン
フレーター12と、エアバッグ1・パッド11・及びイ
ンフレーター12を保持するバッグホルダ13と、から
構成されている。14は、エアバッグ1のガス流入口3
の周囲に配置される円環状のリテーナであり、このリテ
ーナ14に固着された所定数のボルト14aを、エアバ
ッグ1の各取付孔(図符号省略)と、バッグホルダ13
やインフレーター12の各貫通孔(図符号省略)とに貫
通させて、ナット15止めすることにより、エアバッグ
1・インフレーター12がバッグホルダ13に保持され
ることとなる。また、パッド11は、下方へ延びる取付
板11aがバッグホルダ13の周縁にリベット16止め
されることにより、バッグホルダ13に保持されること
となる。バッグホルダ13は、下方へ延びるブラケット
部13aを備え、ブラケット部13aをステアリングホ
イールWの芯金17にボルト18・ナット19止めする
ことにより、エアバッグ装置Mがステアリングホイール
Wに配設されることとなる。
エアバッグ1では、膨張時、パッド11の上壁を破断し
て、まず、短いテザー8・8が延びて、底壁部2からの
天井壁部5の離隔距離が規制される。その後、短いテザ
ー8・8が幅を狭くして破断強度を弱くしているため、
図1の二点鎖線で示すように、テザー8・8が破断し、
長いテザー7・7が延び、エアバッグ1が所定形状に膨
らむこととなる。
初期膨張時に、短いテザー8・8によって、飛び出し量
を規制することができる。
規制されることから、その際には、ガス流入口3から流
入するガスが、ガス流入口3の半径方向外方に流れるた
め、初期膨張時から、エアバッグ1におけるガス流入口
3の半径方向の形状を確保することができ、広い面積で
衝撃エネルギーを吸収することができる。
2種類のテザー7・7・8・8を一枚のテザー用織布9
で形成しているため、テザー7・7・8・8をエアバッ
グ1内に縫合する作業が容易となる。
8とが同一材質の一枚の織布9から形成されているた
め、長いテザー7・7と短いテザー8・8との幅寸法を
変える簡単な作業で、破断荷重を変更できて容易に長短
のテザー7・8の強度に差を設けることができる。
9a若しくは横棒部9bに対してバイアスとしているた
め、短いテザー8・8の織り目も、短いテザー8・8の
長手方向に対してバイアスとなる。このようなバイアス
状態であれば、瞬時に短いテザー8・8が破断すること
はなく、短いテザー8・8の破断が、幅方向の両縁から
順次破断が始まる破断状態とすることができるため、初
期膨張時の形状規制を維持する時間を、短いテザー8の
幅寸法で容易に設定することができる。
短2種類のテザーを2本ずつ配設する場合を示したが、
図6に示すように、2本分の長いテザー7用の織布20
と、2本分の短いテザー8用の織布21と、を利用し、
図5に示すように、各織布20・21の中央部位を天井
壁部5に縫合し、長いテザー7を4本配設し、短いテザ
ー8を2本配設させるように構成しても良く、長短2種
類のテザーの数は、任意に変更しても良い。
り短い織布を利用し、1本ずつのテザー7・8を天井壁
部5と補強布4とに連結しても良い。
る。
面図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ガス流入口を備えた底壁部と、前記ガス
流入口に対向する天井壁部と、を備えるとともに、前記
底壁部と前記天井壁部とに連結されて膨張時の形状を規
制するテザーを配設させてなるエアバッグ装置のエアバ
ッグであって、 前記テザーが長短の2種類から構成され、長いテザー
を、エアバッグの膨張完了時の形状規制用として、短い
テザーを、エアバッグの初期膨張時の形状を破断時まで
維持可能に、前記長いテザーより強度を低下させて、そ
れぞれ、前記底壁部と前記天井壁部とに連結させ、 前記短いテザーが、平織りのテザー用織布から構成され
るとともに、前記底壁部と前記天井壁部とを連結する長
さ方向に対して、バイアスとし、 前記短いテザーの幅寸法が、破断時までのエアバッグの
初期膨張時の形状を維持する時間に対応させて、設定さ
れ ていることを特徴とするエアバッグ装置のエアバッ
グ。 - 【請求項2】 前記長短2種類のテザーが、縦棒部の両
端をそれぞれ長いテザーとし、横棒部の両端を短いテザ
ーとして、交差部位を前記天井壁部に連結させる十字形
状の平織りのテザー用織布から構成され、該テザー用織
布の織り目が前記縦棒部若しくは横棒部に対してバイア
スとしていることを特徴とする請求項1記載のエアバッ
グ装置のエアバッグ。 - 【請求項3】 前記エアバッグ装置がステアリングホイ
ールに配設されることを特徴とする請求項1又は請求項
2記載のエアバッグ装置のエアバッグ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06742394A Expired - Fee Related JP3331731B2 (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | エアバッグ装置のエアバッグ |
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-
1994
- 1994-04-05 JP JP06742394A patent/JP3331731B2/ja not_active Expired - Fee Related
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