JP3327824B2 - 業務用炊飯装置 - Google Patents

業務用炊飯装置

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JP3327824B2
JP3327824B2 JP32152797A JP32152797A JP3327824B2 JP 3327824 B2 JP3327824 B2 JP 3327824B2 JP 32152797 A JP32152797 A JP 32152797A JP 32152797 A JP32152797 A JP 32152797A JP 3327824 B2 JP3327824 B2 JP 3327824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務用炊飯装置に
係り、寿司チェーン店、レストラン等の多量炊飯に供す
るために利用される。
【0002】
【従来の技術】攪拌手段を内装した洗米槽の上部にバル
ブ等を介して水道等の圧力水系に接続した給水手段を備
え、洗米槽に投入した米を洗い、炊飯器に投入する業務
用炊飯装置は、特開平7−236831号公報、特開平
2−279113号公報で公知であり、家庭用とはその
範疇を異にするもので、洗米、研米、ザル上げ等の工程
を経て洗米槽の下方に配置したガス・電気等の炊飯器に
投入して多量炊飯を行うものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の業務用炊飯装置
で炊飯をするとき、炊飯蒸気(熱気)が必ず発生し、こ
れが上昇して熱的影響を受け易い制御部(マイコン用の
電子・電気等の部品)に侵入し、故障、誤動作の要因と
なっていた。また、貯米庫を内装している箱形躯体に
は、計量モータ、洗米モータ等から発生する熱エネルギ
ーで当該モータの早期故障、誤動作を招くおそれがある
とともに、貯米庫に収めている米の過度な乾燥を招いて
ご飯の品質劣化の要因のひとつとなっていた。
【0004】そこで本発明は、炊飯中に上昇してくる熱
気(蒸気)を拡散(分散)することで熱的影響を抑制で
きるようにした業務用炊飯装置を提供することが目的で
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、貯米庫6と制
御部9とを内装している箱形躯体13の下部に洗米槽3
を備え、該洗米槽3の下方に炊飯器5を備えている業務
用炊飯装置において、前述の目的を達成するために次の
技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に係る業
務用炊飯装置は、前記箱形躯体13の下部正面側若しく
は前記洗米槽3の上部正面側又は箱形躯体13の下部に
装着した介在部材47の正面側に、炊飯器5からの熱気
を斜め上方に立ち上げる傾斜面47Aを形成し、前記介
在部材47は、箱形躯体13内の空気を外部に排風する
排風ダクトであり、該排風ダクト47の正面側に前記傾
斜面47Aが形成され、該傾斜面47Aに排気孔48が
形成されており、前記排気孔48より排風する排気ファ
ン46が設けられ、前記排気孔48は、前記炊飯器5か
らの熱気を拡散させるよう設けられていることを特徴と
するものである。
【0006】このような構成を採用したことにより、箱
形躯体13に内装したモータおよび制御部9等は熱的影
響を受け難くなり、故障、誤動作も少なくできるととも
に、貯米庫6の米を過度に乾燥することもなくご飯の品
質劣化を阻止するし、また、傾斜面47Aによって作業
空間を広くできるのである。
【0007】このような構成を採用したことにより、傾
斜面47Aに沿って流れる熱気を強制的に拡散(分散)
することが可能となったのである。請求項2に係る業務
用炊飯装置は、前述した請求項1において、前記傾斜面
47Aには、正面視において左右方向中央部を上位とし
左右両側部を下位とするアーチ形又は三角二辺とする切
欠縁47Bが形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】このような構成を採用したことにより、傾
斜面47Aにおける切欠縁47Bによって熱気(蒸気)
を後方下方に案内(分散)することが可能となったので
ある。請求項3に係る業務用炊飯装置は、前述した請求
項1又は2において、洗米槽3は上部槽3Aとこの上部
槽3Aに接合分離自在として装着されている下部槽3B
とで構成されており、介在部材である排風ダクト47
は、前記上部槽3Aを外囲いして備えられていることを
特徴とするものである。
【0009】このような構成を採用したことにより、下
部槽3Bを分離して洗米槽3の内部に備えられている攪
拌棒20を所謂むき出しにできてこの清掃が容易かつ確
実にできるし、分離した下部槽3Bについても清掃が容
易かつ確実になり、また、排風ダクト47によって洗米
槽3をプロテクト(保護)できるし、該排風ダクト47
を実質的に断熱層とすることで箱形躯体13内への湿気
の侵入、熱気の侵入を確実に防止する。
【0010】請求項4に係る業務用炊飯装置は、前述し
請求項3において、上部槽3Aは硬質樹脂製で、下部
槽3Bは金属製であり、両者の接合部に弾性環形シール
材が装着されていることを特徴とするものである。この
ような構成を採用したことにより、洗米槽3を接合分離
自在として清掃などのメンテナンスを確保したにも拘ら
ず、接合部からの水漏れは確実に防止できたのである。
【0011】ここで、硬質樹脂としては、変性ポリフェ
ニレンオキサイド(ノリル)樹脂、ABS樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂等が採用できるし、これら樹脂に強化繊
維(ガラス繊維)を混入した強化プラスチック(機能性
樹脂)であっても良く、金属製としては鏡面仕上げ、耐
久性の面からステンレスが推奨される。請求項5に係る
業務用炊飯装置は、前述した請求項1又は2において、
洗米槽3の正面側には、洗米槽3内の掃除又は点検用の
窓103が形成されていて、該窓103は開閉自在なカ
バー104で閉じられていることを特徴とするものであ
る。
【0012】このような構成を採用したことにより、洗
米槽3を取外さなくとも、攪拌棒20等の掃除・点検が
可能となったのである。請求項6に係る業務用炊飯装置
は、請求項1〜5の何れかに記載の洗米槽3は、抗菌ス
テンレスで作成されていることを特徴とするものであ
る。このような構成を採用したことにより、サニタリー
性の点で有利となったのである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
業務用炊飯装置について説明する。図1は本発明に係る
業務用炊飯装置1の全体側面図を示し、図2は同じく正
面図を示しており、この図1および図2において、本発
明に係る業務用炊飯装置1は下方先細の漏斗部2を有す
る洗米槽3の下部に開閉自在な排米弁4を備え、該排米
弁4を介して投入(落下)した米と炊飯水とを受け入れ
て炊飯する炊飯器5を備えている。
【0014】洗米槽3の上部には、貯米庫6が設置され
ていて該貯米庫6の下部に設けている計量ドラム7を回
転駆動してプログラムされた炊飯量に応じた米をシュー
ト8を介して洗米槽3の上部から投入(供給)可能であ
り、貯米庫6の正面(前面)には制御部9を内蔵した開
閉自在なドア10が備えられ、該ドア10には制御操作
盤11が装着され、また、貯米庫6の上部には蓋12を
装着していてこの蓋12を開くことで米が補給可能であ
る。
【0015】図7を参照すると、ドア10の開閉支点で
あるヒンジ手段10Aが例示されており、該ヒンジ手段
10Aはドア10の閉じ姿勢のとき、該ドア10の前方
側角部に位置させることにより、ドア10を開いたとき
箱形躯体13の側面より出っ張らないようにされてお
り、これによって厨房室の壁際一杯まで洗米装置1を近
づけて配置可能としている。
【0016】なお、ヒンジ手段10Aは、ドア10の上
下方向で複数が同軸心上として備えられており、ドア1
0の閉じ姿勢は施錠手段で維持可能で、この施錠手段と
してはマグネット等をも採用でき、図7において符号1
0Bは弾性シール材で、ドア10を閉じたときドア10
の全周をシールするものである。貯米庫6は下部に漏斗
部を有する立方(箱形)容器であり、箱形躯体13に内
蔵されており、該箱形躯体13は、車輪14を有する基
台15から立設された支柱16を介して支持されてお
り、ここに、本発明に係る業務用洗米装置1は、可搬自
在であるが勿論、厨房室に定置したものでも良い。
【0017】洗米槽3は円筒形状であって、箱形躯体1
3の底を形成する仕切板(支持台)17に装着固定され
ていて下方に延伸(露出)する上部槽3Aとこの上部槽
3Aの下縁に、上縁が接合されて複数個の止め具18を
介して取外し自在に装着されている漏斗部2を有する下
部槽3Bとで構成されている。図5および図6を併せて
参照すると、上部槽3Aはこの上端に仕切板17に対し
て着脱自在に取付けるフランジ3A−1を有する天板3
A−2を有し、該天板3A−2から下方に筒部3A−3
が延伸されており、硬質樹脂にて一体形成され、該筒部
3A−3は下部槽3Bとの接合部において段差部3A−
4を有し、この段差部3A−4を外囲いするように下部
槽3Bの上縁部3B−1は上方開口壁とされ、望ましく
はその接合部にはシール材(弾性環形テープ)が装着さ
れる。
【0018】上部槽3Aの天板3A−2にはその中心に
軸受部3A−5を一体に有し、該軸受部3A−5にボー
ルベアリング等を介して攪拌手段である攪拌棒20を有
する筒軸19が支持されている。ここで上部槽3Aは、
耐水、耐熱水蒸気性(耐熱性)および機械的特性の点か
らは変性ポリフェニレンオキサイド(ノリル)樹脂が最
も有利であるが、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂で
あっても良く、更に、前記樹脂にガラス繊維等を混入し
て成型したものが有利である。
【0019】また、下部槽3Bは、金属製であり、ステ
ンレスが耐久性の点で有利であり、特に、ステンレス溶
湯に銅又は銅合金等の溶湯を混入して製作(作成)した
銅イオンによる抗菌作用を有する抗菌ステンレスがサニ
タリー性の点で有利となる。止め具18は、上部槽3A
の下部外面にビス止めしている被係合片18Aと、下部
槽3Bの上部外面にビス止めした基板18Bにピン18
Cにて枢支した操作レバー18Dと、この操作レバー1
8Dの長手方向中途にピン18Eにて枢支した係合アー
ム18Fを有し、操作レバー18Dを図5の矢示C方向
にピン18Cを支点に持上げて係合アーム18Fの被係
合片18Aとの係合を矢示D方向の操作で解くものであ
り、一方、係合アーム18Fを被係合片18Aに係合し
た状態で操作レバー18Dを矢示Cとは反対方向に押下
げることにより所謂テコリンク作用によって上・下部槽
3A・3Bを接合分離自在としているものである。
【0020】洗米槽3の槽中心(軸芯)上には、箱形躯
体13内に設けているモータ等により縦軸廻りに回転す
る筒軸19が軸支されており、該筒軸19には攪拌棒2
0が固着されて攪拌手段を構成しており、洗米槽3に投
入された米を洗米可能であるとともに研米可能であり、
攪拌棒20は水平方向に延伸しかつ槽内面に沿って下方
に延伸している複数本からなっているとともに、洗米槽
3内には圧力水源である水道等に接続されている給水手
段21がその上部に備えられ、洗米水、炊飯水等が供給
可能である。
【0021】給水手段21は、図5で示しているよう
に、洗米槽3の軸線にほぼ沿って下方に向って散水Sす
るシャワー部21Aと、洗米槽3の軸線と交差しかつ径
方向のほぼ水平に向って噴水Tする噴水部21Bとを備
え、噴水部21Bによって上部槽3Aの内面に付着する
水あか等を洗浄する。具体的には、天板3A−2に内挿
支持され、接続エルボ21Cを介して給水管21Dに接
続されている筒形の給水ボックス21Eと、該給水ボッ
クス21Eの開口縁21E−1に対して僅少すきまXを
有して該給水ボックス21Eを閉塞状とする衝突板21
Fを止具21Gで着脱自在に取付けてなり、衝突板21
Fに多数形成した小孔21F−1がシャワー部21Aを
構成し、すきまXが噴水部21Bを構成しているのであ
り、このように構成した給水手段21を洗米槽3の上部
で槽中心に対して放射位置に分散配置しているのであ
る。
【0022】なお、給水管21Dは水道蛇口等に接続さ
れるが、該給水管21Dの中途には電磁弁形式の流量
弁、オン・オフ弁等が備えられている。上・下部槽3
A,3Bを複数個の止め具18を介して接合分離自在に
装着するのは、下部槽3Bを排米弁4とともに取外して
その下部槽3Bの内面全体を清掃するとともに、攪拌手
段である攪拌棒20、給水手段21および上部槽3Aの
内面を清掃するためであり、下部槽3Bを全体として取
外すことで攪拌棒20をいわゆるムキ出しとできて軸受
部3A−5等を含めて全体の清掃を容易としているので
ある。
【0023】この攪拌棒20等を清浄するとき、該棒2
0が不測に回転駆動するのを防止するため、攪拌手段の
駆動系(モータ等)に対するインターロック手段49が
備えられている。図6において、インターロック手段4
9は、箱形躯体13に内装している常閉形のマイクロス
イッチ(センサー)50と、該スイッチ50のオン・オ
フ用でコイルバネ51等によって下方に押動されている
検出作動棒52と、下部槽3Bに設けたブラケット53
にネジ止めされている押込み棒54と、上部槽3Bに設
けた位置決め兼用のガイド部55等で構成されている。
【0024】すなわち、止め具18を弛めて下部槽3B
を上部槽3Aから下方に取出すと、コイルバネ51によ
って検出作動棒52が降下し、センサー50を開放して
駆動モータ等への通電を止めることで攪拌棒20の不測
の回転をインターロックしているのであり、所定の清掃
が完了して再度組み付けるとき、押込み棒54をガイド
部55に挿通することで上部槽3Aに対する下部槽3B
の位置決めがなされるとともに、上方に押込むと、コイ
ルバネ51に抗して検出作動棒52が押上げられ、セン
サー50をオンにするのであり、ここに、駆動モータの
電源をオン・オフすることで攪拌棒20は駆動可能とな
るのである。
【0025】なお、攪拌棒20は図5でも示すように、
水平方向成分20Aと下向き方向成分20Bとの棒材で
あり、洗米棒3の径方向位置で内外に位置しているが、
最外方の攪拌棒20は攪拌中に抵抗が作用するので、そ
の棒断面は径外から径内に向って徐々に小さく(径内か
ら径外へは徐々に大きく)されている。排米弁4は円錐
形状であり、弁棒22の下端にワンタッチ金具等により
着脱自在に装着されており、弁棒22は筒軸19に内挿
されていて箱形躯体13内に備えているカム、クランク
等を介して上下動可能でこの上下動作によって開閉自在
とされている。
【0026】洗米槽3の下端には排水箱23が図3に示
したワンタッチ金具(パッチン錠)24の複数個を介し
て取外し自在に装着されており、当該排水箱23は円筒
形に形成されており、図4で示すように多数の孔24A
を有する漏斗筒24が内装されているとともに排水箱2
3の底部に形成している排米口23Aには環状のシール
パッキン25がネジ止めされたパッキン押え26を介し
て取外し自在に装着されており、排米弁4は実質的にシ
ールパッキン25を開閉するものとされている。
【0027】排水箱23には分岐管26が水平方向(図
2では左方向)に延伸接続されており、洗米槽3の上部
に形成したオーバーフロー口27Aに連通接続されてい
る縦管27の下端との接続部に開閉自在な排水弁を内装
している排水ボックス28に接続されており、該排水ボ
ックス28には、排水ホース、排水桶等の排水手段29
が接続されている。
【0028】排水箱23の上部には、露受皿30が装着
されており、該露受皿30は図4で示すように漏斗部2
の外面を流下する露Aを受け入れる上方開口を有してい
る。露受皿30は、漏斗部2の外面に弾性変形されて密
着する環状内壁30Aとこの環状内壁30Aの径外位置
に連成された環状堰30Bとを一体に備えて構成される
ことで上方開口の環状溝30Cが形成されている。
【0029】露受皿30は、ウレタンゴム等の弾性材に
よって成形されており、径外方向に拡開した状態で漏斗
部2の下方から装着され、図4の仮想状態の環状内壁3
0Aが弾性変形されて漏斗部2の外面に密着することで
漏水しないようにされており、環状内壁30Aを断面ク
サビ形とすることによって漏斗部2の外面を流下(矢示
Bを参照)する露Aが環状溝30Cに円滑に貯められる
ようにされている。
【0030】図4で示すように、露受皿30には排出口
30Dが形成されており、該排出口30Dにホース、桶
等の排出手段31が接続されていて、環状溝30Cに貯
水された水等を図3で示すように装置外に排水可能とさ
れている。炊飯器5は図1および図2に示すように基台
15上にスライドレール、コロ等を介して水平方向に出
入自在とされている架台32上に着脱自在として備えら
れており、符号32Aは出入れのための操作ハンドルで
ある。
【0031】図1および図2において、炊飯器5は架台
32上に載置されているガス、電気等のコンロ部33
と、このコンロ部33上に乗せられている外釜34と、
この外釜34に挿脱自在に嵌め入れられている内釜35
と、内釜35上に着脱自在として乗せられている蓋36
等を備え、該蓋36は内釜35の上部に連接された環形
プロテクタ37によって取り囲まれている。
【0032】この図示した実施の形態では、蓋36の中
央部には米受入れ口が例えば円形孔として開口されてお
り、この受入れ口はシャッタ38によって開閉自在とさ
れている。蓋36は昇降レバー39によってその全体が
ローラ40とレール41を介して垂直方向に持上げ可能
(蓋36がプロテクタ37の上方位置にくるまで)であ
るとともに、その持上げ姿勢は係合爪42が被係合部4
3に係合することで保持可能であり、その係合はロック
解除レバー44によって解除自在である。
【0033】なお、蓋36はロック部材45を介して昇
降レバー39側に保持可能であるとともに、ロック解除
レバー44によってロック部材45を蓋36に係脱自在
である。従って、図示の炊飯器5は、排米口23Aの同
軸直下に米受入れ口を上下で相対させ、シャッタ38を
開くことで排米弁4の開閉動作により米と炊飯水とを内
釜35に受入れ可能でシャッタ38を閉動作した状態で
炊飯可能である。
【0034】また、昇降レバー39の持上げ操作で蓋3
6を持上げ保持して蓋36を残した状態で架台32の出
入れ動作により内釜35と外釜34はコンロ部33とと
もに水平方向に引出し自在であるとともに、ロック解除
レバー44の操作によって内釜35に蓋36を乗せた状
態で架台32の出入れ動作で炊飯器5は出入自在とされ
ている。
【0035】なお、露受皿30はこれを漏斗部3の外面
に張出し状として固着することもでき、このようにした
ときは樹脂製・金属製とすることもできる。その他、図
1および図2において、箱形躯体13内の奥部には、排
気ファン46が内蔵されていて箱形躯体13内の温風を
躯体13外に排出することで計量ドラム7用のモータお
よび攪拌棒20駆動用のモータ等から発生する熱エネル
ギー(温風)を躯体13外に排出することでモータ等の
耐久性を向上しているとともに、貯米庫6に収められて
いる米の過度の乾燥を防止している。
【0036】排気ファン46の排気ダクト47である介
在部材は支持台17の下面に固着されていて洗米槽3に
おける上部槽3Aの周りを外囲いしていて、該介在部材
47の正面側(前面側)には、炊飯器5から上昇する熱
気(蒸気)を分散するための斜め上方に立ち上げる傾斜
面47Aが形成されているとともに前面側の排気孔48
から前方(水平方向で良いが多少前下り方向が望まし
い)に排風するようにしており、これによって、熱的影
響を受け易い制御部9に対して炊飯器5からの熱気が拡
散されるようにされ、ここに、排気ダクト47は実質的
に断熱層を構成している。
【0037】次に、上述した炊飯装置1の動作について
概説すると、制御操作盤11のスイッチを操作して計量
ドラム7を回転駆動することでプログラムされた所定量
の米を洗米槽3に投入して洗米工程に入る。この洗米工
程は、排米弁4および排水ボックス28の排水弁を閉弁
した状態で給水手段21から必要量の水を給水し、攪拌
棒20を縦軸廻りに回転することでなされ、排水ボック
ス28の排水弁をオン・オフすることで複数回の洗米作
業がなされる。
【0038】この洗米又は洗米後の炊飯水の給水に当っ
て、給水手段21は、シャワー部21Aと噴水部21B
とからなるので、シャワー部21Aの圧力は差程高くな
く、これ故、オーバーフロー口27Aからの米の流出は
少なくなるし、噴水部21Bからの噴水圧によって上部
槽3Aの内面に水あか等が発生するのを防止するととも
に残米等は下方に確実に流出するのである。
【0039】この洗米によって糠類は水とともに漏斗筒
24の孔24Aから排水ボックス28等を介して機外に
排出されるが、孔24Aは米を通過しない大きさである
ことから米の洩れは防止される。洗米工程が終るとプロ
グラムされた下で研米工程、ザル上げ工程に入る。研米
工程は洗米後、排水した状態で湿潤している米を攪拌棒
20の回転によって行い、その後、ザル上げ工程に移行
される。
【0040】なお、ザル上げは炊飯器5内で実施するこ
とができる。所定の工程が完了すると、排米弁4を下降
させることにより、シャッタ38の開状態の下で米と炊
飯水とを内釜35に投入する排米工程を経た後に、シャ
ッタ38を閉じ炊飯工程にプログラムされた通り移行す
る。この炊飯工程によって炊飯蒸気が上昇し、洗米槽3
の外面に接触し冷却されると結露となり、この露Aが図
4の矢示Bの如く漏斗部2の外面を流下するとき、排水
箱23の上部において露受皿30に捕捉収集し、炊飯器
5等への滴下が防止され、排水手段31を備えた場合に
は装置外に排出され、露受皿30から漏出することはな
い。
【0041】また、炊飯蒸気(熱気)が上昇しても介在
部材47の正面側に形成した傾斜面47Aによって前方
に分散されるし、制御部9に侵入しようとしても排気フ
ァン46からの排気が介在部材である排風ダクト47と
排気孔48を介して吹出されることから拡散され、熱的
に弱い制御部9は保護され、故障、エラーの要因をなく
す。
【0042】炊飯工程がプログラム通り終了すると、一
般的には蒸し工程を経た後、架台32の引出し動作によ
り炊飯器5は前方に移動され、ご飯は内釜35ごと調理
部に運搬され、新しい空の内釜を外釜34に挿入して再
び炊飯準備のため架台32の押込動作を介して排米弁5
の同軸直下にセットされる。なお、排気ファン46はこ
れを排風ダクト47の奥部に備えて箱形躯体13内の温
風を吸引・吐出するものであっても良く、電子・電気部
品等からなるマイコン用の制御部9はこれを箱形躯体1
3の正面(前面)に内装したものであっても良い。
【0043】図8〜図14は本発明に係る業務用炊飯装
置1の他の有用な実施形態を示している。なお、図1〜
図7を参照して既述した構成と作用の共通部分について
は共通符号を付し、以外、相違点につき専ら説明する。
図8(A)(B)は、箱形躯体13の下部正面側に傾斜
面47Aを形成しているとともに、抗菌ステンレスより
なる洗米槽3は円筒部と円錐部とを一体に形成して仕切
板17に垂下固着させ、円筒部の正面側には矩形状の掃
除又は点検用の窓103を形成するとともに該窓103
は支点軸104Aを中心に開閉し、止め具104Bで閉
じ可能とされたカバー104を設けたものである。
【0044】この実施形態においては、傾斜面47Aに
よって上昇してきた熱気を前方に分散することができ、
しかも傾斜面47Aによってカバー104の開閉動作を
仕易くなっているのであり、また、攪拌棒20等の掃
除、点検等は、洗米槽3を取外さなくとも、カバー10
4を開閉することで可能となったのである。なお、図示
省略しているが、洗米槽3の上部正面側に傾斜面47A
を形成したものであっても良いものである。
【0045】図9は介在部材、実質的に排気ダクト47
の傾斜面47Aに、正面視において左右方向中央部を上
位(頂点)とし左右両側部を下位とするアーチ形又は三
角二辺(図で仮想線47Bで示している)とする切欠縁
47Bを形成したものであり、この切欠縁47Bによっ
て熱気を後下方に案内(分散)したものである。なお、
図9では洗米槽3は上部槽3Aと下部槽3Bとを接合分
散自在としたもので示しているが、洗米槽3は抗菌性ス
テンレスの一体物であっても良い。
【0046】図10〜図12は、貯米庫6に対する米の
搬送手段を示す他の実施形態であり、業務用炊飯装置1
の側部にある米袋乃至米貯蔵タンク200からブロア2
01の駆動による負圧によってホース202を介して空
気搬送するようにしたものである。ブロア201は貯米
庫6の天板に設けた負圧ケース203に内蔵されてい
て、ブロア201にはフィルタケース204をその給気
部に備えているとともに、負圧ケース203の側部には
メッシュによる通気部205が備えられている。
【0047】更に、負圧ケース203には貯米庫6に連
通するエルボホース206が備えられており、該エルボ
ホース206に搬送ホース202が連通接続されてお
り、該搬送ホース202には静電気防止テープ202A
がラセン状に巻装されている。搬送ホース202の自由
端(吸入口)は、箱形の受具207に挿脱自在に嵌入さ
れていて、該自由端を実質的に施蓋することで、虫等が
ホース202に侵入しないようにされている。
【0048】これ故、貯米庫6に米を補給するには、受
具207から搬送ホース202の自由端を引抜いて米袋
200に差し込んだ状態でブロア201を起動すれば、
搬送ホース202、エルボホース206等を介して米は
空気搬送され、このとき、ホース202の内面に米粒が
摺接することによる静電気(約2万ボルト)が発生した
としてもテープ202Aが巻装されている故に支障はな
いのである。
【0049】図13および図14は、図3を参照して既
述した蓋36の昇降手段等を改良したものであり、図3
で示したロック部材45に代替して図5で示した止具1
8と同様な止具145Aを採用したものである。すなわ
ち、止具145Aは支点145Bを中心として操作可能
なレバー145Cを有し、このレバー145Cに環形係
止具145Dを起伏自在として備え、該係止具145D
をフック金具145Eに係脱自在としたものである。
【0050】すなわち、レバー145Cを支点145B
を中心に上下動することで係止具145Dをフック金具
145Eに係脱自在としたものであり、このようにレバ
ー145Cを人為的に操作しなければ止具145Aが係
脱自在とされないことから、シャッタ38とこれを動作
するリンクとのガタが少なくなり、シャッタ38による
蓋36に形成した米受入口36Aの開閉エラーが少な
く、シャッタ38の取付が確実になるのである。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、炊飯
熱気による制御部の熱的影響を抑制して該動作、故障率
を少なくできるし、米の乾燥を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る業務用炊飯装置の側面図である。
【図2】本発明に係る業務用炊飯装置の正面図である。
【図3】本発明の主要部を示す側面図である。
【図4】本発明の主要部を示す断面図である。
【図5】給水手段の断面図である。
【図6】インターロック手段を示す側面図である。
【図7】ドアの開閉部を示す平面図である。
【図8】本発明に係る業務用炊飯装置の他の例を示し、
(A)は全体側面図、(B)は点検窓部の正面図であ
る。
【図9】本発明に係る業務用炊飯装置の他の例を示す要
部の正面図である。
【図10】貯米庫に対する米搬送手段の他の例を示す平
面図である。
【図11】図10の全体側面図である。
【図12】図10の断面側面図である。
【図13】米受入口の開閉シャッタ部を示す平面図であ
る。
【図14】図13の側面図である。
【符号の説明】
1 業務用洗米装置 3 洗米槽 5 炊飯器 6 貯米庫 13 箱形躯体 46 排気ファン 47 介在部材 47A 傾斜面 48 排気孔
フロントページの続き (72)発明者 松本 好央 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 笠松 清人 大阪府東大阪市水走2丁目2番27号 大 和精工株式会社内 (72)発明者 原田 伸司 大阪府東大阪市水走2丁目2番27号 大 和精工株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−187172(JP,A) 特開 平5−192243(JP,A) 特開 平3−59338(JP,A) 特開 平9−249981(JP,A) 実開 平4−108028(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/14 - 27/18 A47J 27/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯米庫(6)と制御部(9)とを内装し
    ている箱形躯体(13)の下部に洗米槽(3)を備え、
    該洗米槽(3)の下方に炊飯器(5)を備えている業務
    用炊飯装置において、 前記箱形躯体(13)の下部正面側若しくは前記洗米槽
    (3)の上部正面側又は箱形躯体(13)の下部に装着
    した介在部材(47)の正面側に、炊飯器(5)からの
    熱気を斜め上方に立ち上げる傾斜面(47A)を形成
    前記介在部材(47)は、箱形躯体(13)内の空気を
    外部に排風する排風ダクトであり、該排風ダクト(4
    7)の正面側に前記傾斜面(47A)が形成され、該傾
    斜面(47A)に排気孔(48)が形成されており、 前記排気孔(48)より排風する排気ファン(46)が
    設けられ、前記排気孔(48)は、前記炊飯器(5)か
    らの熱気を拡散させるよう設けられている ことを特徴と
    する業務用炊飯装置。
  2. 【請求項2】 前記傾斜面(47A)には、正面視にお
    いて左右方向中央部を上位とし左右両側部を下位とする
    アーチ形又は三角二辺とする切欠縁(47B)が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の業務用炊飯
    装置。
  3. 【請求項3】 洗米槽(3)は上部槽(3A)とこの上
    部槽(3A)に接合分離自在として装着されている下部
    槽(3B)とで構成されており、介在部材である排風ダ
    クト(47)は、前記上部槽(3A)を外囲いして備え
    られていることを特徴とする請求項1又は2に記載の業
    務用炊飯装置。
  4. 【請求項4】 上部槽(3A)は硬質樹脂製で、下部槽
    (3B)は金属製であり、両者の接合部に弾性環形シー
    ル材が装着されていることを特徴とする請求項3に記載
    の業務用炊飯装置。
  5. 【請求項5】 洗米槽(3)の正面側には、洗米槽
    (3)内の掃除又は点検用の窓(103)が形成されて
    いて、該窓(103)は開閉自在なカバー(104)で
    閉じられていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の業務用炊飯装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の洗米槽
    (3)は、抗菌ステンレスで作成されていることを特徴
    とする業務用炊飯装置。
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