JP2000209090A - A/dコンバ―タ - Google Patents
A/dコンバ―タInfo
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- JP2000209090A JP2000209090A JP11005414A JP541499A JP2000209090A JP 2000209090 A JP2000209090 A JP 2000209090A JP 11005414 A JP11005414 A JP 11005414A JP 541499 A JP541499 A JP 541499A JP 2000209090 A JP2000209090 A JP 2000209090A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 A/Dコンバータ20への入力経路における
断線による異常を検出する。 【解決手段】 アナログマルチプレクサ24で測定対象
となるチャンネル22を選択する前に、D/Aコンバー
タ30からサンプリングコンデンサ28に異常値を充電
する。次に、選択したチャンネル22からの信号電圧で
サンプリングコンデンサ28を充電し直す。これによっ
て、断線により信号が入力されなかったときに、サンプ
リングコンデンサ28に異常値が充電されたままにな
り、異常を検出することができる。
断線による異常を検出する。 【解決手段】 アナログマルチプレクサ24で測定対象
となるチャンネル22を選択する前に、D/Aコンバー
タ30からサンプリングコンデンサ28に異常値を充電
する。次に、選択したチャンネル22からの信号電圧で
サンプリングコンデンサ28を充電し直す。これによっ
て、断線により信号が入力されなかったときに、サンプ
リングコンデンサ28に異常値が充電されたままにな
り、異常を検出することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数チャンネルか
らの信号を順次選択し、選択した信号によりサンプリン
グコンデンサにチャージし、サンプリングコンデンサに
チャージされている電圧値に基づいてA/D変換を行う
A/Dコンバータに関する。
らの信号を順次選択し、選択した信号によりサンプリン
グコンデンサにチャージし、サンプリングコンデンサに
チャージされている電圧値に基づいてA/D変換を行う
A/Dコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種のA/Dコンバータが利
用されているが、この中でサンプリングコンデンサにA
/D変換の対象となる信号の電圧を充電し、この電圧を
順次シフトして、チョッパ型コンパレータで所定値と比
較する形式のものがある。このA/D変換器は、例えば
車両における各種のセンサからのアナログの検出値出力
をデジタル値に変換するのに用いられている。すなわ
ち、車両のECUにおいては、複数のセンサ出力等に応
じて各種のデジタル処理を行う。そこで、車両のECU
において、複数のセンサ出力をデジタル値として出力す
るA/D変換器にこの種のものが利用されている。な
お、このA/Dコンバータの出力は、ECU内のCPU
などに入力される。
用されているが、この中でサンプリングコンデンサにA
/D変換の対象となる信号の電圧を充電し、この電圧を
順次シフトして、チョッパ型コンパレータで所定値と比
較する形式のものがある。このA/D変換器は、例えば
車両における各種のセンサからのアナログの検出値出力
をデジタル値に変換するのに用いられている。すなわ
ち、車両のECUにおいては、複数のセンサ出力等に応
じて各種のデジタル処理を行う。そこで、車両のECU
において、複数のセンサ出力をデジタル値として出力す
るA/D変換器にこの種のものが利用されている。な
お、このA/Dコンバータの出力は、ECU内のCPU
などに入力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
A/Dコンバータでは、その信号入力ラインにおいて、
断線が起こった場合に、これを認識することができな
い。すなわち、A/Dコンバータで順次A/D変換を行
う場合、各チャンネルに接続されたセンサからの出力信
号が順次入力され、サンプリングコンデンサに充電され
るが、1つの信号入力ラインが断線してオープンになっ
た場合には、この信号入力ラインを選択したときに、サ
ンプリングコンデンサは前回選択したチャンネルの信号
ラインからの信号で充電されたままになっている。従っ
て、その電圧値をそのままA/D変換して出力すること
になり、誤った値を出力してしまうことになる。
A/Dコンバータでは、その信号入力ラインにおいて、
断線が起こった場合に、これを認識することができな
い。すなわち、A/Dコンバータで順次A/D変換を行
う場合、各チャンネルに接続されたセンサからの出力信
号が順次入力され、サンプリングコンデンサに充電され
るが、1つの信号入力ラインが断線してオープンになっ
た場合には、この信号入力ラインを選択したときに、サ
ンプリングコンデンサは前回選択したチャンネルの信号
ラインからの信号で充電されたままになっている。従っ
て、その電圧値をそのままA/D変換して出力すること
になり、誤った値を出力してしまうことになる。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、信号入力ラインに断線があった場合に、これを検
出することができるA/Dコンバータを提供することを
目的とする。
あり、信号入力ラインに断線があった場合に、これを検
出することができるA/Dコンバータを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数チャンネ
ルからの信号を順次選択し、選択した信号によりサンプ
リングコンデンサにチャージし、サンプリングコンデン
サにチャージされている電圧値に基づいてA/D変換を
行うA/Dコンバータにおいて、選択されたチャンネル
からの信号のA/D変換を行う際に、チャンネルからの
信号がとりうる範囲外の異常値を一旦サンプリングコン
デンサに充電し、その後選択されたチャンネルからの信
号によってサンプリングコンデンサを充電し直してA/
D変換を行い、サンプリングコンデンサに異常値が充電
されていることで、チャンネルからの信号が入力されな
い異常を検出することを特徴とする。
ルからの信号を順次選択し、選択した信号によりサンプ
リングコンデンサにチャージし、サンプリングコンデン
サにチャージされている電圧値に基づいてA/D変換を
行うA/Dコンバータにおいて、選択されたチャンネル
からの信号のA/D変換を行う際に、チャンネルからの
信号がとりうる範囲外の異常値を一旦サンプリングコン
デンサに充電し、その後選択されたチャンネルからの信
号によってサンプリングコンデンサを充電し直してA/
D変換を行い、サンプリングコンデンサに異常値が充電
されていることで、チャンネルからの信号が入力されな
い異常を検出することを特徴とする。
【0006】このように、サンプリングコンデンサへの
信号の供給に先立ち、異常値でサンプリングコンデンサ
を充電することで、チャンネルから信号が入力されてこ
ない場合には、サンプリングコンデンサに異常値の充電
がなされている。そこで、異常を検出することができ
る。このような異常値に充電を行わない場合、サンプリ
ングコンデンサには、前回検出のチャンネルの信号に基
づく充電電圧が残っており、誤検出となるが、本発明に
よりこのような誤検出の発生を防止することができる。
チャンネルからの信号がとりうる範囲としては、例えば
0.5V〜4.5Vが採用され、異常値として0V、5
V等が採用される。
信号の供給に先立ち、異常値でサンプリングコンデンサ
を充電することで、チャンネルから信号が入力されてこ
ない場合には、サンプリングコンデンサに異常値の充電
がなされている。そこで、異常を検出することができ
る。このような異常値に充電を行わない場合、サンプリ
ングコンデンサには、前回検出のチャンネルの信号に基
づく充電電圧が残っており、誤検出となるが、本発明に
よりこのような誤検出の発生を防止することができる。
チャンネルからの信号がとりうる範囲としては、例えば
0.5V〜4.5Vが採用され、異常値として0V、5
V等が採用される。
【0007】また、サンプリングコンデンサに予め定め
られたステップで複数の電圧を供給するD/Aコンバー
タを有し、このD/Aコンバータによって、上記異常値
をサンプリングコンデンサに充電することが好適であ
る。A/Dコンバータは、サンプリングコンデンサの充
電電圧をA/D変換するために、サンプリングコンデン
サにデジタル値に対応する段階的に異なる電圧を供給す
るためのD/Aコンバータを有している。このD/Aコ
ンバータを利用してサンプリングコンデンサに対する異
常値の充電を行うことで、特別な構成を付加することな
く本発明を実現することができる。
られたステップで複数の電圧を供給するD/Aコンバー
タを有し、このD/Aコンバータによって、上記異常値
をサンプリングコンデンサに充電することが好適であ
る。A/Dコンバータは、サンプリングコンデンサの充
電電圧をA/D変換するために、サンプリングコンデン
サにデジタル値に対応する段階的に異なる電圧を供給す
るためのD/Aコンバータを有している。このD/Aコ
ンバータを利用してサンプリングコンデンサに対する異
常値の充電を行うことで、特別な構成を付加することな
く本発明を実現することができる。
【0008】また、サンプリングコンデンサの信号入力
側に、異常電圧に設定する設定回路を接続し、この設定
回路のオンによって、サンプリングコンデンサに異常値
を充電することが好適である。このような構成によっ
て、サンプリングコンデンサへの異常値の充電を確実に
行うことができる。
側に、異常電圧に設定する設定回路を接続し、この設定
回路のオンによって、サンプリングコンデンサに異常値
を充電することが好適である。このような構成によっ
て、サンプリングコンデンサへの異常値の充電を確実に
行うことができる。
【0009】さらに、上記サンプリングコンデンサに接
続されていないチャンネルに対し上記異常値を供給する
手段を有することが好適である。このように、サンプリ
ングコンデンサに接続されていないチャンネルに異常値
を供給すると、このチャンネルに接続されている外付け
コンデンサがこの異常値に充電される。そこで、この外
付けコンデンサが接続され、この外付けコンデンサの信
号入力側において、断線が発生した場合にも、サンプリ
ングコンデンサを異常値に確実に充電することができ、
異常検出が行える。
続されていないチャンネルに対し上記異常値を供給する
手段を有することが好適である。このように、サンプリ
ングコンデンサに接続されていないチャンネルに異常値
を供給すると、このチャンネルに接続されている外付け
コンデンサがこの異常値に充電される。そこで、この外
付けコンデンサが接続され、この外付けコンデンサの信
号入力側において、断線が発生した場合にも、サンプリ
ングコンデンサを異常値に確実に充電することができ、
異常検出が行える。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0011】図1に、A/Dコンバータへの入力回路の
一例を示す。アナログ出力センサ10からの入力部分に
ついてのみ示す。アナログ出力センサ10からのアナロ
グの検出出力は、端子12を介し、ECUの内部に入力
される。この端子12には、アンプ14が接続され、こ
こで所定の増幅処理がなされる。アンプ14の出力は、
抵抗16とコンデンサ18からなる積分回路を介し、A
/Dコンバータ20の1チャンネルに入力される。
一例を示す。アナログ出力センサ10からの入力部分に
ついてのみ示す。アナログ出力センサ10からのアナロ
グの検出出力は、端子12を介し、ECUの内部に入力
される。この端子12には、アンプ14が接続され、こ
こで所定の増幅処理がなされる。アンプ14の出力は、
抵抗16とコンデンサ18からなる積分回路を介し、A
/Dコンバータ20の1チャンネルに入力される。
【0012】従って、アナログ出力センサ10の検出信
号が所定の増幅を受け、高周波成分を除去された状態
で、A/Dコンバータ20に入力される。そこで、A/
Dコンバータ20において、センサの検出出力信号がデ
ジタル信号に変換される。なお、A/Dコンバータ20
の各チャンネルの入力端子にはそれぞれ別のセンサなど
からのアナログ信号が供給されており、A/Dコンバー
タ20はこれら入力信号をチャンネルを順次切り換えて
入力し、デジタル信号に変換して出力する。また、A/
Dコンバータ20は1つのICとして構成される。
号が所定の増幅を受け、高周波成分を除去された状態
で、A/Dコンバータ20に入力される。そこで、A/
Dコンバータ20において、センサの検出出力信号がデ
ジタル信号に変換される。なお、A/Dコンバータ20
の各チャンネルの入力端子にはそれぞれ別のセンサなど
からのアナログ信号が供給されており、A/Dコンバー
タ20はこれら入力信号をチャンネルを順次切り換えて
入力し、デジタル信号に変換して出力する。また、A/
Dコンバータ20は1つのICとして構成される。
【0013】図2に、A/Dコンバータ20の内部回路
を示す。このように、複数のチャンネルch1,ch
2,・・・に対応する入力端子22(22a,22b,
22c・・・)を有し、ここに、図1に示したセンサか
らのアナログ入力が接続される。なお、入力端子22
は、以下チャンネル22と呼ぶ。各チャンネル22に
は、アナログマルチプレクサ24が接続され、1つのチ
ャンネル22を順次選択する。このアナログマルチプレ
クサ24には、スイッチ26を介しサンプリングコンデ
ンサ28の一端が接続されている。また、このサンプリ
ングコンデンサ28には、D/Aコンバータ30がスイ
ッチ32を介し接続されている。
を示す。このように、複数のチャンネルch1,ch
2,・・・に対応する入力端子22(22a,22b,
22c・・・)を有し、ここに、図1に示したセンサか
らのアナログ入力が接続される。なお、入力端子22
は、以下チャンネル22と呼ぶ。各チャンネル22に
は、アナログマルチプレクサ24が接続され、1つのチ
ャンネル22を順次選択する。このアナログマルチプレ
クサ24には、スイッチ26を介しサンプリングコンデ
ンサ28の一端が接続されている。また、このサンプリ
ングコンデンサ28には、D/Aコンバータ30がスイ
ッチ32を介し接続されている。
【0014】従って、アナログマルチプレクサ24によ
り1つのチャンネルを選択することで、そのチャンネル
の信号がサンプリングコンデンサ28に供給され、その
信号に基づいて電圧までサンプリングコンデンサ28が
充電される。また、D/Aコンバータ30からサンプリ
ングコンデンサ28に所定の電圧が順次供給される。
り1つのチャンネルを選択することで、そのチャンネル
の信号がサンプリングコンデンサ28に供給され、その
信号に基づいて電圧までサンプリングコンデンサ28が
充電される。また、D/Aコンバータ30からサンプリ
ングコンデンサ28に所定の電圧が順次供給される。
【0015】スイッチ38をONすることでサンプリン
グコンデンサ28のチョッパ型コンパレータ36側はチ
ョッパ型コンパレータ36のスレッシュ(2.5V付
近)となる。この状態で選択したチャンネルの信号をサ
ンプリングコンデンサ28の一端に供給することで、サ
ンプリングコンデンサ28にセンサの出力信号に応じて
電圧を充電することができる。この充電された電圧をス
イッチ26,38をオフの状態でスイッチ32により判
定電圧を変化させ、チョッパ型コンパレータ36のスレ
ッシュより高いか否かの判定を行い、判定結果をHレベ
ルまたはLレベルで出力する。この出力は、変換結果レ
ジスタ40に記憶される。
グコンデンサ28のチョッパ型コンパレータ36側はチ
ョッパ型コンパレータ36のスレッシュ(2.5V付
近)となる。この状態で選択したチャンネルの信号をサ
ンプリングコンデンサ28の一端に供給することで、サ
ンプリングコンデンサ28にセンサの出力信号に応じて
電圧を充電することができる。この充電された電圧をス
イッチ26,38をオフの状態でスイッチ32により判
定電圧を変化させ、チョッパ型コンパレータ36のスレ
ッシュより高いか否かの判定を行い、判定結果をHレベ
ルまたはLレベルで出力する。この出力は、変換結果レ
ジスタ40に記憶される。
【0016】ここで、各チャンネル22に入力される信
号は、0.5〜4.5Vの範囲で変化するように、調整
しておく。そして、A/D変換を行う場合には、まずア
ナログマルチプレクサ24によりチャンネルを選択す
る。例えば、最初にch1を選択し、その後順次ch
2、・・・と選択していく。
号は、0.5〜4.5Vの範囲で変化するように、調整
しておく。そして、A/D変換を行う場合には、まずア
ナログマルチプレクサ24によりチャンネルを選択す
る。例えば、最初にch1を選択し、その後順次ch
2、・・・と選択していく。
【0017】この通常の測定についての説明する。スイ
ッチ26オン、スイッチ32オフ、スイッチ34オフ、
スイッチ38オンの状態で、アナログマルチプレクサ2
4によりch1を選択すると、このチャンネルに接続さ
れているセンサ出力がサンプリングコンデンサ28に供
給される。センサからの出力信号の電圧がサンプリング
コンデンサ28に充電される。次に、スイッチ26オ
フ、スイッチ34オフ、スイッチ38オフ、スイッチ3
2オンとする。これによって、サンプリングコンデンサ
28は浮いた状態となり、充電された電荷は保持され
る。
ッチ26オン、スイッチ32オフ、スイッチ34オフ、
スイッチ38オンの状態で、アナログマルチプレクサ2
4によりch1を選択すると、このチャンネルに接続さ
れているセンサ出力がサンプリングコンデンサ28に供
給される。センサからの出力信号の電圧がサンプリング
コンデンサ28に充電される。次に、スイッチ26オ
フ、スイッチ34オフ、スイッチ38オフ、スイッチ3
2オンとする。これによって、サンプリングコンデンサ
28は浮いた状態となり、充電された電荷は保持され
る。
【0018】この状態で、D/Aコンバータ30から所
定の電圧を出力すれば、この出力電圧とサンプリングコ
ンデンサ28の充電電圧を加算(この場合、サンプリン
グコンデンサ28の一端側が正になるように充電される
ため減算)した電圧がサンプリングコンデンサ28の他
端側に出現する。そこで、D/Aコンバータ30から所
定のステップで、順次異なる電圧を出力し、チョッパ型
コンパレータ36の出力のH,Lの別を見ることで、ア
ナログ信号をデジタル信号に変換することができる。
定の電圧を出力すれば、この出力電圧とサンプリングコ
ンデンサ28の充電電圧を加算(この場合、サンプリン
グコンデンサ28の一端側が正になるように充電される
ため減算)した電圧がサンプリングコンデンサ28の他
端側に出現する。そこで、D/Aコンバータ30から所
定のステップで、順次異なる電圧を出力し、チョッパ型
コンパレータ36の出力のH,Lの別を見ることで、ア
ナログ信号をデジタル信号に変換することができる。
【0019】そして、本実施形態では、チャンネルを切
り換えるときに、すぐにチャンネル22からの信号をサ
ンプリングコンデンサ28に供給せず、一旦D/Aコン
バータ30からの電圧を供給する。すなわち、チャンネ
ルを切り換える際には、スイッチ26オフ、スイッチ3
2オン、スイッチ34オン、スイッチ38オンとする。
そして、この状態で、D/Aコンバータ30から、5V
または0Vというセンサの出力としては異常の電圧値を
供給し、これをサンプリングコンデンサ28に充電す
る。その後、スイッチ32オフ、スイッチ26オンとし
て、アナログマルチプレクサ24により選択した1つの
チャンネルの信号をサンプリングコンデンサ28の一端
に供給し、サンプリングコンデンサ28を充電し直す。
り換えるときに、すぐにチャンネル22からの信号をサ
ンプリングコンデンサ28に供給せず、一旦D/Aコン
バータ30からの電圧を供給する。すなわち、チャンネ
ルを切り換える際には、スイッチ26オフ、スイッチ3
2オン、スイッチ34オン、スイッチ38オンとする。
そして、この状態で、D/Aコンバータ30から、5V
または0Vというセンサの出力としては異常の電圧値を
供給し、これをサンプリングコンデンサ28に充電す
る。その後、スイッチ32オフ、スイッチ26オンとし
て、アナログマルチプレクサ24により選択した1つの
チャンネルの信号をサンプリングコンデンサ28の一端
に供給し、サンプリングコンデンサ28を充電し直す。
【0020】なお、この異常値の充電は、アナログマル
チプレクサ24において、1つのチャンネル22を選択
した状態で行ってもよい。この場合には、外付けのコン
デンサ18に異常値が充電された後、通常の処理対象の
値に戻るまで待たなければならない。
チプレクサ24において、1つのチャンネル22を選択
した状態で行ってもよい。この場合には、外付けのコン
デンサ18に異常値が充電された後、通常の処理対象の
値に戻るまで待たなければならない。
【0021】このように、サンプリングコンデンサ28
に一旦異常値の充電を行うことで、もし、図1に×マー
クで示すように、センサ出力からチャンネル22に至る
経路において断線が発生し、信号が供給されなかったと
きにサンプリングコンデンサ28のサンプリング(充電
値)値として、D/Aコンバータ30から供給された異
常値が残る。そこで、D/Aコンバータ30の出力を順
次変更して得たデジタル出力として、異常値が出力さ
れ、その出力において異常が検出される。なお、このよ
うなサンプリングコンデンサ28に対する異常値の充電
を行わない場合には、サンプリングコンデンサ28に
は、前回処理した前のチャンネルの信号の電圧が充電さ
れたままになる。そこで、誤った値がそのまま出力され
ることになり、異常との判定は行われない。
に一旦異常値の充電を行うことで、もし、図1に×マー
クで示すように、センサ出力からチャンネル22に至る
経路において断線が発生し、信号が供給されなかったと
きにサンプリングコンデンサ28のサンプリング(充電
値)値として、D/Aコンバータ30から供給された異
常値が残る。そこで、D/Aコンバータ30の出力を順
次変更して得たデジタル出力として、異常値が出力さ
れ、その出力において異常が検出される。なお、このよ
うなサンプリングコンデンサ28に対する異常値の充電
を行わない場合には、サンプリングコンデンサ28に
は、前回処理した前のチャンネルの信号の電圧が充電さ
れたままになる。そこで、誤った値がそのまま出力され
ることになり、異常との判定は行われない。
【0022】このようにして、A/Dコンバータ30へ
の入力経路におけるハンダの接続不良、ICの足浮き、
プリント基板パターンの断線などの場合に、A/D変換
後のデジタルデータにおいて、異常を検出することが可
能となる。特に、この実施形態では、元々あるD/Aコ
ンバータ30の出力を用いて、サンプリングコンデンサ
28に異常値の充電を行う。従って、構成要素自体は変
化させることなく、従来の構成をそのまま用いて、異常
検出を行うことができる。
の入力経路におけるハンダの接続不良、ICの足浮き、
プリント基板パターンの断線などの場合に、A/D変換
後のデジタルデータにおいて、異常を検出することが可
能となる。特に、この実施形態では、元々あるD/Aコ
ンバータ30の出力を用いて、サンプリングコンデンサ
28に異常値の充電を行う。従って、構成要素自体は変
化させることなく、従来の構成をそのまま用いて、異常
検出を行うことができる。
【0023】図3は、他の実施形態を示す図であり、こ
の例では、アナログマルチプレクサ24とスイッチ26
との間に、プルアップトランジスタ42を介し電源を接
続している。従って、アナログマルチプレクサ24をす
べてオフした状態で、プルアップトランジスタ42をオ
ンすることによって、サンプリングトランジスタ28に
電源電圧(例えば、5V)を充電することができる。こ
の構成によって、上述と同様に異常検出が行える。な
お、電源は、異常値であれば0Vでもその他の電圧でも
よい。
の例では、アナログマルチプレクサ24とスイッチ26
との間に、プルアップトランジスタ42を介し電源を接
続している。従って、アナログマルチプレクサ24をす
べてオフした状態で、プルアップトランジスタ42をオ
ンすることによって、サンプリングトランジスタ28に
電源電圧(例えば、5V)を充電することができる。こ
の構成によって、上述と同様に異常検出が行える。な
お、電源は、異常値であれば0Vでもその他の電圧でも
よい。
【0024】ここで、上記実施形態では、サンプリング
コンデンサ28に異常値を充電した後、センサ出力を印
加し、A/D変換を行った。しかし、この構成では、図
1における積分回路のコンデンサ18がチャンネル22
に接続された状態でその信号入力側で、断線などが起き
た場合には、このコンデンサ18の充電状態が問題とな
る。すなわち、D/Aコンバータ30による5Vへの充
電は、サンプリングコンデンサ28だけでなく、コンデ
ンサ18にも行わなければならない。
コンデンサ28に異常値を充電した後、センサ出力を印
加し、A/D変換を行った。しかし、この構成では、図
1における積分回路のコンデンサ18がチャンネル22
に接続された状態でその信号入力側で、断線などが起き
た場合には、このコンデンサ18の充電状態が問題とな
る。すなわち、D/Aコンバータ30による5Vへの充
電は、サンプリングコンデンサ28だけでなく、コンデ
ンサ18にも行わなければならない。
【0025】そこで、本実施形態では、コンデンサ18
に対する充電を予め行っておく。例えば、ch1につい
てのA/D変換を終了した場合に、スイッチ34をオン
し、それ以外のスイッチはすべてオフする。この状態
で、スイッチ32をオンしてD/Aコンバータ30から
の出力でサンプリングコンデンサ28に対し、5Vの充
電を行うが、このときにスイッチ26及びch1を接続
するスイッチ22aをオンする。これによって、サンプ
リングコンデンサ28だけでなくコンデンサ18に5V
の充電が行われる。
に対する充電を予め行っておく。例えば、ch1につい
てのA/D変換を終了した場合に、スイッチ34をオン
し、それ以外のスイッチはすべてオフする。この状態
で、スイッチ32をオンしてD/Aコンバータ30から
の出力でサンプリングコンデンサ28に対し、5Vの充
電を行うが、このときにスイッチ26及びch1を接続
するスイッチ22aをオンする。これによって、サンプ
リングコンデンサ28だけでなくコンデンサ18に5V
の充電が行われる。
【0026】その後、スイッチ22aをオフし、ch2
を接続するスイッチ22bをオンして、上述の場合と同
様に、サンプリングコンデンサ28に信号電圧を充電す
る。その後のD/Aコンバータ30からの電圧供給、A
/D変換は上述の場合と同様である。また、このような
サイクルを繰り返すことで各チャンネル22からの信号
のA/D変換を順次行う。
を接続するスイッチ22bをオンして、上述の場合と同
様に、サンプリングコンデンサ28に信号電圧を充電す
る。その後のD/Aコンバータ30からの電圧供給、A
/D変換は上述の場合と同様である。また、このような
サイクルを繰り返すことで各チャンネル22からの信号
のA/D変換を順次行う。
【0027】本実施形態では、次の測定の対象でないチ
ャンネル22について、D/Aコンバータ30から異常
電圧を供給し、ここに接続されているコンデンサ18を
充電する。従って、コンデンサ18の信号入力側で断線
があった場合には、コンデンサ18は、異常電圧に充電
されたままの状態になっている。そこで、測定の際にサ
ンプリングコンデンサ28の充電電圧は、確実に5Vに
なり、異常の検出が行える。
ャンネル22について、D/Aコンバータ30から異常
電圧を供給し、ここに接続されているコンデンサ18を
充電する。従って、コンデンサ18の信号入力側で断線
があった場合には、コンデンサ18は、異常電圧に充電
されたままの状態になっている。そこで、測定の際にサ
ンプリングコンデンサ28の充電電圧は、確実に5Vに
なり、異常の検出が行える。
【0028】なお、断線などがない場合には、コンデン
サ18は一旦5Vにまで充電されるが、実際に測定が行
われるときまでには、センサの出力電圧に戻っている。
そこで、チャンネル22がサンプリングコンデンサ28
に接続されたときには、サンプリングコンデンサ28に
センサの出力信号に基づく電圧が充電される。
サ18は一旦5Vにまで充電されるが、実際に測定が行
われるときまでには、センサの出力電圧に戻っている。
そこで、チャンネル22がサンプリングコンデンサ28
に接続されたときには、サンプリングコンデンサ28に
センサの出力信号に基づく電圧が充電される。
【0029】このように、本実施例では、A/Dコンバ
ータの外付けのコンデンサ18についての充電も行うこ
とができるため、外付けのコンデンサ18がついた状態
で、断線が生じた場合においても、異常検出を確実に行
うことができる。
ータの外付けのコンデンサ18についての充電も行うこ
とができるため、外付けのコンデンサ18がついた状態
で、断線が生じた場合においても、異常検出を確実に行
うことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サンプリングコンデンサに異常値の充電を行うことによ
り、信号入力経路における断線などを確実に検出するこ
とができる。
サンプリングコンデンサに異常値の充電を行うことによ
り、信号入力経路における断線などを確実に検出するこ
とができる。
【図1】 入力回路の構成を示す図である。
【図2】 実施形態に係るA/Dコンバータの内部を示
す図である。
す図である。
【図3】 他の実施形態の構成を示す図である。
【符号の説明】 20 A/Dコンバータ、22 入力端子(チャンネ
ル)、24 アナログマルチプレクサ、26,32,3
4,38 スイッチ、28 サンプリングコンデンサ、
36 チョッパ型コンパレータ、40 変換結果レジス
タ、42 プルアップトランジスタ。
ル)、24 アナログマルチプレクサ、26,32,3
4,38 スイッチ、28 サンプリングコンデンサ、
36 チョッパ型コンパレータ、40 変換結果レジス
タ、42 プルアップトランジスタ。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数チャンネルからの信号を順次選択
し、選択した信号によりサンプリングコンデンサにチャ
ージし、サンプリングコンデンサにチャージされている
電圧値に基づいてA/D変換を行うA/Dコンバータに
おいて、 選択されたチャンネルからの信号のA/D変換を行う際
に、チャンネルからの信号がとりうる範囲外の異常値を
一旦サンプリングコンデンサに充電し、その後選択され
たチャンネルからの信号によってサンプリングコンデン
サを充電し直してA/D変換を行い、 サンプリングコンデンサに異常値が充電されていること
で、チャンネルからの信号が入力されない異常を検出す
ることを特徴とするA/Dコンバータ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のA/Dコンバータにお
いて、 サンプリングコンデンサに予め定められたステップで複
数の電圧を供給するD/Aコンバータを有し、このD/
Aコンバータによって、上記異常値をサンプリングコン
デンサに充電することを特徴とするA/Dコンバータ。 - 【請求項3】 請求項1に記載のA/Dコンバータにお
いて、 サンプリングコンデンサの信号入力側に、異常電圧に設
定する設定回路を接続し、この設定回路のオンによっ
て、サンプリングコンデンサに異常値を充電することを
特徴とするA/Dコンバータ。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載のA
/Dコンバータにおいて、 さらに、 上記サンプリングコンデンサに接続されていないチャン
ネルに対し上記異常値を供給する手段を有することを特
徴とするA/Dコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11005414A JP2000209090A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | A/dコンバ―タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11005414A JP2000209090A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | A/dコンバ―タ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000209090A true JP2000209090A (ja) | 2000-07-28 |
Family
ID=11610497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11005414A Pending JP2000209090A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | A/dコンバ―タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000209090A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7009537B2 (en) | 2003-12-16 | 2006-03-07 | Denso Corporation | Apparatus for detecting A/D converter abnormality |
JP2010230563A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Noritz Corp | アナログ信号入力回路の異常検出方法および制御装置 |
US8648610B2 (en) | 2011-01-11 | 2014-02-11 | Denso Corporation | Signal input circuit and integrated circuit |
JP2016025594A (ja) * | 2014-07-23 | 2016-02-08 | リンナイ株式会社 | 制御装置 |
JP2018163170A (ja) * | 2008-01-29 | 2018-10-18 | 株式会社日立製作所 | 電池制御装置 |
-
1999
- 1999-01-12 JP JP11005414A patent/JP2000209090A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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DE102004058749B4 (de) * | 2003-12-16 | 2016-11-10 | Denso Corporation | Vorrichtung zur Erfassung einer A/D-Wandler-Abnormität |
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