JP3327188B2 - 和音進行作成支援装置及び和音進行作成支援プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

和音進行作成支援装置及び和音進行作成支援プログラムを記録した記録媒体

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JP3327188B2
JP3327188B2 JP29018997A JP29018997A JP3327188B2 JP 3327188 B2 JP3327188 B2 JP 3327188B2 JP 29018997 A JP29018997 A JP 29018997A JP 29018997 A JP29018997 A JP 29018997A JP 3327188 B2 JP3327188 B2 JP 3327188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、和音進行作成支援
装置及び和音進行作成支援プログラムを記録した記録媒
体に係り、特に自動演奏装置から与えられるメロディ等
の演奏情報に基づいてユーザの和音進行作成を容易にす
べく和音進行作成を支援する和音進行作成支援装置及び
和音進行作成支援プログラムを記録した記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりメロディ等の演奏情報に対応す
る演奏データを解析することにより当該演奏データに対
応する和音進行データを自動的に生成し、和音進行作成
を支援する和音作成支援装置が知られている。従来の和
音進行作成支援装置として、特開平9−26790号公
報に開示された演奏データ分析装置がある。
【0003】この演奏データ分析装置は、音符のシーケ
ンスを示す演奏データのうち少なくとも音符数、音符
長、発音タイミングパターンのいずれかによって音楽的
区切り位置を検出し、この音楽的区切り位置に挟まれた
区間、すなわち、音楽的な特徴が異なる区間に分割し、
分割された各区間の演奏データを解析することにより、
当該演奏データの和音(コード)あるいは調を検出す
る。
【0004】そして、検出した和音あるいは調に基づい
て和音進行を生成または抽出していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
演奏データ分析装置のように演奏データを解析して求め
た音楽的区切り位置や調は必ずしも正しいとは言えない
のが実状である。従って、不正確な音楽的区切り位置あ
るいは調に基づいて生成または抽出された和音進行も必
ずしも正しいとは言えないという不具合があった。
【0006】ところで、演奏データに基づいて自動伴奏
などお行わせる場合、演奏データを複数の区分に分割
し、各区分ごとにイントロ、メイン、エンディング等の
複数のセクションからなる「(伴奏)スタイル[伴奏パ
ターン]」を設定し、設定したスタイルに応じた自動伴
奏などを行う技術が知られている。
【0007】このような区分は、あくまでも自動伴奏な
どを想定したものであるが、本発明者らが多種多様な楽
曲について解析したところ、「(伴奏)スタイル」の区
分けに対応する区切り位置は、コード検出における区切
り位置である音楽的区切り位置あるいは調検出における
区切り位置である音楽的区切り位置に高い確率で一致す
る事実が判明した。
【0008】そこで、本発明の目的は、解析対象である
演奏データに基づいて容易で、より正確な和音進行作成
を行うことが可能な和音進行作成支援装置及び和音進行
作成支援プログラムを記録した記録媒体を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の構成は、メロディなどの演奏情報デ
ータに適した和音進行データの作成を支援する和音進行
作成支援装置において、前記演奏情報データを解析する
ことにより第1演奏区切り位置を検出する第1区切り位
置検出手段と、予め定めたスタイルシーケンスデータに
対応する演奏スタイル切換位置を第2演奏区切り位置と
して検出する第2区切り位置検出手段と、前記演奏情報
データを解析するとともに、前記第1前記第1演奏区切
り位置あるいは前記第2演奏区切り位置のいずれか一方
を用いることにより前記演奏情報データに適した和音進
行データを生成する和音進行データ生成手段と、を備え
たことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の構成は、請求項1記載の構
成において、外部からの指示に基づいて前記第1演奏区
切り位置あるいは前記第2演奏区切り位置のいずれか一
方を前記演奏情報データを区切るために用いるべく選択
するための選択手段を備えたことを特徴としている。
【0011】請求項3記載の構成は、請求項1記載の構
成において、前記和音進行データ生成手段は、前記第1
演奏区切り位置あるいは前記第2演奏区切り位置のいず
れか一方で前記演奏情報データを区切ることにより得ら
れる部分演奏情報データを解析して前記部分演奏情報デ
ータの調情報を検出し、前記調情報に基づいて前記部分
演奏情報データに適した和音進行データを生成すること
を特徴としている。
【0012】請求項4記載の構成は、請求項1記載の構
成において、前記和音進行データ生成手段は、それぞれ
が所定長さの和音進行に対応する和音進行データを複数
記憶した和音進行データベース手段を有し、前記第1演
奏区切り位置あるいは前記第2演奏区切り位置のいずれ
か一方を用いて前記演奏情報データを区切ることにより
得られる部分演奏情報データに適応する長さを有する和
音進行データを前記和音進行データベース手段を用いて
検索し、前記演奏情報データに適した和音進行データを
生成することを特徴としている。
【0013】請求項5記載の構成は、メロディなどの演
奏情報データに適した和音進行データの作成を支援する
和音進行作成支援装置において、前記演奏情報データを
解析することにより調を求め、第1調データを出力する
第1調データ出力手段と、前記演奏情報データに含まれ
る第2調データを抽出し、出力する第2調データ出力手
段と、前記第1調データあるいは前記第2調データのい
ずれか一方に基づいて前記演奏情報データに対応する和
音進行データを生成する和音進行データ生成手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0014】請求項6記載の構成は、請求項5記載の構
成において、外部からの指示に基づいて前記第1調デー
タあるいは前記第2調データのいずれか一方を前記和音
進行データを生成するために用いるべく選択するための
選択手段を備えたことを特徴としている。
【0015】請求項7記載の構成は、請求項6記載の構
成において、前記演奏情報データ中に前記第2調データ
が含まれているか否かを判別する判別手段を有し、前記
和音進行データ生成手段は、前記選択手段により前記第
2調データが選択された場合に、前記判別に基づいて前
記演奏情報データ中に前記第2調データが含まれている
場合には前記第2調データを用いて和音進行データを生
成し、前記判別に基づいて前記演奏情報データ中に前記
第2調データが含まれていない場合には前記第2調デー
タに代えて前記第1調データを用いて和音進行データを
生成することを特徴としている。
【0016】請求項8記載の構成は、請求項5記載の構
成において、前記和音進行データ生成手段は、それぞれ
が所定長さの和音進行に対応するとともに、調の主音を
基準として度数形式で記述された和音進行データを複数
記憶した和音進行データベース手段を有し、前記第1調
データあるいは前記第2調データのいずれか一方に基づ
いて前記度数形式で記述された和音進行データを実和音
進行データに変換し、前記演奏情報データに適した和音
進行データを生成することを特徴としている。
【0017】請求項9記載の構成は、メロディなどの演
奏情報データに適した和音進行データの作成を支援する
和音進行作成支援装置の和音進行作成支援プログラムを
記録した記録媒体において、前記演奏情報データを解析
することにより第1演奏区切り位置を検出させ、予め定
めたスタイルシーケンスデータに対応する演奏スタイル
切換位置を第2演奏区切り位置として検出させ、前記演
奏情報データを解析させるとともに、前記第1前記第1
演奏区切り位置あるいは前記第2演奏区切り位置のいず
れか一方を用いることにより前記演奏情報データに適し
た和音進行データを生成させる、ことを特徴としてい
る。
【0018】請求項10記載の構成は、メロディなどの
演奏情報データに適した和音進行データの作成を支援す
る和音進行作成支援装置の和音進行作成支援プログラム
を記録した記録媒体において、前記演奏情報データを解
析することにより調を求め、第1調データを出力させ、
前記演奏情報データに含まれる第2調データを抽出し、
出力させ、前記第1調データあるいは前記第2調データ
のいずれか一方に基づいて前記演奏情報データに対応す
る和音進行データを生成させる、ことを特徴としてい
る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態について説明する。 〔1〕 実施形態のハードウェア構成 図1に自動演奏システムの概要構成ブロック図を示す。
自動演奏システム10は、自動演奏システム10全体の
制御を行うためのコントローラ11と、演奏データの入
力あるいはマニュアル演奏を行うための鍵盤ユニット1
2と、鍵盤ユニット12とコントローラ11との間のイ
ンターフェース動作を行う鍵盤インターフェース13
と、各種データの入力を行うためのマウスや、キーボー
ドなどの入力装置14と、入力装置14とコントローラ
11との間のインターフェース動作を行う入力装置イン
ターフェース15と、を備えて構成されている。
【0020】また、自動演奏システム10は、各種表示
を行う表示回路16と、バス17を介して供給された演
奏データに基づいて音楽信号を生成する音源回路18
と、音源回路18により出力された音楽信号に各種効果
処理(エフェクト処理)を施す効果回路19と、効果回
路19より入力された音声信号を増幅して音響信号とし
て出力するサウンドシステム20と、を備えて構成され
ている。
【0021】さらに、自動演奏システム10は、各種デ
ータ一時的に記憶するRAM21と、制御用プログラム
及び制御用固定データを記憶するROM22と、各種タ
イミング制御を行うタイマ23と、ハードディスクドラ
イブ、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMド
ライブ、MO(Magneto Optical)ディスクドライブ、
DVD(Digital Video Disc)ドライブ等の各種プログ
ラム、各種データを記憶する外部記憶装置24と、を備
えて構成されている。
【0022】さらにまた、外部の他のMIDI機器25
との間のインターフェース動作を行うMIDIインター
フェース26と、通信ネットワーク27を介して外部の
サーバコンピュータ28と各種データのやりとりなどを
行う通信インターフェース29と、を備えて構成されて
いる。
【0023】この場合において、コントローラ11は、
鍵盤インターフェース13、入力装置インターフェース
15、表示回路16、音源回路18、効果回路19、R
AM21、ROM22、外部記憶装置24、MIDIイ
ンターフェース及び通信インターフェースとバス17を
介して接続されている。
【0024】音源回路18の方式としては、波形メモリ
方式、FM方式、物理モデル方式、高調波合成方式、フ
ォルマント合成方式、VCO+VCF+VCAのアナログシンセ
サイザ方式などのような方式であってもよい。
【0025】〔2〕 実施形態のタスク構成 図2に自動演奏システムのタスク構成のブロック図を示
す。自動演奏システムのタスクは、大別すると、後述の
自動演奏タスク82からノートデータを受け取り、ノー
トデータを解析して一または複数の和音進行データを生
成し、あるいは、抽出する自動和音生成抽出タスク81
と、メロディなどのノートデータ、メロディに対応する
コードデータ及び自動伴奏のパターンなどを設定するた
めの演奏スタイルのデータであるスタイルデータ等を含
む自動演奏データを記憶し、記憶した自動演奏データに
基づいて自動演奏を行う自動演奏タスク82と、を備え
て構成されている。
【0026】この場合において、自動演奏データのフォ
ーマットとしては、演奏イベントの発生時刻を一つ前の
イベントからの時間で表した「イベント+相対時間」、
演奏イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間
で表した「イベント+絶対時間」、音符の音高と符長
(あるいは休符と休符長)で演奏データを表した音高
(休符)+符長)方式、演奏の最小分割単位ごとにメモ
リの領域を確保し、[演奏イベントの発生する時刻に対
応するメモリ領域に演奏イベントを記憶した「ベタ」方
式などがあげられる。
【0027】また、自動演奏データは、複数のチャンネ
ル(演奏パート)データが混在した形式であってもよい
し、各チャンネルのデータがトラック毎に分かれている
ような形式であってもよい。
【0028】自動演奏タスク82は、ノート発生のタイ
ミングを表すタイミングデータ及びノートデータ(音高
データ、ベロシティデータ、ゲートタイムデータ)から
構成されるノートデータ組を演奏の進行順に記憶し(図
3(a)参照)、記憶したノートデータ組に基づいて処
理を実行するノートシーケンサ85と、和音変更のタイ
ミングを表すタイミングデータ及びコードデータ(ルー
ト+タイプ、必要に応じて+ベース)の組を演奏進行順
に記憶し(図3(b)参照)、記憶したデータに基づい
て処理を実行するコードシーケンサ86と、スタイル変
更のタイミングを表すタイミングデータ及び演奏スタイ
ルのデータであるスタイルデータの組を演奏進行順に記
憶し(図3(c)参照)、記憶したデータに基づいて処
理を実行するスタイルシーケンサ87と、を備えて構成
されている。
【0029】この場合において、ノートシーケンサ85
においては、ノートデータの他に音量や音色などを制御
するデータを記憶している場合もある。記憶しているノ
ートデータ組はユーザが入力したものでもよいし、既存
(市販)の曲データであってもよい。
【0030】また、ノートデータ組は、一ないし複数の
トラックデータを備えて構成されており、少なくとも一
のトラックデータが和音進行の生成、抽出対象として指
定される。
【0031】さらに、コードシーケンサ86において
は、演奏の進行順に記録されている和音データ組は和音
進行データを構成している。また、演奏の進行上の任意
の位置に「調指定タイミングデータ+調指定データ」を
任意で含ませることができる。
【0032】スタイルデータは、リズムパート、ベース
パート、コードパッキングパート等の伴奏パートを表す
演奏データであって、ロックやポップス等の演奏スタイ
ルごとに演奏データがパターン化されたデータである。
一つのスタイルデータは、楽曲の中で主として定常的に
演奏されるメインスタイルAデータや、メインスタイル
Bデータ、……等のメインスタイルデータや、楽曲の中
のイントロ部分で演奏されるイントロスタイルデータ、
楽曲の中のエンディング部分で演奏されるエンディング
スタイルデータ等、複数のセクションデータから構成さ
れ、各セクションデータが一つの演奏パターンに対応し
ている。
【0033】すなわち、演奏スタイル及びセクションに
より演奏パターンが特定されるのである。そして、各セ
クションデータは、一つの楽曲の演奏中に適宜切り替え
て演奏される。これらスタイルデータにおけるセクショ
ンの切れ目である切り替わりのタイミングは、音楽的な
区切りということができる。例えば、以下のようにセク
ションが切り替わるタイミングは音楽的な区切りといえ
る。
【0034】 スタイルデータがイントロスタイルデ
ータからメインスタイルAデータへと切り替わるタイミ
ング メインスタイルBデータからメインスタイルAデー
タへと切り替わるタイミング メインスタイルBデータからエンディングスタイル
データへと切り替わるタイミング 一の演奏スタイルから他の演奏スタイルに切り替わるタ
イミング
【0035】これらの音楽的な区切り位置は、メロディ
等の音楽的な区切り位置と一致する場合が多い(以下、
これを音楽的区切り位置という) スタイルシーケンサ27においては、上記演奏スタイル
の切り替わりタイミングを表すタイミングデータと、切
り替わるべきスタイルデータを特定するスタイルデータ
が楽曲の進行に従って記憶されており、このタイミング
データとスタイルデータとの組がスタイル進行データを
構成している。
【0036】〔3〕 実施形態の動作 (3.1) 処理ウィンドウの構成 次に動作説明に先立ち、和音進行データ候補の生成時に
表示回路16の図示しないディスプレイに表示される処
理ウィンドウ(処理画面)について説明する。
【0037】図4に処理メインウィンドウの一例を示
す。自動演奏システム10のメイン処理ウィンドウ30
は、大別すると、自動和音生成抽出タスク81の処理状
態を表示する自動和音生成抽出ウィンドウ31と、自動
演奏タスク82の各トラック(またはブロック:トラッ
ク内に含まれる演奏データのひとかたまりを表す)の設
定状態を表示するトラック情報表示ウィンドウ32と、
を備えて構成されている。
【0038】自動和音生成抽出ウィンドウ31は、現在
の編集対象あるいは選択対象についての情報を表示する
対象情報表示選択領域35と、和音進行データ生成スタ
イルを設定するとともに、和音進行データの生成指示を
与えるための和音進行データ生成指示領域36と、和音
進行データ表示編集領域37と、を備えて構成さてい
る。
【0039】対象情報表示選択領域35は、現在の編集
対象あるいは選択対象(図では、「Block22」)を表示
する対象表示コンボボックス38と、和音生成/抽出、
調設定及びイントロ・エンディング付加などの各種条件
設定のための処理ウィンドウをオープンするための条件
設定ボタン39Aと、現在のカーソル39の位置におけ
る様々な情報を表示するカーソル情報表示領域39B
と、を備えて構成されている。
【0040】和音進行データ生成指示領域36は、生成
しようとする和音進行データ候補のコード傾向を指示す
るためのコード傾向指示コンボボックス40と、伴奏ス
タイルを指示するための伴奏スタイル指示コンボボック
ス41と、和音進行データ生成スタート指示ボタン42
と、を備えて構成されている。
【0041】和音進行データ表示編集領域37は、和音
進行コード生成編集対象の小節番号を表示する小節番号
表示領域45と、現時点における和音進行データ候補を
表示する和音進行データ表示領域46と、生成した複数
の和音進行データをおすすめ和音データ群として表示す
るおすすめコード(和音データ)群表示領域47と、コ
ードシーケンサ中に既に和音進行データが存在する場合
に当該和音進行データを構成する和音データ群を元和音
進行データとして表示する元コード(和音データ)表示
領域48と、を備えて構成されている。
【0042】おすすめコード(和音データ)群表示領域
47には、複数の和音進行系列(4小節進行系列、2小
節進行系列、1小節進行系列:各系列については、後に
詳述する。)が表示され、各和音進行系列には、それぞ
れ4小節単位、2小節単位、1小節単位で区切られたコ
ードブロックが演奏の進行に従って配置されて、表示さ
れる。
【0043】各コードブロックは、4小節単位の和音進
行データ、2小節単位の和音進行データ、1小節単位の
和音進行データにそれぞれ対応するものであり、ユーザ
はコードブロック単位で和音進行データを選択すること
ができる。また、元コード(和音データ)表示領域48
には、元和音進行データを1小節単位で区切ったコード
ブロックが演奏の進行に従って配置されて、表示され
る。
【0044】ユーザは、コードブロック単位(すなわ
ち、1小節単位)で元コードを選択することができる。
なお、1小節単位で区切るものに限らず、拍単位や2拍
単位で区切るようにしてもよく、一つの和音が継続する
区間を一つの区間として区切るようにしてもよい。
【0045】トラック情報表示領域32は、複数のトラ
ック番号及び各トラック番号に割り当てられているMI
DIチャンネル番号を表示するトラック番号/ちゃんEN
留番号表示領域50と、各トラック番号に対応して記憶
され、当該トラックの演奏データを構成する一または複
数のブロックを、トラック毎に表示するブロック表示領
域51と、コードシーケンサ中に記憶されているコード
進行を表示するコード進行データ表示領域52と、スタ
イルシーケンサ中に記憶されているスタイル進行を表示
するスタイル進行データ表示領域53と、を備えて構成
されている。
【0046】この場合において、ブロック表示領域51
に表示されている1ないし複数のブロックの中から、和
音生成対象となる1ないし複数のブロックが指定される
こととなる(図4においては、「トラック13」の「ブ
ロック22」が和音生成対象として指定されている)。
【0047】なお、ブロックを指定する代わりにトラッ
クを指定する、すなわち、当該トラックに含まれる全て
のノートデータを指定するように構成することも可能で
ある。 また、図4においては、トラック番号/チャン
ネル番号表示領域50とブロック表示領域51には、多
数あるトラック、ブロックのうちの一部分のみが表示さ
れており、ブロック表示領域の右方に表示されているス
クロールバーを利用して表示エリアを変更することによ
り、他のトラックあるいはブロックを表示させることが
できる。
【0048】図5に条件設定処理ウィンドウの一例を示
す。自動演奏システム10の条件設定処理ウィンドウ6
0は、大別すると、セクション検出条件を設定するため
のセクション検出チェックボックス61と、調検出条件
を設定するための調検出チェックボックス62と、イン
トロ及びエンディングを付加するか否かのイントロ・エ
ンディング条件を設定するためのイントロ・エンディン
グ付加条件設定ボックス63と、設定条件を確定するた
めのOKボタン64と、設定条件をキャンセルするため
のキャンセルボタン65と、条件設定処理ウィンドウ6
0をクローズするためのクローズボタン66と、を備え
て構成されている。
【0049】セクション検出チェックボックス61は、
セクション検出を自動和音生成抽出タスク22により自
動的に行わせるための自動検出オプションボタン67
と、セクション設定をスタイルシーケンサ87の指定に
従わせるためのシーケンサ指定オプションボタン68
と、を備えて構成されている。
【0050】調検出チェックボックス62は、調検出を
自動和音生成抽出タスク22により自動的に行わせるた
めの自動検出オプションボタン69と、調設定をコード
シーケンサ86の指定に従わせるためのシーケンサ指定
オプションボタン70と、を備えて構成されている。
【0051】イントロ・エンディング付加条件設定ボッ
クス63は、イントロ付加/無付加及び付加条件を設定
するためのイントロ付加条件設定ダイアログボックス7
1と、エンディング付加/無付加及び付加条件を設定す
るためのエンディング付加条件設定ダイアログボックス
72と、を備えて構成されている。
【0052】(3.2) 全体動作 次に図6ないし図10を参照して実施形態の動作を説明
する。図6に実施形態のメイン処理フローチャートを示
す。ディスプレイの画面上に、図4に示した処理ウィン
ドウ30のうち、トラック情報32が表示され、かつ、
1ないし複数表示されているブロックのうち、和音進行
データを生成対象として、1ないし複数のブロックが特
定されている状態において、図示しないスイッチ等によ
り自動和音生成抽出タスク起動指示がなされると、各種
データの設定、メモリ領域の確保などの初期化処理が行
われ、ディスプレイの画面上に図3に示したような処理
ウィンドウ30のうち、自動和音生成抽出ウィンドウ3
1がオープンされる(ステップS1)。
【0053】次にコントローラはコードシーケンサの内
容をチェックし(ステップS2)、和音進行データが既
に存在するか否かを判別する(ステップS3)。以下、
コードシーケンサ内に既に存在している和音進行データ
を元和音進行データという。
【0054】ステップS3の判別において、元和音進行
データが存在する場合には(ステップS3;Yes)、
コードシーケンサ内の元和音進行データを取得して、元
コードメモリに書き込み(ステップS4)、元コードメ
モリの内容を処理ウィンドウ内の元コード表示領域48
に表示して(ステップS5)、処理をステップS6に移
行する。
【0055】ステップS3の判別において、元和音進行
データが存在しない場合には(ステップS3;No)、
元コードメモリの内容を処理ウィンドウ内の元コード表
示領域48に表示して、すなわち、ブランクデータを表
示して(ステップS5)、処理をステップS6に移行す
る。
【0056】次にコントローラ11は、キーボード操作
あるいはマウス操作などのイベントが発生したか否かを
判別する(ステップS6)。ステップS6の判別におい
て、イベントが発生していない場合には(ステップS
6;No)、そのまま待機状態となる。
【0057】ステップS6の判別において、イベントが
発生した場合には(ステップS6;Yes)、発生した
イベント内容を判別する(ステップS7)。ステップS
7以降の動作は、発生したイベント内容により異なるた
め、以下、場合を分けて説明する。
【0058】(3.2.1) 条件設定ボタン39Aのイベ
ント ステップS7の判別において、発生したイベント内容が
条件設定ボタン39Aの操作であった場合には、条件設
定処理に移行する(ステップS8)。ここで、図7の条
件設定処理フローチャートを参照して条件設定処理につ
いて説明する。
【0059】条件設定ボタン39Aが操作されると、コ
ントローラ11は、条件設定処理ウィンドウ60をオー
プンする(ステップS21)。次にコントローラ11
は、現在の条件の設定状態をRAM21の所定領域に退
避する(ステップS22)。
【0060】次にコントローラ21は、自動検出オプシ
ョンボタン67、シーケンサ指定オプションボタン6
8、自動検出オプションボタン69、シーケンサ指定オ
プションボタン70、イントロ付加条件設定ダイアログ
ボックス71あるいはエンディング付加条件設定ダイア
ログボックス72のいずれかが操作(選択操作)された
か否かを判別する(ステップS23)。
【0061】ステップS23の処理において、選択操作
がなされていない場合には処理をステップS30に移行
する。
【0062】(3.2.1.1) 自動検出オプションボタン
67の選択操作 ステップS23の処理において、自動検出オプションボ
タン67が選択操作された場合には、セクションを自動
和音生成抽出タスク81で検出する旨の条件設定を行い
(ステップS24)、処理をステップS30に移行す
る。
【0063】(3.2.1.2) シーケンサ指定オプション
ボタン68の選択操作 ステップS23の処理において、シーケンサ指定オプシ
ョンボタン68が選択操作された場合には、セクション
をスタイルシーケンサ87におけるスタイルデータに対
応するスタイルの変更タイミングに従う旨の条件設定を
行い(ステップS25)、処理をステップS30に移行
する。
【0064】(3.2.1.3) 自動検出オプションボタン
69の選択操作 ステップS23の処理において、自動検出オプションボ
タン69が選択操作された場合には、調を自動和音生成
抽出タスク81で検出する旨の条件設定を行い(ステッ
プS26)、処理をステップS30に移行する。
【0065】(3.2.1.4) シーケンサ指定オプション
ボタン70の選択操作 ステップS23の処理において、シーケンサ指定オプシ
ョンボタン70が選択操作された場合には、調の設定を
コードシーケンサ86におけるコードデータ中に含まれ
る調に設定する旨の条件設定を行い(ステップS2
7)、処理をステップS30に移行する。
【0066】(3.2.1.5) イントロ付加条件設定ダイ
アログボックス71あるいはエンディング付加条件設定
ダイアログボックス72の選択操作 ステップS23の処理において、イントロ付加条件設定
ダイアログボックス71あるいはエンディング付加条件
設定ダイアログボックス72が選択操作された場合に
は、イントロ付加条件をイントロ付加条件設定ダイアロ
グボックス71で選択された設定にする旨の条件設定を
行い、エンディング付加条件をエンディング付加条件設
定ダイアログボックス72で選択された設定にする旨の
条件設定を行い(ステップS28)、処理をステップS
30に移行する。
【0067】より具体的には、イントロ付加条件設定ダ
イアログボックス71が「つける」に設定されていた場
合には、対象メロディ範囲に存在するスタイルデータ
(スタイルブロック)のうち範囲の先頭のスタイルデー
タと同一のスタイルを有する「intro」セクションのス
タイルを1サイクル分(「intro」スタイルデータの長
さ分であって、例えば、4小節分)を付加する。
【0068】また、エンディング付加条件設定ダイアロ
グボックス72が「つける」に設定されていた場合は、
対象メロディ範囲に存在するスタイルデータ(スタイル
ブロック)のうち範囲の最後のスタイルデータと同一の
スタイルを有する「ending」セクションのスタイルを1
サイクル分(「ending」スタイルデータの長さ分であっ
て、例えば、2小節分)を付加する。
【0069】ステップS23で選択操作がなされなかっ
た場合及びステップS24〜ステップS29の設定処理
がなされた場合、次にコントローラ11は、キャンセル
ボタン65あるいはクローズボタン66が操作されたか
否かを判別する(ステップS30)。
【0070】ステップS30の判別において、キャンセ
ルボタン65あるいはクローズボタン66が操作された
場合には、条件設定をステップS22でRAM21の所
定領域に退避した設定状態に復帰する(ステップS3
1)。そして条件設定処理ウィンドウ60をクローズし
(ステップS32)、処理をステップS7に移行して、
以下同様の処理を行う。
【0071】ステップS30の判別において、キャンセ
ルボタン65及びクローズボタン66のいずれも操作さ
れていない場合には、OKボタン64が操作されたか否
かを判別する(ステップS33)。
【0072】ステップS33の判別において、OKボタ
ン64が操作された場合には(ステップS33;Ye
s)、新しい設定状態をRAM21に記憶し(ステップ
S34)、条件設定処理ウィンドウ60をクローズし
(ステップS32)、処理をステップS7に移行して、
以下同様の処理を行う。
【0073】ステップS33の判別において、OKボタ
ン64が操作されなかった場合には(ステップS33;
No)、処理をステップS23に移行し、以下同様の処
理を繰り返すこととなる。
【0074】(3.2.2) 和音進行データ生成スタート
指示ボタン42のイベント ステップS7の判別において、発生したイベント内容が
和音進行データ生成スタート指示ボタン42の操作であ
った場合には、和音進行データ候補生成処理に移行する
(ステップS9)
【0075】ここで、図8及び図9の和音進行データ候
補生成処理フローチャートを参照して和音進行データ候
補生成処理について説明する。まず、コントローラ11
は、セクションを自動和音生成抽出タスクで検出すると
いう条件に設定されたか否か、すなわち、自動検出オプ
ションボタン67が選択状態、シーケンサ指定オプショ
ンボタン68が非選択状態に設定されたか否かを判別す
る(ステップS41)。
【0076】ステップS41の判別において、セクショ
ンを自動和音生成抽出タスクで検出するという条件が設
定された場合には(ステップS41;Yes)、例え
ば、従来技術(特開平9−26790号公報)に開示さ
れているものと同様の手法で音楽的区切り位置を検出す
る。
【0077】すなわち、コントローラ11は、和音生成
対象として指定されているトラック(またはブロック)
に対応するノートデータを解析することにより音符数、
音符長、発音タイミングパターンによって上述した音楽
的区切り位置を検出する(ステップS42)。
【0078】そして、コントローラ11は、図10に示
すように、二つの音楽的区切り位置に挟まれたトラック
またはブロックの部分をセクションとして設定する(ス
テップS43)。この場合において、設定されたセクシ
ョンは、自動演奏タスク82のスタイルシーケンサ87
に反映される。すなわち、セクションを自動和音生成抽
出タスクで検出するという条件に設定されている場合
は、既に存在していすスタイルシーケンサ87中のスタ
イルデータのうちの和音進行生成対象のメロディ範囲に
対応した部分は無効とされ、新たに検出、設定されたセ
クションに置き換えられる。
【0079】ステップS41の判別において、セクショ
ンをスタイルシーケンサ87におけるスタイルデータに
対応するスタイルの変更タイミングに従う旨の条件が設
定された場合には(ステップS41;No)、スタイル
シーケンサ87において記憶しているスタイルデータを
読出し、スタイル変更タイミングに基づいて音楽的区切
り位置を検出し、必要に応じてスタイルシーケンサ87
のスタイルデータを修正する(ステップS44)。
【0080】そして、二つの音楽的区切り位置に挟まれ
たトラックまたはブロックの部分を、図10に示したよ
うに、セクションとして設定する(ステップS43)。 (3.2.2.1) スタイルデータに基づくセクションの決
定及びスタイルデータの修正/補充(ステップS44)
【0081】ここで、スタイルシーケンサ87に記憶し
ているスタイルデータに基づくセクションの決定及びス
タイルデータの修正について詳細に説明する。スタイル
データは本来、自動伴奏を行わせるための演奏パターン
を設定するために用いられるデータであるが、この演奏
パターンの切換位置は、コード検出のために用いる音楽
的区切り位置と高い確率で一致しているという事実が判
明した。
【0082】そこで、このスタイルデータを音楽的区切
り位置の決定に用いることにより、既存のスタイルデー
タを有効活用しつつ、正確な音楽的区切り位置を設定で
きるのである。
【0083】また、以下の説明において、スタイル名と
は、「ロック」、「クラシック」、「ポピュラー」、
「フュージョン」などの演奏スタイルをいう。
【0084】(3.2.2.1.1) 和音進行生成対象となる
メロディ(以下、対象メロディという)範囲内にスタイ
ル名が1種類しか存在せず(複数のセクションが存在す
ることは可)、かつ、当該対象メロディ範囲内のスタイ
ルが全てそのスタイル名に対応するスタイルで隙間なく
埋まっている場合
【0085】 この場合には、音楽的区切り位置は、
対象メロディ範囲内の複数のスタイルデータ(スタイル
ブロック)の並びから判断する。すなわち、特定のスタ
イルデータに対応する演奏の終了タイミング、相異なる
スタイルデータの演奏切り替わりのタイミング、特定の
スタイルデータに対応する演奏開始タイミングなどを音
楽的区切り位置とする。そして、これらの条件を満たす
ものがない場合、すなわち、対象メロディ範囲が一つの
スタイルデータで埋まっている場合には音楽的区切り位
置(セクションの切れ目)はないと判断する。
【0086】より具体的には、スタイルデータ=「intr
o」あるいはスタイルデータ=「fillin」に対応する演
奏終了タイミング、スタイルデータ=「mainA」とスタ
イルデータ=「mainB」との間の演奏切り替わりタイミ
ング、 スタイルデータ=「ending」の演奏開始タイミ
ングなどが音楽的区切り位置として挙げられる。 この場合には、新たなスタイルデータ(スタイルブ
ロック)の補充は行われない。
【0087】(3.2.2.1.2) 対象メロディ範囲内にス
タイル名が1種類しか存在しないが、当該対象メロディ
範囲内にスタイルデータが割り当てられていない部分が
存在する場合 この場合にも、音楽的区切り位置は、対象メロディ
範囲内の複数のスタイルデータ(スタイルブロック)の
並びから判断する。すなわち、特定のスタイルデータに
対応する演奏の終了タイミング、相異なるスタイルデー
タの演奏切り替わりのタイミング、特定のスタイルデー
タに対応する演奏開始タイミングなどを音楽的区切り位
置とする。そして、これらの条件を満たすものがない場
合、(すなわち、対象メロディ範囲の中間にある隙間が
同じ「main」スタイルデータで挟まれている場合の隙
間、対象メロディ範囲の先頭にスタイルデータがなく、
かつ、当該対象メロディ範囲内で最初に現れるスタイル
データが「main」スタイルである場合の先頭部分、対象
メロディ範囲の末尾にスタイルデータがなく、かつ、当
該対象メロディ範囲内で最後に現れるスタイルデータが
「main下銀スタイルバル場合の末尾部分など)には音楽
的区切り位置(セクションの切れ目)はないと判断す
る。
【0088】より具体的には、スタイルデータ=「intr
o」あるいはスタイルデータ=「fillin」に対応する演
奏終了タイミング、スタイルデータ=「mainA」とスタ
イルデータ=「mainB」との間の演奏切り替わりタイミ
ング、 スタイルデータ=「ending」の演奏開始タイミ
ングなどが音楽的区切り位置として挙げられる。
【0089】 この場合には、スタイルデータ(スタ
イルブロック)が割り当てられていない部分に、同一ス
タイル名を有する所定のスタイルデータ(スタイルブロ
ック)を新規作成してすき間に補充する。この場合にお
いて、補充を行うための所定のスタイルデータとして
は、例えば、スタイルデータ=「mainA」とする。な
お、スタイルデータの補充は、ユーザの指定により行わ
ないようにすることも可能である。
【0090】(3.2.2.1.3) 対象メロディ範囲内には
スタイルデータ(スタイルブロック)が存在しないが、
当該対象メロディ範囲より前に何らかのスタイルデータ
(スタイルブロック)が存在する場合 この場合には、音楽的区切り位置(セクションの切
れ目)はないと判断する。
【0091】 この場合には、当該対象メロディ範囲
より前のスタイルデータ(スタイルブロック)と同一の
スタイル名を有する所定のスタイルデータ(スタイルブ
ロック)を新規作成して対象メロディ範囲全体に補充す
る。この場合において、補充を行うための所定のスタイ
ルデータとしては、例えば、スタイルデータ=「main
A」とする。
【0092】なお、この場合においても、スタイルデー
タの補充は、ユーザの指定により行わないようにするこ
とも可能である。
【0093】(3.2.2.1.4) 対象メロディ範囲内及び
当該対象メロディ範囲より前にはスタイルデータ(スタ
イルブロック)が存在しないが、当該対象メロディ範囲
より後ろに何らかのスタイルデータ(スタイルブロッ
ク)存在する場合 この場合には、音楽的区切り位置(セクションの切
れ目)はないと判断する。
【0094】 この場合には、当該対象メロディ範囲
より後ろのスタイルデータ(スタイルブロック)と同一
のスタイル名を有する所定のスタイルデータ(スタイル
ブロック)を新規作成して対象メロディ範囲全体に補充
する。この場合において、補充を行うための所定のスタ
イルデータとしては、例えば、スタイルデータ=「main
A」とする。
【0095】なお、この場合においても、スタイルデー
タの補充は、ユーザの指定により行わないようにするこ
とも可能である。
【0096】(3.2.2.1.5) 対象メロディ範囲内、当
該対象メロディ範囲より前及び当該対象メロディ範囲よ
り後ろにもにはスタイルデータ(スタイルブロック)が
存在しない場合 この場合には、音楽的区切り位置(セクションの切
れ目)はないと判断する。
【0097】 この場合には、予め定めたスタイル名
(デフォルトスタイル名)を有する所定のスタイルデー
タ(スタイルブロック)を新規作成して対象メロディ範
囲全体に補充する。この場合において、補充を行うため
の所定のスタイルデータとしては、例えば、スタイルデ
ータ=「mainA」とする。
【0098】なお、この場合においても、スタイルデー
タの補充は、ユーザの指定により行わないようにするこ
とも可能である。
【0099】(3.2.2.1.6) 対象メロディ範囲内にス
タイル名が複数存在し、かつ、当該対象メロディ範囲内
に全てスタイルデータ(スタイルブロック)が存在する
場合 この場合には、音楽的区切り位置(セクションの切
れ目)は、対象メロディ範囲内の複数のスタイルデータ
(スタイルブロック)の並びから判断する。すなわち、
特定のスタイルデータに対応する演奏の終了タイミン
グ、相異なるスタイルデータの演奏切り替わりのタイミ
ング、特定のスタイルデータに対応する演奏開始タイミ
ング、異なるスタイル名を有する連続して配置された二
つのスタイルデータの演奏切り替わりタイミングなどを
音楽的区切り位置とする。
【0100】より具体的には、スタイルデータ=「intr
o」あるいはスタイルデータ=「fillin」に対応する演
奏終了タイミング、スタイルデータ=「mainA」とスタ
イルデータ=「mainB」との間の演奏切り替わりタイミ
ング、 スタイルデータ=「ending」の演奏開始タイミ
ング、スタイル名Aのスタイルデータ=「mainA」とス
タイル名Bのスタイルデータ=「mainA」との間の演奏
切り替わりタイミングなどが音楽的区切り位置として挙
げられる。
【0101】 この場合には、新たなスタイルデータ
(スタイルブロック)の補充は行われない。
【0102】(3.2.2.1.7) 対象メロディ範囲内にス
タイル名が複数存在するが、当該対象メロディ範囲内に
スタイルデータが割り当てられていない部分が存在する
場合 この場合には、音楽的区切り位置(セクションの切
れ目)は、対象メロディ範囲内の複数のスタイルデータ
(スタイルブロック)の並びから判断する。すなわち、
特定のスタイルデータに対応する演奏の終了タイミン
グ、相異なるスタイルデータの演奏切り替わりのタイミ
ング、特定のスタイルデータに対応する演奏開始タイミ
ング、異なるスタイル名を有する連続して配置された二
つのスタイルデータの演奏切り替わりタイミングなどを
音楽的区切り位置とする。
【0103】より具体的には、スタイルデータ=「intr
o」あるいはスタイルデータ=「fillin」に対応する演
奏終了タイミング、スタイルデータ=「mainA」とスタ
イルデータ=「mainB」との間の演奏切り替わりタイミ
ング、 スタイルデータ=「ending」の演奏開始タイミ
ング、スタイル名Aのスタイルデータ=「mainA」とス
タイル名Bのスタイルデータ=「mainA」との間の演奏
切り替わりタイミングなどが音楽的区切り位置として挙
げられる。
【0104】 この場合には、以下の手順で、新たな
スタイルデータ(スタイルブロック)の補充を行う。 a) 対象メロディ範囲の先頭にスタイルデータ(スタ
イルブロック)が割り当てられていない部分が存在する
場合には、当該対象メロディ範囲内の一番先頭にあるス
タイルデータ(スタイルブロック)と同一のスタイル名
を有する所定のスタイルデータ(スタイルブロック)を
新規作成して先頭部分に補充する。
【0105】この場合において、補充を行うための所定
のスタイルデータとしては、例えば、スタイルデータ=
「mainA」とする。なお、この場合においても、スタイ
ルデータの補充は、ユーザの指定により行わないように
することも可能である。
【0106】b) 対象メロディ範囲の末尾にスタイル
データ(スタイルブロック)が割り当てられていない部
分が存在する場合には、当該対象メロディ範囲内の一番
最後にあるスタイルデータ(スタイルブロック)と同一
のスタイル名を有する所定のスタイルデータ(スタイル
ブロック)を新規作成して末尾部分に補充する。この場
合において、補充を行うための所定のスタイルデータと
しては、例えば、スタイルデータ=「mainA」とする。
【0107】なお、この場合においても、スタイルデー
タの補充は、ユーザの指定により行わないようにするこ
とも可能である。 c) 対象メロディ範囲内の先頭及び末尾を除く部分に
スタイルデータ(スタイルブロック)が割り当てられて
いない部分が存在する場合には、当該対象メロディ範囲
内の当該スタイルデータ(スタイルブロック)が割り当
てられていない部分よりも前にあるスタイルデータ(ス
タイルブロック)と同一のスタイル名を有する所定のス
タイルデータ(スタイルブロック)を新規作成してすき
間に補充する。
【0108】この場合において、補充を行うための所定
のスタイルデータとしては、例えば、スタイルデータ=
「mainA」とする。なお、この場合においても、スタイ
ルデータの補充は、ユーザの指定により行わないように
することも可能である。
【0109】これらの一連の処理の結果、図10に示す
ように、二つの音楽的区切り位置に挟まれたトラックま
たはブロックの部分をセクションとするのである。次に
コントローラ11は、調を自動和音生成抽出タスクで検
出するという条件に設定されたか否か、すなわち、自動
検出オプションボタン69が選択状態、シーケンサ指定
オプションボタン70が非選択状態に設定されたか否か
を判別する(ステップS45)。
【0110】ステップS45の判別において、調を自動
和音生成抽出タスクで検出するという条件が設定された
場合には(ステップS45;Yes)、コントローラ1
1は、指定されているトラックまたはブロックのノート
データを解析し、調を検出する(ステップS46)。
【0111】そしてコントローラ11は、検出した調を
検出調データとして設定し(ステップS47)、処理を
ステップS51に移行する。ステップS45の判別にお
いて、調をコードシーケンサ86におけるコードデータ
中に含まれる調指定データに基づいて設定する旨の条件
が設定された場合には(ステップS45;No)、コー
ドシーケンサ86に調指定データが記憶されているか否
かを検索する(ステップS48)。
【0112】そして、コントローラ11は、調指定デー
タが存在するか否かを判別する(ステップS49)。ス
テップS49の判別において、調指定データが存在しな
い場合には(ステップS49;No)、コントローラ1
1は、指定されているトラックまたはブロックのノート
データを解析し、調を検出する(ステップS46)。
【0113】そしてコントローラ11は、検出した調を
検出調データとして設定し(ステップS47)、処理を
ステップS51に移行する。ステップS49の判別にお
いて、調指定データが存在する場合には(ステップS4
9;Yes)、検出した調指定データに対応する調を設
定し(ステップS50)、処理をステップS51に移行
する。
【0114】この場合において、ノートデータを解析し
て調を検出する際、対象メロディ範囲の全ノートデータ
に共通に適合する調を検出するようにしてもよいし、音
楽的区切り位置で区切られたセクション毎に適合する調
を検出する(すなわち、音楽的具義理一が利用される)
ようにしてもよい。あるいは、第1段階として対象メロ
ディ範囲の全ノートデータに適合する調の検出を試み、
調検出に成功した場合には当該調を検出調として設定
し、検出に失敗した場合にはセクション毎に適合する調
を検出するように構成することも可能である。
【0115】続いてコントローラ11は、設定されたセ
クション及び検出調データを利用して和音進行データ候
補を生成し、和音進行候補メモリに書き込む(ステップ
S51)。より具体的には、和音進行パターンとして
は、例えば、4小節進行、2小節進行、1小節進行など
の異なる長さの和音進行パターンのそれぞれについて典
型的な和音進行パターンをデータベースとして予め記憶
しておく。この場合において、和音進行パターンをN小
節単位(N:自然数)で行うように構成するのが取り扱
いが容易であるが、小節未満の単位、例えば、1拍単位
や2拍単位で和音進行パターンを記憶するように構成す
ることも可能である。なお、この異なる長さの和音進行
パターンが、前述の複数の和音進行系列に対応する。
【0116】より詳細には、4小節進行の和音進行パタ
ーンとしては、 [AMaj→Bmin7→AMaj→DMaj]→[DMaj→AMaj→
Bmin7→E7th]→…… 等が挙げられる。なお、[ ]内の組み合わせは固定で
ある。2小節進行の和音進行パターンとしては、 [DMaj→E7th]→[C#7th→F#min]→[DMaj→AM
aj]→…… 等が挙げられる。1小節進行の和音進行パターンとして
は、 [ F#min]→[ Bmin]→[C#7th]→[F#min]→
[ Bmin]→…… 等が挙げられる。
【0117】なお、和音進行パターンは、1小節につ
き、1和音であるものに限らず、1小節に複数和音が含
まれるものや、1和音が複数小節にわたっているものも
存在する。N小節進行の和音進行パターンは、図10に
示すように各セクションの先頭から割り当てられる(す
なわち、音楽的区切り位置が利用される)が、あるセク
ションにおいて、N小節進行の和音進行パターンでは小
節数が不足し、割り当てができない場合にもある。
【0118】例えば、セクションAにおいて、4小節進
行あるいは2小節進行の和音進行パターンでは、小節数
が足らず、当該和音進行パターン割り当てられない小節
PH1ができてしまうが、このような小節は、和音進行
パターンが割り当てられたN1(N1<N)小節進行の
中から和音進行を選べばよい。
【0119】これらのN小節進行の和音進行パターンの
データベースは、実際には、調の主音を基準とした度数
形式で記述されており、これを上述したいずれかの方法
により得た調情報により実和音進行に変換される(すな
わち、調情報が利用される)。そして、コントローラ1
1は、ノートデータを音楽知識を適用することにより解
析し、ノートデータ中の和声音(候補)を抽出し、得ら
れた各区間(4小節、2小節、1小節)の和声音(候
補)と実和音進行とを比較し、マッチする和音進行パタ
ーンを和音進行(候補)データとする。
【0120】続いて生成した和音進行候補データをおす
すめコード群表示領域47に表示する。この場合におい
て、一つの区間について複数の和音進行(候補)データ
がマッチ(適合)した場合には、それらのうちの最も優
先度の高いもののみをディスプレイに表示しておき、所
定の操作によって、その他の和音進行(候補)データに
ついてもユーザが選択できるようにする。ここで、表示
する際の優先度は、所定のルール(例えば、データベー
ス中で最初に見つかったもの、前後の区間でつながりの
よいもの)に基づいて決定する。
【0121】この結果、コード進行データ表示領域52
には、図4に示すように、和音進行データ表示領域(コ
ード部)46に表示されたものと同一の和音進行データ
候補が表示されることとなる。なお、選択されたコード
ブロックがどれであるかを示すために、選択されたコー
ドブロックの表示態様(色、点滅表示、反転表示など)
を他のコードブロックと異ならせるようにしてもよい。
以上の動作が終了すると、処理をステップS7に移行し
て、以下、同様の処理を行う。
【0122】(3.2.3) お勧めコード群の選択 ステップS7の判別において、発生したイベント内容
が、和音進行候補メモリにデータがあり、かつ、おすす
めコード群表示領域47に表示されているコードブロッ
クを選択操作した場合には、和音進行候補メモリ内の操
作されたコードブロックに対応する和音進行データをコ
ードメモリに書き込み、和音進行データ表示領域(コー
ド部)46に表示するとともに、コードシーケンサに転
送(供給)する(ステップS10)。
【0123】この結果、コード進行データ表示領域52
には、図4に示すように、和音進行データ表示領域(コ
ード部)46に表示されたものと同一の和音進行データ
候補が表示されることとなる。以上の動作が終了する
と、処理をステップS7に移行して、以下、同様の処理
を行う。
【0124】(3.2.4) 元コードの選択 ステップS7の判別において、発生したイベント内容
が、元コードメモリにデータがあり、かつ、元和音進行
データを構成する和音に対応するコードブロックを選択
するものであった場合には、元コードメモリ内の操作さ
れたコードブロックに対応する和音データをコードメモ
リに書き込み、和音進行データ表示領域(コード部)4
6に表示するとともに、コードシーケンサに転送(供
給)する(ステップS11)。
【0125】この結果、コード進行データ表示領域52
には、図4に示すように、和音進行データ表示領域(コ
ード部)46に表示されたものと同一の和音進行データ
候補が表示されることとなる。なお、選択されたコード
ブロックがどれであるかを示すために、選択されたコー
ドブロックの表示態様(色、点滅表示、反転表示など)
を他のコードブロックと異ならせるようにしてもよい。
以上の動作が終了すると、処理をステップS7に移行し
て、以下、同様の処理を行う。
【0126】(3.2.5) クローズボタン ステップS7の判別において、発生したイベント内容が
クローズボタンBC(図4参照)の操作であった場合に
は、当該処理ウィンドウのうちの自動和音生成抽出ウィ
ンドウ31を閉じて、処理を終了する(ステップS1
2)。
【0127】〔4〕 実施形態の効果 以上の説明のように、本実施形態によれば、和音進行デ
ータ候補を生成または抽出する際の条件として、 −1 演奏データを解析して音楽的区切り位置を検出
し、この音楽的区切り位置に基づいてセクションを設定
し和音進行データ候補の生成または抽出に利用する。あ
るいは、
【0128】−2 スタイルシーケンサに記憶されて
いるスタイルデータに基づいてスタイルの切換位置を音
楽的区切り位置とし、この音楽的区切り位置に基づいて
セクションを設定し和音進行データ候補の生成または抽
出に利用する。のいずれか一方を選択可能としている。
【0129】従って、予めスタイルデータを作成するこ
とができない初級者ユーザが自動和音生成抽出システム
を利用する場合には、自動和音生成抽出タスクにより演
奏データを解析することにより得られた音楽的区切り位
置をセクションとして設定することにより高度な音楽的
な知識なしに和音進行データ候補を作成することがで
き、操作が容易で使い勝手のよいシステムを提供するこ
とができ、和音進行データの高度な作成・編集作業の支
援が可能となる。
【0130】一方、予めスタイルデータを作成すること
が可能な中、上級者ユーザについては、スタイルデータ
に基づいてスタイル切換位置を音楽的区切り位置として
利用することによりユーザの意図を十分反映させた和音
進行データ候補を得ることができ、自動和音生成抽出タ
スクが誤った音楽的区切り位置を検出することによる意
図しない和音進行データ候補が生成または抽出されるこ
とがなくなり、高度な音楽的知識による最適な和音進行
データを得ることができ、和音進行データの高度な作成
・編集作業の支援が可能となる。
【0131】また、本実施形態によれば、和音進行デー
タ候補を生成または抽出する際の条件として、 −1 演奏データを解析して調を検出し、この検出し
た調を和音進行データ候補の生成または抽出に利用す
る。あるいは、 −2 コードシーケンサに記憶されている調指定デー
タを和音進行データ候補の生成または抽出に利用する。
のいずれか一方を選択可能としている。
【0132】従って、予め調指定データを含んだコード
データを作成することができない初級者ユーザが自動和
音生成抽出システムを利用する場合には、自動和音生成
抽出タスクにより演奏データを解析することにより得ら
れた調を利用することにより高度な音楽的な知識なしに
和音進行データ候補を作成することができ、操作が容易
で使い勝手のよいシステムを提供することができ、和音
進行データの高度な作成・編集作業の支援が可能とな
る。
【0133】一方、予め調指定データを含んだコードデ
ータを作成することが可能な中、上級者ユーザについて
は、作成された調指定データを利用することによりユー
ザの意図を十分反映させた和音進行データ候補を得るこ
とができ、自動和音生成抽出タスクが誤った調を検出す
ることによる意図しない和音進行データ候補が生成また
は抽出されることがなくなり、高度な音楽的知識による
最適な和音進行データを得ることができ、和音進行デー
タの高度な作成・編集作業の支援が可能となる。
【0134】〔5〕 実施形態の変形例 スタイルシーケンサ87におけるスタイルデータの変更
タイミングの最小単位は、小節単位であってもよいし、
小節単位よりも細かい単位(例えば、拍単位や、拍より
もさらに細かい単位)であってもよい。また、調指定デ
ータは、コードシーケンサ86におけるコードデータの
中に混在させるものに限らず、コードシーケンサ86と
は独立して調指定データを記憶させるようにしてもよ
い。
【0135】上記実施形態においては、コードシーケン
サ86、スタイルシーケンサ87がノートシーケンサ8
5とは独立している場合について説明したが、ノートシ
ーケンサ86中にコードデータやスタイルデータあるい
は調指定データなどを混在させて記憶するように構成す
ることも可能である。
【0136】また、上記実施形態においては、自動和音
生成抽出タスク81と自動演奏タスク82を別々のタス
クとして動作させる場合について説明したが、一つのタ
スクの中で動作させるようにしてもよい。さらに別々の
タスクとして動作させる場合、一つの自動演奏システム
10内で良太スクを動作させるものに限らず、良太スク
を独立したシステムで構成し、互いに通信を行うことに
より上記実施形態と同様に動作させるように構成するこ
とも可能である。
【0137】さらにまた、条件設定処理ウィンドウ60
をオープンする前にコードシーケンサ86内に調指定デ
ータが含まれているか否かを判別し、調指定データが含
まれている場合には、条件設定処理ウィンドウ60内で
自動検出オプションぼたん69と、シーケンサ指定オプ
ションボタン70のいずれかを選択指定できるように
し、調指定データが含まれていない場合には、シーケン
サ指定オプションボタン70を選択指定できない、すな
わち、常に自動検出オプションが選択されるように構成
することも可能である。
【0138】また、上記実施形態においては、音源回路
として、専用のハードウェアを用いる場合について説明
したが、専用のハードウェアを用いて音源回路を構成す
るものに限らず、DSP+マイクロプログラムを用いて
音源回路を構成するようにしてもよいし、CPU+ソフ
トウェアのプログラムで音源回路を構成するようにして
もよい。さらに発音チャンネルは、一つの発音回路を時
分割で使用することによって複数の発音チャンネルを形
成するようなものでもよいし、一つの発音チャンネルが
一つの発音回路で構成されるような形式でもよい。
【0139】さらに、上記実施形態においては、制御プ
ログラム及び制御用データをROMに記憶していたが、
ROMに制御プログラムが記憶されていない場合には、
ハードディスクドライブなどの外部記憶装置内に制御プ
ログラムを記憶させておき、それをRAMに転送するこ
とによりROMに制御プログラムを記憶させている場合
と同様の動作をコントローラに行わせることができる。
このように構成することにより、制御プログラムの追加
やバージョンアップなどの措置が容易に行えることとな
る。
【0140】また、ROMあるいは外部記憶装置に制御
プログラムが記憶されていない場合には、通信インター
フェース並びにLAN(Local Area Network)、インタ
ーネットあるいは電話回線などの通信ネットワークを介
して、サーバコンピュータから制御プログラム及び制御
用データのダウンロードをおこなって、RAMに転送す
ることにより、ROMに制御プログラムを記憶させてい
る場合と同様の動作をコントローラに行わせることがで
きる。
【0141】このように構成することによってもり、制
御プログラムの追加やバージョンアップなどの措置が容
易に行えることとなる。
【0142】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3並びに請求項9の
構成によれば、和音進行作成支援装置は、演奏情報デー
タを解析するとともに、第1前記第1演奏区切り位置あ
るいは第2演奏区切り位置のいずれか一方を用いること
により演奏情報データに適した和音進行データを生成す
るので、予め自動伴奏に用いるスタイルを作成すること
ができない初級者ユーザが和音進行作成支援装置を利用
する場合には、演奏データを解析することにより得られ
た音楽的区切り位置を用いて、和音進行データを生成す
るので、高度な音楽的な知識なしに和音進行データ候補
を作成することができ、操作が容易で使い勝手がよくな
るとともに、和音進行データの高度な作成・編集作業の
支援が可能となる。
【0143】また、予め自動伴奏に用いるスタイルを作
成することが可能な中、上級者ユーザについては、演奏
スタイル切換位置がコード検出に基づく音楽的区切り位
置に高い確率で一致することを利用して、スタイルシー
ケンスデータに基づいて演奏スタイル切換位置を音楽的
区切り位置として和音進行データを生成するので、ユー
ザの意図を十分反映させた和音進行データ候補を得るこ
とができ、和音進行作成支援装置が誤った音楽的区切り
位置を検出することによる意図しない和音進行データ候
補が生成または抽出されることがなくなり、高度な音楽
的知識による最適な和音進行データを得ることができ、
和音進行データの高度な作成・編集作業の支援が可能と
なる。
【0144】請求項4記載の構成によれば、第1演奏区
切り位置あるいは第2演奏区切り位置のいずれか一方を
用いて演奏情報データを区切ることにより得られる部分
演奏情報データに適応する長さを有する和音進行データ
を和音進行データベース手段を用いて検索し、演奏情報
データに適した和音進行データを生成するので、処理を
複雑化することなく、正確、かつ、高速に演奏情報デー
タに適するとともに、高度な音楽的知識による最適な和
音進行データを得ることができ、和音進行データの高度
な作成・編集作業の支援が可能となる。
【0145】請求項5ないし請求項7並びに請求項10
の構成によれば、第1調データあるいは第2調データの
いずれか一方に基づいて演奏情報データに対応する和音
進行データを生成するので、予めコードデータを作成す
ることができない初級者ユーザが和音進行作成支援装置
を利用する場合には、演奏データを解析することにより
得られた調を利用することにより高度な音楽的な知識な
しに和音進行データ候補を作成することができ、操作が
容易で使い勝手がよくなるとともに、和音進行データの
高度な作成・編集作業の支援が可能となる。
【0146】また、予めコードデータを作成することが
可能な中、上級者ユーザについては、作成されたコード
データを利用することによりユーザの意図を十分反映さ
せた和音進行データ候補を得ることができ、和音進行作
成支援装置が誤った調を検出することによる意図しない
和音進行データ候補が生成または抽出されることがなく
なり、高度な音楽的知識による最適な和音進行データを
得ることができ、和音進行データの高度な作成・編集作
業の支援が可能となる。
【0147】請求項8記載の構成によれば、第1調デー
タあるいは第2調データのいずれか一方に基づいて度数
形式で記述された和音進行データを実和音進行データに
変換し、演奏情報データに適した和音進行データを生成
するので、処理を複雑化することなく、正確、かつ、高
速に演奏情報データに適するとともに、高度な音楽的知
識による最適な和音進行データを得ることができ、和音
進行データの高度な作成・編集作業の支援が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動演奏システムの概要構成ブロック図であ
る。
【図2】 自動演奏システムの概要機能ブロック図であ
る。
【図3】 ノートシーケンサ、コードシーケンサ及びス
タイルシーケンサのデータ格納状態の説明図である。
【図4】 メイン処理ウィンドウの一例の説明図であ
る。
【図5】 条件設定処理ウィンドウの一例の説明図であ
る。
【図6】 実施形態のメイン処理フローチャートであ
る。
【図7】 実施形態の条件設定処理フローチャートであ
る。
【図8】 和音進行データ候補生成処理フローチャート
(その1)である。
【図9】 和音進行データ候補生成処理フローチャート
(その2)である。
【図10】 音楽的区切りと和音進行パターンの割り当
てとの関係を説明する図である。
【符号の説明】
10…自動演奏システム、11…コントローラ、12…
鍵盤ユニット、13…鍵盤インターフェース、14…入
力装置、15…入力装置インターフェース、16…表示
回路、17…バス、18…音源回路、19…効果回路、
20…サウンドシステム、21…RAM、22…RO
M、23…タイマ、24…外部記憶装置、25…他のM
IDI機器、26…MIDIインターフェース、28…
サーバコンピュータ、29…通信インターフェース、3
0…処理ウィンドウ、31…自動和音生成抽出ウィンド
ウ、32…トラック情報表示ウィンドウ、35…対象情
報表示選択領域、36…和音進行データ生成指示領域、
37…和音進行データ表示編集領域、47…おすすめコ
ード(和音データ)群表示領域、48…元コード(和音
データ)表示領域、50…トラック番号/チャンネル番
号表示領域、51…成対象特定表示領域、52…コード
進行データ表示領域、53…スタイル情報表示領域、6
0…条件設定処理ウィンドウ、61…セクション検出チ
ェックボックス、62…調検出チェックボックス、63
…イントロ・エンディング付加条件設定ボックス、65
…キャンセルボタン、66…クローズボタン、67…自
動検出オプションボタン、68…シーケンサ指定オプシ
ョンボタン、69…自動検出オプションボタン、70…
シーケンサ指定オプションボタン、81…自動和音生成
抽出タスク、82…自動演奏タスク、85…ノートシー
ケンサ、86…コードシーケンサ、87…スタイルシー
ケンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 弘 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (72)発明者 斎藤 謙一良 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (56)参考文献 特開 平6−124090(JP,A) 特開 平9−26790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/36 - 1/42 G10H 1/00 101 - 102

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メロディなどの演奏情報データに適した
    和音進行データの作成を支援する和音進行作成支援装置
    において、 前記演奏情報データを解析することにより第1演奏区切
    り位置を検出する第1区切り位置検出手段と、 予め定めたスタイルシーケンスデータに対応する演奏ス
    タイル切換位置を第2演奏区切り位置として検出する第
    2区切り位置検出手段と、 前記演奏情報データを解析するとともに、前記第1前記
    第1演奏区切り位置あるいは前記第2演奏区切り位置の
    いずれか一方を用いることにより前記演奏情報データに
    適した和音進行データを生成する和音進行データ生成手
    段と、 を備えたことを特徴とする和音進行作成支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の和音進行作成支援装置に
    おいて、 外部からの指示に基づいて前記第1演奏区切り位置ある
    いは前記第2演奏区切り位置のいずれか一方を前記演奏
    情報データを区切るために用いるべく選択するための選
    択手段を備えたことを特徴とする和音進行作成支援装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の和音進行作成装置におい
    て、 前記和音進行データ生成手段は、前記第1演奏区切り位
    置あるいは前記第2演奏区切り位置のいずれか一方で前
    記演奏情報データを区切ることにより得られる部分演奏
    情報データを解析して前記部分演奏情報データの調情報
    を検出し、前記調情報に基づいて前記部分演奏情報デー
    タに適した和音進行データを生成することを特徴とする
    和音進行作成支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の和音進行作成支援装置に
    おいて、 前記和音進行データ生成手段は、それぞれが所定長さの
    和音進行に対応する和音進行データを複数記憶した和音
    進行データベース手段を有し、 前記第1演奏区切り位置あるいは前記第2演奏区切り位
    置のいずれか一方を用いて前記演奏情報データを区切る
    ことにより得られる部分演奏情報データに適応する長さ
    を有する和音進行データを前記和音進行データベース手
    段を用いて検索し、前記演奏情報データに適した和音進
    行データを生成することを特徴とする和音進行データ作
    成支援装置。
  5. 【請求項5】 メロディなどの演奏情報データに適した
    和音進行データの作成を支援する和音進行作成支援装置
    において、 前記演奏情報データを解析することにより調を求め、第
    1調データを出力する第1調データ出力手段と、 前記演奏情報データに含まれる第2調データを抽出し、
    出力する第2調データ出力手段と、 前記第1調データあるいは前記第2調データのいずれか
    一方に基づいて前記演奏情報データに対応する和音進行
    データを生成する和音進行データ生成手段と、を備えた
    ことを特徴とする和音進行作成支援装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の和音進行作成支援装置に
    おいて、 外部からの指示に基づいて前記第1調データあるいは前
    記第2調データのいずれか一方を前記和音進行データを
    生成するために用いるべく選択するための選択手段を備
    えたことを特徴とする和音進行作成支援装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の和音進行作成支援装置に
    おいて、 前記演奏情報データ中に前記第2調データが含まれてい
    るか否かを判別する判別手段を有し、 前記和音進行データ生成手段は、前記選択手段により前
    記第2調データが選択された場合に、前記判別に基づい
    て前記演奏情報データ中に前記第2調データが含まれて
    いる場合には前記第2調データを用いて和音進行データ
    を生成し、前記判別に基づいて前記演奏情報データ中に
    前記第2調データが含まれていない場合には前記第2調
    データに代えて前記第1調データを用いて和音進行デー
    タを生成することを特徴とする和音進行作成支援装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の和音進行作成支援装置に
    おいて、 前記和音進行データ生成手段は、それぞれが所定長さの
    和音進行に対応するとともに、調の主音を基準として度
    数形式で記述された和音進行データを複数記憶した和音
    進行データベース手段を有し、 前記第1調データあるいは前記第2調データのいずれか
    一方に基づいて前記度数形式で記述された和音進行デー
    タを実和音進行データに変換し、前記演奏情報データに
    適した和音進行データを生成することを特徴とする和音
    進行作成支援装置。
  9. 【請求項9】 メロディなどの演奏情報データに適した
    和音進行データの作成を支援する和音進行作成支援装置
    の和音進行作成支援プログラムを記録した記録媒体にお
    いて、 前記演奏情報データを解析することにより第1演奏区切
    り位置を検出させ、 予め定めたスタイルシーケンスデータに対応する演奏ス
    タイル切換位置を第2演奏区切り位置として検出させ、 前記演奏情報データを解析させるとともに、前記第1前
    記第1演奏区切り位置あるいは前記第2演奏区切り位置
    のいずれか一方を用いることにより前記演奏情報データ
    に適した和音進行データを生成させる、 ことを特徴とする和音進行作成支援プログラムを記録し
    た記録媒体。
  10. 【請求項10】 メロディなどの演奏情報データに適し
    た和音進行データの作成を支援する和音進行作成支援装
    置の和音進行作成支援プログラムを記録した記録媒体に
    おいて、 前記演奏情報データを解析することにより調を求め、第
    1調データを出力させ、 前記演奏情報データに含まれる第2調データを抽出し、
    出力させ、 前記第1調データあるいは前記第2調データのいずれか
    一方に基づいて前記演奏情報データに対応する和音進行
    データを生成させる、 ことを特徴とする和音進行作成支援プログラムを記録し
    た記録媒体。
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