JP3328640B2 - 超音波センサの取付構造 - Google Patents

超音波センサの取付構造

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JP3328640B2 JP2000158446A JP2000158446A JP3328640B2 JP 3328640 B2 JP3328640 B2 JP 3328640B2 JP 2000158446 A JP2000158446 A JP 2000158446A JP 2000158446 A JP2000158446 A JP 2000158446A JP 3328640 B2 JP3328640 B2 JP 3328640B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波センサの取
付構造に係り、より詳しくは、液体収納容器内の液面を
検出するために探触子ケースを容器の外側底面部に透過
材を介して取り付けた構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波センサは、小形で取り扱いが容易
なこと、及び近時のディジタル処理技術の発展に伴って
検出精度が大きく向上したこと等の理由により液面検出
装置のセンサとして広汎に用いられている。このような
超音波センサを用いた超音波液面検出装置は、探触子か
ら超音波を発射させ、液面からの反射波を受信すること
により液面位置を検出しようとするものであるから、本
来、探触子と液面との間には超音波の進行を阻害するよ
うな障害物が存在しない方が好ましく、したがって、容
器内の液面を検出しようとする場合には、探触子を容器
の内部に取り付ける構造とすることが好ましい。
【0003】しかし、例えば、LPGタンクのような密
閉圧力容器の場合、探触子を容器内部に取り付けること
はできないため、やむを得ず、探触子が内部に配設され
た探触子ケースを容器の外側に取り付ける構成を採用し
ている。そして、この場合の探触子ケースの取り付け位
置は、容器の底面部とするのが通常である。これは、も
し容器の側面部とすると、液面高さの変化領域内に複数
個の探触子を配置しなければならずコスト的に不利にな
るからである。
【0004】図25は、このように、探触子ケースを容
器の外側底面部に取り付けた超音波液面検出装置の構成
例を示す説明図である。この図において、略円筒状で上
部及び底面部に曲面が形成されている容器(LPGタン
ク)1が支持脚2を介して床面3上に設置されており、
容器1の外側底面部の中央位置に探触子ケース(樹脂
製)4が取り付けられている。容器1の内部には液体
(LPGガス)5が収容されており、探触子ケース4内
の探触子から発射された発射波6は液面7で反射し、反
射波8となって探触子に受信されるようになっている。
【0005】探触子により受信された超音波信号は制御
部9に送られ、ここでA/D変換処理、液面距離演算処
理等の各種処理が行われるようになっている。この制御
部9には、上記の各種処理を行うための回路の他に、外
部に液面検出信号を送信する送信回路、外部からの指令
信号を受信する受信回路、及び容器1に取り付けられて
いるバルブ等の各種機器(図示せず)を制御するための
制御回路などが配設されている。
【0006】そして、制御部9は電話回線10を介して
管理コンピュータ11に接続されている。管理コンピュ
ータ11では、制御部9から送られてくる液面検出信号
に基づき、容器1内の液面7高さを監視しており、この
液面7が一定レベル以下に低下すると、制御部9に制御
指令信号を送り、容器1内に液体5を補充するようにし
ている。
【0007】ところで、上記のように、容器1の外側に
探触子ケース4を配置する構成を採用する場合、探触子
ケース4及び容器1の各密着面間には、液体5と略同等
の超音波透過特性を有するグリース状の透過材を介在さ
せるようにしている。これは、もし各密着面間に空気層
が存在すると、この部分で超音波が透過し難くなり液面
の検出精度に大きな影響を与えてしまうため、このよう
な透過材を各密着面間に充填することにより空気層の存
在を排除するようにしたものである。したがって、各密
着面間に透過材を充填するにあたっては、透過材ができ
るだけ均一に且つ隙間なく分布するように介在させるこ
とが強く要求されることになる。
【0008】しかし、一方、容器1の底面部は、内部圧
力による応力が底面部に集中するのを極力回避するため
曲面が形成された形状となっている。したがって、探触
子ケース4及び容器1の外側底面部の各密着面間に上記
の透過材を均一に且つ隙間なく分布させることは実際に
は極めて困難であり、所望の検出精度を得られない場合
が多くなっていた。そこで、本願の出願人は、探触子ケ
ースの周縁部にスカート状の軟質樹脂製パッキン部材を
取り付け、この探触子ケース及び容器外側底面部の各密
着面間に透過材を封入することによりセンサ精度を向上
させる構造をこれまでに提案している(特願平11−2
61084号)。
【0009】図26は、この構造を示した断面図であ
る。この図において、探触子ケースの容器1側の端部に
は中間部よりもやや小径の頭部4aが形成されており、
この頭部4aの周囲に軟質樹脂製のパッキン12が取り
付けられている。そして、頭部4aの内部に探触子13
が配設されている。容器1と探触子ケース4との間に
は、液体5と略同等の超音波透過特性を有する透過材1
4が介在しており、双方の密着面1a,4b間において
はこの透過材14が均一且つ隙間なく分布した状態とな
っている。なお、図26においては、図示を省略してあ
るが、探触子ケース4及びパッキン12は適当な押圧手
段により容器1側に押圧されている。
【0010】図27は、図26におけるパッキン12の
形状を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は縦
断面図である。この図に示すように、パッキン12は略
リング形状のものであり、筒体部12aと、この筒体部
12aの一端側に形成されたスカート部12bとから構
成されている。そして、パッキン12はエラストマーの
ような軟質樹脂により形成されており、曲面を有する容
器1の外側底面部の形状に合わせて容易に変形し得るよ
うになっている。また、この従来例では探触子ケース4
はポリウレタンにより形成されており、パッキン12は
図27に示すような単独の部材として製作された後、こ
の探触子ケース4に接着される構造である場合が通常で
あるが、探触子ケース4とパッキン12とを成型(2重
成型)により一体的に形成することもできる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の構造は、次のような点でなお改善の余地を有す
るものであった。
【0012】(1)センサ精度を一定以上向上させるの
が困難な場合がある。この理由としては、本願の発明者
の調査により、次のようなことが推測されている。第1
に、容器1の外側底面部の曲面の曲率が大きな場合と小
さな場合とでは密着面間の透過材の分布状態にばらつき
が出てしまい、均一な分布とならない場合が生じること
が原因と考えられる。第2に、センサ取付作業の際の巧
拙により密着面間の透過材の中に気泡が混入してしま
い、この気泡のためにセンサ精度が低下してしまう場合
が生じることも原因と考えられる。
【0013】(2)超音波センサは、できるだけ容器1
底面の中心位置に真っ直ぐな姿勢で正確に取り付けるこ
とが好ましい。しかし、容器1がLPGタンクのような
密閉圧力容器である場合、超音波センサの取り付け個所
である底面部は曲面となっているため、既設の容器1に
対しては超音波センサを真っ直ぐな姿勢で中心位置に正
確に取り付けることが困難である。また、容器1の設置
方式としては図28(a)に示すような縦置き方式と図
28(b)に示すような横置き方式とがあるが、横置き
方式の場合には底面部の曲率が大きなものとなるため、
姿勢を傾斜させることなく取り付けることは一層困難と
なる。
【0014】(3)超音波センサの取り付け個所は容器
1の底面部であるため、容器1に対する取付作業が困難
となり、現場の作業員に多大な労力を強いる結果となっ
ている。また、容器1を工場で製作する際に同時に超音
波センサを取り付けてしまう場合には、容器1設置直後
の現場での取付作業は不要となるが、メインテナンス時
にはやはり現場の作業員に多大な労力を強いる結果とな
る。
【0015】(4)超音波センサが取り付けられる容器
1の種類としては種々のものがあり、したがって容器1
の板厚の値も種々のものとなる。そのため、この板厚の
値に対応した運転周波数(共振周波数)の超音波センサ
を取り付けなければならない。なお、本願の出願人は、
特願平11−15899号において、板厚の値に応じて
超音波センサの運転周波数の値を自動調整する技術を提
案しているが、この運転周波数の値を自動調整する構成
を採用すると、コストアップを招く結果となる。
【0016】(5)図29に示すように、容器1の姿勢
が一定以上傾いた状態となった場合、液面7からの反射
波8を超音波センサが受信できなくなり、液面検出がで
きなくなることが起こり得る。
【0017】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、超音波センサのセンサ精度を向上させ、超音波セ
ンサの正確且つ容易な取付を可能にし、運転周波数の調
整作業を不要にし、容器が傾斜した状態となっても液面
検出を行うことが可能な、超音波センサの取付構造を提
供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、探触子が内部に
配設された探触子ケースが、超音波透過特性を良好にす
るための透過材を介在させた状態で液体収納容器の外側
底面部に取り付けられており、この透過材は、探触子ケ
ースの周縁部に取り付けられたスカート状の軟質樹脂製
パッキン部材により、前記探触子ケース及び前記外側底
面部の各密着面間に封入されている超音波センサの取付
構造において、前記軟質樹脂製パッキン部材に、前記各
密着面間に封入された透過材の一部を外部に逃がすため
の透過材逃がし孔を複数個形成した、ことを特徴とす
る。
【0019】請求項2記載の発明は、探触子が内部に配
設された探触子ケースが、超音波透過特性を良好にする
ための透過材を介在させた状態で液体収納容器の外側底
面部に取り付けられており、この透過材は、探触子ケー
スの周縁部に取り付けられたスカート状の軟質樹脂製パ
ッキン部材により、前記探触子ケース及び前記外側底面
部の各密着面間に封入されている超音波センサの取付構
造において、前記探触子ケースを、バネ手段を介して略
カップ形状の金属製センサケース内部に弾性的に保持す
ると共に、押圧手段によりこの金属製センサケースを前
記液体収納容器の外側底面部側へ押圧して、前記軟質樹
脂製パッキン部材、前記探触子ケース、及び前記金属製
センサケースの開口端部を前記液体収納容器の外側底面
部に当接させ、しかも、この金属製センサケースの開口
端部にこの外側底面部と接触する4個の爪部を互いに等
間隔で形成した、ことを特徴とする。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記押圧手段は、前記液体収納容器に取り
付けられた取付部材に軸支された回動レバーと、前記回
動レバーの基端部に螺着され、所定の方向へのネジ回し
動作により前記金属製センサケースの前記液体収納容器
に対する押圧力をこの回動レバーの先端部に与える着脱
用操作ノブと、から構成されるものである、ことを特徴
とする。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記回動レバーの先端部付近には、前記着
脱用操作ノブについてのネジ回し量の目安を与える目安
ギャップをが形成されている、ことを特徴とする。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記目安ギャップに、前記回動レバーの先
端部付近に大きな弾性を与えるための目安バネを取り付
けた、ことを特徴とする。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項3乃至5の
いずれかに記載の発明において、前記液体収納容器は床
面に対して立設された支持脚を有しており、前記取付部
材は、床面に対して水平な方向に移動できるように、固
定金具を介してこの支持脚に固定されている、ことを特
徴とする。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記押圧手段は、超音波センサを収納する
略カップ形状の金属製センサ収納ケースと、このセンサ
収納ケースの開口端部付近に配設され、前記液体収納容
器の外側底面部に吸着した状態でこのセンサ収納ケース
の内面が前記超音波センサを前記外側底面部側へ向けて
押圧するように押圧力を与える永久磁石と、から構成さ
れるものである、ことを特徴とする。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記押圧手段は、前記液体収納容器の外側
底面部に一方の端部が臨むように複数本のネジ部材の他
方の端部が螺着された支持ベースと、前記ネジ部材の一
方の端部に自在に向きを変えられるように支持された磁
石収納部材と、これら磁石収納部材の内部に収納され、
前記液体収納容器の外側底面部に吸着される永久磁石
と、前記支持ベースに螺着され、所定の方向へのネジ回
し動作により超音波センサを前記液体収納容器に対して
押圧する押圧ノブと、から構成されるものである、こと
を特徴とする。
【0026】請求項9記載の発明は、請求項7又は8記
載の発明において、前記永久磁石が、前記液体収納容器
の外側底面部に吸着した状態で互いに等間隔になるよう
に4個配設されている、ことを特徴とする。
【0027】請求項10記載の発明は、探触子が内部に
配設された探触子ケースが、超音波透過特性を良好にす
るための透過材を介在させた状態で液体収納容器の外側
底面部に取り付けられており、この透過材は、探触子ケ
ースの周縁部に取り付けられたスカート状の軟質樹脂製
パッキン部材により、前記探触子ケース及び前記外側底
面部の各密着面間に封入されている超音波センサの取付
構造において、前記液体収納容器の外側底面部に、内周
面にネジが形成された取付座を設け、外周面にネジが形
成されたカップ状のセンサホルダをこの取付座に螺着
し、このセンサホルダ内部に超音波センサを配設した、
ことを特徴とする。
【0028】請求項11記載の発明は、探触子が内部に
配設された探触子ケースが、超音波透過特性を良好にす
るための透過材を介在させた状態で液体収納容器の外側
底面部に取り付けられており、この透過材は、探触子ケ
ースの周縁部に取り付けられたスカート状の軟質樹脂製
パッキン部材により、前記探触子ケース及び前記外側底
面部の各密着面間に封入されている超音波センサの取付
構造において、前記液体収納容器の外側底面部に取付孔
を形成し、この取付孔に対してカップ状のセンサホルダ
の頭部を外側から内側へ向けてくぐり抜けさせた状態で
このセンサホルダの基端部を前記外側底面部に溶着し、
このセンサホルダ内部に超音波センサを配設した、こと
を特徴とする。
【0029】請求項12記載の発明は、請求項10又は
11記載の発明において、前記センサホルダの超音波セ
ンサの当接面は平坦に形成されたものである、ことを特
徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、第1の発明の実施形態の
構造を示す断面図であり、図2は図1におけるパッキン
12の形状を示す説明図である。これらの図に示されて
いるように、パッキン12のスカート部12bには3個
の透過材逃がし孔12cが等間隔で形成されている。な
お、図1及び図2の構成は、既述した図26及び図27
とほぼ同様であり、異なっているのはパッキン12に透
過材逃がし孔12cが形成されている点のみである。し
たがって、その他の構成要素についての重複した説明は
省略する。
【0031】図3は、センサ精度について従来例と第1
の発明とを対比した説明図であり、(a)は図26及び
図27の構成(すなわちパッキン12に透過材逃がし孔
を形成していない構成)に基づく反射波受信信号レベル
の特性図、(b)は図1及び図2の構成(すなわちパッ
キン12に透過材逃がし孔12cを形成した構成)に基
づく反射波受信信号レベルの特性図である。(a)では
780mVの信号レベルであるのに対し、(b)では2
Vの高い信号レベルとなっており、センサ精度が大きく
向上したものとなっている。
【0032】このように、パッキン12に透過材逃がし
孔12cを形成することによりセンサの性能が大きく向
上する理由は、第一に、密着面1a,4b間に存在する
余分な透過材14がこの透過材逃がし孔12cを通って
パッキン12の外部へきれいに除去され、密着面1a,
4b間に透過材14の薄くて均一な皮膜が形成されるか
らであると考えられる。また、第2に、パッキン12の
内側に透過材14を湛えた状態でパッキン12及び探触
子ケース4を容器1の底面部に当接する際に、どうして
もある程度の空気が気泡となって透過材14内に混入し
てしまうが、押圧手段により一定以上の押圧力によって
パッキン12及び探触子ケース4を容器1の底面側に押
圧する過程で、この気泡の大部分が透過材逃がし孔12
cを通って外部に排出されることも大きな理由と考えら
れる。
【0033】このように、第1の発明によれば、密着面
1a,4b間に封入された透過材14の一部を外部に逃
がすための透過材逃がし孔12cを軟質樹脂製のパッキ
ン12に複数個形成する構成としたので、従来構成に比
べてセンサ精度を大幅に向上させることができる。な
お、上記の実施形態では、透過材逃がし孔12cがパッ
キン12に形成される個数は3個となっているが、この
個数はパッキン12及び探触子ケース4の大きさや、容
器1底面部の曲率の相違に基づいて適宜選択することが
可能である。
【0034】図4は、第2の発明の実施形態の構造を示
す断面図である。この第2の発明以降では、第1の発明
における探触子13、探触子ケース4、及びパッキン1
2等をケース部材及びカバー部材等で覆った超音波セン
サ15の取付構造につき説明する。図4において、超音
波センサ15は、上部に鍔部16aが形成された軟質樹
脂製の外側カバー16を有している。この外側カバー1
6は、内部に台座17aが形成されると共に上部に爪部
17bが形成されている金属製のセンサケース17を覆
っている。
【0035】図6は、このセンサケース17の外観形状
を示す斜視図である。この図に示すように、センサケー
ス17は、上部が開口された略カップ形状となってお
り、爪部17bは開口端部に4個形成されている。この
爪部17bの幅は下方へ行くにしたがって広くなってお
り、爪部17b同士の間にはなだらかな曲線が形成され
ている。したがって、各爪部17bは充分な強度を有し
ており、ある程度の強い押圧力で容器1の外側底面部に
押圧されても変形又は破損されないようになっている。
【0036】図7は、図6のセンサケース17の平面図
である。この図において、中心Cを通る任意のラインC
S1を中央に挟んで2つの爪部17bのなす角度が90度
となっている。すなわち、4個の爪部17bが開口端面
上で等間隔に形成された状態となっている。
【0037】図4に戻って説明を続けると、台座17a
上には円筒形のクッション材18が載置されており、探
触子ケース4及びパッキン12はこのクッション材18
の内側に嵌装された状態となっている。クッション材1
8の上端部は鍔部16aの端面よりもやや上方へ突出
し、パッキン12の上端部はこのクッション材18の上
端部よりもやや上方へ突出した状態となっている。そし
て、センサケース17の内側底面部と探触子ケース4の
外側底面部との間にはコイルバネ19が取り付けられて
おり、探触子ケース4はこのコイルバネ19及びクッシ
ョン材18によりセンサケース17内で弾性的に保持さ
れた状態となっている。なお、図4では図面が煩雑とな
るのを避けるため、パッキン12の透過材逃がし孔12
cの図示を省略してあるが、第2の発明以降の構成では
透過材逃がし孔12cが形成されている場合及び形成さ
れていない場合の双方を含むものとする。
【0038】また、センサケース17には、ケーブル2
1の一端側が接続されたコネクタ20が取り付けられて
おり、このコネクタ20と探触子13とは配線材(図示
せず)により接続されている。ケーブル21の他端側
は、図示を省略してあるコントローラに接続されてお
り、このケーブル21及び配線材を介してコントローラ
と探触子13との間で信号の送受信が行われるようにな
っている。この場合、コネクタ20と探触子13との間
に介在する配線材は金属製のセンサケース17に覆われ
た状態となっているため、センサケース17は結果的に
はシールド機能を有する結果となっている。したがっ
て、図4の構成は超音波センサ15の外部からのノイズ
等の影響を排除できるという副次的効果を有するものと
なっている。
【0039】次に、上記のように構成される超音波セン
サ15を、その上方に位置する容器1の外側底面部に取
り付ける作業につき説明する。作業員は、まず、探触子
ケース4の上端面及びパッキン12の内側に形成される
空間に透過材14を満たした後、図示を省略してある押
圧手段(この押圧手段の具体的構成は図10以降におい
て説明する。)により超音波センサ15を容器1の外側
底面部に向けて押圧していく。すると、パッキン12の
上端が容器1の外側底面部に当接するためクッション材
18が縮小する方向に変形し、探触子ケース4はセンサ
ケース17の底面部に向かって沈み込んで行く状態とな
る。このとき、上記の空間に満たされた透過材14のう
ち余分なものがはみ出され、多孔質のクッション材18
はこのはみ出した透過材14を吸収する(既述したよう
に、パッキン12に透過材逃がし孔12cが形成されて
いる場合は、空間内の余分な透過材14と共に、気泡も
空間外へ排出される。)。
【0040】作業員がなおも超音波センサ15を容器1
へ向けて押圧していくと探触子ケース4はコイルバネ1
9のバネ力に抗してなおもセンサケース17の底面部に
向かって沈み込み、やがて図5に示すように、4個の爪
部17bが容器1の外側底面部に接触した状態となる。
ここで、作業員はそれ以上超音波センサ15を押圧せ
ず、4個の爪部17bが軽く容器1の外側底面部に接触
するように超音波センサ15を押圧手段により仮止め状
態となるようにしておく。
【0041】そして、作業員は、このときの4個の爪部
17bの接触状態によって容器1の中心位置をある程度
把握することができる。その理由につき説明すると、例
えば、図28(b)に示したように容器1が横置きされ
ている場合につき考えてみる。図8は、この横置きされ
た容器1の底面図であり、(a)は超音波センサ15が
正規に取り付けられた状態を示し、(b)は超音波セン
サ15が正規の状態から角度がずれて取り付けられた状
態を示している。すなわち、図8(a)の状態では、超
音波センサ15のラインCS1と容器1の軸線CT1とが一
致しており、4個の爪部17bの全てが同時に容器1の
外側底面部に接触しているためぐらつかない状態となっ
ている。一方、図8(b)の状態では、超音波センサ1
5のラインCS1が容器1の軸線CT1から角度θ1だけず
れており、1個又は2個の爪部17bが容器1の外側底
面部から浮き上がっているためぐらついた状態となって
いる。作業員は、図8(b)のぐらついた状態となって
いるか否かについては容易に判断することができるの
で、もし、このようなぐらついた状態となっていれば超
音波センサ15を適当な角度だけ回し、図8(a)のよ
うなぐらつかない状態とすることができる。
【0042】但し、上述したのは容器1の軸線方向に対
する超音波センサ15のズレのみであり、容器1の円周
方向に対しては超音波センサ15がズレてしまう可能性
は残っている。つまり、図9は横置きされた容器1の側
面図であり、(a)は超音波センサ15が正規に取り付
けられた状態(超音波センサ15の軸線CS2と容器1の
ラインCT2とが一致している。)を示し、(b)は超音
波センサ15が正規の状態から角度がずれて取り付けら
れた状態(超音波センサ15の軸線CS2が容器1のライ
ンCT2から角度θ2だけずれている。)を示している。
そして、図9(a)の状態及び図9(b)の状態のいず
れも超音波センサ15はぐらつかない状態であり得るた
め、作業員は爪部17bの接触状態によっては図9
(b)の状態となっていることを判別することはできな
い。そのため、作業員は図9(b)の状態となっていな
いかどうかについての判別は目視によって行うことにな
る。しかし、容器1の外側底面部に超音波センサ15を
固定する場合に、最も回避しなければならない事態は図
8(b)のようなぐらついたままの状態で超音波センサ
15を固定してしまうことであるが、4個の爪部17b
によってこのような事態を確実に回避することが可能と
なる。したがって、図9(b)の状態を作業員の目視に
より判別しなければならないとはいえ、図4の構成によ
る効果は充分に大きなものと言える。特に、既設の容器
1に超音波センサ15を取り付ける場合やメインテナン
スを行う場合、作業員は狭いスペース内での作業を強い
られるために、上記の4個の爪部17bの接触状態によ
って容器1の軸線方向に対するズレを容易に判別するこ
とができるというのは大きな利点と言える。
【0043】上記のように、4個の爪部17bの接触状
態によって容器1の中心位置をある程度把握した後、作
業員は、それまで超音波センサ15を仮止め状態にして
いた押圧手段に対して更に締め付けをきつくして、超音
波センサ15を容器1の外側底面部に確実に固定する。
このとき、4個の爪部17bには押圧手段からの押圧力
が強く加わることになるが、既述したように、これらの
爪部17bは充分な強度を有するものであるため、変形
したり破損したりすることはない。そして、探触子ケー
ス4は、コイルバネ19のバネ力によって容器1側へ向
かって押圧されているので、探触子ケース4の上端面及
びパッキン12の内面と容器1の外側底面部との間に介
在している透過材14の皮膜は薄く均一なものとなり、
充分なセンサ精度を保持した状態となっている。また、
鍔部16aも容器1の外側底面部に強く押し付けられた
状態となっているため、充分な防塵効果を保持した状態
となっている。
【0044】以上のように、この第2の発明によれば、
開口端部に等間隔で形成された4個の爪部を有する金属
製センサケース内に探触子ケースを弾性的に保持して超
音波センサを構成し、この超音波センサを押圧手段によ
り液体収納容器の外側底面部に固定する構成としている
ので、作業員はこの超音波センサを容器底面部の中央位
置に容易に取り付けることが可能となる。また、この金
属製センサケースは結果的にシールド機能を有するもの
となっているため、外部からのノイズの影響を受けにく
くなるという副次的効果を期待することができる。
【0045】次に、第3の発明の実施形態を図10及び
図11に基づき説明する。この第3の発明は、第2の発
明において説明が省略されていた押圧手段の一例を明ら
かにするものである。図10は、この実施形態の正面図
であり、図11は図10の底面図である。なお、超音波
センサ15は第2の発明において説明したのと同様のも
のである。
【0046】図10において、容器1の外側底面部に取
付部材22の上端部が溶接により固着されており、この
取付部材22の下端部には軸部材23により回動レバー
24が回動自在に軸支されている。回動レバー24の基
端部24aには着脱用操作ノブ25のネジ部25aが螺
着されており、このネジ部25aの先端部は取付部材2
2の側面部に当接した状態となっている。回動レバー2
4の先端部24bは、これから取り付けられようとする
超音波センサ15の下方に位置しており、また、この先
端部24b付近には目安ギャップ24cが形成されてい
る。この目安ギャップ24cは、作業員が着脱用操作ノ
ブ25を回して先端部24bにより超音波センサ15を
押さえ付ける場合に、どの程度の力が超音波センサ15
に加わっているかの目安を与えるものである。すなわ
ち、先端部24bに加わる力によって回動レバー24の
目安ギャップ24c近傍部分が弾性変形し、目安ギャッ
プ24cが狭まる。目安ギャップ24cがほぼ閉じたと
きに超音波センサ15を押さえ付ける力が最適になるよ
うに、目安ギャップ24cの寸法・形状が定められてい
る。また、このような目安ギャップ24cを形成するこ
とにより、先端部24bにある程度のバネ性を与えるこ
ともできる。これら取付部材22、回動レバー24、着
脱用操作ノブ25等により、超音波センサ15を容器1
の外側底面部に押圧固定するための押圧手段が構成され
ている。
【0047】このような押圧手段による超音波センサ1
5の押圧固定につき説明すると、作業員は、まず、超音
波センサ15の取付位置及び取付姿勢を定めた後、この
超音波センサ15をその状態で片手により保持し、もう
一方の手で着脱用操作ノブ25を右ネジ方向(時計方
向)に回していく。すると、ネジ部25aと螺着してい
る基端部24aは着脱用操作ノブ25に引き寄せられる
ため、回動レバー24は軸部材23を中心として反時計
回り方向に回転する。したがって、先端部24bは2点
鎖線で示した位置まで上昇して超音波センサ15の底面
を容器1側へ向けて押圧する状態となる。作業員は、更
に着脱用操作ノブ25を回し続け、目安ギャップ24c
が予め定められた状態に変形した時点で着脱用操作ノブ
25のネジ回し動作を終了する。この状態では、先端部
24bが目安ギャップ24cのバネ効果により超音波セ
ンサ15を弾性的に押さえ付けた状態となっているの
で、ある程度の振動や衝撃にも耐え得る固定構造となっ
ている。なお、超音波センサ15を容器1から取り外す
場合は着脱用操作ノブ25を逆方向に回せばよい。
【0048】この第3の発明では、着脱用操作ノブ25
を回すだけで超音波センサ15を容易に着脱することが
できるので、狭いスペースで作業する作業員の労力を大
きく軽減することができる。ただし、図10に示した構
成は、取付部材22を容器1に溶接しなければならない
ため、既設の容器1よりも新規に製作しようとする容器
1に対して好適なものと言える。なお、目安ギャップ2
4cを形成したことにより、回動レバー24の先端部2
4bにはある程度のバネ性が与えられているが、このバ
ネ性を大きなものとするために、図12に示すように、
目安ギャップ24c内に一対の突起部24dを設け、こ
の一対の突起部24dに目安バネ26を係止させるよう
にすることもできる。これによれば、先端部24bは充
分に大きなバネ性を確保することができるので、振動や
衝撃に対しても強い固定構造を得ることができる。
【0049】次に、第4の発明の実施形態を図13乃至
図15に基づき説明する。この第4の発明の構造は、既
設の容器1に適用可能なものであり、また、回動レバー
24を水平方向に移動させることができるものである。
図13はこの第4の発明の実施形態についての正面図、
図14は図13の一部についての拡大斜視図、図15は
図14のA−A矢視図である。これらの図において、横
置きされた容器1は、L形アングル部材により形成され
た支持脚2により床面に設置されており、この支持脚2
に、固定金具27がネジ28及び係止ボルト29を用い
て固定されている。
【0050】固定金具27は、図14及び図15に図示
されるように、折曲形成された固定部27a及び係止部
27bを有しており、係止部27bがL形アングル部材
の一方の側端部に係止された状態で固定部27aがネジ
28によりネジ止めされることにより支持脚2に固定さ
れている。更に、補強固定部材としての係止ボルト29
が固定金具27を挿通しており、略U字形状に屈曲した
先端部がL形アングル部材の他方の側端部に係止された
状態で、ネジ部29aが蝶ナット31と螺着している。
なお、係止ボルト29の先端部には、L形アングル部材
との間で充分な摩擦力を確保するために、塩化ビニル等
の被覆部材30が被せられている。
【0051】また、固定金具27の中央部には、支持脚
2から離間する方向に延びる支持部27cが設けられて
おり、この支持部27cの上段側及び下段側には2つの
長孔27dが形成されている。この長孔27dをボルト
32が挿通しており、このボルト32により取付部材2
2Aが支持部27cに支持されている。そして、この取
付部材22Aに回動レバー24が軸支されている。な
お、取付部材22Aには目盛り33が設けられており、
取付部材22A及び回動レバー24の平行移動量及び平
行方向における位置を直ちに知ることができるようにな
っている。
【0052】上記のような構成によれば、作業員は超音
波センサ15を容器1に取り付ける場合の位置決め時
に、ボルト32を弛めた状態で取付部材22Aを水平方
向に移動させることができるので、回動レバー24の先
端部を常に超音波センサ15の中央付近に接触する状態
で押圧させることができる。したがって、図10のよう
に、取付部材22が容器1に固着され、回動レバー24
の位置も固定されていた構成に比べて、より適切に超音
波センサ15を固定することができ、作業員の労力を軽
減することができる。
【0053】次に、第5の発明の実施形態を図16乃至
図18に基づき説明する。この第5の発明の構造は、押
圧手段の1つとして永久磁石を用いることにより、超音
波センサ15の取付をより簡易且つ迅速に行おうとする
ものである。図16は、この第5の発明の実施形態の縦
断面図、図17は図16のB−B矢視図である。
【0054】これらの図において、容器1の下方に略カ
ップ形状で金属製のセンサ収納ケース34が取り付けら
れている。このセンサ収納ケース34は、内部にセンサ
収納室34aを有しており、超音波センサ15はその底
面がセンサ収納ケース34の内側底面34bと当接した
状態でセンサ収納室34a内に配置されている。そし
て、センサ収納室34aの周囲の開口端部付近には4つ
の磁石収納室34cが互いに等間隔で形成されており、
この磁石収納室34c内に磁石支持部材35に支持され
た永久磁石36が収納されている。
【0055】図18は、上記の磁石支持部材35の形状
を示す斜視図である。この図に示すように、磁石支持部
材35は、磁石載置部35a、側壁部35b、取付部3
5cにより形成されており、取付部35cにはボルト部
材37を挿通させるための取付孔35dが穿設されてい
る。
【0056】そして、図16に示したように、磁石収納
室34cの側壁部には長孔34dが設けられており、ボ
ルト部材37がこの長孔34d及び磁石支持部材35の
取付孔35dを挿通して磁石支持部材35を固定してい
る。なお、永久磁石36の底面は磁石支持部材35の磁
石載置部35a上に接着剤によって固着されている。
【0057】次に、この第5の発明の実施形態における
作業員の取付作業につき説明する。まず、作業員は、ボ
ルト部材37を締め付けているナットを弛めておく。こ
れにより、ボルト部材37は長孔34dの最下端部に位
置することになるため、永久磁石36の吸着面はセンサ
収納ケース34の開口端面よりもやや下方に落ち込んだ
状態となる。次いで、作業員は、容器1の外側底面部上
における超音波センサ15の取付位置を確定した後、こ
の位置に超音波センサ15を押さえ付けた状態で、超音
波センサ15の底面部をセンサ収納ケース34の内側底
面34b上に載せる。
【0058】このとき、永久磁石36はセンサ収納ケー
ス34の開口端面よりも下方に落ち込んでいるため、超
音波センサ15とセンサ収納ケース34との間の相対的
位置関係が定まらないうちに永久磁石36が容器1に吸
着してしまう事態を防ぐことができる。そして、超音波
センサ15とセンサ収納ケース34との間の相対的位置
関係(通常、両者の軸心が一致するような位置関係)が
定まったならば、作業員はセンサ収納ケース34の外側
底面部を一方の手で容器1側へ向けて押さえ付けなが
ら、他方の手で4個の永久磁石36を一つづつ順に持ち
上げて容器1に吸着させる。
【0059】このときの各永久磁石36の吸着力によっ
って、超音波センサ15の外側底面部はセンサ収納ケー
ス34の内側底面34bによって容器1側に向けて押圧
されることになり、超音波センサ15の容器1に対する
固定が行われたこととなる。そして、作業員はボルト部
材37をナット部材により締め付け、全ての取付作業を
終了させる。
【0060】この第5の発明によれば、永久磁石36の
吸着力を利用して超音波センサの液体収納容器に対する
取り付けを行っているので、作業員の取り付け作業はよ
り簡単なものとなっている。また、超音波センサ15自
体は既述したように、金属製センサケース17によるシ
ールド機能を持っているが、この第5の発明では超音波
センサ15が更に金属製センサ収納ケース34で覆われ
ているために、2重のシールド機能を持っていることに
なる。したがって、一層ノイズに強い超音波センサの取
付構造を実現することが可能になっている。
【0061】なお、この実施形態では永久磁石36が等
間隔に4個配設されている。これは、図8において、4
個の爪部17bの接触状態により、取り付け位置が容器
1の中心となっているか否かを判別できることを説明し
たが、これと同様の理由に基づくものである。尤も、一
旦永久磁石36が容器1に吸着してしまった後は、その
吸着位置を移動させることは必ずしも容易ではないため
(木ハンマ等によりセンサ収納ケース34を少しずつ叩
きながら移動させることが考えられる)、爪部17bの
場合ほどにはこの4個という数の遵守が強く要請される
わけではなく、4個以外の数となる構成を採用すること
も可能である。
【0062】次に、第6の発明の実施形態を図19及び
図20に基づき説明する。この第6の発明の構造は、第
5の発明と同様に、押圧手段の1つとして永久磁石を用
いることにより、超音波センサ15の取付をより簡易且
つ迅速に行おうとするものであるが、この第6の発明で
は、永久磁石36を容器1に吸着させた後でも超音波セ
ンサ15の取り付け位置を容易に調整することが可能な
構成としてある(第5の発明では、一旦、永久磁石36
を容器1に吸着させた後は、木ハンマ等でセンサ収納ケ
ース34を叩いて微調整が行える程度である。)。図1
9は、この第6の発明の実施形態の縦断面図、図20は
図19の底面図である。
【0063】これらの図において、支持ベース38は中
央のノブ取付部38aと、このノブ取付部38aの周り
に等間隔に形成されている4つのボルト取付部38bと
を有している。各ボルト取付部38bの先端側には、一
方の端部に当接部39aが形成されたスタッドボルト3
9が挿通しており、このスタッドボルト39の他方の端
部はボルト取付部38bの下面側でナット40と螺着し
ている。
【0064】各スタッドボルト39の当接部39a付近
にはカップ形状の磁石収納部材41が、その開口部を容
器1側に向けて取り付けられており、この磁石収納部材
41の内部に永久磁石36が配設されている。この磁石
収納部材41には永久磁石36を載置するための台座が
形成されており、永久磁石36はこの台座上に接着材に
より固着されている。当接部39aは孔41aをくぐり
抜けて磁石収納部材41内の永久磁石36の下方に位置
し、永久磁石36の下面に当接できるようになってい
る。そして、孔41aは、スタッドボルト39の径より
も大きく形成されているため、磁石収納部材41は当接
部39a付近を中心として自在に向きを変えることがで
きるようになっている。
【0065】また、ノブ取付部38aの中央部を押圧ノ
ブ43のネジ部43aが挿通しており、このネジ部43
aはノブ取付部38aの上面側においてナット42と螺
着している。そして、ネジ部43aの先端が超音波セン
サ15の底面に当接した状態となっている。
【0066】次に、この第6の発明の実施形態における
作業員の取付作業につき説明する。まず、作業員は、予
め4本のスタッドボルト39及び押圧ノブ43を組み付
けておく。そして、作業員は、容器1の外側底面部上の
超音波センサ15取付位置と思われる位置が押圧ノブ4
3の位置と一致するように、スタッドボルト39を介し
て支持ベース38に支持された4個の永久磁石36を容
器1に対して吸着させる。このとき、磁石収納部材41
は当接部39a付近を中心として自在に向きを変えられ
るようになっているので、容器1の曲率が大きな場合で
あっても、永久磁石36は容器1の底面形状に応じて向
きを変えることができ、充分な吸着力を保持することが
できる。
【0067】次いで、作業員は、スタッドボルト39同
士の間から超音波センサ15を差し込み、容器1の外側
底面部における取付位置と思われる位置に超音波センサ
15の上面を押し当てる。そして、作業員は、前述した
4個の爪部17bの接触状態に基づき超音波センサ15
の取付位置を確定した後、この確定した位置に超音波セ
ンサ15を押さえ付けた状態で、押圧ノブ43を回して
ネジ部43aの先端により超音波センサ15の底面を押
圧する。このとき、支持ベース38の位置がナット40
から浮き上がった状態となっていれば再度ナット40の
締め付けを行うようにする。これにより、全ての取付作
業が終了する。
【0068】このように、この第6の発明の実施形態で
は、最初に支持ベース38に組み付けられた永久磁石3
6を容器1の外側底面部に吸着させておき、この状態で
超音波センサ15の取付位置を確定した後、押圧ノブ4
3により最終的な固定を行う構成となっているので、曲
面が形成されている容器1底面上での超音波センサ15
の微妙な位置決めを容易に行うことができる。
【0069】なお、先の第5の実施形態では、永久磁石
36(図10参照)の吸着力が内側底面34bを介して
超音波センサ15の底面部に伝達されるようになってい
るため、この第5の実施形態における永久磁石36は、
超音波センサ15に対する直接的な押圧手段を構成する
ということができる。しかし、この第6の実施形態にお
ける永久磁石36(図19参照)は、単に容器1の外側
底面部に支持ベース38及びスタッドボルト39を取り
付ける役目を果たしているだけであり、実際に超音波セ
ンサ15に押圧力を加えているのは押圧ノブ43であ
る。したがって、第6の発明の実施形態における永久磁
石36は、厳密には押圧手段とは言い難いと考える余地
もあるが、本明細書では「押圧手段」を広く捉え、超音
波センサ15を直接に押圧する直接的構成要素と、この
押圧に間接的に寄与する間接的構成要素との双方を含む
意味で使用している。
【0070】次に、第7の発明及び第8の発明の各実施
形態につき説明する。これらの発明は、容器1側の構造
を改良することにより、超音波センサ15の取付作業の
容易化を図ると共に、超音波センサ15の種々のタイプ
における運転周波数を共通化しようとするものである。
したがって、この第7の発明及び第8の発明は、容器1
を新規に製作しようとする場合に適用可能なものであ
る。
【0071】図21は、第7の発明の実施形態の構成を
示す断面図である。容器1の底面部の中央には、内周面
にネジ1cを有する円筒状の取付座1bが形成されてい
る。一方、この取付座1bの内側には外周面にネジ44
aを有するカップ状のセンサホルダ44が配置されてお
り、ネジ1c,44a同士の螺着により、センサホルダ
44が1bに固着されている。
【0072】センサホルダ44の内部には超音波センサ
15が配設されており、この超音波センサ15は支持部
材45に取り付けられた押圧ノブ43により押圧されて
固定されている。図23は、図21の底面図であり、こ
の支持部材45の形状を示すものである。この図に示す
ように、支持部材45は4つの細長いネジ取付部45a
と、中央のノブ取付部45bとにより形成されている。
そして、各ネジ取付部45aの先端側はネジ46により
センサホルダ44の鍔部44bに取り付けられている。
また、図21に示されるように、ノブ取付部45bの上
面側にはナット42が溶着されており、押圧ノブ43の
ネジ部43aの先端部はこのナット42を挿通して、超
音波センサ15の底面部を押圧している。
【0073】センサホルダ44は、容器1と同一又は同
等の材質により形成されており、板厚tは容器1内の圧
力に充分耐え得るように予め設定された値となってい
る。また、超音波センサ15と当接する内側の当接面4
4cは平坦面となっている。
【0074】次に、この第7の発明の実施形態における
超音波センサ15の取り外し及び取付作業につき説明す
る。なお、本発明は新規に製作された容器1を適用対象
とするものであるから、容器1の工場出荷時又は容器1
の現場据え付け時には既に図21に示した状態で超音波
センサ15が取り付けられている。したがって、実際に
超音波センサ15の取り外し及び取り付けを行うのはメ
インテナンス時である。
【0075】まず、超音波センサ15の取り外しを行う
場合、作業員は4個のネジ46を弛め、支持部材45の
鍔部44bに対する固定を解除するだけで、超音波セン
サ15をセンサホルダ44内から簡単に取り出すことが
できる。
【0076】そして、超音波センサ15のメインテナン
スが終了した後、作業員は超音波センサ15をセンサホ
ルダ44内に収納した状態で、支持部材45のネジ取付
部45aをネジ46により鍔部44bに取り付ける。こ
のとき、押圧ノブ43のネジ部43aの先端はナット4
2の上端面と同一高さかやや突出する程度としておき、
超音波センサ15の底面にぶつからないようにしてお
く。
【0077】次いで、作業員は片方の手の指を支持部材
45のネジ取付部45a同士の間からセンサホルダ44
内に差し込み、超音波センサ15の上面をセンサホルダ
44の当接面44cに当接させる。この場合、当接面4
4cは平坦に形成されているので、作業員は、図8にお
いて説明したような4個の爪部17bの接触状態により
中心位置を把握するような作業を行う必要はない(更に
言えば、この第7及び第8の発明においては、センサケ
ース17の開口端部に爪部17bを形成しなくてもよ
い。)。
【0078】そして、作業員は、もう一方の手で押圧ノ
ブ43を回してネジ部43aを上昇させ、ネジ部43a
の先端部により超音波センサ15の底面部を押圧させ
る。これにより、超音波センサ15の上面とセンサホル
ダ44の当接面44cとの当接が確実に保持され、取り
付け作業が終了する。
【0079】上述したように、この図21の構成によれ
ば、ネジ46及び押圧ノブ43のネジ止め及びネジ外し
作業のみにより、超音波センサ15の着脱を容易に行う
ことが可能となり、作業員のメインテナンス時における
労力を軽減することができる。
【0080】また、この第7の発明においては、図21
の取付座1bやセンサホルダ44及び支持部材45等の
各部材寸法については、どのような規格及び種類の容器
1に対しても同一寸法を採用することができる。つま
り、大型の容器に対しても小型の容器に対しても、図2
1の構造については同一寸法のものを適用することがで
き、部材の共通化を促進することができる。したがっ
て、従来は容器1の板厚の相違に応じて異なる運転周波
数の超音波センサを使用していたが、この第7の発明で
は、どのようなタイプの容器に対してもセンサホルダ4
4の板厚tの寸法を同一の値とすることができるため、
運転周波数を同一の値に共通化することができる。
【0081】更に、この第7の発明によれば、容器1の
板厚とは別個にセンサホルダ44の板厚tを設定するこ
とが可能となるので、超音波センサ15の機能を拡張す
ることも可能になる。つまり、図29において既述した
ように、容器1がある程度以上傾斜すると、液面7から
の反射波8が容器1の壁面にぶつかってしまい、超音波
センサに到達しなくなる場合が起こり得る。そこで、こ
のように傾斜するおそれがある容器1に対しては図21
の構成を採用することとし、板厚tの値を通常の場合と
は逆に大きくすると共に、運転周波数の値を低いものと
しておく。これにより、超音波センサ15の指向性を拡
げることが可能になり、図24に示すように、液面7か
らの反射波8を拾うことが可能な角度の発射波6を発射
することができるようになる。
【0082】図22は、第8の発明の実施形態の構成を
示す断面図である。この第8の発明は、第7の発明とほ
ぼ同様の機能を有するものであり、図22において図2
1と同様の構成要素には同一符号を付して重複した説明
を省略するものとする。
【0083】容器1の中央部には取付孔1dが形成さ
れ、カップ状のセンサホルダ44Aの頭部がこの取付孔
1dを外側から内側へ向けてくぐり抜けている。そし
て、センサホルダ44Aの基端部すなわち鍔部44Aa
の端部が容器1の外側底面部と溶接されて固着されてい
る。その他の構成は図21と同様である。
【0084】この図22の構成では、図21のように、
内周面にネジ1cを有する取付座1bを容器1に形成す
る必要はなく、容器1には単に取付孔1dを設けるだけ
で済み、また、センサホルダ44Aの外周面にもネジを
形成する必要がない。したがって、製造上及びコスト上
の観点からはより有利なものとなっている。
【0085】なお、上述してきた各発明の実施形態にお
いて、超音波センサ15内において用いる透過材14と
しては、原則として、流体状のものを使用することを想
定している。しかし、近時は、高分子ゲル状弾性体によ
り形成される所謂「ゲルシート」が市販されるに至って
いる。したがって、本発明の透過材14としてこのよう
なゲルシートを採用することも可能である。但し、この
ゲルシートを採用した場合には、図1及び図2において
説明した透過材逃がし孔12cをパッキン12に設ける
必要はなくなる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、超音波
センサのセンサ精度を向上させ、超音波センサの正確且
つ容易な取付を可能にし、運転周波数の自動調整を不要
にし、容器が傾斜した状態となっても液面検出を行うこ
とが可能な、超音波センサの取付構造を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施形態の構造を示す断面図。
【図2】図1におけるパッキン12の形状を示す説明図
であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【図3】センサ精度について従来例と第1の発明とを対
比した説明図であり、(a)は図26及び図27の構成
に基づく反射波受信信号レベルの特性図、(b)は図1
及び図2の構成に基づく反射波受信信号レベルの特性
図。
【図4】第2の発明の実施形態の構造を示す断面図。
【図5】図4における超音波センサ15の取付作業につ
いての説明図であり、爪部17bが容器1に接触した状
態を示す図。
【図6】図4及び図5におけるセンサケース17の外観
形状を示す斜視図。
【図7】図6のセンサケース17の平面図。
【図8】第2の発明の実施形態における取付作業につい
ての説明図であり、(a)は正規の取付状態を示し、
(b)はズレた取付状態を示している。
【図9】第2の発明の実施形態における取付作業につい
ての説明図であり、(a)は正規の取付状態を示し、
(b)はズレた取付状態を示している。
【図10】第3の実施形態の構造を示す正面図。
【図11】図10の底面図。
【図12】図10における目安ギャップ24cに目安バ
ネ26を係止させた変形例を示す部分拡大図。
【図13】第4の発明の実施形態の構造を示す正面図。
【図14】図13の一部についての拡大斜視図。
【図15】図14のA−A矢視図。
【図16】第5の発明の実施形態の構造を示す縦断面
図。
【図17】図16のB−B矢視図。
【図18】図16及び図17における磁石支持部材35
の形状を示す斜視図。
【図19】第6の発明の実施形態の構造を示す縦断面
図。
【図20】図19の底面図。
【図21】第7の発明の実施形態の構造を示す縦断面
図。
【図22】第8の発明の実施形態の構造を示す縦断面
図。
【図23】図21及び図22の底面図。
【図24】図21及び図22の構成により超音波センサ
15の指向性を拡げることが可能になることについての
説明図。
【図25】探触子ケースを容器の外側底面部に取り付け
た超音波液面検出装置の構成例を示す説明図。
【図26】本出願人により先に提案された従来の構造を
示す断面図。
【図27】図26におけるパッキン12の形状を示す説
明図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【図28】液体収納容器の設置方式の例を示す説明図で
あり、(a)は縦置き方式、(b)は横置き方式を示し
ている。
【図29】容器が一定以上傾き、液面検出ができなくな
った状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 容器 1a 密着面 1b 取付座 1c ネジ 1d 取付孔 2 支持脚 3 床面 4 探触子ケース 4a 頭部 4b 密着面 5 液体 6 発射波 7 液面 8 反射波 9 制御部 10 電話回線 11 管理コンピュータ 12 パッキン 12a 筒対部 12b スカート部 12c 透過材逃がし孔 13 探触子 14 透過材 15 超音波センサ 16 外側カバー 16a 鍔部 17 センサケース 17a 台座 17b 爪部 18 クッション材 19 コイルバネ 20 コネクタ 21 ケーブル 22 取付部材 22A 取付部材 23 軸部材 24 回動レバー 24a 基端部 24b 先端部 24c 目安ギャップ 24d 突起部 25 着脱用操作ノブ 25a ネジ部 26 目安バネ 27 固定金具 27a 固定部 27a 固定部 27b 係止部 27c 支持部 27d 長孔 28 ネジ 29 係止ボルト 30 被覆部材 31 蝶ナット 32 ボルト 33 目盛り 34 センサ収納ケース 34aセンサ収納室 34b 内側底面 34c 磁石収納室 34d 長孔 35 磁石支持部材 35a 磁石載置部 35b 側壁部 35c 取付部 35d 取付孔 36 永久磁石 37 ボルト部材 38 支持ベース 38a ノブ取付部 38b ボルト取付部 39 スタッドボルト 39a 当接部 40 ナット 41 磁石収納部材 41a 孔 42 ナット 43 押圧ノブ 43a ネジ部 44 センサホルダ 44a ネジ 44b 鍔部 44c 当接面 44A センサホルダ 44Aa 鍔部 45 支持部材 45a ネジ取付部 45b ノブ取付部 46 ネジ CS1 超音波センサ15のライン CS2 超音波センサ15の軸線 CT1 容器1の軸線 CT2 容器1のライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木 崎 秀 崇 東京都三鷹市下連雀8丁目3番11号 春 日電機株式会社内 (72)発明者 高 橋 哲 夫 東京都三鷹市下連雀8丁目3番11号 春 日電機株式会社内 (72)発明者 岩 本 政 雄 東京都三鷹市下連雀8丁目3番11号 春 日電機株式会社内 審査官 森口 正治 (56)参考文献 特開 平8−166277(JP,A) 特開 昭49−25962(JP,A) 特開 平1−313720(JP,A) 特開 平8−145764(JP,A) 実公 昭61−30175(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 23/00 - 25/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】探触子が内部に配設された探触子ケース
    が、超音波透過特性を良好にするための透過材を介在さ
    せた状態で液体収納容器の外側底面部に取り付けられて
    おり、この透過材は、探触子ケースの周縁部に取り付け
    られたスカート状の軟質樹脂製パッキン部材により、前
    記探触子ケース及び前記外側底面部の各密着面間に封入
    されている超音波センサの取付構造において、 前記軟質樹脂製パッキン部材に、前記各密着面間に封入
    された透過材の一部を外部に逃がすための透過材逃がし
    孔を複数個形成した、 ことを特徴とする超音波センサの取付構造。
  2. 【請求項2】探触子が内部に配設された探触子ケース
    が、超音波透過特性を良好にするための透過材を介在さ
    せた状態で液体収納容器の外側底面部に取り付けられて
    おり、この透過材は、探触子ケースの周縁部に取り付け
    られたスカート状の軟質樹脂製パッキン部材により、前
    記探触子ケース及び前記外側底面部の各密着面間に封入
    されている超音波センサの取付構造において、 前記探触子ケースを、バネ手段を介して略カップ形状の
    金属製センサケース内部に弾性的に保持すると共に、押
    圧手段によりこの金属製センサケースを前記液体収納容
    器の外側底面部側へ押圧して、前記軟質樹脂製パッキン
    部材、前記探触子ケース、及び前記金属製センサケース
    の開口端部を前記液体収納容器の外側底面部に当接さ
    せ、しかも、この金属製センサケースの開口端部にこの
    外側底面部と接触する4個の爪部を互いに等間隔で形成
    した、 ことを特徴とする超音波センサの取付構造。
  3. 【請求項3】前記押圧手段は、前記液体収納容器に取り
    付けられた取付部材に軸支された回動レバーと、前記回
    動レバーの基端部に螺着され、所定の方向へのネジ回し
    動作により前記金属製センサケースの前記液体収納容器
    に対する押圧力をこの回動レバーの先端部に与える着脱
    用操作ノブと、から構成されるものである、 ことを特徴とする請求項2記載の超音波センサの取付構
    造。
  4. 【請求項4】前記回動レバーの先端部付近には、前記着
    脱用操作ノブについてのネジ回し量の目安を与える目安
    ギャップをが形成されている、 ことを特徴とする請求項3記載の超音波センサの取付構
    造。
  5. 【請求項5】前記目安ギャップに、前記回動レバーの先
    端部付近に大きな弾性を与えるための目安バネを取り付
    けた、 ことを特徴とする請求項4記載の超音波センサの取付構
    造。
  6. 【請求項6】前記液体収納容器は床面に対して立設され
    た支持脚を有しており、前記取付部材は、床面に対して
    水平な方向に移動できるように、固定金具を介してこの
    支持脚に固定されている、 ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の超
    音波センサの取付構造。
  7. 【請求項7】前記押圧手段は、超音波センサを収納する
    略カップ形状の金属製センサ収納ケースと、このセンサ
    収納ケースの開口端部付近に配設され、前記液体収納容
    器の外側底面部に吸着した状態でこのセンサ収納ケース
    の内面が前記超音波センサを前記外側底面部側へ向けて
    押圧するように押圧力を与える永久磁石と、から構成さ
    れるものである、 ことを特徴とする請求項2記載の超音波センサの取付構
    造。
  8. 【請求項8】前記押圧手段は、前記液体収納容器の外側
    底面部に一方の端部が臨むように複数本のネジ部材の他
    方の端部が螺着された支持ベースと、前記ネジ部材の一
    方の端部に自在に向きを変えられるように支持された磁
    石収納部材と、これら磁石収納部材の内部に収納され、
    前記液体収納容器の外側底面部に吸着される永久磁石
    と、前記支持ベースに螺着され、所定の方向へのネジ回
    し動作により超音波センサを前記液体収納容器に対して
    押圧する押圧ノブと、から構成されるものである、 ことを特徴とする請求項2記載の超音波センサの取付構
    造。
  9. 【請求項9】前記永久磁石が、前記液体収納容器の外側
    底面部に吸着した状態で互いに等間隔になるように4個
    配設されている、 ことを特徴とする請求項7又は8記載の超音波センサの
    取付構造。
  10. 【請求項10】探触子が内部に配設された探触子ケース
    が、超音波透過特性を良好にするための透過材を介在さ
    せた状態で液体収納容器の外側底面部に取り付けられて
    おり、この透過材は、探触子ケースの周縁部に取り付け
    られたスカート状の軟質樹脂製パッキン部材により、前
    記探触子ケース及び前記外側底面部の各密着面間に封入
    されている超音波センサの取付構造において、 前記液体収納容器の外側底面部に、内周面にネジが形成
    された取付座を設け、外周面にネジが形成されたカップ
    状のセンサホルダをこの取付座に螺着し、このセンサホ
    ルダ内部に超音波センサを配設した、 ことを特徴とする超音波センサの取付構造。
  11. 【請求項11】探触子が内部に配設された探触子ケース
    が、超音波透過特性を良好にするための透過材を介在さ
    せた状態で液体収納容器の外側底面部に取り付けられて
    おり、この透過材は、探触子ケースの周縁部に取り付け
    られたスカート状の軟質樹脂製パッキン部材により、前
    記探触子ケース及び前記外側底面部の各密着面間に封入
    されている超音波センサの取付構造において、 前記液体収納容器の外側底面部に取付孔を形成し、この
    取付孔に対してカップ状のセンサホルダの頭部を外側か
    ら内側へ向けてくぐり抜けさせた状態でこのセンサホル
    ダの基端部を前記外側底面部に溶着し、このセンサホル
    ダ内部に超音波センサを配設した、 ことを特徴とする超音波センサの取付構造。
  12. 【請求項12】前記センサホルダの超音波センサの当接
    面は平坦に形成されたものである、 ことを特徴とする請求項10又は11記載の超音波セン
    サの取付構造。
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