JP3324030B2 - 多連気化器の自動始動装置 - Google Patents

多連気化器の自動始動装置

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JP3324030B2 JP20904696A JP20904696A JP3324030B2 JP 3324030 B2 JP3324030 B2 JP 3324030B2 JP 20904696 A JP20904696 A JP 20904696A JP 20904696 A JP20904696 A JP 20904696A JP 3324030 B2 JP3324030 B2 JP 3324030B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関に供給する混合気
の量及び濃度を制御する気化器において、機関の低温始
動時に濃厚な始動混合気を機関に供給する気化器の始動
装置に関し、そのうち特に、気化器本体を吸気路が側方
に貫通して設けられた気化器が、複数個配置され、前記
各気化器には、始動弁案内筒内に始動燃料通路、始動空
気通路、始動混合気通路が開口し、該開口が始動弁案内
筒内に移動自在に配置されるとともに機関温度に応じて
移動する始動弁にて開閉制御される自動始動装置がそれ
ぞれ装着された多連気化器の自動始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】気化器を複数個配置した多連気化器にお
いて、各気化器にそれぞれ自動始動装置を装着すること
は良く行なわれるもので、自動始動装置によって制御さ
れた始動燃料は、その自動始動装置が装着される気化器
に向けて供給される。そして、前記各自動始動装置は、
始動燃料供給特性が同一仕様のものが採用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の多連気化
器の自動始動装置によると、図3の実線に示された如く
機関温度の極低温度T0(例えば−30℃)において、
A(L/H)の多量の始動燃料が供給され、以後の暖機
運転の経過とともに機関温度が上昇することによって始
動燃料の供給は減少し、機関温度が一定高温度T1(例
えば50℃)に上昇した時点で、始動燃料の供給が停止
される。前記始動燃料の温度変化に対する始動燃料供給
特性は全ての気化器に対して同一になされるもので、こ
れは全ての自動始動装置の仕様を同一とした為である。
一方、機関の始動は、機関温度が−30℃前後の極低温
度状態における始動、あるいは機関温度が0℃前後の弱
低温度状態における始動、とさまざまな温度状態にて行
なわれる。ここで、自動始動装置を、極低温度時の始動
に適した始動燃料供給特性に合わせた場合、(図3の実
線に示される)弱低温度状態T3(例えば0℃)におけ
る始動燃料はB(L/H)供給され、機関の全ての気筒
において過濃となる傾向があり、機関の始動を円滑に行
なう上で好ましいものでない。又かかる弱低温始動後に
おける暖機運転時にあっては、機関に吸入される空気温
度は極低温度状態に比較して高い状態にあることから、
一定高温度T1(例えば50℃)より低い一定中温度T
2(例えば30℃)において、始動燃料の供給が停止さ
れることが好ましい。然しながら図3の実線に示される
ように一定高温度T1(例えば50℃)迄始動燃料は継
続して供給され、これによると機関の全ての気筒におい
て混合気が過濃となる傾向があり、円滑な暖機運転を行
なう上で好ましいものでない。
【0004】一方、自動始動装置から供給される始動燃
料供給特性を、弱低温度状態の始動に適合するよう設定
することは可能であり、これは図3の一点鎖線に示され
る。これによると、弱低温度T3(例えば0℃)におい
て、B(L/H)より充分に減少されたC(L/H)の
始動燃料が供給され、暖機運転用の始動燃料は一定中温
度T2(例えば30℃)においてその供給が停止され、
もって機関の弱低温始動と弱低温始動後の暖機運転を良
好に行なうことができる。然しながら、この図3の一点
鎖線で示される始動燃料供給特性を設定した場合、極低
温度T0(例えば−30℃)における極低温始動時にあ
っては、機関の全ての気筒において始動燃料は過薄とな
って良好な機関の始動を行なうことができない。更に
は、始動燃料の供給は、一定中温度T2(例えば30
℃)において停止し、一定高温度T1(例えば50℃)
迄継続して始動燃料を供給することができないので機関
の全ての気筒において過薄となり、機関の良好な暖機運
転を行なうことができない。
【0005】本発明は、上記不具合に鑑み成されたもの
で、機関雰囲気温度を含む機関温度に適合して良好な機
関の始動及び暖機運転を行なうことのできる多連気化器
の自動始動装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明になる多連気化器の
自動始動装置によると、前記目的は、気化器本体を吸気
路が貫通して設けられた気化器が複数個配置され、前記
各気化器には、始動弁案内筒内に始動燃料通路、始動空
気通路、始動混合気通路が開口し、該開口が始動弁案内
筒内に移動自在に配置されるとともに機関温度に応じて
移動する始動弁にて開閉制御される自動始動装置が装着
された多連気化器の自動始動装置において、多連気化器
を構成する少なくとも半数の気化器にそれぞれの自動始
動装置を介して供給される始動燃料の;一定温度T0か
ら一定温度T2への温度上昇時における絶対始動燃料供
給量を、残余の気化器の自動始動装置から供給される絶
対始動燃料供給量より多くし、更に、始動燃料の供給停
止温度を残余の気化器の自動始動装置の始動燃料の供給
停止温度より高めることによって達成される。
【0007】
【作用】多連気化器を構成する半数の気化器には、一定
温度T0から一定温度T2への温度上昇時において、多
量の絶対始動燃料を供給することができ、更に始動燃料
の供給を比較的に上昇した温度迄継続して行なうことが
できる。以上によると、半数の気化器には、多量の始動
燃料を充分に機関温度が上昇する迄継続して供給できる
ので、極低温度状態において、半数の気化器に連なる気
筒において良好な始動、暖機運転を行なうことができ、
これによって残余の気化器の気筒を含む機関全体の始
動、暖機運転を良好に行なうことができる。一方、多連
気化器を構成する半数の気化器の残余の気化器には、一
定温度T0から一定温度T2への温度上昇時において、
少量の絶対始動燃料を供給することができ、更に始動燃
料の供給を温度T2より低い温度T1迄継続して行なう
ことができる。以上によると、残余の気化器には、少量
の始動燃料を機関温度が上昇する迄継続して供給できる
ので、弱低温度状態において、残余の気化器に連なる気
筒において良好な始動、暖機運転を行なうことができ、
これによって半数の気化器の気筒を含む、機関全体の始
動、暖機運転を良好に行なうことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明になる多連気化器の自動始動装
置の一実施例を説明する。図1は、本発明になる多連気
化器の自動始動装置の一実施例を示す縦断面図である。
【0009】Cは気化器であって以下により構成され
る。1は内部を水平方向に吸気路2が貫通した気化器本
体であって、吸気路2は、気化器本体1に回転自在に支
持された軸3に取着される絞り弁4にて開閉制御され
る。気化器本体1の下方には浮子室本体5が配置され、
気化器本体1と浮子室本体5とによって浮子室6が形成
される。又、浮子室6内には、フロート7、燃料通路F
に連なるバルブシート8及びバルブシート8をフロート
7の移動に応じて開閉するフロートバルブ9によって一
定なる燃料液面が形成される。10は燃料系であって、
上流が燃料液面内に開口し、下流が吸気路2内に開口す
る。かかる気化器Cは例えば上下方向に2個配置されて
多連気化器を構成するもので、このとき上方に配置され
る気化器を上方気化器C1と呼び、下方に配置される気
化器Cを下方気化器C2と呼ぶ。そして、上方気化器C
1は機関を構成する例えば第1気筒に連なり、下方気化
器C2は機関を構成する例えば第2気筒に連なる。機関
及び気筒は図示されない。
【0010】始動装置Sは以下により構成される。20
は始動装置本体であって、上端20Aに向けて底部20
Bを有する有底筒状の始動弁案内筒20Cが開口する。
21は内部にパラフィン、オレフィン等の熱膨縮材料が
封入され、その下端に前記熱膨縮材料の体積変化をスト
ローク変化として外部に出力するストローク杆22を備
えた感熱応動体である。23は、スプリング24によっ
てストローク杆22に常に弾性的に当接するようストロ
ーク杆22に対向して付勢されたリテーナであり、スト
ローク杆22が下方に向かって移動すると、リテーナ2
3はスプリング24のバネ力に抗して下方へ移動し、一
方ストローク杆22が上方に向かって移動すると、リテ
ーナ23はスプリング24のバネ力によってストローク
杆22の上動に追従して上方へ移動する。すなわち、リ
テーナ23はストローク杆22と同期的に移動する。
【0011】始動弁案内筒20Cの底部20Bには、始
動燃料通路25の下流開口25Aが開口するもので、こ
の始動燃料通路25の上流開口25Bは、始動装置本体
20に形成された始動燃料槽26内の燃料液面下に開口
する。そして、この始動燃料槽26と浮子室6の燃料液
面下とが始動燃料導入路27によって連絡される。
【0012】又、始動弁案内筒20Cの一方の側壁に
は、大気側に連なる始動空気通路28が開口する。
【0013】更に又、始動弁案内筒20Cの他方の側壁
には、始動混合気通路29が開口する。始動混合気通路
29の上流開口29Aは、始動弁案内筒20Cの他方の
側壁に開口する。
【0014】そして、始動弁案内筒20Cに開口する、
始動燃料通路25の下流開口25A、始動混合気通路2
9の上流開口29A、始動空気通路28は、始動弁案内
筒20C内に移動自在に配置される始動弁31にて開閉
制御される。この始動弁31は、リテーナ23の係止段
部23Aを介して係止されるもので、これによって始動
弁31とリテーナ23とは同期的に移動する。すなわ
ち、始動弁31のもっとも下方位置にあっては、始動燃
料通路25、始動空気通路28、始動混合気通路29を
閉塞保持し、始動弁31の上方移動によって前記各通路
25,28,29は開放される。
【0015】そして、上記始動装置Sは上方気化器C1
の近傍に配置されるもので、このとき始動混合気通路2
9の下流開口29Aは、上方気化器C1の絞り弁4より
下流側の吸気路2Aに開口する。
【0016】又、上記始動装置Sは、下方気化器C2の
近傍にも配置される。これによると、始動混合気通路2
9の下流開口29Bは下方気化器C2の、絞り弁4より
下流側の吸気路2Aに開口し、更に始動燃料導入路27
は下方気化器C2の浮子室6内の一定液面下に開口す
る。
【0017】以上の如く、上方気化器C1の近傍には単
一の始動装置Sが配置され、下方気化器C2の近傍に
は、単一の始動装置Sが配置される。すなわち多連気化
器を構成する気化器にそれぞれ単一の始動装置が配置さ
れる。
【0018】そして、本発明になる多連気化器の自動始
動装置は特に以下の点において特徴を有する。説明を容
易にする為に上方気化器C1に装着される始動装置を上
方始動装置S1と呼び、下方気化器C2に装着される始
動装置を下方始動装置S2と呼ぶ。上方始動装置S1に
おける始動燃料供給特性は以下の通り設定される。極低
温度T0(例えば−30℃)から一定高温度T1(例え
ば50℃)迄の温度上昇時における絶対始動燃料供給量
Q1を、同一温度条件下における下方始動装置S2にお
ける絶対始動燃料供給量Q2より多くしたものである。
これは、図2の実線から理解されるように、極低温度T
0(例えば−30℃)において、A(L/H)の始動燃
料を供給し、一定高温度T1(例えば50℃)において
始動燃料の供給が停止される。すなわち、極低温度T0
(例えば−30℃)から一定高温度T1(例えば50
℃)迄の温度上昇時において、実斜線によって表示され
る絶対始動燃料供給量Q1が上方気化器C1に向けて供
給される。
【0019】下方始動装置S2における始動燃料供給特
性は以下の通り設定される。極低温度T0(例えば−3
0℃)から一定中温度T2(例えば30℃)迄の温度上
昇時における絶対始動燃料供給量Q2を、同一温度条件
下における上方始動装置S1の絶対始動燃料供給量Q1
より少なくしたものである。これは、図2の一点鎖線か
ら理解されるように、弱低温度T3(例えば0℃)にお
いて、上方始動装置S1が供給する始動燃料B(L/
H)の比較して充分に減少された始動燃料C(L/H)
が供給される。又、始動燃料の供給は、一定高温度T1
(例えば50℃)より低い温度である一定中温度T2
(例えば30℃)において停止される。すなわち、極低
温度T0(例えば−30℃)から一定中温度T2(例え
ば30℃)迄の温度上昇時において、点線の水平線によ
って表示される絶対始動燃料供給量Q2が下方気化器C
2に向けて供給される。
【0020】以上をまとめれば、上方始動装置S1は、
極低温度T0(例えば−30℃)から一定高温度T1
(例えば50℃)迄の温度上昇時において、徐々にその
量が減少され、多量Q1の始動燃料を上方気化器C1に
向けて供給する。一方、下方始動装置S2は、極低温度
T0(例えば−30℃)から一定中温度T2(例えば3
0℃)迄の温度上昇時において、徐々にその量が減少さ
れ、少量Q2の始動燃料を下方気化器C2に向けて供給
する。
【0021】上記始動装置S1,S2における各々の始
動燃料の供給特性は、感熱応動体21内に封入される熱
膨縮材料の膨張、収縮特性。感熱応動体21を加熱する
為に感熱応動体21に対接して配置されたPTCヒータ
(図1においてPにて示される)の温度特性。始動燃料
槽26の容積。始動弁31に一体的に取着されるととも
に始動燃料通路25内に挿入され、始動燃料通路25の
有効開口面積を制御するニードル弁N。等を選択するこ
とによって得られる。
【0022】次にその作用について説明する。機関雰囲
気温度の極低温度状態における機関の始動について説明
する。極低温度T0は例えば−30℃である。かかる状
態において、上方始動装置S1は多量A(L/H)の始
動燃料を上方気化器C1に向けて供給し、下方始動装置
S2は、A(L/H)より少量のD(L/H)の始動燃
料を下方気化器C2に向けて供給する。以上によると上
方気化器C1に連なる第1気筒(図示せず)にあって
は、極低温に見合った濃厚なる始動燃料が供給されるこ
とから円滑な機関の始動を行なうことができる。一方、
下方気化器C2に連なる第2気筒(図示せず)にあって
は、減少された始動燃料の供給が行なわれることから機
関の始動は少し円滑さを欠くものであるが、上方気化器
C1に連なる第1気筒が円滑な始動を行なうことによっ
て機関全体としては極低温時における始動を満足しう
る。
【0023】そして、上記機関の始動後において機関の
暖機運転が行なわれるもので、機関温度が一定中温度T
2(例えば30℃)に上昇すると、下方始動装置S2か
ら下方気化器C2に向かう始動燃料の供給が停止され
る。一方、上方始動装置S1にあっては、一定中温度T
2において始動燃料の供給は停止されることがなく、一
定高温度T1(例えば50℃)迄始動燃料は継続して供
給される。上記暖機運転時において、下方始動装置S2
から供給される始動燃料は一定中温度T2(例えば30
℃)において、停止されるが、上方気化器C1に連なる
第1気筒には上方始動装置S1から依然として始動燃料
が供給され、第1気筒の円滑な回転が得られること、か
ら機関全体として良好な暖機運転を継続して行なうこと
ができる。
【0024】そして、機関温度が一定高温度T1(例え
ば50℃)に達すると、機関の暖機運転は完了するもの
で、このとき上方始動装置S1からの始動燃料の供給は
停止されて暖機運転は完了する。(尚、下方始動装置S
2にあっては既に一定中温度T2において始動燃料の供
給が停止される。) 以上の如く、極低温時の始動、暖機運転時にあっては、
特に上方始動装置S1を介して適正な始動燃料を機関が
充分に暖機する迄上方気化器C1に連なる第1気筒に供
給し、この第1気筒を円滑に運転できたので、下方始動
装置S2を介して薄目の始動燃料が下方気化器C2に連
なる第2気筒に供給され、且つ、始動燃料の供給が暖機
運転完了前に停止されたとしても機関全体としては極低
温始動及び暖機運転を満足しうる。
【0025】次に、機関雰囲気温度の弱低温度状態にお
ける機関の始動について説明する。弱低温度T3は例え
ば0℃である。かかる状態において、上方始動装置S1
は多量B(L/H)の始動燃料を上方気化器C1に向け
て供給し、下方始動装置S2は、B(L/H)より少量
のC(L/H)の始動燃料を下方気化器C2に向けて供
給する。以上によると下方気化器C2に連なる第2気筒
(図示せず)にあっては、弱低温に見合ったC(L/
H)の始動燃料が供給されることから円滑な機関の始動
を行なうことができる。一方、上方気化器C1に連なる
第1気筒(図示せず)にあっては、B(L/H)の始動
燃料の供給が行なわれることから機関の始動は少し円滑
さを欠くものであるが、下方気化器C2に連なる第2気
筒が円滑な始動を行なうことによって、機関全体として
は弱低温時における始動を満足しうる。
【0026】そして、上記機関の始動後において機関の
暖機運転が行なわれるもので、機関温度が一定中温度T
2(例えば30℃)に上昇すると、下方始動装置S2か
ら下方気化器C2に向かう始動燃料の供給が停止され
る。一方、上方始動装置S1にあっては、一定中温度T
2において始動燃料の供給は停止されることがなく、一
定高温度T1(例えば50℃)迄始動燃料は継続して供
給される。上記暖機運転時において、上方始動装置S1
から供給される始動燃料は一定高温度T1(例えば50
℃)迄継続して供給されるが、下方始動装置S2から下
方気化器C2に供給される始動燃料は一定中温度T2
(例えば30℃)において停止される。以上によると、
上方気化器C1に連なる第1気筒にあっては始動燃料が
濃厚傾向となって機関の暖機運転は少し円滑さを欠くも
のであるが、下方気化器C2にあっては下方始動装置S
2からの始動燃料の供給が停止されて、良好な燃料状態
を得られること、から機関全体として良好な暖機運転を
行なうことができる。
【0027】そして、機関温度が一定高温度T1(例え
ば50℃)に達すると、上方始動装置S1からの始動燃
料の供給が停止される。
【0028】以上の如く、弱低温時の始動、暖機運転時
にあっては、特に下方始動装置S2を介して適正なる始
動燃料を下方気化器C2に連なる第2気筒に供給し、こ
の第2気筒を円滑に運転できたので、上方始動装置S1
を介して濃目の始動燃料が上方気化器C1に連なる第1
気筒に供給され、且つ、始動燃料の供給が暖機運転完了
後に供給されたとしても機関全体としては弱低温始動及
び暖機運転を満足しうる。
【0029】尚、上記実施例は二連気化器の自動始動装
置であるが、四連気化器、六連気化器にも実施できる。
このとき、半数の気化器に装着される自動始動装置の始
動燃料供給特性はQ1に設定され、残余の気化器に装着
される自動始動装置の始動燃料供給特性はQ2に設定さ
れる。
【0030】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる多連気化器の
自動始動装置によると、多連気化器を構成する少なくと
も半数の気化器にそれぞれの自動始動装置を介して供給
される始動燃料の;一定温度T0から一定温度T2への
温度上昇時における絶対始動燃料供給量を、残余の気化
器の自動始動装置から供給される絶対始動燃料供給量よ
り多くし、更に、始動燃料の供給停止温度を残余の気化
器の自動始動装置の始動燃料の供給停止温度より高めた
ので、いかなる機関雰囲気温度における機関の始動及び
暖機運転を良好に行なうことができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多連気化器の自動始動装置の一実施例
を示す縦断面図。
【図2】上方始動装置S1と下方始動装置S2の温度と
始動燃料との関係を示す線図。
【図3】始動装置から供給される始動燃料と温度との関
係を示す線図。
【符号の説明】
C1 上方気化器 C2 下方気化器 S1 上方始動装置 S2 下方始動装置 T0 極低温度 T1 一定高温度 T2 一定中温度 T3 弱低温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−30967(JP,A) 実開 昭62−6458(JP,U) 特公 平4−67582(JP,B2) 実公 昭62−45066(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 1/06 F02M 1/10 F02M 7/28 F02M 13/00 F02M 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器本体を吸気路が貫通して設けられ
    た気化器が複数個配置され、前記各気化器には、始動弁
    案内筒内に始動燃料通路、始動空気通路、始動混合気通
    路が開口し、該開口が始動弁案内筒内に移動自在に配置
    されるとともに機関温度に応じて移動する始動弁にて開
    閉制御される自動始動装置が装着された多連気化器の自
    動始動装置において、多連気化器を構成する少なくとも
    半数の気化器にそれぞれの自動始動装置を介して供給さ
    れる始動燃料の;一定温度T0から一定温度T2への温
    度上昇時における絶対始動燃料供給量を、残余の気化器
    の自動始動装置から供給される絶対始動燃料供給量より
    多くし、更に、始動燃料の供給停止温度を残余の気化器
    の自動始動装置の始動燃料の供給停止温度より高めてな
    る多連気化器の自動始動装置。
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