JP3325218B2 - シートたばこ刻みの製造方法 - Google Patents

シートたばこ刻みの製造方法

Info

Publication number
JP3325218B2
JP3325218B2 JP03134898A JP3134898A JP3325218B2 JP 3325218 B2 JP3325218 B2 JP 3325218B2 JP 03134898 A JP03134898 A JP 03134898A JP 3134898 A JP3134898 A JP 3134898A JP 3325218 B2 JP3325218 B2 JP 3325218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knives
tobacco
sheet
cut
sheet tobacco
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03134898A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11225730A (ja
Inventor
徳男 古谷
昭夫 塩見
成一 月橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP03134898A priority Critical patent/JP3325218B2/ja
Publication of JPH11225730A publication Critical patent/JPH11225730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3325218B2 publication Critical patent/JP3325218B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Tobacco Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シガレット等の原
料に用いられるシートたばこ刻みの製造方法に関し、よ
り具体的には、たばこ細粉等を結合剤等で結合して得ら
れるシートたばこを裁刻して刻みを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シガレット等の通常のたばこには、たば
この葉を裁刻したいわゆる刻たばこが用いられている。
たばこの葉を裁刻する工程あるいは他のたばこ製造工程
において、葉細粉、刻細粉、中骨等の種々のたばこ細粉
が発生する。これらのたばこ細粉を有効利用する為、こ
れらを適当な結合剤等で結合し、これに香料、保湿剤等
を加えて圧延ローラ間から押出し、シートたばこを製造
している。圧延成形したシートたばこは、名刺大程度の
大きさのシートたばこ片に裁断した状態で、流通や貯蔵
に供している。
【0003】シガレット等の製造時には、上記シートた
ばこ片をたばこの葉とブレンドした後にランダムに裁刻
し、シガレットに充填するたばこ刻みの一部として使用
する。シートたばこ刻みをシガレット中の刻みたばこの
一部として使用すると、たばこ原料の消費量が少なくな
り、シガレットの製造コストを抑えることができる。
【0004】シートたばこ片は、たばこ工場において解
包、供給される間に破砕されたり、通常のたばこ葉とブ
レンドされる間に、より高水分のたばこ葉から水分が移
行することにより、その硬さが低下する。また、シート
たばこ片は、裁刻機において高圧で圧縮される等の作用
を受けるため、その膨高性は同工程中に低下する傾向に
ある。従って、たばこ工場におけるシートたばこ片のブ
レンドは、後工程での配合が望ましい。例えば、シート
たばこ片をシガレットに充填可能な刻みまで単独で裁刻
してシートたばこ刻みとしたものを、裁刻機以降の工程
でベースとなる他のたばこ刻みと配合することが望まし
い。
【0005】かかる観点から、特公平6−28578及
び特開平7−265043は、たばこの葉の刻みと最終
段階でブレンド可能な状態までシートたばこを裁刻する
方法を開示する。これらの公報に開示の方法では、先
ず、複数の円板ナイフを有する一対のローラからなるス
リッターでシートたばこを複数のストランドに裁断し、
更にフィン状の刃を有するローラでストランドを切断す
ることにより、シートたばこ刻みを製造している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記両公報に開示の方
法は、しかしアイデアレベルまでのものであり、実際の
製品ラインに組込めるようなものとはいえない。例え
ば、本発明者らが実験を行なったところ、この方法によ
れば、シートたばこの送り速度が30m/min〜50
m/minにおいては、一応の処理が行なえるが、それ
以上の送り速度ではトラブルが発生しやすいことが見出
された。特に、高速の運転条件下では、スリッターで裁
断したストランドがスリッターのローラにからみつき、
装置停止の原因となることが見出された。
【0007】裁断されたシートがスリッターのローラに
からみつくのを防止するための機構としては、例えばシ
ュレッダーに内蔵されているようなスクレーパーが代表
的である。しかし、スクレーパーは裁断後のシートが廃
棄物となることを前提として設けられているため、たば
こシートのように裁断後更に加工利用されるものの裁断
装置には適していない。
【0008】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、より高速且つ確実な処理が可
能なシートたばこ刻みの製造方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点は、
シートたばこ刻みの製造方法において、圧延され且つ帯
状に成形されたシートたばこを成形機で形成する工程
と、前記成形機から前記シートたばこを連続的に送りな
がらスリッターで送り方向と平行に裁断し、複数のスト
ランドを形成する工程と、前記スリッターは、前記シー
トたばこを裁断するように互いに対向すると共に互い違
いに交合する複数の第1ナイフ及び複数の第2ナイフ
と、ここで前記第1ナイフは円形で且つ回転駆動される
ことと、前記複数のストランドを前記第1ナイフから剥
離するように前記第1ナイフに対して交互に配設され且
つ従動回転自在な複数の円形の第1ワイパーと、を具備
することと、前記裁断装置から前記複数のストランドを
連続的に送りながらスパイラルカッターで送り方向と実
質的に直角に切断し、シートたばこ刻みを形成する工程
と、を具備することを特徴とする。
【0010】本発明の第2の視点は、第1の視点のシー
トたばこ刻みの製造方法において、前記第2ナイフが円
形で且つ前記第1ナイフと逆方向に回転駆動されること
と、前記スリッターが、前記複数のストランドを前記第
2ナイフから剥離するように前記第2ナイフの夫々に対
して交互に配設され且つ従動回転自在な複数の円形の第
2ワイパーを具備することと、を特徴とする。
【0011】本発明の第3の視点は、第2の視点のシー
トたばこ刻みの製造方法において、前記第1及び第2ワ
イパーが実質的に固定された軸心を中心として従動回転
自在に配設されることを特徴とする。
【0012】本発明の第4の視点は、第3の視点のシー
トたばこ刻みの製造方法において、前記第1及び第2ナ
イフ並びに前記第1及び第2ワイパーの軸心が水平に配
向され、前記第1及び第2ナイフに対して前記シートた
ばこが上側から導入され且つ下側から排出されることを
特徴とする。
【0013】本発明の第5の視点は、第4の視点のシー
トたばこ刻みの製造方法において、前記複数のストラン
ドが垂直下方に剥離されながら前記第1及び第2ナイフ
から排出されるように、前記第1ナイフ及び前記第1ワ
イパーのエッジの幾何学的交点と、前記第2ナイフ及び
前記第2ワイパーのエッジの幾何学的交点とが位置決め
されることを特徴とする。
【0014】本発明の第6の視点は、第1乃至第5のい
ずれかの視点のシートたばこ刻みの製造方法において、
前記複数のストランドを上下ベルトコンベア間に挟んだ
状態で前記スパイラルカッターの直前まで搬送すること
を特徴とする。
【0015】本発明の第7の視点は、第1乃至第6のい
ずれかの視点のシートたばこ刻みの製造方法において、
前記ストランドが、送り方向と直角な幅が0.6mm〜
1.2mmとなるように裁断され、前記シートたばこ刻
みが、送り方向と平行な長さが10mm〜60mmとな
るように切断されることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るシートたばこ
刻みの製造システムの一部を概略的に示す図であり、図
2は同製造システムにおける原料の加工状態の変化を示
す図である。図1図示の如く、この製造システム10
は、原料の流れの上流側から順に、圧延成形機12、乾
燥機14及び裁刻機16を有する。成形機12へ導入さ
れるシートたばこの原料RMは、製造システム10の上
流側に配設された、配合機(図示せず)や混練機(図示
せず)等を使用して予め調製される。即ち、先ず、配合
機において、たばこ成分である種々のたばこ細粉に、結
合剤、香料、更に必要に応じて保湿剤並びに適度の水分
含量にするための水等の補助成分が混合されて湿潤粉粒
物が造粒される。次に、この湿潤粉粒物が供給機を介し
て混練機に供給され、この混練機において混練されるこ
とによりシートたばこの原料RMの調製が終了する。
【0017】上記湿潤粉粒物中のたばこ細粉の含量は、
水を添加する前の粉体の全重量を基準として、通常75
乃至95%、望ましくは80乃至90%である。ここ
で、結合剤としては、カルボキシメチルセルロースナト
リウム、メチルセルロース、エチルセルロース、スター
チ、アルギン酸ナトリウム等を用いることができる。結
合剤の含量は、たばこ細粉を100重量部として、通常
1乃至15重量部、望ましくは3乃至10重量部であ
る。保湿剤としては、例えばプロピレングリコールとコ
ーンシロップとの混合物(配合比は例えば重量基準で
1:2)を挙げることができる。
【0018】このようにして調製されたシートたばこの
原料RMは、図1図示の如く、先ず成形機12で加工さ
れる。即ち、シートたばこの原料RMは、ホッパー22
から成形機12内に導入され、互いに逆向きに回転され
る一対の圧延ローラ24、26間でシート状の帯体に圧
延成形される。圧延成形されたシートたばこAT(図2
参照)は、成形機12のベルトコンベア28から乾燥機
14のメッシュコンベア32上に移載され、圧延成形機
12、乾燥機14及び裁刻機16間を連続的に送られ
る。メッシュコンベア32により乾燥機14のケーシン
グ34内を搬送される間に、シートたばこATはヒータ
若しくは熱風により乾燥され、その水分が約11%に調
湿される。乾燥機14のメッシュコンベア32上で乾燥
されたシートたばこATは、そのまま裁刻機16に連続
的に導入される。
【0019】裁刻機16内において、シートたばこAT
は連続的に送られながら、先ずスリッター(裁断装置)
40により送り方向と平行に裁断されて複数の連続スト
ランドBT(図2参照)に成形される。スリッター40
は、各ストランドBTの送り方向と直角な幅が0.6m
m〜1.2mmとなるように設定される。スリッター4
0の詳細については後述する。
【0020】複数のストランドBTは、スリッター40
の下側に配設されたベルトコンベア42上に落とされ、
スパイラルカッター50へ向けて搬送される。図3図示
の如く、ベルトコンベア42の端部側には上側ベルトコ
ンベア44が配設され、複数のストランドBTは上下ベ
ルトコンベア間42、44に挟まれた状態でスパイラル
カッター50の直前まで搬送される。複数のストランド
BTは、連続的に送られながらスパイラルカッター50
で送り方向と実質的に直角に切断され、たばこの葉の刻
みと最終段階でブレンド可能な状態のシートたばこ刻み
CT(図2参照)に加工される。スパイラルカッター5
0は、ストランドBTの送り方向と平行な各シートたば
こ刻みCTの長さが10mm〜60mmとなるように設
定される。
【0021】スパイラルカッター50は、ベルトコンベ
ア42の端部に対向して配設された、複数の回転刃54
を有するロータリドラム52と固定刃56とを有する。
図4図示の如く、複数の回転刃54は、ロータリドラム
52の周囲に、その軸心に対して斜めに延び且つ周方向
に等間隔となるように配設される。ロータリドラム52
の回転に伴い、回転刃54と固定刃との協働により連続
ストランドBTが上記の長さに切断され、シートたばこ
刻みCTが形成される。スパイラルカッター50により
得られたシートたばこ刻みCTは、スパイラルカッター
50の下側に配設されたベルトコンベア48上に落とさ
れ、容器58内に回収される。
【0022】次に、スリッター(裁断装置)40の詳細
について説明する。図5図示の如く、スリッター40
は、シートたばこATを連続ストランドBTとして裁断
するため、互いに対向すると共に交合した状態で逆方向
に回転する第1及び第2裁断ローラ62a、62bを有
する。第1及び第2裁断ローラ62a、62bには、シ
ートたばこATを裁断するための夫々複数枚の第1及び
第2ナイフ64a、64bと、第1及び第2ナイフ64
a、64bから連続ストランドBTを剥がすための夫々
複数枚の第1及び第2ワイパー72a、72bとが配設
される。第1及び第2ナイフ64a、64bは回転駆動
される駆動輪となり、第1及び第2ワイパー72a、7
2bは第1及び第2ナイフ64a、64bの回転に伴っ
て非強制的に回転する従動輪となる。第1及び第2裁断
ローラ62a、62bは互いに線対称に配置され且つ実
質的に同じ機能の構造を有する。
【0023】第1及び第2ナイフ64a、64bに対し
てシートたばこATは上側から導入され且つ下側から排
出される。また、連続ストランドBTが垂直下方に剥離
されながら第1及び第2ナイフ64a、64bから排出
されるように、第1ナイフ64a及び第1ワイパー72
aのエッジの幾何学的交点と、第2ナイフ64b及び第
2ワイパー72bのエッジの幾何学的交点とが位置決め
される。これらの幾何学的交点は、後述のサイドフレー
ム88a、88bに配設された位置調整機構を介して、
第1及び第2ワイパー72a、72bを動かすことによ
り変更可能となる。
【0024】より具体的には、第1裁断ローラ62a
は、水平な軸心を中心として時計方向(図5において)
に一体的に回転駆動される複数の第1ナイフ64aを有
する。第1ナイフ64aは互いに同一寸法の円形状を有
すると共に、シートたばこATを裁断するためのエッジ
を外周面の両側縁に有する。第1ナイフ64aは、互い
に同一寸法の薄い円筒状即ち円形リング状の複数のスペ
ーサ66aにより、それらの軸心に沿って間隔をあけて
並設固定される。
【0025】第1裁断ローラ62aはまた、第1ナイフ
64aと交互に配設され且つ第1ナイフ64aとは別体
で非固定状態にある複数の第1ワイパー72aを有す
る。第1ワイパー72aは互いに同一寸法の円形リング
状をなすと共に、第1ナイフ64aのエッジに側方から
接触するエッジを外周面の両側縁に有する。
【0026】第1ワイパー72aは第1ナイフ64aの
外径よりも大きな内径を有し、スペーサ66aを包囲す
るように配置される。全ての第1ワイパー72aは、共
通の3つの押さえローラ74a、76a、78aにより
実質的に固定された水平な軸心を中心として個別に従動
回転自在に支持される。ここで、第1ワイパー72aの
内周面とスペーサ66aの外周面との間には僅かな隙間
が形成されるように設定される。
【0027】3つの押さえローラ74a、76a、78
aの内の2つの押さえローラ74a、78aは第1ワイ
パー72aの外周面に接触する一方、1つの押さえロー
ラ76aは、第1ナイフ64aと第1ワイパー72aと
の間で第1ワイパー72aの内周面に接触する。3つの
押さえローラ74a、76a、78aは、個々に位置調
整可能に共通のサイドフレーム88aに取付けられる。
具体的には、サイドフレーム88a上において、ローラ
74aは前後(図5中の左右)にスライド位置調整可能
に固定され、ローラ76a、78aは上下に個々にスラ
イド位置調整可能に固定される。
【0028】更に、第1ワイパー72aの外周面に接触
するようにクリーニング用の共通のブラシローラ82a
が配設される。また、第1ワイパー72aの外周面及び
ブラシローラ82aに対するクリーニング用のエアーを
吸引するように、共通の2つのノズル84a、86aが
配設される。ブラシローラ82a及びノズル84a、8
6aもサイドフレーム88aに取付けられる。
【0029】一方、第2裁断ローラ62bは、水平な軸
心を中心として反時計方向(図5において)に一体的に
回転駆動される複数の第2ナイフ64bを有する。第2
ナイフ64bは第1ナイフ64aと同一で且つ互いに同
一寸法の円形状を有すると共に、シートたばこATを裁
断するためのエッジを外周面の両側縁に有する。第2ナ
イフ64bは、互いに同一寸法の薄い円筒状即ち円形リ
ング状の複数のスペーサ66bにより、それらの軸心に
沿って第1ナイフ64aと等間隔で間隔をあけて並設固
定される。
【0030】第2ナイフ64bは、第1ナイフ64aと
対向すると共に第1ナイフ64aに対して互い違いに交
合する。第1及び第2ナイフ64a、64bの最大ラッ
プ量は0.5mm〜2mmとなるように設定される。ま
た、第2ナイフ64bの外周面と第1ワイパー72aの
外周面とは、最も近づいた状態においても0.5mm〜
1mmの僅かな隙間を介して対向する。
【0031】第2裁断ローラ62bはまた、第2ナイフ
64bと交互に配設され且つ第2ナイフ64bとは別体
で非固定状態にある複数の第2ワイパー72bを有す
る。第2ワイパー72bは第1ワイパー72aと同一で
且つ互いに同一寸法の円形リング状をなすと共に、第2
ナイフ64bのエッジに側方から接触するエッジを外周
面の両側縁に有する。また、第1ナイフ64aの外周面
と第2ワイパー72bの外周面とは、最も近づいた状態
においても0.5mm〜1mmの僅かな隙間を介して対
向する。
【0032】第2ワイパー72bは第2ナイフ64bの
外径よりも大きな内径を有し、スペーサ66bを包囲す
るように配置される。全ての第2ワイパー72bは、共
通の3つの押さえローラ74b、76b、78bにより
実質的に固定された水平な軸心を中心として個別に従動
回転自在に支持される。また、第2ワイパー72bの周
囲には、接触クリーニング用の共通のブラシローラ82
bと、クリーニング用のエアーを吸引するための共通の
2つのノズル84b、86bとが配設される。第2ワイ
パー72bに対するスペーサ66b、3つの押さえロー
ラ74b、76b、78b、ブラシローラ82b、及び
ノズル84b、86bの関係は第1裁断ローラ62a側
と同一である。押さえローラ74b、76b、78b、
ブラシローラ82b、及びノズル84b、86bは、第
1裁断ローラ62a側と同様、共通のサイドフレーム8
8bに取付けられる。
【0033】図6はスリッター40内においてシートた
ばこATが連続ストランドBTとして裁断されていく態
様を順に示す図である。図6の(a)〜(e)は夫々図
5中のLa〜Leの位置における状態を示す。なお、上
述の如く、第1及び第2ナイフ64a、64bが回転駆
動されるのに伴って、第1及び第2ワイパー72a、7
2bも従動回転するが、第1及び第2ナイフ64a、6
4b並びに第1及び第2ワイパー72a、72bの軸心
は固定されているため、図6の(a)〜(e)に示す状
態は、これら部材の回転状態に係わらず常に一定とな
る。
【0034】先ず、シートたばこATが第1及び第2ナ
イフ64a、64b間に上側から導入され、第1及び第
2ナイフ64a、64bのエッジの上側交差位置La
(図6(a))に到達すると、シートたばこATの裁断
が開始される。この位置Laにおいて、第1及び第2ワ
イパー72a、72bの外周面は、夫々第1ナイフ64
a間の溝、第2ナイフ64b間の溝の奥に控えた状態に
ある。
【0035】第1及び第2ナイフ64a、64bのエッ
ジの重なりが最大となる位置Lb(図6(b))まで
に、シートたばこATは第1及び第2ナイフ64a、6
4bのエッジにより、連続ストランドBTとして完全に
裁断される。この位置Lbにおいても、第1及び第2ワ
イパー72a、72bの外周面は、夫々第1ナイフ64
a間の溝、第2ナイフ64b間の溝内に控えた状態にあ
る。しかし、この時、第1及び第2ナイフ64a、64
bが互いの溝内に進入するため、第1ナイフ64aの外
周面が対向する第2ワイパー72bの外周面に最も接近
し、また同様に、第2ナイフ64bの外周面と第1ワイ
パー72aの外周面とが最も接近する。しかし、これら
の外周面間には少なくともシートたばこATの厚さと同
程度の僅かな隙間が形成されるように設定される。
【0036】裁断形成された連続ストランドBTは、第
1及び第2ナイフ64a、64bの外周面に追従するよ
うな態様で、第1及び第2ナイフ64a、64bのエッ
ジの下側交差位置Lc(図6(c))を通過する。この
位置Lcにおいても、第1及び第2ワイパー72a、7
2bの外周面は、夫々第1ナイフ64a間の溝、第2ナ
イフ64b間の溝内に控えた状態にある。
【0037】しかし、第1及び第2ワイパー72a、7
2bのエッジは、夫々第1及び第2ナイフ64a、64
bのエッジに次第に接近し、第1ナイフ64a及び第1
ワイパー72aのエッジが交差すると共に第2ナイフ6
4b及び第2ワイパー72bのエッジが交差する位置L
d(図6(d))からは、第1及び第2ワイパー72
a、72bの外周面は第1及び第2ナイフ64a、64
bの外周面よりも外側に突出する。このため、第1及び
第2ナイフ64a、64bの外周面に追従してきた連続
ストランドBTは、第1及び第2ワイパー72a、72
bの外周面により押出され、第1及び第2ナイフ64
a、64bの外周面から剥離される。
【0038】なお、作図の都合上、第1及び第2ナイフ
64a、64bのエッジと第1及び第2ワイパー72
a、72bのエッジとは非接触状態で画かれているが、
実際は第1及び第2ワイパー72a、72bは従動回転
に伴って振動して揺れ動くため、位置Ldにおいてこれ
らエッジは実質的に常に接触している状態となる。
【0039】また、第1ナイフ64a及び第1ワイパー
72aのエッジの幾何学的交点と、第2ナイフ64b及
び第2ワイパー72bのエッジの幾何学的交点とは、連
続ストランドBTが垂直下方に剥離されながら第1及び
第2ナイフ64a、64bから排出されるように位置決
めされる。このため、第1及び第2ナイフ64a、64
bから剥離された連続ストランドBTは、位置Le(図
6(e))で示すように、第1及び第2ナイフ64a、
64bの外周面から離れた状態で垂直下方に落下する。
従って、連続ストランドBTが第1及び第2裁断ローラ
62a、62bに巻き込まれるようなトラブルを防止す
ることができる。
【0040】なお、上記実施の形態においては、第1及
び第2ワイパー72a、72bが、第1及び第2スペー
サ66a、66bに接触しないように、3つの押さえロ
ーラにより支持され且つ位置決めされるが、この構造を
図7図示のように変更することができる。この変更例に
おいては、図7図示の如く、ワイパー72a(72b)
が、スペーサ66a(66b)と、サイドフレーム92
に取付けられ且つワイパー72a(72b)の内周面に
接触する2つの押さえローラ94、96と、により支持
され且つ位置決めされる。但し、ワイパー72a(72
b)の内周面に2つの押さえローラ94、96が接触し
た状態において、ワイパー72a(72b)の内周面と
スペーサ66a(66b)の外周面との間には僅かな隙
間が形成されるように設定される。ローラ94、96
は、サイドフレーム88a上において、上下に個々にス
ライド位置調整可能に固定される。
【0041】図7図示の構造において、ナイフ64a
(64b)が回転していない時は、ワイパー72a(7
2b)は、その内周面が上側のローラ94とスペーサ6
6a(66b)とに接触した状態で支持される。一方、
ナイフ64a(64b)が高速で回転すると、ワイパー
72a(72b)も振動して揺れ動きながら従動回転
し、その内周面はローラ94及びスペーサ66a(66
b)から僅かに浮き上がった状態となる。しかし、ワイ
パー72a(72b)の中心位置は、ローラ94、96
及びスペーサ66a(66b)による拘束を受けて殆ど
動くことがないため、その回転軸心は実質的に固定され
たものとなる。
【0042】また、上記実施の形態では、第1及び第2
ナイフ64a、64bが共に回転駆動される構造として
説明したが、一方のナイフを固定された部材とすること
が可能である。この場合、固定された部材にはワイパー
を設ける必要がなくなる。また、上記実施の形態では、
第1及び第2ワイパー72a、72bが押さえローラに
より決められた固定軸心を有するが、ワイパーの位置決
めせず、その軸心がランダムに移動するように設計する
こともできる。即ち、本発明は上記実施の形態に制限さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々の変更が可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明のシートたばこ刻みの製造方法に
よれば、シートたばこをスリッターで裁断して得られる
ストランドがナイフ等の回転部材にからみつくのを、ワ
イパーにより防止することができるため、より高速且つ
確実な処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートたばこ刻みの製造システム
の一部を概略的に示す側面線図。
【図2】同製造システムにおける原料の加工状態の変化
を示す図。
【図3】同製造システムの裁刻機内のベルトコンベアと
スパイラルカッターとの関係を示す側面線図。
【図4】同スパイラルカッターの外周面を示す平面図。
【図5】同製造システムの裁刻機内のスリッターを示す
側面線図。
【図6】同スリッター内においてシートたばこが連続ス
トランドとして裁断されていく態様を順に示す断面図。
【図7】同スリッターにおける第1及び第2ワイパーの
支持構造の変更例を示す側面線図。
【符号の説明】
10…製造システム 12…圧延成形機 14…乾燥機 16…裁刻機 40…スリッター 50…スパイラルカッター 52…ロータリドラム 54…回転刃 56…固定刃56 64a、64b…第1及び第2ナイフ 66a、66b…スペーサ 72a、72b…第1及び第2ワイパー AT…シートたばこ BT…ストランド CT…シートたばこ刻み
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−16582(JP,A) 登録実用新案56594(JP,Z1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A24B 3/14 A24B 7/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延され且つ帯状に成形されたシートたば
    こを成形機で形成する工程と、 前記成形機から前記シートたばこを連続的に送りながら
    スリッターで送り方向と平行に裁断し、複数のストラン
    ドを形成する工程と、 前記裁断装置から前記複数のストランドを連続的に送り
    ながらスパイラルカッターで送り方向と実質的に直角に
    切断し、シートたばこ刻みを形成する工程と、を具備
    し、 前記スリッターは、前記シートたばこを裁断するように
    互いに対向すると共に互い違いに交合する複数の第1ナ
    イフ及び複数の第2ナイフを具備し、前記第1ナイフは
    円形で且つ回転駆動され、前記第2ナイフは円形で且つ
    前記第1ナイフと逆方向に回転駆動されることと、 前記スリッターはまた、 前記複数のストランドを前記第
    1ナイフから剥離するように前記第1ナイフに対して交
    互に配設され且つ従動回転自在な複数の円形の第1ワイ
    パーと、前記複数のストランドを前記第2ナイフから剥
    離するように前記第2ナイフの夫々に対して交互に配設
    され且つ従動回転自在な複数の円形の第2ワイパーと、
    を具備し、前記第1及び第2ワイパーは実質的に固定さ
    れた軸心を中心として従動回転自在に配設されること
    と、 を特徴とするシートたばこ刻みの製造方法。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2ナイフ並びに前記第1及
    び第2ワイパーの軸心が水平に配向され、前記第1及び
    第2ナイフに対して前記シートたばこが上側から導入さ
    れ且つ下側から排出されることを特徴とする請求項1
    記載のシートたばこ刻みの製造方法。
  3. 【請求項3】前記複数のストランドが垂直下方に剥離さ
    れながら前記第1及び第2ナイフから排出されるよう
    に、前記第1ナイフ及び前記第1ワイパーのエッジの幾
    何学的交点と、前記第2ナイフ及び前記第2ワイパーの
    エッジの幾何学的交点とが位置決めされることを特徴と
    する請求項2に記載のシートたばこ刻みの製造方法。
  4. 【請求項4】前記複数のストランドを上下ベルトコンベ
    ア間に挟んだ状態で前記スパイラルカッターの直前まで
    搬送することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載のシートたばこ刻みの製造方法。
  5. 【請求項5】前記ストランドが、送り方向と直角な幅が
    0.6mm〜1.2mmとなるように裁断され、前記シ
    ートたばこ刻みが、送り方向と平行な長さが10mm〜
    60mmとなるように切断されることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載のシートたばこ刻みの製造
    方法。
JP03134898A 1998-02-13 1998-02-13 シートたばこ刻みの製造方法 Expired - Fee Related JP3325218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03134898A JP3325218B2 (ja) 1998-02-13 1998-02-13 シートたばこ刻みの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03134898A JP3325218B2 (ja) 1998-02-13 1998-02-13 シートたばこ刻みの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11225730A JPH11225730A (ja) 1999-08-24
JP3325218B2 true JP3325218B2 (ja) 2002-09-17

Family

ID=12328734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03134898A Expired - Fee Related JP3325218B2 (ja) 1998-02-13 1998-02-13 シートたばこ刻みの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3325218B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103616188B (zh) * 2013-11-27 2016-03-02 上海烟草集团有限责任公司 一种用于烟草生产设备的测试设备
CN108606358B (zh) * 2018-07-06 2023-04-28 河南省新之林机电设备有限公司 薄片材料切丝机
WO2020026309A1 (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 日本たばこ産業株式会社 香料含有シート製造装置および香料含有シート製造方法
CN112205662B (zh) * 2020-11-20 2022-06-21 河南中烟工业有限责任公司 一种加热卷烟用薄片分切系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11225730A (ja) 1999-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4164948A (en) Method for making artificial tobacco and apparatus for performing said method
US9370204B2 (en) Oral tobacco and method for manufacturing the same
JP3325218B2 (ja) シートたばこ刻みの製造方法
JPS63102661A (ja) たばこ葉の処理方法
CN202842314U (zh) 切丝机结构
JP3107536B2 (ja) 帯体の裁断装置
CN114929038A (zh) 制造烟草膏和再造烟草的方法、含烟草的膜和用于制造再造烟草的设备
CN208609903U (zh) 一种再造烟叶切丝装置及其细化切丝机构
CN105922471A (zh) 一种切料装置和切料方法
US8991404B2 (en) Process for shredding a tobacco sheet and apparatus
KR0149448B1 (ko) 시트 담배의 제조방법 및 그 장치
CN108477666A (zh) 一种再造烟叶切丝装置及其钝力铡丝机构
JP3631939B2 (ja) 混練造粒装置
CN211761881U (zh) 一种纸膜复合品裁切设备
CN101039961B (zh) 纤维素醚的成形方法
EP4169393B1 (en) Apparatus for making a sheet of material comprising vegetable and/or alkaloid substances
JPH0732320A (ja) おが粉製造装置
JP2670403B2 (ja) 金属条スリッタの耳屑処理方法及びその装置
CN217016880U (zh) 一种高效率饲料粉碎装置
CN211755810U (zh) 一种铅笔芯生产用石墨碾磨装置
EP3974577A1 (en) Sheet manufacturing apparatus
JPH0123759Y2 (ja)
CN212763719U (zh) 一种食品挤压切料装置
CN218924605U (zh) 一种生产甲基八溴醚用后处理装置
KR960000736Y1 (ko) 가래떡 제조장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees