JP3328171B2 - 構内公衆システム - Google Patents

構内公衆システム

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JP3328171B2
JP3328171B2 JP22131597A JP22131597A JP3328171B2 JP 3328171 B2 JP3328171 B2 JP 3328171B2 JP 22131597 A JP22131597 A JP 22131597A JP 22131597 A JP22131597 A JP 22131597A JP 3328171 B2 JP3328171 B2 JP 3328171B2
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宏 薗田
由香 宮川
秀人 大浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構内公衆システム
に関し、例えば、システムの一部にPHSシステムを含
む構内公衆システムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】PHSシステムは、屋内外において通信
可能な利便性・経済性に優れたシステムとして知られ、
今日、広く普及している。なお、一般に、広義のPHS
サービスには、自営用のデジタルコードレスサービスも
含まれるが、以下の説明では、公衆サービスのことをP
HSサービスと言い、屋内を中心とした自営サービスを
デジタルコードレスサービスと言う。
【0003】図2に、現在、一般に採用されている構内
公衆システムの構成を示す。なお、このシステムは、P
HS端末の利用者が、ビル等の屋内1においても、公衆
サービスを利用できるように構築されたものである。
【0004】図2に示すように、この構内公衆システム
は、PBX2を中心に構築された既存の自営系システム
(3、4、5)と、公衆PHS用基地局(CS)7を中
心に提供される公衆系システム(7、8)とが、それぞ
れ独立に設けられた構成となっている。
【0005】従って、PHS端末の利用者が、当該端末
をデジタルコードレスサービス端末として使用する場合
には、当該端末とデジタルコードレスサービス用(自営
用)基地局4との間に無線回線が形成されて通信が行わ
れ、当該端末をPHSサービス端末として使用する場合
には、当該端末と公衆PHS用基地局7との間に無線回
線が形成されて通信が行われるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
構成の構内公衆システムにおいては、デジタルコードレ
スサービス用と、公衆サービス用とで別々に、基地局を
設置しなければならず、収容端末数に比して多くの基地
局を必要とする課題があった。
【0007】また、公衆PHS用基地局7と公衆網との
接続には、I’回線9(Dチャネル共用回線:複数の物
理回線の情報チャネル(Bチャネル)が、単一の物理回
線の信号チャネル(Dチャネル)で呼制御される回線)
が用いられるが、当該I’回線9を、公衆網から各ビル
等に敷設するには多くの時間と手間を要するため、サー
ビスの提供開始までに多くの日数が必要となる場合があ
った。
【0008】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
ので、最小限のシステム構成で従来同様の通信を実現す
ると共に、システムの構築にも時間を要さずに済む構内
公衆システムを提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明における構内公衆システムにおいては、移動
通信端末と、自営サービス上のプロトコルを用いた無線
回線を介して前記移動通信端末と接続した構内公衆基地
局と、前記構内公衆基地局に接続した接続装置と、前記
接続装置に接続されると共に、公衆サービス上のプロト
コルを用いた無線回線を介して公衆基地局と接続した加
入局とを有し、前記接続装置は、前記移動通信端末が公
衆サービス用端末として機能する場合は、前記自営サー
ビス上のプロトコルと前記公衆サービス上のプロトコル
とのプロトコル変換を行い、前記移動通信端末の代わり
に前記加入局に前記公衆基地局への位置登録を行わせる
ことで前記移動通信端末を前記加入局を介して前記公衆
基地局と接続させ、前記移動通信端末が自営サービス用
端末として機能する場合は、接続された構内交換機から
の指示に基づいて、前記移動通信端末の接続を制御す
ことを特徴とする。
【0010】このように、公衆網と自営網とを、無線回
線を介して接続することにより、有線回線を介して公衆
網と自営網とを接続する場合に比して、簡易かつ短時間
にて構内公衆システムを構築することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態 以下、本発明に係る構内公衆システムの第1の実施形態
を、図面を用いて説明する。なお、本実施形態の説明に
おいては、そのシステムの一部を構成する移動体通信シ
ステムに、PHSシステムを利用する場合について説明
する。以下、このシステムをPHS屋内システムと言
う。
【0012】(A−1)第1の実施形態の構成 図1に、第1の実施形態に係るPHS屋内システムの構
成を示す。なお、図1では、図2と同一、対応部分に、
同一、対応符号を付して示している。
【0013】このPHS屋内システムは、図1に示すよ
うに、PBX2と、これに収容される1又は複数の固定
電話3と、PBX2に接続されると共に加入局12及び
公衆基地局13を介して公衆網に無線接続される接続装
置11と、これに収容される1又は複数の構内公衆基地
局7’と、これら構内公衆基地局7’と無線接続される
1又は複数のPHS端末8’とで構成されるものであ
る。
【0014】ここで、PBX2は、局線6と任意の内線
間又は内線相互間を交換接続する既存の構内交換装置で
ある。このPBX2には、1又は複数の固定電話3が接
続される他、接続装置11が内部回線14を介して接続
されている。なお、この内部回線14には、各PHS端
末8’のうち内線登録されているものについての内線番
号が割り当てられている。すなわち、PBX2から接続
装置11は、固定電話と同じ扱いとなる。
【0015】接続装置11は、各PHS端末8’がデジ
タルコードレスサービス用端末として用いられるか、又
はPHSサービス用端末として用いられるかに応じ、そ
の通信回線を、PBX2側又は回線9側に切り替える装
置である。
【0016】すなわち、接続装置11は、PHS端末
8’をデジタルコードレスサービス用端末として用いる
場合(PHS端末を自営用に用いる場合)、通信回線を
PBX2側に接続し、PHSサービス用端末として用い
る場合(PHS端末を公衆用に用いる場合)、通信回線
を加入局12側に接続する装置である。
【0017】従って、接続装置11は、かかる接続を実
現するため、各PHS端末に割り当てられている内線番
号及び公衆網上の番号を共に管理している。なお、この
接続装置11は、公衆網と屋内1間における無線接続に
PHSサービス上のプロトコルを使用し、屋内1内にお
ける無線接続にデジタルコードレスサービス上のプロト
コルを使用する場合には、プロトコル変換装置としても
機能する。
【0018】加入局12は、公衆網側に設けられた公衆
基地局13と屋内1との間に無線回線を形成する送受信
装置である。この加入局12は、PHSサービス上は、
移動通信端末と同等の立場にあり、屋内1のPHS端末
8’の発信時には、この加入局12が擬似的な発信動作
を行う。すなわち、公衆基地局13と当該加入局12と
の通信は、この加入局12又は前述の接続装置11にお
いて一旦終端される。
【0019】構内公衆基地局7’は、屋内1に位置する
各PHS端末8’との間に無線回線を形成する送受信装
置である。なお、これら構内公衆基地局7’と各PHS
端末8’との通信は、各構内公衆基地局7’又は前述の
接続装置11において一旦終端される。
【0020】以上の説明したPHS屋内システムの特徴
点をまとめておく。
【0021】まず第1に、各構内公衆基地局7’が接続
装置11及び内部回線14を介して間接的に接続されて
いること(すなわち、従来のように、PBX2に直接接
続されるのではないこと)に特徴がある。
【0022】第2に、構内公衆基地局7’と公衆網との
接続が無線回線を介しての接続であること(すなわち、
従来のように、I’回線9を介して有線接続されるので
はないこと)に特徴がある。
【0023】(A−2)第1の実施形態の動作 続いて、かかる構成を有するPHS屋内システムにおけ
る通信動作を説明する。
【0024】なお、構内公衆基地局7’とPHS端末
8’との間は、PHSサービス利用時には公衆通信手順
による通信が用いられ、デジタルコードレスサービス利
用時には自営通信手順による通信が用いられるものとす
る。
【0025】また、加入局12は、接続装置11を介し
て収容している各PHS端末8’の代わりに、公衆基地
局13に位置登録を行うものとする。従って、加入局1
2は、PHSシステム側から見ると、デジタルコードレ
スの配下にあるPHS端末8’の全ての番号をもつ移動
通信端末として見える。
【0026】(A−2−1)固定電話とPHS端末との
間の通信 まず、PBX2の配下にある固定電話3からPHS端末
8’へ発呼する場合の動作を説明する。
【0027】前述したように、PBX2から見た接続配
置11は、固定電話3と同等に見える。従って、固定電
話3からPBX2に対し、接続装置11に割り振られて
いる内線番号(すなわち、通信相手となるPHS端末
8’に割り当てられている内線番号)への発信がある
と、PBX2は、その呼を、接続装置11に接続する。
【0028】すると、この呼を受け付けた接続装置11
は、該当する内線番号のPHS端末8’に接続するため
構内公衆基地局7’を介して発呼し、チャネルを設定す
る。これにより、固定電話3とPHS端末8’とが1:
1の関係で接続され、通話が開始されることになる。
【0029】これに対し、PHS端末8’からPBX2
の配下にある固定電話3へ発呼する場合には、この逆の
動作が行われる。
【0030】まず、PHS端末8’からの発呼要求が、
構内公衆基地局7’を通じて接続装置11に入力され
る。接続装置11は、入力された発呼要求に含まれる相
手先情報により内線番号を確認し、当該発呼要求がデジ
タルコードレスサービスとしての発呼要求であると確認
する。
【0031】次に、接続装置11は、この発呼要求を、
内部回線14を介してPBX2に接続する。PBX2
は、当該内線番号に対応する固定電話3に対しての接続
処理を行い、PHS端末8’と固定電話3との間にチャ
ネルを設定する。これにより、PHS端末8’と固定電
話3とが1:1の関係で接続され、通話が開始される。
【0032】(A−2−2)PHS端末とPHS端末と
の間の通信 一方、PHS端末8’同士での通話の場合には次のよう
な動作が実行される。まず、発呼側のPHS端末8’か
らの発呼要求が、構内公衆基地局7’を通じて接続装置
11に入力される。接続装置11は、入力された発呼要
求に含まれる相手先情報より内線番号を確認し、当該発
呼要求がデジタルコードレスサービスとしての発呼要求
であると確認する。
【0033】次に、接続装置11は、この発呼要求を、
内部回線14を介してPBX2に接続する。PBX2
は、当該内線番号に対応する回線へと当該呼を接続する
よう動作するが、この場合における接続先は他のPHS
端末8’であるので、PBX2は、当該呼の接続先とし
て内部回線14を指定する。
【0034】接続装置11は、この呼を、該当する内線
番号のPHS端末8’に接続するため構内公衆基地局
7’を介して発呼し、チャネルを設定する。これによ
り、PHS端末8’と他のPHS端末8’とが1:1の
関係で接続され、通話が開始される。
【0035】(A−2−3)PHS端末と公衆網との間
の通信 まず、PHS端末8’から公衆網への発呼動作を説明す
る。
【0036】この発呼動作、すなわち、外線発信動作に
は2通りある。一つは、PBX2−局線6を介して公衆
網に接続する方法、一つは、加入局12−無線回線−公
衆基地局13を介して公衆網に接続する方法である。
【0037】まず、前者の発呼動作を説明する。この動
作は、デジタルコードレスサービス用端末として機能す
るPHS端末において主に用いられる動作である。
【0038】なお、PHS端末8’においては、このと
き、相手先電話番号の入力の他、PBX2を介しての発
呼要求指示等が行われる。
【0039】接続装置11は、このPHS端末8’から
出された発呼要求を構内公衆基地局7’を介して受信す
ると、その制御情報等から接続先を判別し、PBX2に
対して発信する。
【0040】PBX2は、当該発呼要求に基づいて接続
経路を選択し、局線6を経由して接続された公衆網に発
信する。これにより、最終的には、相手先−公衆網−P
BX2−接続装置11−構内公衆基地局7’−無線回線
−PHS端末8’間に通信回線が形成され、通信が開始
される。
【0041】次に、後者の発呼動作を説明する。この動
作は、内線番号が割り当てられていないPHS端末8’
において主に用いられる動作である。ただし、デジタル
コードレスサービス用端末として機能しているPHS端
末であっても、公衆網への直接の発呼要求が出された場
合には、この動作が行われる。また、この場合には、P
HS端末8’において、相手先電話番号の入力の他、公
衆網を介しての発呼を指示する固有番号の入力等の操作
が必要となる。
【0042】この場合、このPHS端末8’から無線回
線を介して送出された発呼要求は、構内公衆基地局7’
のいずれかにおいて受信され、接続装置11に出力され
る。なお、かかる発呼要求は、構内公衆基地局7’又は
接続装置11のいずれかにおいて一旦終端される。
【0043】接続装置11は、制御情報等から接続先を
判別し、加入局12に対して発信する。加入局12は、
接続装置11からの情報を基に、PHS端末8’の代わ
りに最寄りの公衆基地局12に発信し、当該公衆基地局
12を介して公衆網との間に回線を形成する。
【0044】そして、最終的には、相手先−公衆網−公
衆基地局13−無線回線−加入局12−接続装置11−
構内公衆基地局7’−無線回線−PHS端末8’間に通
話路が形成され、通信が開始される。
【0045】以上が、PHS端末8’から公衆網へ発呼
する場合の動作である。
【0046】続いて、公衆網からPHS端末8’への着
呼動作を説明する。この着呼動作の場合にも、その動作
は2通りある。一つは、局線6−PBX2を介してPH
S端末8’に着呼がある場合、一つは、公衆基地局13
−無線回線−加入局12を介してPHS端末8’に着呼
がある場合である。これらは、発呼側における電話番号
の入力手法により決定される。
【0047】まず、前者の場合であるが、これは発呼側
がPBX2に接続されている局線6に割り当てられてい
る電話番号を入力した場合に用いられる経路である。こ
の場合には、PBX2が提供する各種サービス(ダイヤ
ルインサービスやオペレータによる内線接続サービス)
に基づいて接続経路が選択され、接続装置11との間に
回線が形成される。
【0048】なお、接続装置 11に発呼要求が着信し
た以降の処理は、前述の「(A−2−1)固定電話とP
HS端末との間における通信の場合」等の説明と同様で
あるため省略する。
【0049】次に、後者の場合であるが、これは発呼側
がPHS端末8’に割り当てられてるPHSサービス上
の電話番号を直接入力した場合に選択される経路であ
る。
【0050】この場合には、公衆網に接続された公衆基
地局13に発呼要求が与えられ、当該要求が無線回線を
介して加入局12に送信される。このとき、加入局12
は、接続装置11に登録されている全てのPHS端末
8’に対応する必要があるので、公衆基地局13からの
着呼信号はそのまま接続装置11に情報として伝送す
る。
【0051】このように、加入局12から着呼信号を受
信すると、接続装置11は、当該着呼信号を解析し、自
装置が管轄するPHS端末8’への着呼である場合に
は、該当するPHS端末8’との間に回線を形成するよ
う動作すると共に、加入局12を介して着呼のための信
号授受を行う。
【0052】いずれにしても、最終的には、公衆網側の
発呼元と屋内1に位置するPHS端末8’との間に通信
路が形成され、通信が開始される。
【0053】以上が、公衆網からPHS端末8’へ着呼
があった場合の動作である。
【0054】(A−3)第1の実施形態の効果 以上のように、第1の実施形態によれば、デジタルコー
ドレスサービス用としてもPHSサービス用としても動
作し得る構内公衆基地局7’を、接続装置11を介して
既存のPBX2に接続する構成としたことにより、シス
テム上の重複を無くし得、従来に比して簡単に、デジタ
ルコードレスサービスとPHSサービスの両方を提供で
きるシステムと構築することができる。
【0055】また、第1の実施形態の場合には、公衆網
との屋内1とを接続する公衆回線の一部を無線回線と
し、従来のように、I’回線9を用いて公衆網と屋内1
とを直結しない構成としたことにより、システム構築時
に必要とされる工事期間の短縮を実現できる。特に、周
辺地域に既に基地局が設置されている場合には、これを
公衆基地局13として利用できるので、システムを構築
する屋内1側に加入局12を設けるだけで済むので、
I’回線を新たに敷設する場合に比して、作業時間及び
費用を削減できる。
【0056】さらに、I’回線9はランニングコストが
大きくなるので、この点においても、第1の実施形態の
構成は有利である。
【0057】また、接続装置11に接続される構内公衆
基地局7’や加入局12の設備は、基本的にはPHS事
業者が供給するものであり、デジタルコードレスシステ
ムが導入されていない中小規模の事業者に上記設備を導
入すれば、当該事業所のデジタルコードレス化を実現で
きると同時に、当該事業所内をPHSサービスエリアと
することが可能となる。
【0058】(B)第2の実施形態 続いて、本発明に係る構内公衆システムの第2の実施形
態を、図面を用いて説明する。なお、本実施形態の説明
においても、そのシステムの一部を構成する移動体通信
システムに、PHSシステムを利用する場合について説
明する。
【0059】(B−1)第2の実施形態の構成 図3に、第2の実施形態に係るPHS屋内システムの構
成を示す。なお、図3では、図1と同一、対応部分に、
同一、対応符号を付して示している。
【0060】この第2の実施形態に係るPHS屋内シス
テムと、第1の実施形態に係るPHS屋内システムとの
構成の違いは、無線系のシステムしか存在しない点であ
る。
【0061】すなわち、第2の実施形態に係るPHS屋
内システムは、加入局12及び公衆基地局13を介して
公衆網に無線接続される接続装置11と、これに収容さ
れる1又は複数の構内公衆基地局7’と、これら構内公
衆基地局7’と無線接続される1又は複数のPHS端末
8’のみから構成されるだけであり、第1の実施形態に
係るPHS屋内システムからPBX2や固定電話3を取
り除いた構成となっている。
【0062】従って、各部の構成及び動作は、基本的
に、第1の実施形態において説明した場合と同様であ
る。ただし、接続装置11には、収容する複数のPHS
端末8’相互間での通信を実現するため(すなわち、そ
れぞれの端末を、デジタルコードレスサービス用端末と
して用いるため)の交換機能が備えられている。
【0063】(B−2)第2の実施形態の動作 続いて、かかる構成を有するPHS屋内システムにおけ
る通信動作を説明する。なお、構内公衆基地局7’とP
HS端末8’間は、PHSサービス利用時には公衆通信
手順にて通信が行われ、デジタルコードレスサービス利
用時には自営通信手順にて通信が行われる点は同じであ
る。
【0064】(B−2−1)PHS端末とPHS端末と
の間の通信 まず、PHS端末とPHS端末との間で通信を行う場合
の動作を説明する。この動作には、デジタルコードレス
サービスを利用する場合の動作と、PHSサービスを利
用する場合の動作の2つがある。
【0065】前者の場合、接続装置11は、第1の実施
形態におけるPBX2と同様に機能する。すなわち、当
該接続装置11において、信号の交換が行われ、PHS
端末8’間での通信が実現される。
【0066】一方、後者の場合には、あるPHS端末
8’から出力された発呼要求は、接続装置11−加入局
12を介して公衆基地局13に送信される。そして、当
該発呼要求は、公衆網より同じ経路を介して折り返され
た後、接続装置11から特定の構内公衆基地局7’を介
して相手先となるPHS端末8’に与えられる。そし
て、通信が開始される。
【0067】(B−2−2)PHS端末と公衆網との間
の通信 この場合における動作には、PHS端末8’から公衆網
への発呼する場合の動作と、その反対に、公衆網からP
HS端末8’へ発呼する場合の動作が考えられるが、そ
の動作は、前述の「(A−2−3)PHS端末と公衆網
との間の通信」等の説明と同様である。
【0068】(B−3)第2の実施形態の効果 以上のように、この第2の実施形態の場合にも、公衆網
との屋内1とを接続する公衆回線の一部を無線回線と
し、従来のように、I’回線9を用いて公衆網と屋内1
とを直結しない構成としたことにより、第1の実施形態
の場合と同様に、システム構築時に必要とされる工事期
間の短縮を実現できる。
【0069】特に、PBX2を用いるまでもない小規模
なシステムの場合や、工場内等のように、端末所持者の
位置が絶えず変わることを前提とするシステムの場合に
は有効である。
【0070】(C)他の実施形態 なお、上述の実施形態においては、加入局12を一つし
か設けていないが、システム規模によっては複数台設置
して、PHSサービス上における呼びの収容量を増やす
ことも可能である。同様に、接続装置11についても、
実施形態では一つしか設けていないが、システム規模に
応じて複数台設置しても良い。
【0071】また、上述の実施形態においては、屋内1
で用いる移動体通信システムとしてPHSシステムを適
用し、各端末をPHS端末とする場合について述べた
が、現行のデジタルコードレス端末の他、当該デジタル
コードレスサービスの機能が付加されれば現行又は次世
代以降のセルラー端末にも適用し得る。勿論、これらの
混在システムにも適用し得る。
【0072】また、上述の実施形態においては、PBX
2及び構内公衆システムに収容される端末として、電話
機能を主とする端末について述べたが、本発明はこれに
限らず、通信機能を備えた情報処理端末を接続する場合
にも適用し得る。
【0073】また、上述の実施形態においては、基地局
7’を接続装置11とは別に設けたが、小規模システム
の場合には、基地局7’に接続装置11の機能を持たせ
てることにより、1つの基地局だけで当該システムを構
築するようにしても良い。
【0074】また、上述の実施形態においては、PHS
端末8’から公衆回線を使用した発呼が指定された場合
には、接続装置11が発呼要求を加入局12に接続する
と述べたが、トラフィックを接続装置11が監視し、当
該トラフィック量に応じては当該発呼要求をPBX2経
由で公衆網に接続するようにしても良い。
【0075】さらに、上述の実施形態においては、自営
網を屋内1に構築する場合について述べたが、当該網は
厳密に屋内に限るものではなく、屋外に構築する場合に
も適用し得る。
【0076】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、公衆網
と自営網とを、無線回線を介して接続することにより、
従来に比して簡易かつ短時間にてシステムを構築が可能
な構内公衆システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る構内公衆システムのシス
テム構成例を示すブロック図である。
【図2】従来システムの構成を示すブロック図である。
【図3】第2の実施形態に係る構内公衆システムのシス
テム構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…屋内、2…PBX、3…固定電話、4、7…基地
局、5…デジタルコードレス端末、6…局線、7’…構
内公衆基地局、8、8’…PHS端末、9…I’回線、
11…接続装置、12…加入局、13…公衆基地局、1
4…内部回線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 7/26 109N H04L 13/00 305B (72)発明者 宮川 由香 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 大浦 秀人 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−269043(JP,A) 特開 平8−163646(JP,A) 特開 平6−6298(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動通信端末と、 自営サービス上のプロトコルを用いた無線回線を介して
    前記移動通信端末と接続した構内公衆基地局と、 前記構内公衆基地局に接続した接続装置と、 前記接続装置に接続されると共に、公衆サービス上のプ
    ロトコルを用いた無線回線を介して公衆基地局と接続し
    た加入局とを有し、 前記接続装置は、 前記移動通信端末が公衆サービス用端末として機能する
    場合は、前記自営サービス上のプロトコルと前記公衆サ
    ービス上のプロトコルとのプロトコル変換を行い、前記
    移動通信端末の代わりに前記加入局に前記公衆基地局へ
    の位置登録を行わせることで前記移動通信端末を前記加
    入局を介して前記公衆基地局と接続させ 前記移動通信端末が自営サービス用端末として機能する
    場合は、接続された構内交換機からの指示に基づいて、
    前記移動通信端末の接続を制御することを特徴とする構
    内公衆システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の構内公衆システムにお
    いて、 上記構内公衆基地局と、上記接続装置とが一体に構成さ
    れていることを特徴とする構内公衆システム。
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