JP3329086B2 - 自動車のフード - Google Patents

自動車のフード

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JP3329086B2
JP3329086B2 JP22043594A JP22043594A JP3329086B2 JP 3329086 B2 JP3329086 B2 JP 3329086B2 JP 22043594 A JP22043594 A JP 22043594A JP 22043594 A JP22043594 A JP 22043594A JP 3329086 B2 JP3329086 B2 JP 3329086B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アウタパネルが受けた
衝撃を吸収する自動車のフードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動車のフードとして、
図10に示すように、アウタパネル103と、アウタパ
ネル103の補強材としてのインナパネル105とから
構成されたフード101が知られている。インナパネル
105は、アウタパネル103の裏面に設けられ、フー
ド101の骨格を形成してフード101の剛性を確保し
ている。図11に示すように、インナパネル105の断
面形状は、アウタパネル103側に開口する断面ハット
状であり、インナパネル105のフランジ部105a,
105bはそれぞれアウタパネル103接着され、閉
断面部107を形成している。このようにフード101
は、アウタパネル103とインナパネル105とによっ
て形成された閉断面部107によって補強され、風圧等
によるフード101の変形が防止されている。
【0003】図12(a)に示すように,アウタパネル
103の外面にヘッドインパクターHによる衝撃力Pが
加わると、アウタパネル103は、まず衝撃方向の変形
速度に対して板の横波伝播速度で応答できなくなり、面
は局所的に下方へ伸びようとするが、同図(b)に示す
ように、アウタパネル103には放線方向への強い面張
力が発生して力の分散が起こり、広い範囲に変形を及ぼ
そうとするため、有効質量は大きくなり、大きな初期反
力が発生する。初期反力の発生後は、アウタパネル10
3が広い範囲で変形を開始し、アウタパネル103の裏
面に設けられたインナパネル(図示外)によって二次反
力が発生する。
【0004】図19は、フードの移動距離と反力との関
係である反力特性を示したものであり、フード101の
反力特性の波形(C0 )は図中点線で示してある。かか
るフード101によれば、適当な初期反力と二次反力と
を得ることができ、フード101の移動量を少なく抑え
て、十分なエネルギ吸収量を確保することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自動車のフードの中に
は、図13に示すように、アウタパネル103に段差部
109を設け、段差部109によってアウタパネル10
3を凸側平面部111と凹側平面部113に区画したも
のがある。この段差部109は、車幅両側において車体
前後方向に延設され、凸側平面部111と凹側平面部1
13との間を緩斜面で連続したもので、外観上いわゆる
キャラクターラインを形成している。
【0006】このような段差部109を有するアウタパ
ネル103にあっては、図14(a)のように、凸側平
面部111の段差部109近傍に衝撃が加わった場合、
段差部109が変形時に伸びしろとなるため、荷重の集
中が起き、図14(b)のように、段差部109の一部
が容易に折り返されて反転を起こしてしまう。この結
果、図12のような平板部分に衝撃が加わった場合に比
し、初期反力が低くなる。
【0007】また、このような段差部109の反転挙動
は、アウタパネル103の裏面にインナパネル105を
設けた場合でも同様に起こり得る。例えば、図15のよ
うに凹側平面部113の段差部109近傍にインナパネ
ル105を設けた場合には、インナパネル105と無関
係に段差部109が反転を起こし、また図16(a)の
ように,段差部109を跨ぐようにインナパネル105
を設けた場合には、図16(b)のように、インナパネ
ル105のフランジ部105a,105bが図中左右方
向に移動してインナパネル105が広げられ、段差部1
09が反転を起こしてしまう。
【0008】そして、このような初期反力の低下は、二
次反力の増大やフードの移動距離の増加を招く恐れがあ
る。
【0009】ここで、フードの移動距離を短く抑えて効
率的に衝撃エネルギを吸収するための理想的な反力特性
の波形(C)を、図19に実線で示す。かかる反力特性
は、衝撃前半において、フードの移動距離が小さい状態
で初期反力が立上がり、所定の大きさのピーク反力Fa
(移動距離Sa)となった後、フードの移動に伴い反力
が減少し、衝撃後半において、移動距離が所定値に達し
たときに(移動距離Sb)に、所定の大きさの二次反力
が発生して反力低下が緩和されるというものである。
【0010】従って、初期反力が低下してしまうと、理
想的な衝撃エネルギの吸収を行うことができないため、
従来のフード101では、フード101の移動距離をあ
る程度大きく確保する必要が生じており、エンジンルー
ム内のスペースの有効活用が困難となる。
【0011】これに対し、初期反力の増大が可能な従来
の他の自動車のフードを、図17及び図18に示す(特
開昭62−214062号公報参照)。図17はかかる
従来のフードを有する自動車を示す斜視図であり、図1
8は図17のK−K断面図である。
【0012】図17のように、このフード121は、ア
ウタパネル103の裏面に重合接着されたフードインナ
部材123と張り剛性保持部材125を備えている。フ
ードインナ部材123は、発泡体が充填されたハニカム
コア127をくるみ込み、表面を硬質樹脂で固めた構造
となっている。フードインナ部材123は、フード全周
縁に沿う周縁補強部123aと、ロック装置取付部12
7からヒンジ取付部129を結ぶV字補強部123bを
一体形成したもので、このフードインナ部材123に囲
まれた張り剛性保持部材125は、アウタパネル103
の裏面に接着され、発泡体を充填している。かかるV字
補強部123bを設けると、アウタパネル103のみを
設けた場合に比べて、初期反力の増大を図ることができ
る。
【0013】ところが、V字補強部123bは、発泡体
で充填したハニカムコア127をプラスチック面材で囲
った構造であり、潰れ難く割れ易いという特性を持って
いるため、衝撃前半の初期反力のピーク値F1 が所望の
目標値Fa よりもさらに上昇してしまう傾向があり、ま
たハニカムコア127等の残骸がフードインナ部材12
3内に残存してしまうため、フード121が移動できる
有効潰れストローク量が狭められてしまい、衝撃後半の
二次反力が再度上昇してしまう傾向があった。
【0014】このため、V字補強部123bを段差部1
09の裏側に沿って設けた場合、その反力特性は、例え
ば図19中の一点鎖線のような波形(C1 )を呈し、前
記理想的な波形(C)を得ることが困難であった。
【0015】また、かかるフード121は、V字補強部
123bの長手方向の曲げ剛性でアウタパネル103を
支持する構造であるため、V字補強部123bの中央部
で撓み易く隅部で硬くなる。このため、V字補強部12
3bの中央部と隅部とでは撓み量が大きく異なり、V字
補強部123bの長手方向に沿って衝撃部位が変わるご
とに反力特性に差が生じてしまうおそれがあった。ま
た、V字補強部123bと張り剛性保持部材125の交
叉部の側壁は剛性が高く、衝撃時に塑性変形が見込めな
いため、かかる交叉部において十分なフードの移動量を
確保することが困難であった。このため、V字補強部1
23bを段差部109の裏側に沿って設けた場合には、
段差部109の全域において、ほぼ同様な反力特性を得
ることが困難であった。
【0016】さらに、段差部109に外側から衝撃が加
わり、V字補強部123bが左右に引張られた場合に
は、V字補強部123bの外壁を構成するプラスチック
面材が割れやすくなるため、V字補強部123bの剛性
を確保するためにプラスチック面材を厚肉に形成する必
要があり、V字補強部123bの大型化や重量化が否め
なかった。
【0017】すなわち、図17に示す構造であっても、
段差部109においてフードの移動距離を短く抑えて効
率的に衝撃エネルギを吸収することは困難であった。
【0018】そこで、本発明は、段差部を有するフード
であっても、フードの移動距離を小さく抑えて効率的に
衝撃エネルギを吸収することができる自動車のフードの
提供を目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
段差部によって区画された凸側平面部と凹側平面部とを
有するアウタパネルの裏面にインナパネルを設けた自動
車のフードにおいて、前記インナパネルに支持され、前
記凸側平面部の段差部近傍を裏面から支えて段差部の反
転を抑えると共に、段差部変形による移動距離が所定
の大きさになると潰れ変形を起こして所望の反力を生じ
る衝撃吸収体を、前記アウタパネルとインナパネルの間
に設けたことを特徴とするものである。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1記載の自
動車のフードであって、前記インナパネルは、前記段差
部の裏側に沿って膨出形成され、該段差部を跨いで前記
アウタパネルとの間に閉断面部を形成し、前記衝撃吸収
体は、前記段差部の裏側に沿って前記閉断面部に配設さ
れ、該閉断面部にトラス状閉断面を形成することを特徴
とするものである。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項2記載の自
動車のフードであって、前記衝撃吸収体は、前記インナ
パネルに接合され前記凸側平面部の段差部近傍を裏面か
ら支持する略直線状の脚部を備え、前記脚部は、前記ア
ウタパネルとインナパネルとの間に前記トラス状閉断面
を形成することを特徴とするものである。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1記載の自
動車のフードであって、前記インナパネルは、前記凸側
平面部に接着される凸側フランジ部と前記凹側平面部に
接着される凹側フランジ部を備え、前記衝撃吸収体に、
一側が前記凸側フランジ部に接合され他側が前記凹側フ
ランジ部に接合された略平板状の基板部と、該基板部か
ら突設されて前記凸側平面部の段差部近傍を裏面から支
持する支持部とを設けたことを特徴とするものである。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1記載の自
動車のフードであって、前記衝撃吸収体を、断面略矩形
の菅体状に形成すると共に、前記段差部に沿って前記凸
側平面部の裏側に配設し、前記衝撃吸収体の側壁に、該
側壁の変形を許容する易変形部を設けたことを特徴とす
るものである。
【0024】
【作用】請求項1記載の発明では、凸側平面部の段差部
近傍に衝撃力が作用すると、衝撃前半において、衝撃力
は衝撃吸収体を介してインナパネルに伝わり、インナパ
ネルは下方に移動しようとするが、インナパネルの移動
はアウタパネルによって規制されるので、衝撃吸収体が
凸側平面部の段差部近傍を支持する。したがって、段差
部が反転挙動を起こすことがなく、フードの移動距離が
小さい状態から十分な初期反力が得られる。また、フー
ドの移動距離が増大すると、アウタパネルの慣性力によ
って反力が減少するが、フードの移動距離が所定距離と
なると、衝撃吸収体が潰れ変形を起こして所望の大きさ
の二次反力が生じ、反力の減少が的確に緩和される。こ
れにより、理想的な反力特性が得られ、フードの移動距
離を小さく抑えて十分なエネルギ吸収を確保することが
できる。
【0025】請求項2記載の発明では、請求項1の作用
に加え、インナパネルを段差部の裏側に沿って膨出形成
し、衝撃吸収体を段差部の裏側に沿って閉断面部に配設
したので、段差部の全域において、断面形状をほぼ同形
状とすることができ、同様な反力特性を得ることができ
る。
【0026】また、インナパネルは段差部を跨いでアウ
タパネルとの間に閉断面部を形成し、衝撃吸収体は閉断
面部にトラス状閉断面を形成しているので、衝撃時にお
いて、インナパネルに強い張力が発生する。これによ
り、衝撃吸収体をインナパネルに強固に支持させること
ができ、所望の反力特性を安定して得ることができる。
【0027】請求項3記載の発明では、請求項2の作用
に加え、衝撃吸収体の脚部を略直線状としたので、衝撃
前半では、脚部によってより高い初期反力を得ることが
でき、衝撃後半では、脚部の座屈変形によってほぼ一定
の二次反力を得ることができ、より理想的な反力特性を
確実に得ることができる。
【0028】請求項4記載の発明では、請求項1の作用
に加え、衝撃吸収体の基板部の一側をインナパネルの凸
側フランジ部に接合し他側を凹側フランジ部に接合した
ので、衝撃前半において、インナパネルの凸側フランジ
部と凹側フランジ部が相反する方向に移動することなく
インナパネルの開き変形が阻止されて、衝撃前半でより
高い初期反力を得ることができる。
【0029】請求項5記載の発明では、請求項1の作用
に加え、衝撃吸収体を面略矩形の菅体状としたので、略
直線状の衝撃吸収体の側壁がアウタパネルを支持し、衝
撃前半では、衝撃吸収体の側壁によって高い初期反力を
得ることができ、衝撃後半では、側壁の座屈変形によっ
てほぼ一定の二次反力を得ることができ、理想的な反力
特性を確実に得ることができる。
【0030】また、側壁に易変形部を設けたので、反力
の大きさを任意に設定することができ、理想的な反力特
性をさらに確実に得ることができる。
【0031】また、衝撃吸収体を段差部に沿って配設し
たので、段差部の全域において、ほぼ同様な反力特性を
得ることができる。
【0032】さらに、インナパネルが段差部の裏側に沿
って設ける必要がないので、インナパネルをフードに合
わせた最適な形状とすることができる。
【0033】
【実施例】図1(a)は第1実施例にかかる自動車のフ
ードを裏側から視た平面図、図1(b)は図1(a)の
フードのA−A断面図、図2は図1のB部断面図、図3
は図1のフードの変形状態を示すB部断面図である。
【0034】図1に示すように、フード1のアウタパネ
ル3には、段差部5が屈曲形成されている。段差部5
は、車幅両側において車体前後方向に延設され、車幅中
央の凸側平面部7と車幅両端側の凹側平面部9との間を
傾斜面で連続している。段差部5は、車体後方側に向か
って拡がるように略八字状に設けられ、外観上いわゆる
キャラクターラインを形成している。
【0035】アウタパネル3の裏面には、フード1の骨
格を形成してフード1の剛性を確保するインナパネル1
1が設けられている。インナパネル11は、アウタパネ
ル3の周縁部に配設された枠部13と、段差部5の裏側
に沿って枠部13間に配設されたインナ部15と、枠部
13とインナ部15とに接続された補強部17を有し、
これらは一体的に設けられている。枠部13、インナ部
15、及び補強部17は、図1(b)に示すように、そ
れぞれ断面略逆ハット状に形成されている。
【0036】図2に示すように、前記インナ部15は、
アウタパネル3の段差部5の裏側を跨ぐように配設さ
れ、アウタパネル3とインナ部15とは相互に膨出した
状態となっている。インナ部15は、底部23と、底部
23の両端から斜め上方に屈曲された側壁部25,27
とを備え、両側壁部25,27の端部には、凸側フラン
ジ部25a及び凹側フランジ部27aが外側に向かって
屈曲形成されている。凸側フランジ部25aは、アウタ
パネル3の凸側平面部7の裏面にマスチック29によっ
て接着され、凹側フランジ部27aは、凹側平面部9の
裏面にマスチック29によって接着されている。これに
より、インナ部15とアウタパネル3の間には、閉断面
部Nが形成されている。
【0037】この閉断面部N内には、段差部5の裏側に
沿って衝撃吸収体21が配設されている。衝撃吸収体2
1は、断面略ハット状に形成され、上板部31と、上板
部31の両端から下方に屈曲された直線状の脚部33,
35とを備えている。両脚部33,35の下端は、底部
23と側壁部25,27との間の屈曲角部(J,K)に
突当たり、側壁部25,27の内面に沿うように屈曲し
て、ここに接合部33a,35aが形成されている。両
接合部33a,35aは、側壁部25,27にそれぞれ
スポット溶接され(接合位置T1 ,T2 )、これにより
衝撃吸収体21はインナパネル15に固定されている。
【0038】衝撃吸収体21の上面部31は、凸側平面
部7の段差部5近傍に近接又は当接するように配設さ
れ、凸側平面部7の段差部5近傍を裏面から支持してい
る。衝撃吸収体21は閉断面部Nを3空間に区画し、両
脚部33,35とアウタパネル3との間には、それぞれ
略トラス状の閉断面37,39が区画形成されている。
【0039】次に作用を説明する。
【0040】図2に示すように、アウタパネル3の段差
部5に衝撃力Pが作用すると、衝撃吸収体21は下方へ
圧迫されて脚部33,35下端でインナ部15を押し下
げようとするが、インナ部15の両フランジ部25a,
27aがアウタパネル3の裏面にマスチック29によっ
て接着されており、また、インナ部15は段差部5を跨
いでアウタパネル3との間に閉断面部Nを形成し、衝撃
吸収体21は閉断面部Nにトラス状閉断面37,39を
形成しているので、衝撃時において、インナ部15に強
い張力が発生し、衝撃吸収体21はインナパネル11に
強固に支持される。また脚部33,35の下端は、底部
23と側壁部25,27との間の屈曲角部(J,K)に
突当り、接合部33a,35aで側壁部25,27にス
ポット溶接されているので(接合位置T1 ,T2 )、衝
撃により脚部33,35が相反する方向に開き移動する
こともない。このため、凸側平面部7の段差部5近傍が
衝撃吸収体21によって支持され、アウタパネル3が段
差部5で反転を起こすことなくフード1の反力が急激に
高まり、所望の初期反力を得ることができる。
【0041】衝撃力Pによる荷重が所定の大きさに達す
ると、衝撃吸収体21の脚部33,35が座屈変形を開
始して反力が低下する。反力が低下した後の衝撃後半で
は、図3に示すように、衝撃吸収体21及びインナパネ
ル15が大変形に移行して二次反力を得ることができ
る。
【0042】このとき、衝撃吸収体21の脚部33,3
5は略直線状であるので、衝撃前半では、脚部33,3
5によってより高い初期反力を得ることができ、衝撃後
半では、脚部33,35の座屈変形によってほぼ一定の
二次反力を得ることができる。
【0043】これにより、図19に示す理想的な反力特
性の波形(C)を得ることができ、フード1の移動距離
を小さく抑えて十分なエネルギ吸収を確保することがで
きる。従って、段差部5を有するフード1であっても、
段差部5の反転挙動を抑えて、衝撃を効果的に緩和する
ことができる。
【0044】また、インナパネル11のインナ部15を
段差部5の裏側に沿って膨出形成し、衝撃吸収体21を
段差部5の裏側に沿って閉断面部Nに配設したので、段
差部5の全域においてフード1の断面形状をほぼ同形状
とすることができる。これにより、段差部5の全域にお
いて、同様の反力特性が得られ、衝撃を効果的に緩和す
ることができる。
【0045】図4は、本実施例の変形例を示している。
【0046】この変形例にかかるフード40のインナ部
15は、左右の斜設部43,45を有し、両斜設部4
3,45は、インナ部15の長手方向に垂直な断面が裏
側に膨出した略く字状(逆山型状)となるように屈曲さ
れている。一方の斜設部43は凸側平面部7の裏面に向
かって延び、他方の斜設部45は凹側平面部9の裏面に
向かって延びている。両斜設部43,45の端部には、
凸側フランジ部43a及び凹側フランジ部45aが外側
に向かって屈曲形成され、両フランジ部43a,45a
は凸側平面部7及び凹側平面部9の裏面にマスチック2
9によって接着されている。
【0047】衝撃吸収部材41は、上板部47と脚部4
9と傾斜部51とを備え、これらは一体的に屈曲形成さ
れている。脚部49は、下端が左右の斜設部43,45
間の折曲げ点Mの内角に突当たり、上端が凸側平面部7
に対してほぼ垂直に延びて凸側平面部7の裏面に突当て
られている。上板部47は、脚部49の上端から段差部
5の反対側に屈曲し、さらに段差部5側に折返されてい
る。傾斜部51は、上板部47から段差部5の裏側を通
り凹側平面部9の裏面に延設されている。脚部49の下
端には、前記一方の斜設部43の内側に沿って屈曲され
た一側の接合部49aが設けられ、この一側の接合部4
9aが一方の斜設部43にスポット溶接されている(接
合位置T3 )。傾斜部51の端部には、前記凹側フラン
ジ部45aに沿って屈曲された他側の接合部51aが設
けられ、この他側の接合部51aが該フランジ部45a
にスポット溶接されている(接合位置T4 )。他側の接
合部51aは、凹側平面部9の裏面に沿って設けられ、
前記マスチック29によってフランジ部45aと共に凹
側平面部9の裏面に接着されている。
【0048】かかる変形例では、第1実施例と同様の作
用及び効果が得られる。
【0049】すなわち、アウタパネル3の段差部5に衝
撃力が作用すると、衝撃吸収体41は下方へ圧迫されて
インナ部15を押し下げようとするが、インナ部15の
両フランジ部43a,45aがアウタパネル3の裏面に
マスチック29によって接着されており、また、インナ
部15は段差部5を跨いでアウタパネル3との間に閉断
面部Nを形成し、衝撃吸収体41は閉断面部Nにトラス
状閉断面53,55を形成しているので、衝撃時におい
て、インナ部15に強い張力が発生し、衝撃吸収体41
はインナパネル11に強固に支持される。また脚部49
の下端は、左右の斜設部43,45間の折曲げ点Mの内
角に突当たり、接合部49aで斜設部43にスポット溶
接されているので(接合位置T3 )、衝撃力により脚部
49の下端が移動することもない。このため、凸側平面
部7の段差部5近傍が衝撃吸収体41によって支持さ
れ、アウタパネル3が段差部5で反転を起こすことなく
フード1の反力が急激に高まり、所望の初期反力を得る
ことができる。
【0050】衝撃力による荷重が所定の大きさに達する
と、衝撃吸収体41の脚部49が座屈変形を開始して反
力が低下する。反力が低下した後の衝撃後半では、衝撃
吸収体41及びインナパネル15が大変形に移行して二
次反力を得ることができる。
【0051】このとき、衝撃吸収体41の脚部49は略
直線状であるので、衝撃前半では、脚部49によってよ
り高い初期反力を得ることができ、衝撃後半では、脚部
49の座屈変形によってほぼ一定の二次反力を得ること
ができる。
【0052】これにより、図19に示す理想的な反力特
性の波形(C)を得ることができ、フード40の移動距
離を小さく抑えて十分なエネルギ吸収を確保することが
できる。従って、段差部5を有するフード40であって
も、段差部5の反転挙動を抑えて、衝撃を効果的に緩和
することができる。
【0053】また、インナパネル11のインナ部15を
段差部5の裏側に沿って膨出形成し、衝撃吸収体41を
段差部5の裏側に沿って閉断面部Nに配設したので、段
差部5の全域においてフード40の断面形状をほぼ同形
状とすることができる。これにより、段差部5の全域に
おいて、同様の反力特性が得られ、衝撃を効果的に緩和
することができる。
【0054】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0055】図5は第2実施例にかかる自動車のフード
の要部断面図、図6は図5のインナ部と衝撃吸収部材を
示す斜視図であり、第1実施例と同様の部分には同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0056】図5に示すように、本実施例にかかるフー
ド60の衝撃吸収体61は、基板部63と支持部65と
を備え、段差部5の裏側に沿って設けられている。基板
部63は、インナパネル11の凸側フランジ部25aと
凹側フランジ部27aとを直線的に結ぶように略平板状
に形成され、インナ部15の開口上面を塞ぐように、イ
ンナ部15とアウタパネル3との間にサンドイッチ状に
重ねられている。基板部63の両端には、接合部63
a,63bが設けられている。両接合部63a,63b
は、インナパネル11の凸側フランジ部25a及び凹側
フランジ部27aに接合され(接合位置T5 ,T6 )、
両フランジ部25a,27aと共に凸側平面部7及び凹
側平面部9の裏面にマスチック29によって接着されて
いる。
【0057】支持部65は、基板部63の一部を略矩形
状に切起こしたもので、基板部63と一体的に形成され
ている。支持部65は、基板部63から凸側平面部7の
裏面に対してほぼ垂直に立設された2つ脚部65bと、
両脚部65b間で凸側平面部7の段差部5近傍に近接又
は当接するように配設された上面部65aとを備えてい
る。
【0058】次に作用を説明する。
【0059】アウタパネル3の段差部5に衝撃力Pが作
用すると、衝撃吸収体61は下方へ圧迫されるが、基板
部63の接合部63a,63bがアウタパネル3の裏面
にマスチック29によって接着されており、また、基板
部63の接合部63a,63bがインナパネル11の凸
側フランジ部25a及び凹側フランジ部27aに接合さ
れているので(接合位置T5 ,T6 )、インナ部15の
凸側フランジ部25a,と凹側フランジ部27aが相反
する方向に移動することなくインナ部15の開き変形が
阻止される。このため、凸側平面部7の段差部5近傍が
衝撃吸収体61の支持部65によって支持され、アウタ
パネル3が段差部5で反転を起こすことなくフード60
の反力が急激に高まり、所望の初期反力を得ることがで
きる。
【0060】衝撃力による荷重が所定の大きさに達する
と、衝撃吸収体61の脚部65bが座屈変形を開始して
反力が低下する。反力が低下した後の衝撃後半では、衝
撃吸収体61及びインナパネル15が大変形に移行して
二次反力を得ることができる。
【0061】このとき、衝撃吸収体61の脚部65bは
略直線状であるので、衝撃前半では、脚部65bによっ
てより高い初期反力を得ることができ、衝撃後半では、
脚部65bの座屈変形によってほぼ一定の二次反力を得
ることができる。
【0062】これにより、図19に示す理想的な反力特
性の波形(C)を得ることができ、フード60の移動距
離を小さく抑えて十分なエネルギ吸収を確保することが
できる。従って、段差部5を有するフード60であって
も、段差部5の反転挙動を抑えて、衝撃を効果的に緩和
することができる。
【0063】また、インナパネル11のインナ部15を
段差部5の裏側に沿って膨出形成し、衝撃吸収体61を
段差部5の裏側に沿って設けたので、第1実施例と同様
に、段差部5の全域においてフード60の断面形状をほ
ぼ同形状とすることができ、段差部5の全域において、
同様の反力特性が得られ、衝撃を効果的に緩和すること
ができる。
【0064】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。
【0065】図7(a)は第3実施例にかかる自動車の
フードを裏側から視た平面図、図7(b)は図7(a)
のフードのU−U断面図、図8は図7のV−V断面図、
図9は衝撃吸収体の側面図であり、第1実施例と同様の
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0066】図7に示すように、フード70のアウタパ
ネル3には、段差部5が屈曲形成されている。アウタパ
ネル3の裏面には、フード1の骨格を形成してフード1
の剛性を確保するインナパネル71が設けられている。
インナパネル71は、アウタパネル3の周縁部に配設さ
れた枠部73と、車体後方の車幅両端から車体前方の車
幅中央に向かって略V字状に配設されたV字インナ部7
5と、枠部73とV字インナ部75とに接続された補強
部77を有し、これらは一体的に設けられている。
【0067】衝撃吸収体81は、アウタパネル3の段差
部5の裏側に沿って配設され、図8に示すように、上面
部83、底面部85、及び2つの側壁部87,89を備
えた断面略矩形の菅体状に形成されている。底面部85
はインナパネル71の側壁部71aを切欠いて形成した
凹部79の底面79aにスポット溶接され(接合位置T
7 )、上面部83は凸側平面部7の段差部5近傍の裏面
にマスチック91によって接着されている。すなわち、
衝撃吸収体81は、アウタパネル3とインナパネル71
の間に挟み込まれた状態となっている。
【0068】図9に示すように、衝撃吸収体81の両側
壁部87,89には、易変形部としての溝部93が、衝
撃吸収体81の長手方向に対し略直角の方向にアウタパ
ネル3側からインナパネル71側に向かって切込み形成
されている。なお、インナパネル71は、第1実施例と
同様にマスチック29によってアウタパネル3に接着さ
れている。
【0069】次に作用を説明する。
【0070】アウタパネル3の段差部5に衝撃力Pが作
用すると、衝撃力Pは衝撃吸収体81を介してインナパ
ネル71へ伝わり、インナパネル71の側壁部71aが
凹部79で折れ曲がるように変形しようとするが、イン
ナパネル71はマスチック29によってアウタパネル3
に接着されているため容易に変形せず、凸側平面部7の
段差部5近傍が衝撃吸収体81の上面部83によって支
持され、アウタパネル3が段差部5で反転を起こすこと
なくフード70の反力が急激に高まり、所望の初期反力
を得ることができる。
【0071】衝撃力による荷重が所定の大きさに達する
と、衝撃吸収体81の側壁部87,89が座屈変形を開
始して反力が低下する。反力が低下した後の衝撃後半で
は、衝撃吸収体81及びインナパネル71が大変形に移
行して二次反力を得ることができる。
【0072】このとき、衝撃吸収体81の側壁部87,
89は略直線状であるので、衝撃前半では、側壁部8
7,89によってより高い初期反力を得ることができ、
衝撃後半では、側壁部87,89の座屈変形によってほ
ぼ一定の二次反力を得ることができる。
【0073】これにより、図19に示す理想的な反力特
性の波形(C)を得ることができ、フード70の移動距
離を小さく抑えて十分なエネルギ吸収を確保することが
できる。従って、段差部5を有するフード70であって
も、段差部5の反転挙動を抑えて、衝撃を効果的に緩和
することができる。
【0074】また、衝撃吸収体81を段差部5の裏側に
沿って設けたので、第1実施例及び第2実施例と同様
に、段差部5の全域においてフード70の断面形状をほ
ぼ同形状とすることができ、段差部5の全域において、
同様の反力特性が得られ、衝撃を効果的に緩和すること
ができる。
【0075】さらに、インナパネル71を段差部5の裏
側に沿って設ける必要がないので、インナパネル71を
フード70に合わせた最適な形状とすることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明によれば、凸側平面部の段差部近傍への衝撃後、
衝撃吸収体が凸側平面部の段差部近傍を支持するので、
段差部が反転挙動を起こすことがなく、フードの移動距
離が小さい状態から十分な初期反力が得られる。また、
フードの移動距離が増大して所定距離となると、衝撃吸
収体が潰れ変形を起こして所望の大きさの二次反力が生
じ、反力の減少が的確に緩和される。これにより、理想
的な反力特性が得られ、フードの移動距離を小さく抑え
て十分なエネルギ吸収を確保することができ、衝撃を効
果的に緩和することができる。
【0077】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
効果に加え、段差部の全域において衝撃を効果的に緩和
することができる。
【0078】また、閉断面部及びトラス状閉断面によっ
て、所望の反力特性を安定して得ることができ、衝撃を
より効果的かつ確実に緩和することができる。
【0079】請求項3記載の発明によれば、請求項2の
効果に加え、略直線状の脚部によって、より理想的な反
力特性を確実に得ることができ、衝撃をさらに効果的か
つ確実に緩和することができる。
【0080】請求項4記載の発明によれば、請求項1の
作用に加え、衝撃前半において、衝撃吸収体の基板部に
よってインナパネルの開き変形が阻止されるので、衝撃
前半の初期反力をさらに高めることができる。
【0081】請求項5記載の発明によれば、請求項1の
作用に加え、略直線状の衝撃吸収体の側壁によって、衝
撃前半では高い初期反力を得ることができ、衝撃後半で
はほぼ一定の二次反力を得ることができ、理想的な反力
特性を確実に得ることができるので、衝撃をより効果的
かつ確実に緩和することができる。
【0082】また、易変形部によって、反力の大きさを
任意に設定することができ、理想的な反力特性をさらに
確実に得ることができる。
【0083】また、段差部の全域において衝撃を効果的
に緩和することができる。
【0084】さらに、インナパネルを段差部の裏側に沿
って設ける必要がないので、インナパネルをフードに合
わせた最適な形状とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す図であり、(a)は平面図、
(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】図1(b)のB部拡大図である。
【図3】図2の変形状態を示す断面図である。
【図4】第1実施例の変形例を示す断面図である。
【図5】第2実施例を示す断面図である。
【図6】第2実施例を示す斜視図である。
【図7】第3実施例を示す図であり、(a)は平面図
(b)は(a)のU−U断面図である。
【図8】図7(a)のV−V断面図である。
【図9】第3実施例の要部断面図である。
【図10】従来例の平面図である。
【図11】図10のE−E線断面図である。
【図12】アウタパネルの変形状態を示す模式図であ
り、(a)は変形前の状態を示し、(b)は変形時の状
態を示している。
【図13】段差部を有するフードの外観斜視図である。
【図14】段差部の変形状態を示す模式図であり、
(a)は変形前の状態を示し、(b)は変形時の状態を
示している。
【図15】段差部にインナパネルを設けた場合の変形状
態を示す断面図である。
【図16】段差部にインナパネルを設けた場合の他の変
形状態を示す断面図であり、(a)は変形前の状態を示
し、(b)は変形後の状態を示している。
【図17】他の従来例の斜視図である。
【図18】図17の変形状態を示す断面図である。
【図19】反力特性を示す図である。
【符号の説明】
1 フード 3 アウタパネル 5 段差部 7 凸側平面部 9 凹側平面部 11 インナパネル 21 衝撃吸収体 25a 凸側フランジ部 27a 凹側フランジ部 33 脚部 35 脚部 37 トラス状閉断面 39 トラス状閉断面 40 フード 41 衝撃吸収体 49 脚部 53 トラス状閉断面 55 トラス状閉断面 60 フード 61 衝撃吸収体 63 基板部 65 支持部 70 フード 71 インナパネル 81 衝撃吸収体 87 側壁 89 側壁 93 溝部(易変形部) N 閉断面部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−156872(JP,A) 特開 平5−139338(JP,A) 特開 昭62−214062(JP,A) 実開 昭52−137412(JP,U) 実開 昭62−4425(JP,U) 実開 平6−27446(JP,U) 実開 昭62−30979(JP,U) 実開 昭63−170330(JP,U) 実開 昭63−70478(JP,U) 実開 昭57−154571(JP,U) 実開 平2−128685(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段差部によって区画された凸側平面部と
    凹側平面部とを有するアウタパネルの裏面にインナパネ
    ルを設けた自動車のフードにおいて、 前記インナパネルに支持され、前記凸側平面部の段差部
    近傍を裏面から支えて段差部の反転を抑えると共に、
    差部変形による移動距離が所定の大きさになると潰れ
    変形を起こして所望の反力を生じる衝撃吸収体を、前記
    アウタパネルとインナパネルの間に設けたことを特徴と
    する自動車のフード。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車のフードであっ
    て、 前記インナパネルは、前記段差部の裏側に沿って膨出形
    成され、該段差部を跨いで前記アウタパネルとの間に閉
    断面部を形成し、 前記衝撃吸収体は、前記段差部の裏側に沿って前記閉断
    面部に配設され、該閉断面部にトラス状閉断面を形成す
    ることを特徴とする自動車のフード。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動車のフードであっ
    て、 前記衝撃吸収体は、前記インナパネルに接合され前記凸
    側平面部の段差部近傍を裏面から支持する略直線状の脚
    部を備え、 前記脚部は、前記アウタパネルとインナパネルとの間に
    前記トラス状閉断面を形成することを特徴とする自動車
    のフード。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自動車のフードであっ
    て、 前記インナパネルは、前記凸側平面部に接着される凸側
    フランジ部と前記凹側平面部に接着される凹側フランジ
    部を備え、 前記衝撃吸収体に、一側が前記凸側フランジ部に接合さ
    れ他側が前記凹側フランジ部に接合された略平板状の基
    板部と、該基板部から突設されて前記凸側平面部の段差
    部近傍を裏面から支持する支持部とを設けたことを特徴
    とする自動車のフード。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の自動車のフードであっ
    て、 前記衝撃吸収体を、断面略矩形の菅体状に形成すると共
    に、前記段差部に沿って前記凸側平面部の裏側に配設
    し、 前記衝撃吸収体の側壁に、該側壁の変形を許容する易変
    形部を設けたことを特徴とする自動車のフード。
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