JP3330220B2 - 火薬力作動型の打ち込み装置 - Google Patents
火薬力作動型の打ち込み装置Info
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- JP3330220B2 JP3330220B2 JP07873794A JP7873794A JP3330220B2 JP 3330220 B2 JP3330220 B2 JP 3330220B2 JP 07873794 A JP07873794 A JP 07873794A JP 7873794 A JP7873794 A JP 7873794A JP 3330220 B2 JP3330220 B2 JP 3330220B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- driving device
- medicine package
- package holder
- housing part
- Prior art date
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25C—HAND-HELD NAILING OR STAPLING TOOLS; MANUALLY OPERATED PORTABLE STAPLING TOOLS
- B25C1/00—Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
- B25C1/08—Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by combustion pressure
- B25C1/10—Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by combustion pressure generated by detonation of a cartridge
- B25C1/14—Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by combustion pressure generated by detonation of a cartridge acting on an intermediate plunger or anvil
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
- Lock And Its Accessories (AREA)
- Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)
- Nozzles (AREA)
- Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)
- Window Of Vehicle (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Toys (AREA)
- Adornments (AREA)
- Actuator (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
- Percussion Or Vibration Massage (AREA)
- Fertilizing (AREA)
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、火薬力作動型打ち込み装置に関
し、特に、ピストンと、該ピストンの案内孔を有するピ
ストン案内部材とを具え、ピストン案内部材における案
内孔）内で推進薬の着火により生じさせた推進ガスによ
り後方の初期位置にあるピストンを、ピストンのための
後部ストッパを形成する薬包ホルダから前方の終端位置
まで推進し、ピストン案内部材と該案内部材を包囲する
ハウジング部分との間にチャンネルが形成され、該チャ
ンネルはピストンの初期位置領域および終端位置領域に
設けた開口を介して案内孔と結合された打ち込み装置に
係るものである。
し、特に、ピストンと、該ピストンの案内孔を有するピ
ストン案内部材とを具え、ピストン案内部材における案
内孔）内で推進薬の着火により生じさせた推進ガスによ
り後方の初期位置にあるピストンを、ピストンのための
後部ストッパを形成する薬包ホルダから前方の終端位置
まで推進し、ピストン案内部材と該案内部材を包囲する
ハウジング部分との間にチャンネルが形成され、該チャ
ンネルはピストンの初期位置領域および終端位置領域に
設けた開口を介して案内孔と結合された打ち込み装置に
係るものである。
【０００２】
【背景技術】上述の構成を有する火薬力作動型の打ち込
み装置において、ピストンは、推進薬の着火により生じ
させた推進ガスにより、後方の初期位置から前方の終端
位置まで推進される。その際にピストンによりピン、釘
等の固定素子をコンクリート、金属等の硬質受け物質中
に直接的に打ち込む。
み装置において、ピストンは、推進薬の着火により生じ
させた推進ガスにより、後方の初期位置から前方の終端
位置まで推進される。その際にピストンによりピン、釘
等の固定素子をコンクリート、金属等の硬質受け物質中
に直接的に打ち込む。
【０００３】一回の打ち込み工程の完了後、ピストンを
次の打ち込み工程の待機状態とするため、ピストンは前
方の終端位置から後方の初期位置まで復帰させる必要が
ある。このような復帰機構として、従来より種々の構成
のものが提案されている。
次の打ち込み工程の待機状態とするため、ピストンは前
方の終端位置から後方の初期位置まで復帰させる必要が
ある。このような復帰機構として、従来より種々の構成
のものが提案されている。
【０００４】例えば、ピストンを打ち込み装置から独立
したスタンパにより後方の初期位置まで復帰させること
が公知である。この復帰機構は、作動に相当の時間がか
かるのみならず、損失しやすいスタンパを使用する点で
も有利とは言えない。
したスタンパにより後方の初期位置まで復帰させること
が公知である。この復帰機構は、作動に相当の時間がか
かるのみならず、損失しやすいスタンパを使用する点で
も有利とは言えない。
【０００５】そこで、装置側に設けられた機械的な復帰
機構が有力視されている。この場合、ピストン案内部材
を、前方の終端位置にあるピストンを介して前方に引き
寄せ、引続いてピストン案内部材を、その内部に位置す
るピストンと共に復帰変位させてピストンを後方の初期
位置に接触させる。
機構が有力視されている。この場合、ピストン案内部材
を、前方の終端位置にあるピストンを介して前方に引き
寄せ、引続いてピストン案内部材を、その内部に位置す
るピストンと共に復帰変位させてピストンを後方の初期
位置に接触させる。
【０００６】この種のピストン復帰機構も、特別な手動
操作を必要とするために比較的多くの時間を要し、特
に、上述の構成を有する打ち込み装置により実施される
連続的な打ち込み作業では不利となる。
操作を必要とするために比較的多くの時間を要し、特
に、上述の構成を有する打ち込み装置により実施される
連続的な打ち込み作業では不利となる。
【０００７】上記の手動操作を不要にするため、例え
ば、ヨーロッパ特許第 0 223 740号明細書には、推進ガ
スを利用するピストン復帰機構が開示されている。この
ピストン復帰機構の場合、ピストンの初期位置領域にお
ける開口が、推進薬の着火後に変位を開始したピストン
から解放されるため、この開口を経てチャンネルに通ず
る残りの推進ガスは、ピストンの終端位置領域における
開口を通過してピストン案内部材の案内孔まで到達す
る。ピストン案内部材の案内孔に達した推進ガスをピス
トンにより圧縮する。すなわち、打ち込み工程の完了後
にピストンを、推進ガスの膨張によって前方の終端位置
から後方の初期位置まで復帰させるものである。
ば、ヨーロッパ特許第 0 223 740号明細書には、推進ガ
スを利用するピストン復帰機構が開示されている。この
ピストン復帰機構の場合、ピストンの初期位置領域にお
ける開口が、推進薬の着火後に変位を開始したピストン
から解放されるため、この開口を経てチャンネルに通ず
る残りの推進ガスは、ピストンの終端位置領域における
開口を通過してピストン案内部材の案内孔まで到達す
る。ピストン案内部材の案内孔に達した推進ガスをピス
トンにより圧縮する。すなわち、打ち込み工程の完了後
にピストンを、推進ガスの膨張によって前方の終端位置
から後方の初期位置まで復帰させるものである。
【０００８】このピストン復帰機構は、特別な手動操作
を要せず、全く自動的に作動する点で有利である。 しか
しながら、全ての機械的な構成要素を排除することによ
りピストンが、圧縮した推進ガスの容積および圧縮比に
依存して薬包ホルダよりなる後方のストッパに強烈に衝
突することが問題点として指摘されている。すなわち、
圧縮した推進ガスの圧縮比が高く容積も大きい場合、 ピ
ストンが薬包ホルダに衝突する際に反発作用が生じる。
この反発作用によりピストンは再び一定の距離だけ打ち
込み方向に移動し、 後方の初期位置には停止しない。 そ
の結果、後続する打ち込み工程においてデッドスペース
が生じるため、打ち込み装置の所要の性能が発揮されず
又は初期位置領域における開口が開放状態を維持する結
果として推進ガスの大部分がピストンの作動に寄与しな
くなる虞れがある。
を要せず、全く自動的に作動する点で有利である。 しか
しながら、全ての機械的な構成要素を排除することによ
りピストンが、圧縮した推進ガスの容積および圧縮比に
依存して薬包ホルダよりなる後方のストッパに強烈に衝
突することが問題点として指摘されている。すなわち、
圧縮した推進ガスの圧縮比が高く容積も大きい場合、 ピ
ストンが薬包ホルダに衝突する際に反発作用が生じる。
この反発作用によりピストンは再び一定の距離だけ打ち
込み方向に移動し、 後方の初期位置には停止しない。 そ
の結果、後続する打ち込み工程においてデッドスペース
が生じるため、打ち込み装置の所要の性能が発揮されず
又は初期位置領域における開口が開放状態を維持する結
果として推進ガスの大部分がピストンの作動に寄与しな
くなる虞れがある。
【０００９】
【発明の開示】本発明の課題は、推進ガスを十分に活用
してピストンの効果的な復帰を可能とし、ピストンのた
めの後方ストッパを形成する薬包ホルダにおいて、ピス
トンを後方の初期位置に確実に止めることのできる火薬
力作動型の打ち込み装置を提案することにある。
してピストンの効果的な復帰を可能とし、ピストンのた
めの後方ストッパを形成する薬包ホルダにおいて、ピス
トンを後方の初期位置に確実に止めることのできる火薬
力作動型の打ち込み装置を提案することにある。
【００１０】この課題を解決するため、本発明は、ピス
トンと、該ピストンの案内孔を有するピストン案内部材
とを具え、ピストン案内部材における案内孔内で推進薬
の着火により生じさせた推進ガスにより後方の初期位置
にあるピストンを、ピストンのための後部ストッパを形
成する薬包ホルダから前方の終端位置まで推進し、ピス
トン案内部材と該案内部材を包囲するハウジング部分と
の間にチャンネルが形成され、該チャンネルはピストン
の初期位置領域および終端位置領域に設けた開口を介し
て案内孔と結合された火薬力作動型打ち込み装置におい
て、薬包ホルダを、他の装置部分に対しピストンの軸線
方向に所定範囲内で変位可能としたことを特徴とするも
のである。
トンと、該ピストンの案内孔を有するピストン案内部材
とを具え、ピストン案内部材における案内孔内で推進薬
の着火により生じさせた推進ガスにより後方の初期位置
にあるピストンを、ピストンのための後部ストッパを形
成する薬包ホルダから前方の終端位置まで推進し、ピス
トン案内部材と該案内部材を包囲するハウジング部分と
の間にチャンネルが形成され、該チャンネルはピストン
の初期位置領域および終端位置領域に設けた開口を介し
て案内孔と結合された火薬力作動型打ち込み装置におい
て、薬包ホルダを、他の装置部分に対しピストンの軸線
方向に所定範囲内で変位可能としたことを特徴とするも
のである。
【００１１】本発明によれば、薬包ホルダは、他の装置
部分に対してピストンの軸線方向に所定範囲内で変位可
能であるため、圧縮した推進ガスの作用でピストンが前
方の終端位置から後方の初期位置に突き当たる際に反発
作用を回避することが可能となる。薬包ホルダよりなる
後方のストッパにピストンが衝突すると、衝撃理論に則
り、ピストンのエネルギが薬包ホルダに伝達される。そ
のためにピストンは停止し、ピストンの代わりに薬包ホ
ルダが打ち込み方向とは逆方向に変位する。この変位
は、変位量が限定されていることにより、危険なデッド
スペースの発生には至らない範囲内で行われる。
部分に対してピストンの軸線方向に所定範囲内で変位可
能であるため、圧縮した推進ガスの作用でピストンが前
方の終端位置から後方の初期位置に突き当たる際に反発
作用を回避することが可能となる。薬包ホルダよりなる
後方のストッパにピストンが衝突すると、衝撃理論に則
り、ピストンのエネルギが薬包ホルダに伝達される。そ
のためにピストンは停止し、ピストンの代わりに薬包ホ
ルダが打ち込み方向とは逆方向に変位する。この変位
は、変位量が限定されていることにより、危険なデッド
スペースの発生には至らない範囲内で行われる。
【００１２】本発明を実施するにあたり、薬包ホルダ
を、ピストン案内部材を包囲するハウジング部分に対し
てピストンの軸線方向に所定範囲内で変位可能とすれば
打ち込み装置構成を簡略化することが可能である。薬包
ホルダとハウジング部分との限定的な相対変位は、かか
る変位を許容する結合領域によって実現するのが有利で
ある。このような結合領域として一方にストッパを、他
方にカウンターストッパを設けるのが有利である。
を、ピストン案内部材を包囲するハウジング部分に対し
てピストンの軸線方向に所定範囲内で変位可能とすれば
打ち込み装置構成を簡略化することが可能である。薬包
ホルダとハウジング部分との限定的な相対変位は、かか
る変位を許容する結合領域によって実現するのが有利で
ある。このような結合領域として一方にストッパを、他
方にカウンターストッパを設けるのが有利である。
【００１３】薬包ホルダとハウジング部分との間におけ
る結合領域として、遊びを有するねじ結合部を設けるの
が有利である。この結合部により、例えば、打ち込み装
置の構成要素の交換が必要な場合、あるいは打ち込み装
置を洗浄するために分解する場合等において、打ち込み
装置の組立て・分解が容易となる。
る結合領域として、遊びを有するねじ結合部を設けるの
が有利である。この結合部により、例えば、打ち込み装
置の構成要素の交換が必要な場合、あるいは打ち込み装
置を洗浄するために分解する場合等において、打ち込み
装置の組立て・分解が容易となる。
【００１４】考え得る多くのねじ結合部のうち、例え
ば、鋸歯状断面のねじが適当である。鋸歯状断面のねじ
は、平坦面がピストンの軸線方向で打ち込み方向とは逆
向きの配置とするのが有利である。このような配置のね
じは、衝撃作用が生じる際に相互接触する一種の円錐面
および逆円錐面を創出する。そのため、円錐面および逆
円錐面領域において、衝突エネルギの大部分が摩擦およ
び熱に転換される。
ば、鋸歯状断面のねじが適当である。鋸歯状断面のねじ
は、平坦面がピストンの軸線方向で打ち込み方向とは逆
向きの配置とするのが有利である。このような配置のね
じは、衝撃作用が生じる際に相互接触する一種の円錐面
および逆円錐面を創出する。そのため、円錐面および逆
円錐面領域において、衝突エネルギの大部分が摩擦およ
び熱に転換される。
【００１５】薬包ホルダに導かれたエネルギの前記転換
は、 例えば、弾性変形等により更に促進される。薬包ホ
ルダは、ねじ結合領域において遊端に向けて開放したス
リットを有する構成とするのが有利である。その場合、
薬包ホルダは、ねじ結合領域において弾性を有する形状
とする。この弾性は、選択された材料の固有弾性に加重
されるものである。
は、 例えば、弾性変形等により更に促進される。薬包ホ
ルダは、ねじ結合領域において遊端に向けて開放したス
リットを有する構成とするのが有利である。その場合、
薬包ホルダは、ねじ結合領域において弾性を有する形状
とする。この弾性は、選択された材料の固有弾性に加重
されるものである。
【００１６】反発作用は、極めて狭く限定された変位量
でも阻止されることが判明した。すなわち、変位量は僅
かな移動距離でも十分であり、 0.1〜0.3 mmの範囲内と
するのが有利である。この僅かな移動距離は、有害なデ
ッドスペースの発生には至らない範囲内で薬包ホルダを
変位可能とするものである。
でも阻止されることが判明した。すなわち、変位量は僅
かな移動距離でも十分であり、 0.1〜0.3 mmの範囲内と
するのが有利である。この僅かな移動距離は、有害なデ
ッドスペースの発生には至らない範囲内で薬包ホルダを
変位可能とするものである。
【００１７】有害な影響を及ぼすことのあるデッドスペ
ースを回避する意味では、僅かな移動距離だけでなく、
衝撃作用による薬包ホルダの挙動も決定的に重要であ
る。例えば、ねじ結合部を想定した場合、薬包ホルダの
ねじ表面は限定的な変位量だけ変位した場合にハウジン
グ部分の対向面に衝突する。その結果、影響は減じられ
てはいるが、再び反発作用が生じ、薬包ホルダを打ち込
み方向における初期位置まで推進する。この反発作用
は、材料選択または形状設計に係る薬包ホルダの弾性に
よって一層強まる。
ースを回避する意味では、僅かな移動距離だけでなく、
衝撃作用による薬包ホルダの挙動も決定的に重要であ
る。例えば、ねじ結合部を想定した場合、薬包ホルダの
ねじ表面は限定的な変位量だけ変位した場合にハウジン
グ部分の対向面に衝突する。その結果、影響は減じられ
てはいるが、再び反発作用が生じ、薬包ホルダを打ち込
み方向における初期位置まで推進する。この反発作用
は、材料選択または形状設計に係る薬包ホルダの弾性に
よって一層強まる。
【００１８】衝撃理論に従い、反発作用の回避に関連し
て質量比も重要である。薬包ホルダの質量は、少なくと
もピストンの質量と一致させるのが有利である。質量比
の設定に際し、薬包ホルダの質量をピストン質量の約１
〜３倍とするのが有利である。このような質量選択を決
定する因子は、特に、当該部分の摩擦係数および物性で
ある。
て質量比も重要である。薬包ホルダの質量は、少なくと
もピストンの質量と一致させるのが有利である。質量比
の設定に際し、薬包ホルダの質量をピストン質量の約１
〜３倍とするのが有利である。このような質量選択を決
定する因子は、特に、当該部分の摩擦係数および物性で
ある。
【００１９】
【発明を実施するための最良の形態】以下、本発明を図
面について説明する。
面について説明する。
【００２０】火薬力作動型の打ち込み装置自体は既知で
あり、ピン案内部材、着火機構および解除機構等は本発
明の構成に特に影響を及ぼすものでない。したがって、
図１には本発明に関連する標準的な構成要素のみを限定
的に示すに止める。
あり、ピン案内部材、着火機構および解除機構等は本発
明の構成に特に影響を及ぼすものでない。したがって、
図１には本発明に関連する標準的な構成要素のみを限定
的に示すに止める。
【００２１】図１に示すピストン１は、ピストン案内部
材２により案内する。そのために、ピストン案内部材２
には案内孔2aを設ける。ピストン案内部材２は、薬包ホ
ルダ４に結合したハウジング部分３により包囲する。ハ
ウジング部分３と薬包ホルダ４とは、例えば、鋸歯状断
面のねじ3a, 4aにより結合することができる。
材２により案内する。そのために、ピストン案内部材２
には案内孔2aを設ける。ピストン案内部材２は、薬包ホ
ルダ４に結合したハウジング部分３により包囲する。ハ
ウジング部分３と薬包ホルダ４とは、例えば、鋸歯状断
面のねじ3a, 4aにより結合することができる。
【００２２】図１に示すように、薬包ホルダ４は、ピス
トン１の後部領域1aのための受け孔4bを有する。薬包ホ
ルダ４における受け孔4bの底部4cは、ピストン１をその
後側における初期位置で停止させるための後部ストッパ
を形成する。薬包ホルダ４には薬包受け部材4dを設け、
この薬包受け部材4dは貫通孔4eを介して受け孔4bに接続
する。
トン１の後部領域1aのための受け孔4bを有する。薬包ホ
ルダ４における受け孔4bの底部4cは、ピストン１をその
後側における初期位置で停止させるための後部ストッパ
を形成する。薬包ホルダ４には薬包受け部材4dを設け、
この薬包受け部材4dは貫通孔4eを介して受け孔4bに接続
する。
【００２３】ハウジング部分３とピストン案内部材２と
の間にチャンネル５を配置し、このチャンネル５は打ち
込み方向とは反対側で薬包ホルダ４の領域まで延在させ
る。チャンネル５は、初期位置領域における開口６と、
終端位置領域における開口７とを介してピストン案内部
材２の案内孔2aと接続する。終端位置領域における開口
７は、ピストンシャフト1bの案内に供するピン案内部材
８の前方で案内孔2aに連通させる。
の間にチャンネル５を配置し、このチャンネル５は打ち
込み方向とは反対側で薬包ホルダ４の領域まで延在させ
る。チャンネル５は、初期位置領域における開口６と、
終端位置領域における開口７とを介してピストン案内部
材２の案内孔2aと接続する。終端位置領域における開口
７は、ピストンシャフト1bの案内に供するピン案内部材
８の前方で案内孔2aに連通させる。
【００２４】特に、 図２に示すように、鋸歯状断面のね
じ3a, 4aにおける各表面間には遊びを介在させる。この
遊びにより、ハウジング部分３に対する薬包４の軸線方
向に限定された変位を許容する。鋸歯状断面のねじ3a,
4aの表面間の遊びを適正に設定することにより、ハウジ
ング部分３と薬包ホルダ４との間における、ピストン１
の軸線方向への相対変位量を 0.1〜0.3 mmに限定する。
じ3a, 4aにおける各表面間には遊びを介在させる。この
遊びにより、ハウジング部分３に対する薬包４の軸線方
向に限定された変位を許容する。鋸歯状断面のねじ3a,
4aの表面間の遊びを適正に設定することにより、ハウジ
ング部分３と薬包ホルダ４との間における、ピストン１
の軸線方向への相対変位量を 0.1〜0.3 mmに限定する。
【００２５】薬包受け部材4dの内部での推進薬の着火
後、 推進ガスは貫通孔4eを経てピストン１に衝突するこ
とによりピストン１を、後方の初期位置から前方の終端
位置まで移動させる。その結果、ピストン１の後部領域
1aが受け孔4bから離れるため、推進ガスの残部は開口６
を経てチャンネル５に達する。この推進ガスはチャンネ
ル５から開口７を経て案内孔2a内に到達し、そこでピス
トン１により圧縮される。この圧縮された推進ガスによ
りピストン１は、打ち込み工程の完了後に前方の終端位
置から再び後方の初期位置まで復帰する。その際、ピス
トン１の後部領域1aが薬包ホルダ４の底部4cに衝突する
ので、衝撃力の伝達によりピストン１が停止し、薬包ホ
ルダ４は軸線方向の変位量が限界値に達するまで打ち込
み方向とは逆方向に移動する。本実施例においては、鋸
歯状断面のねじ3a, 4aの表面間における遊びにより軸線
方向の相対変位量を限定する。さらに、薬包ホルダ４の
材料または形状に由来する弾性により同様の作用を達成
することも可能である。この場合、薬包ホルダ４の形状
に起因する弾性は、 例えば、 鋸歯状断面のねじ3a, 4aの
領域におけるスリット4fによりて実現する。 この弾性作
用は、遊びに相当する量だけ変位した後のねじ3a, 4a間
における反発作用と相俟って、薬包ホルダ４を再び打ち
込み方向に移動させて図１に示す初期位置に到達させ
る。その際、ピストン１の後部領域1aと受け孔4bとの間
にデッドスペースは存在しない。
後、 推進ガスは貫通孔4eを経てピストン１に衝突するこ
とによりピストン１を、後方の初期位置から前方の終端
位置まで移動させる。その結果、ピストン１の後部領域
1aが受け孔4bから離れるため、推進ガスの残部は開口６
を経てチャンネル５に達する。この推進ガスはチャンネ
ル５から開口７を経て案内孔2a内に到達し、そこでピス
トン１により圧縮される。この圧縮された推進ガスによ
りピストン１は、打ち込み工程の完了後に前方の終端位
置から再び後方の初期位置まで復帰する。その際、ピス
トン１の後部領域1aが薬包ホルダ４の底部4cに衝突する
ので、衝撃力の伝達によりピストン１が停止し、薬包ホ
ルダ４は軸線方向の変位量が限界値に達するまで打ち込
み方向とは逆方向に移動する。本実施例においては、鋸
歯状断面のねじ3a, 4aの表面間における遊びにより軸線
方向の相対変位量を限定する。さらに、薬包ホルダ４の
材料または形状に由来する弾性により同様の作用を達成
することも可能である。この場合、薬包ホルダ４の形状
に起因する弾性は、 例えば、 鋸歯状断面のねじ3a, 4aの
領域におけるスリット4fによりて実現する。 この弾性作
用は、遊びに相当する量だけ変位した後のねじ3a, 4a間
における反発作用と相俟って、薬包ホルダ４を再び打ち
込み方向に移動させて図１に示す初期位置に到達させ
る。その際、ピストン１の後部領域1aと受け孔4bとの間
にデッドスペースは存在しない。
【図１】図１は、本発明の一実施例による火薬力作動型
打ち込み装置の要部を示す縦断面図である。
打ち込み装置の要部を示す縦断面図である。
【図２】図２は、図１の一部の拡大断面図である。
１ ピストン ２ ピストン案内部材 2a 案内穿孔 ３ ハウジング部分 3a, 4a ねじ ４ 薬包ホルダ 4d 薬包受け部材 4e 貫通孔 4f スリット ５ チャンネル 6, 7 開口 ８ ピン案内部材
Claims (8)
- 【請求項１】 ピストン（１）と、該ピストン（１）の
案内孔（2a）を有するピストン案内部材（２）とを具
え、ピストン案内部材（２）における案内孔（2a）内で
推進薬の着火により生じさせた推進ガスにより後方の初
期位置にあるピストン（１）を、ピストン（１）のため
の後部ストッパを形成する薬包ホルダ（４）から前方の
終端位置まで推進し、ピストン案内部材（２）と該案内
部材を包囲するハウジング部分（３）との間にチャンネ
ル（５）が形成され、該チャンネル（５）はピストン
（１）の初期位置領域および終端位置領域に設けた開口
（6, 7）を介して案内孔（2a）と結合された火薬力作動
型打ち込み装置において、ピストン（１）が薬包ホルダ
（４）よりなる後方のストッパに衝突した時に、ピスト
ン（１）は停止し、薬包ホルダ（４）は、他の装置部分
に対しピストン（１）の軸線方向に所定範囲内で変位可
能としたことを特徴とする打ち込み装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の打ち込み装置において、
薬包ホルダ（４）を、ピストン案内部材（２）を包囲す
るハウジング部分（３）に対してピストン（１）の軸線
方向に所定範囲内で変位可能としたことを特徴とする打
ち込み装置。 - 【請求項３】 請求項２記載の打ち込み装置において、
薬包ホルダ（４）とハウジング部分（３）との間に、所
定範囲内での前記変位を許容する結合領域を設けたこと
を特徴とする打ち込み装置。 - 【請求項４】 請求項３記載の打ち込み装置において、
薬包ホルダ（４）とハウジング部分（３）との間におけ
る前記結合領域を、遊びを有するねじ結合部として構成
したことを特徴とする打ち込み装置。 - 【請求項５】 請求項４記載の打ち込み装置において、
ねじ結合部は鋸歯状断面のねじ（3a, 4a）により構成
し、当該ねじの平坦な表面をピストン（１）の軸線方向
で打ち込み方向とは逆向きに配置したことを特徴とする
打ち込み装置。 - 【請求項６】 請求項４または５に記載の打ち込み装置
において、薬包ホルダ（４）に、ねじ結合部において遊
端に向けて開放したスリット（4f）を設けたことを特徴
とする打ち込み装置。 - 【請求項７】 請求項１〜６のいずれか一項に記載の打
ち込み装置において、薬包ホルダ（４）とハウジング部
分（３）との間におけるピストンの軸線方向のおける許
容変位量を0.1 mm〜0.3 mmとしたことを特徴とする打ち
込み装置。 - 【請求項８】 請求項１〜７のいずれか一項に記載の打
ち込み装置において、薬包ホルダ（４）の質量を、ピス
トン（１）の質量の約１〜３倍としたことを特徴とする
打ち込み装置。
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