JP3329129B2 - 車両用ヒートポンプ式冷暖房装置 - Google Patents

車両用ヒートポンプ式冷暖房装置

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JP3329129B2
JP3329129B2 JP07554495A JP7554495A JP3329129B2 JP 3329129 B2 JP3329129 B2 JP 3329129B2 JP 07554495 A JP07554495 A JP 07554495A JP 7554495 A JP7554495 A JP 7554495A JP 3329129 B2 JP3329129 B2 JP 3329129B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンプレッサの駆動に
より冷媒を車室外熱交換器と車室内熱交換器に循環する
蒸気圧縮サイクルを備えた車両用ヒートポンプ式冷暖房
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】四方弁により暖房運転時と冷房運転時に
冷媒の流れを逆転させ、暖房運転時には車室外熱交換器
を吸熱器として使用するとともに車室内熱交換器を放熱
器として使用し、冷房運転時には車室外熱交換器を放熱
器として使用するとともに車室内熱交換器を吸熱器とし
て使用するようにした車両用ヒートポンプ式冷暖房装置
が知られている(例えば、特開平2−290475号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の車両用
ヒートポンプ式冷暖房装置では、外気温が低い時や走行
時あるいは降雨時、さらに降雪時などのような気候条件
において、暖房運転を行うと車室外熱交換器での吸熱量
が減少する。そして、コンプレッサの仕事量が一定であ
ると仮定すると、車室外熱交換器からの吸熱量とコンプ
レッサの仕事量との合計熱量を放熱する車室内熱交換器
での放熱が減少し、暖房能力が低下する。しかも、上記
気候条件では、着霜現象が生じ易く、デフロスト運転の
回数が増加して安定した暖房運転が得られなくなるおそ
れがある。また、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流
れ方向が変わるため、車室外熱交換器側、車室内熱交換
器側のいずれの配管も高温、高圧に耐えられるようにす
る必要があった。さらに暖房運転時には、エンジンから
の廃熱を吸熱して車室内暖房用の温風を作るため、ソー
ラカーや電気自動車のような大きな熱源を持たない車両
には不向きであった。
【0004】このような問題を解決するために、本願出
願人は特開平5−22933号として新たな車両用ヒー
トポンプ式冷暖房装置を提案している。この車両用ヒー
トポンプ式冷暖房装置では、車室内に吸熱用車室内熱交
換器の他に放熱用車室内熱交換器を設け、四方弁で冷媒
流れを切り換えるようにしたものである。この車両用ヒ
ートポンプ式冷暖房装置によれば、車室外の気候条件に
左右されず安定した制御で冷暖房能力を向上することが
でき、大幅な設計変更を必要とせず、電気自動車などに
も適し、しかも除湿暖房を行なうことができる。
【0005】具体的には、図17のようになっており、
暖房運転時には四方弁73が実線示のように切り換えら
れ、冷媒がコンプレッサ31→四方弁73→逆止弁72
→放熱用車室内熱交換器33→液タンク36→膨張弁3
4→吸熱用車室内熱交換器35→コンプレッサ31の経
路で循環し、ブロアファンにより送風された空気は吸熱
用車室内熱交換器35で冷却除湿された後、放熱用車室
内熱交換器33で温められて車室内暖房用の温風が作ら
れる。また、冷房運転時には四方弁73が点線示のよう
に切り換えられ、冷媒がコンプレッサ31→四方弁73
→二方弁102→車室外熱交換器38→逆止弁71→放
熱用車室内熱交換器33→液タンク36→膨張弁34→
吸熱用車室内熱交換器35→コンプレッサ31の経路で
循環し、車室外熱交換器38がコンプレッサ31から吐
出された高温の冷媒の熱を外気に放熱し、ブロアファン
により送風された空気が吸熱用車室内熱交換器35で冷
やされて車室内冷房用の冷風が作られる。
【0006】このような冷暖房装置では、暖房運転時に
車室外熱交換器38を迂回して冷媒が流れるため、外気
温が5℃を下回るような場合であっても車室外熱交換器
38の凍結の影響を受けずに冷暖房装置を作動させるこ
とができる。しかしながら、外気温が0℃以下の厳寒の
環境下ではコンプレッサの暖機に相当量の熱量が必要な
ために、コンプレッサの暖機が不十分でコンプレッサ能
力が過小な状態で長時間運転しているのが現状である。
【0007】本発明の目的は、暖房運転開始時に速やか
に暖房能力が立上がる車両用ヒートポンプ式冷暖房装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、冷媒を圧縮するコンプレッサ
と、冷媒と外気との間で熱交換を行なう車室外熱交換器
と、冷媒の熱を送風手段により送風された空気に放熱す
る放熱用車室内熱交換器と、冷媒を断熱膨張させる膨張
手段と、前記送風手段により送風された空気の熱を冷媒
に吸熱する吸熱用車室内熱交換器と、冷房設定時には前
記コンプレッサが前記吸熱用車室内熱交換器から冷媒を
吸入して前記車室外熱交換器へ冷媒を吐出し、暖房設定
時には前記コンプレッサが前記吸熱用車室内熱交換器と
前記車室外熱交換器の両方から冷媒の吸入を可能として
前記放熱用車室内熱交換器へ冷媒を吐出するように冷媒
流れを切り換える冷媒流路切換手段と、前記吸熱用車室
内熱交換器と前記コンプレッサの冷媒吸入側との間に設
けられる第1の流路開閉手段と、前記コンプレッサの冷
媒吐出側と前記車室外熱交換器との間に設けられる第2
の流路開閉手段とを備えた車両用ヒートポンプ式冷暖房
装置に適用される。そして、前記送風手段による送風状
態を検出する送風状態検出手段と、前記コンプレッサの
作動状態が所定の状態に達したことを検出するコンプレ
ッサ作動状態検出手段と、前記車両用ヒートポンプ式冷
暖房装置の運転開始からの経過時間を計時する計時手段
と、前記車両用ヒートポンプ式冷暖房装置の運転を開始
してから、前記送風状態検出手段により送風状態が検出
されるか、または前記コンプレッサ作動状態検出手段に
より前記所定の作動状態が検出されるか、または前記計
時手段により所定時間が計時されるまで、前記第1の流
路開閉手段と前記第2の流路開閉手段とを閉状態に設定
するとともに、前記冷媒流路切換手段を冷房設定と暖房
設定との間で断続的に切り換える制御手段とを備える。
請求項2の車両用ヒートポンプ式冷暖房装置は、前記コ
ンプレッサの所定の状態を所定温度としたものであり、
前記コンプレッサ作動状態検出手段は前記コンプレッサ
が前記所定温度に達したことを検出する。請求項3の車
両用ヒートポンプ式冷暖房装置は、前記コンプレッサの
所定の状態を所定圧力としたものであり、前記コンプレ
ッサ作動状態検出手段は前記コンプレッサが前記所定圧
力に達したことを検出する。
【0009】
【作用】請求項1の車両用ヒートポンプ式冷暖房装置で
は、運転開始から、送風手段による送風状態が検出され
るか、またはコンプレッサの所定の作動状態が検出され
るか、または所定時間が経過するまで、第1の流路開閉
手段と第2の流路開閉手段を閉状態に設定するととも
に、冷媒流路切換手段を冷房設定と暖房設定の間で断続
的に切り換える。これにより、冷媒流路切換手段を切り
換えるごとにコンプレッサを吐出した冷媒の一部がコン
プレッサに吸入されてコンプレッサの起動性を高める。
【0010】
【実施例】図1は一実施例の車両用ヒートポンプ式冷暖
房装置の構成を示す。図において、コンプレッサ31
は、エンジンルームのような車室外に設けられ、電動式
コンプレッサや油圧駆動式コンプレッサのように、入力
値が直接可変可能になっている。このコンプレッサ31
の吐出側には、車室外熱交換器38と放熱用車室内熱交
換器33とコンプレッサ31の吸入側が冷媒流路切換手
段としての四方弁73および逆止弁71,72を介して
接続されている。車室外熱交換器38は車室外に設けら
れ、コンプレッサ31から吐出される冷媒の熱を外気に
放熱する車室外コンデンサになっている。放熱用車室内
熱交換器33は、インストルメントパネルの裏側のよう
な車室内前部に配置された装置本体としてのダクト39
内に設けられ、コンプレッサ31から吐出される冷媒の
熱を送風手段としてのブロアファン37により送風され
た空気に放熱する放熱タイプの車室内コンデンサになっ
ている。
【0011】冷媒流路切換手段としての四方弁73は、
暖房運転時には実線示のような流路切り換え状態にな
り、コンプレッサ31の吐出側を逆止弁72を介して放
熱用車室内熱交換器33の冷媒流入側へ接続する一方、
冷房運転時には点線示のような流路切り換え状態にな
り、コンプレッサ31の吐出側を第2の流路開閉手段と
しての二方弁102、車室外熱交換器38および逆止弁
71を介して放熱用車室内熱交換器33の冷媒流入側へ
接続している。第2の流路開閉手段としての二方弁10
2は、制御装置43により制御され、四方弁73から車
室外熱交換器38へ至る冷媒流路を開閉する。逆止弁7
1は、車室外熱交換器38側から放熱用車室内熱交換器
33側への冷媒の流れを許容し、放熱用車室内熱交換器
33側から車室外熱交換器38への冷媒の流れを阻止す
るようになっている。逆止弁72は、四方弁73側から
放熱用車室内熱交換器33側への冷媒の流れを許容し、
放熱用車室内熱交換器33側から四方弁73への冷媒の
流れを阻止するようになっている。
【0012】放熱用車室内熱交換器33の冷媒流出側に
は、ダクト39内の上流側に設けられた吸熱用車室内熱
交換器35の冷媒流入側が、液タンク36および膨張手
段として液体冷媒を断熱膨張して霧状にする膨張弁34
を介して接続されている。吸熱用車室内熱交換器35
は、ブロアファン37により送風された空気の熱を、車
室外熱交換器38および放熱用車室内熱交換器33の少
なくとも一方から膨張弁34を通して供給された冷媒に
吸熱して冷風を作る吸熱タイプのエバポレータになてい
る。吸熱用車室内熱交換器35の冷媒流出側は、第1の
流路開閉手段としての二方弁101を介してコンプレッ
サ31の冷媒吸入側に接続されている。二方弁101
は、制御装置43により制御され、吸熱用車室内熱交換
器35からコンプレッサー31へ至る冷媒流路を開閉す
る。
【0013】ダクト39の吸熱用車室内熱交換器35よ
りも上流側には、車室内空気を導入する内気導入口40
と、走行風圧を受けて外気を導入する外気導入口41と
が設けられている。この内気導入口40と外気導入口4
1とが分岐する部分には、内気導入口40と外気導入口
41とを任意の比率で開閉するインテークドア42が設
けられている。内気導入口40と外気導入口41との空
気導入側(空気流の下流側)と吸熱用車室内熱交換器3
5との間には、ブロアファン37が配置され、制御装置
43で駆動されるブロアファンモータ44で回転駆動さ
れるようになっている。
【0014】放熱用車室内熱交換器33の上流側には、
エアミックスドア46が設けられている。このエアミッ
クスドア46は、制御装置43で駆動される不図示のエ
アミックスドアアクチュエータにより、吸熱用車室内熱
交換器35を通過して冷えている空気が放熱用車室内熱
交換器33を迂回して冷えたままの冷風と、放熱用車室
内熱交換器33を通過して暖められた温風との割合(冷
風と音風との風量配分)を調節するように開閉する。エ
アミックスドア46の開度Xdscは、エアミックスド
ア46が一点鎖線示の位置に設定されて冷風と温風との
風量配分が冷風100%となる場合をエアミックスドア
開度Xdsc=0%(全閉)とし、エアミックスドア4
6が二点鎖線示の位置に設定されて冷風と温風との風量
配分が温風100%となる場合をエアミックスドア開度
Xdsc=100%(全開)としてある。
【0015】ダクト39の放熱用車室内熱交換器33よ
りも下流側には、冷風と温風との混合をよくすることに
より、温度調節された空調風を作る部屋としてのエアミ
ックスチャンバ47が設けられている。エアミックスチ
ャンバ47には、不図示の対象乗員の上半身にむけて空
調風を吹き出すベンチレータ吹出口51と、対象乗員の
足元に向けて空調風を吹き出すフット吹出口52と、不
図示のフロントウインドガラスに向けて空調風を吹き出
すデフロスタ吹出口53とが連設されている。エアミッ
クスチャンバ47内には、ベンチレータドア55とフッ
トドア56とデフロスタドア57とが設けられている。
ベンチレータドア55は、制御装置43で駆動される不
図示のベンチレータドアアクチュエータによってベンチ
レータ吹出口51を開閉する。フットドア56は、制御
装置43で駆動される不図示のフットドアアクチュエー
タによってフット吹出口52を開閉する。デフロスタド
ア57は、制御装置43で駆動される不図示のデフロス
タドアアクチュエータによってデフロスタ吹出口53を
開閉する。
【0016】制御装置43は、マイクロコンピューター
と計時手段としてのタイマーなどの周辺部品から構成さ
れ、吸熱用車室内熱交換器吸込風温センサ58、吸熱用
車室内熱交換器吹出風温センサ59、ベンチレータ吹出
口風温センサ60、日射量センサ61、外気温センサ6
2、室温センサ63、室温設定器64、吹出口モードス
イッチ65、送風状態検出手段としてのブロアファンス
イッチ66、放熱用車室内熱交換器吹出風温センサ6
8、コンプレッサ作動状態検出手段としての吸熱用車室
内熱交換器入口冷媒温度センサ67などの熱環境情報入
力手段から入力される吸熱用車室内熱交換器35の吸い
込み空気温度Tsuc、吸熱用車室内熱交換器35の吹
き出し空気温度Tout、放熱用車室内熱交換器33の
吹き出し空気温度Tv、ベンチレータ吹出口51の吹き
出し空気温度Tvent、車両の日射量Qsun、車室
外の外気温度Tamb、車室内の検出温度(車室内気温
度)Troom、車室内の設定温度Tptcなどの熱環
境情報に基づいて、エアミックスドア開度Xdsc、コ
ンプレッサ31の入力値Wcomp、吸熱用車室内熱交
換器35を通過する通過風量Veva、目標空調風温度
Tofなどの目標冷暖房条件を演算し、車室内の冷暖房
条件が上記演算された目標冷暖房条件を維持するよう
に、コンプレッサ31、ブロアファンモータ44、各種
ドアアクチュエータなどを駆動する。
【0017】この実施例において、コンプレッサ31が
コンプレッサを、車室外熱交換器38が車室外熱交換器
を、放熱用車室内熱交換器33が放熱用車室内熱交換器
を、膨張弁34が膨張手段を、吸熱用車室内熱交換器3
5が吸熱用車室内熱交換器を、四方弁73が冷媒流路切
換手段を、二方弁101が第1の流路開閉手段を、二方
弁102が第2の流路開閉手段を、ブロアファンスイッ
チ66が送風状態検出手段を、冷媒温度センサ67がコ
ンプレッサ作動状態検出手段を、制御装置43に内蔵さ
れる不図示のタイマーが計時手段を、制御装置43が四
方弁73を冷房設定と暖房設定との間で断続的に切り換
える制御手段をそれぞれ構成する。
【0018】図2は、暖房運転開始時の二方弁101,
102と四方弁73の動作を示すタイムチャートであ
る。制御装置43の不図示のタイマー(計時手段)によ
り運転開始からの経過時間が計時される。運転開始から
時刻t1まで、二方弁101と102は閉状態に設定さ
れ、四方弁74は設定時間ごとに冷房設定と暖房設定を
交互に繰り返す。四方弁73が冷房設定と暖房設定を繰
り返すごとにコンプレッサ31から吐出された冷媒がコ
ンプレッサ31の吸入に戻される。ここで、上記設定時
間を長くするとコンプレッサ31の吸入圧力や吐出圧力
の変動が大きくなるので、設定時間は短い方が望まし
い。時刻t1は、コンプレッサ吐出冷媒温度または放
熱用車室内熱交換器33の作動温度が設定温度に達して
ブロア37が送風を開始した、コンプレッサ31の作
動状態が所定の温度や圧力に達した、運転開始から所
定時間が経過した、の3つのの判定条件の少なくとも一
つが満足される時刻である。時刻t1経過後は、通常の
暖房運転を行なうために、二方弁101は開状態に設定
され、二方弁102は運転状態に応じて開閉され、四方
弁73は暖房側に設定される。
【0019】図3は他の実施例の蒸気圧縮サイクルの構
成を示す。なお、蒸気圧縮サイクル以外の構成は図1に
示す構成と同様であり、説明を省略する。通常の暖房運
転では、三方弁32が実線示の設定となり、二方弁10
1が開状態、二方弁103,104がサイクルの作動状
態に応じて開閉される。また通常の冷房運転時には、三
方弁32は破線示の設定となり、二方弁101,103
が開状態、二方弁104が閉状態となる。この実施例で
は、三方弁32が冷媒流路切換手段を、二方弁101が
第1の流路開閉手段を、二方弁103が第2の流路開閉
手段を、制御装置43が冷媒流路切換手段である三方弁
32を冷房設定と暖房設定の間で断続的に切り換える制
御手段をそれぞれ構成する。
【0020】図4は、図3に示す蒸気圧縮サイクルの暖
房運転開始時における二方弁101,103,104と
三方弁32の動作を示すタイムチャートである。制御装
置43の不図示のタイマー(計時手段)により運転開始
からの経過時間が計時される。運転開始から時刻t1ま
で、二方弁101と103は閉状態に設定され、二方弁
104は開状態に設定され、三方弁32は設定時間ごと
に冷房設定と暖房設定とを繰り返す。三方弁32が冷房
設定と暖房設定とを繰り返すごとにコンプレッサ31か
ら吐出された冷媒がコンプレッサ31の吸入側へ戻され
る。ここで、上記設定時間を長くするとコンプレッサ3
1の吸入圧力や吐出圧力の変動が大きくなるので、設定
時間は短い方が望ましい。時刻t1は、コンプレッサ
吐出冷媒温度または放熱用車室内熱交換器33の作動温
度が設定温度に達してブロア37が送風を開始した、
コンプレッサ31の作動状態が所定の温度や圧力に達し
た、運転開始から所定時間が経過した、の3つの判定
条件の少なくとも一つが満足される時刻である。時刻t
1経過後は、通常の暖房運転を行なうために、二方弁1
01が開状態に設定され、二方弁103,104が運転
状態に応じて開閉され、三方弁32が暖房側に設定され
る。
【0021】図5は他の実施例の蒸気圧縮サイクルの構
成を示す。なお、蒸気圧縮サイクル以外の構成は図1に
示す構成と同様であり、説明を省略する。通常の暖房運
転時には、二方弁101,106が開状態、二方弁10
5,107が閉状態となり、通常の冷房運転時には、二
方弁106,107が閉状態、二方弁101,105が
開状態となる。この実施例では、二方弁105,10
6,107が冷媒流路切換手段を、二方弁101が第1
の流路開閉手段を、二方弁105が第2の流路開閉手段
を、制御装置43が冷媒流路切換手段である二方弁10
6,107を冷房設定と暖房設定の間で断続的に開閉す
る制御手段をそれぞれ構成する。
【0022】図6は、図5に示す蒸気圧縮サイクルの暖
房運転開始時における二方弁101,105,106,
107の動作を示すタイムチャートである。制御装置4
3の不図示のタイマー(計時手段)により運転開始から
の経過時間が計時される。運転開始から時刻t1まで、
二方弁101と105は閉状態に設定され、二方弁10
6と107は設定時間ごとに開閉を繰り返す。二方弁1
06と107が開閉を繰り返すごとにコンプレッサ31
から吐出された冷媒がコンプレッサ31の吸入側へ戻さ
れる。ここで、上記設定時間を長くするとコンプレッサ
31の吸入圧力や吐出圧力の変動が大きくなるので、設
定時間は短い方が望ましい。時刻t1は、コンプレッ
サ吐出冷媒温度または放熱用車室内熱交換器33の作動
温度が設定温度に達してブロア37が送風を開始した、
コンプレッサの作動状態が所定の温度や圧力に達し
た、運転開始から所定時間が経過した、の3つの判定
条件のすくなくとも一つが満足される時刻である。時刻
t1経過後は、通常の暖房運転を行なうために、二方弁
101,106が開状態に設定され、二方弁105,1
07が閉状態に設定される。
【0023】図7は他の実施例の蒸気圧縮サイクルの構
成を示す。なお、蒸気圧縮サイクル以外の構成は図1に
示す構成と同様であり、説明を省略する。この実施例で
は、四方弁73が冷媒流路切換手段を、二方弁101が
第1の流路開閉手段を、二方弁102が第2の流路開閉
手段を、バイパス路100がコンプレッサ31から吐出
された高圧冷媒の一部をコンプレッサ31の吸入側へ戻
すためのバイパス路を、二方弁108が第3の流路開閉
手段を、制御装置43が第1〜第3の流路開閉手段であ
る二方弁101,102,108を開閉する制御手段を
それぞれ構成する。
【0024】図8は、図7に示す蒸気圧縮サイクルの暖
房運転開始時における二方弁101,102,108と
四方弁73の動作を示すタイムチャートである。運転開
始から時刻t1まで、二方弁101と102は閉状態に
設定され、二方弁108は開状態に設定され、四方弁7
4は暖房側に設定される。これによってコンプレッサ3
1から吐出された冷媒の一部がバイパス路100を経由
してコンプレッサ31の吸入側へ戻される。時刻t1
は、コンプレッサ吐出冷媒温度または放熱用車室内熱
交換器33の作動温度が設定温度に達してブロア37が
送風を開始した、コンプレッサの作動状態が所定の温
度や圧力に達した、運転開始から所定時間が経過し
た、の3つの判定条件の少なくとも一つが満足される時
刻である。時刻t1経過後は、通常の暖房運転を行なう
ために、二方弁101が開状態に設定され、二方弁10
2が運転状態に応じて開閉され、二方弁108が閉状態
に設定され、四方弁73が暖房側に設定される。
【0025】図9は他の実施例の蒸気圧縮サイクルの構
成を示す。なお、蒸気圧縮サイクル以外の構成は図1に
示す構成と同様であり、説明を省略する。通常の暖房運
転では、三方弁32は実線示の状態に設定され、二方弁
101は開状態に設定され、二方弁103,104はサ
イクルの作動状態に応じ開閉され、二方弁108は閉状
態に設定される。また通常の冷房運転時には、三方弁3
2は破線示の状態に設定され、二方弁101,103は
開状態に設定され、二方弁104,108は閉状態に設
定される。この実施例では、三方弁32が冷媒流路切り
換え手段を、二方弁101が第1の流路開閉手段を、二
方弁103が第2の流路開閉手段を、バイパス路100
がコンプレッサ31から吐出された高圧冷媒の一部をコ
ンプレッサ31の吸入側へ戻すためのバイパス路を、二
方弁108が第3の流路開閉手段を、制御装置43が第
1〜第3の流路開閉手段である二方弁101,103,
108を開閉する制御手段をそれぞれ構成する。
【0026】図10は、図9に示す蒸気圧縮サイクルの
暖房運転開始時における二方弁101,103,10
4,108と三方弁32の動作を示すタイムチャートで
ある。運転開始から時刻t1まで、二方弁101と10
3は閉状態に設定され、二方弁104と108は開状態
に設定され、三方弁32は暖房側に設定される。これに
よって、コンプレッサ31から吐出された冷媒の一部が
バイパス路100を経由してコンプレッサ31の吸入側
へ戻される。時刻t1は、コンプレッサ吐出冷媒温度
または放熱用車室内熱交換器33の作動温度が所定温度
に達してブロア37が送風を開始した、コンプレッサ
の作動状態が所定の温度や圧力に達した、運転開始か
ら所定時間が経過した、の3つの判定条件の少なくとも
一つが満足される時刻である。時刻t1経過後は、通常
の暖房運転を行なうために、二方弁101が開状態に設
定され、二方弁103,104が運転状態に応じて開閉
され、二方弁108が閉状態に設定され、三方弁32が
暖房側に設定される。
【0027】図11は、図5に示す蒸気圧縮サイクルの
暖房運転開始時における二方弁101,105,10
6,107の、図6とは異なる動作を示すタイムチャー
トである。この実施例では、二方弁105,106,1
07が冷媒流路切換手段を、二方弁101が第1の流路
開閉手段を、二方弁105が第2の流路開閉手段を、バ
イパス路110がコンプレッサ31がら吐出された高圧
冷媒の一部をコンプレッサ31の吸入側へ戻すためのバ
イパス路を、二方弁107が第3の流路開閉手段を、制
御装置43が第1〜3の流路開閉手段である二方弁10
1,105,107を開閉する制御手段をそれぞれ構成
する。制御装置43の不図示のタイマー(計時手段)に
より運転開始からの経過時間が計時される。運転開始か
ら時刻t1まで、二方弁101と105は閉状態に設定
され、二方弁106と107は開状態に設定される。こ
れによって、コンプレッサ31から吐出された冷媒の一
部がバイパル路110を経由してコンプレッサ31の吸
入側へ戻される。時刻t1は、コンプレッサ吐出冷媒
温度または放熱用車室熱交換器33の作動温度が設定温
度に達してブロア37が送風を開始した、コンプレッ
サの作動状態が所定の温度や圧力に達した、運転開始
から所定時間が経過した、の3つの判定条件の少なくと
も一つが満足される時刻である。時刻t1経過後は、通
常の暖房運転を行なうために、二方弁101,106が
開状態に設定され、二方弁105,107が閉状態に設
定される。
【0028】図12は実施例の制御フローを示す。不図
示のイグニションスイッチが投入されて制御装置43に
通電されると、ステップ1でエアコンの制御を開始す
る。ステップ2で、初期設定としてセンサ類の異常チェ
ックやアクチュエータ類の初期設定を行ない、ステップ
3へ進む。送風状態検出手段に対応するステップ3にお
いてブロアスイッチがONか否かを判断し、ブロアスイ
ッチがONの場合にはステップ7へ進み、OFFの場合
にはステップ4へ進む。ブロアスイッチがOFFの場合
は、コンプレッサ作動状態検出手段に対応するステップ
4においてコンプレッサ31が運転されているか否かを
判断する。コンプレッサが運転されている場合、すなわ
ち冷房モードや暖房モードで運転している途中でブロア
スイッチがOFFされた場合には、ステップ5へ進んで
運転停止制御を行ない、ステップ6でエアコン運転を停
止する。一方、ステップ4でコンプレッサ31が運転さ
れていない場合、すなわち送風モードで運転している途
中でブロアスイッチがOFFされた場合には、ステップ
6へ進んでエアコン運転を停止する。ステップ6では、
各アクチュエータを所定の状態に設定した後、エアコン
運転を停止する。
【0029】ステップ3でブロアスイッチがONの場合
はステップ7へ進み、外気温、室内温度、吸熱用車室内
熱交換器吸い込み空気温度、吸熱用車室内熱交換器吹き
出し空気温度、日射などのセンサ出力、コンプレッサ周
波数、ブロア電圧、インテークドア開度、エアミックス
ドア開度などのアクチュエータ出力を検出する。続くス
テップ8で、乗員の設定に応じて吹出モードの選択を行
う。ここでは、吹出モードが乗員によってマニュアル設
定されることを想定しているが、オート制御で行なう場
合には、後述の冷房モード時の制御または暖房モード時
の制御、あるいは送風モード時の制御で行なってもよ
い。ステップ9において、上記ステップ7で検出したセ
ンサ出力を用いて目標吹出温度を演算する。ステップ1
0において、ステップ9で演算した目標吹出温度とステ
ップ7で検出した車両の熱負荷状態に応じて運転モード
を選択する。冷房運転を行なう場合にはステップ11へ
進んで冷房モード時の制御を行ない、暖房運転を行なう
場合にはステップ12へ進んで暖房モード時の制御を行
ない、再びステップ3へ戻る。ブロア電圧、コンプレッ
サ周波数、インテークドア開度、エアミックスドア開
度、バルブの切換などの制御は、ステップ11の冷房モ
ード時の制御や、ステップ12の暖房モード時の制御に
て行なわれる。また、ステップ10で送風モードが選択
された場合にはステップ13へ進む。なお、ステップ1
1とステップ12が上述した制御手段に対応する。
【0030】ステップ13では、コンプレッサ31が運
転されているか否かを判断する。コンプレッサ31が運
転されている場合、すなわち冷房モードや暖房モードか
ら送風モードへ切り替える場合には、ステップ14へ進
んで運転停止制御を行ない、ステップ15で送風モード
時の制御を行なった後、ステップ3へ戻る。一方、ステ
ップ13でコンプレッサ31が運転されていない場合に
は、ステップ15へ進んで送風モード時の制御を継続し
た後、ステップ3へ戻る。なお、コンプレッサ31の運
転中に運転異常が検出された場合には、強制的にステッ
プ4またはステップ13へジャンプして、エアコン停止
または送風モードの運転を行なう。
【0031】図13は、図12のステップ12における
暖房モード時の制御の概略を示すフローチャートであ
る。ステップ121において暖房時のバルブ制御を行な
い、二方弁100,103は上述したバルブ制御が行な
われ、その他のバルブは所定の状態に設定される。続く
ステップ122では暖房時の風量制御を行ない、ブロア
電圧を設定する。ステップ123で暖房時のコンプレッ
サ制御を行ない、コンプレッサ31の運転周波数を設定
する。なお、ステップ121〜123が上述した制御手
段に対応する。次にステップ124で暖房時のエアミッ
クスドア制御を行ない、エアミックスドア46の開度を
設定する。そして、ステップ125で暖房時のインテー
クドア制御を行ない、インテークドア42の開度を設定
する。
【0032】図14〜16は上述した実施例による制御
結果と従来装置による制御結果とを比較した図であり、
図14は制御結果のコンプレッサ吐出圧力を示し、図1
5はコンプレッサ吐出温度を示し、図16はコンプレッ
サ入力を示す。これらの制御結果から明らかなように、
上述した実施例では、従来装置のように異常な圧力変動
を招くことがなく、コンプレッサの信頼性と暖機性を高
めることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、運転開始から、送風手段による送風状態が検出さ
れるか、またはコンプレッサの所定の作動状態が検出さ
れるか、または所定時間が経過するまで、第1の流路開
閉手段と第2の流路開閉手段を閉状態に設定するととも
に、冷媒流路切換手段を冷房設定と暖房設定の間で断続
的に切り換えるようにしたので、冷媒流路切換手段を切
り換えるごとにコンプレッサを吐出した冷媒の一部がコ
ンプレッサに吸入されてコンプレッサの起動性が改善さ
れ、暖房運転開始時に速やかに暖房能力を立上げること
ができる。冷媒流路切換手段を切り換えている間は吸熱
用車室内熱交換器出口に設けた第1の流路開閉手段を閉
状態とするので、吸熱用車室内熱交換器からコンプレッ
サへの液冷媒の流入を防止してコンプレッサを保護する
とともに、コンプレッサ内の残留冷媒を少なくすること
でコンプレッサの暖機を早めることができる。また、コ
ンプレッサの吸入側の冷媒圧力が高い場合には、コンプ
レッサから吸熱用車室内熱交換器への冷媒の逆流を防止
して冷媒音低減の役割も果たしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成を示す図。
【図2】図1に示す一実施例の蒸気圧縮サイクルの暖房
運転開始時における動作を示すタイムチャート。
【図3】他の実施例の蒸気圧縮サイクルの構成を示す
図。
【図4】図3に示す蒸気圧縮サイクルの暖房運転開始時
における動作を示すタイムチャート。
【図5】他の実施例の蒸気圧縮サイクルの構成を示す
図。
【図6】図5に示す蒸気圧縮サイクルの暖房運転開始時
における動作を示すタイムチャート。
【図7】他の実施例の蒸気圧縮サイクルの構成を示す
図。
【図8】図7に示す蒸気圧縮サイクルの暖房運転開始時
における動作を示すタイムチャート。
【図9】他の実施例の蒸気圧縮サイクルの構成を示す
図。
【図10】図9に示す蒸気圧縮サイクルの暖房運転開始
時における動作を示すタイムチャート。
【図11】図5に示す蒸気圧縮サイクルの暖房運転開始
時における、図6に示す動作とは異なる動作を示すタイ
ムチャート。
【図12】実施例の制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図13】図12のステップ12における暖房モード時
の制御を示すフローチャート。
【図14】実施例による制御結果のコンプレッサ吐出圧
力を、従来装置による制御結果と比較して示す図。
【図15】実施例による制御結果のコンプレッサ吐出温
度を、従来装置による制御結果と比較して示す図。
【図16】実施例による制御結果のコンプレッサ入力
を、従来装置による制御結果と比較して示す図。
【図17】従来の車両用ヒートポンプ式冷暖房装置の蒸
気圧縮サイクルの構成を示す図。
【符号の説明】
31 コンプレッサ 32 三方弁 33 放熱用車室内熱交換器 34 膨張弁 35 吸熱用車室内熱交換器 36 液タンク 37 ブロアファン 38 車室外熱交換器 43 制御装置 44 ブロアファンモータ 71,72 逆止弁 73 四方弁 101,102,103,104,105,106,1
07,108 二方弁 100,110 バイパス路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−278451(JP,A) 特開 平6−2979(JP,A) 特開 平1−139968(JP,A) 特開 平7−4755(JP,A) 特開 平6−193978(JP,A) 特開 平8−72534(JP,A) 特開 昭58−193058(JP,A) 特開 昭52−120403(JP,A) 実開 昭62−184373(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32 623 B60H 1/32 624 B60H 1/22 B60H 1/00 B60H 1/32 622 F25B 13/00 361 F25B 13/00 F25B 1/00 101 F25B 1/00 351

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を圧縮するコンプレッサと、 冷媒と外気との間で熱交換を行なう車室外熱交換器と、 冷媒の熱を送風手段により送風された空気に放熱する放
    熱用車室内熱交換器と、 冷媒を断熱膨張させる膨張手段と、 前記送風手段により送風された空気の熱を冷媒に吸熱す
    る吸熱用車室内熱交換器と、 冷房設定時には前記コンプレッサが前記吸熱用車室内熱
    交換器から冷媒を吸入して前記車室外熱交換器へ冷媒を
    吐出し、暖房設定時には前記コンプレッサが前記吸熱用
    車室内熱交換器と前記車室外熱交換器の両方から冷媒の
    吸入を可能として前記放熱用車室内熱交換器へ冷媒を吐
    出するように冷媒流れを切り換える冷媒流路切換手段
    と、 前記吸熱用車室内熱交換器と前記コンプレッサの冷媒吸
    入側との間に設けられる第1の流路開閉手段と、 前記コンプレッサの冷媒吐出側と前記車室外熱交換器と
    の間に設けられる第2の流路開閉手段とを備えた車両用
    ヒートポンプ式冷暖房装置において、 前記送風手段による送風状態を検出する送風状態検出手
    段と、 前記コンプレッサの作動状態が所定の状態に達したこと
    を検出するコンプレッサ作動状態検出手段と、 前記車両用ヒートポンプ式冷暖房装置の運転開始からの
    経過時間を計時する計時手段と、 前記車両用ヒートポンプ式冷暖房装置の運転を開始して
    から、前記送風状態検出手段により送風状態が検出され
    るか、または前記コンプレッサ作動状態検出手段により
    前記所定の作動状態が検出されるか、または前記計時手
    段により所定時間が計時されるまで、前記第1の流路開
    閉手段と前記第2の流路開閉手段とを閉状態に設定する
    とともに、前記冷媒流路切換手段を冷房設定と暖房設定
    との間で断続的に切り換える制御手段とを備えることを
    特徴とする車両用ヒートポンプ式冷暖房装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用ヒートポンプ式
    冷暖房装置において、 前記コンプレッサの所定の状態は所定温度であり、前記
    コンプレッサ作動状態検出手段は前記コンプレッサが前
    記所定温度に達したことを検出する ことを特徴とする車
    両用ヒートポンプ式冷暖房装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用ヒートポンプ式
    冷暖房装置において、前記コンプレッサの所定の状態は所定圧力であり、前記
    コンプレッサ作動状態検出手段は前記コンプレッサが前
    記所定圧力に達したことを検出する ことを特徴とする車
    両用ヒートポンプ式冷暖房装置。
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