JP2005238761A - 液体流路部材および液体噴出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体流路への余剰の接着剤のはみ出しが抑制され、液体を円滑に流すことができる液体流路部材および液滴噴出装置を提供することである。
【解決手段】複数のプレート1〜6が接着剤層を介して積層接着され、プレート1〜5に設けられた貫通孔1a〜5aおよび貫通孔2b〜4bにより内部に液体流路が形成され、この液体流路の内壁面に、余剰の接着剤を保持するための接着剤溜まり部15,16,17が凹設されている液体流路部材14である。また、この液体流路部材14と、液体加圧手段7とを備えた液体噴出装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、布、紙、プラスチック、金属、ガラス、セラミックス、シリコンやGaAs等の半導体用基板等の記録媒体の表面に微小な液滴を噴射して記録を行う印刷ヘッドに好適に使用できる液体流路部材および液体噴出装置に関する。
インクジェット印刷ヘッドは、例えば流路部材に設けられた液体圧力室内の液体を加圧し該液体加圧室から液滴を噴出させて記録媒体に記録するものである。このような流路部材は、貫通孔または溝を各々有する複数のプレートが積層され、内部に液体流路が形成されている。
例えば、インクジェットプリンタに搭載されているインクジェット印刷ヘッドでは、インク室、圧力室、噴出孔等のインク流路(液体流路)を構成するために、一般に、複数のプレートを積層し、これらのプレート同士を接着剤で接着している(例えば、特許文献1)。図8(a)は、従来のインクジェット印刷ヘッドの構成を模式的に示す概略断面図であり、図8(b)はその部分拡大断面図である。図8(a),(b)に示すように、このインクジェット印刷ヘッドは、噴出孔プレート121と、プールプレート122と、供給孔プレート123と、封止プレート124と、圧力室プレート125と、振動プレート126とを積層した液体流路部材に、アクチュエータ(液体加圧手段)127が取り付けられて構成されている。
噴出孔プレート121には、インクを噴出させるための液体噴出孔128が形成されている。この液体噴出孔128は、プールプレート122、供給孔プレート123および封止プレート124にそれぞれ設けられた貫通孔で構成される連通孔129を介して、圧力室プレート125に設けられた圧力室130と連通している。圧力室130は、封止プレート124に形成された供給連通路131と供給孔プレート123に形成された供給孔132とを介して、プールプレート122に形成されたインクプール133と接続されている。各プレートは接着剤を用いて積層接着されている。
ところが、各プレートには、液体噴出孔128、連通孔129等の非常に微小な径の孔や溝が設けられているため、これらの孔が余剰の接着剤によって埋まったり、余剰の接着剤がはみ出した肉盛り135a、135bによって流れが阻害され、液体噴出孔128から液滴を正常に噴出させることができないという問題があった。
そこで、特許文献1,2には、プレートの接合面に、余剰の接着剤を逃がすための溝部(逃げ溝)を設けた印刷ヘッドが提案されている。しかしながら、印刷ヘッドにおけるプレートの厚みは50〜150μm程度と薄いため、特許文献1,2に開示されている手段では、薄いプレートに十分な大きさの逃げ溝を確保することは困難であり、余剰の接着剤が孔を塞ぐのを防止する上で十分ではなかった。
そこで、特許文献3には、貼り合わせる2枚のプレートのうち、薄い方を基準にして接着剤層の厚みが調整された印刷ヘッドが提案されている。この印刷ヘッドによれば、各プレートに設けられた孔や溝内部への接着剤のはみ出しおよびそれに伴う孔の塞がりを防止することができるとされている。
しかしながら、特許文献3に記載されている印刷ヘッドでは、前記と同様に、薄いプレートに十分な大きさの逃げ溝を確保することが困難であることには変わりがないため、余剰の接着剤が液体流路にはみ出して液体流路を塞いで液体の噴出を妨げるという問題がある。また、液体流路を完全に塞がない場合でも、余剰の接着剤が内壁から液体流路内にはみ出して(例えば、特許文献3の図2参照)、このはみ出した接着剤が液体の進行を阻害し、印刷品質が低下して不良品が増加するという問題がある。
特開平5−330067号公報 特開2002−240272号公報 特開2000−168078号公報
本発明の課題は、液体流路への余剰の接着剤のはみ出しが抑制され、液体を円滑に流すことができる液体流路部材および液滴噴出装置を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の液体流路部材および液体噴出装置は、以下の構成からなる。
(1) 複数のプレートが接着剤層を介して積層接着され、内部に液体流路が形成された液体流路部材であって、前記液体流路の内壁面には、余剰の接着剤を保持するための接着剤溜まり部が凹設されていることを特徴とする液体流路部材。
(2) 前記接着剤溜まり部が、前記液体流路を形成するためのプレートの貫通孔または溝の内壁面と、該プレートの接着面とが交わる角部に形成された切欠き部により形成されている(1)記載の液体流路部材。
(3) 前記接着剤溜まり部の断面が略V字形状ないし略U字形状である(1)または(2)記載の液体流路部材。
(4) 前記(1)〜(3)のいずれかに記載の液体流路部材と、液体加圧手段とを備え、前記液体流路部材には前記液体流路と連通した液体噴出孔が設けられていることを特徴とする液体噴出装置。
(5) 前記液体噴出孔が複数設けられ、前記液体加圧手段により各液体噴出孔から独立して液滴が噴出される(4)記載の液体噴出装置。
(6) インクジェット印刷ヘッドである(5)記載の液体吐出装置。
前記(1)〜(3)記載の液体流路部材によれば、プレートの接合面からはみ出した余剰の接着剤を液体流路の内壁面に凹設された接着剤溜まり部で保持することができるので、余剰の接着剤が液体流路の内壁から液体流路内にはみ出して液体の流れが阻害されるのを抑制することができる。これにより、液体流路内において液体の円滑な流れを達成することができる。
前記(4)記載の液体噴出装置によれば、上記のような液体流路部材を備えているので、液体流路内において液体の円滑な流れを達成し、液体噴出孔からばらつきの少ない安定した液滴を噴出させることができる。
前記(5)記載の液体噴出装置によれば、液体噴出孔が複数設けられ、液体加圧手段により各噴出孔から独立して液滴が噴出されるように構成されているので、例えば前記(6)のようにインクジェット方式の印刷機に適用した場合には、精細で美しい画像を得ることができる。
本発明の液体流路部材および液体噴出装置について、これらをインクジェット印刷ヘッドに適用した場合を例に挙げて、図面を参照し詳細に説明する。図1(a)は、本発明の一実施形態にかかる液体流路部材の構造を模式的に示す概略断面図であり、図1(b)は図1(a)の一点鎖線で囲まれた部分を拡大した部分拡大断面図である。
図1(a),(b)に示すように、本実施形態にかかる液体流路部材14は、噴出孔プレート1と、プールプレート2と、供給孔プレート3と、封止プレート4と、圧力室プレート5と、振動プレート6とを積層したものである。
噴出孔プレート1には、液体を噴出させるための液体噴出孔1aが形成されている。この液体噴出孔1aは、プールプレート2、供給孔プレート3および封止プレート4にそれぞれ設けられた貫通孔2a,3a,4aで構成される連通孔9を介して、圧力室プレート5に設けられた貫通孔5aにより形成された圧力室10と連通している。圧力室10は、封止プレート4に設けられた貫通孔4bにより形成された供給連通路11と、供給孔プレート3に形成された供給孔3bとを介して、プールプレート2に設けられた貫通孔2bにより形成されたプール13に接続されている。プール13には、インクジェット印刷用のインクが収容されている。このインクは、外部に設けられたインクタンク(不図示)から液体プール13内に供給される。
上記のように、各プレートに液体噴出孔1a、貫通孔2a〜5a、貫通孔2b〜4bなどの貫通孔が形成されていることにより、液体流路部材14の内部には、液体プール13から供給孔3b、供給連通路11、圧力室10、連通孔9、液体噴出孔1aに至るまでの液体流路が形成されている。なお、図1(a)に示す液体流路部材14では、圧力室10が3枚のプレート(すなわち、封止プレート4、貫通孔5aを設けた圧力室プレート5および振動プレート6)を積層して形成されているが、例えば1枚のプレートに貫通孔を設けることにより圧力室を形成したり、溝を設けたプレートに別のプレートを積層することにより圧力室を形成することもできる。
液体流路部材14は、プレート6および貫通孔が設けられた噴出孔プレート1〜5が接着剤層を介して積層接着されたものであり、余剰の接着剤を保持するための接着剤溜まり部が液体流路の壁面に凹設されていることに特徴がある。例えば、図1(b)に示すように、液体流路の一部である連通孔9の内壁面には、断面が略V字形状の接着剤溜まり部15,16が凹設されている。また、液体流路の一部である圧力室10の内壁面には、断面が略U字形状の接着剤溜まり部17が凹設されている。
接着剤溜まり部15は、貫通孔2aの内壁面とプールプレート2の接着面とが交わる角部に設けられた切欠き部2cと、貫通孔3aの内壁面と供給孔プレート3の接着面とが交わる角部に設けられた切欠き部3cとにより形成されている。同様に、接着剤溜まり部16は、貫通孔3aの内壁面と供給孔プレート3の接着面とが交わる角部に設けられた切欠き部3cと、貫通孔4aの内壁面と封止プレート4の接着面とが交わる角部に設けられた切欠き部4cとにより形成されている。また、接着剤溜まり部17は、貫通孔5aの内壁面と圧力室プレート5の接着面とが交わる角部に設けられた切欠き部5cにより形成されている。
これらの接着剤溜まり部15,16,17は、各プレートに接着剤を塗布し互いに貼り合わせて積層接着する際に、積層時の圧力で貫通孔2a,3a,4aの内壁面側に押し出されてきた余剰の接着剤を保持することができるので、液体流路の内壁面に余剰の接着剤からなる肉盛りが形成されるのを抑制し、液体流路内において液体の流れが阻害されるのを防止することができる。
以下、プレートを積層接着する方法について、プールプレート2と供給孔プレート3の積層接着を例に挙げて具体的に説明する。図2(a)はプールプレート2と供給孔プレート3を接合する直前の状態を示す概略断面図であり、図2(b)はプールプレート2と供給孔プレート3を接合した後の状態を示す概略断面図であり、図2(c)はその接着剤溜まり部付近を拡大した拡大断面図である。
まず、図2(a)に示すように、貫通孔2a,3aがそれぞれ設けられたプールプレート2および供給孔プレート3の角部をエッチング処理加工、切削加工などにより切欠き部2c,3cを形成する。このとき、切欠き部2c,3cは、前記角部の一部に形成するだけでもよいが、好ましくは角部全てに形成するのがよい。ついで、一方または両方のプレート(図2(a)では供給孔プレート3)の表面に、プールプレート2,供給孔プレート3の接着面の面積および接着剤溜まり部の容積に応じて調整した所定量の接着剤27をスクリーン印刷等の公知の手段により塗布する。
次に、これらのプールプレート2,供給孔プレート3を所定の圧力をかけて貼り合わせる。このとき、図2(b),(c)に示すように、貼り合わせ時の圧力で接着剤27が貫通孔2a,3a側に押し出され、余剰の接着剤27が切欠き部2c,3cにより形成された接着剤溜まり部15に充填(保持)される。保持された接着剤27の表面は、通常、図2(c)に示すようになだらかな曲面(メニスカス)を形成するため、貫通孔2a、3aの内壁面との凹凸が小さくなる。
接着剤溜まり部の断面形状は、特に限定されるものではないが、図2(a)〜(c)に示すような略V字形状であるのが好ましい。このような形状では、余剰の接着剤を保持するのに十分な接着剤溜まり部の容積を確保しやすい。また、角部をこのような形状に加工するのは容易であるので、エッチング処理加工、切削加工などの簡単な手段でかつ短時間で製造することができ、低コスト化に寄与できる。また、接着剤溜まり部の断面形状は、図3に示すような略V字形状であってもよい。この接着剤溜まり部15’は、切欠き部2c’,3c’が平面状ではなく曲面状である。
また、略V字形状の場合と同様に接着剤保持機能が優れ、低コスト化が容易であるという理由により、接着剤溜まり部の断面形状は、略U字形状であってもよい。図4は、略U字形状の接着剤溜まり部15e付近を示す拡大断面図である。この場合、一方の供給孔プレート3における角部に切欠き部3eを形成し、他方のプールプレート2と積層接着することで接着剤溜まり部15eを形成することができる。なお、余剰の接着剤の量が多い場合には、他方のプールプレート2における角部にも切欠き部(図示せず)を設けて接着剤溜まり部の容積を大きくするのがよい。また、他方のプールプレート2における角部にのみ切欠き部(図示せず)を設けてもよい。
図5(a),(b)や図6(a),(b)に示すように、液体流路の内壁面に接着剤溜まり部を設けるだけでなく、さらにプレートの表面(接着面)にも余剰の接着剤を保持する逃げ溝が設けられていてもよい。図5(a)に示す形態では、プールプレート2の貫通孔2aにおける角部には切欠き部2cが形成され、供給孔プレート3の貫通孔3aにおける角部には切欠き部3cが形成され、さらにこの切欠き部3cの近傍には逃げ溝3dが形成されている。これらのプールプレート2,供給孔プレート3を積層接着すると、図5(b)に示すように、余剰の接着剤は、接着剤溜まり部15と逃げ溝3dに充填(保持)される。接着剤溜まり部15に保持された接着剤27の表面は、前記したようにメニスカスが形成される。
また、図6(a)に示す形態では、プールプレート2の貫通孔2aにおける角部には切欠き部2fが形成され、さらにこの切欠き部2fの近傍には逃げ溝2dが形成されており、供給孔プレート3の貫通孔3aにおける角部には切欠き部3fが形成され、さらにこの切欠き部3fの近傍には逃げ溝3dが形成されている。これらのプールプレート2,供給孔プレート3を積層接着すると、図6(b)に示すように、余剰の接着剤は、接着剤溜まり部15fと逃げ溝2d,3dに充填(保持)される。接着剤溜まり部15fに保持された接着剤27の表面は、前記したようにメニスカスが形成される。
図5,6に示すような形態の場合、供給孔プレート3には、接着剤27aが逃げ溝3dと貫通孔3aとの間の接着面に塗布され、接着剤27bが逃げ溝3dに対して貫通孔3aから離隔する側の接着面に塗布される。したがって、プールプレート2,供給孔プレート3を貼り合わせる際に、接着剤27bの余剰分が逃げ溝3dに保持されるので、余剰の接着剤が貫通孔2aに多量に流れ込むのを防止することができる。そして、逃げ溝3dと貫通孔3aとの間の接着面に塗布された接着剤27aの余剰分のみが接着剤溜まり部15(または15f)に流入するので、接着剤溜まり部の形状やサイズを設計しやすくなり、またメニスカスの位置も制御しやすくなる。また、図6(a),(b)に示すように、逃げ溝が両方のプレートに形成されていることにより、接着剤27bが貫通孔2a,3aへ流入するのをより効果的に抑制できるとともに、接着剤27bを厚めに塗布することも可能となる。
以上の説明では、プールプレート2と供給孔プレート3を貼り合わせる場合を例に挙げて説明したが、他のプレートの積層接着においても上記と同様に実施すればよい。
インクジェット印刷ヘッドに搭載される液体流路部材を構成するプレートの材料としては、例えばFe−Cr系またはFe−Cr−Ni系のステンレス鋼、Fe−Ni系、WC−TiC系などの金属、シリコン、アルミナ、ジルコニアなどのセラミックスなどが挙げられ、特にインクに対する耐食性の優れたFe−Cr系を使用するのが好ましい。また、これらのプレートを接着する接着剤としては、例えばエポキシ樹脂系接着剤、UV樹脂系接着剤などが挙げられる。
次に、本発明の一実施形態にかかる液体噴出装置について説明する。図7(a)は本実施形態にかかる液体噴出装置の構造を模式的に示す概略断面図であり、図7(b)は該液体噴出装置の平面図(液体噴出孔側から見た図)であり、図7(c)は該液体噴出装置の底面図(液体加圧手段側から見た図)である。
図7(a)に示すように、本実施形態の液体噴出装置は、上記した液体流路部材14と、アクチュエータ(液体加圧手段)7とを備えている。液体流路部材14には、複数の液体流路と、該液体流路のそれぞれに対応した複数の液体噴出孔1aとを備えている。また、図7(b),(c)に示すように、液体噴出装置は、液体流路部材14に設けられた複数の液体噴出孔1aと、該液体噴出孔1aのそれぞれに対応した複数のアクチュエータ7とを備えている。これにより、いずれかのアクチュエータ7が変位すると、該アクチュエータ7の直下に位置する圧力室10が押圧され、この圧力室10およびこれと連通する連通孔9に存在する液体を加圧して液体噴出孔1aから液滴を噴出させることができる。
図7(b),(c)に示すように、例えばアクチュエータ7が変位すると、このアクチュエータ7に対応して設けられた液体噴出孔1aから液滴が噴出し、別のアクチュエータ7’が変位すると、アクチュエータ7’に対応して設けられた液体噴出孔1a’から液滴が噴出する。このように、各液体噴出孔は、個別に制御されており、所望の部位にかつ所望の時間に液滴を噴出させることができる。
以上のように、本発明の液体噴出装置は、上記した液体流路部材を備えているため、液体流路内に大きな肉盛りが形成されるのを防止でき、液滴の進行方向や液滴量がばらつくことなく、均一な液体噴出を実現できる。特に、本発明を印刷ヘッドと印刷ヘッドにインクを供給する機構と印刷ヘッドの液体噴出孔から噴出されるインクを定着される紙、布等の媒体を特定の速度で送り出す機構とを備えたインクジェット方式の印刷機に応用した場合、精彩で美しい印刷状態を得ることができる。また、本発明は、バブルジェット(登録商標)方式、圧電アクチュエータ方式を問わず、全てのインクジェット印刷ヘッドに適応することができる。また、工業用印刷機への応用も期待できる。
(a)は本発明の一実施形態にかかる液体流路部材の構造を模式的に示す概略断面図であり、(b)は(a)の一点鎖線で囲まれた部分を拡大した部分拡大断面図である。 (a)はプレートとプレートを接合する直前の状態を示す概略断面図であり、(b)はこれらのプレートを接合した後の状態を示す概略断面図であり、(c)はその接着剤溜まり部付近を拡大した拡大断面図である。 本発明における接着剤溜まり部の他の形態を示す拡大断面図である。 本発明における接着剤溜まり部のさらに他の形態を示す拡大断面図である。 (a)はプレートとプレートを接合する直前の状態を示す概略断面図であり、(b)はこれらのプレートを接合した後の接着剤溜まり部付近を拡大した拡大断面図である。 (a)はプレートとプレートを接合する直前の状態を示す概略断面図であり、(b)はこれらのプレートを接合した後の接着剤溜まり部付近を拡大した拡大断面図である。 (a)は本発明の一実施形態にかかる液体噴出装置の構造を模式的に示す概略断面図であり、(b)は該液体噴出装置の平面図(液体噴出孔側から見た図)であり、(c)は該液体噴出装置の底面図(液体加圧手段側から見た図)である。 (a)は従来の液体噴出装置(インクジェット印刷ヘッド)の構造を模式的に示す概略断面図であり、(b)はその一部を拡大した部分拡大断面図である。
符号の説明
1 噴出孔プレート
1a 液体噴出孔
2 プールプレート
2a,3a,4a,5a 貫通孔
2b,3b,4b 貫通孔
3 供給孔プレート
4 封止プレート
5 圧力室プレート
6 振動プレート
7 アクチュエータ(液体加圧手段)
9 連通孔
10 圧力室
11 供給連通路
15,16,17 接着剤溜まり部
27 接着剤

Claims (6)

  1. 複数のプレートが接着剤層を介して積層接着され、内部に液体流路が形成された液体流路部材であって、前記液体流路の内壁面には、余剰の接着剤を保持するための接着剤溜まり部が凹設されていることを特徴とする液体流路部材。
  2. 前記接着剤溜まり部が、前記液体流路を形成するためのプレートの貫通孔または溝の内壁面と、該プレートの接着面とが交わる角部に形成された切欠き部により形成されている請求項1記載の液体流路部材。
  3. 前記接着剤溜まり部の断面が略V字形状ないし略U字形状である請求項1または2記載の液体流路部材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の液体流路部材と、液体加圧手段とを備え、前記液体流路部材には前記液体流路と連通した液体噴出孔が設けられていることを特徴とする液体噴出装置。
  5. 前記液体噴出孔が複数設けられ、前記液体加圧手段により各液体噴出孔から独立して液滴が噴出される請求項4記載の液体噴出装置。
  6. インクジェット印刷ヘッドである請求項5記載の液体吐出装置。
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