JP3331669B2 - 非水電解質電池用電極 - Google Patents
非水電解質電池用電極Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,充放電に伴う電極活物
質の微粉化や結晶構造の崩壊を抑制し,充放電サイクル
寿命の長い非水電解質電池用電極に関する。
質の微粉化や結晶構造の崩壊を抑制し,充放電サイクル
寿命の長い非水電解質電池用電極に関する。
【0002】
【従来技術】リチウム又はリチウム合金を電極とする非
水電解質二次電池においては,その電極活物質として,
従来より,MnO2 ,V2 O5 等の金属化合物が検討さ
れている。しかし,これらの金属酸化物は,充放電によ
る結晶構造の破壊のためエネルギ容量の減少が著しい。
その対策として,予めリチウムイオンを含んだLiMn
2O4 等のリチウム複合酸化物を,金属化合物として用
いることが提案されている(Material Res
earch Bulletin 18(1983)46
1−472)。
水電解質二次電池においては,その電極活物質として,
従来より,MnO2 ,V2 O5 等の金属化合物が検討さ
れている。しかし,これらの金属酸化物は,充放電によ
る結晶構造の破壊のためエネルギ容量の減少が著しい。
その対策として,予めリチウムイオンを含んだLiMn
2O4 等のリチウム複合酸化物を,金属化合物として用
いることが提案されている(Material Res
earch Bulletin 18(1983)46
1−472)。
【0003】図3に示すごとく,LiMn2 O4 からな
る金属化合物の粉末9は,多結晶体粒子3の集合体であ
る。該多結晶体粒子3は,スピネル構造をした立方晶の
結晶構造である。この金属化合物の粉末9の粒径は一般
に数μmから数十μmである。上記金属化合物の粉末
は,例えば,リチウム塩粉末とマンガン酸化物粉末とを
混合した後,これらを焼成することにより得られる。
る金属化合物の粉末9は,多結晶体粒子3の集合体であ
る。該多結晶体粒子3は,スピネル構造をした立方晶の
結晶構造である。この金属化合物の粉末9の粒径は一般
に数μmから数十μmである。上記金属化合物の粉末
は,例えば,リチウム塩粉末とマンガン酸化物粉末とを
混合した後,これらを焼成することにより得られる。
【0004】
【解決しようとする課題】ところで,上記金属化合物を
電極活物質として用いた非水電解質電池用電極につい
て,その充放電を行う場合,上記電極活物質中にリチウ
ムイオンが出入りする。そして,これに伴い,LiMn
2 O4 粉末中の多結晶体粒子3の膨張,収縮がおこる。
電極活物質として用いた非水電解質電池用電極につい
て,その充放電を行う場合,上記電極活物質中にリチウ
ムイオンが出入りする。そして,これに伴い,LiMn
2 O4 粉末中の多結晶体粒子3の膨張,収縮がおこる。
【0005】そのため,前述した金属化合物の粉末9に
結晶欠陥が生じる。また,結晶粒界に歪みが蓄積し,微
粉化や,結晶構造の崩壊が生じる。それ故,非水電解質
電池用電極の充放電寿命が短くなる。本発明はかかる従
来の問題点に鑑み,充放電に伴う電極活物質の微粉化や
結晶構造の崩壊を抑制し,充放電サイクル寿命の長い非
水電解質電池用電極を提供しようとするものである。
結晶欠陥が生じる。また,結晶粒界に歪みが蓄積し,微
粉化や,結晶構造の崩壊が生じる。それ故,非水電解質
電池用電極の充放電寿命が短くなる。本発明はかかる従
来の問題点に鑑み,充放電に伴う電極活物質の微粉化や
結晶構造の崩壊を抑制し,充放電サイクル寿命の長い非
水電解質電池用電極を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は,リチウムを吸蔵,放出し
うる金属化合物の粉末を電極活物質として用いた非水電
解質電池用電極であって,上記金属化合物の粉末は,該
金属化合物の原料に超微粉末を添加混合し加熱焼成する
ことにより得られたもの,或いは,上記金属化合物の金
属イオンを含有する溶液中に超微粉末を添加混合し沈殿
を生成させ該沈殿を加熱焼成することにより得られたも
ので,多結晶体粒子の集合体からなると共に超微粉末を
含有し,該超微粉末は,上記多結晶体粒子の粒子内或い
は上記多結晶体粒子間の粒界もしくはその両方に存在し
ていることを特徴とする非水電解質電池用電極にある。
うる金属化合物の粉末を電極活物質として用いた非水電
解質電池用電極であって,上記金属化合物の粉末は,該
金属化合物の原料に超微粉末を添加混合し加熱焼成する
ことにより得られたもの,或いは,上記金属化合物の金
属イオンを含有する溶液中に超微粉末を添加混合し沈殿
を生成させ該沈殿を加熱焼成することにより得られたも
ので,多結晶体粒子の集合体からなると共に超微粉末を
含有し,該超微粉末は,上記多結晶体粒子の粒子内或い
は上記多結晶体粒子間の粒界もしくはその両方に存在し
ていることを特徴とする非水電解質電池用電極にある。
【0007】本発明において最も注目すべきことは,上
記超微粉末が,上記金属化合物の多結晶体粒子の粒子内
或いは該多結晶体粒子間の粒界もしくはその両方に存在
していることである(図1,図2参照)。ここに,超微
粉末は,粒径3μm以下であることが好ましい。また,
超微粉末の分散を均一にするために,好ましくは0.5
μm,更に好ましくは0.2μm以下である。粒径が3
μmを越える場合には,超微粉末を金属化合物中に取り
込むことが困難になる。超微粉末は,上記多結晶体粒子
と反応しないものを用いる。このような超微粉末として
は,例えばSi3N4,SiC,Al2O3等の粉末があ
る。
記超微粉末が,上記金属化合物の多結晶体粒子の粒子内
或いは該多結晶体粒子間の粒界もしくはその両方に存在
していることである(図1,図2参照)。ここに,超微
粉末は,粒径3μm以下であることが好ましい。また,
超微粉末の分散を均一にするために,好ましくは0.5
μm,更に好ましくは0.2μm以下である。粒径が3
μmを越える場合には,超微粉末を金属化合物中に取り
込むことが困難になる。超微粉末は,上記多結晶体粒子
と反応しないものを用いる。このような超微粉末として
は,例えばSi3N4,SiC,Al2O3等の粉末があ
る。
【0008】上記リチウムを吸蔵又は放出しうる金属化
合物としては,リチウムを含む金属化合物であることが
好ましい。このような金属化合物としては,LiMn2
O4,Lix MnO2 ,LiCoO2 ,LiNiO2 ,
LiFeO2 ,LiV3 O8などがある。
合物としては,リチウムを含む金属化合物であることが
好ましい。このような金属化合物としては,LiMn2
O4,Lix MnO2 ,LiCoO2 ,LiNiO2 ,
LiFeO2 ,LiV3 O8などがある。
【0009】また,上記リチウムを吸蔵又は放出しうる
他の金属化合物としては,リチウムを含まないV2 Mo
O8 ,Cu2 V2 O7 ,MoO3 ,V2 O5 ,Cr2 O
5 ,MnO2 ,TiS2 ,MoS2 等がある。また,超
微粉末は金属化合物の粉末中に0.1〜40%(容量
比,以下同様)含有されていることが好ましい。0.1
%未満では本発明の効果を得難く,一方,40%を越え
ると副生成物を生ずるおそれがある。
他の金属化合物としては,リチウムを含まないV2 Mo
O8 ,Cu2 V2 O7 ,MoO3 ,V2 O5 ,Cr2 O
5 ,MnO2 ,TiS2 ,MoS2 等がある。また,超
微粉末は金属化合物の粉末中に0.1〜40%(容量
比,以下同様)含有されていることが好ましい。0.1
%未満では本発明の効果を得難く,一方,40%を越え
ると副生成物を生ずるおそれがある。
【0010】上記の超微粉末を含有する金属化合物の粉
末を製造するに当たっては,例えば金属化合物の原料に
上記超微粉末を添加混合し加熱焼成する方法がある。或
いは,金属化合物の金属イオンを含有する溶液中に超微
粉末を添加混合し沈澱を生成させた後加熱焼成する方法
等がある。
末を製造するに当たっては,例えば金属化合物の原料に
上記超微粉末を添加混合し加熱焼成する方法がある。或
いは,金属化合物の金属イオンを含有する溶液中に超微
粉末を添加混合し沈澱を生成させた後加熱焼成する方法
等がある。
【0011】上記加熱焼成をする際には,常圧で焼成し
てもよいが,圧力を印加する加圧焼結法,例えばホット
プレス法,熱間静水圧焼結法(HIP)等を用いること
もできる。また,加熱焼成温度は300〜1200℃と
することが好ましい。これにより,焼結反応を促進する
ことができる。
てもよいが,圧力を印加する加圧焼結法,例えばホット
プレス法,熱間静水圧焼結法(HIP)等を用いること
もできる。また,加熱焼成温度は300〜1200℃と
することが好ましい。これにより,焼結反応を促進する
ことができる。
【0012】上記非水電解質電池用電極は,集電体と,
該集電体を被覆している電極活物質とからなる。集電体
は,導電性の良い,炭素薄膜,炭素繊維,グラファイト
繊維,金属,導電性高分子等を用いる。上記電極活物質
は,上記金属化合物に,導電剤及び結着剤等を混練して
得られる。導電剤としては,カーボン,金属等を用い
る。また,結着剤としては,テフロン等を用いる。
該集電体を被覆している電極活物質とからなる。集電体
は,導電性の良い,炭素薄膜,炭素繊維,グラファイト
繊維,金属,導電性高分子等を用いる。上記電極活物質
は,上記金属化合物に,導電剤及び結着剤等を混練して
得られる。導電剤としては,カーボン,金属等を用い
る。また,結着剤としては,テフロン等を用いる。
【0013】
【作用及び効果】本発明の非水電解質電池用電極におい
ては,電極活物質に用いる上記金属化合物の粉末中にお
いて,該金属化合物の多結晶体粒子の粒子内或いは該多
結晶体粒子間の粒界もしくはその両方に,上記超微粉末
が存在している。また,超微粉末は,多結晶体粒子より
も小さい。
ては,電極活物質に用いる上記金属化合物の粉末中にお
いて,該金属化合物の多結晶体粒子の粒子内或いは該多
結晶体粒子間の粒界もしくはその両方に,上記超微粉末
が存在している。また,超微粉末は,多結晶体粒子より
も小さい。
【0014】そのため,この電極活物質を電池に組み込
んで,充放電をおこなったとき,リチウムイオンの出入
りに伴う多結晶体粒子の膨張,収縮は,上記超微粉末に
よって抑制される。即ち,上記超微粉末が,上記多結晶
体粒子の膨張,収縮を和らげるクッションとしての役割
を果たす。
んで,充放電をおこなったとき,リチウムイオンの出入
りに伴う多結晶体粒子の膨張,収縮は,上記超微粉末に
よって抑制される。即ち,上記超微粉末が,上記多結晶
体粒子の膨張,収縮を和らげるクッションとしての役割
を果たす。
【0015】それ故,上記多結晶体粒子の結晶構造の崩
壊がなく,該多結晶体粒子の集合体である金属化合物の
粉末が,微粉化することがない。したがって,上記非水
電解質電池用電極のサイクル寿命が長くなる。以上のご
とく本発明によれば,充放電に伴う電極活物質の微粉化
や結晶構造の崩壊を抑制し,充放電サイクル寿命の長い
非水電解質電池用電極を提供することができる。
壊がなく,該多結晶体粒子の集合体である金属化合物の
粉末が,微粉化することがない。したがって,上記非水
電解質電池用電極のサイクル寿命が長くなる。以上のご
とく本発明によれば,充放電に伴う電極活物質の微粉化
や結晶構造の崩壊を抑制し,充放電サイクル寿命の長い
非水電解質電池用電極を提供することができる。
【0016】
【実施例】 実施例1 本例の非水電解質電池用電極について,図1を用いて説
明する。本例の非水電解質電池用電極は,リチウムを吸
蔵,放出しうる金属化合物の粉末9を,電極活物質とし
て用いた。上記金属化合物の粉末9は,多結晶体粒子3
の集合体からなると共に超微粉末1を含有している。該
超微粉末1は,上記多結晶体粒子3の粒子内に存在して
いる。
明する。本例の非水電解質電池用電極は,リチウムを吸
蔵,放出しうる金属化合物の粉末9を,電極活物質とし
て用いた。上記金属化合物の粉末9は,多結晶体粒子3
の集合体からなると共に超微粉末1を含有している。該
超微粉末1は,上記多結晶体粒子3の粒子内に存在して
いる。
【0017】上記金属化合物の粉末9を製造するに当た
っては,LiI(ヨウ化リチウム)とMnO2 (二酸化
マンガン)とをLi/Mn=1/2のモル比で秤量し,
混合した。この混合物にSi3 N4 超微粉末を,金属化
合物中のSi3 N4 量が3vol%になるように添加
し,混合した。上記添加した超微粉末は,上記LiIと
MnO2 との混合物と反応しないものである。次いで,
これをホットプレス法により,900℃,30MPa,
N2 雰囲気中で,60分間,加熱焼成した。これによ
り,金属化合物の粉末9を得た。
っては,LiI(ヨウ化リチウム)とMnO2 (二酸化
マンガン)とをLi/Mn=1/2のモル比で秤量し,
混合した。この混合物にSi3 N4 超微粉末を,金属化
合物中のSi3 N4 量が3vol%になるように添加
し,混合した。上記添加した超微粉末は,上記LiIと
MnO2 との混合物と反応しないものである。次いで,
これをホットプレス法により,900℃,30MPa,
N2 雰囲気中で,60分間,加熱焼成した。これによ
り,金属化合物の粉末9を得た。
【0018】次に,上記金属化合物の微細構造について
観察したところ,図1に示すごとく,粒径が約0.5μ
mの超微粉末1が,粒径約5μmの多結晶体粒子3の粒
内に存在していることが認められた。また,上記金属化
合物についてX線回折をしたところ,LiMn2 O4 の
多結晶体粒子3とSi3 N4 の超微粉末1とが同定され
た。そして,この金属化合物の粉末9に,導電剤及び結
着剤を混練して,電極活物質を作製した。導電剤として
はカーボンを用い,結着剤としてはテフロンを用いた。
これを集電体の周囲に付着させて非水電解質電池用電極
を作製した。
観察したところ,図1に示すごとく,粒径が約0.5μ
mの超微粉末1が,粒径約5μmの多結晶体粒子3の粒
内に存在していることが認められた。また,上記金属化
合物についてX線回折をしたところ,LiMn2 O4 の
多結晶体粒子3とSi3 N4 の超微粉末1とが同定され
た。そして,この金属化合物の粉末9に,導電剤及び結
着剤を混練して,電極活物質を作製した。導電剤として
はカーボンを用い,結着剤としてはテフロンを用いた。
これを集電体の周囲に付着させて非水電解質電池用電極
を作製した。
【0019】実施例2 本例においては,図2に示すごとく,金属化合物の粉末
9において,多結晶体粒子3の粒子内及び結晶粒界に超
微粉末1,2が存在している。上記金属化合物の粉末を
製造するに当たっては,LiIとMnO2 とをLi/M
n=1/2のモル比で秤量し,混合した。この混合物に
Si3 N4 超微粉末を,金属化合物中のSi3 N4 量が
20vol%になるように添加し,混合した。次いで,
これを実施例1と同様に加熱焼成し,金属化合物の粉末
9を得た。
9において,多結晶体粒子3の粒子内及び結晶粒界に超
微粉末1,2が存在している。上記金属化合物の粉末を
製造するに当たっては,LiIとMnO2 とをLi/M
n=1/2のモル比で秤量し,混合した。この混合物に
Si3 N4 超微粉末を,金属化合物中のSi3 N4 量が
20vol%になるように添加し,混合した。次いで,
これを実施例1と同様に加熱焼成し,金属化合物の粉末
9を得た。
【0020】次に,上記金属化合物の粉末9の微細構造
について観察した。その結果,図2に示すごとく,多結
晶体粒子3の粒子内には粒径0.5μmの超微粉末1が
存在していた。また上記多結晶体粒子3の結晶粒界に
は,粒径1μm以上の超微粉末2が存在していることが
認められた。そして,実施例1と同様にして,本例にか
かる金属化合物の粉末9を用いて,非水電解質電池用電
極を作製した。その他は,実施例1と同様である。
について観察した。その結果,図2に示すごとく,多結
晶体粒子3の粒子内には粒径0.5μmの超微粉末1が
存在していた。また上記多結晶体粒子3の結晶粒界に
は,粒径1μm以上の超微粉末2が存在していることが
認められた。そして,実施例1と同様にして,本例にか
かる金属化合物の粉末9を用いて,非水電解質電池用電
極を作製した。その他は,実施例1と同様である。
【0021】実施例3 本例においては,まずMnSO4 水溶液中で超微粉末の
周囲に二酸化マンガンを析出させた後,Li2 SO4 水
溶液中でLiMn2 O4 を生長させて,金属化合物を得
た。即ち,まず,75gのMnSO4 を水500mlに
溶解し,粒径0.5μmのSi3 N4 超微粉末を1.5
g加えた。次いで,この溶液に1N−アンニモア水を徐
々に攪拌しながら加え,沈澱を生成させた。
周囲に二酸化マンガンを析出させた後,Li2 SO4 水
溶液中でLiMn2 O4 を生長させて,金属化合物を得
た。即ち,まず,75gのMnSO4 を水500mlに
溶解し,粒径0.5μmのSi3 N4 超微粉末を1.5
g加えた。次いで,この溶液に1N−アンニモア水を徐
々に攪拌しながら加え,沈澱を生成させた。
【0022】次に,溶液中に酸素を100ml/分の流
量で5時間吹き込み,酸化処理を行った。次に,沈澱を
濾過,乾燥し,空気中,300℃で10時間熱処理を行
ない二酸化マンガンを得た。次に,このようにして得ら
れた二酸化マンガン40gを4N−LiOH溶液500
ml中に投入し,攪拌しながら70℃で5時間反応さ
せ,その後濾過,乾燥を行ない,この粉末を900℃で
24時間熱処理を行った。
量で5時間吹き込み,酸化処理を行った。次に,沈澱を
濾過,乾燥し,空気中,300℃で10時間熱処理を行
ない二酸化マンガンを得た。次に,このようにして得ら
れた二酸化マンガン40gを4N−LiOH溶液500
ml中に投入し,攪拌しながら70℃で5時間反応さ
せ,その後濾過,乾燥を行ない,この粉末を900℃で
24時間熱処理を行った。
【0023】得られた粉末をX線回折した結果,LiM
n2 O4 の多結晶粒子とSi3 N4の超微粉末が同定さ
れた。また,粉末の微細構造は,実施例1の金属化合物
と同様であった(図1参照)。そして,実施例1と同様
にして,本例にかかる金属化合物の粉末9を用いて,非
水電解質電池用電極を作製した。その他は,実施例1と
同様である。
n2 O4 の多結晶粒子とSi3 N4の超微粉末が同定さ
れた。また,粉末の微細構造は,実施例1の金属化合物
と同様であった(図1参照)。そして,実施例1と同様
にして,本例にかかる金属化合物の粉末9を用いて,非
水電解質電池用電極を作製した。その他は,実施例1と
同様である。
【0024】実施例4 本例において,MnSO4 及びLi2 SO4 を溶解した
水溶液中で超微粉末の周囲にLiMn2 O4 を析出,生
長させて,金属化合物を得た。即ち,まず75gのMn
SO4 と30gのLi2 SO4 とを水500mlに溶解
し,粒径0.5μmのSi3 N4 超微粉末を1.5g加
えた。次いで,この溶液に1N−アンモニア水を徐々に
攪拌しながら加え,沈澱を生成させた。次に,この溶液
中に酸素を100ml/分の流量で5時間吹き込み,酸
化処理を行った。次に沈澱を濾過,乾燥し,空気中90
0℃で24時間熱処理を行った。
水溶液中で超微粉末の周囲にLiMn2 O4 を析出,生
長させて,金属化合物を得た。即ち,まず75gのMn
SO4 と30gのLi2 SO4 とを水500mlに溶解
し,粒径0.5μmのSi3 N4 超微粉末を1.5g加
えた。次いで,この溶液に1N−アンモニア水を徐々に
攪拌しながら加え,沈澱を生成させた。次に,この溶液
中に酸素を100ml/分の流量で5時間吹き込み,酸
化処理を行った。次に沈澱を濾過,乾燥し,空気中90
0℃で24時間熱処理を行った。
【0025】得られた粉末をX線回折した結果,LiM
n2 O4 の多結晶粒子とSi3 N4の超微粉末とが同定
された。また粉末の微細構造は,実施例1の金属化合物
と同様であった(図1参照)。そして,実施例1と同様
にして,本例にかかる金属化合物の粉末9を用いて,非
水電解質電池用電極を作製した。その他は,実施例1と
同様である。
n2 O4 の多結晶粒子とSi3 N4の超微粉末とが同定
された。また粉末の微細構造は,実施例1の金属化合物
と同様であった(図1参照)。そして,実施例1と同様
にして,本例にかかる金属化合物の粉末9を用いて,非
水電解質電池用電極を作製した。その他は,実施例1と
同様である。
【0026】比較例 本例においては,上記実施例1〜4と異なり,超微粉末
が存在しない上記金属化合物の粉末を作製した。該金属
化合物は,多結晶体粒子の集合体からなる。該多結晶体
粒子の粒径は約5μmであった。そして,上記実施例1
〜4と同様にして,非水電解質電池用電極を作製した。
その他は,実施例1〜4と同様である。
が存在しない上記金属化合物の粉末を作製した。該金属
化合物は,多結晶体粒子の集合体からなる。該多結晶体
粒子の粒径は約5μmであった。そして,上記実施例1
〜4と同様にして,非水電解質電池用電極を作製した。
その他は,実施例1〜4と同様である。
【0027】実験例 本例においては,上記実施例1〜4及び比較例にかかる
非水電解質電池用電極を用いて非水電解質二次電池を組
み立て,各非水電解質電池用電極の充放電サイクル数に
対するエネルギ容量維持率の変化を測定した。上記非水
電解質二次電池は,直径20mm,厚み3.2mmのボ
タン型電池である。負極には,金属リチウムを用いた。
電解液としては,プロピレンカーボネートに過塩素酸リ
チウムを溶解したものを用いた。
非水電解質電池用電極を用いて非水電解質二次電池を組
み立て,各非水電解質電池用電極の充放電サイクル数に
対するエネルギ容量維持率の変化を測定した。上記非水
電解質二次電池は,直径20mm,厚み3.2mmのボ
タン型電池である。負極には,金属リチウムを用いた。
電解液としては,プロピレンカーボネートに過塩素酸リ
チウムを溶解したものを用いた。
【0028】上記測定に際して,上記ボタン型電池につ
いて,2mA/cm2 の定電流,上限電圧4.1Vの条
件で,5時間充電を行ない,その後2Vまで放電する充
放電サイクル試験を行った。その結果を図4に示す。図
4より知られるごとく,実施例1〜4にかかる非水電解
質電池用電極は,充放電サイクル数100回までは,エ
ネルギ容量維持率が低下しなかった。一方,比較例にか
かる非水電解質電池用電極は,充放電サイクル数が10
0回目で60%まで低下した。以上のことは,本発明の
非水電解質電池用電極は,充放電に伴う電極活物質の微
粉化や結晶構造の崩壊が抑制され,充放電サイクル寿命
が長いものであることが示すものである。
いて,2mA/cm2 の定電流,上限電圧4.1Vの条
件で,5時間充電を行ない,その後2Vまで放電する充
放電サイクル試験を行った。その結果を図4に示す。図
4より知られるごとく,実施例1〜4にかかる非水電解
質電池用電極は,充放電サイクル数100回までは,エ
ネルギ容量維持率が低下しなかった。一方,比較例にか
かる非水電解質電池用電極は,充放電サイクル数が10
0回目で60%まで低下した。以上のことは,本発明の
非水電解質電池用電極は,充放電に伴う電極活物質の微
粉化や結晶構造の崩壊が抑制され,充放電サイクル寿命
が長いものであることが示すものである。
【図1】実施例1にかかる,金属化合物の微細構造を示
す説明図。
す説明図。
【図2】実施例2にかかる,金属化合物の微細構造を示
す説明図。
す説明図。
【図3】従来例にかかる,金属化合物の微細構造を示す
説明図。
説明図。
【図4】実験例における,非水電解質電池用電極の充放
電サイクル数とエネルギ容量維持率との関係を示す線
図。
電サイクル数とエネルギ容量維持率との関係を示す線
図。
1,2...超微粉末, 3...多結晶体粒子, 9...金属化合物の粉末,
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−87466(JP,A) 特開 昭53−111429(JP,A) 特開 平3−219571(JP,A) 特開 平4−160768(JP,A) 特開 平6−168721(JP,A) 特開 平5−36409(JP,A) 特開 平6−236757(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/38 - 4/62 H01M 4/02 - 4/04 H01M 10/40 C01G 45/00
Claims (2)
- 【請求項1】 リチウムを吸蔵,放出しうる金属化合物
の粉末を電極活物質として用いた非水電解質電池用電極
であって, 上記金属化合物の粉末は,該金属化合物の原料に超微粉
末を添加混合し加熱焼成することにより得られたもの,
或いは,上記金属化合物の金属イオンを含有する溶液中
に超微粉末を添加混合し沈殿を生成させ該沈殿を加熱焼
成することにより得られたもので,多結晶体粒子の集合
体からなると共に超微粉末を含有し, 該超微粉末は,上記多結晶体粒子の粒子内或いは上記多
結晶体粒子間の粒界もしくはその両方に存在しているこ
とを特徴とする非水電解質電池用電極。 - 【請求項2】 請求項1において,上記リチウムを吸
蔵,放出しうる金属化合物は,リチウムを含む金属化合
物であることを特徴とする非水電解質電池用電極。
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Applications Claiming Priority (3)
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JP35367592 | 1992-12-14 | ||
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-
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- 1993-03-29 JP JP09559393A patent/JP3331669B2/ja not_active Expired - Fee Related
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