JP3331034B2 - カメラのファインダ装置 - Google Patents

カメラのファインダ装置

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JP3331034B2
JP3331034B2 JP00298494A JP298494A JP3331034B2 JP 3331034 B2 JP3331034 B2 JP 3331034B2 JP 00298494 A JP00298494 A JP 00298494A JP 298494 A JP298494 A JP 298494A JP 3331034 B2 JP3331034 B2 JP 3331034B2
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幸聖 小迫
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのファインダ装
置に関し、特に、被写体像とともに表示マークの観察を
可能とするファインダ装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】カメラのファインダ視野
に、合焦完了を示す合焦マークや強制発光時のストロボ
マーク等を表示して、被写体像と表示マークの両者を観
察するように構成したファインダ装置には、ファインダ
光学系の視野枠の周辺遮光部に、発光素子からの投光光
によって表示マークを投影するように構成したものがあ
る。
【0003】このような構造のファインダ装置では 従
来、表示マークを投影すべき発光部をサブアッシー化さ
せて、ファインダ光学系の光路と並べて配置する等の手
法をとっていたため、発光部がファインダ装置から突出
したり、また発光素子の配置によってはその投光光軸を
曲げて視野枠の周辺遮光部に向かわせるための反射面を
特別に設けなければならなかった。このため、ファイン
ダ装置のレイアウトが複雑となって装置構造が複雑化さ
れ、発光素子等の組付け作業が面倒になる等の問題が生
じていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、このような従来のファインダ
装置に関する問題点に基づいて成されたものであり、フ
ァインダ装置のレイアウトをシンプルにし、装置構造や
組付け作業の簡略化を可能とするカメラのファインダ装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、フ
ァインダ光学系の視野枠の周辺遮光部に、接眼レンズを
通して表示マークを観察することが可能なカメラのファ
インダ装置において、上記ファインダ光学系の光路を形
成するファインダ用枠体;このファインダ用枠体に一体
に設けられた反射面;上記ファインダ用枠体に一体に設
けられた、上記反射面に近接する嵌合孔;上記ファイン
ダ用枠体に設けられた、上記表示マークを有する表示部
材;および、上記嵌合孔に嵌合された発光部材;を備
え、かつ、上記発光部材、反射面および表示部材は、該
発光部材の光を該反射面で反射させ、表示マークを上記
周辺遮光部に向けて投影するべき位置関係に定められて
いることを特徴としている。
【0006】
【実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説明す
る。図14は、本発明を適用したカメラ10の背面側か
ら視た斜視図である。このカメラ10は、所謂レンズシ
ャッタ式カメラであり、ズーム撮影光学系(図示せず)
およびズームファインダ光学系(図2参照)を備え、カ
メラ本体9の左右にフィルム室7とフィルム巻取室8を
有し、これらのフィルム室7とフィルム巻取室8の間
に、開口枠部5に挟まれた撮影開口11を有している。
カメラ本体9の後壁16の一側に、フィルム押え板42
を備えた裏蓋14が開閉可能に設けられ、後壁16の上
部中央に、ファインダ接眼窓17が設けられている。
【0007】カメラ10に搭載される実像式のズームフ
ァインダ装置12は、ズーム撮影光学系とは別に構成し
たズームファインダ光学系を有し、図1に示されるよう
に、ファインダ用枠体13およびカムプレート15を有
している。なお、図2は、撮影レンズ収納移行区間にあ
る状態のズームファインダ装置12を示す平面断面図、
図3は、マクロ移行区間にある状態の同ファインダ装置
12を示す平面断面図、図4は、マクロ位置にある状態
の同ファインダ装置12を示す平面断面図である。
【0008】ファインダ用枠体13は、平面視において
略L字状を呈するように形成されており、図2に示され
るように、物体側から順に、第一レンズ群(対物レン
ズ)L1、第二レンズ群L2、第三レンズ群L3、第四
レンズ群L4、プリズム57(図12)、および第五レ
ンズ群(接眼レンズ)L5(図14)を備えている。第
三、第四および第五レンズ群L3、L4、L5はいずれ
も固定レンズ群であり、該第三、第五レンズ群L3、L
5は正のパワーを有し、第四レンズ群L4は負のパワー
を有する。また第一および第二レンズ群L1、L2は、
互いに所定の関係で接離してズーミングを行なう可動の
変倍レンズ群とされ、それぞれ負のパワーおよび正のパ
ワーを有する。第一、第二レンズ群L1、L2を備えた
光路と、第三、第四レンズ群L3、L4を備えた光路と
は互いに略90°屈曲させて構成され、両光路の間に所定
角度で設けた反射板33により、第一、第二レンズ群L
1、L2を通過した光束は、第三、第四および第五レン
ズ群(接眼レンズ)L3、L4、L5に入射するように
曲げられる。
【0009】第一レンズ群L1は、案内環27に固定し
た第一レンズ移動枠34に支持されて、光軸Oの前後方
向に移動可能とされている。この案内環27は、ファイ
ンダ用枠体13の前部一側の前後方向に延設した案内バ
ー26によって移動ガイドされている。また案内環27
には、その一端部をファインダ用枠体13の前部13c
に係止させた引張りスプリング23の他端部が係止され
ており、これにより第一レンズ群L1は、光軸Oの前方
側に向けて常時付勢されている。第一レンズ移動枠34
は、ファインダ用枠体13の下方に突出させた、カムプ
レート15によって移動ガイドされるべきカムピン86
を有している。
【0010】第二レンズ群L2は、案内環31に固定し
た第二レンズ移動枠32に支持されて、光軸Oの前後方
向に移動可能とされている。この案内環31は、ファイ
ンダ用枠体13の前部他側の前後方向に延設した案内バ
ー30によって移動ガイドされている。また第二レンズ
移動枠32は、ファインダ用枠体13の下方(図2の紙
面奥方向)に向けて突出させた、カムプレート15によ
って移動ガイドされるべきカムピン85を有している。
【0011】案内バー26の光軸後方側に、ファインダ
用枠体13側に支持した回動支軸35により回動可能に
支持されたプリズム枠36が設けられている。このプリ
ズム枠36は、図5に示されるように、視差(パララッ
クス)補正用の視差補正プリズム40を支持するもの
で、この視差補正プリズム40を、ズームファインダ光
学系の光路内に進入する補正位置と、この光路から退避
する退避位置とに回動させることができる。
【0012】ファインダ用枠体13の下部壁13aに
は、プリズム枠36(視差補正プリズム40)の回動軌
跡と対応させた扇状の案内溝18が形成されている。下
部壁13aにおいて、案内溝18を挟んだ上記回動支軸
35と対向する側には、ばね掛け突起38が植設されて
いる。プリズム枠36は、この案内溝18から下方(図
7、図8の紙面奥方向)に向けて突出させたばね掛け突
起39及び一対の係合爪部36b、36cを有してい
る。該一対の係合爪部36b、36cは、回動支軸35
を中心に略90゜位置をずらして設けられている。プリズ
ム枠36が図3に示す退避位置に位置するとき、係合爪
部36cは図7の矢印H方向に移動する切換爪部29と
係合して同方向に押圧されるべく、切換爪部29の移動
軌跡上に位置される。またプリズム用枠体36が図4に
示す補正位置に位置するとき、係合爪部36bは図8の
矢印G方向に移動する切換爪部29と係合して同方向に
押圧されるべく、切換爪部29の移動軌跡上に位置され
る。ばね掛け凸部38と、案内溝18内をプリズム枠3
6とともに回動移動する上記ばね掛け突起39の間に、
トーションスプリング37の一端部と他端部がそれぞれ
に係止されている。これにより、プリズム枠36(視差
補正プリズム40)を上記補正位置または退避位置に向
けて回動させるとき、思案点を越えた該プリズム枠36
を同回動方向へ瞬時に回動させるスナップアクション機
構が構成されている。
【0013】カムプレート15には、このカムプレート
15とともに正逆方向に移動してプリズム枠36(視差
補正プリズム40)に上記思案点方向の回動力を与える
上記切換爪部29が一体に形成されている。またプリズ
ム枠36は、上記退避位置に位置するときにファインダ
光学系の光路の絞りを構成するように(図2、図3参
照)、その位置が決定されている。これにより、係合爪
部36cは、マクロモードの選択時、カムプレート15
がマクロ域に移行する方向(図3の矢印H方向)に移動
するとき、同方向に移動する切換爪部29に係合されて
同方向に押圧され(図7参照)、プリズム枠36を思案
点に向けて同図の反時計回りに回動させる。また係合爪
部36bは、カムプレート15がマクロ域からズーム撮
影域に移行する方向(図4の矢印G方向)に移動すると
き、切換爪部29に係合されて同方向に押圧され(図8
参照)、プリズム枠36を思案点に向けて同図の時計回
りに回動させる。
【0014】図9に、ファインダ用枠体13を取り外し
たカムプレート15の単体形状を示す。該カムプレート
15は、同図矢印I方向の接眼側に向いた一側に、カメ
ラ本体9に設けられズーム撮影光学系に連動して回転す
るピニオン82と噛み合うべきラック20を有してい
る。カムプレート15はさらに、このラック20と平行
に形成した移動ガイド溝24を有し、この移動ガイド溝
24に、ファインダ用枠体13の底部に所定間隔で固定
される移動ガイドピン83、84が移動自在に嵌合され
ている。従って、カムプレート15は、移動ガイドピン
83、84と移動ガイド溝24の嵌合関係によって、こ
の移動ガイド溝24の有効長の範囲で、カメラ10の左
右方向に移動可能にガイドされる。
【0015】カムプレート15はさらに、第二レンズ移
動枠32に植設したカムピン85を嵌合すべきカム溝2
1、およびカム開口22を有している。このカム開口2
2は、案内環27により対物側に移動付勢される第一レ
ンズ群L1のカムピン86を案内する、カム溝22bお
よびカム部22c、22dを有し、さらに、プリズム枠
36の切換作動爪36b、36cと係合すべき切換係合
爪29、および回動移動する切換作動爪36bを収容す
べき収容部22aを有している。
【0016】カム開口22とカム溝21にはそれぞれ、
第一レンズ移動枠34(第一レンズ群L1)と第二レン
ズ移動枠32(第二レンズ群L2)を移動させまたはそ
の位置に保持するための撮影レンズ収納移行区間d3、
ズーム区間d1、およびマクロ移行区間d2が設けられ
ている。カム溝21は、第一レンズ移動枠34(第一レ
ンズ群L1)と第二レンズ移動枠32(第二レンズ群L
2)を移動させ又はその位置に保持するための撮影レン
ズ収納移行区間d3、ズーム区間d1、及びマクロ移行
区間d2を有している。
【0017】撮影レンズ収納移行区間d3は、ズーム撮
影系の最短焦点距離を維持する区間であり、傾斜がな
い。ズーム区間d1は、カム溝21とカム部22cに傾
斜が与えられ、変倍レンズ群である第一、第二レンズ群
L1、L2を光軸方向に移動させ、その倍率をズーム撮
影系の倍率に応じて変化させる。マクロ移行区間d2
は、撮影レンズ収納移行区間d3と同様に傾斜がなく、
このマクロ移行区間d2において、第一、第二レンズ群
L1、L2をテレ端に位置させた状態から、係合爪部3
6cを切換爪部29によって係合押圧し、プリズム用枠
体36を図3の反時計方向に回動させて、図4の状態と
することができる。カムプレート15が有するラック2
0、カム溝21、カム開口22、移動ガイド溝24、及
びカム開口22内に形成した切換爪部29等は、プレス
加工等によって該カムプレート15に一体的に成形され
ている。
【0018】図12に示されるように、第四レンズ群L
4の後方には、ファインダ接眼窓17(図14)に向け
てこの第四レンズ群L4からの光束を屈折させるプリズ
ム57が設けられている。この第四レンズ群L4の両側
(即ち図2における第四レンズ群L4の同図上下方
向)、および第四レンズ群L4とプリズム57間の両側
に、表示マーク投影部90、90′が設けられている。
該表示マーク投影部90、90′は、カメラを通常の状
態に構えたときの左右に位置する周辺遮光部X、X′
に、表示マークを投影するためのものである。
【0019】表示マーク投影部90は、ファインダ光学
系の視野枠45の、カメラを通常の状態に構えたときの
左側に位置する周辺遮光部X(図10、図13参照)に
表示マークを投影するもので、第四レンズ群L4の一側
つまり図10における左側に設けられた側壁13dの互
いに対向する同図上下の側面に該ファインダ用枠体13
内方に向けてそれぞれに形成したLED嵌合孔55、5
6を有している。該LED嵌合孔55、56はそれぞ
れ、後述するLED49と50を、それぞれの光を光軸
Oと直交する方向に投光可能に嵌合できるように形成さ
れている。
【0020】また表示マーク投影部90′は、上記視野
枠45の、カメラを通常の状態に構えたときの右側に位
置する周辺遮光部X′(図10、図13参照)に表示マ
ークを投影するもので、第四レンズ群L4の他側つまり
図10における右側に設けられた側壁13eの互いに対
向する同図上下の側面に該ファインダ用枠体13内方に
向けてそれぞれに形成したLED嵌合孔55、56を有
している。上記周辺遮光部X、X′とは、第五レンズ群
(接眼レンズ)L5を通してファインダを覗いたときに
目視可能な範囲(ファインダ視野)から、視野枠45に
囲まれた撮影範囲を除いた部分のことをいう。
【0021】図10と図11に示されるように、表示マ
ーク投影部90が有するLED嵌合孔55、56の内方
には、該LED嵌合孔55と56にそれぞれ嵌合された
LED(発光部材)49、50から投光される光束(投
光光)A、Bを反射する反射面55a、56aが形成さ
れている。該反射面55a、56aは、合成樹脂材料等
からなるファインダ用枠体13を成形する際、LED嵌
合孔55、56と共に該ファインダ用枠体13に一体に
形成される。
【0022】LED49は、LED嵌合孔55に嵌合さ
れた状態において光軸Oと直交する方向に投光可能であ
り、反射面55aは、図11において、光軸Oとでなす
∠bが45゜となるように設定されている。LED50
は、LED嵌合孔56に嵌合された状態において光軸O
と直交する方向に投光可能であり、反射面56aは、図
11において、光軸Oとでなす∠cが45゜となるように
設定されている。よって、反射面55a、56aは、L
ED49、50からそれぞれに投光される光束A、B
を、接眼側へ向けて90゜偏向させてファインダ光学系の
光軸Oと平行にすることができる。
【0023】また表示マーク投影部90′側においても
上記表示マーク投影部90側と同様、LED嵌合孔5
5、56の内方に、反射面55a、56aが、ファイン
ダ用枠体13に一体に形成されている。表示マーク投影
部90′側では、実際上のスペースの問題から、LED
嵌合孔55にLEDは嵌合されず、LED嵌合孔56に
のみLED50が嵌合されている。上記反射面55a、
56aはそれぞれ、LED嵌合孔55、56にLEDを
嵌合した場合に該LEDから投光される光束(投光光)
をそれぞれ、接眼側へ向けて90゜反射してファインダ光
学系の光軸Oと平行にすることができる。
【0024】表示マーク投影部90及び90′が有する
LED嵌合孔55、56は、図10の矢印M方向に視た
とき、同一面上に位置するようにその位置が設定されて
おり(図11参照)、該複数の嵌合孔55、56に嵌合
された複数のLED49、50は、枠体13を取り巻く
一枚の、電源を供給するためのフレキシブル基板88に
それぞれ接続されている。この構成により、フレキシブ
ル基板88のファインダ用枠体13に対する取り回し上
の構成が、極めてシンプルにされている。
【0025】したがって、本ズームファインダ装置12
は、ファインダ用枠体13に一体に形成したLED嵌合
孔55、56にLED49、50を嵌合するだけで、該
LED49、50からの投光光を表示フィルム46a、
46bに導くための投光用光路を構成することができ、
LED49、50の組付け作業を簡略化させることがで
きる。また反射面55a、56aは、ファインダ用枠体
13の成形時にこのファインダ用枠体13に一体に形成
されるから、LED49、50の投光光を表示フィルム
46a、46bに導くための特別な反射板を用意する必
要がなく、レイアウトをシンプルにすることができ、コ
スト的にも有利となる。
【0026】表示マーク投影部90、90′にはそれぞ
れ、ファインダ光学系の視野枠45の外側におけるLE
D嵌合孔55と56の接眼側(観察者側)に、表示フィ
ルム(表示部材)46a及び46bが設けられている。
この表示フィルム46aは、合焦完了を示す合焦マーク
及び強制発光を示す表示マーク47、48を白抜きして
形成したものであり、表示マーク47、48を白抜きし
た部分にLED49、50からの光束A、Bが適切に照
射されるようにその位置が考慮されている。表示フィル
ム46bは、無限モードを示す表示マーク53を白抜き
して形成したものであり、表示マーク53を白抜きした
部分にLED50からの光束が適切に照射されるよう
に、その位置が考慮されている。
【0027】LED嵌合孔55、56とプリズム57の
間において、ファインダ用枠体13両側の壁部13d、
13eにはそれぞれ、ズームファインダ光学系の光束を
けらないようにその壁部13d、13eからの突出量を
設定された表示位置変更プリズム51、52が固定され
ている。該表示位置変更プリズム51、52はそれぞ
れ、壁部13d、13eへの固定状態において、表示マ
ークを、図10における上下幅内に収容可能なようにそ
の形状が設定されている。表示位置変更プリズム51、
52はさらに、表示フィルム46a、46bより観察者
側においてそれぞれの頂角(頂部、プリズム51側では
図12にaで示す)を、ズームファインダ光学系の光軸
Oに接近する側に向けて配設されている。
【0028】これにより、表示位置変更プリズム51
(52)は、ファインダ接眼窓17(接眼レンズ)から
視た図10の状態において、表示フィルム46a(46
b)から射出される、表示マークの視認像となる光束
(同図実線で示すi′)を、表示位置変更プリズム51
(52)がない場合に観察されるはずの表示マークの視
認像となる光束(同図二点鎖線で示すi)に比して、フ
ァインダ光軸Oに接近する側に生じさせることができ
る。
【0029】つまり、表示位置変更プリズム51(5
2)がなければ、表示フィルム46a(46b)から放
射状に射出される光束iによって表示マークの視認像が
観察されるが、表示位置変更プリズム51(52)を介
在させたことにより、この変更プリズム51(52)が
ない場合に同図一点鎖線のように進むため視認されない
光束i″を、同図実線で示す光束i′のように屈折させ
て観察可能とすることができる。従って、観察者は、こ
の光束i′によって表示マーク47′、48′(5
3′)の視認像をあたかもそこに位置するように観察す
ることができる。よって、表示位置変更プリズム51
(52)がない場合に観察する表示マーク47、48
(53)の視認像より、視野枠45の中心側に接近させ
た状態で観察することができる。
【0030】以上の構成を有する本ズームファインダ装
置は、図2に示されるように、ズーム撮影光学系の駆動
に連動してカムピン85、86がそれぞれ撮影レンズ収
納移行区間d3に移動 され、ズームファインダ光学系
がワイド端状態とされているとき、第一および第二レン
ズ群L1、L2は互いに最も離れた位置とされている。
この状態において、プリズム枠36は回動支軸35を中
心に回動して、上記退避位置に待機している。
【0031】この状態から、ズーム撮影光学系がズーム
領域に移行すると、これに連動して回転するピニオン8
2とラック20の関係により、カムプレート15が図2
の矢印H方向に移動される。すると、ズーム区間d1に
おいて、カムピン85はカム溝21に案内されて対物側
(同図矢印J方向)に移動し、かつカムピン86はカム
部22cに案内されて、接眼側(同図矢印I方向)に一
旦移動した後対物側(同図矢印J方向)に移動する(図
3)。変倍レンズ群である第一、第二レンズ群L1、L
2が、このように光軸O方向に所定の関係で移動するこ
とにより、ズームファインダ光学系の倍率が、ズーム撮
影系の倍率に応じて変化される。
【0032】そしてマクロ移行区間d2への移行時、カ
ムプレート15が図3の矢印H方向へさらに移動する
と、第一、第二レンズ群L1、L2が同図のテレ端位置
(図3)からマクロ位置(図4)に移動する。このと
き、カムプレート15の切換係合爪29がプリズム枠3
6の切換作動爪36cに係合してこれを同方向に押圧す
るため、プリズム枠36が回動支軸35を中心に図7の
反時計回りに回動し、プリズム枠36に支持された視差
補正プリズム40が、図5の状態から図6の状態にその
位置を変化させ、ズームファインダ光学系の光路内に位
置してパララックスを補正する。
【0033】プリズム枠36(視差補正プリズム40)
は、ばね掛け凸部38とばね掛け部39にその両端部を
係止したトーションスプリング37を用いたスナップア
クション機構により、思案点を越えるとき、ズームファ
インダ光学系の光路内に瞬時に移動し、その位置に安定
する。またプリズム枠36(視差補正プリズム40)
は、ズームファインダ光学系がマクロ撮影域からズーム
撮影域に移行するとき、カムプレート15とともに図8
の左方に移動する切換係合爪29によって切換作動爪3
6bを同方向に押圧されるため、思案点を越えるとき、
ズームファインダ光学系の光路から瞬時に退去し、その
位置に安定する。
【0034】なお、本実施例では、本発明をレンズシャ
ッタ式のカメラ10に適用したが、これに限らず、所謂
一眼レフレックスカメラに本発明を適用することも可能
である。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明のカメラのファイン
ダ装置によれば、ファインダ用枠体に一体に設けた嵌合
孔に発光部材を嵌合するだけで、該発光部材からの投光
光を表示部材に導くための光路を構成することができ、
発光部材の組付け作業を簡略化させることができる。ま
た発光部材の投光光を表示部材に導くための特別な反射
板を用意する必要もなく、レイアウトをシンプルにし
て、装置構造を簡略化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したズームファインダ装置の外観
を示す斜視図である。
【図2】同ズームファインダ装置のズームファインダ光
学系が撮影レンズ収納移行区間にある状態を示す平面断
面図である。
【図3】同光学系がマクロ移行区間にある状態を示す平
面断面図である。
【図4】同光学系がマクロ域にある状態を示す平面断面
図である。
【図5】図3のズームファインダ光学系を同図の矢印D
方向に視た図である。
【図6】図4のズームファインダ光学系を同図の矢印E
方向に視た図である。
【図7】ズームファインダ光学系の光路から退避させた
補正用プリズムと切換係合爪の位置関係を拡大して示す
図である。
【図8】ズームファインダ光学系の光路に進入させた補
正用プリズムと切換係合爪の位置関係を拡大して示す図
である。
【図9】カムプレートの単体形状を示す平面図である。
【図10】視野枠周辺の遮光部に表示される表示マーク
および表示接近用プリズムの位置関係を示す、接眼側か
ら視た図である。
【図11】図10のXI-XI 線に沿わせた断面図である。
【図12】図10の矢印F方向に視た図である。
【図13】表示接近用プリズムにより視野枠の中心側に
接近させた表示マークを示す、接眼側から視た図であ
る。
【図14】本発明を適用したカメラを背面側から視た斜
視図である。
【符号の説明】
9 カメラ本体 10 カメラ 12 ズームファインダ装置 13 ファインダ用枠体 13d 13e 側壁 15 カムプレート 17 ファインダ接眼窓 18 案内溝 20 ラック 21 22b カム溝 22 カム開口 22a 収容部 22c 22d カム部 23 引張りスプリング 24 移動ガイド溝 26 30 案内バー 27 31 案内環 29 切換係合爪 32 第二レンズ移動枠 33 反射板 34 第一レンズ移動枠 35 回動支軸 36 プリズム枠 36b 36c 切換作動爪 37 トーションスプリング 38 ばね掛け凸部 39 ばね掛け部 40 視差補正プリズム 45 視野枠 46a 46b 表示フィルム(表示部材) 47 48 53 表示マーク 49 50 LED(発光部材) 51 52 表示位置変更プリズム 55 56 LED嵌合孔(嵌合孔) 55a 56a 反射面 57 プリズム 82 ピニオン 83 84 移動ガイドピン 85 86 カムピン d1 ズーム区間 d2 マクロ移行区間 d3 撮影レンズ収納移行区間 L1 第一レンズ群 L2 第二レンズ群 L3 第三レンズ群 L4 第四レンズ群 L5 第五レンズ群(接眼レンズ) O 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−170922(JP,A) 実開 昭62−116242(JP,U) 実開 平4−16430(JP,U) 実開 昭58−57837(JP,U) 実開 昭59−173038(JP,U) 実開 昭60−172146(JP,U) 実開 昭55−42873(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 13/00 - 13/28 G03B 17/02 G03B 17/18 - 17/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダ光学系の視野枠の周辺遮光部
    に、接眼レンズを通して表示マークを観察することが可
    能なカメラのファインダ装置において、 上記ファインダ光学系の光路を形成するファインダ用枠
    体;このファインダ用枠体に一体に設けられた反射面;
    上記ファインダ用枠体に一体に設けられた、上記反射面
    に近接する嵌合孔;上記ファインダ用枠体に設けられ
    た、上記表示マークを有する表示部材;および、 上記嵌合孔に嵌合された発光部材;を備え、 かつ、上記発光部材、反射面および表示部材は、該発光
    部材の光を該反射面で反射させ、表示マークを上記周辺
    遮光部に向けて投影するべき位置関係に定められている
    こと、を特徴とするカメラのファインダ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、嵌合孔は、ファイン
    ダ用枠体を構成する互いに対向する側面に、該ファイン
    ダ用枠体の内方に向けてそれぞれに形成されているカメ
    ラのファインダ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、嵌合孔は、枠体の複
    数箇所に形成されており、該複数の嵌合孔に嵌合された
    複数個の発光部材は、枠体を取り巻く一個のフレキシブ
    ル基板にそれぞれ接続されているカメラのファインダ装
    置。
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