JPH10166572A - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents
インクジェット式記録ヘッドInfo
- Publication number
- JPH10166572A JPH10166572A JP35980796A JP35980796A JPH10166572A JP H10166572 A JPH10166572 A JP H10166572A JP 35980796 A JP35980796 A JP 35980796A JP 35980796 A JP35980796 A JP 35980796A JP H10166572 A JPH10166572 A JP H10166572A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reservoir
- ink jet
- ink
- pressure generating
- recording head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 リザーバ十分なコンプライアンスを持たせつ
つ、強度を確保すること。 【解決手段】 複数のノズル開口10が穿設されたノズ
ルプレート9と、一方の面に、外部からインクの供給を
受けるリザーバ4、リザーバ4とインク供給口5を介し
て接続するとともにノズル開口10の各々に連通する複
数の圧力発生室3とをシリコン単結晶基板の異方性エッ
チングにより形成し、圧電振動子を備えたメンブレム部
2により他方の面が封止された流路形成基板1とを接合
したインクジェットヘッドにおいて、メンブレム部2の
リザーバ4に対向する領域に、リザーバ側に突出する少
なくとも1本の凸条部6、6を形成する。長く延びる凸
条部6により剛性を無用に高めることなく、開口面積の
大きなリザーバ4の領域のメンブレム部2の強度を補強
する。
つ、強度を確保すること。 【解決手段】 複数のノズル開口10が穿設されたノズ
ルプレート9と、一方の面に、外部からインクの供給を
受けるリザーバ4、リザーバ4とインク供給口5を介し
て接続するとともにノズル開口10の各々に連通する複
数の圧力発生室3とをシリコン単結晶基板の異方性エッ
チングにより形成し、圧電振動子を備えたメンブレム部
2により他方の面が封止された流路形成基板1とを接合
したインクジェットヘッドにおいて、メンブレム部2の
リザーバ4に対向する領域に、リザーバ側に突出する少
なくとも1本の凸条部6、6を形成する。長く延びる凸
条部6により剛性を無用に高めることなく、開口面積の
大きなリザーバ4の領域のメンブレム部2の強度を補強
する。
Description
【0001】
【発明が属する技術の分野】本発明は、ノズル開口に連
通する圧力発生室の一部をたわみ振動するアクチュエー
タにより膨張、収縮させて、ノズル開口からインク滴を
吐出させるインクジェット式記録ヘッドに関する。
通する圧力発生室の一部をたわみ振動するアクチュエー
タにより膨張、収縮させて、ノズル開口からインク滴を
吐出させるインクジェット式記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録ヘッドには、圧力
発生室を機械的に変形させてインクを加圧する圧電振動
型と、圧力発生室の中に発熱素子を設け、発熱素子の熱
で発生した気泡の圧力によりインクを加圧するバブルジ
ェット型との2種類のものが存在する。そして圧電振動
型の記録ヘッドは、さらに軸方向に変位する圧電振動子
を使用した第1の記録ヘッドと、たわみ変位する圧電振
動子を使用した第2の記録ヘッドとの2種類に分類され
る。
発生室を機械的に変形させてインクを加圧する圧電振動
型と、圧力発生室の中に発熱素子を設け、発熱素子の熱
で発生した気泡の圧力によりインクを加圧するバブルジ
ェット型との2種類のものが存在する。そして圧電振動
型の記録ヘッドは、さらに軸方向に変位する圧電振動子
を使用した第1の記録ヘッドと、たわみ変位する圧電振
動子を使用した第2の記録ヘッドとの2種類に分類され
る。
【0003】第1の記録ヘッドは、高速駆動が可能でか
つ高い密度での記録が可能である反面、圧電振動子の加
工に切削作業が伴ったり、また圧電振動子を圧力発生室
に固定する際に3次元的組立作業を必要として、製造の
工程数が多くなるという問題がある。これに対して、第
2の記録ヘッドは、圧電振動子が膜状であるため、圧力
発生室を構成する弾性膜と一体的に焼成して作り付ける
ことが可能で、製造工程の簡素化を図ることができると
いう特徴を有するものの、たわみ振動できる程度の面積
を必要とするため、圧力発生室の幅が大きくなって配列
密度が低下するという問題を抱えている。
つ高い密度での記録が可能である反面、圧電振動子の加
工に切削作業が伴ったり、また圧電振動子を圧力発生室
に固定する際に3次元的組立作業を必要として、製造の
工程数が多くなるという問題がある。これに対して、第
2の記録ヘッドは、圧電振動子が膜状であるため、圧力
発生室を構成する弾性膜と一体的に焼成して作り付ける
ことが可能で、製造工程の簡素化を図ることができると
いう特徴を有するものの、たわみ振動できる程度の面積
を必要とするため、圧力発生室の幅が大きくなって配列
密度が低下するという問題を抱えている。
【0004】このようなたわみ振動を利用した記録ヘッ
ドが抱える問題点を克服するため、例えば特表平5-5047
40号公報には、格子面(110)のシリコン単結晶基板
を異方性エッチングして圧力発生室、インク供給口、リ
ザーバが形成された流路形成基板と、圧力発生室に連通
するノズル開口が複数形成されたノズルプレートとを備
え、流路形成基板の他面を酸化シリコンにより弾性変形
可能なメンブレムとして構成したインクジェット式記録
ヘッドが提案されている。
ドが抱える問題点を克服するため、例えば特表平5-5047
40号公報には、格子面(110)のシリコン単結晶基板
を異方性エッチングして圧力発生室、インク供給口、リ
ザーバが形成された流路形成基板と、圧力発生室に連通
するノズル開口が複数形成されたノズルプレートとを備
え、流路形成基板の他面を酸化シリコンにより弾性変形
可能なメンブレムとして構成したインクジェット式記録
ヘッドが提案されている。
【0005】これによれば、メンブレム部の圧力発生室
に対向する領域に造膜法により圧電体膜を形成して駆動
部を作り付けて、エッチングと膜形成により記録ヘッド
を構成することができるため、印刷密度の高い記録ヘッ
ドを高い歩留まりで製造することが可能となり、さらに
はリザーバの1つの壁を弾性変形可能としてコンプライ
アンスを付与することができてクロストークを防止する
ことができる。
に対向する領域に造膜法により圧電体膜を形成して駆動
部を作り付けて、エッチングと膜形成により記録ヘッド
を構成することができるため、印刷密度の高い記録ヘッ
ドを高い歩留まりで製造することが可能となり、さらに
はリザーバの1つの壁を弾性変形可能としてコンプライ
アンスを付与することができてクロストークを防止する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、流路形
成基板の内の大きな面積を占めるリザーバの一方の面が
脆弱な酸化シリコンの膜からなるメンブレム部により封
止されているため、製造工程における搬送時等に破損し
やすくなり、ハンドリングが困難であるという問題があ
る。本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであ
って、その目的とするところは製造工程におけるハンド
リングの容易性を確保しつつ、リザーバに十分なコンプ
ライアンスの確保することができるインクジェット式記
録ヘッドを提供することである。
成基板の内の大きな面積を占めるリザーバの一方の面が
脆弱な酸化シリコンの膜からなるメンブレム部により封
止されているため、製造工程における搬送時等に破損し
やすくなり、ハンドリングが困難であるという問題があ
る。本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであ
って、その目的とするところは製造工程におけるハンド
リングの容易性を確保しつつ、リザーバに十分なコンプ
ライアンスの確保することができるインクジェット式記
録ヘッドを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、複数のノズル開口が穿設さ
れたノズルプレートと、一方の面に、外部からインクの
供給を受けるリザーバ、該リザーバとインク供給口を介
して接続するとともに前記ノズル開口の各々に連通する
複数の圧力発生室とをシリコン単結晶基板の異方性エッ
チングにより形成し、圧電振動子を備えた弾性膜により
他方の面が封止された流路形成基板とを接合したインク
ジェットヘッドにおいて、前記弾性膜のリザーバに対向
する領域に、前記リザーバ側に突出する少なくとも1本
の凸条部を形成するようにした。
るために本発明においては、複数のノズル開口が穿設さ
れたノズルプレートと、一方の面に、外部からインクの
供給を受けるリザーバ、該リザーバとインク供給口を介
して接続するとともに前記ノズル開口の各々に連通する
複数の圧力発生室とをシリコン単結晶基板の異方性エッ
チングにより形成し、圧電振動子を備えた弾性膜により
他方の面が封止された流路形成基板とを接合したインク
ジェットヘッドにおいて、前記弾性膜のリザーバに対向
する領域に、前記リザーバ側に突出する少なくとも1本
の凸条部を形成するようにした。
【0008】
【作用】長く延びる凸条部により剛性を無用に高めるこ
となく、開口面積の大きなリザーバの領域の弾性膜の強
度を補強する。
となく、開口面積の大きなリザーバの領域の弾性膜の強
度を補強する。
【0009】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例の基づいて説明する。図1、図2は、それぞ
れ本発明の一実施例を示す組立斜視図と、1つの圧力発
生室の長手方向における断面構造とを示す図であって、
図中符号1は、流路形成基板で、一方の面が開口面とな
り、また他方の面が酸化シリコンからなるメンブレム部
2を形成するようにシリコン単結晶基板を異方性エッチ
ングして圧力発生室3、リザーバ4を形成、さらにこれ
ら圧力発生室3とリザーバ4とを一定の流体抵抗で連通
させる凹部からなるインク供給口5を形成して構成され
ている。
した実施例の基づいて説明する。図1、図2は、それぞ
れ本発明の一実施例を示す組立斜視図と、1つの圧力発
生室の長手方向における断面構造とを示す図であって、
図中符号1は、流路形成基板で、一方の面が開口面とな
り、また他方の面が酸化シリコンからなるメンブレム部
2を形成するようにシリコン単結晶基板を異方性エッチ
ングして圧力発生室3、リザーバ4を形成、さらにこれ
ら圧力発生室3とリザーバ4とを一定の流体抵抗で連通
させる凹部からなるインク供給口5を形成して構成され
ている。
【0010】メンブレム部2のリザーバ4に対向する領
域には、リザーバ側に突出するように圧力発生室3の並
び方向に延びる少なくとも1条の凸条部6、6、6が、
メンブレム部2の露出領域2aを確保するよう形成され
ている。
域には、リザーバ側に突出するように圧力発生室3の並
び方向に延びる少なくとも1条の凸条部6、6、6が、
メンブレム部2の露出領域2aを確保するよう形成され
ている。
【0011】また、メンブレム部2の各圧力発生室3に
対向する領域には、各圧力発生室3毎に独立させて膜形
成方法で作り付けられた圧電振動子8が設けらている。
対向する領域には、各圧力発生室3毎に独立させて膜形
成方法で作り付けられた圧電振動子8が設けらている。
【0012】9はノズルプレートで、圧力発生室3の一
端側で連通するようにノズル開口10を穿設して構成さ
れている。なお、図中符号11は、圧電振動子8に駆動
信号を供給するフレキシブルケーブルを、また12はヘ
ッドケースを示す。
端側で連通するようにノズル開口10を穿設して構成さ
れている。なお、図中符号11は、圧電振動子8に駆動
信号を供給するフレキシブルケーブルを、また12はヘ
ッドケースを示す。
【0013】この実施例において、外部駆動回路からフ
レキシブルケーブル7を介して圧電振動子8に信号を印
加すると、圧電振動子8がたわんで圧力発生室3を収縮
させる。
レキシブルケーブル7を介して圧電振動子8に信号を印
加すると、圧電振動子8がたわんで圧力発生室3を収縮
させる。
【0014】圧力発生室3の収縮によりで加圧された圧
力発生室3のインクは、一部がノズル開口10からイン
ク滴として吐出し、また残部がインク供給口5を経由し
てリザーバ4に逆流する。リザーバ4に流れ込んだイン
クはリザーバ4の圧力を増大させることになるが、ここ
を封止するメンブレム部2がたわんで、流れ込んだイン
クにより増大した圧力を吸収する。これによりインク供
給口5を介してインク滴を吐出しない他の圧力発生室3
への圧力の伝搬が防止され、クロストークが防止され
る。
力発生室3のインクは、一部がノズル開口10からイン
ク滴として吐出し、また残部がインク供給口5を経由し
てリザーバ4に逆流する。リザーバ4に流れ込んだイン
クはリザーバ4の圧力を増大させることになるが、ここ
を封止するメンブレム部2がたわんで、流れ込んだイン
クにより増大した圧力を吸収する。これによりインク供
給口5を介してインク滴を吐出しない他の圧力発生室3
への圧力の伝搬が防止され、クロストークが防止され
る。
【0015】インク滴の吐出が終了して圧電振動子8が
元の状態に戻ると、圧力発生室3が膨張してインク供給
口5を介してリザーバ4のインクが圧力発生室3に流れ
込む。リザーバ4のメンブレム部2には、凸条部6、
6、‥‥が形成されているとしても、圧力発生室3の並
び方向に長く延びるいるため、弾性に富み印刷に必要な
十分なコンプライアンスを発現するから、たとえ多数の
圧力発生室3が同時に膨張しても、各圧力発生室3には
十分なインクが流れ込む。
元の状態に戻ると、圧力発生室3が膨張してインク供給
口5を介してリザーバ4のインクが圧力発生室3に流れ
込む。リザーバ4のメンブレム部2には、凸条部6、
6、‥‥が形成されているとしても、圧力発生室3の並
び方向に長く延びるいるため、弾性に富み印刷に必要な
十分なコンプライアンスを発現するから、たとえ多数の
圧力発生室3が同時に膨張しても、各圧力発生室3には
十分なインクが流れ込む。
【0016】次に上述した流路形成基板の製造方法を図
3、図4に基づいて説明する。表面が(110)で切り
出されたシリコン単結晶基板20を熱酸化法等により、
少なくとも表裏両面に1μm程度のSiO2層21、22
を形成した母材23を用意する。エッチング面側(図
中、下面)に形成されたSiO2層21は、エッチング保
護膜として機能し、また駆動面(図中、上面)のSiO2
層22は、この上に形成される圧電振動子8の絶縁膜、
及びメンブレム部2として機能する。
3、図4に基づいて説明する。表面が(110)で切り
出されたシリコン単結晶基板20を熱酸化法等により、
少なくとも表裏両面に1μm程度のSiO2層21、22
を形成した母材23を用意する。エッチング面側(図
中、下面)に形成されたSiO2層21は、エッチング保
護膜として機能し、また駆動面(図中、上面)のSiO2
層22は、この上に形成される圧電振動子8の絶縁膜、
及びメンブレム部2として機能する。
【0017】非エッチング面となるSiO2層22の表面
にスパツタリングにより厚さ0.2μm程度の白金(P
t)の膜を形成して下電極、この表面にPZT等の圧電
体材料をスパッタリング等により1.0μm厚の膜を形
成し、さらにその表面にスパッタリング等により厚さ
0.2μmのアルミニューム(Al)の上電極を形成し
て圧電振動子8を作り付ける(図3(I))。
にスパツタリングにより厚さ0.2μm程度の白金(P
t)の膜を形成して下電極、この表面にPZT等の圧電
体材料をスパッタリング等により1.0μm厚の膜を形
成し、さらにその表面にスパッタリング等により厚さ
0.2μmのアルミニューム(Al)の上電極を形成し
て圧電振動子8を作り付ける(図3(I))。
【0018】圧力発生室3、及び共通のインク室4の配
列方向にあわせてフオトレジスト層を形成して、弗化水
素酸とフッ化アンモニウムを1:6の割合で混合した緩
衝弗酸液を用いてエッチング面のSiO2層21を除去し
て圧力発生室3、及びリザーバ4となる窓24、25を
パターニングし、さらにインク供給口5及びリザーバの
凸条部6を形成するためエッチング保護層26、27、
27、‥‥をパターニングする(図3(II))。
列方向にあわせてフオトレジスト層を形成して、弗化水
素酸とフッ化アンモニウムを1:6の割合で混合した緩
衝弗酸液を用いてエッチング面のSiO2層21を除去し
て圧力発生室3、及びリザーバ4となる窓24、25を
パターニングし、さらにインク供給口5及びリザーバの
凸条部6を形成するためエッチング保護層26、27、
27、‥‥をパターニングする(図3(II))。
【0019】ついで、インク供給口5、リザーバの凸条
部6を形成するためのエッチング保護層26、27、2
7、‥‥を選択的に約5分程度、前述の緩衝弗酸液によ
りエッチングして厚さを約0.5μm程度にまで薄くす
る(図3(III))。
部6を形成するためのエッチング保護層26、27、2
7、‥‥を選択的に約5分程度、前述の緩衝弗酸液によ
りエッチングして厚さを約0.5μm程度にまで薄くす
る(図3(III))。
【0020】母材23を80°C程度に加熱した10%
の水酸化カリウム溶液に浸漬して異方性エッチングを実
行する。この異方性エッチングにより、圧力発生室3、
リザーバ4となる凹部28、29、29、29‥‥が出
現する。同時に、保護膜21、26’、27’、27’
‥‥として機能したSiO2層も徐々に溶解して約0.4
μm程度薄くなり、インク供給口5に対向する領域のエ
ッチング保護層26、及び凸条部6を形成する保護層2
7’、27’、‥‥が0.1μm程度、それ以外の領域
の保護層21が0.6μm程度まで薄くなる(図3(I
V))。
の水酸化カリウム溶液に浸漬して異方性エッチングを実
行する。この異方性エッチングにより、圧力発生室3、
リザーバ4となる凹部28、29、29、29‥‥が出
現する。同時に、保護膜21、26’、27’、27’
‥‥として機能したSiO2層も徐々に溶解して約0.4
μm程度薄くなり、インク供給口5に対向する領域のエ
ッチング保護層26、及び凸条部6を形成する保護層2
7’、27’、‥‥が0.1μm程度、それ以外の領域
の保護層21が0.6μm程度まで薄くなる(図3(I
V))。
【0021】母材23を前述の緩衝弗酸液に0.1μm
のSiO2層を除去できる程度の時間、例えば1分程度浸
潰して、インク供給口5、及び凸条部6、6、6を形成
する保護層26’、27’、27’、27’‥‥を形成
しているをSiO2層を除去してエッチング用の窓30、
31、31、31‥‥を形成し、他の領域のSiO2膜に
ついては厚さ0.5μm程度のエッチング保護層21’
として残す(図4(I))。
のSiO2層を除去できる程度の時間、例えば1分程度浸
潰して、インク供給口5、及び凸条部6、6、6を形成
する保護層26’、27’、27’、27’‥‥を形成
しているをSiO2層を除去してエッチング用の窓30、
31、31、31‥‥を形成し、他の領域のSiO2膜に
ついては厚さ0.5μm程度のエッチング保護層21’
として残す(図4(I))。
【0022】母材23を約40%の水酸化カリウム溶液
に浸潰して異方性エッチングを行なうと、インク供給口
5、及び凸条部6となる凸部32、33、33、33、
‥‥が選択的にエッチングされてインク供給口5として
必要な流体抵抗を備えた凹部34が出現し、また凸部3
3、33、33‥‥が凸条部6して機能できる程度に薄
くなる(図4(II))。
に浸潰して異方性エッチングを行なうと、インク供給口
5、及び凸条部6となる凸部32、33、33、33、
‥‥が選択的にエッチングされてインク供給口5として
必要な流体抵抗を備えた凹部34が出現し、また凸部3
3、33、33‥‥が凸条部6して機能できる程度に薄
くなる(図4(II))。
【0023】次いで、エッチング保護膜21’を除去
し、次の工程に移送して接着剤等によりノズルプレート
9を開口側に固定すれば記録ヘッドが完成する(図4
(III))。この移送の際、比較的開口面積の大きなリ
ザーバのメンブレム部には、圧力発生室の並び方向に延
びる凸条部6、6‥‥が形成されているため、酸化シリ
コン膜だけで形成されているものに比較して、強度が高
く、ハンドリング時の破損を防止することができる。
し、次の工程に移送して接着剤等によりノズルプレート
9を開口側に固定すれば記録ヘッドが完成する(図4
(III))。この移送の際、比較的開口面積の大きなリ
ザーバのメンブレム部には、圧力発生室の並び方向に延
びる凸条部6、6‥‥が形成されているため、酸化シリ
コン膜だけで形成されているものに比較して、強度が高
く、ハンドリング時の破損を防止することができる。
【0024】なお、上述の実施例においては凸条部を圧
力発生室の並び方向にのみ形成しているが、これと直交
する方向にも形成して碁盤目条に形成しても同様の作用
を奏する。
力発生室の並び方向にのみ形成しているが、これと直交
する方向にも形成して碁盤目条に形成しても同様の作用
を奏する。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、複数のノズル開口が穿設されたノズルプレートと、
一方の面に、外部からインクの供給を受けるリザーバ、
リザーバとインク供給口を介して接続するとともにノズ
ル開口の各々に連通する複数の圧力発生室とをシリコン
単結晶基板の異方性エッチングにより形成し、圧電振動
子を備えた弾性膜により他方の面が封止された流路形成
基板とを接合したインクジェットヘッドにおいて、弾性
膜のリザーバに対向する領域に、リザーバ側に突出する
少なくとも1本の凸条部を形成したので、長く延びる凸
条部により剛性を無用に高めることなく、開口面積の大
きなリザーバの領域の弾性膜の強度を補強することがで
きる。
は、複数のノズル開口が穿設されたノズルプレートと、
一方の面に、外部からインクの供給を受けるリザーバ、
リザーバとインク供給口を介して接続するとともにノズ
ル開口の各々に連通する複数の圧力発生室とをシリコン
単結晶基板の異方性エッチングにより形成し、圧電振動
子を備えた弾性膜により他方の面が封止された流路形成
基板とを接合したインクジェットヘッドにおいて、弾性
膜のリザーバに対向する領域に、リザーバ側に突出する
少なくとも1本の凸条部を形成したので、長く延びる凸
条部により剛性を無用に高めることなく、開口面積の大
きなリザーバの領域の弾性膜の強度を補強することがで
きる。
【図1】図(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明のインク
ジェット式記録ヘッドの一実施例を示す組立斜視図、及
びリザーバの一部を拡大して示す図である。
ジェット式記録ヘッドの一実施例を示す組立斜視図、及
びリザーバの一部を拡大して示す図である。
【図2】同上記録ヘッドの断面構造を示す図である。
【図3】図(I)乃至(IV)は、それぞれ同上記録ヘッ
ドの製造方法のうち、前半の工程を示す図である。
ドの製造方法のうち、前半の工程を示す図である。
【図4】図(I)乃至(III)は、それぞれ同上記録ヘッ
ドの製造方法のうち、後半の工程を示す図である。
ドの製造方法のうち、後半の工程を示す図である。
1 流路形成基板 2 メンブレム部 3 圧力発生室 4 リザーバ 5 インク供給口 6 凸条部 8 圧電振動子 9 ノズルプレート 10 ノズル開口
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のノズル開口が穿設されたノズルプ
レートと、一方の面に、外部からインクの供給を受ける
リザーバ、該リザーバとインク供給口を介して接続する
とともに前記ノズル開口の各々に連通する複数の圧力発
生室とをシリコン単結晶基板の異方性エッチングにより
形成し、圧電振動子を備えた弾性膜により他方の面が封
止された流路形成基板とを接合したインクジェットヘッ
ドにおいて、 前記弾性膜のリザーバに対向する領域に、前記リザーバ
側に突出する少なくとも1本の凸条部が形成されている
インクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項2】 前記凸条部が、相互間に前記弾性膜が露
出するように複数条形成されている請求項1に記載のイ
ンクジェット式記録ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35980796A JPH10166572A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | インクジェット式記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35980796A JPH10166572A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | インクジェット式記録ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10166572A true JPH10166572A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18466396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35980796A Pending JPH10166572A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | インクジェット式記録ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10166572A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6616270B1 (en) | 1998-08-21 | 2003-09-09 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording head and ink jet recording apparatus comprising the same |
JP2006240024A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 液滴吐出ヘッド、及び、液滴吐出装置 |
JP2008173787A (ja) * | 2007-01-16 | 2008-07-31 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッド |
JP2008207497A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-11 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出ヘッド、画像形成装置 |
JP2012025117A (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-09 | Brother Industries Ltd | 液体吐出ヘッド |
JP2015054442A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 株式会社リコー | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP35980796A patent/JPH10166572A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6616270B1 (en) | 1998-08-21 | 2003-09-09 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording head and ink jet recording apparatus comprising the same |
US6966635B2 (en) | 1998-08-21 | 2005-11-22 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording head and ink jet recording apparatus comprising the same |
JP2006240024A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 液滴吐出ヘッド、及び、液滴吐出装置 |
JP4631474B2 (ja) * | 2005-03-02 | 2011-02-16 | 富士ゼロックス株式会社 | 液滴吐出ヘッド、及び、液滴吐出装置 |
JP2008173787A (ja) * | 2007-01-16 | 2008-07-31 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッド |
JP2008207497A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-11 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出ヘッド、画像形成装置 |
JP2012025117A (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-09 | Brother Industries Ltd | 液体吐出ヘッド |
JP2015054442A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 株式会社リコー | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6250753B1 (en) | Ink-jet recording head | |
US5992978A (en) | Ink jet recording apparatus, and an ink jet head manufacturing method | |
US7946682B2 (en) | Plate member for a liquid jet head | |
JPH078569B2 (ja) | 感熱インクジエツト用印字ヘツドの製造方法 | |
US6238585B1 (en) | Method for manufacturing an ink-jet head having nozzle openings with a constant width | |
JP2001277524A (ja) | インクジェット式記録ヘッド及びその製造方法 | |
US6371598B1 (en) | Ink jet recording apparatus, and an ink jet head | |
JPH09323431A (ja) | インクジェット式記録ヘッド、その製造方法及びそれを用いたインクジェット式記録装置 | |
JP3166268B2 (ja) | インクジェット式印字ヘッド及びその製造方法 | |
JPH10166572A (ja) | インクジェット式記録ヘッド | |
JP2002046281A (ja) | インクジェット式記録ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット式記録装置 | |
JP3175269B2 (ja) | インクジェット式印字ヘッド | |
JP3800317B2 (ja) | インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 | |
JPH09300609A (ja) | インクジェットヘッド | |
JP3589108B2 (ja) | インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 | |
JPH11179903A (ja) | アクチュエータ及びインクジェット式記録ヘッド | |
JP3419420B2 (ja) | インクジェット式記録ヘッド | |
JP2001001515A (ja) | シリコン基体の加工方法及び該シリコン基体を用いたインクジェットヘッド及びその製造方法 | |
JP2000127382A (ja) | インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 | |
JP3741804B2 (ja) | インクジェット式記録ヘッド | |
JP2005153242A (ja) | 液体噴射ヘッドの製造方法 | |
JPH10146973A (ja) | インクジェット式記録ヘッド、及びその製造方法 | |
JP3384235B2 (ja) | インクジェット式記録ヘッド | |
JP2000085122A (ja) | インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 | |
JPH07156399A (ja) | インクジェット式記録ヘッド、及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030723 |