JP3325869B2 - 有極電解コンデンサ極性判定装置 - Google Patents

有極電解コンデンサ極性判定装置

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JP3325869B2 JP2000013623A JP2000013623A JP3325869B2 JP 3325869 B2 JP3325869 B2 JP 3325869B2 JP 2000013623 A JP2000013623 A JP 2000013623A JP 2000013623 A JP2000013623 A JP 2000013623A JP 3325869 B2 JP3325869 B2 JP 3325869B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有極電解コンデン
サ極性判定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有極電解コンデンサは、端子の極性を表
示するために、例えば一対のリード線の長さを異ならせ
たり、あるいは外形に面取りを施したりしている。
【0003】このような有極電解コンデンサをテーピン
グ(多数個の有極電解コンデンサを一列に並べてテープ
に貼り付ける)したり、プリント配線板に実装する際
に、有極電解コンデンサを、極性を揃えて移送すること
が必要である。それは、有極電解コンデンサが正常な配
置とは逆の配置で移送されることによって、有極電解コ
ンデンサが正常な配置とは逆の誤った配置でテーピング
されたり、プリント配線板に実装されることがないよう
に、回路的に言えば逆極性で実装されるということがな
いようにするためである。
【0004】有極電解コンデンサを極性を揃えてテーピ
ングマシンあるいはマウンタへ移送するためには、例え
ば有極電解コンデンサをコンベアによってテーピングマ
シンあるいはマウンタへ送る際に、コンベアによってテ
ーピングマシンあるいはマウンタまで一列に並べて移送
される有極電解コンデンサをCCDカメラ等で撮像し、
得られた画像を画像処理し、画像上の有極電解コンデン
サの向きから有極電解コンデンサの極性を判定し、逆に
なっているものをエアポンプで跳ねるなどして、正しい
極性で移送された有極電解コンデンサのみがテーピング
マシンあるいはマウンタへ到達できるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、CCDカメラなどで有極電解コンデンサを撮影
し、その画像を処理することによって有極電解コンデン
サの向き、つまり有極電解コンデンサの極性を判定する
方法は、画像処理に時間を要し、有極電解コンデンサの
向きを高速に判定することはきわめて困難であった。ま
た、高度な画像処理を必要とし、判定のための装置のコ
ストがきわめて高くついた。
【0006】特に、近年、有極電解コンデンサが小型化
し、そのうえ、リード線のないものもあり、有極電解コ
ンデンサの極性の高速判定が困難になってきている。
【0007】したがって、本発明の目的は、有極電解コ
ンデンサの極性を高速でかつ安価に判定することができ
る有極電解コンデンサの極性判定方法および有極電解コ
ンデンサ極性判定装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、有極電解コン
デンサが逆極性に充電された場合の有極電解コンデンサ
の漏れ電流が、有極電解コンデンサが正極性に充電され
た場合の有極電解コンデンサの漏れ電流に比べて大きく
なる特性を利用して、有極電解コンデンサの極性を高速
に判定するものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】本発明の請求項記載の有極電解コンデン
サ極性判定装置は、定電圧領域の電圧の絶対値が等しい
正極性側台形波部と負極性側台形波部とからなる略台形
波電圧を発生する電圧波形発生手段を有し、略台形波電
圧を極性判定対象の有極電解コンデンサの第1および第
2の端子の間に印加することにより有極電解コンデンサ
を充放電し、略矩形波電圧の正極性側台形波部と負極性
側台形波部の各定電圧領域で有極電解コンデンサを満充
電状態とする検査電圧発生手段と、有極電解コンデンサ
に流れる電流に対応した電圧を発生する電流電圧変換手
段と、略矩形波電圧の正極性側台形波部の定電圧領域
で、満充電状態の有極電解コンデンサに流れる第1の漏
れ電流に対応して電流電圧変換手段から出力される第1
の漏れ電流対応電圧を保持する第1の電圧保持手段と、
略矩形波電圧の負極性側台形波部の定電圧領域で、満充
電状態の有極電解コンデンサに流れる第2の漏れ電流に
対応して電流電圧変換手段から出力される第2の漏れ電
流対応電圧を保持する第2の電圧保持手段と、第1およ
び第2の電圧保持手段でそれぞれ保持された第1および
第2の漏れ電流対応電圧を絶対値で比較する絶対値比較
手段とを備えている。
【0014】この構成によれば、検査電圧発生手段と電
流電圧変換手段と第1および第2の電圧保持手段と絶対
値比較手段とを設けるだけの簡単で安価な構成で、第1
および第2の漏れ電流対応電圧の絶対値の大小関係から
有極電解コンデンサの極性を判定することができる。こ
の際、正極性側台形波部と負極性側台形波部とからなる
略台形波電圧を印加することにより、有極電解コンデン
サを各極性で満充電し、各極性での充電時の漏れ電流を
電圧に変換して両者の絶対値の大小関係を検出するだけ
でよいため、有極電解コンデンサの極性を高速に判定す
ることができる。また、有極電解コンデンサの充放電の
際に加わる電圧の立ち上がりおよび立ち下がりが傾斜し
ているので、有極電解コンデンサに急峻な充放電電流が
流れないようにでき、有極電解コンデンサに逆極性に充
放電する場合に、有極電解コンデンサに加えられるダメ
ージを少なくすることができ、有極電解コンデンサを逆
極性に充放電することによる悪影響を少なく抑えること
ができる。 また、第1および第2の電圧保持手段は、略
台形波電圧の正極性側台形波部および負極性側台形波部
の各々の定電圧領域で電流電圧変換手段から出力される
電圧を保持するので、有極電解コンデンサが満充電状態
になった後の第1および第2の漏れ電流に対応した第1
および第2の漏れ電流対応電圧を検出することができ
る。
【0015】本発明の請求項記載の有極電解コンデン
サの極性判定装置は、請求項記載の有極電解コンデン
サ極性判定装置において、第1および第2の電圧保持手
段は正極性側台形波部と負極性側台形波部の定電圧部の
最後で電流電圧変換手段から出力される第1および第2
の漏れ電流対応電圧を保持するようにしている。
【0016】この構成によれば、請求項記載の有極電
解コンデンサ極性判定装置と同様の作用を有する。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、上記したように、有極
電解コンデンサが逆極性に充電された場合の有極電解コ
ンデンサの漏れ電流が、有極電解コンデンサが正極性に
充電された場合の有極電解コンデンサの漏れ電流に比べ
て大きくなる特性を利用して、有極電解コンデンサの極
性を高速に判定するものである。
【0022】以下、図面を参照しながら、本発明の第1
の実施の形態の有極電解コンデンサ極性判定装置および
それを用いて実施される有極電解コンデンサの極性判定
方法について説明する。
【0023】図1は本発明の第1の実施の形態の有極電
解コンデンサ極性判定装置の構成を示すブロック図であ
り、図2は図1の有極電解コンデンサ極性判定装置の各
部のタイムチャートを示している。
【0024】この実施の形態の有極電解コンデンサ極性
判定装置は、図1に示すように、検査電圧発生手段10
と電流電圧変換手段20と第1および第2の電圧保持手
段30,40と絶対値比較手段50とで構成されてい
る。
【0025】検査電圧発生手段10は、第1の状態と第
2の状態を有する。第1の状態は、第1および第2の検
査端子TA1 ,TA2 間に接続された極性判定対象の有
極電解コンデンサCX の第1および第2の端子T1 ,T
2 に第1の端子T1 側を正極とするとともに第2の端子
2 側を負極とする第1の検査電圧+Eを印加して有極
電解コンデンサCX を充電する状態である。第2の状態
は、有極電解コンデンサCX の第1および第2の端子T
1 ,T2 間に第2の端子T2 側を正極とするとともに第
1の端子T1 側を負極とし第1の検査電圧+Eとは絶対
値が等しい第2の検査電圧−Eを印加して有極電解コン
デンサCX を充電する第2の状態である。
【0026】有極電解コンデンサCX の第1および第2
の端子T1 ,T2 は、第1および第2の検査端子T
1 ,TA2 にそれぞれ接続されることで、上記した第
1の検査電圧+Eもしくは第2の検査電圧−Eが印加さ
れる。
【0027】上記の検査電圧発生手段10は、電圧波形
発生器WGと電流制限用の抵抗RLMとから構成されてい
る。電圧波形発生器WGは、出力端子として抵抗RLM
一端が接続されるOUT端子と、接地されるGND端子
とを有し、OUT端子から接地電位を中心電位として正
および負の両方向に対称に振れる略台形波電圧を発生す
る。抵抗RLMの他端は第1の検査端子TA1 に接続さ
れ、略台形波電圧は第1の検査端子TA1 から有極電解
コンデンサCX に印加される。
【0028】この場合、有極電解コンデンサCX は、上
記の略台形波電圧によって、第1の端子T1 が正となる
方向に充電が行われ、その後電圧が一定となって満充電
状態となり、その後放電が行われ、さらに第2の端子T
2 が正となる方向に充電が行われ、その後電圧が一定と
なって満充電状態となり、その後放電が行われるとい
う、一連の動作によって極性の判定が行われる。
【0029】この略台形波電圧においては、漏れ電流に
対応した電圧をサンプリングする領域である正極性側台
形波部の定電圧領域および負極性側台形波部の定電圧領
域は、漏れ電流の測定のために電圧が一定でかつ、それ
らの電圧値の絶対値が等しいことが必要であるが、傾斜
領域は直線状、曲線状、階段状などのいずれでもよく、
概略的にみて傾斜しておればよい。なお、定電圧領域の
長さは、少なくとも電圧値が一定となってから有極電解
コンデンサCX が満充電されるのに必要な時間以上に設
定される。
【0030】上記の略台形波電圧において、正極性側台
形波部の定電圧領域が第1の検査電圧+Eに該当し、負
極性側台形波部の定電圧領域が第2の検査電圧−Eに該
当する。略台形波電圧の傾斜領域は、急激に大きな充放
電電流が流れるのを抑制するために設けられており、漏
れ電流の検出には関係しない。
【0031】電流電圧変換手段20は、有極電解コンデ
ンサCX に流れる電流IL に対応した電圧ED を発生す
るもので、有極電解コンデンサCX と直列に接続される
電流検出用の抵抗RD と、抵抗RD に電流IL が流れる
ことにより、抵抗RD に生じる電圧ED を入力とする、
例えばゲイン1の増幅器21とで構成されていて、増幅
器21の出力端にも同じ電圧ED が現れる。
【0032】抵抗RD は、一端が第2の検査端子TA2
に接続され、他端が接地されている。増幅器21は、演
算増幅器(例えば、ナショナルセミコンダクタ社製のL
M351等)A1 の出力信号を反転入力端子に直接帰還
することで構成されている。
【0033】ここで、第1の検査端子TA1 側(すなわ
ち、有極電解コンデンサCX の第1の端子T1 側)が正
で、第2の検査端子TA2 側(すなわち、有極電解コン
デンサCX の第2の端子T2 側)が負である第1の検査
電圧+Eが有極電解コンデンサCX に印加されて満充電
されたときに、有極電解コンデンサCX に流れる第1の
漏れ電流をIL1とする。またこのときに、検出用の抵抗
D に生じる電圧をE DCとする。
【0034】また、第2の検査端子TA2 側(すなわ
ち、有極電解コンデンサCX の第2の端子T2 側)が正
で、第1の検査端子TA1 側(すなわち、有極電解コン
デンサCX の第1の端子T1 側)が負である第2の検査
電圧−Eが有極電解コンデンサCX に印加されて満充電
されたときに、有極電解コンデンサCX に流れる第2の
漏れ電流を−IL2とする。またこのときに、抵抗RD
生じる電圧を−EDEとする。
【0035】第1の電圧保持手段30は、第1の検査電
圧+Eを印加して有極電解コンデンサCX を満充電した
ときに有極電解コンデンサCX に流れる第1の漏れ電流
L1に対応して、電流電圧変換手段20から出力される
第1の漏れ電流対応電圧EDCを保持する機能を有する。
【0036】具体的には、第1の電圧保持手段30は、
増幅器21の出力端に一端が接続されたスイッチS
1 と、スイッチS1 の他端に接続されたコンデンサC1
と、コンデンサC1 の充電電圧を入力とする、例えばゲ
イン1の増幅器31とからなる。
【0037】そして、スイッチS1 が導通している期間
は、増幅器21の出力電圧に変化に応じてコンデンサC
1 の充電電圧が変化し、スイッチS1 がオフとなった瞬
間のコンデンサC1 の電圧が保持され、コンデンサC1
の電圧が増幅器31から出力される。
【0038】増幅器31は、演算増幅器(例えば、ナシ
ョナルセミコンダクタ社製のLM351等)A2 の出力
信号を反転入力端子に直接帰還することで構成されてい
る。
【0039】第2の電圧保持手段40は、第2の検査電
圧−Eを印加して有極電解コンデンサCX を満充電した
ときに有極電解コンデンサCX に流れる第2の漏れ電流
−I L2に対応して、電流電圧変換手段20から出力され
る第2の漏れ電流対応電圧−EDEを保持する機能を有す
る。
【0040】具体的には、第2の電圧保持手段40は、
増幅器21の出力端に一端が接続されたスイッチS
2 と、スイッチS2 の他端に接続されたコンデンサC2
と、コンデンサC2 の充電電圧を入力とする、例えばゲ
イン1の増幅器41とからなる。
【0041】そして、スイッチS2 が導通している期間
は、増幅器21の出力電圧に変化に応じてコンデンサC
2 の充電電圧が変化し、スイッチS2 がオフとなった瞬
間のコンデンサC2 の電圧が保持され、コンデンサC2
の電圧が増幅器41から出力される。
【0042】増幅器41は、演算増幅器(例えば、ナシ
ョナルセミコンダクタ社製のLM351等)A3 の出力
信号を反転入力端子に直接帰還することで構成されてい
る。
【0043】ここで、スイッチS1 ,S2 のオンオフの
タイミングについて説明する。検査電圧発生手段10に
おける電圧波形発生器WGが、略台形波電圧を発生し、
略台形波電圧の1サイクルで1個の有極電解コンデンサ
X の極性判別が行われる。この場合、第1の電圧保持
手段30は、略台形波電圧の正極性側台形波部の定電圧
領域(第1の検査電圧+E)の最後でスイッチS1 をオ
ンからオフに切り替えて電流電圧変換手段20から出力
される電圧をコンデンサC1 により第1の漏れ電流対応
電圧として保持し、増幅器31より出力する。また、第
2の電圧保持手段40は、略台形波電圧の負極性側台形
波部の定電圧領域(第2の検査電圧−E)の最後でスイ
ッチS2 をオンからオフに切り替えて電流電圧変換手段
20から出力される電圧をコンデンサC2 により第2の
漏れ電流対応電圧として保持し、増幅器41より出力す
る。コンデンサC1 ,C2 による電圧の保持のタイミン
グを、定電圧領域の最後としているのは、コンデンサC
1 ,C2 で各々電圧を保持した後は、有極電解コンデン
サCX に定電圧を加える必要がなく、すみやかに次の状
態へ移行した方がよいからである。そして、上記のよう
に、保持のタイミングを定電圧領域の最後とすることに
より、極性判定に要する時間をできるだけ短くするよう
にしている。なお、コンデンサC1 ,C2 による電圧の
保持の後に、定電圧領域が存在していても、極性判定に
要する時間が長くなる以外は問題はない。
【0044】絶対値比較手段50は、第1および第2の
電圧保持手段30,40でそれぞれ保持された第1およ
び第2の漏れ電流対応電圧EDC,−EDEを絶対値で比較
する機能を有する。そして、第2の漏れ電流対応電圧−
DEの絶対値が第1の漏れ電流対応電圧EDCの絶対値よ
り大きいときに、絶対値比較手段50が有極電解コンデ
ンサCX の第1の端子T1 が正極端子で第2の端子T2
が負極端子であることを示す信号を出力し、第1の漏れ
電流対応電圧EDCの絶対値が第2の漏れ電流対応電圧−
DEの絶対値より大きいときに、絶対値比較手段50が
有極電解コンデンサCX の第2の端子T2 が正極端子で
第1の端子T1 が負極端子であることを示す信号を出力
する。
【0045】具体的には、絶対値比較手段50は、第2
の電圧保持手段40の出力極性を反転させるゲイン−1
の反転増幅器51と、第1の電圧保持手段30の出力と
反転増幅器51の出力とを比較する電圧比較器COMP
とで構成されている。
【0046】反転増幅器51は、演算増幅器(例えば、
ナショナルセミコンダクタ社製のLM351等)A
4 と、演算増幅器A4 の反転入力端子と増幅器41の出
力端子との間に接続された入力抵抗R1 と、演算増幅器
4 の反転入力端子と出力端子との間に接続された帰還
抵抗R2 (=R1 )とで構成されている。
【0047】電圧比較器COMPとしては、例えばナシ
ョナルセミコンダクタ社製のLM311等が使用され
る。
【0048】上記の絶対値比較手段50における比較動
作は、スイッチS1 ,S2 の両方がオフになった状態、
つまり、略台形波電圧の負極性側台形波部の定電圧領域
の最後以降で実行される。
【0049】なお、比較結果が電圧比較器COMPから
出力されると、次の有極電解コンデンサCX の判定に備
え、スイッチS1 ,S2 はともオンとなる。
【0050】つぎに、この有極電解コンデンサ極性判定
装置の動作を図2のタイムチャートを参照しながら説明
する。
【0051】電圧波形発生器WGは、例えば図2(a)
において実線または破線で示すように、定電圧領域の電
圧の絶対値が等しい正極性側台形波部と負極性側台形波
部とからなる略台形波電圧(a〜b〜c〜d〜e〜f)
を発生する。図2(a)の略台形波電圧では、a〜bの
期間(正極性側台形波部の上り傾斜領域)は、0(V)
から+E(V)まで徐々に上昇している。b〜cの期間
(正極性側台形波部の定電圧領域)は、t時間の長さを
有し、第1の検査電圧+E(V)で一定となっている。
c〜dの期間(正極性側台形波部と負極性側台形波部の
下り傾斜領域)は、+E(V)から−E(V)まで徐々
に下降している。d〜eの期間(負極性側台形波部の定
電圧領域)は、t時間の長さを有し、第2の検査電圧−
E(V)で一定となっている。e〜fの期間(負極性側
台形波部の上り傾斜領域)は−E(V)から0(V)ま
で徐々に上昇している。第1および第2の検査電圧+
E,−Eは、極性判定対象の有極電解コンデンサCX
ダメージを与えない程度の直流電圧、例えば2V〜3V
程度以下の電圧に設定される。また、t時間としては、
有極電解コンデンサCX が満充電状態になるのに必要な
時間が少なくとも確保される。また、上記の略矩形波電
圧の1サイクルは、テーピングマシンでは、例えば30
0ms程度以下が実用的である。
【0052】この有極電解コンデンサ極性判定装置で
は、第1および第2の検査端子TA1,TA2 間に多数
の極性判定対象の有極電解コンデンサCX が1個ずつ次
々と接続され、第1および第2の検査端子TA1 ,TA
2 間に有極電解コンデンサCXが接続されている状態
で、電圧波形発生器WGより発生する略台形波電圧を有
極電解コンデンサCX に第1および第2の検査端子TA
1 ,TA2 から印加することによって極性判定を行う。
上記の略台形波電圧は、電流制限用の抵抗RLMおよび電
流検出用の抵抗RD を介して有極電解コンデンサCX
印加される。
【0053】a〜bの期間では、有極電解コンデンサC
X に0(V)から+E(V)まで徐々に上昇する電圧が
印加され、有極電解コンデンサCX が徐々に充電され
る。
【0054】b〜cの期間では、有極電解コンデンサC
X に一定の電圧+Eが印加された状態が持続し、有極電
解コンデンサCX は電圧+Eにおいて満充電状態とな
る。電圧が一定となった時刻bから例えばt時間後の時
刻cに、図2(b)に示すように、スイッチS1 をオフ
にすることにより、有極電解コンデンサCX に流れる電
流IL により抵抗RD の両端間に現れる電圧ED をコン
デンサC1 で保持、つまり記憶させる。時刻bから例え
ばt時間後の時刻cでは、有極電解コンデンサC X は満
充電状態となっているので、このときに有極電解コンデ
ンサCX に流れる電流ID は、有極電解コンデンサCX
に流れる第1の漏れ電流IL1に相当し、第1の漏れ電流
L1により抵抗RD の両端間に現れる電圧ED は第1の
漏れ電流対応電圧EDCに相当する。そして、その第1の
漏れ電流対応電圧EDCが電圧比較器COMPの反転入力
端子へ加えられる。
【0055】c〜dの期間では、有極電解コンデンサC
X に+E(V)から−E(V)まで徐々に下降する電圧
が印加され、有極電解コンデンサCX が徐々に放電さ
れ、その後反対の極性に徐々に充電される。
【0056】d〜eの期間では、有極電解コンデンサC
X に一定の電圧−Eが印加された状態が持続し、有極電
解コンデンサCX は電圧−Eにおいて満充電状態とな
る。電圧が一定となった時刻dから例えばt時間後の時
刻eに、図2(c)に示すように、スイッチS2 をオフ
にすることにより、有極電解コンデンサCX に流れる電
流IL により抵抗RD の両端間に現れる電圧ED をコン
デンサC2 で保持、つまり記憶させる。時刻cから例え
ばt時間後の時刻dでは、有極電解コンデンサC X は満
充電状態となっているので、このときに有極電解コンデ
ンサCX に流れる電流ID は、有極電解コンデンサCX
に流れる第1の漏れ電流IL2に相当し、第1の漏れ電流
L2により抵抗RD の両端間に現れる電圧ED は第2の
漏れ電流対応電圧−EDEに相当する。そして、その第2
の漏れ電流対応電圧EDEが反転増幅器51を介して電圧
比較器COMPの非反転入力端子へ加えられる。
【0057】そして、スイッチS2 がオフになる時刻e
以降のタイミングで電圧比較器COMPから比較結果を
取り出す。このとき、電圧EDCより電圧EDEの方が大き
いことを示す信号が電圧比較器COMPから出力されて
いると、第1の検査端子TA 1 側、つまり有極電解コン
デンサCX の第1の端子T1 が正極端子であり、第2の
検査端子側、つまり有極電解コンデンサCX の第2の端
子T2 が負極端子であることが判別できる。
【0058】逆に、電圧EDCより電圧EDEの方が小さい
ことを示す信号が電圧比較器COMPから出力されてい
ると、第1の検査端子TA1 側、つまり有極電解コンデ
ンサCX の第1の端子T1 が負極端子であり、第2の検
査端子側、つまり有極電解コンデンサCX の第2の端子
2 が正極端子であることが判別できる。
【0059】e〜fの期間では、有極電解コンデンサC
X に−E(V)から0(V)まで徐々に上昇する電圧が
印加され、有極電解コンデンサCX が徐々に放電され、
次の検査に備えて、スイッチS1 ,S2 をオンにする。
【0060】この実施の形態の有極電解コンデンサ極性
判定装置によれば、検査電圧発生手段10と電流電圧変
換手段20と第1および第2の電圧保持手段30,40
と絶対値比較手段50とを設けるだけの簡単で安価な構
成で、第1および第2の漏れ電流対応電圧EDC,−EDE
の絶対値の大小関係から有極電解コンデンサCX の極性
を判定することができる。この際、第1の検査電圧+E
を印加して有極電解コンデンサCX を満充電し、つぎに
第2の検査電圧−Eを印加して有極電解コンデンサCX
を満充電し、各極性での充電時の漏れ電流IL1,−IL2
を第1および第2の漏れ電流対応電圧EDC,−EDEに変
換して両者の絶対値の大小関係を検出するだけでよいた
め、有極電解コンデンサCX の極性を高速に判定するこ
とができる。
【0061】また、有極電解コンデンサCX の充放電の
際に加わる電圧の立ち上がりおよび立ち下がりが傾斜し
ているので、有極電解コンデンサCX に急峻な充放電電
流が流れないようにでき、有極電解コンデンサCX に逆
極性に充放電する場合に、有極電解コンデンサCX に加
えられるダメージを少なくすることができ、有極電解コ
ンデンサCX を逆極性に充放電することによる悪影響を
少なく抑えることができる。
【0062】また、第1および第2の電圧保持手段3
0,40は、略台形波電圧の正極性側台形波部および負
極性側台形波部の各々の定電圧領域で電流電圧変換手段
から出力される電圧を保持するので、有極電解コンデン
サCX が満充電状態になった後の第1および第2の漏れ
電流IL1,−IL2に対応した第1および第2の漏れ電流
対応電圧EDC,−EDEを正確に検出することができる。
【0063】以上に説明した有極電解コンデンサ極性判
定装置を用いた有極電解コンデンサの極性判定方法につ
いて、以下に説明する。この有極電解コンデンサの極性
判定方法は、極性判定対象の有極電解コンデンサCX
第1および第2の端子T1 ,T2 に第1の端子T1 側が
正極となるとともに第2の端子T2 側が負極となる第1
の検査電圧+Eを印加して有極電解コンデンサCX を満
充電したときに有極電解コンデンサCX に流れる第1の
漏れ電流IL1を検出し、有極電解コンデンサC X の第1
および第2の端子T1 ,T2 に第2の端子T2 側が正極
となるとともに第1の端子T1 側が負極となり第1の検
査電圧+Eとは絶対値が等しい第2の検査電圧−Eを印
加して有極電解コンデンサCX を満充電したときに有極
電解コンデンサCX に流れる第2の漏れ電流−IL2を検
出し、第1および第2の漏れ電流IL1,−IL2の絶対値
を比較し、第1および第2の漏れ電流IL1,−IL2の絶
対値の大小関係に基づいて有極電解コンデンサCX の第
1および第2の端子T1 ,T2 の極性を判定する。
【0064】この場合、第2の漏れ電流−IL2の絶対値
が第1の漏れ電流IL1の絶対値より大きいときに、有極
電解コンデンサCX の第1の端子T1 が正極端子で第2
の端子T2 が負極端子であると判定し、第1の漏れ電流
L1の絶対値が第2の漏れ電流−IL2の絶対値より大き
いときに、有極電解コンデンサCX の第2の端子T2
正極端子で第1の端子T1 が負極端子であると判定す
る。
【0065】この方法によれば、有極電解コンデンサC
X に流れる第1および第2の漏れ電流IL1,−IL2の絶
対値の大小関係から有極電解コンデンサCX の極性を判
定することができる。この際、有極電解コンデンサCX
を、第1の端子T1 側が正極となるとともに第2の端子
2 側が負極となる第1の検査電圧+Eを印加して有極
電解コンデンサCX を満充電し、つぎに第2の端子T2
側が正極となるとともに第1の端子T1 側が負極となる
第2の検査電圧−Eを印加して有極電解コンデンサCX
を満充電し、各極性での充電時の漏れ電流IL1,−IL2
を漏れ電流対応電圧EDC,−EDEに変換して両者の絶対
値の大小関係を検出するだけでよいため、有極電解コン
デンサCX の極性を高速でかつ安価に判定することがで
きる。
【0066】以下、図面を参照しながら、本発明の第2
の実施の形態の有極電解コンデンサ極性判定装置および
それを用いて実施される有極電解コンデンサの極性判定
方法について説明する。
【0067】図3は本発明の第2の実施の形態の有極電
解コンデンサ極性判定装置の構成を示すブロック図であ
る。この有極電解コンデンサ極性判定装置は、アナログ
的に第1および第2の漏れ電流対応電圧をアナログ的に
記憶して比較するのではなく、ディジタル的に記憶して
比較を行うものである。具体的には、図3に示すよう
に、検出用の抵抗RD に流れる電流IL に対応した(比
例した)電圧VD を、増幅器60によって適当に増幅し
て電圧信号に変換した後、図2における時刻cにおいて
現れる第1の漏れ電流対応電圧EDCおよび時刻eにおい
て現れる第2の漏れ電流対応電圧−EDEを、アナログ/
ディジタル変換器70によって、ディジタル信号にそれ
ぞれ変換し、両者をマイクロコンピュータ80によって
記憶し、それらを比較することで、第1の実施の形態の
場合と同様に、有極電解コンデンサCX の極性を判定す
ることができ、第1の実施の形態と同じ効果が得られ
る。
【0068】この構成では、増幅器60が図1における
増幅器21に該当し、マイクロコンピュータ80が、第
1および第2の電圧保持手段30,40および絶対値比
較手段50に該当する。アナログ/ディジタル変換器7
0は、アナログ信号をディジタル信号に変換するもの
で、第1の実施の形態にはないものである。
【0069】なお、上記の各実施の形態では、略台形波
電圧を用いて極性判定を行っているが、矩形波電圧を用
いた場合にも極性判定は可能である。
【0070】
【発明の効果】本発明の有極電解コンデンサ極性判定装
によれば、検査電圧発生手段と電流電圧変換手段と第
1および第2の電圧保持手段と絶対値比較手段とを設け
るだけの簡単で安価な構成で、第1および第2の漏れ電
流対応電圧の絶対値の大小関係から有極電解コンデンサ
の極性を判定することができる。この際、正極性側台形
波部と負極性側台形波部とからなる略台形波電圧を印加
することにより、有極電解コンデンサを各極性で満充電
し、各極性での充電時の漏れ電流を電圧に変換して両者
の絶対値の大小関係を検出するだけでよいため、有極電
解コンデンサの極性を高速に判定することができる。
【0071】
【0072】また、検査電圧発生手段は、定電圧領域の
電圧の絶対値が等しい正極性側台形波部と負極性側台形
波部とからなる略台形波電圧を発生する電圧波形発生手
段を有しており、有極電解コンデンサの充放電の際に加
わる電圧の立ち上がりおよび立ち下がりが傾斜している
ので、有極電解コンデンサに急峻な充放電電流が流れな
いようにでき、有極電解コンデンサに逆極性に充放電す
る場合に、有極電解コンデンサに加えられるダメージを
少なくすることができ、有極電解コンデンサを逆極性に
充放電することによる悪影響を少なく抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の有極電解コンデン
サ極性判定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の有極電解コンデンサ極性判定装置の動作
を示すタイムチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態の有極電解コンデン
サ極性判定装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 検査電圧発生手段 20 電流電圧変換手段 30 第1の電圧保持手段 40 第2の電圧保持手段 50 絶対値比較手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定電圧領域の電圧の絶対値が等しい正極
    性側台形波部と負極性側台形波部とからなる略台形波電
    圧を発生する電圧波形発生手段を有し、前記略台形波電
    圧を極性判定対象の有極電解コンデンサの第1および第
    2の端子の間に印加することにより前記有極電解コンデ
    ンサを充放電し、前記略矩形波電圧の正極性側台形波部
    と負極性側台形波部の各定電圧領域で前記有極電解コン
    デンサを満充電状態とする検査電圧発生手段と、 前記有極電解コンデンサに流れる電流に対応した電圧を
    発生する電流電圧変換手段と、 前記略矩形波電圧の前記正極性側台形波部の定電圧領域
    で、満充電状態の前記有極電解コンデンサに流れる第1
    の漏れ電流に対応して前記電流電圧変換手段から出力さ
    れる第1の漏れ電流対応電圧を保持する第1の電圧保持
    手段と、 前記略矩形波電圧の前記負極性側台形波部の定電圧領域
    で、満充電状態の前記有極電解コンデンサに流れる第2
    の漏れ電流に対応して前記電流電圧変換手段から出力さ
    れる第2の漏れ電流対応電圧を保持する第2の電圧保持
    手段と、 前記第1および第2の電圧保持手段でそれぞれ保持され
    た第1および第2の漏れ電流対応電圧を絶対値で比較す
    る絶対値比較手段とを備えた有極電解コンデンサ極性判
    定装置。
  2. 【請求項2】 第1および第2の電圧保持手段は正極性
    側台形波部と負極性側台形波部の定電圧部の最後で電流
    電圧変換手段から出力される第1および第2の漏れ電流
    対応電圧を保持するようにしている請求項1記載の有極
    電解コンデンサ極性判定装置。
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