JP3329274B2 - ローラーカッタ - Google Patents

ローラーカッタ

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JP3329274B2
JP3329274B2 JP18296698A JP18296698A JP3329274B2 JP 3329274 B2 JP3329274 B2 JP 3329274B2 JP 18296698 A JP18296698 A JP 18296698A JP 18296698 A JP18296698 A JP 18296698A JP 3329274 B2 JP3329274 B2 JP 3329274B2
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  • Earth Drilling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドマシン等
の掘削機械に取り付けられてトンネル等の掘削に用いら
れるローラーカッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のローラーカッタとしては、円環
状のカッタ本体が支持軸に回転自在に取り付けられると
ともに、この支持軸の端部が、シールドマシン等の掘削
機械の回転可能な先端面に取り付けられた取付座に着脱
可能に保持され、この掘削機械の先端面の回転に伴い上
記カッタ本体が回転しながら岩盤等を掘削してトンネル
等を掘削するものが一般的に知られている。そして、こ
のようなローラーカッタにおいて、上記カッタ本体に摩
耗や損傷が生じた場合に、掘削機械をトンネルから引き
出したり、トンネルの切羽と掘削機械との間に立ち入っ
たりすることなく、上記掘削機械の内部からカッタ本体
を支持軸ごと取り外して容易に交換可能とするために、
例えば図4および図5に示すようなものが特開昭58−
189497号公報などにおいて提案されている。
【0003】これらの図に示すローラーカッタにおいて
は、円環状のカッタ本体1が支持軸2にベアリング等を
介して回転自在に支持されるとともに、この支持軸2の
両端部2a,2aが、掘削機械Aに取り付けられた取付
座3に保持された構成とされており、これら支持軸2の
端部2aは図4に示すように断面正方形状に形成される
とともに、その内側には図5に示すようにスパナ等の工
具がかけられる回動部2bが形成されている。一方、上
記取付座3の切羽B側には押さえ部材4がボルト5,5
によって取り付けられるとともに、この取付座3には図
4に示すように掘削機械A側(図4において下側)に開
口する挿入溝6が形成され、この挿入溝6は、切羽B側
において取付座3と上記押さえ部材4との間に形成され
る円形溝7に連通されている。なお、この挿入溝6の幅
は、支持軸2の端部2aの断面がなす上記正方形の1辺
よりも大きく、かつ上記円形溝7の内径よりも小さくさ
れている。
【0004】さらに、この円形溝7には、上記支持軸2
の端部2aが嵌挿可能なU字状切欠部8aが形成された
ロータリディスク8が回転可能に装着されるとともに、
支持軸2の上記端部2aが嵌挿された切欠部8aの開口
部には、ロータリディスク8の外周面と面一な外周面を
有するスペーサ9が挿入されている。しかるに、このよ
うに構成されたローラーカッタでは、図4に示す状態で
掘削が行われる一方、カッタ本体1に摩耗や損傷が生じ
たりした場合には、上記回動部2bにスパナ等をかけて
支持軸2の端部2aをロータリディスク8およびスペー
サ9ごと円形溝7内で回転させ、上記切欠部8aが掘削
機械A側を向いて挿入溝6に連通するように配置する。
従って、この状態からスペーサ9ごと端部2aを挿入溝
6を通して抜き出すことにより、カッタ本体1および支
持軸2を掘削機械A側に取り外すことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ローラーカッタが取り付けられた掘削機械による掘削で
は、カッタ本体1が岩盤等を破砕する際に瓦礫とともに
細かい土砂等のくり粉が生成され、このようなくり粉は
上記取付座3内にも侵入してくる。しかるに、上記構成
のローラーカッタでは、このように取付座3に侵入した
くり粉が上記ロータリディスク8と円形溝7との間に入
り込んでしまうと、カッタ本体1の交換などの際にカッ
タ本体1および支持軸2を取り外そうとしても、このく
り粉がこれらロータリディスク8と円形溝7との間に噛
み込まれてしまい、場合によってはロータリディスク8
を回転させることができなくなって、支持軸2を取り外
すことが不可能となってしまうおそれがあった。
【0006】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、掘削時に生成されるくり粉の噛み込み等によ
ってカッタ本体の交換が不可能となるようなことがな
く、支持軸を確実に掘削機械側に抜き出して取り外すこ
とが可能なローラーカッタを提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、カッタ本体
を回転自在に支持する支持軸と、この支持軸の端部を着
脱可能に保持して掘削機械に取り付けられる取付座とを
備え、この取付座に、上記掘削機械側に開口部を有して
上記支持軸の端部が挿入される取付凹部を形成して、こ
の取付凹部に、上記開口部に対して上記支持軸の端部の
挿入方向側に該開口部よりも幅広となる拡幅部を形成
し、この拡幅部に、上記支持軸の端部を支持する一対の
支持部材を幅方向に互いに間隔をあけて装着するととも
に、これら一対の支持部材の間には、上記取付凹部の開
口部に着脱可能に取り付けられる取付部材の先端凸部を
介装したことを特徴とする。
【0008】しかるに、このように構成されたローラー
カッタでは、カッタ本体を支持した支持軸が上述のよう
に取付座に保持された状態から、掘削機械側からの操作
によって上記取付部材を取り外してその先端凸部を一対
の支持部材の間から抜き出すことにより、これらの支持
部材の間に間隔があけられるので、この間隔があいた部
分に向けて支持部材を上記拡幅部の幅方向にずらし、さ
らに取付凹部の開口部から抜き出すことによって、これ
ら支持部材に支持されていた支持軸の端部を取付凹部の
開口部から掘削機械側に引き出すことが可能となる。従
って、このようなローラーカッタによれば、支持軸の端
部を取り外すのに従来のロータリディスクのような回転
する部材が用いられていないので、かかる部材を回転さ
せる際にくり粉が噛み込まれるようなことはなく、確実
に支持軸を掘削機械側から取り外すことが可能となる。
【0009】ここで、上記拡幅部の幅方向に互いに対向
する一対の壁面と、これらの壁面に当接する上記一対の
支持部材のそれぞれの当接面とを、上記挿入方向に向か
うに従い上記拡幅部の幅方向外側に向かう傾斜面状に形
成した場合には、掘削時にカッタ本体から支持軸の端部
を介して上記支持部材に作用する負荷の一部が、傾斜面
状に形成された上記拡幅部の壁面により拡幅部の幅方向
において互いに反対向きに向けられ、取付部材の上記先
端凸部を挟み込むように相殺されて低減されることとな
るので、大きな掘削負荷が作用してもこれに抗して取付
座の破損等を防ぎ、カッタ本体および支持軸を安定して
保持することが可能となる。また、上記支持軸の端部と
上記一対の支持部材の間に、これら一対の支持部材の上
記挿入方向側を向く支持面に当接する軸受部材を介装す
ることにより、カッタ本体から支持軸の端部を介して作
用する上記負荷を両支持部材によって均等に受け止める
ことが可能となり、一層安定したカッタ本体および支持
軸の保持を図ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明の一実施
形態を示すものである。本実施形態においても、上記従
来のローラーカッタと同様にカッタ本体11は円環状に
形成され、図示されないベアリング等を介して支持軸1
2に回転自在に支持されて取り付けられており、またこ
の支持軸12の両端部12a,12aは断面略正方形状
に形成されている。なお、このカッタ本体11の外周面
は断面山形に形成されるとともに、その頂部がなす稜線
部には超硬合金等の硬質材料より成るチップ13が周方
向に等間隔に多数埋設されており、さらにこれらのチッ
プ13…の間には硬化肉盛り14が施されている。
【0011】一方、このようにカッタ本体11が支持さ
れた支持軸12が保持される取付座15は、2対の平板
状部材16,16および17,17によって四角形枠型
に形成されたもので、この枠型の一方の開口部(図1に
おいて下側の開口部)をシールドマシン等の掘削機械内
に向けるとともに他方の開口部(図1において上側の開
口部)をこの掘削機械の回転可能とされた先端面に開口
させて、該掘削機械の先端面に取り付けられる。そし
て、この取付座15を形成する上記平板状部材16,1
6,17,17のうち一対の平板状部材16,16に
は、その内側を向いて互いに対向する側面16a,16
aに、上記支持軸12の両端部12a,12aが挿入さ
れて取り付けられる取付凹部18が、該側面16aから
一段凹むようにしてそれぞれ形成されている。
【0012】この取付凹部18は、図1および図3に示
すように、上記掘削機械(図1および図3において下
側)側に開口する開口部19と、当該取付凹部18への
上記支持軸12の端部12aの挿入方向(図1および図
3において上向き方向)側にこの開口部19に隣接して
連続し、かつ該開口部19よりも幅広とされた拡幅部2
0と、この拡幅部20の上記挿入方向側に連続し、かつ
上記開口部19よりも僅かに幅狭とされた軸受部材取付
部21と、この軸受部材取付部21のさらに上記挿入方
向側に連続し、かつ該軸受部材取付部21よりも幅狭で
上記軸部12aが嵌挿可能な幅とされた軸端部取付部2
2とから画成されている。ここで、この取付凹部18
は、上記挿入方向に亙ってその深さが一定とされるとと
もに、図1に示すように該側面16aに対向する方向か
ら見て幅方向(図1において左右方向)に対称に形成さ
れており、かつ該平板状部材16の上記挿入方向側の端
面16bには開口せず、この端面16bとの間に十分な
肉厚が確保されるようになされている。
【0013】また、この取付凹部18は、上記開口部1
9、軸受部材取付部21、および軸端取付部22の幅が
上記挿入方向に向けてそれぞれ一定幅とされる一方、上
記拡幅部20は、その幅方向に対向する壁面20a,2
0aが、上記開口部19の上記挿入方向側の端部に連な
り、かつ該挿入方向に向かうに従い互いに漸次離間して
拡幅部20の幅方向外側に向かうように傾斜する傾斜面
状に形成されていて、これにより該拡幅部20の幅は開
口部19よりも幅広となるようにされている。なお、こ
れらの壁面20a,20aの上記挿入方向に対する傾斜
角は、該取付凹部18が幅方向に対称に形成されるのに
伴い、互いに等しく設定される。また、上記軸端取付部
22は、その上記挿入方向の長さが、上記支持軸12の
端部12aがなす正方形の1辺の半分の長さとされてい
る。そして、このように形成された取付凹部18には、
その開口部19から上記挿入方向に向けて順に、取付部
材23、一対の支持部材24,24、軸受部材25、お
よび支持軸12の端部12aが取り付けられている。た
だし、これら取付部材23、支持部材24,24、およ
び軸受部材25も、取付凹部18の幅方向について対称
となるように形成されている。
【0014】このうち上記取付部材23は、上記平板状
部材16の掘削機械側の端面16cに取付ボルト26,
26によって着脱可能に取り付けられる一対の耳部23
a,23aと、上記開口部19に嵌挿される嵌挿部23
bと、この嵌挿部23bの上記挿入方向側に突設された
先端凸部23cとが一体に形成されて、該挿入方向に向
けて幅狭となる多段山型平板状とされており、上記耳部
23a,23aを上記端面16cに密着させて該取付部
材23を取付凹部18に取り付けた状態で、この先端凸
部23cが上記拡幅部20の中央部に位置するようにな
されている。なお、本実施形態では、この先端凸部23
cの両側面23d,23dは上記挿入方向側に向かうに
従い互いの間隔が漸次幅狭となる傾斜面状に形成されて
いる。ただし、この先端凸部23cの上記側面23d,
23dが上記挿入方向に対してなす傾斜角はごく小さ
く、すなわち上記拡幅部20の壁面20a,20aがな
す傾斜角よりも小さく設定されている。
【0015】また、上記一対の支持部材24,24は、
上記拡幅部20の幅方向に間隔をあけるようにして、該
拡幅部20の上記壁面20a,20aと、この拡幅部2
0の中央に突出した取付部材23の先端凸部23cの上
記側面23d,23dとの間に画成される空間にそれぞ
れ配設されており、これら壁面20aおよび側面23d
の傾斜に合わせて上記挿入方向に対して傾斜し、該壁面
20aと側面23dとに密着して当接する当接面24
a,24bを備えた略不等脚台形平板状に形成されてい
る。ここで、この支持部材24の上記挿入方向の長さは
上記拡幅部20の挿入方向の長さよりも短く、上記壁面
20aおよび側面23dに当接面24a,24bを密着
させて当接した状態で、該支持部材24の挿入方向側を
向く支持面24cと拡幅部20の掘削機械側を向く壁面
20bとの間、および該支持部材24と上記取付部材2
3の嵌挿部23bとの間に、僅かな間隙が画成されるよ
うになされている。また、この状態で取付部材23の上
記先端凸部23cは、その挿入方向側を向く先端面23
eが支持部材24,24の上記支持面24c,24cよ
りも僅かに後退した位置に配設されている。
【0016】さらに、上記軸受部材25は、上記挿入方
向に向けて開口する略「コ」字型平板状に形成されてお
り、その幅は、上記軸受部材取付部21に嵌挿可能な大
きさとされるとともに、上記取付部材23の先端凸部2
3cの幅、すなわち拡幅部20の幅方向において上記支
持部材24,24の間にあけられる間隔よりも十分大き
な大きさとされ、またその挿入方向の長さは、該軸受部
材取付部21よりも僅かに長くされている。さらにま
た、この軸受部材25の上記挿入方向に開口する凹部は
軸受部25aとされ、その幅は上記支持軸12の端部1
2aが嵌挿可能な大きさとされるとともに、その挿入方
向の長さは該端部12aがなす上記正方形の1辺の長さ
の半分よりもごく僅かに短くされている。
【0017】このように構成されるローラーカッタにお
いて、カッタ本体11を支持した支持軸12は、その端
部12aが上記開口部19から取付座15の取付凹部1
8に挿入されて上記軸端取付部22にその挿入方向側の
半分が嵌挿され、次いで残りの半分に上記軸受部25a
を嵌挿させて軸受部材25が軸受部材取付部21に嵌挿
され、さらにこの軸受部材25に上記支持面23cを当
接させるとともに拡幅部20の上記壁面20aに上記当
接面24aを当接させて、一対の支持部材24,24が
拡幅部20に幅方向に間隔をあけて装着された上で、こ
れらの支持部材24,24の互いに対向した上記当接面
24b,24bの間に先端凸部23cを挟み込んで介装
させるように取付部材23が開口部19に嵌挿されて取
付ボルト26,26によって固定されることにより、上
記取付座15に着脱可能に保持される。また、カッタ本
体11の交換などの際に支持軸12を取り外すには、上
記と逆の手順で、取付ボルト26,26を緩めて取付部
材23を取り外し、次いで支持部材24,24を取り出
してから軸受部材25を抜き出して、支持軸12の端部
12aを軸端取付部22から上記挿入方向とは反対側に
引き抜き、取付凹部18の開口部19から抜き出せばよ
い。
【0018】しかるに、上記構成のローラーカッタによ
れば、このように支持軸12を取り外す際には、取付部
材23や支持部材24,24、および軸受部材25を回
転させたりすることなく所定の方向にずらして抜き出す
ことができるので、従来のロータリディスクのような部
材の回転によってくり粉などが噛み込みを起こすことが
なく、支持軸12を掘削機械側に開口する開口部19か
ら確実に引き抜いて取り外すことが可能となる。また、
特に軸受部材25を介して支持軸12の端部12aを支
持する支持部材24,24を抜き出す際には、取付部材
23を取り外した後に両支持部材24,24の間に間隔
があけられるので、この間隔部に向けて支持部材24を
一つずつ拡幅部20の幅方向にずらして外すことがで
き、さらに確実かつ容易に支持軸12を取り外すことが
可能となる。
【0019】さらに、本実施形態のローラーカッタで
は、上記拡幅部20の壁面20a,20aと、これら壁
面20a,20aに密着して当接する上記支持部材2
4,24の各当接面24a,24aとが、上記挿入方向
に向かうに従い漸次離間して拡幅部20の幅方向外側に
向かう傾斜面状に形成されており、従って掘削時に支持
軸12の端部12aから軸受部材25を介して支持部材
24,24に与えられる掘削機械側への負荷は、上記壁
面20a,20aによってその一部が拡幅部20の幅方
向内側に向けられ、上記先端凸部23cを両側面23
d,23d側から挟み込むようにして互いに相殺される
こととなる。このため、上記構成のローラーカッタによ
れば、上記負荷のうち残りの一部だけが取付座15の取
付凹部18に作用することになるので、かかる負荷の低
減を図ることができ、たとえ大きな掘削負荷が作用して
もこれに抗して取付座15に破損が生じたりするような
事態を防止し、より安定して支持軸12を保持すること
が可能となる。
【0020】なお、本実施形態では、上記取付部材23
の先端凸部23cの側面23d,23dと、これに密着
して当接する支持部材24,24の当接面24b,24
bが、上記挿入方向に向かうに従い互いにその間隔が漸
次狭まる傾斜面状に形成されており、これにより、支持
部材24,24を拡幅部20に間隔をあけて配置して取
付部材23を取り付け、上記先端凸部23cを当接面2
4b,24b間に挿入して側面23d,23dを当接さ
せた際に、両支持部材24,24が幅方向外側に僅かに
押し付けられ、傾斜した上記壁面20a,20aと当接
面24,24とによって支持部材24,24が挿入方向
側に押圧されることとなる。従って、本実施形態によれ
ば、取付部材23を取り付けた際に、こうして支持部材
24,24が押圧されることにより上記軸受部材25も
挿入方向に押し付けられるので、支持軸12の端部12
aがより強固に保持されることとなり、掘削時の支持軸
12のがたつきなどを抑えて一層安定した掘削を図るこ
とができるという効果も得られる。
【0021】ただし、これら取付部材23の先端凸部2
3cの側面23d,23dと支持部材24,24の当接
面24b,24bとが挿入方向に対してなす傾斜角が大
きすぎると、掘削時に支持軸12の端部12aから軸受
部材25を介して支持部材24,24に作用する負荷に
より、取付部材23が掘削機械側に強く押し付けられる
こととなって、取付ボルト26,26に過大な負担を強
いるおそれが生じるため、好ましくない。従って、これ
ら側面23d,23dと当接面24b,24bとが挿入
方向に対してなす傾斜角は、本実施形態のようにごく小
さく、拡幅部20の上記壁面20a,20aとこれに当
接する支持部材24,24の当接面24a,24aとが
なす傾斜角よりも小さくされるのが望ましい。
【0022】さらにまた、本実施形態では、上述のよう
に支持軸12の端部12aとこれを支持する一対の支持
部材24,24との間に、該支持部材24,24の支持
面24c,24cに当接して上記端部12aが嵌挿され
る軸受部材25が介装されており、これにより、掘削時
に上記端部12aから掘削機械側に作用する負荷は、一
対の支持部材24,24に均等に分散されて受け止めら
れることになるので、一層安定した支持軸12の保持を
図ることが可能となる。ただし、本実施形態ではこのよ
うに軸受部材25を介装しているが、支持軸12の端部
12aの幅が十分に大きかったり、あるいは支持部材2
4,24同士の間の間隔が十分に小さかったりして、端
部12aを支持部材24,24の支持面24c,24c
によって直接安定的に支持することが可能な場合などに
は、このような軸受部材25を介装しなくてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
取付座の取付凹部に挿入されて着脱可能に保持された支
持軸の端部を該取付座から取り外すに際して、該支持軸
を保持するための部材を回転させることなく、所定の方
向にずらして取り付け凹部から抜き出すことにより、上
記支持部材の端部を取付凹部から取り外すことができる
ので、くり粉の噛み込みなどによってかかる部材が取り
外し不能となるようなことがなく、確実かつ容易に支持
軸を掘削機械側に取り出してカッタ本体の交換などを行
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】 図1に示す実施形態を支持軸12の端部12
aの挿入方向側から見た、一部省略した平面図である。
【図3】 図1に示す実施形態の取付座15の分解図で
ある。
【図4】 従来のローラーカッタを示す断面図である。
【図5】 図4に示す従来例の側断面図である。
【符号の説明】
11 カッタ本体 12 支持軸 12a 支持軸12の端部 15 取付座 18 取付凹部 19 取付凹部18の開口部 20 拡幅部 20a 拡幅部20の壁面 21 軸受部材取付部 22 軸端取付部 23 取付部材 23c 取付部材23の先端凸部 23d 先端凸部23cの側面 24 支持部材 24a,24b 支持部材24の当接面 24c 支持部材24の支持面 25 軸受部材 25a 軸受部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 深田 高義 (56)参考文献 特開 平11−217993(JP,A) 実開 平2−129495(JP,U) 実開 昭58−165093(JP,U) 実開 昭64−14296(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21B 10/10 E21D 9/08 E21D 9/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタ本体を回転自在に支持する支持軸
    と、この支持軸の端部を着脱可能に保持して掘削機械に
    取り付けられる取付座とを備え、この取付座には、上記
    掘削機械側に開口部を有して上記支持軸の端部が挿入さ
    れる取付凹部が形成されていて、この取付凹部には、上
    記開口部に対して上記支持軸の端部の挿入方向側に該開
    口部よりも幅広となる拡幅部が形成されており、この拡
    幅部には、上記支持軸の端部を支持する一対の支持部材
    が幅方向に互いに間隔をあけて装着されるとともに、こ
    れら一対の支持部材の間には、上記取付凹部の開口部に
    着脱可能に取り付けられる取付部材の先端凸部が介装さ
    れていることを特徴とするローラーカッタ。
  2. 【請求項2】 上記拡幅部の幅方向に互いに対向する一
    対の壁面と、これらの壁面に当接する上記一対の支持部
    材のそれぞれの当接面とは、上記挿入方向に向かうに従
    い上記拡幅部の幅方向外側に向かう傾斜面状に形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のローラーカッ
    タ。
  3. 【請求項3】 上記支持軸の端部と上記一対の支持部材
    の間には、これら一対の支持部材の上記挿入方向側を向
    く支持面に当接する軸受部材が介装されていることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のローラーカッ
    タ。
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