JP3324621B2 - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド

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JP3324621B2
JP3324621B2 JP29118793A JP29118793A JP3324621B2 JP 3324621 B2 JP3324621 B2 JP 3324621B2 JP 29118793 A JP29118793 A JP 29118793A JP 29118793 A JP29118793 A JP 29118793A JP 3324621 B2 JP3324621 B2 JP 3324621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電振動子の伸縮や、
また発熱素子により、圧力発生室に瞬間的に圧力を発生
させ、この圧力によりインク滴をノズル開口から噴射さ
せるインクジェット式記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録ヘッドは、記録媒
体上のドットをインク滴により構成する関係上、インク
滴のサイズを小さくすることにより極めて高い解像度で
の印刷が可能であるものの、効率よく印刷するためには
ノズル開口の数を多くする必要があり、特に圧電振動子
をインク滴噴射源に使用するものにあっては、圧電振動
子のエネルギを効率よく使用するために圧力発生室を可
及的に大きくする必要があり、小型化の要請と相反する
ことになる。このような相反する問題を解消するため、
通常、隣り合う圧力室を区画している壁を可及的に薄く
するとともに、圧力発生室の形状を長手方向に大きくし
て容積を稼ぐことが行われている。このような圧力発生
室やリザーバは、板部材とノズルプレートの間隔を所定
の値に保持する部材であるスペーサに貫通孔を穿設して
形成されているが、上述したように極めて小さく、しか
も複雑な形状を備えた圧力発生室に一致する貫通孔を形
成する必要上、通常エッチング技術が使用されている。
【0003】このようなスペーサを構成する材料として
は、通常感光性樹脂膜の積層体が使用されている。この
ような感光性樹脂膜を使用すると、これは元々フォトリ
ソグラフィに適した材料であるため、極めて精密に所望
のパターンを形成できるとともに、その接着性を利用
し、板部材、及びノズルプレートとの固定の際に接着剤
が不要になるという長所を備えている反面、機械的強度
が低いため、クロストークやたわみ等が生じ、高い解像
度の記録ヘッドに適用すると印字品質が低下するという
不都合を有している。また、複数枚の樹脂膜を積層して
使用している関係上、剥離の虞があるため、スペーサの
厚みが材料の特性で制限されて、インクジェット式記録
ヘッドに適した圧力発生室の容積を確保することが困難
であるという問題がある。
【0004】このような問題を解消するために、例えば
米国特許第4,312,008号明細書に開示されているように
結晶方位(110)のシリコン単結晶基板を用い、これ
に圧力発生室を貫通孔として、またインク供給口、及び
ノズル開口を、これら開口に求められる流体抵抗を備え
る深さの溝として異方性エッチングにより形成すること
も提案されているしかしながら、エッチング深さを複
数種類にわたって管理する必要があるため、製造工程の
管理が複雑となるばかりでなく、インク供給口のように
或程度の流体抵抗を確保する必要がある部所では、エッ
チングされた断面形状が「V」字状、もしくは台形状と
なり、容積管理が困難であるとい問題を抱えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、圧力発生室、インク供給口、及びリザーバを結晶
性基板にエッチングにより高い精度で形成することがで
きる新規なインクジェット式記録ヘッドを提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、インク滴を噴射するノズル
開口を備えたノズルプレートと、圧力発生室、インク供
給口、及びリザーバを区画する隔壁を備えたスペーサ
と、前記ノズルプレートに対向して前記スペーサの他面
に固定される板部材とをサンドイッチ状に固定するとと
もに、前記圧力発生室にインク滴を形成するのに適した
圧力変化を与える圧力発生手段とを備えたインクジェッ
ト式記録ヘッドにおいて、前記スペーサは、珪素の結晶
性基板または酸化珪素の結晶性基板をエッチングするこ
とにより前記圧力発生室、インク供給口、及びリザーバ
が互いに連通する貫通孔として構成され、前記圧力発生
室及びインク供給口を区画する隔壁が、ノズル開口側で
本体に接続され、また前記リザーバ側が自由端となる片
持梁状に形成され、かつ前記隔壁の一方の壁面が前記圧
力発生室から前記インク供給口に連続する同一平面上と
して形成されている。
【0007】
【作用】スペーサにより区画すべきリザーバ、圧力発生
室、及びインク供給口は、一方の面から他方の面に貫通
した穴として形成されているため、エッチング深さを厳
密に管理する必要が無く、簡単に高い精度でリザーバ、
圧力発生室、及びインク供給口を構成することができ
る。
【0008】
【実施例】そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例を示すも
ので、図中符号1は、本発明が特徴の一部とするスペー
サで、この実施例では、圧力発生室として最適な容積を
確保するのに適した厚みを有する結晶方位(110)の
シリコン単結晶基板により構成されている。この基板に
は後述する異方性エッチングにより、一端でノズルプレ
ート1のノズル開口2a、2a、2a‥‥に連通する圧
力発生室となる貫通孔1a、1a、1a‥‥、図示しな
いインクタンクからインクの供給を受けるリザーバとな
る貫通孔1c、及び各貫通孔1a、1a、1a‥‥と貫
通孔1cとを連通させてインク供給口となる貫通孔1
b、1b、1b‥‥が穿設されていて、後述するノズル
プレート2と板部材3との間に配置されている。
【0009】図中符号2は、前述のノズルプレートで、
所定のピッチ、例えば180DPIとなるようにノズル
開口2a、2a、2a‥‥が穿設され、スペーサ1の一
方面に気密的に固定されている。
【0010】3は板部材で、スペーサ1の他方の面に気
密的に固定されて、ノズルプレート1ともに圧力発生室
を形成しており、圧力発生室に対向する領域には圧電振
動子4、4、4‥‥の先端が当接、固定されている。圧
電振動子4、4、4‥‥は図中符号Bで示した矢印の方
向、つまり板部材3の表面に対して垂直な方向に振動す
る縦振動型圧電振動子として構成されており、前述した
ように一端が板部材3に当接するように他端(図中波線
Aで示す領域)を基台5に接着剤により固定されてい
る。基台5には、一端が図示しないインクタンクにチュ
ーブ6により連通する貫通孔7が穿設されており、これ
の他端のインク流入口8と前述したリザーバとなる貫通
孔1cとが接続されている。そして、インク流路を形成
する貫通孔1b、1b、1b‥‥を含むリザーバ側を固
定されて、板部材の圧電振動子による振動を阻害するこ
となく、しかも貫通孔1a、1a、1a‥‥、及び1
b、1b、1b‥‥により片持梁状となる領域(図中波
線Dで示す領域)を補強するように支持している。
【0011】図2は、前述したインクジェット式記録ヘ
ッドにおける圧力発生室近傍を拡大して示すものであっ
て、スペーサ1の貫通孔1aとノズルプレート2ととも
に圧力発生室を形成する板部材3には、この実施例では
圧電振動子による板部材3の変位を利用する関係上、圧
電振動子4の伸縮を圧力発生室全体に伝達するための圧
肉部からなるアイランド部3aと、これを取り囲む薄肉
部3bとが形成されている。
【0012】このような構成により圧電振動子4が図中
矢印B(図1)で示す方向に伸縮すると、アイランド部
30により圧力発生室の可及的に広い範囲が収縮膨張し
て、収縮した場合には圧力発生室のインクがノズル開口
からインク滴として噴射され、また膨張したときに貫通
孔1bにより形成されているインク供給口を介してリザ
ーバのインクが圧力発生室に流れ込むことになる。
【0013】図3(イ)は、前述したスペーサの一実施
例を示すものであって、この実施例では、ノズル開口が
所定の間隔、例えば141μm隔て配置された形式の記
録ヘッドに適用されるものを例に採って説明する。図中
符号1a、1a、1a‥‥、及び1a’、1a’、1
a’はそれぞれ圧力発生室となる貫通孔で、ノズル列の
配列に合わせて中心線に対してほぼ対称となるように配
置され、対向する側が図示しないノズルプレートのノズ
ル開口に連通し、また他方の側にリザーバに連通するイ
ンク供給口となる貫通孔1b、1b‥‥、1b’、1
b’‥‥が穿設され、また貫通孔1b、1b‥‥、1
b’、1b’‥‥に接続するようにリザーバとなる貫通
孔1c、1c’が穿設されている。
【0014】そして、これら貫通孔1a、1b、1c、
1a’、1b’、1c’は、後述するように結晶方位
(110)を持つシリコン単結晶基板の異方性エッチン
グにより形成されているため、図3(ロ)に示したよう
に圧力発生室となる貫通孔1aは、表面に対して垂直な
壁面1a−a、1a−b、1a−c、1a−dからなる
略平行四辺形をなしている。そして圧力発生室を形成す
る貫通孔1aの長手方向の2つの壁面1a−a、及び1
a−bのうち、リザーバ側に壁面1a−dと鋭角θで接
する一方の壁面1a−a側に、これと同一平面となる壁
面1b−aで区画される、インク供給口となる貫通孔1
bが形成され、その幅と長さによりインク滴の噴射と、
圧力発生室へのインク供給に最適な流体抵抗を得るよう
になっている。またリザーバとなる貫通孔1cを形成し
ている壁面1c−aは、異方性エッチングによる方向性
を補正するため、微小な平面のジグザグ状の繰り返しに
よりリザーバとして最適な形状に形成されている。これ
ら貫通孔1a、1a、1a‥‥、1b、1b、1b‥
‥、及び1cは、一方の面から他方の面に貫通する貫通
孔として形成され、貫通孔を区画している各壁面は基板
1の表面に垂直となっている。
【0015】図4は、圧力発生室の他の配置形態を示す
ものであって、図中符号9は、前述したのと同様の結晶
方位(110)のシリコン単結晶基板で、この実施例で
は4列のノズル開口を備えた記録ヘッドに適用する場合
のものが示されている。図中符号10、10、10‥‥
は、それぞれ圧力発生室を構成する貫通孔で、前述のと
同様にシリコン単結晶基板の両面からの異方性エッチン
グによリ貫通孔として形成されている。これら貫通孔1
0、10、10‥‥の一端、つまりノズル開口とは反対
の側にはインク供給口となる貫通孔11、11、11‥
‥が形成されている。これら貫通孔11、11、11
は、前述の実施例とは異なって圧力発生室となる通孔の
軸線に対して角度35となるようにそれぞれ平行に配置
されている。これら各グループのインク供給口となる通
孔11、11、11‥‥にはリザーバとなる貫通孔1
2、12、12‥‥が接続しており、さらに各通孔には
インクタンクに連通するインク流入口13、13、13
‥‥が接続されている。
【0016】そして圧力発生室をなす貫通孔10、1
0、10‥‥とインク供給口をなす貫通孔11、11、
11とは同図(ロ)に示したように角度110程度で接
続されていて、可及的に不連続部が少なくなるように配
置されているため、圧力発生室とインク供給口との接続
点がスムースになっていて、気泡等が停滞を防止できる
ようになっている。
【0017】なお、上述の実施例においては、インク滴
を噴射させるための圧力を、板部材を圧電振動子により
圧力発生室を変形させることにより発生させるようにし
ているが、図5に示したように圧力発生室を形成する貫
通孔1a、1a、1a‥‥内に電気抵抗素子19、1
9、19‥‥を板部材3に固定して収容しても同様の作
用効果を得ることができる。この実施例によれば電気抵
抗素子19、19、19‥‥に印字信号に対応して電流
を供給することにより、ジュール熱で微量のインクを瞬
間的に蒸発させてインク滴噴射に十分な圧力を発生得る
ことができる。
【0018】図6は、上述したスペーサの製造工程を示
すものであって、図中符号20は、スペーサとして機能
するに必要な厚み、例えば220μmを有する結晶方位
(110)のシリコン単結晶基板で、これの表面には熱
酸化法により、異方性エッチングの保護膜として機能で
きる程度の厚み、例えば1μm程度の二酸化珪素膜21
が形成されている(図6(a))。
【0019】二酸化珪素膜21が形成された基板20の
表面及び裏面に前述した貫通孔1a、1b、1cに一致
した窓24、25を備えた耐フッ化水素保護膜22、2
3をフォトリソグラフィにより形成する(図6
(b))。この状態でフッ化水素によりエッチングを実
行すると、貫通孔1a、1b、1cを形成すべき領域の
窓24、25に一致して二酸化珪素膜21が除去され、
シリコン単結晶エッチング用の窓26、27を備えた二
酸化珪素膜28、29が形成される(図6(c))。
【0020】このようにして二酸化珪素のパターン形成
が終了した段階で、一定温度、例えば80°Cに保温さ
れた濃度17%程度の水酸化カリウムの水溶液を用いて
エッチングを実行すると、二酸化珪素膜のパターン2
8、29を保護膜として窓26、27の部分だけが、毎
分2μm程度の速度で表裏両面から結晶方位(111)
の面に平行にエッチングを受ける(図6(d))。
【0021】このようにして表裏両面からの異方性エッ
チングにより貫通孔30が形成された段階で、マスクと
して使用した二酸化珪素膜28、29をフッ化水素によ
り除去した後、再び熱酸化を行って露出面、全面に保護
膜として十分な厚み、例えば1μm程度の二酸化珪素3
1を形成して、インクに対する保護膜とする(図6
(e))。
【0022】ところで、このような結晶方位(110)
の面を表面とするシリコン単結晶基板に対して異方性エ
ッチングを実行すると、目的のパターンに至る過程で
は、図7に示したように結晶方位(110)に対して傾
斜した(111)面が形成されることになる。このた
め、深さにより流路抵抗を調整したり、またスペーサと
板部材、もしくはスペーサとノズルプレートを1枚の基
板で形成しようとすると、表面に対して傾斜した面を持
つ段階でエッチングを中止することになるから、流路構
成が複雑となる。これに対して貫通するまでエッチング
を実行すると、このような斜面もエッチングにより消失
して、貫通孔を区画する各面が表面に対して垂直とな
り、エッチングパターンで規定されたサイズの流路が形
成できる。
【0023】図8は、スペーサを構成する基板として酸
化珪素の結晶性基板、例えばZカットされた合成水晶を
使用した場合に製造工程を示すものであって、図中符号
40は、スペーサとして機能するに必要な厚み、例えば
220μmを有するZカットの合成水晶基板で、これの
表面には金属膜41、例えばスパッタリングにより50
0オングストロームのクロム、及び1000オングスト
ロームのAu(金)の膜を形成する(図8(a))。
【0024】金属保護膜41が形成された基板40の表
面及び裏面に前述した貫通孔1a、1b、1cに一致し
た窓42、43を備えた膜44、45をフォトリソグラ
フィにより形成する(図8(b))。ついで、沃化カリ
ウムと沃素水溶液によりAu(金)の膜を、また硝酸セ
リウムアンモン系エッチング液によりクロムの膜をエッ
チングし、ついで硝酸と過酸化水素水によりレジスト膜
を除去する(図8(c))。
【0025】このように所定のエッチングパターン4
6、47が形成されて段階で、所定温度、例えば80°
Cに維持された重フッ化アンモニウム飽和水溶液、もし
くはふっ酸とフッ化アンモニウムとの混合液により基板
の両面からエッチングを開始すると、70μm/時間の
速度でエッチングが進行する(図8(d))。
【0026】エッチングが終了した段階で、パターン4
6、47の金属膜を沃化カリウムと沃素水溶液、及び硝
酸セリウムアンモン系エッチング液で除去する(図8
(e))。シリコン単結晶基板では保護のために二酸化
珪素の膜を形成するのが望ましいが、水晶は耐薬品性を
備えているので、保護膜を必要としない。
【0027】一方、合成水晶の基板40をエッチングし
て通孔を形成した場合には、その材質上、図9(a)に
示したようなオーバハング部50、50が生じる。しか
しながらこの状態でオーバエッチングを実行することに
より、通孔の開口面積が若干増大するものの、突出長さ
ΔLの小さなオーバハング部51が残るだけとなる(図
9(b))。
【0028】しかしながら、オーバエッチングにも限度
があるので、図10に示したように、薄い合成水晶の基
板53、53を上述の手法によりエッチングし、これを
所定の厚みになるように複数枚積層することにより、可
及的に小さな高さΔL’のオーバハング部54、54が
残る貫通孔を形成することができる。このように複数枚
を積層して1枚のスペーサを構成する場合には、圧力を
掛けながら軟化させる手法や、また通常の接着剤により
接合すればよい。
【0029】上述したような手法により構成されたスペ
ーサは、ノズルプレート、及び板部材とに挟まれた状態
で固定されて流路構成部材に纏め上げられるが、このよ
うな固定には通常、各接合面に接着剤を塗布して圧接す
るという手法が用いられている。このような接着剤によ
る固定は、スペーサ、ノズルプレート、及び板部材を常
温で作業できるため、作業簡単で、しかも合金的接合法
のように各部材の膨張係数の相違による残留熱歪みを生
じないという利点がある。
【0030】しかしながら、接合時に接着剤を使用する
と、塗布すべき接着剤の量を十分に管理したとしても、
圧接時に接着剤が接着面から圧力発生室やインク供給口
となる貫通孔に溢れ出し、ここの容積を小さくしてイン
ク吐出量に変動を与えるという問題を抱えている。
【0031】図11は、このような問題に対処するべく
改良されたスペーサの一実施例を示すものであって、図
中符号60は、シリコン単結晶基板や合成水晶により構
成されたスペーサ部材で、圧力発生室やインク供給口を
構成する貫通孔61を区画している隔壁62のエッジ
に、その長手方向に沿って他の被接着面となる角度θを
備えた面取り部62a、62a、62a‥‥を設けて構
成されている。
【0032】このように構成されたスペーサ60は、そ
の表面に接着剤63(図11(ロ))を塗布されてノズ
ル開口65aを備えたノズルプレート65、圧電振動子
66に当接する板部材67に圧接され、インクジェット
式記録ヘッドに組み立てられる。接着剤63は、その塗
布後の圧接によりスペーサ60と、ノズルプレート6
5、及び板部材67の間隙から溢れ出す。この溢れ出し
た接着剤63aは、面取り部62aと板部材67、もし
くはノズルプレート65の表面とで形成される断面
「V」字状の空間68に流れ込み、ここに収容され、面
取り部に沿って広がる。このため特定箇所で球状に突出
することがなく、板部材67のコンプライアンスを変化
させることもなく、また設計値以上にインク供給口の流
体抵抗を増加させたり、また設計値以下に圧力発生室の
容積を減少させることがない。
【0033】図12は、スペーサをシリコン単結晶基板
の異方性エッチングにより構成した場合における面取り
の一実施例を示すものであって、異方性エッチングが終
了した段階で、引き続いてふっ酸により等方性エッチン
グを施したものである。このような等方性エッチングを
実施すると、異方性エッチングにより形成された貫通孔
を区画する隔壁62と表面とにより形成されている稜線
のように先鋭な領域のエッチング速度が、平面部のそれ
に比較して大きくなるため、実質的にエッジ部だけが選
択的にエッチングを受けることになる。このようなエッ
チングによる面取りは、断面が円弧状となるが、やはり
ノズルプレートや板部材の平面とにより断面「V」字状
の凹部の空間を形成するため、接着面から溢れ出した接
着剤をこの空間で吸収することができる。
【0034】そして、これら部材の接合には高い粘性を
備えた接着剤、例えばエポキシ系接着剤等が用いられ、
これをスクリーン印刷法、パッド転写法、ロールコータ
法等により塗布するので、接着剤の塗布量を一定の精度
で管理できる。この結果、面取り部62a、62bは、
接着面から溢れ出す接着剤を吸収できる程度の空間を確
保できれば十分で、したがってその幅Δw、もしくは半
径Rが隔壁62の厚みWの1/12乃至1/6程度であ
れば壁面としての強度を低下させることなく接着剤を吸
収できる容積を確保できることが確認できた。
【0035】図13は、本発明のインクジェット式記録
ヘッドの他の実施例をスペーサに形成された貫通孔の形
状により示すものであって、図中符号70は、結晶方位
(110)を有し、スペーサを構成するのに十分な厚み
を備えたシリコン単結晶基板や水晶基板で、前述したよ
うにエッチングにより圧力発生室となる貫通孔71、7
1、71‥‥、及びインク供給口となる貫通孔72、7
2、72‥‥、及び図示しないリザーバとなる貫通孔が
形成されている。この実施例においては圧力発生室とな
る貫通孔71、71の壁面71a−a、71a−a、及
びインク供給口となる貫通孔72、72の壁面72a,
72aは、その1つの面をさらに微細な複数の平面71
a−a、71a−a71a−a‥‥、72a−a、72
a−a、72a−aを一定の段差71a−b、71a−
b、71a−b‥‥、72a−b、72a−b、72a
−b‥‥を持たせて断面が鋸歯状に配置して構成されて
いる。また上述したような微細な平面を形成することが
困難な面73、73、73‥‥、74、74、74‥‥
には厚み方向に延びる溝73a、74aが形成されてい
る。
【0036】このように構成したスペーサ70の面に接
着剤76、例えばエポキシ系接着剤をスクリーン印刷
法、パッド転写法、ロールコータ法等により一定の厚み
に塗布し(図14(a))、ノズルプレートもしくは板
材77を一定の圧力Fにより押圧すると、余った接着剤
76aがスペーサ70の壁面側に溢れ出す(図14
(b))。この接着剤は、微小な平面71a−aや72
a−aに沿って表面張力で広がり(図14(c))、つ
いでこれら微小な平面71a−aや72a−aと段差7
1a−bや72a−bにより形成されている鋸歯状の空
間を埋める(図14(d))。また比較的狭い壁面7
3、74に溢れ出した接着剤は、溝73a、74aに毛
細管力でここに引き込まれ、やはり表面に溢れ出すこと
ができない。
【0037】なお、上述の実施例においては微小平面を
比較的断面積を厳重に管理しなければならない圧力発生
室やインク供給口を形成する壁面だけに設けているが、
図15に示したようにリザーバを形成する貫通孔80の
壁面81、及びインク供給口83を規制する壁面82に
対しても同様に微小な平面81a、81a、81a‥
‥、82a、82a、82aを一定の段差81b、81
b、81b‥‥、82b、82、82bを設けて、これ
らの面を断面鋸歯状に形成しても同様の作用を奏するこ
とは明らかである。このようにリザーバに対しても断面
鋸歯状の平面を形成すると、接着剤の貫通孔への流れ出
しを確実に防止してより一層品質の高いインクジェット
式記録ヘッドを実現することができる。
【0038】図16は、本発明のインクジェット式記録
ヘッドの他の実施例を示すものであって、図中符号85
は、スペーサを構成するのに適した厚みを備えたシリコ
ン単結晶基板や合成水晶基板で、エッチングにより圧力
発生室86やインク供給口、及びリザーバとなる貫通孔
が穿設されており、またノズル開口88aを備えたノズ
ルプレート88や板部材89と接着剤により接合される
表面は、平均粒径の研磨剤や砥石により研磨して、表面
荒さ数μmの凹凸85a、85bが形成されている。こ
の実施例によれば、塗布された接着剤は、表面の凹凸部
に流れ込む。この状態でノズルプレート、板部材を圧接
すると、余分となった接着剤が接着領域外に流れ出そう
とするが、粗面の凹凸部による毛細管力により引き止め
られて流れ出しが阻止される。この結果、ノズル開口の
目詰りや、また圧力発生室、インク供給口の容積変化を
防止することができる。
【0039】図17は、本発明の他の実施例を示すもの
であって、図中符号90は、シリコン単結晶基板や合成
水晶基板により形成されたスペーサで、これの一方の面
にはノズル開口91aを備えたノズルプレート91が、
また他方の面には板部材92が接着剤により固定され、
圧力発生手段、この実施例では圧電振動子93ともに基
台94に固定され、圧電振動子93の変位により圧力発
生室に圧力変化を誘起させてインク滴を吐出させるよう
に構成されている。スペーサ90には前述したのと同様
に圧力発生室を形成する貫通孔95、インク供給口を形
成する貫通孔96、及びリザーバを形成する貫通孔97
がエッチングにより穿設されている。
【0040】そしてインク供給口の流体抵抗を規制する
隔壁部98a、98a、98‥‥が図18に示したよう
に複数おき、この実施例では4つおきにインクタンクか
らのインク流入口99から遠ざかるにつれて長くなるよ
うに、リザーバとなる貫通孔97側に延長されている。
【0041】この実施例においてインク供給口99から
流入したインクは、その流れの一部をリザーバに延出し
た隔壁部98b、98b‥‥により阻止されてこれの近
傍に位置するインク供給口を形成する貫通孔96、9
6、96‥‥に向かう流れ換えられる。一方、隔壁部9
8b、98bに阻害されなかった部分の流れは、さらに
奥側に流れ込み、ここに延出した他の隔壁部98b、9
8bにより同様に流れを変えられて近傍のインク供給口
を形成する貫通孔96、96、96‥‥に向かう流れと
なる。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば
圧力発生室、インク供給口、及びリザーバを区画する空
間を同一条件のエッチングにより形成することができ、
容積、及び流体抵抗を高い精度で管理することができる
ばかりでなく、貫通孔を区画する壁面が表面に対して垂
直であるため、無用な表面張力の作用を排除してインク
を淀みなくインクを流すことができる。また、隔壁の一
方の壁面が圧力発生室から前記インク供給口に連続する
同一平面上に形成されているため、リザーバから圧力発
生室へのインクの流れによどみが生じるのを可及的に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置を、ノズルプレー
トの一部を切欠いてスペーサの構造を示す斜視図であ
る。
【図2】同上装置における圧力発生室の近傍を拡大して
示す断面図である。
【図3】同図(イ)、(ロ)は、それぞれスペーサに形
成されている貫通孔の配列形態と、貫通孔近傍を拡大し
て示す図である。
【図4】同図(イ)、(ロ)は、それぞれスペーサに形
成されている貫通孔の配列形態と、貫通孔近傍を拡大し
て示す図である。
【図5】本発明をバブルジェット式記録ヘッドに適用し
た場合の実施例を示す図である。
【図6】同図(a)乃至(e)は、それぞれシリコン単
結晶基板の異方性エッチングによりスペーサを形成する
方法を示す説明図である。
【図7】同図(a)、(b)は、それぞれ結晶方位(1
10)のシリコン単結晶基板を異方性エッチングしたと
きのエッチング工程を示す説明図である。
【図8】同図(a)乃至(e)は、それぞれスペーサを
構成する基板として合成水晶の基板を使用した場合の製
造工程を示す説明すである。
【図9】同図(a)、(b)は、それぞれ基板に合成水
晶を使用した場合のエッチング工程における面の形成、
及びこれに伴うオーバハングを示す図である。
【図10】合成水晶を使用したスペーサの他の実施例を
示す図である。
【図11】同図(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明のイ
ンクジェット式記録ヘッドに用いるスペーサの他の実施
例を示す断面図、及び接着面を拡大して示す図である。
【図12】本発明のインクジェット式ジェット記録ヘッ
ドに用いるスペーサの他の実施例を接着面を拡大して示
す図である。
【図13】本発明のインクジェット式記録ヘッドに用い
るスペーサの他の実施例を、圧力発生室、及びインク供
給口を形成する貫通孔近傍を拡大して示す斜視図であ
る。
【図14】同図(a)乃至(d)は、それぞれ同上スペ
ーサを用いて接着剤によりノズルプレート、及び板部材
を接合した場合の接着剤の挙動を示す図である。
【図15】本発明のインクジェット式記録ヘッドに用い
るスペーサの他の実施例を、示す斜視図である。
【図16】本発明のインクジェット式記録ヘッドの他の
実施例を示す図である。
【図17】本発明のインクジェット式記録ヘッドの他の
実施例を、ノズルプレートの一部を破断して示す斜視図
である。
【図18】同上装置に使用するスペーサの一実施例を示
す図である。
【符号の説明】
1 スペーサ 1a 圧力発生室形成用の貫通孔 1b インク供給口形成用の貫通孔 1c リザーバ形成用の貫通孔 2 ノズルプレート 2a ノズル開口 3 板部材 4 圧電振動子 5 基台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平5−118561 (32)優先日 平成5年5月20日(1993.5.20) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 細川 比呂志 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 酒井 真理 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−286651(JP,A) 特開 平3−253346(JP,A) 特開 昭54−150127(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045 B41J 2/055

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を噴射するノズル開口を備えた
    ノズルプレートと、圧力発生室、インク供給口、及びリ
    ザーバを区画する隔壁を備えたスペーサと、前記ノズル
    プレートに対向して前記スペーサの他面に固定される板
    部材とをサンドイッチ状に固定するとともに、前記圧力
    発生室にインク滴を形成するのに適した圧力変化を与え
    る圧力発生手段とを備えたインクジェット式記録ヘッド
    において、 前記スペーサは、珪素の結晶性基板または酸化珪素の結
    晶性基板をエッチングすることにより前記圧力発生室、
    インク供給口、及びリザーバが互いに連通する貫通孔と
    して構成され、前記圧力発生室及びインク供給口を区画
    する隔壁が、ノズル開口側で本体に接続され、また前記
    リザーバ側が自由端となる片持梁状に形成され、かつ前
    記隔壁の一方の壁面が前記圧力発生室から前記インク供
    給口に連続する同一平面上として形成されていることを
    特徴とするインクジェット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記珪素の結晶性基板が結晶方位(11
    0)を有するシリコン単結晶基板で、前記貫通孔を区画
    する壁面が表面に対して垂直な面として形成されている
    請求項1のインクジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 圧力発生室を区画している壁面が鋭角で
    交わる側の壁面と同一平面となるようにインク供給口を
    区画する一方の壁面が形成されている請求項1のインク
    ジェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記酸化珪素の結晶性基板が合成水晶基
    板である請求項1のインクジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記スペーサは、その隔壁が前記ノズル
    プレート、及び板部材に対向する長手方向の稜線に、前
    記隔壁の幅の1/12乃至1/6程度の幅の面取り部を
    備え、前記ノズルプレート、及び板部材と接着剤により
    固定されていて、前記面取り部と前記ノズルプレート、
    及び板部材とにより区画される空間が接着剤吸収空間と
    して機能する請求項1のインクジェット式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記スペーサは、その隔壁が複数の平面
    を一定の段差を持たせて断面鋸歯状に形成され、前記ノ
    ズルプレート、及び前記板部材と接着剤により固定され
    ていて、前記段差が接着剤吸収空間として機能する請求
    項1のインクジェット式記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記スペーサの表面が粗面化されている
    請求項1のインクジェット式記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記圧力発生手段が軸方向に振動する圧
    電振動子で、前記圧力発生室に対向する振動板に先端が
    当接するように他端が基台に固定され、また前記インク
    供給口、及び前記リザーバの領域が前記基台に固定され
    た請求項1のインクジェット式記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記圧力発生手段がジュール熱を発生す
    るヒータで、前記前記圧力発生室を区画する板材に固定
    されている請求項1のインクジェット式記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記インク供給口を区画する隔壁のリ
    ザーバ側が、複数本おきにインクタンクからのインクの
    供給口から離れるにしたがって長くなるように前記リザ
    ーバ側に延出されている請求項1のインクジェット式記
    録ヘッド。
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