JP3329836B2 - 蘇生装置 - Google Patents

蘇生装置

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JP3329836B2 JP15627991A JP15627991A JP3329836B2 JP 3329836 B2 JP3329836 B2 JP 3329836B2 JP 15627991 A JP15627991 A JP 15627991A JP 15627991 A JP15627991 A JP 15627991A JP 3329836 B2 JP3329836 B2 JP 3329836B2
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  • Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は手操作可能な蘇生装置に
関する。マウス−マウス（口移し）の蘇生術は、必要に
際して人の呼吸を助けるのに使用されるよく知られた技
術である。しかしながらこれは蘇生術を施す者に対して
大変な疲労を与えるものであり、蘇生術を施す者にとっ
ても施される者にとっても伝染病が伝染するという危険
性をはらんでいる。
【０００２】
【従来の技術】米国特許明細書第４，９３４，３６０号
は手操作される蘇生装置を示している。しかしながらこ
れに示される装置の構造は非常に複雑であり、隣接する
ベローズに基づいて構成されている。それ故にこの装置
は特に小型であるというものではない。
【０００３】米国特許明細書第４，０８８，１３１号は
肺膨張装置を開示している。しかしながらこの装置は手
操作される圧縮バッグに基づいて構成されている。それ
に示されている装置もまた非常に複雑な構造となってい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
且つ有効な方法によって前述した問題点を少なくとも幾
つかの面で解決し、或いは公衆に有用な選択を与える呼
吸装置を提供することである。
【０００５】
【課題を達成するための手段】それ故に本発明は、手操
作可能な伸縮式の空気ポンプとマスクとを含み、このポ
ンプはその吐出物をマスクへ送るようにマスクと連通さ
れて構成された呼吸装置にある。
【０００６】本発明が係わる技術分野に熟知した者にと
っては、本発明の構造に対する変更や、本発明の様々に
異なる実施例および応用が、特許請求の範囲の欄に記載
した本発明の範囲から逸脱せずに示唆されるであろう。
この開示内容および記述は単なる説明のためのものであ
って、如何なる限定意図もないのである。
【０００７】この呼吸装置の好ましい実施例が添付図面
を参照して以下に説明される。
【０００８】手操作される伸縮式空気ポンプ１がマスク
２と連通されて構成されている蘇生装置が提供される。
好ましい形態に於いては、伸縮式ポンプ１は２つの実質
的に円筒形の部材、即ち外側部材３および内側部材４、
を含んでなる。内側部材４は外側部材３の開口された基
端５の中に配置されている。外側部材３は内側部材４の
上をスライドできるが、内側部材４と外側部材３との間
の嵌め合い状態は実質的に気密とされている。
【０００９】内側部材４は外側部材の中に嵌め込まれて
伸縮可能とされ、ポンプ１が閉じた状態（図１に示され
るような状態）とされているときには内側部材４の先端
９が外側部材３の先端６に実質的に隣接されるようにな
されている。
【００１０】外側部材３は中空筒体とされ、基端５にて
開口され、先端６にて実質的に閉じられて構成されてい
るのが好ましい。１つ又はそれ以上の数の開口７が先端
６に形成されている。
【００１１】内側部材４は、基端８および先端９の両方
で実質的に閉じられている中空筒体で構成されている。
開口１０が内側部４の先端９に形成されることができ
る。貫通開口が形成された筒状の出口部２０が基端８に
備えられている。この出口部２０は内側部材４の内側へ
開口されている。
【００１２】内側部材４は望まれるように外側部材３よ
りも実質的に長手方向に長くされている。この実施例で
は、内側部材即ち筒体４の基端８は外側部材即ち筒体３
の基端５を実質的に超えて延在されている。これにより
内側部材４の基端８が露出されており、このことが操作
を一層容易となしている。
【００１３】ポンプ１は、適当量の空気を送り込んでそ
の人の肺を蘇生を目的とするのに十分な大きさに脹らま
せることができるような十分に大きな寸法とされるのが
好ましい。しかしながらこのポンプは手操作できるほど
に十分に小さくされねばならない。例えば、このポンプ
は実質的に６００ｍｌの空気容量を有するものとされ
る。軸線方向の位置を示す線即ちマーキング１２が外側
部材３に備えられることができる。このようにして、使
用に際して外側部材が引き出されてこのマーキング１２
が内側部材４の先端９と一致されたときに、実質的に６
００ｍｌの空気がポンプ１の中に吸入されるようになさ
れることができる。このために、外側部材３に関しては
実質的に透明な材料で形成されて先端９が透けて見える
ようになされるのが望ましい。
【００１４】又、説明書きを外側部材３に記載すること
ができる。この説明書きは例えば外側部材３が所定距離
だけ引き出されねばならないことを説明する。
【００１５】この装置の更に詳しい使用上の説明も例え
ば外側部材３に刻印されることができる。
【００１６】先端６の内面にバルブが備えられて１つ又
は複数の開口７を覆うようにするのが好ましい。バルブ
はフラップバルブとされるのが好ましいが、本発明の範
囲内でその他の何れのバルブとすることもできる。フラ
ップバルブは例えば柔軟なプラスチック材のような適当
な柔軟材料から形成されることができる。１つの実施例
ではこのフラップバルブは先端６の内面に接着された円
形部材で構成されることができる。フラップバルブはそ
の一部でもって接着され、使用に際しては必要に応じて
開口の覆いを解除するように部分的に動くようになされ
ねばならない。
【００１７】これらのバルブは内側部材４が外側部材３
の中に押し込められたときに開口７を覆うバルブが閉じ
られるような形式のバルブとされる。しかしながら、内
側部材４が外側部材３から引き出されたときには真空圧
が発生して開口７を覆っているバルブが開かれ、これに
より空気がポンプ１の中に流入させることができるよう
になされる。
【００１８】マスク２がポンプ１と連通された状態で備
えられている。マスク２とポンプ１との間の連通手段を
ここではここではバルブボディー組立体と称する。図示
実施例では、バルブボディー組立体１１は筒状出口部２
０と、膨張カラー１３と、筒状連結部１４とを含んで構
成されている。しかしながら、他の実施例を本発明の範
囲内で想定することができる。バルブ連結ボディー、即
ち組立体１１、は例えば１つの筒状部材を含んで構成さ
れることができる。穴１９が筒状連結部１４、カラー１
３および筒状出口部２０を通して延在されて、空気がポ
ンプ１からマスク２へ流れることができるようになされ
るのが好ましい。
【００１９】マスク２は、蘇生術を受ける人の口や鼻、
或いは口と鼻との上から被せて位置決めするのに十分な
大きさの適当な寸法とされる。マスク２は例えば図３に
示すように端から見て実質的に三角形とされることがで
きる。このマスク２はプラスチックのような実質的に柔
軟な材料から形成されるのが好ましく、不快とならない
ように滑らかで丸められた縁部を有することが好まし
い。
【００２０】更に他のバルブ１７が穴１９を覆うように
備えられている。バルブ１７は例えばフラップバルブで
構成されることができるが、その他のバルブも使用する
ことができる。フラップバルブ１７は図４および図５に
示されている。フラップバルブ１７は例えばプラスチッ
ク材のような実質的に柔軟な材料から形成された円形部
材を含んで構成されることができる。このフラップバル
ブ１７は例えばその一端縁部１８に沿って取付けられる
ことができる。フラップバルブ１７は例えば筒状出口部
２０にて穴１９を覆うように位置決めされることが好ま
しいとされ、それ故にカラー１３の内部に実質的に配置
されるのが好ましい。
【００２１】開口１６が備えられ、これは連結部１４に
形成されるのが好ましい。これは抽気口を形成してお
り、蘇生術を受ける人がこの装置を使用される間に空気
を吐き出すことができるようにする。
【００２２】このようにして、ポンプ１が図５に示すよ
うに蘇生術を受ける人に空気を供給し、フラップバルブ
１７が筒状出口部２０に対する人口位置から離れる方向
へ移動して空気がポンプ１からマスク２へ供給できるよ
うになす。蘇生術を受ける人が空気を吐き出すときは、
フラップバルブ１７が閉じ（図４に示すように）、吐き
出された空気が開口１６を通して流れることができるよ
うになす。
【００２３】蘇生術を受ける人が助けがなくて呼吸をで
きるようになったときには、フラップバルブ１７は閉
じ、開口１６を通してその人が普通通りに呼吸できるよ
うになされる。
【００２４】この呼吸装置はプラスチックのような軽量
且つ耐久性のある材料で構成されるのが好ましい。
【００２５】蘇生装置としての好ましい１つの形態によ
る本発明の好ましい使用法が以下に説明される。
【００２６】この蘇生装置は蘇生術を必要とするような
人にも使用できる。この装置は蘇生術を施す人によって
手操作される。この装置は適当な殺菌液によって殺菌さ
れることができる。
【００２７】マスク２は蘇生術を受ける人の鼻、口、或
いは鼻と口との両方、の上に置かれる。外側部材３が図
１に示す位置から後方へ引き出されて、マーキング１２
が内側部材４の先端９と一致する位置となされる。外側
部材３は次にマスク２の方向へ押されて、空気がマスク
の内部へ、そして蘇生術を於ける人の肺の中へ送り込ま
れるようになす。蘇生術を於ける人が空気を吐き出すと
きにはフラップ１７が閉じ、その吐き出された空気は開
口１６を通して排出される。上述したようなポンピング
操作が例えば５秒間毎に繰り返されて、蘇生術を受ける
人の胸は上下動される。蘇生術を受ける人が回復したと
きは、開口１６がその人の自力呼吸を可能となす。
【００２８】心臓停止している場合には、このポンピン
グ操作は例えば２回の操作に続いて１５回の心臓圧迫が
行われる。この手順は必要に応じて繰り返されねばなら
ないのである。
【００２９】
【発明の効果】このようにして、少なくとも好ましい形
態に於いては携帯可能で小型の手操作式の呼吸装置が提
供されたことが分かる。この装置は蘇生術を施すことが
必要とされる人に対して容易且つ効果的に空気を供給す
ることができる。図示したポンプは簡単に操作でき、操
作する人に代わって強大さを必要としない。口移しの蘇
生術を必要とせずにこの装置は蘇生できるようにするの
で、伝染病が広がる危険性を低減する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の１つの好ましい形態による蘇生装置の
概略的な斜視図。
【図２】本発明の１つの好ましい形態による蘇生装置に
使用される内側部材の概略的な斜視図。
【図３】本発明の１つの好ましい形態による蘇生装置に
使用されるマスクの立面図。
【図４】使用に際して蘇生術を受ける人が空気を吐き出
す場合の、本発明の１つの好ましい形態によるマスクと
ポンプとの間の連結部の断面立面図。
【図５】蘇生術を受ける人に空気が供給される場合の、
本発明の１つの好ましい形態によるマスクとポンプとの
間の連結部の断面立面図。
【符号の説明】
１ ポンフ゜ ２ マスク ３ 外側部材 ４ 内側部材 ５，８ 基端 ６，９ 先端 ７ 開口 １１ バルブボディー組立体 １３ 拡張カラー １４ 筒状連結部 １６ 開口 １７ バルブ １９ 穴 ２０ 出口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−9889（ＪＰ，Ａ) 実開 昭53−74198（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭22−1213（ＪＰ，Ｂ１) 実公 昭31−397（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61M 16/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 内側円筒形部材と、該内側円筒形部材の
    上を伸縮自在にスライド可能に設けられた外側円筒形部
    材と、該外側円筒形部材が前記内側円筒形部材の上にス
    ライド可能に設けられた時に前記内側円筒形部材が前記
    外側円筒形部材の外側に突出した内側円筒形部材の端部
    に空気出口を有し、前記外側円筒形部材が前記内側円筒
    形部材の外側で前記空気出口から離れる方向に部分的に
    スライドされる非圧縮行程中に外気を内部に吸込み、そ
    して前記外側円筒形部材が前記空気出口の方向にスライ
    ドされる加圧行程中に前記内側円筒形部材の前記空気出
    口を通して排気するバルブ装置とを含む空気ポンプ、 該ポンプに連通する穴を有し実質的に気密に患者の顔を
    シールする患者の鼻及び口に配置可能なマスク、及び該
    マスクの前記穴と前記内側円筒形部材の前記空気出口と
    の間で接続される導管を備えた手操作可能な蘇生装置。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載された蘇生装置であっ
    て、該蘇生装置の外に患者が空気を吐き出すことができ
    る前記マスクの近くで前記導管に吐き出し開口を形成し
    ていることを特徴とする蘇生装置。
  3. 【請求項３】 請求項２に記載された蘇生装置であっ
    て、圧縮行程中に前記導管を通して前記ポンプから前記
    マスクに空気を通しそして非圧縮行程中に前記吐き出し
    開口を通して患者から吐き出される空気を流出させるた
    めに患者から吐き出される空気が前記ポンプに流入しな
    いようにする連通バルブ装置を更に備えていることを特
    徴とする蘇生装置。
  4. 【請求項４】 請求項２に記載された蘇生装置であっ
    て、前記外側円筒形部材が実質的に閉ざされた先端及び
    実質的に開かれた基端を有し、 前記内側円筒形部材は前記空気出口以外が実質的に閉ざ
    されている基端と実質的に閉じている先端を有し、 前記外側円筒形部材の前記先端に形成した少なくとも一
    つの外側部材開口と、 非圧縮行程中に外気を流入させて前記少なくとも一つの
    外側部材開口を通して空気の流れを調整しそして圧縮行
    程中に空気流が流出するのを防止する前記少なくとも一
    つの外側部材開口に設けた少なくとも一つのバルブと、 前記内側円筒形部材の前記先端に形成した少なくとも一
    つの内側部材開口とを有することを特徴とする蘇生装
    置。
  5. 【請求項５】 請求項４に記載された蘇生装置であっ
    て、前記少なくとも一つのバルブが少なくとも一つのフ
    ラップバルブであることを特徴とする蘇生装置。
  6. 【請求項６】 請求項１に記載された蘇生装置であっ
    て、前記外側円筒形部材が実質的に閉じた先端と実質的
    に開いた基端とを有し、 前記内側円筒形部材が実質的に閉じた先端と前記空気出
    口を除いて閉じている基端とを有し、 前記外側円筒形部材の前記先端に形成された少なくとも
    一つの外側部材開口と、 非圧縮行程中に外気を流入させて前記少なくとも一つの
    外側部材開口を通して空気の流れを調整しそして圧縮行
    程中に空気流れを妨げる少なくとも一つの外側部材開口
    に設けた少なくとも一つのバルブと、 前記内側円筒形部材の前記先端に形成された少なくとも
    一つの内側部材開口とを有することを特徴とする蘇生装
    置。
  7. 【請求項７】 請求項６に記載された蘇生装置であっ
    て、前記少なくとも一つのバルブが少なくとも一つのフ
    ラップバルブであることを特徴とする蘇生装置。
  8. 【請求項８】 請求項１に記載された蘇生装置であっ
    て、前記マスクが実質的に中空であって実質的に三角形
    周縁を有し、該周縁が実質的に丸いことを特徴とする蘇
    生装置。
  9. 【請求項９】 請求項８に記載された蘇生装置であっ
    て、前記マスクが弾性プラスチック材料で実質的に形成
    されていることを特徴とする蘇生装置。
  10. 【請求項１０】 請求項１に記載された蘇生装置であっ
    て、 前記内側円筒形部材が不透明材料で形成され、そして前
    記外側円筒形部材が実質的に透明材料で形成され、所定
    の上部に軸線方向の位置を示す線を有し、前記内側円筒
    形部材の先端が前記外側円筒形部材の先端近傍の位置か
    ら前記外側円筒形部材の前記軸方向のしるしに整合され
    る位置へ伸縮スライドされる時に患者を蘇生するに十分
    な空気量が前記ポンプに引かれることを特徴とする蘇生
    装置。
JP15627991A 1990-04-05 1991-04-05 蘇生装置 Expired - Lifetime JP3329836B2 (ja)

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