JP3326950B2 - ハーフトロイダル型無段変速機用スラスト玉軸受 - Google Patents

ハーフトロイダル型無段変速機用スラスト玉軸受

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JP3326950B2
JP3326950B2 JP00974894A JP974894A JP3326950B2 JP 3326950 B2 JP3326950 B2 JP 3326950B2 JP 00974894 A JP00974894 A JP 00974894A JP 974894 A JP974894 A JP 974894A JP 3326950 B2 JP3326950 B2 JP 3326950B2
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radius
curvature
variable transmission
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浩年 高田
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    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
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  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るスラスト玉軸受
は、トロイダル型無段変速機を構成するパワーローラに
加わるスラスト荷重を支承するのに利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機、或は各種産業機械用の
変速機として、図3〜4に略示する様なトロイダル型無
段変速機を使用する事が研究されている。このトロイダ
ル型無段変速機は、例えば実開昭62−71465号公
報に開示されている様に、入力軸1と同心に入力側ディ
スク2を支持し、出力軸3の端部に出力側ディスク4を
固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケーシ
ングの内面、或はこのケーシング内に設けられた支持ブ
ラケットには、前記入力軸1並びに出力軸3に対して捻
れの位置にある枢軸5、5を中心として揺動するトラニ
オン6、6が設けられている。
【0003】各トラニオン6、6は、両端部外側面に前
記枢軸5、5を設けている。又、各トラニオン6、6の
中心部には変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸
5、5を中心として各トラニオン6、6を揺動させる事
により、各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在として
いる。各トラニオン6、6に支持された変位軸7、7の
周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支
持している。そして、各パワーローラ8、8を、前記入
力側、出力側両ディスク2、4の間に挟持している。
【0004】入力側、出力側両ディスク2、4の互いに
対向する内側面2a、4aは、それぞれ断面が、ほぼ上
記枢軸5を中心とする円弧形の凹面をなしている。そし
て、球面状の凸面に形成された各パワーローラ8、8の
周面8a、8aは、前記内側面2a、4aに当接させて
いる。
【0005】前記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、前記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け、弾性的に押圧している。この押圧装置9
は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器11
により保持された複数個(例えば4個)のローラ12、
12とから構成されている。前記カム板10の片側面
(図3〜4の左側面)には、円周方向に亙る凹凸面であ
るカム面13を形成し、又、前記入力側ディスク2の外
側面(図3〜4の右側面)にも、同様のカム面14を形
成している。そして、前記複数個のローラ12、12
を、前記入力軸1の中心に対して放射状に配置してい
る。
【0006】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回
転すると、カム面13によって複数個のローラ12、1
2が、入力側ディスク2の外側面に形成したカム面14
に押圧される。この結果、前記入力側ディスク2が前記
複数のパワーローラ8、8に押圧されると同時に、前記
1対のカム面13、14と複数個のローラ12、12と
の噛合に基づいて、前記入力側ディスク2が回転する。
そして、この入力側ディスク2の回転が、前記複数のパ
ワーローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝達さ
れ、この出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転す
る。
【0007】入力軸1と出力軸3との回転速度を変える
場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で減速を行なう
場合には、枢軸5、5を中心として各トラニオン6、6
を揺動させ、各パワーローラ8、8の周面8a、8aが
図3に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心
寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部
分とにそれぞれ当接する様に、各変位軸7、7を傾斜さ
せる。
【0008】反対に、増速を行なう場合には、各パワー
ローラ8、8の周面8a、8aが図4に示す様に、入力
側ディスク2の内側面2aの外周寄り部分と出力側ディ
スク4の内側面4aの中心寄り部分とに、それぞれ当接
する様に、各変位軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、
7の傾斜角度を、図3と図4との中間にすれば、入力軸
1と出力軸3との間で、中間の変速比を得る事ができ
る。
【0009】図3〜4には、トロイダル型無段変速機の
基本構造のみを示しているが、自動車用変速機等として
より具体化した構造も、例えば実願昭61−87523
号(実開昭62−199557号)のマイクロフィルム
に記載されている様に、従来から種々知られている。
【0010】ところで、上述の様なトロイダル型無段変
速機の運転時に上記各パワーローラ8、8は、入力側デ
ィスク2及び出力側ディスク4からのスラスト荷重を受
けつつ、高速で回転する。この為、これら各パワーロー
ラ8、8と前記各トラニオン6、6との間には、図5に
示す様にスラスト玉軸受15を設けている。
【0011】上記スラスト玉軸受15は、内輪としての
機能を兼ね備える上記パワーローラ8と、複数の玉1
6、16と、これら複数の玉16、16を転動自在に保
持する為の保持器20と、上記パワーローラ8と同じ中
心軸αを有する外輪17とから構成されている。尚、上
記パワーローラ8、玉16、16、外輪17は、それぞ
れ軸受鋼、浸炭鋼等の軸受用鋼、或はセラミックにより
形成されている。又、上記パワーローラ8の軸方向片面
(図5の上面)には内輪軌道18を、上記外輪17の軸
方向片面(図5の下面)で上記内輪軌道18と対向する
部分には外輪軌道19を、それぞれ形成している。これ
ら各軌道18、19は、それぞれ断面が円弧形で全体が
円環状とされている。上記各玉16、16の転動面は、
これら内輪軌道18と外輪軌道19とに転接する。
【0012】又、前記保持器20は、金属或は合成樹脂
により円輪状に造られた主体21を有する。この主体2
1の直径方向中間部で円周方向等間隔位置には、円形の
ポケット22、22を形成し、これら各ポケット22、
22に上記玉16、16を、1個ずつ、転動自在に保持
している。更に、外輪17は、やはり円輪状に形成され
たスペーサ23を介して、前記各トラニオン6の内側面
に突き当てられている。トロイダル型無段変速機の運転
時に、この様なスラスト玉軸受15は、前記各パワーロ
ーラ8、8に加わるスラスト荷重を支承しつつ、高速で
回転する。尚、24は、スラスト玉軸受15に潤滑油を
供給する給油孔である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の様な
トロイダル型無段変速機に組み込まれてパワーローラ8
を支承するスラスト玉軸受の場合には、次に述べる様な
解決すべき点がある。即ち、トロイダル型無段変速機、
特に入力側、出力側両ディスク2、4の内側面2a、4
aの断面形状が四分の一円弧形である所謂ハーフトロイ
ダル型無段変速機の場合、運転時に上記パワーローラ8
には、スラスト荷重だけでなくラジアル荷重が加わった
複雑な力(荷重)が作用する。この様なラジアル荷重
は、トラクション力により、又パワーローラ8を支持し
ているトラニオン6が変速比変更に伴って傾斜したり、
或は構成各部材の組み立て精度、或は自重に基づく偏荷
重により発生する。
【0014】一方、従来考えられ、更には試作されてい
たトロイダル型無段変速機に組み込まれていたスラスト
玉軸受は、(ラジアル荷重を含まない)純粋なスラスト
荷重を支承する事を前提に考えられていた。より具体的
には、図6に示す様に、パワーローラ8の軸方向片面に
形成した内輪軌道18の断面の曲率半径r18と、上記外
輪17の軸方向片面に形成した外輪軌道19の断面の曲
率半径r19とを互いに等しくしていた。且つ、これら両
曲率半径r18、r19を、玉16、16の外径D16の二分
の一(半径)よりも大きくしていた。
【0015】この為、上述の様な複雑な力が作用する
と、外輪17の一部で玉16、16の転動面と接触する
部分が弾性変形し、(純粋なスラスト荷重を受ける場合
に比べて)軸受寿命が短くなったり、或は回転トルクが
大きくなる等の問題を生じる。この様な問題は、使用時
に回転しない外輪17の剛性が弱い場合、即ち、この外
輪17が薄く、しかもトラニオン6に対する外輪17の
支持強度が弱い場合に顕著になる。例えば、上記外輪1
7が軸受用鋼製である場合に、この外輪17の厚さ寸法
17がこの外輪17の外径D17の五分の一以下(T17
17/5)になり、しかも上記支持強度が十分でない場
合には、上記問題を無視できなくなる。
【0016】上述の様な理由に基づいてスラスト玉軸受
の寿命が低下する事を防止する為には、上記各曲率半径
18、r19を小さくして玉16、16の外径D16に近づ
ける事が考えられる。この様に各曲率半径r18、r19
小さくすると、各玉16、16の転動面と上記各軌道1
8、19との接触面積が広くなり、各軌道18、19と
玉16、16の転動面との接触面圧が小さくなる。同時
に、パワーローラ8がラジアル荷重を受けた場合に、こ
のパワーローラ8と外輪17とが直径方向に相対変位す
る事を防止(変位量を少なく)して、軸受寿命を延長す
る(耐久性を向上させる)事ができる。
【0017】ところが、単に内輪軌道18の断面の曲率
半径r18と外輪軌道19の断面の曲率半径r19とを小さ
くした場合、これら両軌道18、19と玉16、16と
の転がり抵抗が増大して、スラスト玉軸受の回転トルク
が増大する。この結果、前記パワーローラ8の回転に要
する力が増大し、トロイダル型無段変速機等、スラスト
玉軸受を組み込んだ各種機器の性能を低下させる原因と
なる為、好ましくない。本発明のスラスト玉軸受は、こ
の様な事情に鑑みて発明したものである。
【0018】
【課題を解決する為の手段】本発明のハーフトロイダル
型無段変速機用スラスト玉軸受は、従来から知られた
ーフトロイダル型無段変速機用スラスト玉軸受と同様
に、入力側ディスクの内側面と出力側ディスクの内側面
との間に挟持したパワーローラをトラニオンの内側面に
回転自在に支持する為、これらパワーローラとトラニオ
ンとの間に設けられたハーフトロイダル型無段変速機用
スラスト玉軸受である。そして、外輪と、この外輪の軸
方向片面に形成された断面が円弧状で全体が円環状の
外輪軌道と、この外輪と同心に配置される、軸方向に関
する肉厚がこの外輪よりも大きな上記パワーローラの軸
方向片面で上記外輪軌道と対向する部分に形成された
断面が円弧状で全体が円環状の内輪軌道と、それぞれの
転動面をこれら外輪軌道及び内輪軌道に当接させた複数
の玉とを備えている。
【0019】そして、上記内輪軌道の断面の曲率半径
を、上記外輪軌道の断面の曲率半径よりも大きくした事
を特徴としている。
【0020】
【作用】上述の様に構成される本発明のハーフトロイダ
ル型無段変速機用スラスト玉軸受の場合には、外輪軌道
の断面の曲率半径を小さくした事で、この外輪軌道と玉
の転動面との接触面圧を小さくして、外輪の寿命延長を
図れる。又、外輪軌道の断面の曲率半径が小さい分、こ
外輪軌道に対して玉がラジアル方向に変位しにくくな
り、それに伴って内輪軌道を有するパワーローラのラジ
アル方向に亙る変位量も少なくなる。この結果上記外輪
軌道に、玉の変位に基づく偏荷重が加わりにくくなっ
て、やはり上記外輪の寿命延長を図れる。
【0021】又、内輪軌道の断面の曲率半径は、上記外
輪軌道の断面の曲率半径より大きい為、転がり抵抗の増
大に伴う回転トルクの増大を少なく(内輪軌道及び外輪
軌道の断面の曲率半径を何れも小さくした場合の二分の
一程度に)抑える事ができる。
【0022】
【実施例】図1〜2は、本発明の実施例を示している。
尚、本実施例のハーフトロイダル型無段変速機用スラス
ト玉軸受の特徴は、回転トルクの増大を抑えつつ外輪1
7aの寿命延長を図るべく、外輪軌道19aの断面の曲
率半径を小さくした点にあり、その他の構成及び作用
は、例えば前述したトロイダル型無段変速機に組み込ま
れている、従来から知られたハーフトロイダル型無段変
速機用スラスト玉軸受と同様である。よって、重複する
説明を省略し、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0023】パワーローラ8は外輪17aより軸方向の
肉厚が厚いので剛性が大きく、内輪軌道18の断面の曲
率半径r18 は、外輪軌道19aの断面の曲率半径r19a
よりも大きくしている。即ち、上記内輪軌道18の曲率
半径r18は、前述した従来のスラスト玉軸受の場合と同
様或はそれ以上に、玉16の外径D16の二分の一(半
径)よりも或る程度大きくしているのに対して、上記外
輪軌道19aの断面の曲率半径r19a は、上記玉16の
外径D16の二分の一より大きいが、内輪軌道18の曲
率半径r18より小さくしている。T17a は、外輪17
aの軸方向の厚さ寸法である。
【0024】尚、これら各寸法の関係は、例えば次の様
に規制する事が適当である。r18−r19a =(0.01
〜0.2)D16
【0025】上述の様に構成される本発明のハーフトロ
イダル型無段変速機用スラスト玉軸受の場合には、外輪
軌道19aの断面の曲率半径r19a を小さくした為、次
のの様な理由で、この外輪軌道19aと玉16の転
動面との接触面圧を小さくして、外輪17aの寿命延長
を図れる。
【0026】 上記内輪軌道18を形成したパワーロ
ーラ8にスラスト荷重が加わった場合には、この内輪軌
道18及び外輪軌道19aと玉16、16の転動面との
当接部には、上記スラスト荷重に応じた接触面圧が作用
する。この接触面圧の最大値は、各軌道18、19aと
転動面との接触面積にほぼ反比例するが、この接触面積
は上記曲率半径r18、r19a が小さい程(玉16の半径
に近づく程)広くなる。更に言えば、上記接触面積は上
記転動面との接触幅l18、l19a に比例するが、これら
各接触幅l18、l19a は、上記曲率半径r18、r19a
上記玉16、16の半径に近づく程広くなる。
【0027】従って、内輪軌道18と玉16、16の転
動面との当接部の接触面圧の最大値p18max に比べて、
外輪軌道19aと上記転動面との当接部の接触面圧の最
大値p19amaxが小さく(p18max >p19amax)なる。こ
の様に接触面圧の最大値が小さくなる分だけ、外輪軌道
19aの弾性変形量δ19a が内輪軌道18の弾性変形量
δ18よりも少なく(δ19a <δ18)なる。この結果、ス
ラスト玉軸受の使用に伴って上記外輪軌道19aに繰り
返し加わる応力歪が小さくなり、この外輪軌道19aを
含む外輪17aの寿命延長を図れる。
【0028】 外輪軌道19aの断面の曲率半径r
19a が小さい分、この外輪軌道19aに対して玉16、
16がラジアル方向に変位しにくくなる。又、この玉1
6、16がラジアル方向に変位しなくなる分、内輪軌道
18部分で各玉16、16と当接するパワーローラ8も
ラジアル方向に変位しにくくなる。この結果上記外輪軌
道19aに、玉16、16の変位に基づく偏荷重が加わ
りにくくなって、やはり上記外輪17の寿命延長を図れ
る。
【0029】即ち、上記パワーローラ8がラジアル方向
に変位した場合には、変位量に応じた大きさの偏荷重が
上記各玉16、16の転動面と上記内輪軌道18及び外
輪軌道19aとの当接部に加わり易くなる。これに対し
て本発明のハーフトロイダル型無段変速機用スラスト玉
軸受の場合には、上記変位量を少なく抑えられる為、上
記偏荷重を小さくして、ハーフトロイダル型無段変速機
スラスト玉軸受の寿命延長を図れる。
【0030】この点に就いて、図2により説明する。例
えば、上記パワーローラ8にある大きさのラジアル荷重
が加わった場合に、比較的大きな曲率半径r18を有する
内輪軌道18は、玉16に対してx18だけ変位する。一
方、小さな曲率半径r19a を有する外輪軌道19aは、
玉16に対してx19a (<x18)だけ変位する。従っ
て、上記ラジアル荷重に基づいてパワーローラ8と外輪
17aとは、x18+x19a だけ、ラジアル方向に亙って
相対変位する。
【0031】これに対して、前述した従来構造の如く、
何れの軌道面の曲率半径も玉16の半径に比べて十分に
大きくした場合には、上記パワーローラ8と外輪17
(図5〜6)の変位量を2x18にすると、2x18>x18
+x19a となる。この事からも明らかな通り、本発明の
ハーフトロイダル型無段変速機用スラスト玉軸受の場合
には、上記変位量を少なく抑えられる為、上記偏荷重を
小さくして、ハーフトロイダル型無段変速機用スラスト
玉軸受の寿命延長を図れる。
【0032】又、内輪軌道18の断面の曲率半径r
18は、外輪軌道19aの断面の曲率半径に比べて大きい
為、各玉16、16の転動面と上記内輪軌道18との接
触幅l18は小さく、これら各玉16、16の転動面と上
記内輪軌道18との接触部分での転がり抵抗は小さいま
まに抑えられる。従って、上記外輪軌道19aの断面の
曲率半径を小さくした事による転がり抵抗の増大に伴う
回転トルクの増大を少なく(内輪軌道18及び外輪軌道
19aの断面の曲率半径を何れも小さくした場合の二分
の一程度に)抑える事ができる。
【0033】
【発明の効果】本発明のハーフトロイダル型無段変速機
スラスト玉軸受は、以上に述べた通り構成され作用す
る為、回転トルクの増大を防止し、耐久性並びに信頼性
の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図。
【図2】パワーローラにラジアル荷重が加わった状態を
示す、図1の右半部に相当する図。
【図3】スラスト玉軸受を組み込んだトロイダル型無段
変速機の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面
図。
【図4】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図5】ハーフトロイダル型無段変速機用スラスト玉軸
受並びにその潤滑装置部分の断面図。
【図6】ハーフトロイダル型無段変速機用スラスト玉軸
受のみを取り出して示す断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 押圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15 スラスト玉軸受 16 玉 17、17a 外輪 18 内輪軌道 19、19a 外輪軌道 20 保持器 21 主体 22 ポケット 23 スぺーサ 24 給油孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 33/30 - 33/66 F16C 19/00 - 19/56 F16H 15/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側ディスクの内側面と出力側ディス
    クの内側面との間に挟持したパワーローラをトラニオン
    の内側面に回転自在に支持する為、これらパワーローラ
    とトラニオンとの間に設けられたハーフトロイダル型無
    段変速機用スラスト玉軸受であって、外輪と、この外輪
    の軸方向片面に形成された断面が円弧状で全体が円環
    状の外輪軌道と、この外輪と同心に配置される、軸方向
    に関する肉厚がこの外輪よりも大きな上記パワーローラ
    の軸方向片面で上記外輪軌道と対向する部分に形成され
    断面が円弧状で全体が円環状の内輪軌道と、それぞ
    れの転動面をこれら外輪軌道及び内輪軌道に当接させた
    複数の玉とを備えこの内輪軌道の断面の曲率半径を、
    この外輪軌道の断面の曲率半径よりも大きくしたハーフ
    トロイダル型無段変速機用スラスト玉軸受。
  2. 【請求項2】 外輪が軸受用鋼製で、この外輪の軸方向
    に関する厚さが、この外輪の外径の五分の一以下であ
    る、請求項1に記載したハーフトロイダル型無段変速機
    スラスト玉軸受。
  3. 【請求項3】 内輪軌道の断面の曲率半径と外輪軌道の
    断面の曲率半径との差が、玉の外径の0.01〜0.2
    倍である、請求項1〜2の何れかに記載したハーフトロ
    イダル型無段変速機用スラスト玉軸受。
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