JP3327015B2 - ホーニング加工装置およびホーニング加工方法 - Google Patents

ホーニング加工装置およびホーニング加工方法

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JP3327015B2
JP3327015B2 JP29851494A JP29851494A JP3327015B2 JP 3327015 B2 JP3327015 B2 JP 3327015B2 JP 29851494 A JP29851494 A JP 29851494A JP 29851494 A JP29851494 A JP 29851494A JP 3327015 B2 JP3327015 B2 JP 3327015B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、研削砥石がワークの
加工孔内面に対し所定の拡張圧力で拡張移動して押付け
られつつ、その砥石が取付けられたホーニングヘッドが
回転かつ軸方向移動して加工孔内面を研削加工するホー
ニング加工装置およびホーニング加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワークの加工孔内面、例えばエ
ンジンのシリンダブロックにおけるシリンダボア内面を
仕上げ加工する際には、ホーニング加工機を用いてホー
ニング加工がなされる。ホーニング加工は、加工孔内面
を砥石を用いて研削するもので、この砥石は通常直方体
形状のものを加工孔の中心軸方向を長手方向として円周
方向に複数等間隔に配置してある。複数の砥石は、加工
孔内に挿入されてその中心軸に対して放射状に配置した
ホーンと称する工具により加工孔内面に押圧されるとと
もに、回転運動と軸方向の往復運動を行わせて加工孔の
内面を平滑かつ精度よく加工する(特開昭56−763
74号公報参照)。
【0003】図7は、ホーンング加工機の概略的な構成
図であり、砥石を備えたホーニングヘッド1により、ワ
ークであるシリンダブロック3の加工孔となるシリンダ
ボア5に対し、ホーニング加工を行っている状態を示し
ている。上記ホーンング加工機は、ホーニングヘッド1
の周囲にシリンダボア5の内面に向けてエアを吹き付け
るエアノズルが形成され、エアノズルから吹き出された
エアの背圧もしくは流量に応じて被測定孔の内径を測定
するエアマイクロメータを備えている。一方、シリンダ
ブロック3の上部には、シリンダボア5の目標とする加
工孔内径と同径の基準孔を備えた加工側マスタリング7
が配置され、上記したエアマイクロメータにより加工側
マスタリング7の基準径を測定した後、エアマイクロメ
ータによりシリンダボア5の内径を測定しつつ、この内
径が基準径に達するまでホーニング加工を継続する。
【0004】上記したようなホーニング加工の過程にお
いては、通常クーラント装置9により、所定温度に制御
された冷却液であるクーラントが、ホーニング加工機に
おける主としてホーニングヘッド1とシリンダボア5と
の間に供給される。
【0005】ホーニング加工が終了したシリンダブロッ
ク3は、図8に示す内径測定機により、シリンダボア5
の内径があらかじめ定められた目標とする加工孔内径に
対して、どの程度の誤差が生じているか、つまり許容範
囲内にあるかどうかが測定される。この内径測定機は、
ゲージヘッド11が、ホーニング加工機と同様の基準孔
を備えた測定側マスタリング13の上方から挿入可能と
なっている。ゲージヘッド11は、測定側マスタリング
13およびシリンダボア5の各内径を測定する測定子1
5が設置されている。測定子15は、スプリングにより
被測定孔に対して押し付けられ接触するようゲージヘッ
ド11内にて径方向に移動可能に埋め込まれ、測定子1
5のゲージヘッド11内の端部に設けられたコアがその
周囲に配置されたコイル内を移動することで、その移動
量が電気信号として取り出されて内径が測定される。
【0006】図9は、ホーニング加工における工程図で
あり、図7に示したホーニング加工機によりシリンダボ
ア5の内面に対してホーニング加工を実施した後
(a)、ホーニング加工機から図8に示した内径測定機
まで搬送し(b)、内径測定機にて加工後のシリンダボ
ア5の内径を測定する(c)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うなホーニング加工装置においては、ホーニング加工機
では、加工側マスタリング7の温度Tm およびシリンダ
ブロック3の温度Tw が、クーラントの温度Tc に依存
する一方、内径測定機では、測定側マスタリング13の
温度tm が測定機回りの雰囲気温度tf に、シリンダブ
ロック3の温度tw が測定機回りの雰囲気温度tf とホ
ーニング加工時の温度Tw とにそれぞれ依存する。
【0008】このため、加工側マスタリング7の温度T
m と測定側マスタリング13の温度tm とが異なると同
時に、加工時のシリンダブロック3の温度Tw と測定時
のシリンダブロック3の温度tw とが異なるものとな
り、それぞれの温度差による熱膨張分が誤差となって内
径測定機にて測定誤差が発生するという問題がある。
【0009】そこで、この発明は、ホーニング加工後の
内径測定機でのワークの測定誤差を防止することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、ワークの目標とする加工孔内
径と同径の基準孔を有する加工側のマスタリングを備
え、砥石を備えたホーニングヘッドが回転かつ軸方向移
動しながら、前記マスタリングの前記基準孔径に基づい
て加工寸法制御しつつ、前記ワークの加工孔内面を研削
加工するホーニング加工機と、このホーニング加工機に
より加工されたワークの加工孔内径を測定し、前記ワー
クの目標とする加工孔内径と同径の基準孔を有する測定
側のマスタリングを備えた内径測定機と、前記加工側マ
スタリングおよび測定側マスタリングならびに、前記ホ
ーニング加工機による加工中のワークおよび前記内径測
定機による測定中のワークに対し、同一の温度条件とな
るよう、一定温度に管理された冷却液をそれぞれ供給す
る冷却液供給機とをそれぞれ設け、この冷却液供給機
は、前記冷却液が収容される温度調節槽と、この温度調
節槽内の冷却液の温度調節を冷媒の冷却により行う熱源
と、前記温度調節槽内の冷却液の温度を検出する温度セ
ンサと、この温度センサの検出した冷却液温度に基づい
て、前記温度調節槽内の冷却液温度が一定となるよう前
記熱源を駆動制御する制御回路とを有する構成としてあ
る。
【0011】第2に、第1の構成において、ホーニング
加工機は、ホーニングヘッドの外周面から被測定孔内面
に向けて吹き付けるエアの背圧もしくは流量により内径
を測定するエアマイクロメータを備え、内径測定機は、
ゲージヘッドの外周から被測定孔に対して弾性的に押圧
接触すべく突出し、被測定孔内面に押されて前記ゲージ
ヘッド内部に入り込む移動量を検出する測定子を備えて
いる。
【0012】第3に、第1の構成において、ワークの上
部に、ワークの加工孔と同心でホーニングヘッドが挿入
可能な貫通孔を備えたリング部材を配置し、このリング
部材は、冷却液供給機から供給される冷却液を加工孔の
全周にわたり流出させる冷却液通路を備えている。
【0013】第4に、温度調節槽内の冷却液の温度を温
度センサにより検出し、この検出温度に基づいて、前記
温度調節槽内の温度調節を冷媒の冷却により行う熱源
を、制御回路により駆動制御して、前記温度調節槽内の
冷却液温度を一定温度となるよう管理し、この一定温度
に管理された冷却液を、ワークの目標とする加工孔内径
と同径の基準孔を有し、この基準孔径に基づいて加工寸
法制御しつつ前記ワークの加工孔内面を研削加工するホ
ーニング加工機側のマスタリングと、ワークの目標とす
る加工孔内径と同径の基準孔を有する内径測定機側のマ
スタリングとの双方に供給すると同時に、前記ホーニン
グ加工機により加工中のワークと、前記内径測定機によ
り内径測定中のワークとの双方に供給し、前記加工側マ
スタリングおよび測定側マスタリングならびに、前記ホ
ーニング加工機による加工中のワークおよび前記内径測
定機による測定中のワークを、同一の温度条件となるよ
うにする加工方法としてある。
【0014】
【作用】第1の構成,第2の構成または第4の方法によ
れば、ホーニング加工機側のマスタリングおよび内径測
定機側のマスタリングならびに、ホーニング加工機によ
り加工中のワークおよび内径測定機による測定中のワー
クに対し、同一の温度条件となるよう、一定温度に管理
された温度調節槽内の冷却液をそれぞれ供給すること
で、ホーニング加工機と内径測定機との各マスタリング
相互の温度がほぼ同等となるほか、ホーニング加工機に
て加工中のワークと内径測定機にて測定中のワークとの
温度がほぼ同等となる。
【0015】第3の構成によれば、冷却液供給機からワ
ークに供給される冷却液は、加工孔の全周にわたり供給
されるので、ワークの冷却効果が高まる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0017】図1は、この発明の一実施例に係わる概略
的な全体構成を示している。すなわち、ホーニング加工
機17には、ワークであるシリンダブロック19がセッ
トされているほか、シリンダブロック19のシリンダボ
アの目標とする加工孔内径と同径の基準孔を備えた加工
側マスタリング21が設けられている。一方、内径測定
機23には、ホーニング加工機17にてホーニング加工
された後のシリンダブロック19がセットされているほ
か、シリンダブロック19のシリンダボアの目標とする
加工孔内径と同径の基準孔を備えた測定側マスタリング
25が設けられている。
【0018】上記ホーニング加工機17および内径測定
機23には、クーラント装置27により一定温度に管理
された冷却液であるクーラントが、供給通路29に配置
されたポンプ31を介して供給され、ホーニング加工機
17の加工側マスタリング21およびシリンダブロック
19、ならびに内径測定機23の測定側マスタリング2
5およびシリンダブロック19が、一定温度のクーラン
トによってそれぞれ冷却される。ホーニング加工機17
および内径測定機23に供給されたクーラントは、回収
通路33を通して冷却液供給機としてのクーラント装置
27に回収される。
【0019】クーラント装置27は、図2に詳細を示す
ように、回収通路33から回収されたクーラントがフィ
ルタ35を通過した後、温度調節槽37内で温度調節さ
れて、供給通路29側に流れる。温度調節槽37内に
は、熱源39によって冷却された冷媒が通過して温度調
節槽37内のクーラントと熱交換を行う熱交換器が配置
されるとともに、温度センサ41が設置され、温度セン
サ41の検出値が一定温度となるよう制御回路43が熱
源39を駆動する。熱源39としては、例えばヒートポ
ンプ式の冷凍サイクルを用いたものでよい。
【0020】図3は、ホーニング加工機17の概略的な
構成図であり、シリンダブロック19は図示しない加工
テーブル上にセットされており、このシリンダブロック
19の加工孔であるシリンダボア45の内面に対し、ホ
ーニングヘッド47によりホーニグ加工がなされる。
【0021】シリンダブロック19上には、リング部材
であるクーラント供給リング49がセットされており、
クーラント供給リング49は、シリンダボア45と同心
でかつホーニングヘッド47が挿入される貫通孔51を
備えている。また、クーラント供給リング49は、前記
図1に示した供給通路29に連通する環状通路53と、
この環状通路53に一端が連通し、他端がシリンダボア
45の開口周縁に向けて開口するボア内供給ノズル55
と、前記環状通路53に一端が連通し、他端がウォータ
ジャケット57内に開口するウォータジャケット内供給
ノズル59とがそれぞれ形成されている。ボア内供給ノ
ズル55およびウォータジャケット内供給ノズル59
は、共に円周方向に複数設けられ、これによりシリンダ
ボア45およびウォータジャケット57のそれぞれの全
周にわたりクーラントが供給されることになる。上記環
状通路53、ボア内供給ノズル55およびウォータジャ
ケット内供給ノズル59とで冷却液通路を構成してい
る。
【0022】マスタリング21は、ホーニング加工機1
7の本体側の固定部材60上に固定されており、ホーニ
ングヘッド47が挿入され、シリンダボア45の目標と
する加工孔内径と同径の基準孔61を備えている。この
マスタリング21には、前記図1に示した供給通路29
に連通するクーラントノズル63が、その外周縁部の上
部に開口して複数配置されている。
【0023】ホーニングヘッド47は、本体65内に挿
入されて図示しない油圧シリンダによって上下動可能な
二つのテーパコーン67と、テーパコーン67の下降に
よってシリンダボア45の内面に向けて押付けられ円周
方向に複数配置されたシュー69と、シュー69の外周
面に装着されシリンダボア45の内面を研削加工する図
中で上下方向に長い直方体状の砥石71とを備えてい
る。このようなホーニングヘッド47は、テーパコーン
67およびシュー69によって砥石71がシリンダボア
45の内面に所定の押付圧力(拡張圧)で押付けられた
状態で、全体として図示しない上下シリンダおよびモー
タを駆動源として上下動すると同時に回転しながらホー
ニング加工を行う。
【0024】また、ホーニングヘッド47の本体65に
は、上下方向に延長されるエア通路73が形成され、こ
のエア通路73は、先端部分がホーニング加工時にシリ
ンダボア45の内面に対向して開口するエアノズル75
を構成し、基端側が図3中で上面に開口してエアマイク
ロメータ77に接続されている。エアマイクロメータ7
7は、エアノズル75からシリンダボア45の内面にエ
アを吹き付けることにより、そのときの背圧もしくは流
量が電気信号に変換され、背圧もしくは流量に応じたシ
リンダボア45の所定の加工寸法が算出回路79により
算出される。算出された加工寸法が、規定値すなわちそ
れ以前にエアマイクロメータ77により測定したマスタ
リング21の基準孔61の内径に達するまで、定寸装置
81により前述した図示しない上下シリンダおよびモー
タの駆動を制御する。
【0025】図4は、内径測定機の概略的な構成図であ
り、全体の構成としては、前記図3に示したホーニング
ヘッド47がゲージヘッド83に変わるだけで、その他
の構成は図3と同様であり、図3と同様の構成要素に
は、マスタリング25を除き同一符号を付してある。
【0026】ゲージヘッド83は、マスタリング25お
よびシリンダボア45の内径より若干小さい外径を有す
る円形の外周面83aを備え、この外周面83aに、マ
スタリング21およびシリンダボア45の各内径を測定
する図5に示すようなセンサ85の一部である複数の測
定子87が設置されている。
【0027】測定子87は、図5に示すように、コイル
89が巻かれたボビン91に対しスプリング93によ
り、ケース95内から突出する方向(図5中で左方向)
に付勢された状態で、ケース95に対して図5中で左右
方向に移動可能に設けられている。測定子87には、コ
イル89内に配置されたコア97が連結され、測定子8
7の移動に伴うコア97のコイル89内の移動量を、磁
束の変化としてコイル89が捕えて電気信号に変換し、
内径の測定を行う。
【0028】上記したような内径測定機においては、ま
ずゲージヘッド83をマスタリング21の基準孔61内
に挿入してマスタリング21の内径を測定した後、ゲー
ジヘッド83をさらに下降させてシリンダボア45内に
挿入し、シリンダボア45の内径を測定する。測定した
シリンダボア45の内径と、それ以前に測定した目標と
する加工孔内径に相当するマスタリング21の基準孔6
1の内径との差により、加工終了したシリンダボア45
の内径が許容範囲内にあるかどうかを判断する。
【0029】上記のように構成されたホーニング加工装
置によれば、ホーニング加工機17でのホーニング加工
時および、内径測定機23での内径測定時、いずれにお
いても、クーラント装置27により一定温度に管理され
たクーラントが供給通路29を経て、ホーニング加工機
17および内径測定機23の双方に供給される。クーラ
ント装置27から供給通路29に流出したクーラント
は、ホーニング加工機17では、クーラント供給リング
49の環状通路53を経てボア内供給ノズル55および
ウォータジャケット内供給ノズル59から、シリンダボ
ア45およびウォータジャケット57内にそれぞれ供給
されるとともに、クーラントノズル63からマスタリン
グ21に供給される。一方、内径測定機23において
も、クーラント供給リング49の環状通路53を経てボ
ア内供給ノズル55およびウォータジャケット内供給ノ
ズル59から、シリンダボア45およびウォータジャケ
ット57内にそれぞれ供給されるとともに、クーラント
ノズル63からマスタリング25に供給される。
【0030】以上より、ホーニング加工機17と内径測
定機23との双方のマスタリング21,25相互の温度
は、一定温度のクーラントによってほぼ同等の温度に保
たれるとともに、ホーニング加工機17と内径測定機2
3とにおける双方のシリンダブロック19相互の温度も
ほぼ同等の温度に保たれることになる。これにより、マ
スタリング21,25およびシリンダブロック19いず
れにおいても、ホーニング加工時と内径測定時とが同一
の温度条件となり、この結果、ホーニング加工機17と
内径測定機23とにおける、マスタリング21,25相
互の温度差および、シリンダブロック19相互の温度差
によるそれぞれの熱膨張分が発生せず、内径測定機23
での測定誤差の発生が防止される。
【0031】また、ホーニング加工時および内径測定時
の双方において、シリンダボア45にクーラントを供給
している上、複数のボア内供給ノズル55および複数の
ウォータジャケット内供給ノズル59により、シリンダ
ボア45およびウォータジャケット57のそれぞれの全
周にわたりクーラントを供給していることから、シリン
ダボア45は多量のクーラントによってホーニング加工
時に残る加工歪みを除去した状態で内径測定ができ、測
定精度が向上する。
【0032】図6は、ホーニング加工機17でのホーニ
ング加工終了(時間t1 )後のシリンダブロック19の
加工歪みが時間経過に伴って復元していく状態を示した
もので、実線が本実施例によるもの、破線がホーニング
加工時のみクーラントを供給する従来例によるものであ
る。これによれば、本実施例では上記したようにシリン
ダボア45に多量のクーラントを供給していることか
ら、歪みの復元が従来に比べて速く、時間t2 での内径
測定時には、従来例に比べて歪みが少ない状態となり、
測定精度が向上したものとなる。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、第1の発明,
第2の発明または第4の発明によれば、基準孔径に基づ
いて加工寸法制御するホーニング加工機側のマスタリン
グおよび内径測定機側のマスタリングならびに、ホーニ
ング加工機による加工中のワークおよび内径測定機によ
る測定中のワークに、一定温度に管理された温度調節槽
内の冷却液をそれぞれ供給するようにしたので、ホーニ
ング加工機と内径測定機との各マスタリング相互の温度
がほぼ同等となるほか、ホーニング加工機にて加工中の
ワークと内径測定機にて測定中のワークとの温度がほぼ
同等となり、内径測定機でのワークの加工孔の内径測定
精度を向上させることできる。また、ホーニング加工時
および内径測定時の双方において、ワークにクーラント
を供給しているので、ワークは多量のクーラントによっ
てホーニング加工時に残る加工歪みを除去した状態で内
径測定ができ、測定精度がさらに向上する。
【0034】第3の発明によれば、冷却液供給機からワ
ークに供給される冷却液は、加工孔の全周にわたり供給
されるので、ワークの冷却効果が高まり、内径測定時で
のワークの加工歪が少ないものとなって、測定精度の向
上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の概略的な全体構成図である。
【図2】図1におけるクーラント装置の構成図である。
【図3】ホーニング加工機の概略的な構成図である。
【図4】内径測定機の概略的な構成図である。
【図5】図4の内径測定機に使用されている内径測定用
のセンサの断面図である。
【図6】ホーニング加工終了後のシリンダブロックの加
工歪みの変位特性図である。
【図7】従来例を示すホーニング加工機の概略的な構成
図である。
【図8】従来例を示す内径測定機の概略的な構成図であ
る。
【図9】ホーニング加工における工程図である。
【符号の説明】
17 ホーニング加工機 21 加工側マスタリング 23 内径測定機 25 測定側マスタリング 27 ク−ラント装置(冷却液供給機) 45 シリンダボア(加工孔) 47 ホーニングヘッド 71 砥石 77 エアマイクロメータ 83 ゲージヘッド 87 測定子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B24B 55/02 B24B 55/02 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 33/02 B24B 33/06 B24B 49/03 B24B 49/04 B24B 49/06 B24B 49/14 B24B 55/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの目標とする加工孔内径と同径の
    基準孔を有する加工側のマスタリングを備え、砥石を備
    えたホーニングヘッドが回転かつ軸方向移動しながら、
    前記マスタリングの前記基準孔径に基づいて加工寸法制
    御しつつ、前記ワークの加工孔内面を研削加工するホー
    ニング加工機と、このホーニング加工機により加工され
    たワークの加工孔内径を測定し、前記ワークの目標とす
    る加工孔内径と同径の基準孔を有する測定側のマスタリ
    ングを備えた内径測定機と、前記加工側マスタリングお
    よび測定側マスタリングならびに、前記ホーニング加工
    機による加工中のワークおよび前記内径測定機による測
    定中のワークに対し、同一の温度条件となるよう、一定
    温度に管理された冷却液をそれぞれ供給する冷却液供給
    機とをそれぞれ設け、この冷却液供給機は、前記冷却液
    が収容される温度調節槽と、この温度調節槽内の冷却液
    の温度調節を冷媒の冷却により行う熱源と、前記温度調
    節槽内の冷却液の温度を検出する温度センサと、この温
    度センサの検出した冷却液温度に基づいて、前記温度調
    節槽内の冷却液温度が一定となるよう前記熱源を駆動制
    御する制御回路とを有することを特徴とするホーニング
    加工装置。
  2. 【請求項2】 ホーニング加工機は、ホーニングヘッド
    の外周面から被測定孔内面に向けて吹き付けるエアの背
    圧もしくは流量により内径を測定するエアマイクロメー
    タを備え、内径測定機は、ゲージヘッドの外周から被測
    定孔に対して弾性的に押圧接触すべく突出し、被測定孔
    内面に押されて前記ゲージヘッド内部に入り込む移動量
    を検出する測定子を備えていることを特徴とする請求項
    1記載のホーニング加工装置。
  3. 【請求項3】 ワークの上部に、ワークの加工孔と同心
    でホーニングヘッドが挿入可能な貫通孔を備えたリング
    部材を配置し、このリング部材は、冷却液供給機から供
    給される冷却液を加工孔の全周にわたり流出させる冷却
    液通路を備えていることを特徴とする請求項1記載のホ
    ーニング加工装置。
  4. 【請求項4】 温度調節槽内の冷却液の温度を温度セン
    サにより検出し、この検出温度に基づいて、前記温度調
    節槽内の温度調節を冷媒の冷却により行う熱源を、制御
    回路により駆動制御して、前記温度調節槽内の冷却液温
    度を一定温度となるよう管理し、この一定温度に管理さ
    れた冷却液を、ワークの目標とする加工孔内径と同径の
    基準孔を有し、この基準孔径に基づいて加工寸法制御し
    つつ前記ワークの加工孔内面を研削加工するホーニング
    加工機側のマスタリングと、ワークの目標とする加工孔
    内径と同径の基準孔を有する内径測定機側のマスタリン
    グとの双方に供給すると同時に、前記ホーニング加工機
    により加工中のワークと、前記内径測定機により内径測
    定中のワークとの双方に供給し、前記加工側マスタリン
    グおよび測定側マスタリングならびに、前記ホーニング
    加工機による加工中のワークおよび前記内径測定機によ
    る測定中のワークを、同一の温度条件となるようにする
    ことを特徴とするホーニング加工方法。
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CN102198629A (zh) * 2011-04-27 2011-09-28 无锡亿利大机械有限公司 立式珩磨机的下定位装置

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