JP3325802B2 - 人体保持装置及び清浄シート - Google Patents
人体保持装置及び清浄シートInfo
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- JP3325802B2 JP3325802B2 JP15385297A JP15385297A JP3325802B2 JP 3325802 B2 JP3325802 B2 JP 3325802B2 JP 15385297 A JP15385297 A JP 15385297A JP 15385297 A JP15385297 A JP 15385297A JP 3325802 B2 JP3325802 B2 JP 3325802B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は除湿、殺菌、消臭
等を行うようにしたベッドや座席等の人体保持装置及び
人体保持装置に使用する清浄シートに関するものであ
る。
等を行うようにしたベッドや座席等の人体保持装置及び
人体保持装置に使用する清浄シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の人体保持装置であるベッ
ドを布団乾燥機で乾燥する状態を示す模式図である。図
11において、1はベッド台、2はベッドマット、3は
ベッドマット2に被せた袋状のシーツ、4は掛け布団、
5は布団乾燥機で、吹出口5aがシーツ3内に直結され
ている。上記構成において、布団乾燥機5を作動させる
と、吹出口5aから温風が吹き出してベッドマット2、
シーツ3及び掛け布団4を乾燥させる。
ドを布団乾燥機で乾燥する状態を示す模式図である。図
11において、1はベッド台、2はベッドマット、3は
ベッドマット2に被せた袋状のシーツ、4は掛け布団、
5は布団乾燥機で、吹出口5aがシーツ3内に直結され
ている。上記構成において、布団乾燥機5を作動させる
と、吹出口5aから温風が吹き出してベッドマット2、
シーツ3及び掛け布団4を乾燥させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の人体保持装置は
以上のように構成されているので、布団乾燥機で乾燥す
ることによりベッドマット2、シーツ3及び掛け布団4
が熱くなると共に、乾燥している間は使用できない。従
って、寝たきりの病人用ベッドや布団には使用できない
という問題点があった。
以上のように構成されているので、布団乾燥機で乾燥す
ることによりベッドマット2、シーツ3及び掛け布団4
が熱くなると共に、乾燥している間は使用できない。従
って、寝たきりの病人用ベッドや布団には使用できない
という問題点があった。
【0004】また、布団乾燥機による温風乾燥では殺菌
・消臭ができないので、定期的に洗濯して天日で消毒し
なければならないという問題点があった。
・消臭ができないので、定期的に洗濯して天日で消毒し
なければならないという問題点があった。
【0005】さらに、自動車の座席や事務所の椅子等
は、夏になるとクーラーを運転していても座面に汗をか
くので、布団乾燥機のように温風を吹き出して座面が熱
くなるものは使用できないという問題点があった。
は、夏になるとクーラーを運転していても座面に汗をか
くので、布団乾燥機のように温風を吹き出して座面が熱
くなるものは使用できないという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、使用中でも除湿又は殺菌・消臭
ができる人体保持装置を提供することを目的とする。
ためになされたもので、使用中でも除湿又は殺菌・消臭
ができる人体保持装置を提供することを目的とする。
【0007】また、ベッドや椅子等の除湿又は殺菌・消
臭ができる清浄シートを提供することを目的とする。
臭ができる清浄シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る人
体保持装置は、水素イオン導電性の固体電解質の膜を陽
極と陰極とで挟持して両極間に直流電圧を印加し、陽極
側で電解反応により酸素を発生させ、陰極側で還元反応
をする固体電解素子と、この固体電解素子の陽極側が人
体と当接する当接部と対面するように配置された水分を
吸収可能な保持体とを備えたものである。
体保持装置は、水素イオン導電性の固体電解質の膜を陽
極と陰極とで挟持して両極間に直流電圧を印加し、陽極
側で電解反応により酸素を発生させ、陰極側で還元反応
をする固体電解素子と、この固体電解素子の陽極側が人
体と当接する当接部と対面するように配置された水分を
吸収可能な保持体とを備えたものである。
【0009】請求項2の発明に係る人体保持装置は、水
素イオン導電性の固体電解質の膜を陽極と陰極とで挟持
して両極間に直流電圧を印加し、陽極側で電解反応によ
りオゾンを発生させ、陰極側で還元反応をする固体電解
素子と、この固体電解素子の陽極側が人体と当接する当
接部と対面するように配置された水分を吸収可能な保持
体とを備えたものである。
素イオン導電性の固体電解質の膜を陽極と陰極とで挟持
して両極間に直流電圧を印加し、陽極側で電解反応によ
りオゾンを発生させ、陰極側で還元反応をする固体電解
素子と、この固体電解素子の陽極側が人体と当接する当
接部と対面するように配置された水分を吸収可能な保持
体とを備えたものである。
【0010】請求項3の発明に係わる人体保持装置は、
当接部及び固体電解素子が配置された部分を除いて、水
分の透過を阻止する包囲材で保持体を包囲したものであ
る。
当接部及び固体電解素子が配置された部分を除いて、水
分の透過を阻止する包囲材で保持体を包囲したものであ
る。
【0011】請求項4の発明に係わる清浄シートは、水
素イオン導電性の固体電解質の膜を陽極と陰極とで挟持
して両極間に直流電圧を印加し、陽極側で電解反応によ
り酸素を発生させ、陰極側で還元反応をする固体電解素
子と、人体を当接部で保持する保持体と、この保持体を
包囲し、当接部が対応した第1の開口部及び固体電解素
子が対応した第2の開口部を有し、第2の開口部に陽極
側が内側になるように固体電解素子が取り付けられた水
分の透過を阻止する包囲材とを備えたものである。
素イオン導電性の固体電解質の膜を陽極と陰極とで挟持
して両極間に直流電圧を印加し、陽極側で電解反応によ
り酸素を発生させ、陰極側で還元反応をする固体電解素
子と、人体を当接部で保持する保持体と、この保持体を
包囲し、当接部が対応した第1の開口部及び固体電解素
子が対応した第2の開口部を有し、第2の開口部に陽極
側が内側になるように固体電解素子が取り付けられた水
分の透過を阻止する包囲材とを備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1は実施の形態1の構成を示す模式図、図2は図1の
要部を示す構成図、図3は図1の要部を示す断面図であ
る。図1から図3において、6はベッド台、7はベッド
マット等の保持体で、上面の当接部7aが人体8と当接
する。9は水分の透過を阻止可能な包囲材で、当接部7
a及び後述の固体電解素子15が配置された部分にそれ
ぞれ開口9a、9bを有する。10は掛け布団、11は
除湿手段で、次の12〜15で構成されている。12は
保持体7の当接部7aの反対側に配置されたケースで、
通気孔12a〜12dを有する。13は活性炭からなる
フィルタで、ケース12内の通気孔12bの全面に配置
されている。14は通気孔14a、14bを有するカバ
ーで、通気孔12bを包囲するようにケース12に取り
付けられている。15は図4に示す固体電解素子で、次
の16〜22で構成されている。
要部を示す構成図、図3は図1の要部を示す断面図であ
る。図1から図3において、6はベッド台、7はベッド
マット等の保持体で、上面の当接部7aが人体8と当接
する。9は水分の透過を阻止可能な包囲材で、当接部7
a及び後述の固体電解素子15が配置された部分にそれ
ぞれ開口9a、9bを有する。10は掛け布団、11は
除湿手段で、次の12〜15で構成されている。12は
保持体7の当接部7aの反対側に配置されたケースで、
通気孔12a〜12dを有する。13は活性炭からなる
フィルタで、ケース12内の通気孔12bの全面に配置
されている。14は通気孔14a、14bを有するカバ
ーで、通気孔12bを包囲するようにケース12に取り
付けられている。15は図4に示す固体電解素子で、次
の16〜22で構成されている。
【0013】16は水素イオン導電性の固体電解質を使
用した厚さが170μmの膜で、例えば水素イオン導電
性(陽イオン導電性)の固体電解質として、例えばデュ
ポン(Du Pont)社製のナフィオン(NAFIO
N:登録商標)−117を使用する。17は膜16の一
面に形成した陰極触媒層で、イソプロピルアルコールと
水等の揮発性溶剤に白金黒を混合して、白金黒の量が
0.3mg/cm2〜3.0mg/cm2となる厚さで膜
16に塗布又は吹き付ける。18はカーボンを使用した
厚さが200μmの水透過性を有する多孔質基材で、カ
ーボンペーパー、カーボンクロス等の炭素繊維である。
陰極触媒層17と多孔質基材18とで陰極19を構成し
ている。
用した厚さが170μmの膜で、例えば水素イオン導電
性(陽イオン導電性)の固体電解質として、例えばデュ
ポン(Du Pont)社製のナフィオン(NAFIO
N:登録商標)−117を使用する。17は膜16の一
面に形成した陰極触媒層で、イソプロピルアルコールと
水等の揮発性溶剤に白金黒を混合して、白金黒の量が
0.3mg/cm2〜3.0mg/cm2となる厚さで膜
16に塗布又は吹き付ける。18はカーボンを使用した
厚さが200μmの水透過性を有する多孔質基材で、カ
ーボンペーパー、カーボンクロス等の炭素繊維である。
陰極触媒層17と多孔質基材18とで陰極19を構成し
ている。
【0014】20は膜16の他面に形成した陽極触媒層
で、イソプロピルアルコールと水等の揮発性溶剤に白金
黒を混合して、白金黒の量が0.3mg/cm2〜3.
0mg/cm2となる厚さで膜16に塗布又は吹き付け
る。21はチタンに白金メッキした厚さが100μmの
水分透過性を有する多孔質基材である。陽極触媒層20
と多孔質基材21とで陽極22を構成している。なお、
膜16と各極19、22とは、180℃の温度、50k
g/cm2の圧力で3分間のホットプレスにより、互い
に物理的に一体化すると共に電気的に接合される。23
は両極19、22間に接続された直流電源である。な
お、陰極触媒層17及び陽極触媒層20に混合する触媒
は、白金黒の他にルテニウム、イリジウム、パラジウム
等の白金族金属又は白金族金属の金属酸化物の例えば酸
化イリジウム等でもよい。23は3Vを出力する直流電
源で、交流100Vから変換する。
で、イソプロピルアルコールと水等の揮発性溶剤に白金
黒を混合して、白金黒の量が0.3mg/cm2〜3.
0mg/cm2となる厚さで膜16に塗布又は吹き付け
る。21はチタンに白金メッキした厚さが100μmの
水分透過性を有する多孔質基材である。陽極触媒層20
と多孔質基材21とで陽極22を構成している。なお、
膜16と各極19、22とは、180℃の温度、50k
g/cm2の圧力で3分間のホットプレスにより、互い
に物理的に一体化すると共に電気的に接合される。23
は両極19、22間に接続された直流電源である。な
お、陰極触媒層17及び陽極触媒層20に混合する触媒
は、白金黒の他にルテニウム、イリジウム、パラジウム
等の白金族金属又は白金族金属の金属酸化物の例えば酸
化イリジウム等でもよい。23は3Vを出力する直流電
源で、交流100Vから変換する。
【0015】次に動作について説明する。図1から図4
において、人体8が当接して汗等の水分を保持体7が吸
収した場合に、固体電解素子15の陽極22側の水分が
電気分解により除去される。図4において、両極19、
22間に直流電源23により直流電圧を印加すると、陽
極22側では水が電気分解されて式(1)の反応によ
り、陽極22側の除湿空間の湿度が低下する。 2H2O→O2 +4H++4e- ・・・(1) このときに発生する陽イオンの水素イオン(H+)は、
固体電解質の膜16を通る。また、電子(e-)は直流
電源23を接続した外部回路を通って陰極13に達す
る。そして、式(2)の反応により陰極19側の酸素を
消費して水を発生する。 O2+4H++4e-→2H2O ・・・(2) さらに、水素イオン(H+)とともに1〜3分子の複数
の水分子が陽極22から陰極19へ移動する。従って、
陰極19では式(2)の反応により生成する水ととも
に、更に余分の水が陽極22から移動して陽極22側の
湿度が低下する。
において、人体8が当接して汗等の水分を保持体7が吸
収した場合に、固体電解素子15の陽極22側の水分が
電気分解により除去される。図4において、両極19、
22間に直流電源23により直流電圧を印加すると、陽
極22側では水が電気分解されて式(1)の反応によ
り、陽極22側の除湿空間の湿度が低下する。 2H2O→O2 +4H++4e- ・・・(1) このときに発生する陽イオンの水素イオン(H+)は、
固体電解質の膜16を通る。また、電子(e-)は直流
電源23を接続した外部回路を通って陰極13に達す
る。そして、式(2)の反応により陰極19側の酸素を
消費して水を発生する。 O2+4H++4e-→2H2O ・・・(2) さらに、水素イオン(H+)とともに1〜3分子の複数
の水分子が陽極22から陰極19へ移動する。従って、
陰極19では式(2)の反応により生成する水ととも
に、更に余分の水が陽極22から移動して陽極22側の
湿度が低下する。
【0016】即ち、保持体7に吸収された水分は各通気
孔12c、12dからケース11内に入ると、陽極22
側で式(1)の電気分解により除去される。そして、陰
極19側で式(2)により還元され、保持体9内の水分
が水蒸気として通気孔12aから外部に放出される。そ
して、ケース11内の空気は固体電解素子15の発熱に
より加熱されて上昇し、フィルタ13を通過して各通気
孔12b、14a、14bを通り抜けて保持体9内に戻
る。この際、フィルタ13を通り抜けるときに臭気が除
去される。
孔12c、12dからケース11内に入ると、陽極22
側で式(1)の電気分解により除去される。そして、陰
極19側で式(2)により還元され、保持体9内の水分
が水蒸気として通気孔12aから外部に放出される。そ
して、ケース11内の空気は固体電解素子15の発熱に
より加熱されて上昇し、フィルタ13を通過して各通気
孔12b、14a、14bを通り抜けて保持体9内に戻
る。この際、フィルタ13を通り抜けるときに臭気が除
去される。
【0017】以上のように、保持体7内の水分を電気分
解により除去するので、ベッド等の保持体7に人体が当
接した使用状態においても除湿を継続して行うことがで
きるので、常に乾燥状態を保持し快適に利用することが
できる。
解により除去するので、ベッド等の保持体7に人体が当
接した使用状態においても除湿を継続して行うことがで
きるので、常に乾燥状態を保持し快適に利用することが
できる。
【0018】実施の形態2. 図5、図6は実施の形態2の要部を示す断面図である。
図5、図6において、11〜14、16〜19、21及
び23は実施の形態1のものと同様のものである。図5
及び図6において、24は膜16の他面に形成した陽極
触媒層で、膜16と同じ固体電解質の粉末を含んだイソ
プロピルアルコールと水等の揮発性溶剤に、PbO2
、SnO2 、FeO 、SrFeO3 等の酸素過電圧
が高い触媒を混合して、触媒の量が0.3mg/cm2
〜3.0mg/cm2となる厚さで膜16に塗布又は吹
き付ける。陽極触媒層24と多孔質基材21とで陽極2
5を構成している。なお、膜16と各極19、25と
は、180℃の温度、50kg/cm2の圧力で3分間
のホットプレスにより、互いに物理的に一体化すると共
に電気的に接合され、固体電解素子26が構成されてい
る。
図5、図6において、11〜14、16〜19、21及
び23は実施の形態1のものと同様のものである。図5
及び図6において、24は膜16の他面に形成した陽極
触媒層で、膜16と同じ固体電解質の粉末を含んだイソ
プロピルアルコールと水等の揮発性溶剤に、PbO2
、SnO2 、FeO 、SrFeO3 等の酸素過電圧
が高い触媒を混合して、触媒の量が0.3mg/cm2
〜3.0mg/cm2となる厚さで膜16に塗布又は吹
き付ける。陽極触媒層24と多孔質基材21とで陽極2
5を構成している。なお、膜16と各極19、25と
は、180℃の温度、50kg/cm2の圧力で3分間
のホットプレスにより、互いに物理的に一体化すると共
に電気的に接合され、固体電解素子26が構成されてい
る。
【0019】次に動作について説明する。図5及び図6
において、保持体7に吸収された水分は、固体電解素子
26の陽極25側で電気分解により除去されると共に、
オゾンがはっせいする。図6において、両極19、25
間に直流電源23により直流電圧を3V印加すると、陽
極25側では空気中の水分が電気化学反応によって電気
分解される。その結果、式(3)(4)の反応により陽
極25側の湿度が低下すると共に、陽極25側でオゾン
ガス及び酸素ガスが発生する。 H2 O→2H++1/3O3+2e- ・・・・・(3) H2 O→2H++1/2O2+2e- ・・・・・(4)
において、保持体7に吸収された水分は、固体電解素子
26の陽極25側で電気分解により除去されると共に、
オゾンがはっせいする。図6において、両極19、25
間に直流電源23により直流電圧を3V印加すると、陽
極25側では空気中の水分が電気化学反応によって電気
分解される。その結果、式(3)(4)の反応により陽
極25側の湿度が低下すると共に、陽極25側でオゾン
ガス及び酸素ガスが発生する。 H2 O→2H++1/3O3+2e- ・・・・・(3) H2 O→2H++1/2O2+2e- ・・・・・(4)
【0020】即ち、保持体7に吸収された水分は各通気
孔12c、12dからケース12内に入ると、陽極25
側で式(3)の電気分解により除去される。このとき陽
極25側で発生したオゾンは、保持体7内の空気の殺菌
及び消臭を行うと共に、固体電解素子26の発熱により
空気と共に上昇し、フィルタ13内を通過する際に活性
炭素の吸収剤に吸収される。そして、フィルタ13を通
過した空気は各通気孔12b、14a、14bを通り抜
けて保持体7内に戻る。
孔12c、12dからケース12内に入ると、陽極25
側で式(3)の電気分解により除去される。このとき陽
極25側で発生したオゾンは、保持体7内の空気の殺菌
及び消臭を行うと共に、固体電解素子26の発熱により
空気と共に上昇し、フィルタ13内を通過する際に活性
炭素の吸収剤に吸収される。そして、フィルタ13を通
過した空気は各通気孔12b、14a、14bを通り抜
けて保持体7内に戻る。
【0021】以上のように、人体が当接した使用状態に
おいても保持体7内の水分を電気分解により除湿すると
共に、このときに発生したオゾンにより保持体7内の空
気の殺菌及び消臭を行うので、長期間にわたって清潔に
維持することができる。
おいても保持体7内の水分を電気分解により除湿すると
共に、このときに発生したオゾンにより保持体7内の空
気の殺菌及び消臭を行うので、長期間にわたって清潔に
維持することができる。
【0022】実施の形態3. 図7は図6の固体電解素子を使用した実施の形態3にお
ける動作を示す説明図である。図7は固体電解質の膜1
6に印加される電圧と除湿能力及びオゾン発生能力の関
係を示す。図7において、特性Iは除湿能力を示すもの
で、印加電圧が1.5V以上で能力を発揮し、約3Vで
飽和状態になる。図7の特性IIは印加電圧が2V以上
で能力を発揮し、約5Vで飽和状態になる。
ける動作を示す説明図である。図7は固体電解質の膜1
6に印加される電圧と除湿能力及びオゾン発生能力の関
係を示す。図7において、特性Iは除湿能力を示すもの
で、印加電圧が1.5V以上で能力を発揮し、約3Vで
飽和状態になる。図7の特性IIは印加電圧が2V以上
で能力を発揮し、約5Vで飽和状態になる。
【0023】以上のように、膜16への印加電圧を高く
することにより除湿を行うと共にオゾンの発生能力を強
めることができる。そして、印加電圧を低くすることに
よりオゾン発生を弱めて除湿が主体の動作に切り換える
ことができる。図7に示すように、印加電圧を2V〜5
Vの範囲で制御することによりオゾン発生量を制御する
ことができる。
することにより除湿を行うと共にオゾンの発生能力を強
めることができる。そして、印加電圧を低くすることに
よりオゾン発生を弱めて除湿が主体の動作に切り換える
ことができる。図7に示すように、印加電圧を2V〜5
Vの範囲で制御することによりオゾン発生量を制御する
ことができる。
【0024】膜16への印加電圧をON/OFF制御す
ることにより、オゾン発生能力を制御してもよい。即
ち、図7において、印加電圧を3V〜5Vの間、例えば
4Vに設定してON/OFF制御し印加する時間を変え
ることにより、オゾンの発生量を制御する。次に固体電
解素子26を人体保持装置としてのベッドに適用した例
を、部屋の温度が25℃、相対湿度が80%において、
電圧制御による除湿及び殺菌・消臭作用について説明す
る。図8は制御特性の一例を示す説明図である。図5、
図6及び図8において、図8(a)に示すように時間t
1までは固体電解素子26への印加電圧を2.5Vの低
電圧として、除湿のみで保持体7内の相対湿度が40%
にされている。時間t1において人がベッドに入ること
により保持体7に人体が当接するので、図8(b)に示
すように人体から発する汗等の水分により、保持体7内
の相対湿度が徐々に上昇して60%に達するが室内の相
対湿度80%より低い。
ることにより、オゾン発生能力を制御してもよい。即
ち、図7において、印加電圧を3V〜5Vの間、例えば
4Vに設定してON/OFF制御し印加する時間を変え
ることにより、オゾンの発生量を制御する。次に固体電
解素子26を人体保持装置としてのベッドに適用した例
を、部屋の温度が25℃、相対湿度が80%において、
電圧制御による除湿及び殺菌・消臭作用について説明す
る。図8は制御特性の一例を示す説明図である。図5、
図6及び図8において、図8(a)に示すように時間t
1までは固体電解素子26への印加電圧を2.5Vの低
電圧として、除湿のみで保持体7内の相対湿度が40%
にされている。時間t1において人がベッドに入ること
により保持体7に人体が当接するので、図8(b)に示
すように人体から発する汗等の水分により、保持体7内
の相対湿度が徐々に上昇して60%に達するが室内の相
対湿度80%より低い。
【0025】起床後に固体電解素子26への印加電圧を
4Vの高電圧に切り換えることにより、固体電解素子2
6の陽極25側からオゾンが発生する。発生したオゾン
により保持体7内及び掛け布団の除湿及び殺菌・消臭を
行う。所定の時間、例えば30分間経過した後の時間t
3に固体電解素子26への印加電圧を2.5Vに戻す
と、再び除湿が主体となり、保持体7内の相対湿度が4
0%になる。そして、発生したオゾンは反応して図8
(c)に示すように時間t3から徐々に減少していく。
4Vの高電圧に切り換えることにより、固体電解素子2
6の陽極25側からオゾンが発生する。発生したオゾン
により保持体7内及び掛け布団の除湿及び殺菌・消臭を
行う。所定の時間、例えば30分間経過した後の時間t
3に固体電解素子26への印加電圧を2.5Vに戻す
と、再び除湿が主体となり、保持体7内の相対湿度が4
0%になる。そして、発生したオゾンは反応して図8
(c)に示すように時間t3から徐々に減少していく。
【0026】以上のように、ベッドに適用した場合に就
寝中にも保持体7の内部から除湿するので、快適な状態
を維持できる。
寝中にも保持体7の内部から除湿するので、快適な状態
を維持できる。
【0027】実施の形態4. 図9は実施の形態4の構成を示す模式図である。図9に
おいて、26は実施の形態2のものと同様のものであ
る。27は自動車用座席としての保持体で、人体が当接
する座面27a、背面27b及び頭部支持面27cの当
接部を有し、固定金具27dで床面に固定される。固体
電解素子26は座席27の座面27aとは反対側の面に
取り付けられている。
おいて、26は実施の形態2のものと同様のものであ
る。27は自動車用座席としての保持体で、人体が当接
する座面27a、背面27b及び頭部支持面27cの当
接部を有し、固定金具27dで床面に固定される。固体
電解素子26は座席27の座面27aとは反対側の面に
取り付けられている。
【0028】以上のように、座席27の座面27aや背
面27bなどから吸収された水分を固体電解素子26に
より除湿を行うと共に、オゾンにより殺菌・消臭を行う
ことができる。
面27bなどから吸収された水分を固体電解素子26に
より除湿を行うと共に、オゾンにより殺菌・消臭を行う
ことができる。
【0029】なお、図4の構成による固体電解素子15
を使用すれば、除湿作用のみを行うことができる。
を使用すれば、除湿作用のみを行うことができる。
【0030】また、座席27の人体が当接する当接部の
座面27a及び背面27bを除いて、図9の破線で示す
ように、水分の透過を阻止可能な包囲材28で包囲した
ことにより、外部からの水分の侵入を防止できるので、
固体電解素子26の容量を低減させることができる。
座面27a及び背面27bを除いて、図9の破線で示す
ように、水分の透過を阻止可能な包囲材28で包囲した
ことにより、外部からの水分の侵入を防止できるので、
固体電解素子26の容量を低減させることができる。
【0031】実施の形態1及び実施の形態2において、
保持体7の当接部7aの近傍から固体電解素子15、2
6との間及び、実施の形態3において、座面27a及び
背面27bの人体の当接部近傍から固体電解素子との間
を空間で連通させることにより、実施の形態1では空間
を介して保持体内の除湿を効率よく行うことができる。
また、実施の形態2では空間を介して保持体内の除湿を
効率よく行うと共に、オゾンによる空間内の殺菌・消臭
を効率よく行うことができる。
保持体7の当接部7aの近傍から固体電解素子15、2
6との間及び、実施の形態3において、座面27a及び
背面27bの人体の当接部近傍から固体電解素子との間
を空間で連通させることにより、実施の形態1では空間
を介して保持体内の除湿を効率よく行うことができる。
また、実施の形態2では空間を介して保持体内の除湿を
効率よく行うと共に、オゾンによる空間内の殺菌・消臭
を効率よく行うことができる。
【0032】実施の形態5. 図10は実施の形態5の構成を示す斜視図である。図1
0において、26は実施の形態2のものと同様のもので
ある。29は人体を当接部で保持する保持体(図示せ
ず)を包囲した水分透過を阻止可能な包囲材で、当接部
が対応する開口部29a及び固体電解素子26が対応し
た開口部29bを有し、開口部29bに固体電解素子2
6の陽極側が内側になるように取り付けられている。な
お、固体電解素子26と包囲材29とで清浄シート30
を構成している。
0において、26は実施の形態2のものと同様のもので
ある。29は人体を当接部で保持する保持体(図示せ
ず)を包囲した水分透過を阻止可能な包囲材で、当接部
が対応する開口部29a及び固体電解素子26が対応し
た開口部29bを有し、開口部29bに固体電解素子2
6の陽極側が内側になるように取り付けられている。な
お、固体電解素子26と包囲材29とで清浄シート30
を構成している。
【0033】次に動作について説明する。図10におい
て、包囲材29で保持体(図示せず)を包囲した状態で
固体電解素子26に直流電圧を印加する。これにより、
実施の形態2と同様に、固体電解素子26の陽極25側
で除湿及び殺菌・消臭作用が行われる。また、既製のベ
ッド、座席等を清浄シート30で覆うことにより、既製
のものにも広く適用することができる。
て、包囲材29で保持体(図示せず)を包囲した状態で
固体電解素子26に直流電圧を印加する。これにより、
実施の形態2と同様に、固体電解素子26の陽極25側
で除湿及び殺菌・消臭作用が行われる。また、既製のベ
ッド、座席等を清浄シート30で覆うことにより、既製
のものにも広く適用することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、保持体内の水
分を電気分解により除去するので、ベッド等の保持体に
人体が当接した使用状態においても除湿を継続して行う
ことができるので、常に乾燥状態を保持し快適に利用す
ることができる。
分を電気分解により除去するので、ベッド等の保持体に
人体が当接した使用状態においても除湿を継続して行う
ことができるので、常に乾燥状態を保持し快適に利用す
ることができる。
【0035】請求項2の発明によれば、人体が当接した
使用状態においても保持体内の水分を電気分解により除
去すると共に、このときに発生したオゾンにより保持体
内の空気の殺菌及び消臭を行うので、長期間にわたって
清潔に維持することができる。
使用状態においても保持体内の水分を電気分解により除
去すると共に、このときに発生したオゾンにより保持体
内の空気の殺菌及び消臭を行うので、長期間にわたって
清潔に維持することができる。
【0036】請求項3の発明によれば、当接部及び固体
電解素子が配置された部分を除いて、水分の透過を阻止
するシートで保持体を包囲したことにより、外部からの
水分の侵入を防止できるので、固体電解素子26の容量
を低減させることができる。
電解素子が配置された部分を除いて、水分の透過を阻止
するシートで保持体を包囲したことにより、外部からの
水分の侵入を防止できるので、固体電解素子26の容量
を低減させることができる。
【0037】請求項4の発明によれば、当接部が対応し
た第1の開口部及び固体電解素子が対応した第2の開口
部を有し、第2の開口部に陽極側が内側になるように固
体電解素子が取り付けられた水分の透過を阻止する包囲
材を設けたことにより、保持体へ外部から水分が侵入す
るのを防止できるので、除湿及び殺菌・消臭作用を効率
よく行うことができる。
た第1の開口部及び固体電解素子が対応した第2の開口
部を有し、第2の開口部に陽極側が内側になるように固
体電解素子が取り付けられた水分の透過を阻止する包囲
材を設けたことにより、保持体へ外部から水分が侵入す
るのを防止できるので、除湿及び殺菌・消臭作用を効率
よく行うことができる。
【図1】 この発明の実施の形態1の構成を示す模式図
である。
である。
【図2】 実施の形態1の要部を示す構成図である。
【図3】 実施の形態1の要部を示す断面図である。
【図4】 実施の形態1の要部を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2の要部を示す断面図
である。
である。
【図6】 実施の形態2の要部を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における動作を示す
説明図である。
説明図である。
【図8】 実施の形態3における制御特性の一例を示す
説明図である。
説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態4の構成を示す模式図
である。
である。
【図10】 この発明の実施の形態5の構成を示す斜視
図である。
図である。
【図11】 従来の人体保持装置を示す模式図である。
7, 27 保持体、7a 当接部、8 人体、15, 2
6 固体電解素子、16 膜、19 陰極、22, 25
陽極、9,29 包囲材。
6 固体電解素子、16 膜、19 陰極、22, 25
陽極、9,29 包囲材。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−143777(JP,A) 特開 平9−131509(JP,A) 特開 平3−182247(JP,A) 特開 平2−164418(JP,A) 特開 昭62−204744(JP,A) 実開 平1−145260(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 7/05 A47D 21/04 B01D 53/26 A61L 2/20
Claims (4)
- 【請求項1】 水素イオン導電性の固体電解質の膜を陽
極と陰極とで挟持して上記両極間に直流電圧を印加し、
上記陽極側で電解反応により酸素を発生させ、上記陰極
側で還元反応をする固体電解素子と、この固体電解素子
の陽極側が人体と当接する当接部と対面するように配置
された水分を吸収可能な保持体とを備えたことを特徴と
する人体保持装置。 - 【請求項2】 水素イオン導電性の固体電解質の膜を陽
極と陰極とで挟持して上記両極間に直流電圧を印加し、
上記陽極側で電解反応によりオゾンを発生させ、上記陰
極側で還元反応をする固体電解素子と、この固体電解素
子の陽極側が人体と当接する当接部と対面するように配
置された水分を吸収可能な保持体とを備えたことを特徴
とする人体保持装置。 - 【請求項3】 当接部及び固体電解素子が配置された部
分を除いて、水分の透過を阻止する包囲材で保持体を包
囲したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
人体保持装置。 - 【請求項4】 水素イオン導電性の固体電解質の膜を陽
極と陰極とで挟持して上記両極間に直流電圧を印加し、
上記陽極側で電解反応により酸素を発生させ、上記陰極
側で還元反応をする固体電解素子と、人体を当接部で保
持する保持体と、この保持体を包囲し、上記当接部が対
応した第1の開口部及び上記固体電解素子が対応した第
2の開口部を有し、上記第2の開口部に上記陽極側が内
側になるように上記固体電解素子が取り付けられた水分
の透過を阻止する包囲材とを備えたことを特徴とする清
浄シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15385297A JP3325802B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 人体保持装置及び清浄シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15385297A JP3325802B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 人体保持装置及び清浄シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11365A JPH11365A (ja) | 1999-01-06 |
JP3325802B2 true JP3325802B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=15571521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15385297A Expired - Fee Related JP3325802B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 人体保持装置及び清浄シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3325802B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10245243B3 (de) * | 2002-09-26 | 2004-03-04 | Eads Deutschland Gmbh | Entfeuchtungseinrichtung für einen feuchtigkeitsaufnehmenden Gegenstand, insbesondere einen Sitz, sowie entsprechendes Verfahren |
JP6116863B2 (ja) * | 2012-11-12 | 2017-04-19 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 食品保存庫 |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15385297A patent/JP3325802B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11365A (ja) | 1999-01-06 |
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