JP3324622B2 - シリコン単結晶基板のエッチング加工方法 - Google Patents

シリコン単結晶基板のエッチング加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶方位を有するシリ
コン単結晶基板に微細な通孔を穿設するための加工技
術、特にインクジェット式記録ヘッドに使用するスペー
サを構成するシリコン単結晶基板の加工技術に関する。
【0002】
【従来の技術】μmオーダの超小型の機械デバイスの製
造には、特定の結晶方位を持つシリコン単結晶基板に対
して異方性エッチングを適用することが行われている。
このようにして製作されるデバイスは、大抵の場合、シ
リコン単結晶基板の片面からのエッチングにより加工す
ることが可能である。例えば、記録媒体に向けてノズル
開口からインク滴を噴射して画像を印刷するインクジェ
ット式記録ヘッドにあっては、解像度を向上させるため
にはノズル開口の配列密度を高める必要がある。このた
め、インクジェット式記録ヘッドの心臓部をなす圧力発
生室や、リザーバ、これらを接続するインク供給口をシ
リコン単結晶基板の異方性エッチングにより形成するこ
とも、例えば米国特許第4312008号明細書において提案
されている。しかしながら、インクジェット式記録ヘッ
ドにあっては、1枚の基板に同一形状からなる凹部を複
数形成して、各凹部におけるインクに対する特性を一定
に揃えることが極めて重要な要件となるが、エッチング
が結晶方位に依存して進行するためインクジェット式記
録ヘッドの圧力発生室として理想的な形状に加工するこ
とが困難で、圧力発生室内にインクの淀みや気泡の停滞
を招き易いという不都合を抱えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、特に液体の流れに対する特性を一定に保つことが
インクの流れが滑らかな通孔を形成することができるシ
リコン単結晶基板の異方性エッチング加工方法を提案す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、結晶方位(110)を有す
る一定厚のシリコン単結晶基板に、第1の通孔にこれよ
りも幅の狭い第2の通孔を連通するように形成するシリ
コン単結晶基板のエッチング加工方法において、第1、
第2の通孔の形状に一致し、かつ第1、第2の通孔を規
定するそれぞれの一方に壁面が同一線上に位置するよう
に二酸化珪素からなる異方性エッチング保護膜のパター
ンを前記シリコン単結晶基板の表面、及び裏面に鏡像関
係を持つように形成するとともに、第2の通孔を規定す
るそれぞれの壁面に略一致させて平行に剣状のエッチン
グ保護パターンを第2に通孔の外側に形成して異方性エ
ッチングを実行するようした。
【0005】
【作用】比較的小さな幅の第2の通孔を規定する一方の
壁面は、比較的大きな通孔の壁面と一体となってエッチ
ングを受けるため、異方性エッチングに起因する変則的
なエッチングが防止される。また第2の通孔を規定する
他方の面は、剣状のエッチング保護パターンにより過度
なエッチングが防止されつつ、異方性エッチングによる
他方向のエッチングに起因して流体の流入、排出に適し
た拡開部となる。
【0006】
【実施例】そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例
に基づいて説明する。図1は本発明の加工方法の適用例
を示す、シリコン単結晶基板をスペーサに使用したイン
クジェット式記録ヘッドの一実施例を示すもので、図中
符号1はノズルプレートで、所定のピッチ、例えば18
0DPIとなるようにノズル開口2。2、2‥‥が穿設
された開口列3、3‥‥が形成されている。
【0007】4は、本発明の加工方法によりシリコン単
結晶基板から構成されたスペーサで、後述する振動板1
0とノズルプレート1の間に挟まれて配置され、図2に
示したようにノズル列に対応するように圧力発生室、リ
ザーバ、これらを接続するインク供給口、インクタンク
からのインクを各リザーバに分配する流路等を形成する
通孔5、5、5‥‥、6、6、6‥‥7、7、7‥‥、
8、8、8‥‥が形成されている。
【0008】10は振動板で、スペーサ4を介してノズ
ルプレート1と対向して圧力発生室を形成するもので、
図3に示したように後述する圧電振動子ユニットの2
1、21、21‥‥の圧電振動子30、30の先端に当
接してこれの変位を可及的に広い面積に伝達するように
剛性を備えたアイランド部11と、これのその周縁領域
に薄肉部12とを形成して構成されている。このような
構成により圧電振動子30、30‥‥の伸縮に応動し
て、圧力発生室を効率的に縮小、膨張させることが可能
となる。
【0009】図1に戻って図中符号42は、基台で、圧
電振動子30、30、30‥‥の自由端側が露出するよ
うに振動子ユニット21、21、21‥‥を収容するユ
ニット収容穴43、43、43‥‥と、インクタンクか
らのインクをリザーバに供給するためのインク供給口4
4が設けられており、表面に振動板10、スペーサ4、
ノズルプレート1を位置決めして静電シールドを兼ねる
枠体45により固定して記録ヘッド本体としてまとめ上
げている。なお、図中符号46はインクタンクからのイ
ンクの流入口を示す。
【0010】これにより図4に示したようにスペーサの
通孔5、5は、その開口がノズルプレート1と振動板1
0により封鎖されて圧力発生室48を構成することにな
る。圧力発生室48は、圧電振動子30の伸縮をアイラ
ンド部11により受ける振動板10の薄肉部12の変形
により収縮したときに、ここに存在するインクを圧縮し
て、ノズル開口2からインク滴として飛翔させることに
なる。
【0011】図5は、前述したスペーサ4の一実施例
を、圧力発生室48を構成する通孔5、5、5‥‥の近
傍を拡大して示すものであって、スペーサとして必要な
厚み、例えば220μmを備えた結晶方位(110)の
シリコン単結晶基板に圧力発生室48となる通孔5、リ
ザーバとなる通孔6、及びこれらを連通するインク供給
口となる通孔7が所定のピッチで複数形成されている。
【0012】インク供給口となる通孔7は、これを区画
する両側の壁面7a、7bの一方が圧力発生室を形成す
る通孔5の一方、例えば7aの壁5aと同一面となるよ
うに、また他方の壁面7bがインク供給口に適した流路
抵抗を実現できる程度に間隔をおいて形成されている。
これら通孔の周囲には、振動板10、及びノズルプレー
ト1との接着を接着剤により行う場合には、一辺が10
0μm程度の接着剤吸収用の凹部50、50、50‥‥
がやはり異方性エッチングにより形成されている。これ
ら凹部50、50、50‥‥は、余分な接着剤を収容で
きる程度の容積を備える最小限の深さとなるようにその
エッチングパターンが選択されている。
【0013】図6は、圧力発生室を形成する通孔5、イ
ンク供給口を形成する通孔7を形成する壁面のなす角度
を示すものであって、圧力発生室を形成している通孔5
は、詳細には壁面5a乃至5hの8つの壁面からなって
いて、ノズル開口2が対向する面5b、5f、5g、5
h、5aは、それぞれが角度θ3、θ4、θ5、θ6で接し
ており、これら角度θ3、θ4、θ5、θ6はそれぞれ約1
52度、154度、125度、110度なる鈍角となっ
ている。またインク供給口となる通孔7に連通する側に
おいては壁面5c、5d、5eが形成されていて、イン
ク供給口と圧力発生室との接続領域が圧力発生室側に拡
開するように形成されている。
【0014】さらにインク供給口を形成する通孔7の一
方の壁面7aは、圧力発生室を形成する通孔5の一方の
壁面5aと同一壁面となるように形成され、また他方の
壁面7bは、インク供給口として必要十分な流体抵抗と
なる程度の間隔を空けて壁面7aに平行に形成されてい
る。圧力発生室からインク供給口に一直線で延びる壁面
5aの延長として形成された壁面7aは、リザーバを形
成する通孔6の壁面6aと2つの面6b、6cにより形
成された拡開部を経て接続されている。なお、図中θ1
で示す角度は、30度前後であり、またθ2で示す角度
は、約70度前後の値である。
【0015】図7は、ノズル開口2に対向する壁面5g
(図5)の断面構造を拡大して示すものであって、それ
ぞれ基板の表面と角度θ7=約35度をなす斜面5
1、5g2を介して表面と接続されている。この斜面5
1、5g2は、異方性エッチングに随伴して生じる非対
象形状に起因する圧力発生室のおけるノズル開口2近傍
の流れを可及的に均一にして、気泡等の停滞を防止する
のに寄与している。
【0016】このように構成されたスペーサ4は、その
表面に接着剤が塗布されてノズルプレート1及び振動板
10を位置合わせして圧着される。この圧着により余剰
となった接着剤は、圧力発生室、インク供給口、及びリ
ザーバとなる通孔5、7、6を取り囲むように形成され
ている微細な凹部50、50、50‥‥に流れ込む。こ
のため、圧力発生室、インク供給口、及びリザーバの容
積が接着剤の流れ込みにより変化するのを防止される。
【0017】接合が完了すると、図5(ロ)に示したよ
うに圧力発生室を形成する通孔5の中心線の先端近傍に
ノズルプレートのノズル開口2が、またほぼ全域に及ぶ
ように振動板4のアイランド部11が位置することにな
る。この結果、圧電振動子30を駆動すると、その変位
が剛性の高いアイランド部11を介して圧力発生室の領
域全体に及ぶため、圧電振動子30の変位を高い効率で
圧力発生室の容積変化に変換することができる。
【0018】図8は、上述したスペーサの製造に最適な
シリコン単結晶基板の加工方法の一実施例を示すもので
あって、図中符号60は、シリコン単結晶基板で、スペ
ーサとして機能するに必要な厚み、例えば220μmを
有し、また結晶方位(110)となるように切り出され
ている。このシリコン単結晶基板60は、異方性エッチ
ング液の保護膜として機能する1μm程度の二酸化珪素
膜61が熱酸化法により形成されている(図8
(a))。
【0019】二酸化珪素膜61が形成された基板60の
表面及び裏面に光硬化性感光層を形成し、前述した通孔
5、6、7、及び必要に応じて凹部50に一致した鏡像
関係にあるパターンを表裏両面から位置合わせした上で
露光する。ついでこの基板をフォトリソグラフィ用薬剤
に浸漬すると、露光を受けた領域、つまり通孔を形成す
るべき領域の感光層が未硬化であるため、ここが選択的
に溶解し、窓63、64が形成される(図8(b))。
【0020】この状態でフッ化水素液によりエッチング
を実行すると、通孔5、6、7、及び凹部50を形成す
べき領域の窓63、64に一致して二酸化珪素膜61が
除去される。表面、及び裏面に形成される二酸化珪素膜
のパターン61a、及び61bは、一方の面のパターン
61aが他方の面のパターン61bを取り囲むように、
サイズを若干異ならせて形成されている。すなわち、通
孔を区画する壁面の位置精度が求められる場合には、こ
の壁面の位置を一方の面のパターン61bの境界により
規定するとともに、これと鏡像関係にある他方の面のパ
ターン61aの境界を、少なくとも通孔の中心側に寄せ
て位置決めする(図8(c))。
【0021】このようにして二酸化珪素のパターン形成
が終了した段階で、一定温度、例えば80°Cに保温さ
れた濃度17%程度の水酸化カリウムの水溶液を用いて
エッチングを実行すると、二酸化珪素膜のパターン61
a、61bを保護膜として窓63、64の部分だけが、
毎分2μm程度の速度で両面から表面に対して約35度
の面、つまり結晶方位(111)の面に垂直にエッチン
グが進行する。そして前述したように基板60の表面、
及び裏面に形成されているパターン61a、61bは、
その一方が他方を取り囲むように、つまり壁面位置を規
定すべき側のエッチング保護膜からなるパターンの境界
が、鏡像関係にある他方の保護膜の境界よりも通孔から
より外側に位置しているため、エッチングが終了した段
階では、形成された通孔65の壁面は、外側に境界が位
置するパターン61bに一致して形成される(図10
(d))。この結果、表裏のパターンの間で若干の位置
ずれが生じたとしても、すくなくとも外側に位置するパ
ターンのエッジがエッチング面となる。したがって、露
光時の位置合わせ誤差を見込んで表裏両面に形成する異
方性エッチング保護膜のパターンサイズを設定しておき
さえすれば、一方のパターンの位置やサイズを管理する
だけで、高い精度で通孔を形成することが可能となる。
【0022】すなわち、図9に示したように窓のサイズ
が等しいパターン70、71を基板72の表裏に形成し
た場合、これらパターンの露光位置がずれていると、表
裏で対向するパターンの内の形成すべき通孔73の外側
に位置するパターン70a、71aの境界に一致して壁
面72a、72bが形成されるため、いずれのパターン
70、71により規定されるサイズとも一致しない全く
異なるサイズの通孔73が形成されることになり、通孔
のサイズや、エッチング面の位置を管理することが不可
能となる。このことは、特に壁面の形状やサイズに流動
特性が左右されやすいインクジェット式記録ヘッドのス
ペーサを構成する場合に大きな問題となる。
【0023】このようにして通孔65が形成された段階
で、マスクとして使用した二酸化珪素膜61a、61b
をフッ化水素により除去した後、再び熱酸化を行って露
出面、全面に保護膜として十分な厚み、例えば1μm程
度の二酸化珪素66を形成して、インクに対する保護膜
とする(図8(e))。
【0024】ところで、このような結晶方位(110)
の単結晶シリコン基板に対して異方性エッチングを実行
すると、目的のパターンに至る過程では、図10に示し
たように結晶方位(110)に対して約35度の角度、
つまり結晶方位(111)の面に一致してエッチングが
進行する。
【0025】図11は、異方性エッチングにより、比較
的面積が大きな2つの通孔、この実施例では圧力発生
室、及びリザーバとなる通孔の間を接続する幅の狭い通
孔、この実施例ではインク供給口となる通孔を形成する
場合に適したエッチングパターンの一実施例を示すもの
で、インク供給口となる通孔7を形成する壁面の内、圧
力発生室となる通孔5の壁面5aと同一面として形成さ
れる壁面7aに対向する側の壁面7bには、その終端か
ら通孔5側に延長された剣状のエッチング保護パターン
81を、さらにリザーバとなる通孔6には、やはりイン
ク供給口7を形成している各壁面7a、7bに一致する
剣状のエッチング保護パターン82、83が形成されて
いる。
【0026】また、シリコン単結晶基板の異方性エッチ
ングは、結晶方位により決まる方向にエッチングが進行
するため、2つの面が交差する領域が鋭角となって流体
が停滞しやくすなる。このため、特にインクの流れを均
等とすべき箇所、つまりノズル開口近傍の圧力発生室の
壁面を形成するエッチングパターンは、図13(イ)に
示したように圧力発生室となる通孔5のノズル開口が対
向する側の約1/2の領域については、その壁面を規定
するエッチング保護パターン80の境界線を他方の壁面
5aとなる側へ変移させて突出部80aを形成してお
く。
【0027】上述のように形成したエッチング保護パタ
ーンを用いて異方性エッチングを実行すると、通孔5の
形成にあたっては保護パターン80のエッチングが壁面
5bに対して所定の角度θ、約30度で進行する。この
ためノズル開口に対向する領域までエッチングが進行す
ると、先端の壁面5hに対して鈍角で接する壁面5fが
形成されることになる。この結果、ノズル開口2とこれ
に対向する壁面5a、5b、5f、5g、5hとの距離
が可及的に均等になる。またインク供給口と圧力発生
室、及びインク供給口とリザーバとの接続点におけるエ
ッチングの進行を、インクの流れに対して隘路となるイ
ンク供給口の流入口、流出口でのインクの流れの停滞を
防止できる程度に拡開させる程度で停止させ、インク供
給口として適正な流体抵抗を確保することができる。
【0028】一方、インク供給口となる通孔7のエッチ
ング時には、その端部が壁面から延長して形成された剣
状のエッチング保護パターン81、82、83がエッチ
ングを受けるため(図11(ロ))、最終段階、つまり
両面からのエッチングにより貫通孔が形成され、さらに
目的の形状までエッチングが進んだ段階では、図6に示
したようにインク供給口となる通孔7の圧力発生室側に
は、壁面5c、及び壁面7bに対して角度θ1=30度
前後の角度を持つ壁面5d、5eが形成され、またリザ
ーバ側には壁面6a、7aに対して角度θ1=30度前
後の角度を持つ壁面6b、6cが形成されることにな
る。この結果、インク供給口の流入口と排出口には拡開
した開口が形成されることになり、リザーバから圧力発
生室へのインクの流入がスムースに行なわれ、気泡の停
滞が防止される。
【0029】図12は、1つのリザーバにより2列の圧
力発生室にインクを供給する場合の、リザーバとなる通
孔6側のエッチング保護パターンを拡大して示すもの
で、各列に配置されているノズルがそれぞれ若干位置を
ずらして構成されている関係上、各列の圧力発生室のイ
ンク供給口となる通孔7、7、7‥‥、及び7’、
7’、7’‥‥から延長された剣状のエッチング保護パ
ターン82、82、82‥‥、83、83、83‥‥、
及び82’、82’、82’‥‥、83’、83’、8
3’‥‥にほとんどラップを招くことなく形成できる。
なお、ラップを避けるためにはリザーバとなる通孔の幅
を剣状部の長さに合わせて設定することも可能である。
【0030】図13(イ)は、異方性エッチングのパタ
ーンの他の実施例を示すものであって、この実施例にお
いては、インク供給口となる通孔7とリザーバとなる通
孔6との接続点を、細いパターンからなる連続部のエッ
チング保護パターン85として形成し、ここから1本の
剣状のエッチング保護パターン86をインク供給口とな
る通孔7の軸線方向に延長して形成したものである。こ
の実施例のエッチングパターンによれば、インク供給口
7とリザーバとなる通孔6との接続点が連続部のエッチ
ング保護パターン85により阻止されるから、1本の剣
状部86により無用なエッチングの進行を阻止すること
が可能となる。
【0031】この実施例によれば、前述したような1つ
のリザーバにより2列の圧力発生室にインクを供給する
場合、図14に示したようにリザーバとなる通孔6側に
形成するインク供給口を形成する通孔7、7、7‥‥、
及び7’、7’、7’‥‥の先端にそれぞれ連続部のエ
ッチング保護パターン85、85、85‥‥、及び8
5’、85’、85’‥‥を形成し、ここから各インク
供給口となる通孔7、7、7‥‥、及び7’、7’、
7’‥‥に一致するようにそれぞれ1本の剣状のエッチ
ング保護パターン86、86、86‥‥、86’、8
6’、86’‥‥を形成すればよく、このため同一リザ
ーバからインクの供給を受ける2列のノズル列のノズル
開口が1/2ドット分程度、ノズル列方向にずらされて
いる場合には、剣状のエッチング保護パターン86、8
6、86‥‥、及び86’、86’86’をラップさせ
ることなく、平面に展開して配置することができ、リザ
ーバのサイズ、特に幅を剣状のエッチング保護パターン
の長さに規制させることなく、インク供給に適したサイ
ズに設定することが可能となる。
【0032】図15は、本発明が適用可能な他の実施例
を示すものであって、図中符号90は、圧力発生室を形
成する通孔で、この実施例においては、リザーバを形成
する通孔91と接続するインク供給口をなす通孔82
を、圧力発生室を区画する長手方向の壁面90a、90
bから斜めに延びる壁面90c、90dを形成し、圧力
発生室のほぼ中心線上で接続するように構成されてい
る。この実施例によればリザーバからのインクを圧力発
生室の中央に拡開する壁面90c、90dから供給する
ことができるため、インクの流れをより一層円滑して、
淀みを無くすることができる。
【0033】このような通孔は、圧力発生室となる領域
に図16(イ)(ロ)に示したように「Z」字型のエッ
チング窓95を形成する。そしてこのエッチング窓95
の水平方向に延びる境界線95cに一致させてインク供
給口となる細長いエッチング窓96をリザーバとなるエ
ッチング窓97に連通するように形成する。そして境界
線95cと対向する側、及びリザーバを形成するエッチ
ング窓97側に位置する領域の両端に前述したのと同様
の剣状のエッチング保護パターン98、99、100を
形成する。
【0034】このようなエッチングパターンを用いて異
方性エッチングを実行すると、エッチングパターンの角
部95b、及び95aが図11(イ)に示したパターン
と同様に壁面95cに対して角度約30度で進行して、
前述した壁面90c、90dのように拡開した形状とな
る。このエッチング過程においてインク供給口を形成す
る通孔92のエッチング窓96の両端に剣状のエッチン
グ保護パターン98、99、100が形成されているた
め、最終段階、つまり両面からのエッチングにより貫通
孔が形成されることになる。この結果、インク供給口の
流入口と排出口には拡開した開口が形成されることにな
り、リザーバから圧力発生室へのインクのスムースな流
入が可能な形状の流入、流出口が形成されることにな
る。
【0035】なお、上述の実施例においてはリザーバと
なるエッチング窓97とインク供給口となるエッチング
窓96の接続点に2本の平行な剣状のエッチング保護パ
ターン99、100を形成したが、図16(ロ)に示し
たようにリザーバを形成するエッチング窓97に接する
側に連続部のエッチング保護パターン102と、これと
連続するように圧力発生室となるエッチング窓95の長
手方向に平行な剣状のエッチング保護パターン103を
形成しても同様の作用を奏することは明らかである。す
なわち、インク供給口となる通孔96とリザーバとなる
通孔97との接続点が連続部のパターン102により阻
止されるから、1本の剣状部のエッチング保護パターン
103だけで無用なエッチングの進行を阻止することが
できる。この実施例によれば1つのリザーバにより2列
の圧力発生室にインクを供給する形式のインクジェット
記録ヘッドのスペーサを構成する場合に、リザーバを挟
んで対向する剣状のエッチング保護パターンをラップさ
せることなく、平面に展開して配置することができ、リ
ザーバのサイズ、特に幅を剣状部の長さに規制させるこ
とがなく、インク供給口の形成に適したサイズに設定す
ることが可能となる。
【0036】なお、上述の実施例においてはエッチング
保護パターンの突出部を角形状にしているが、角部に丸
みあるいは面取りを付けても形成できることは明らかで
ある。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
較的幅の小さな第2の通孔を規定する一方の壁面は、
第1の通孔の壁面と一体となってエッチングを受けるた
め、異方性エッチングに起因する変則的なエッチングが
可及的に防止され、また第2の通孔を規定する他方の面
は、剣状のエッチング保護パターンにより過度なエッチ
ングが防止されつつ、異方性エッチングによる他方向の
エッチングに起因して流体の流入、排出に適した拡開部
となるから、液体の流れを均等にするパターンをそのサ
イズ、及び位置を高い精度で管理して形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドの一実施
例を示す組み立て図である。
【図2】同上装置に使用するスペーサの一実施例を示す
平面図である。
【図3】同上装置に使用する振動板の一実施例を示す図
である。
【図4】本発明の記録ヘッドの一実施例を圧力発生室を
拡大して示す断面図である。
【図5】図(イ)、(ロ)は、それぞれ同上スペーサの
圧力発生室近傍を拡大して示す図、及びノズルプレー
ト、振動板、振動子を固定した場合におけるノズル開
口、アイランド部、及び圧電振動子の位置関係を示す図
である。
【図6】通孔を形成する各壁面のなす角度を示す図であ
る。
【図7】圧力発生室を構成する通孔のノズル開口近傍の
断面形状を示す図である。
【図8】結晶方位(110)を持つシリコン単結晶基板
を異方性エッチングしてスペーサを製造する工程を示す
説明図である。
【図9】結晶方位(110)を異方性エッチングする場
合に使用する表裏両面に形成されたエッチングパターン
の位置ずれによるエッチング状況を示す説明図である。
【図10】結晶方位(110)をもつシリコン単結晶基
板の異方性エッチングの進行過程を示す図である。
【図11】図(イ)、(ロ)は、それぞれシリコン単結
晶基板を異方性エッチングによりスペーサを形成する場
合のパターンの一実施例、及びエッチング終了間際の状
態を示す図である。
【図12】1つのリザーバにより2列の圧力発生室にイ
ンクを供給する場合のリザーバ側のエッチングパターン
の一実施例を拡大して示す図である。
【図13】図(イ)、(ロ)は、それぞれ異方性エッチ
ングに用いるパターンの他の実施例、及びエッチング終
了間際の状態を示す図である。
【図14】1つのリザーバにより2列の圧力発生室にイ
ンクを供給する場合のリザーバ側のエッチングパターン
の他の実施例を拡大して示す図である。
【図15】本発明のエッチング加工方法が適用可能なス
ペーサの他の実施例を示すものである。
【図16】図(イ)、(ロ)は、それぞれ同上スペーサ
を形成するために用いるエッチングパターンの初期形状
を示す図である。
【符号の説明】
1 ノズルプレート 2 ノズル開口 3 ノズル開口列 4 振動板 5 圧力発生室形成用通孔 5a〜5h 圧力発生室を形成する通孔を区画する壁面 6 リザーバ形成用通孔 6a〜6c リザーバを形成する通孔を区画する壁面 7 インク供給口形成用通孔 7a、7b 壁面 10 振動板 11 アイランド部 21 圧電振動子ユニット 30 圧電振動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23F 1/02 B41J 2/16 H01L 21/306

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶方位(110)を有する一定厚のシ
    リコン単結晶基板に、第1の通孔にこれよりも幅の狭い
    第2の通孔を連通するように形成するシリコン単結晶基
    板のエッチング加工方法において、第1、第2の通孔の形状に一致し、かつ第1、第2の通
    孔を規定するそれぞれの一方に壁面が同一線上に位置す
    るように二酸化珪素からなる異方性エッチング保護膜の
    パターンを前記シリコン単結晶基板の表面、及び裏面に
    鏡像関係を持つように 形成するとともに、第2の通孔を
    規定するそれぞれの壁面に略一致させて平行に剣状のエ
    ッチング保護パターンを第2に通孔の外側に形成して異
    方性エッチングを実行することを特徴とするシリコン単
    結晶基板のエッチング加工方法。
  2. 【請求項2】 前記異方性エッチング保護膜のパターン
    は、一方がエッチングにより形成される通孔の位置に一
    致して形成され、また他方が形成すべき通孔の内側に変
    移させて形成されている請求項1のシリコン単結晶基板
    のエッチング加工方法。
  3. 【請求項3】 第1の通孔と第2の通孔との接続領域
    を、他方の壁面側にずらせて突出部を有するエッチング
    保護パターンを形成して異方性エッチングを実行するこ
    とを特徴とする請求項1のシリコン単結晶基板のエッチ
    ング加工方法。
  4. 【請求項4】 結晶方位(110)を有する一定厚のシ
    リコン単結晶基板に、第1の通孔にこれよりも幅の狭い
    第2の通孔を連通するように形成するシリコン単結晶基
    板のエッチング加工方法において、第1、第2の通孔の形状に一致し、かつ第1、第2の通
    孔を規定するそれぞれの一方に壁面が同一線上に位置す
    るように二酸化珪素からなる異方性エッチング保護膜の
    パターンを前記シリコン単結晶基板の表面、及び裏面に
    鏡像関係を持つように形成する とともに、第2の通孔の
    第1の通孔に連通しない側をエッチング保護パターンに
    より封止し、また第2の通孔を規定する壁面に略一致さ
    せて前記第2の通孔に平行な剣状のエッチング保護パタ
    ーンを第2の通孔の外側に形成して異方性エッチングを
    実行することを特徴とするシリコン単結晶基板のエッチ
    ング加工方法。
  5. 【請求項5】第1の通孔と第2の通孔との接続領域を、
    他方の壁面側にずらせて突出部を有するエッチング保護
    パターンを形成して異方性エッチングを実行することを
    特徴とする請求項4のシリコン単結晶基板のエッチング
    加工方法。
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